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  • 第143回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.139

    自分にあった戦略を立てて勉強することが大事です!

    • 投稿者:yotさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     私は、40代半ばのシステムエンジニア(兼プログラマー)です。簿記との関わりは、学生時代における3級レベルの講義出席と、会社員生活が少し落ち着いた平成19年の第116回での3級合格程度です。

     以降、10年近く簿記とは疎遠でありましたが、また少し仕事が落ち着いたので2級にチャレンジしてみようと思い立ち、第142回に不合格ののち、第143回で2級に合格しました。

     ここでは、不合格だった第142回への準備から、途中別の資格試験取得などもあって、丸2ヶ月以上あいだを空けてからの第143回への挑戦までを振り返りたいと思います。

    私について

     私自身はコンピュータ関係の仕事をしているので、電卓を打つのは得意かと思われがちですが、むしろ普段電卓を使わない分、電卓での計算にはスピードを求めないようにしました。

     また、私自身の性格による部分もありますが、暗算能力も衰えてきているので、準備の段階から時間は気にせず、一度で正確な解答を導き出す事に重きを置きました。

     その方法で予想問題を解いた場合に、全く時間が足りないのであれば、そこは後から改善していけば良いと予め決めて学習を進める事にしました。

    使用したテキストと問題集、電卓

    第142回挑戦時

    • サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト(2週間)
    • サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト(2週間)
    • サクッとうかる日商簿記2級過去問ナビ(3日間) ※一部のみ使用
    • 簿記検定ナビの仕訳問題対策の過去10回分を2周(1週間)
    • ラストスパート模試日商簿記2級(5日間)
    • 大原の予想会で入手した日商ファイナルチェック問題(1日間)

     サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト【90点】…工簿の基礎はこの1冊のみ使用。ボックス図は自然と書けるようになります。予想問題を解いた後に、基本に立ち返る参考書としても使用しました。

     サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト【80点】…範囲外となった論点を除いたとしても、章立てに疑問。短期間で読破するには適量。使用時は、とにかく短期間で2級範囲の概要を掴むという目的がありました。

     サクッとうかる日商簿記2級過去問ナビ【80点】…範囲改定前の過去問はあまりオススメできません。ただし、付録のサクっとBOOKは、改定に対応していない分だけマイナスで、ほぼ満点。工簿の仕訳、各論点に触れている点が特に良いです。

     ラストスパート模試日商簿記2級【85点】…実力診断には適しているが、本試験の難易度が上がった分、本試験向けとしてはオーソドックス過ぎる気が…。ラスパカード(仕訳問題)は工簿にも配慮している点が評価できます。

    第143回挑戦時

    • スッキリわかる日商簿記2級商業簿記テキスト&問題集(3週間)
    • 第143回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(5日間)
    • 大原の予想会で入手した日商ファイナルチェック問題(1日間)

     スッキリわかる日商簿記2級商業簿記テキスト&問題集【95点】…サクっとシリーズで既に知識を得ていた事もありますが、章立ても含めスムーズに取り組める内容でした。当面の範囲改定に別冊で段階的に対応している点も高評価です。

     第143回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級【90点】…本試験の難易度に沿っていると思います。上記のテキスト終了後にいきなり取り組むには覚悟が必要です。

     10点減点の要因ですが、私には2色刷り解説の青が不快で集中を削がれました。また、仕訳カードについては基本が多く、もう一段深い問題であるべきと感じました。

    電卓

    • SHARP EL-BM621

     以前3級にチャレンジする際に買い直した電卓ですが、SHARP EL-BM621 10桁を使用しました。故障した際のバックアップに EL-N802 も用意しましたが、結局、液晶の数字が読み易い古い方(EL-BM621)ばかり使っていました。

    商業簿記と工業簿記の順序

     第142回(試験日 2/28)に向けて、全く準備のない段階で何から手を付けようかと考えましたが、途中で行き詰まって焦る事がないよう、日程に余裕のあるうちにまずは前提知識のない工業簿記からテキストを読み始めました。

     思いのほか時間は掛かりましたが、図を描いて解く癖は付きました。迷った場合には、人間苦手なものを避ける傾向にあるので、前提知識が多少ある商業簿記よりも、工業簿記からの学習をオススメします。

