簿記は自分との戦い。学習開始前に入念な下調べをすべし!
- 投稿者:hazelnutsさん
- 勉強形態:独学
- 受験回数:1回
- 勉強期間:約1か月
私は勉強期間1ヶ月という短い期間でしたが、以前に大検の合格と通信制の大学を卒業している事もあり、独学での勉強は楽しく行なう事ができました。当初、日商簿記検定2級を受けるか日商簿記検定3級を受けるか迷いましたが、自分の「簿記との相性」を確認する意味も含み、ひとまず日商簿記検定3級を受験しました。
使用教材
- 合格テキスト日商簿記3級(2000年発行。友人に借りたもので、良くも悪くも書き込みが多数記入)
- 合格するための過去問題集日商簿記3級(テキストに合わせ、TACの120回分の過去問掲載集)
勉強方法
まず、情報収集です。簿記検定に関するWEBサイトをくまなく調べました。具体的には「簿記とは何なのか」といったところから、「合格発表はいつなのか」といったところまで。自分が受験登録をするところから、合格証を受け取り、その資格を取得したところまでを一度シュミレーションしました。
そうする事により、ただ漠然と勉強するのではなく、合格というゴールまでの道のりと「自分は今、どの辺りまで進んでいるのか」というのが理解しやすくなります。これは、独学で勉強する上での壁である「何のために勉強しているのか」という”挫折しかけた時の道しるべ”になるものと思っています。
こうして毎回勉強する前に、ゴールを思い浮かべて勉強します。それだけで毎日の「一歩」が目に見える事により、また明日も勉強しようと思える事ができます。独学で一番大事なことは「毎日の勉強を継続すること」だと思います。テキストを開けば、簿記に関する勉強法はたくさん載っていますし、過去問を解けば、試験当日の問題に戸惑う事も少なくなります。それを実践するだけで合格はできます。
試験を終えて
点数は96点でした。合格はしたものの私は時間が足りなく5問目の精算表の後半でタイムアップ。勉強中も気付いていた事ではありましたが、3問目と5問目は効率的に解かないと時間が掛かる問題です。
私は基本に沿って、仕訳→T字→記入という形式でしたのでこのような結果になり残念でした。もっと効率的に解く事ができていれば、回答の確認等ができ、余裕ができたと思います。
最後に
簿記に限らず、独学・通信などの勉強は自分のメンタル面との戦いだと思います。「継続」ができれば、難しい試験も必ずクリアできると思います。頑張りましょう。
管理人コメント
hazelnutsさん、ありがとうございました。古いテキストと過去問だけで96点はすごいです(しかも勉強期間がわずか1か月!)
テキストや問題集を揃えるだけで満足してしまう人(はい、僕のことです・笑)がいますが、大切なのはそれをどれだけ使いこなすかですよね。今回、hazelnutsさんは10年近く前のテキストを利用されていますが、継続して勉強を続ける強い意志と、ネットでの情報収集を怠らなければ十分対応できてしまうわけです。
また、合格を勝ち取るまでのシミュレーションをするのはとてもいいことだと思います。hazelnutsさんもおっしゃっていますが、漠然と勉強するのではなく、自分の現在の位置を常に確認することにより、勉強のペースをコントロールすることが出来ます。
下手な例えになってしまいますが…道路標識のみに従ってただ漫然と目的地を目指すのではなく、目的地までの地図を頭の中に入れた上で、道路標識をその都度確認して目的地を目指すほうが、精神衛生上も好ましいですよね。
第3問や第5問について、「仕訳→T字→記入」の形式を採用していたがために、途中で時間切れになってしまったようですが、こちらに関しては出来れば「T勘定→記入」または「仕訳→記入」のほうがいいと思います。T勘定というのは、頻出勘定に関する仕訳を短縮するために使うものですので、仕訳を切って、それをT勘定にまとめる…という作業をしてしまいますと大きなタイムロスになってしまいます。
ただ、3級の時点でT勘定を使いこなすのは難しいと思いますので(管理人は簿記3級学習時にはT勘定の存在すら知りませんでした…)、いきなり使いこなそうとせずに、少しずつ練習していくようにしてください。
とても参考になる合格体験記を投稿していただいたhazelnutsさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。
hazelnutsさんが使われた教材や電卓のまとめ
- テキスト:合格テキスト日商簿記3級
- 過去問:合格するための過去問題集日商簿記3級
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