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  • 第126回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.53

    専門学校が実施している無料の直前講座・模試を最大限に活用すべし!

    • 投稿者:Qさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月

    だらだら過ごしてしまった基礎期

     6月の3級合格後より2級の勉強開始。テキストは「スッキリわかるシリーズ」の2冊を使用。7月の1カ月で商簿、8か月の1カ月で工簿。そのあとは同じTACの「日商簿記2級プラス8点のための問題演習」で演習…のはずが、この時期にちょっと精神的に嫌なことがあって(汗)現実逃避のために、某人気乙女ゲームに没頭。約1カ月簿記勉をせずに過ごす。

    気合を入れて勉強した直前期

     10月17日(日)の大原の無料模試に申し込みしていたので10月に入ってから、また「日商簿記2級プラス8点のための問題演習」で演習し大原の無料模試に臨み、32点…そんなに難しい模試ではないのはわかったが全くできず、そのあとの大原の講師の解説もちんぷんかんぷんで、自分が全然2級合格のレベルに達していないことを思い知る。

     翌日より1週間でスッキリのテキストを一から復習。それが終わったら、また「日商簿記2級プラス8点のための問題演習」を演習。10月31日(日)のネットスクールの出題予想大会も参加。11月の最初はちょっと家庭の事情で簿記勉が出来なかったけど、11月7日(日)の大原の無料特別講義に参加を機にラストスパート開始。

     ネットスクールのラスパ・簿記検定ナビの本試験予想問題(ありがとうございました)・大原で手に入れた124回125回の過去問・スッキリ付録の模試形式のチェックテストを一通りこなし 間違えた問題を何回も解いていった。特にラスパの1周目は全く点数が取れず、今までの勉強が全く無駄だったのか?と悩む。

     大原無料模試から本試験までのこの時期は、かなりナーバスになり自宅で独りで勉強してて不安でしょうがなかったので、かなりツイッターでグチグチ書いてしまっていた。最後の1日は、最終的になかなか仕訳問題で満点が取れないので、簿記検定ナビの仕訳問題をダウンロードし(ありがとうございます)かたっぱしから仕訳をした。

    試験日当日の1日の流れ

     当日朝7時ごろ起床。ダンナが休日出勤だったので朝ごはん作ったり、洗濯とか家事を普通にこなす。9時過ぎにダンナを送り出してからちょっと仕訳問題等を見直す。11時ごろ自宅を出発。徒歩30分ほどで会場到着。ちょうど3級の試験が終わったところだった。

     会場の場所を確認してから 会場近くのモスで昼食。店内も空いていたので そこで約1時間、仕訳問題の見直し。12時30分頃、再度会場に向かう。トイレを済ませてからは、また仕訳問題や今まで間違えたところの見直しをし、試験開始まで過ごした。

     試験は第1問は少々難しめだったが、最後に大量の仕訳問題を解いていたおかげでまぁ出来たと思う。第2問は見ただけでよくわからなかったので、後回し。第3問も精算表だったので、後回し。第4問は124回の問題に似てたけど、結局中途半端にしかわからず、後回し。第5問は簡単な標準原価計算で、まぁなんとか出来た。

     そのあと第3問を解いて、第4問・第2問をとにかく分かるところから埋めていった。それからざっと全体を見直しして、残り時間で第2問をとにかくなんとか埋めることをしていたらタイムアップ。正直第2問のおかげで、試験が出来たという手ごたえが全く感じられることがなかった。問題の質とかそういうのはよくわからないけど 合格した人が「出来た!」っていう手ごたえを全く感じない試験問題っていうのはいかがなものなのか?

    管理人からQさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     ビックカメラで12ケタで一番安い電卓です。メーカーはGENTOSとかいう中国製のもの。私は電卓は演算できればいいじゃん!弘法筆を選ばず!!と思ってたんですが、1級はルートやGT機能付きじゃないといけないようで…メモリー機能はついてるけど、それ以上のものを要求されるなら私も買いなおさなきゃと思っているので、おすすめはできません(苦笑)
     Qさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意なんて言えるものはありません。どの論点も多分身についてないと思う。苦手な論点は、もう特殊商品売買に尽きる。結局最後まで苦手を克服できず、さらに第2問でそこを深く突っ込まれるとは…なので、1級では一から頑張っていくつもりです。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     2級までなら大原で無料模試や無料直前講義とかあるし、過去問や予想問題も結構無料で手に入るし、独学の人はそういう無料の講義や模試をドンドン活用すればいいと思います。

     あと、ひきこもり独学の方へ。独りで勉強してると行き詰ったり、精神的にイライラしたり、働きながら勉強してる人とはまた違った悩みとかにぶつかってしまうと思いますが…とにかく頑張るしかないです。2級は頑張れば合格できます。たまには息抜きもしつつ、とにかく頑張って問題を解いていきましょう!!