     ちなみに、損益分岐点については、テキスト以外の方程式で解いた方が良い場合もあると感じました。商業簿記については、「さよなら論点」も一部読み込んでしまいましたが、それに気付いてからは丸ごと飛ばしました。

    第142回不合格で学んだこと

     大原予想会では「141回の合格率が低かったので、142回は合格率が上がる。すなわち、もう少し基本的な問題が出るであろう」との事でしたので、ラスパ模試でボーダーライン程度の得点が取れていた私は、多少の準備不足を自覚しつつも、ボーダーラインには乗れる気がしていました。

     しかしながらフタを開けてみると、本番の試験は、ラスパ模試のように問題を解いていくうちに最終解答まで誘導されるような事はなく、例えば、第5問の工程別などは、表中に前工程費の欄がないだけで戸惑ってしまいました。同時に、第2問のように落ち着いて解けば満点が得られる問題がある事も知りました。

    第143回への始動

     142回と143回(試験日 6/12)の間に別の資格試験を挟んだこともあり、再始動は大原予想会の5/14となりました。ここから、新たな論点も加えた商業簿記をスッキリで再確認。

     工業簿記については、より演習が重要との考えで、特にテキストには取り組みませんでした。その中で役に立ったのは、「サクッとうかる日商簿記2級過去問ナビ」に別冊としてついていた「サクっとBOOK」でした。

     こちらの工業簿記における仕訳や第4、5問で狙われる論点のまとめは、再確認に丁度良いものでした。

     前回の予想問題で、本試験レベルをなめてしまっていた事は、「第143回をあてる TAC直前予想」を解き始めてすぐにわかりました。と同時に、これだけでも何とかなりそうな気がし、実際にボーダーでしたが合格する事ができました。

    第143回試験中のセルフコントロール

     143回の試験で合格できたのは、結局のところ、なんとか焦らずに解き切ろうと自身をコントロールできた事だと思います。ネットでは、簿記2級の資格取得者をそういった側面で捉えているなどと解説しているものもありましたが、正直、会計入門者に出す問題ではないなー、と感じる第2問だったりもしました。

     解答順は…普段通り実力がそのまま出る第1問から、続いて第4、5、2、3問と進めました。第4問は見てすぐに時間が掛かる問題だとわかりましたが、一度で正解を導くべく、じっくり時間を掛けて解きました。

     第5問は前回出た分野という事もあり、今回は演習不足を自覚していた標準原価計算の問題でしたので、(シュラッター図は好きなのですが)すぐに解ける前半の小問3問だけを解いて商業簿記に移行しました。

     第2問はこれまで比較的解き易い問題という先入観があったものの、見事にこれを覆された上、下の方にある償却率の表に気付くのも遅れたので、かなり時間を無駄にしてから、逆に後半の小問だけに手を付ける判断をしました。

     意外だったのは、第3問でした。仕訳を書いて解けば、他の項目の影響を余り受ける事なく、勿論ミスもありましたが、それなりに得点できました。

     結局のところ見直しをする時間もほとんどなく、逆に書き直しが間違いにつながったりもしましたが、電卓を叩き過ぎずに落としてはならない問題で確実に解答を導く姿勢が当たったと思っています。

    試験日1日の流れ

     普段より休日は起床が遅いので、午後開始の2級には向いていると思っていました。試験場まで30分程度でしたので、午前11時頃に起きて軽食程度で済ませ、12時45分頃に会場入りしました。

     第142回の試験の際には、座席が机に連結されていて、扉を開くように引き出すタイプだったのですが、そのステーが曲がっており、普通に座ると徐々に左側に滑り落ちていくため、試験官に申し出て隣の席に移動しました。

    問3の下書き

    問4の下書き

    管理人からyotさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?、また、10桁表示で不便に感じたことはありますか?
     購入の経緯ですが、前回3級受験前に、学生時代から使用していた12桁のものが壊れ、とりあえずと購入したものなので余り多く語れませんが、計算ドリルなどで脳年齢を測る機能が搭載されていたりはします。

     購入時より時間が経過しているので、コストダウン等により同じ型番でも打感などに違いは出ているかもしれません。

     それはさておき、出題側も桁数で惑わす出題をしてこない限り、10桁で問題ないと考えます。桁数が多い場合は、単位が「(千円)」として表記されるのが通例ですし、私にとっては液晶表示窓が大きく見やすい点が何より有利でした。

