まとめノートを賢く利用。見やすさ・使いやすさを最優先して作ろう!
- 投稿者:きのぉさん
- 勉強形態:独学
- 受験回数:1回
- 勉強期間:約2か月半
目次
日商簿記検定の勉強を始めたきっかけ
何の取り柄も無かったので、2年かけてタイピングの上級資格を取ったものの、これをどう活かすかが実社会での問題だった訳で…したがって、色々と調べた結果、「日商簿記」を勉強する事にしました。
学習教材の選択
簿記に関する知識は全くのゼロでしたので、ネット検索で勉強教材の調査から始めました。調べた方法は、単純に「ググる」の一点(笑)資格という事もあり、「資格の大原」とか「TAC」「ダイエックス」「ネットスクール」など引っかかりましたが…一般販売と共に、学校の授業でも使われている教材という安心感っぽい要素で「日商簿記3級ver.5.0合格テキスト&トレーニング(TAC)」をチョイス。ネットでのレビューによる教材比較もジックリやったので、ここまでに2日消化。
序盤の勉強スタイル
受験1ヶ月前までは、「テキスト学習⇒トレーニング問題」の反復でした。
- テキストを読んで、重要と思った点はノートに記帳
- 学習した項目のトレーニング問題を演習(解らない時はその場で確認しながら演習)
- 間違ったり戸惑った問題は「再演習ノート」に別記帳
- 次のテーマの勉強直前や翌日以降の復習時に「再演習ノート」に書いた問題を再実践
単純な作業的勉強だった点は面倒くさい所がありましたが、資格を取る目的が明確化していたので、最後までモチベーションは維持できましたね^^
「平均勉強時間は○時間」という考え方は一切行わず、「集中力が途切れるまで」というペースでやっていました。私自身のこの勉強スタイルを振り返ると…
- 間違った問題量の分、反復して復習するから、定着率は他の勉強スタイルより効率が上がる点はメリット
- 余計な時間を消費したり、間違った問題量に溺れてしまってモチベーションを落とす可能性が高くなる点がデメリット
…といった具合ではないでしょうか!?
試験追い込み期の勉強スタイル
受験1ヶ月を切り始めたところで、過去問題集「日商簿記3級まるごと過去問題集実践トライアル(ダイエックス)」を購入して演習しました。この教材の選定理由は、単に「行った書店に過去問題集がこれしかなかったから(爆)」という…^^;
他教材との比較はしていませんが、15回分の過去問題がある点は魅力かと。これも受験1ヶ月前までの勉強パターン同様に…
- 1回分を時間内にチャレンジ
- 間違った問題を「再演習ノート」に記帳
- 次の問題チャレンジ前に「再演習ノート」を見直しながら復習
…といった具合でした。この時、初見初実践での過去問チャレンジ(107回からスタート)で78/100だったので、当日の試験はもう安心だろうと、これまでの勉強スタイルによる基礎知識の習得具合に対して手応えを掴めた事は自信にもつながりましたね^^
119回~121回では90点を下回る事はありませんでしたので!強いて課題を挙げれば、「電卓のスピードが非常に遅い事」でした。まぁ、試算表の総合計を出す時と検算するときしか、電卓を使う機会は無いと割り切っていたので、結構軽く見ていましたw
試験当日まで2週間切った辺りから、「再演習ノート」の復習は大半が仕事の昼休みを利用して勉強していました。演習の反復によって、手応えを掴めたので、試験前日は「再演習ノート」の記帳項目の見直しのみでした♪
試験日当日の1日の流れ
朝起きたのが午前4時(爆)前日は9時に寝たので、目覚ましに頼る事無く自然と目が覚めたのは良かったものの、早すぎだろ…^^;
しかも会場まで徒歩10分という近さ(笑)ゆっくりとお風呂に2時間ほど浸かっていました朝食も自分でアジの開きときんぴらごぼうを作り、7時に摂りました。試験会場へ行く時間までは、新聞を読んでコーヒーを飲んでと、ゆっくりしてました。
この日までやるべき事は全部やったと信じ込んでいましたし、ここで復習していたら、また迷った部分にぶち当たった時に慌てるのも、逆に失敗につながりそうだったので…^^;
8時45分に試験会場に到着。会場に行く途中で、今週号の週刊少年マガジンを読んでいなかった事に気づき、購入して、試験用紙が配布されるまでジックリ読んでいましたw
試験問題はオーソドックスだったので、第1問から順番に最後まで余裕を持って解く事が出来ました^^
強いて挙げれば、第1問の(5)の期中の減価償却累計の計算が10円単位になったのが疑心暗鬼になった位w
反省点は電卓を打つスキルが本番まで身に付かなかった件^^;実務では恐らく今後苦労するかと…。10時半頃、無事に見直し含めて全問解き終わり、帰宅といった具合でした。
管理人からきのぉさんへ追加の質問
試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか? | |
ディスカウントストアで買ったものなので解りませんが…「GENTOS」 D-2242T と書かれています。MADE IN CHINAで値段は¥298でした(笑)
練習もろくにしなかったですし、電卓を使った機会が試験中でも2回しかなかったので、使用感は把握できませんでした。ただ、タイピングの時に指がキーに引っかかりやすいので、おすすめは出来ないかと^^; |
きのぉさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか? | |
得意論点は試算表作成ですね。数字の計算が暗算で苦になりませんので、スムーズに解答出来た事から得意と言えそうです。試験での第3問では電卓は一切使うことなく、25分弱で正答まで導き出せていました(解答速報で答えは確認)実際、試験で電卓を使ったのは、第一問の期中の固定資産売却の検算と精算表の合計検算の2回だけでしたので…。