     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     私はあんまり上昇志向がなくて…簿記始めたきっかけも、派遣やパートの仕事すら決まらないので履歴書への武器になるかなぁと思ったのと、暇つぶしなんで…すいません。

     ただ、結局就職が決まらないので、1級も勉強することにしました。会計関係の仕事するつもりないんですけどね。普通のパートの事務仕事がしたいなぁ。

    管理人コメント

     Qさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!簿記検定ナビでは、今回からオリジナルの本試験予想問題を作成して無料配布させていただいたんですが、仕訳問題対策とともに有効活用していただいたみたいで良かったです。なお、本試験予想問題の無料配布については、次回以降も行っていく予定ですので、配布を希望される方は簿記検定ナビをご覧ください。

     Qさんの合格体験記で一番良いと思ったのは…簿記検定ナビの本試験予想問題だけでなく、大原の無料模試や無料直前講義などを賢く利用されている点です。大手専門学校の受験ノウハウを無料で享受できるのってすごくプラスになると思うんですが、こういうサービスが行われていること自体、あまり知られていないようで…すごくもったいないと思いますので、興味のある方はぜひ資格の大原の公式サイトをチェックしてみてください。

     あと、電卓についてですが、ルート機能は原価計算の経済的発注量のところで必要になってくるので買い換えることをおすすめしますが、GT機能は必ず使わなければいけない機能ではありませんので、あまり気にする必要はないと思います。ちなみに、簿記検定ナビでは「CANON 卓上電卓千万単位シリーズ 12桁 HS-1210TU」という電卓の人気が高いです。

    Qさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第126回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.52

    合格のカギは…合格点ではなく満点を取るための勉強をすること!

    • 投稿者:にのさん
    • 勉強形態:高校
    • 受験回数:3回
    • 勉強期間:約半年

    簿記を始めたきっかけ

     自分は現在商業高校に通っている2年です。高校に入って初めて簿記というものを知り、これまでに習ったことのない内容だったのでものすごく新鮮で楽しく思いました。あまりの面白さにはまってしまい、ずっと簿記をやっていた日もありました。

    日商簿記を知るきっかけ

     あるとき、先生から「おまえなら日商を目指せる」と言わたことが、日商の検定を受けるきっかけとなりました。高校では全商の内容が中心で、全員受験させられる検定試験も全商でした。それと比べて日商は、難しくて独特の問題に対応しないといけないため希望者のみの受験でした。そこで自分は手始めに3級から受けることにしました。3級の内容は、習っていた全商の内容でカバーできたので特に目新しいことをすることもなく一発合格することができました。

    3級から2級へ

     この勢いで2級を目指そう!ということで2月に受けてみるものの、結果は24点という惨敗でした。ろくに勉強しなかったため、仕方ないといえば仕方ないのですが、こんなにも歯が立たないとは思っていませんでした。これではだめだと思い、先生からの勧めで高校生対象の専門学校のセミナーがあったので休みの日を利用して参加しました。そして家に帰っては、何度も模擬問題を解いて力をつけました。

     十分に勉強できたと思い6月に再び受けてみたものの、52点という結果で不合格でした。やはり2級の壁は厚いか…ということで諦めかけていました。しかし、「せっかくここまでやってきてやめるのは今までのをすべて無駄にしてしまう」と思い再び勉強を始めました。商業簿記は仕訳が苦手だったため、簿記検定ナビさんの「仕訳問題対策」を毎日ひたすらと解きました。

     分からなかったところや間違えたところは、解説を見て理解するようにしました。工業簿記は基礎から全然分かってませんでした。そのため、工業簿記の参考書を使って基礎を徹底しました。分からない箇所は、先生に教えてもらったりして理解を進めていきました。そうして、朝起きたら仕訳の問題を解いて、学校では作表などの問題を解いて、家に帰ってからは模擬試験や過去問を解いて、夜寝る前にまた仕訳の問題を解く…というような1日の流れが出来あがっていました。

     過去問や模擬試験は最初はあまりいい点数が取れませんでしたが、回数を重ねたり理解が深まるようになると80点や90点台が取れるようになりました。このような1日の流れを1ヶ月ほど続けました。

    使用した参考書

    • サクッとうかる日商2級商業簿記 テキスト
    • サクッとうかる日商2級工業簿記 テキスト
    • サクッとうかる日商2級商業簿記 トレーニング
    • サクッとうかる日商2級工業簿記 トレーニング

     デザインが豊富で、イメージはつかみやすかったのですがあまり深く入っていなかったため物足りなかったです。あくまでイメージを掴むため買ったものです。

    今回の試験で無事に合格!

     そして、今回に試験を受けました。「いつも通りにやれば大丈夫!」と思い、いつもみたいに模擬試験や過去問を解くような感じで落ち着いて試験に取り込むことができました。自信満々で答えを埋めることができて、1時間ほどで途中退室をしました。「これはできた!やった!」と大きな自信を持つことができました。そしてつい先日合格発表があり、確認したところ自分の番号がありました!!「やったー!!」と思わず自分は声をあげてしまいました。今まで頑張ってきた分、喜びが非常に大きかったです。

    次は1級へ

     次は来年6月の1級に向けて頑張りたいと思います。そして将来は、会計系の仕事に携わるようになれたらいいなと思っています。

    試験日当日の1日の流れ

    • AM 7:00

     起床。いつも通り仕訳の問題を解いて目を覚まさせます。そして試験の日にチョコレートを食べるといいというのをよく親から言われましたのでチョコレートも食べました。午前中は、試験前の最終確認がてら模擬試験を1回解きました。

