事前の準備ときちんとしたスケジューリングが短期合格のカギ!

  • 投稿者:のなのなさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約2か月半

はじめに

 こちらの掲示板には、試験の1週間前に出会いました。疑問点に回答いただいたり、他の方のやる気を糧にして最後の勉強をしたりとお世話になりました。体験記を投稿させていただき、多少でも他の方の参考になれば幸いです。

 私は信託銀行出身ということもあり(転職しましたが)、そもそも簿記自体に関心はありました。今回は、身近な人が10年2月の2級試験を受けると聞き、また現在の自分のポジションもあり(法務も総務も経理も私…)、今が受験の機会だと思い受験を決意しました。

勉強のポイントと教材選びについて

 資格試験にはほどほどに慣れていましたので、コツは過去問の繰返しだろうという仮定のもと、計画を立てました。あと大事なことはスケジュールと素材選びだと思います。スケジュールは8月下旬に勉強を開始、試験1ヶ月半前からは過去問をやろうと決めました。

 テキストとトレーニングはamazonで評価の高かったネットスクール出版の「サクッと受かる」シリーズを3回ほどやり、過去問はTACの「出題パターンでマスター過去問題集」を徹底的に5回やりました。過去問集は知らない知識やレベルの違いに戸惑いましたが、逆に試験のクセも理解した気がします。

勉強スタイル

 勉強時間は平日は通勤電車内の行き30分(帰りは寝てました…)、と土日祝の図書館に朝から6~7時間やりました。電卓の音を極力抑えながら、コソコソ計算をしていました。過去問の論点は全てできるようになったのが2週間ぐらい前で(精算表はずっとケアレスミス続きでしたが…)、少し気が緩んで来たところで簿記検定ナビを発見、再度気合が入った次第です。

試験日当日の1日の流れ

 家から1時間ぐらい掛かる遠い試験場でした。朝は特段勉強らしいことはしませんでした。1時間半前に最寄駅に着いて、駅前で朝定食を食べて試験に臨みました(お腹が減るとグーグー鳴るタイプなので…)

 解答の順番はあらかじめ1、2、4、3、5と決めていました。時間が掛かるものは後回しです。いざ試験開始してドキッとしました。第2問の当座預金出納帳の穴埋め問題はトレーニングにも過去問集にも出てこない、初見のものだったからです。

 若干冷や汗をかきながら、第2問をいちばん最後に回しました。第1問の5も微妙な感じで嫌な予感がしましたが第3問、第5問が簡単でしたので助かりました。30分ほど時間が余りましたが、見直しに見直しを重ねて、第3問で百円単位でミスしていることを発見。ここまできて自分の甘さに嫌気がさしながら、慌てずしかし急いで修正しました。

 結局、見直しを続けて時間いっぱいで退室しました。駅に向かう帰り道、周りの人が口々に「第1問の5はよくわからなかった」とか解答速報を見て「ウワっ」と言っている人がいて少し安心(?)しました。本日92点で合格通知が届きました。間違えた部分を修正しながら、来年6月の2級試験を目指しています。

管理人からのなのなさんへ追加の質問

 今回、利用された教材や電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
【教材】…サクッと受かる日商簿記3級のテキスト、トレーニング(amazonでの評価が高かったのと、費用が安いのと、通勤電車で持ち運びやすい大きさだったのが選んだ理由です)出題パターンでマスター過去問題集日商簿記3級(やっぱり会計といえばTACかなという気がしていたのと冒頭の試験分析が詳細だったので)

【電卓】…AURORA DT226TX(もう売ってないです)会社で支給されていたものです。しかし、休日に図書館で勉強するために自転車のカゴで揺られているうちに壊れました。試験直前でしたので会社の同僚の物を借りました。耐久性も結構大事だと思いました。

 現在2級を目指して勉強中ですが、5,000円ぐらいしましたが思い切って耐久性の高そうなSHARP EL-N36を買いました。耐久性に加えキータッチも静かで、図書館でも周りの方に気を使わなくて済むので気に入っています。

 のなのなさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 試算表、精算表関連は1問を解くのに時間がかかるので、少しイライラしました。しかも終わったと思ったら、合計が合わないし…。ただこれといって得意不得意というのはあまりありませんでしたが、サクッと受かるトレーニングから過去問題集に移ったとき、ものすごいハードルを感じました。

 まずい、わからない問題が多い、これが本試験レベルかと思い知らされました。尻に火がつくとはこのことで、切迫感から一生懸命過去問題集の理解に努めました。試験直前はひたすら過去問題集を繰返すことで不安を解消しました。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 とにかく基本のインプットとアウトプットを早く終え、過去問題集に取組んだ方がいいと思います。結局過去問題集は何度も繰返し、テキストより眺めていた時間が長いと思います。でも間違えながら覚えるのが結局は近道だと思います。

 基本的に平日は通勤電内だけ、土日に近所の図書館の自習室に通って勉強をしましたが、一生懸命勉強している人たちに囲まれると自然と自分もやる気が出るので勉強場所として好きです。人により集中できる場所はそれぞれかと思いますが、環境を変えて「やるぞ!」という切替えが私には必要でした。

 これがいちばん肝心かもしれませんが、早く簿記検定ナビの存在を知ることですね…。私は試験数日前でしたので他の方の様子や謎の仕訳の解答を拝見したり受験に際し大変参考になりました。もっと早く見つけていればよかったです。

 今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級や1級・税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 合格はしましたが、本当のところで簿記を理解をしているのかは正直あまり自信がありません。もっと勉強をし実践を積みたいと思います。せっかく合格した3級で、簿記の面白みも感じてきましたので2010年6月受験の2級を目指して勉強中です。

 しかしずいぶん試験範囲も広くびっくりしていますが(1級はさらに広いのでしょうが)、3級で習慣をつけた図書館通いでさっさとインプットとアウトプットを終えて過去問題集に突入し、試験直前の不安を最小限に抑えたいと思っています。

管理人コメント

 のなのなさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!事前の情報収集とスケジューリングはさすがです。以前の合格体験記でも何度か書かせていただきましたが、事前にしっかり情報収集することによって、独学特有の「これでいいんだろうか?」「もっと自分に合う教材や勉強スタイルがあるのではないか?」という不安を解消することが出来ますので、この点はぜひ見習っていただきたいです。

 あとは、勉強場所についてですが、図書館によっては「電卓(パソコン)自習室」なる部屋が用意されているところがあり、その部屋では思う存分(といってももちろん常識の範囲内でですが…)電卓を打つことが出来ますので、一度、最寄の図書館に問い合わせてみるといいと思います。

 のなのなさんも「一生懸命勉強している人たちに囲まれると自然と自分もやる気が出るので勉強場所として好きです。人により集中できる場所はそれぞれかと思いますが、環境を変えて「やるぞ!」という切替えが私には必要でした。」と書かれていますが、これはまさにその通りだと思いますので、自宅ではなかなかやる気にならない…という方にはおすすめです。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたのなのなさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

のなのなさんが使われた教材や電卓のまとめ