     バックアップとしてデザイン重視で12桁のものも用意しましたが、実務的には、数字キーと演算キーはサイズや色が異なる方が良いのは言うまでもありません。

     大原の予想会の様子・感想等を詳しく教えてください。
     第142回を千葉校、第143回を津田沼校で受講させて頂きました。ネットから正規の申込みをしましたが、当日は特に身分チェックなどはありませんでした。

     参加者は本試験同様、年齢層にも幅があります。ライバルというか同志を知る事ができます。中には、予想会の待ち時間に電卓をタカタカ打って問題演習している人も居ましたが、これも本試験同様と言ったところでしょうか。

     予想会の流れとしては、まず冊子に従いこれまでの合格率の変遷と各問での出題論点に触れ、大原講師陣による各問での出題予想範囲について、多少の補足を加えながら説明がなされます。

     次いで、予想会担当講師独自の意見として、更に狙われそうな論点が追加されたり、各論点をどう絡ませながら出題されそうかなど、冊子にない話もあります。

     最後には、ファイナルチェック問題から一問ピックアップして、解答のポイントがどこにあるか解説して頂けます。

     簿記と関わりの薄い私としては、そもそも「論点」として、商簿なら「○○表」、工簿なら「○○別」等、問題のジャンルを切り分ける概念がなかったので、それまでダラダラと問題をこなしていたところから、今は名前を正確に言い当てられないまでも、「ああ、あのジャンル(論点)ね」くらいの整理ができるようになった点が大きかったと思います。

     yotさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     ボーダーの私が得意とも言い切れませんが…第143回では確実に出題されると思い込んで取り組んだ直接原価計算は、全部原価計算の利益算出の方法と併せて何度も書いて記憶しました。

     余り簿記的ではなかった分、なじみやすかったのかも知れません。工簿においては、制限時間なくじっくり解きたいと思う問題が多かった気がします。

     商簿においては、強いて言うならば得意な順に「精算表>損益計算書>貸借対照表」ですが、誰しも同じ意見かと思います。

     初期は、出題される残高試算表の借方、貸方に金額を書き込むような横着をしていましたが、「やはり、しっかり仕訳せねば」と思い直してからは、いずれもそれなりに得点できるようになりました。損益なのか資産、負債なのかについては、概念として自然と入ってきました。

     yotさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     そもそもは、久しぶりに会った恩師が未だに新たな挑戦を続けている事に刺激を受けたのが始まりで、ふと自分も何かしらの資格にチャレンジしようと思ったのがきっかけです。

     そういう意味では、次回恩師に会うまでには合格しておかねば、と決めた事でしょうか(もしくは、合格するまでは会えないなと)。

     そんな状況ですので、第141回の難易度が高かったという情報は、142回の大原予想会まで知らず、「試験範囲が広くなる前の方が簡単に受かるのでは」と安易に考えていました。結果、不合格。

     その後は、4月中旬の情報処理資格者試験の受験を決めていたので、こちらに頭を切り替えるのですが、その資格試験についても自己採点がボーダーライン上で、なおかつ合格発表(6/17)の前に143回の簿記の試験日(6/12)が来てしまうので、情報処理も簿記も両方とも落ちてはシャレにならん、という気持ちがもう一つのモチベーションとなりました。

     いずれにしても結果発表まで待たされるのは、余り気分の良いものではありませんね。

    管理人コメント

     yotさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

     yotさんには資格の大原の予想会について詳しく書いていただきましたが、誰でも無料で参加できて、独学だけでは得られない情報が聞けたりするので私もおすすめしています。

     たまに「参加したら強引に勧誘されたりするんじゃないの?」という質問をいただきますが、私の知る限りでは強引な勧誘は一切ありませんので、安心して参加していただければと思います。

     なお、資格の大原は、札幌から沖縄まで全国各地に校舎がありますので、お住まいの近くの校舎の予想会に参加することができます。興味のある方は以下のリンクから予想会の詳細をご確認ください。

     電卓に関しましては、最終的な金額が11桁以上になる問題は出題されないと思いますが、単価計算などの計算の途中で11桁以上になることはありますので、できれば12桁の電卓を使うことをおすすめします。

     簿記検定ナビでもおすすめの電卓を紹介していますので、興味のある方は以下のリンクからおすすめ電卓の詳細をご確認ください。

    yotさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第143回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.138

    急がばまわれ。まずは基礎をしっかり固めることが大事です!