    • PM0:00

     昼食を食べてゆっくりと出発。試験会場は自分が在学している学校で、自転車で10分ほどのところのためゆっくり用意することができました。

    • PM0:40

     試験開始前の1時間ほど前に到着。普段自分が行っている学校なので場所慣れは十分できているため、特に緊張はしませんでした。しかし、自分が試験を受ける席が端っこの一番前の席であったため、時計が見えませんでした。学校に時計はあるから腕時計はいらないと思って持ってきていなかったため、これが誤算でした。時計があるところでも席によっては見えないかもしれないのでちゃんと持って行くべきかと思います。自分の席に着いて、電卓を叩いて手を慣らせました。そして、作表の問題だけ解いていつでも試験を受けれる状態にしました。

    • PM1:40

     試験が始まりました。自分は1→2→4→5→3の順で解いていきました。今回は第2問が今までに見たことない問題で愕然としましたが、部分点を取りに行くような感じで埋めていきました。第3・4・5問は思っていたよりも簡単で、自信を持って解くことができました。

    • PM2:50

     一通り埋めることができ、見直しをして、計算用紙に答案を写して途中退室しました。

    • PM6:00

     解答速報が出始めたので、自己採点をしました。すると、90点もあったので非常にうれしかったです。思ったよりもできていたので良かったです。

    管理人からにのさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     自分が使っている電卓は、カシオ製のJS-20DTです。高校入学時に購入させられたものです。少々値は張りますが、個人的には非常に使いやすいためおすすめできます。
     にのさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     商業簿記での得意な論点は伝票です。パズルのような穴埋め問題でものすごく面白かったです。工業簿記では標準原価計算です。昔から図を書くことが好きだったため、差異分析の内容は簡単に頭に入りました。

     苦手な分野としては受託販売や荷為替が苦手でした。受託販売したうえに荷為替を取り組んだなんて問題が出たらもう手も出せませんでした。克服方法としては、簿記検定ナビさんの論点別・弱点克服講座に「委託販売が絡んだ荷為替手形を徹底解説!」というものがありましたので、これでイメージを掴むことができ理解することができました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     まずは、参考書選びは慎重に行うべきだと思います。できるだけたくさんの参考書を手にとって自分に合うものを探せばいいと思います。また、分からないところは分からないままで置いておかないということも大事です。掲示板等を活用して積極的に質問をして、疑問を解決していくということがとても大事になると思います。

     本番の試験は7割取ったら合格ですが、決して「7割を取るための勉強」はしないでください。やるからには完璧に、すなわち「10割を取るための勉強」を目指してください。あとは、計画を立てておくことも大事だと思います。しかし、あまりにも細かく決めてしまうと後々しんどくなるので大雑把に決めておくぐらいがちょうどいいと思います。

    管理人コメント

     にのさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!高校2年生の11月に日商簿記検定2級合格というのは、なかなか良いペースだと思います。6月に1級に合格できたら…間違いなく人生が変わりますので、ぜひとも1発合格を目指してがんばっていただきたいと思います。

     にのさんの合格体験記でぜひ参考にしていただきたいのは、「管理人からにのさんへ追加の質問」の3つめの質問に対する回答の「参考書選びは慎重に行うべき」という部分です。なんとなく評判がいいから…と安易な気持ちで選んでしまう方が多いようですが、教材には向き・不向きがありますので、なるべく多くの教材を見比べて選ぶようにしてください。

     あと、「試験日当日の1日の流れ」に書いていただきましたが、試験会場によっては時計が設置されていないこともありますし、設置されていても見難い可能性がありますので、必ず腕時計を持参するようにしてください(当たり前ですが、携帯はダメです)

     なお、試験当日の持ち物に関しては、日商簿記検定の持ち物チェックシートページに詳しくまとめてありますので、試験前に一度目を通しておいてください。特に「スリッパ」は忘れると、機能的にも見た目的にも辛いので、気をつけてください(笑)

    にのさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第126回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.51

     簿記2級の最大の敵は、直前期のモチベーション維持でした!

    • 投稿者:スモモさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約7か月

    はじめに

     簿記検定ナビには大変お世話になりました。苦しい合格でしたが、ぶっちぎりでない合格体験記もどなたかのお役には立てるかもしれないと思い、体験記を投稿させていただきます。

    受験の動機

     私は09年11月の3級試験を受験しました。3級の受験は、知人が受験することを知り、これを機に「いずれは受験しようしようと思いながらもズルズル何年も引きずっていたのを断ち切るため」という動機としてはやや不純なものでした。

     3級合格後、いつ買ったのかもわからなくなってしまった2級のテキストが家にあったため、この分を回収するために「少なくとも2級までは取得しよう!」というのが2級の受験動機です。いよいよ不純ですね…。

    勉強に使用した教材

    • TAC合格テキスト 商・工
    • TAC合格トレーニング 商・工
    • TACプラス8点のための過去問題集
    • TACパターン別過去問題集