苦手分野は決算整理仕訳の「収益/費用の繰延/見越」ですね。何か月分なのかを求めるのに時間かかっている点が…克服するまでは頭の中で図表でイメージする為にノートに解説をカキコして反復復習していました。どうやら、当月分を計上する感覚などが計算とずれていた事が原因だった印象です(汗) しかし、一番苦手なのは「電卓の活用スキル」でした^^;キーを打つのが非常に遅いんですよ…紙に書いて計算するほうが速いという状態(汗)この課題は実務でも大いに関わってくるので、今後の課題となっています(涙) |
ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方に何かアドバイスはありますか? | |
選んだテキストの内容は体が先に反応出来るまで、何度も繰り返して学習したほうがいいでしょうね。そうする事で、試験時間内にゆとりを持って解答できる処理速度の地盤が養えるかと思います。
教材に関しては、私が使ったTACの合格テキストとトレーニングは質が良かったと思います。テキスト内容に触れてあった事項が全て試験で出題されていましたので^^次回以降も全て同じ形式の出題があるとは限りませんが、出題パターンも含めて、良問が数多く揃っています。したがって、独学で3級取得目指す分には非常に安心して学習できる内容だと思います。 |
今後は簿記3級をどのように活かすつもりでしょうか? | |
経理実務に携わりたいと考えていますので、まずは未経験受け入れの多い派遣で転職する予定です。それで、学習した内容と実務での処理内容との違いを把握したり、関連性を見つけたりしたいです。あとは、1級まで取ると決めていますので、何度も復習して簿記知識の定着と習熟に励みます。 |
試験日前日にきのぉさんが作られた「再演習ノート」を見せていただくことは出来ませんか? | |
「再演習ノート」の件でございますが…簿記3級取得した時点で処分してしまい(目的を果たした後の使い道が無い為^^;)手元にありません(汗)その代わりと言ってはなんですが、今後も自身が活用出来る分として、「まとめノート」だけは残していますので、それを公開させていただきます。 |
きのぉさんのまとめノート
- 各学習項目(テーマ)によってノートを分類(画像はノートの一部)
- 個人的に項目別にまとめたほうが、復習の際に都合が良かったからです(つまづいて立ち戻る際に、「どこが得意でどこが苦手か」が把握できた為)
- ノートは1つの小単元ごとに見開き2ページで活用していました
- 左ページは初学時に自分で整理してまとめる際に利用
- 右ページは復習時や立ち戻った際に新たに学んだ事、考察した事を記入(この画像の単元では、初学時で習得できたので、右ページの利用は無く白紙状態)
- 上ページの拡大図
- ノートはいつでも追記できるように広々と使っていました
- あくまでも「整理」が目的の為、自身が必要な分を出来るだけ簡潔にまとめる事がポイント
- 右ページも使った単元の見開き
- 小さくて読めませんが…この時は「試験で即答できるようになるポイント」を発見したので追記した状況でした
- 資料や問題文はコピーして貼り付けていました
- 時間効率の都合を考えると、図を描いたり、問題文を書き写すのは勉強時間のロスにつながりますので…
- 「書いて覚える」だけでなく「見て覚える」「聞いて覚える」など、五感をより多く活用したほうが定着率も上がりますから…
管理人コメント
きのぉさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。今までたくさんの合格体験記を読ませていただきましたが、試験直前まで「週刊少年マガジン」を読んでいた猛者には出会ったことがありませんでしたので、いろんな意味でとても勉強になりました(笑)
さて、冗談はここまでにして早速、合格体験記の中身を拝見させていただきましょう。まず、きのぉさんの勉強スタイルですが…まさに「王道」といった感じで、これから勉強する方にはぜひお手本にしていただきたいです(あっ、上の週間少年マガジンの件は真似しないでくださいねw)
テキスト、問題集、間違いノート(再演習ノート)、過去問…全ての使い方がほぼ完璧だと思います。事前にここまでしっかり勉強できれば、試験直前に週間少年マガジンを読むことも許されるのです(笑←いい加減しつこい?)
あと、きのぉさんは試験前にゆっくりお風呂につかっていますが、これにより交感神経が刺激され思考がクリアになりますのでおすすめです。試験日前日や試験日当日の過ごし方については、簿記検定ナビの前日・当日マニュアルで詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。
とても参考になる合格体験記を投稿していただいたきのぉさんには本当に気持ち程度ですが、週間少年マガジン…ではなく、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。
きのぉさんが使われた教材や電卓のまとめ
- テキスト:合格テキスト 日商簿記3級(TAC出版)
- 問題集:合格トレーニング 日商簿記3級(TAC出版)
- 過去問:日商簿記3級まるごと過去問題集―実践トライアル(ダイエックス出版)
- 電卓:GENTOS D-2242T
- 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
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