     3級ではネットスクールの「サクッと受かる」と「パターン別過去問題集」を使いましたが、記述の平仄を合わせた方がいいかと思い、今回は全てTACのものを使用しました。

     この中で特におすすめするのは、「プラス8点のための過去問題集」です。すごく分厚くて非常に解説が丁寧です。ざっと全体を見渡した後の練習にはもってこいではないでしょうか。頻出問題にも対応していますので、その点でもよい教材だと思います。

    勉強期間

     3級合格後、少し休んで09年12月頃から開始しました。もともと、2010年3月の第124回試験は難しいので避けようという予想と自分の勉強に割ける時間を考え、20210年6月の第125回試験をターゲットとしました。

    勉強計画

     商業簿記・工業簿記の順番にTACの合格テキストとトレーニングをそれぞれ2ヶ月で2回行い、その後は過去問を中心に解くという感じにしました。具体的には12月・1月で商業簿記、2月・3月で工業簿記、4・5・6月で復習をしながら3級でも世話になったTACのパターン別過去問題集を解くという計画です。

     …と、受験する回と勉強にまわせる時間を考え、「その時間をどのように割り振っていくか」ということをおおまかに考えてから勉強をスタートしました。

    勉強時間

     平日は会社の行き帰りの電車の中で片道20分程度、あとは土日のどちらか1日だけ朝から図書館に行き6~7時間やりました。したがって週9~10時間でしょうか。

     4月中旬頃から試験までの1ヶ月半は、土日両方とも図書館に行き1日7~8時間やりました。平日も多少やりました。週に22時間程度でしょうか。はっきり言って、トータルでは時間不足でした。

    勉強場所

     私は家では勉強ができず場所の切替が必要なタイプです。図書館でも開館と同時に入館し真っ先に勉強を始めて、疲れが出てもうダメだというところまで勉強をしていました。開館と同時に行かないと、そもそも気合が十分入りませんでした。

     私が通った図書館には簿記を勉強している人はあまりいませんでしたが、がんばって勉強しているのはそれこそ勉強している人全員がそう見えましたので、周りの人たちを勝手にライバル視して自分もがんばりました。したがって、他に簿記を勉強している人と触れ合える場を簿記検定ナビでしか作りませんでしたが、これは結果としてあまりよくなかった気がします。

    試験結果と辛勝の理由(勉強時間不足・試験情報不足)

     試験の結果としては、79点で合格でした。辛勝で、受験後の後味はものすごく悪かったです。受かったかもしれないけど、ものすごく後悔の念に襲われました。以下、自分なりに考えた辛勝の理由を書き出してみます。

     平日は内勤で経営企画やら経理やらをやっており、帰宅してまで勉強を続ける力が残っていませんでした。結果、上記のような勉強時間となりましたが、特に直前期の勉強時間が不足したことが本試験の結果につながったと考えています。勉強時間が不足した結果、過去問はTACのプラス8点のための過去問題集と、TACのパターン別過去問集しかできませんでした。

     また、勉強の計画についても、事前に計画を立てて計画通りに勉強をしたはずでしたが、4月の直前期に入り、過去問を解き始めた途端に過去の知識が抜けていることに気がつきました。TACの合格テキストは、結構抽象的に記述されている部分が多く それを合格トレーニングでも消化しきれていなかったのが原因だと思います。

     勉強期間が自分としては長かったうえ、勉強時間の不足で回転数が少なかったことが、知識が定着しなかった原因だと思います。 2級は3ヶ月ぐらいでガーっと時間を確保して勉強した方がいいかもしれません。

     上述の通り、TACの合格テキスト・トレーニング・8点プラス問題集・パターン別過去問題集しか使用せず、あとは簿記検定ナビを見る程度でしたので、なんというか生の情報というか6月受験の熱気を感じることなく試験に突入してしまった感じです。

     たとえば、TACでも大原でもいいですが、模擬試験であったり直前講習であったり、そういう最後にポイントとなる点を再確認する場が必要だった気がします。ただ、簿記検定ナビの試験問題予想で予想されていた本支店会計が出たときは本当にビックリしましたし、感謝しました。

    試験日当日の1日の流れ

     自宅から1時間ほどのところにある大学が受験場で、3級と同じ受験場でした。開始までは特に緊張はしていませんでした。勉強不足の感はあるけれど、いちおうやることはやった、と。しかし、試験開始後ものすごく緊張しました。

     第1問・第3問・第4問はほぼわかりました。しかし、第2問と第5問を見て焦りました。第2問はカバーできていない範囲で、やってしまったと思いました。第5問も最後の細かい論点がわかりませんでした。ざっと試験問題を見たとき、冷や汗が出ました。

     「7ヶ月勉強してきたのにわからない問題がある」と絶望感に陥りました…と同時に、わかる問題を落とせないというプレッシャーを感じました。そのため、必要以上に丁寧に何度も電卓をたたいて計算を繰返しました。これが後々、試験時間不足という最悪の事態を招くのですが…。

     自分の中では各問20分程度で追え1時間半で終了、30分は見直しというシナリオでしたが、緊張とわからない問題の読解でものすごく時間を取られてしまいました。「やめ!」の合図まで解き続けていました。試験後は失敗したという気持ちでした。

     スケジュール・時間の確保・教材の選択…自分の行動が正しい道ではなかったという思いと、積み重ねた時間を無駄にしたという気持ちでいっぱいでした。たぶん受かっているだろうという実感はありましたが、でも自分の目指した着地ではありませんでした。

     帰宅後に、簿記検定ナビの掲示板を見てまたがっかりしました。なぜなら、「ものすごい簡単だった」とか「満点に近い」とかそんな感じの書き込みが多かったからです。本当に情けなかったです。次回、また何かの試験を受ける時は時間不足に陥らないようにしっかりと計画をしていきたいと思います。

    管理人からスモモさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     おすすめできます。使用した電卓はシャープのEL-N36です。5,000円前後という値段を出して買いましたので、大事に使っています。キータッチが静かで気に入っています。
     スモモさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点というか問題は第1問の仕訳です。最初の問題は精神的に大きく影響を与えるためきちんとできておかないとまずいと思い、がんばって勉強しました。苦手な論点は仕訳帳です。ただの練習不足でした…。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     受験を振り返り、直前期は特に、模擬試験や直前講習など他の受験生と触れ合う機会というか自分よりモーレツにできそうな人を近くに感じること、プレッシャーを受けて自分の尻をたたくことが必要かと思います。中だるみしているような時期もこういう外部からの刺激を受けることが必要だと思いました。
     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     正直言って、簿記2級までは勢いで取得しそれほどのモチベーションをもってやってはいませんでしたので、きちんと将来を見据えて上級資格を目指すのか、展開して別な方向に行くのかをこれからじっくり考えたいと思います。

    管理人コメント

     スモモさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     スモモさんも合格体験記で強調しておっしゃっていますが、勉強仲間を作ったり専門学校の公開模擬試験や直前講習などを使ってモチベーションを維持するのは大事です。

     簿記検定ナビにも級別の質問掲示板がありますが、ただ眺めているだけでは非常にもったいないです。積極的に書き込みをして他の受験生と交流するようにすれば、理解出来ない問題を気軽に質問できたり、有意義な情報を交換できたり、他の受験生を励ましたり励まされたり(←何気にこれが重要です)…と、ネットでもモチベーションの維持は十分可能だと思います。

     また、大原やTACが主催する公開模擬試験では、本試験の雰囲気を肌で体験することが出来ますし、否が応でも試験を意識するようになりますから、試験日の数週間前などの「やらなきゃいけないことが多すぎて、逆にモチベーションが下がる時期」にはぴったりです。

     簿記3級と簿記2級については独学でも十分合格可能ですが、スモモさんのように「直前期のモチベーションの維持」に苦労されている方が多いです。モチベーション維持の方法についてはそれこそ十人十色だと思いますが、簿記検定ナビなどのネットや専門学校をフルに利用して、独学受験生の最大のヤマを乗り越えるようにしてください。

    スモモさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.35

     無料講習会やセミナー等に積極的に参加しよう!

    • 投稿者:kazさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月半

    受験のきっかけ

     入社して以来20年余りの間システムエンジニアをやってきたが、いろいろな理由で今年4月に経理担当部署に異動。この異動をきっかけに簿記の勉強を始めることにした。簿記の試験では日商簿記がメジャーであることを知り、3級からの挑戦を決意。

    使用テキスト・問題集・電卓等

    1. はじめての人の簿記入門塾(かんき出版)…簿記知識・経験が全く無しからのスタートだったのでまずは入門書からということで。理解できなくても気にせず、サッと読んでテキストに入るのがよいと思う。
    2. 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターテキスト(LEC)…amazonで一番売れていたので。他のテキストを使用したことがないので何とも言えないが、読みやすかったと思う。ただし、多くの方が言われているとおり、このテキストだけでは本試験を解くレベルには到達できないと思う。
    3. これだけ仕訳マスター 日商簿記3級(TAC)…すきま時間を活用できればという思いで購入したが、すきま時間も過去問を解かなければならない状況であり、あまり使用せず。
    4. 日商簿記3級過去問題集(大原簿記学校)…無料セミナー等何かと大原を利用していて、大原に対して良い印象があったので。もう少し解説が詳しいとよいと思う。
    5. CASIO TD-5…10年以上前に買った極めて安い物。

    受験までの流れ

    • 4月

     「はじめての人の簿記入門塾」を読み始める。入門書ながら、やはり簿記初学者の私には内容がスッと入ってこない。途中からは理解できなくてもとりあえず前に進むようにし、とりあえず読み終える。この後「光速マスターテキスト」に着手。主に通勤時間を利用してテキストを読み、ノートに問題を解くようにした。

     また、後で見返す必要があるという事柄はノートに書き出しマーキングした(問題演習とまとめを同じノートでやっていたので多少見難いところはあったが、本試験当日、このマーキングしているところを中心に復習することができた)4月中旬に大原の「90分で簿記の仕組みがわかるセミナー(無料)」に出席。とにかくこの手の無料セミナーには積極的に参加しようと思った。

    • 5月

     ゴールデンウィークも「光速マスターテキスト」で勉強。GWの最終日、「光速マスターテキスト」が終わらない中、大原の無料模試を受ける。結果は20点/100点。無料模試の目的は「落ちかけてきているモチベーションをアップするため」と決めていたが、さすがにこの点数でヘコんでしまう。

     「とりあえず過去問を繰り返すこと」と大原で言われたので、「光速マスターテキスト」は早めに切り上げ(一応最後まではやった)大原の過去問に着手。この時点では本試験レベルの仕訳がまったくできなかった。

     5月下旬に大原の「簿記検定2週間前ラストスパート特別講義&問題特訓(無料)」に出席。第3問試算表、第5問精算表の解法テクニックを教えてもらう。このころに簿記検定ナビに出会う。

    • 6月

     大原の過去問の第1問全てと簿記検定ナビの仕訳問題対策をとにかくこなす。1回こなした後、間違った問題だけをもう1回こなした。この後、第5問対策として簿記検定ナビの試験問題予想を信じ、精算表の標準問題を3回分ほどこなす(精算表の推定問題と財務諸表は捨てた)

     さらに第3問対策として、合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の過去問を1問ずつこなす。この時点でほぼ時間切れ。第2問については、こちらも簿記検定ナビの予想を信じ、商品有高帳の過去問を1問だけこなした。第4問については出たとこ勝負と割り切った。なお、本試験1週間前の大原の模試(有料)では66点しか取れなかった。

    試験結果と反省点

    • 第1問:20点/ 20点
    • 第2問: 4点/ 10点
    • 第3問:30点/ 30点
    • 第4問: 0点/ 8点
    • 第5問:27点/ 32点
    • 合計 :81点/100点

     もう少しまじめに計画を立て、過去問に割り当てる時間を多くとるべきであった。

    専門学校・スクールについて

     無料セミナーや講習会は参加した方がよいと思う。独学ではなかなか知りえないテクニックやコツを教えてもらうことができる。また、過去問等のお土産がもらえる場合もある。

     なお、大原は無料でも問題特訓や模試などをやってくれるが、TACやLECはほとんどない。この辺、大原はあの手この手で生徒を集めようとしていると感じた(我々独学の人間は遠慮せずに利用すればよいと思う)

    今後について

     次回第126回検定(11月検定)で2級受験の予定。社内の能力開発目標シートに、今年度中(来年3月まで)に2級合格と書いてしまったので、最悪第127回(来年2月検定)で合格しないとまずい状況。無事2級合格できれば、1級または税理士のどちらに挑戦するか考えたい。

    試験日当日の1日の流れ

    • 08:00頃

     試験会場に到着。少し早すぎた。まだ試験会場の部屋の準備ができていなかったので、タバコを吸ったりお茶を飲んだりしながら過ごす。

    • 08:20頃

     試験会場の部屋に入る。時間が経つにつれて人が集まってくるが、だいたい高校生(地元の某商業高校の生徒と思われる)どこかのサイトで、高校生に囲まれて受験したという話を見たことがあるが、まさにそのとおりであった。筆記用具・電卓・受験票・運転免許証を机の上に出しノートをパラパラ見ながら軽く復習。

    • 08:55頃

     問題用紙・解答用紙が配られ、回答用紙に受験番号・氏名・生年月日の記入の指示が出る。第3問の解答用紙を見た時、試算表ではなく損益計算書と貸借対照表が書かれていたので顔が青ざめる。この時点でテンションが下がり、半分以上あきらめた。

    • 09:00頃

     試験開始。大原の無料講習会で教えられたように、A4の計算用紙を縦に半分に折ってさらにもう半分に折って、縦に3本の折り目を入れて4列のエリア作る。これで仕訳の結果を位置がズレルことなく書けるようにする。

     第1問は、とにかく落ち着いて解くことだけ考えた。何とか当初予定時間内で全問解答。第5問は、多少あせったが何とか貸借の合計が一致。当初予定時間内でクリア。

     第3問は最初、どこから手を付けてよいか分からず悩んだ。合格するためには、捨てるわかにはいかない。そんあんことを思いつつ考えていると突然糸口をつかむ。あとはパズルを解くように少しずつ解いて何とか解答を埋める。この時点で予定時間を大幅オーバー。

     第2問は、商品有高帳は埋めたものの、総売上高・売上純利益・月末残高は分からず。あきらめて次へ。第4問は…こんな問題、過去問で見たことなし。とりあえずダメもとで埋めるだけ埋める。

    • 11:00頃

     ここで終了。見直しはできなかった。

    管理人からkazさんへ追加の質問

     kazさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     残念ながら得意な論点はありません。どの論点も最後まで自信が持てないまま本試験に臨みました。ただ、どの論点も絵や図を描いて理解するとよいと思いますし、テキスト選びにおいても図や絵が多用されているものがよいと思います。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
    • 準備期間
    1. 計画は立てた方がよいと思います…日単位でなくてもよい(週単位、2週間単位等でもよい)ので。私は計画を立てずに進め、過去問対応の時間があまり取れず苦労しました。
    2. テキスト選びにあまり時間をかけないように…使ってみないと分かりません。もし使ってみてイマイチと思ったら、別のテキストを購入すればよいので。
    • 勉強期間
    1. とにかく仕訳(本試験レベル)の練習をする…愚直に練習すれば、第1問はなんとかなります。
    2. 専門学校の無料セミナーや講習会はできるだけ利用した方よいと思います…市販の教材には載っていないテクニックを教えてくれたり、過去問等のお土産が貰える場合があります。私の場合は、モチベーション維持にもなりました。
    3. 本試験直前期、時間がなければ出題の可能性が高いところに全力投球する…出題の可能性が低いところは思い切って捨てましょう。出題の可能性については、簿記検定ナビの試験問題予想や過去問題集・専門学校(例:大原の予想会)等から得ることができます。
    • 本試験
    1. 絶対に最後まであきらめない…これにつきます。考えれば突破口が開ける場合もあります。また部分点を稼ぐためにも最後まであきらめずにできるだけ解答を埋めましょう。

    管理人コメント

     kazさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!さらに、簿記検定ナビを有効活用していただいたようで…こちらもありがとうございました!

     kazさんは資格の大原の無料講習会や無料セミナーに積極的に参加されていますが、これについては僕もおすすめします。参加したからと言って無理やり有料講座を受講させられたりすることはありませんし、「管理人からの質問」の回答部分にもありますように、独学では習得できない受験テクニックや試験対策用の教材を手に入れることができます。

     校舎は北海道から九州までの全国各地にありますので、まずは資格の大原の公式サイトでチェックして資料請求してみてください。

    kazさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.34

     配点の高い第3問(試算表)・第5問(精算表)を優先して勉強すべし!

    • 投稿者:スケアクロウさん
    • 勉強形態:専門学校(通学)
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    はじめに

     以前から知人に簿記の資格を取っておいて損はないと言われていました。その知人の言葉もあり会計のことを勉強するため基金訓練に応募し参加が決まりました。今まで会計とは無縁でしたので勘定科目も仕入れと売上程度しか知らない状態で勉強を開始しました。そんな状態からのスタートではありましたが、約1か月間頑張って3級合格までたどり着くことができました。

    教材と電卓について

    • 10日で合格るぞ! 日商簿記3級 光速マスターテキスト(LEC)
    • 10日で合格るぞ! 日商簿記3級 光速マスター問題集(LEC)
    • 合格するための過去問題集 日商簿記3級(TAC)
    • 電卓:SHARP EL-771HX

    基礎期の勉強方法について

     予習もしましたが、予習よりも復習に力を入れました。

    1. 予習を軽くする(理解できないところはひとまず置いておいて取りあえずテキストを読む)
    2. 講師の講義を聞く
    3. 講義で教わった箇所をテキストや授業中書いたノートを参照しながら復習する

     テキストが一通りすべて終わるまでは1→2→3→1…の繰り返しです。理解が不足していると思われる箇所やいきなり過去問レベルはきついと思われる箇所は適宜、光速マスター問題集を併用しました。授業を受けられている方にも独学の方にもお勧めしたいのは「書くこと」です。実際に「書くこと」によって覚えます。

     序盤では勘定科目一覧とその属性(費用・収益・資産・負債・純資産)を暗記することに力を注ぎました。これが覚えられると後の展開が楽になると思われます。テキストの勘定科目一覧を見ながら、この科目の属性は何で…とイメージしながら覚える(前受金は商品を渡さなくちゃいけないから負債でしょといったように)のが良いと思いますが、テキスト後半に出てくる科目は取りあえず丸暗記しました。

     勘定科目が覚えられるようになったら仕訳です。仕訳は片一方が決まれば自ずと相手の科目が決まります。ですので、勘定科目一覧とその属性の暗記がここで役に立ちました。慣れてきたら簡単な仕訳は条件反射的に瞬時にできるようになれることを目標にしました。

    応用期の勉強方法について

     一通りのテキストの理解ができたらすぐに過去問演習に入って良いと思います。私の場合はまず、以下の①→②→③の手順を踏んで第5問のみをつぶしていきました。

    1. 第5問のみをテキストや解答を参照しながらどうやって解くのかその流れをつかむ。
    2. 時間は気にしないで何も参照せずに解いてみる。
    3. 正確に解けるようになってきたら、30分等時間制限を設けて解いていく。

     同様のやり方で第3問をつぶしていきました。第3問と第5問が制限時間内でそこそこの正解率で解けるようになってきてから、第1問から第5問までを2時間で解くようにしました。本番のつもりで時間配分に注意して、どうしたら合格点がとれるのかに意識を集中しました。

     満点をとろうとしてどこで計算違いが生じたのかを追及すること等は適度なところであきらめて、制限時間内で合格点をとろうという意識でやっていったほうが良いと思います。第1問と第3問と第5問で満点が取れれば第2問と第4問を全部落としたとしても十分合格点です。ですから、第1問と第3問と第5問をしっかりやっておくことをお勧めします。現に今回の第4問はすべて落としましたが無事合格できました。

    勉強をする上での注意点など

     私なりに注意点を挙げるとするならば問題文が次ページにもまたがって書いてないかなどの確認を本番でも落ち着いてやること…要は問題文をきちんと読みましょう、というごく当たり前のことですね(過去問演習でそれで痛い目をみているので・笑)

     それと問題を解く順番を決めておくのもいいかも知れません。ちなみに私は第1問→第5問→第3問→第2問or第4問(第2問と第4問に関してはその時々で臨機応変に)で解くようにしていました。時間がある場合にはヤマは張っても、ヤマが外された時の対策も行っていたほうが良いと思います。

     私としては今回の第3問はヤマを外されましたが、前回(124回)の過去問をしっかりとやっておいたおかげで対応できました。 あまりいいアドバイス等はできませんでしたがなにかのご参考になれば幸いです。

    試験日当日の1日の流れ

    • 7:00 起床
    • 7:10 朝食(パンとアイスコーヒー)
    • 8:15 受験会場到着(時間に余裕をもって到着できるようにしました)
    • 8:45 受験会場教室外の長椅子に座ってゆっくり過ごす

     受験会場教室でギリギリまで参考書を見ている方、電卓をたたいている方もいましたが、今までやってきたことを信じて何もせずゆっくりとしました。

    • 9:15 試験開始

     迷うことなくあらかじめ決めておいた順番で解答を始めました。最初は第1問の仕訳問題。引出金勘定がなかったため資本金勘定を2度使ったり、赤字の仕訳があったりしてちょっと戸惑いました。問題文をよく読み納得して解答を終えて、第5問の解答を始めました。第5問は順調に終了。

     第3問はヤマを外されたとすこし焦りましたが、前回(第124回)の過去問を解いておいたおかげで第3問の満点は無理かもしれないが何とかなるだろうと問題を解き終えました。第2問、第4問をざっとみて第4問はみたことがないタイプの問題…第2問のほうがはるかに解きやすいと感じて第2問を解答。でも過去問でやった移動平均じゃないんだとすこし焦りましたが、先入先出の記憶をたどって解答を終え、第4問。

     第4問は配点が8点だったので、不安の残る第3問の見直しと取りこぼしが許されない第1問の仕訳を見直して時間があれば、第4問は解けるところまで解こうという方針でいきました。

     あと問題とは関係ありませんが、誤算だったのは…到着時は暑かったぐらいなのですが、試験が進むにつれてだんだん肌寒くなってきました。でも誰もクレームをつける方がいないので黙って試験に集中しました。簡単に羽織れる薄い長そでシャツを持ってくれば良かったと後悔しました。

    管理人からスケアクロウさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     テキストと過去問題集はお勧めできます。光速マスター問題集は光速マスターテキストで行った学習範囲を振り返ることができる利点がありますが、他の方に自信をもって勧められるのかといわれるとちょっと疑問です…というのは光速マスター問題集の応用レベルの問題がすべて過去問レベルかといわれるとそうではないと思うからです。

     私は訓練の関係上、テキスト・問題集は強制購入でしたが、テキスト・問題集・過去問題集は実際書店で手に取って、自分に合いそうなものを購入するべきだと思います。大手資格予備校のものならどれを選んでも大外しはないと思います。

     今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     簿記2級程度までなら十分お勧めできると思います。手のひらサイズで大きすぎす小さすぎずちょうど良い大きさですが、グランドトータルはないですし、10ケタです。

     高価な電卓を買ってもその価格に見合った使い方を将来自分がするかどうかわからないという方にはお勧めできます…というのは家電量販店で1,000円以下で購入できるからです。

     スケアクロウさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意だと思うのは第5問がらみの決算整理事項です。貸倒引当金・現金過不足・売買目的有価証券の時価評価替え・繰り延べ繰り越しなど聞かれる事柄は決まっていますので、マスターすれば得意分野になるのではないでしょうか。

     逆に、推定する問題があまり得意ではありません。どういった事柄をするとそうなるのかを考えながら問題演習をしました。問題を繰り返し解いて苦手意識をなくすよう心掛けました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     できるだけ早い段階で過去問に触れておくことが良いと思います。過去問をみておくと「このレベルのことが実際に問われるのか」と逆算しながら試験対策ができると思うからです。
     今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     将来的に会計方面を目指すのかはわかりませんが、簿記3級の知識を活かして簿記2級取得まではしておこうと考えています。

    管理人コメント

     スケアクロウさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     スケアクロウさんは、配点の高い第3問・第5問を優先して勉強されていますが、この点はぜひ受験生の方にも見習っていただきたいと思います。今回の試験の配点は第1問・20点、第3問・30点、第5問・32点でしたので、この3問で9割以上正解できれば第2問と第4問の問題を全て間違えたとしても合格できました。

     なお、第1問・第3問・第5問については、過去問に出題された問題の類似問題が繰り返し出題される傾向にありますので、きちんと過去問対策をすることが短期合格&1発合格のカギとなります。簿記検定ナビ仕訳問題対策や過去問分析のページを有効活用してください。

     あとは、スケアクロウさんもおっしゃっていますが、試験会場によっては冷房が効きすぎていることが多々ありますので、特に女性の方は「ひざかけ」や「軽く羽織れるカーディガン」などを用意しておくと良いと思います。なお、11月試験では逆に暖房が効きすぎて暑くなることも考えられますので、室温に合わせて脱着しやすい服を着ていくことをおすすめします。

    スケアクロウさんが使われた教材&電卓のまとめ