    • 投稿者:ゆりさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約4か月

    はじめに

     簿記1級を取りたいと思い立ち、前回の142回に3級と2級を受験してみましたが、2級のほうは忙しい時期と重なってしまい勉強ができず3級だけ合格しました。ただ、最初から2級は難しいのだろうと思っていたので、不合格のことは気にせずに、143回2級合格にむけて勉強を開始しました。

    使用したテキストと電卓

    • 日商簿記2級合格これ1冊 商業簿記(ネットスクール)
    • 日商簿記2級合格これ1冊 工業簿記(ネットスクール)
    • 簿記の教科書 日商2級 商業簿記(TAC)
    • 簿記の教科書 日商2級 工業簿記(TAC)
    • 簿記の問題集 日商2級 商業簿記(TAC)
    • 簿記の問題集 日商2級 工業簿記(TAC)
    • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集(TAC)
    • 日商簿記2級 網羅型完全予想問題集(TAC)
    • 日商簿記検定 模擬試験問題集2級(ネットスクール)
    • 第143回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(TAC)
    • 無敵の簿記2級 第143回直前総まとめ(TAC)
    • 合格するための過去問題集 日商簿記2級 第142回対応(ネットスクール)
    • SHARP EL-S752K(電卓)

     合格これ一冊シリーズ(ネットスクール)は、全体的に漫画をからめて上手に説明しるという印象です。私みたいな初心者が簿記のいろはを知るのにはかなり使えると思います。ただ、スペースの関係でいろいろと省いているところもあるみたいなのでメインの教科書としては足りないかなと思います。点数をつけるとしたら90点です。

     簿記の教科書シリーズ(TAC)は私のメイン教材です。TACのテキストはいろいろ種類があるようですが、説明が多すぎず、でも少なすぎずちょうどいい量に感じました。網羅性も悪くなく、オールマイティな1冊だと思います。100点満点です。

     スッキリとける日商簿記2級過去予想問題集(TAC)は、141回と142回の過去問を入手するためにちょうど良かったので購入しました。解説が分かりづらいところが1つありましたが、それ以外は特に不満はありません。過去問題と予想問題のセットなのでお得感があります。90点です。おすすめです。

     網羅型完全予想問題集(TAC)は一番解きごたえがありました。見たこともない論点の問題が出てきて手こずりましたが、ちゃんと復習して点数が取れるようになると難しかった分、大きな自信がつきました。100点満点です。かなりおすすめです。

     模擬試験問題集(ネットスクール)は、10回分の模擬テストと頻出問題の小問題集みたいなのが掲載されています。解説が足りないと感じた箇所がいくつかありました。70点です。あまりおすすめしません。

     143回をあてる直前予想・無敵の簿記第143回直前総まとめ(TAC)は、下書きの書き方や出題予想の解説動画などいろんな付録がついています。予想も結構当たっていたのでおすすめです。100点です。

     過去問題集142回対応(ネットスクール)は17回分の問題が載っていましたが、古い回の問題は簡単すぎてあまり意味がなかったです。解説は詳しいです。80点です。

     電卓は、SHARPのEL-S752Kを使っていました。値段も安かったし個人的には問題なかったと思いますが、積極的におすすめはしません。

    3月~4月の勉強スタイル

     まず、日商2級の勉強内容のイメージをつかむために、合格これ一冊(商業、工業)を2回ほど実践編の手前までを流し読みしました。その後、簿記の教科書を平日はchapterを2つずつ、土日は時間の許す限り教科書を読み込み基本問題を解きました。

     当初は、簿記の教科書を1回読んだあとすぐに簿記の問題集に取り掛かる予定でしたが、問題を見てもどう解いていいのか見当もつきませんでした。

     そのとき、以前に立ち読みした本に書いてあった「知識はあるのに合格点がとれない。それは違います。基本ができていれば多少のケアレスミスがあろうとも合格点は取れるようになります。」という言葉を思い出したので、まずは基本をしっかりと固めることに注力しました。

     何度もテキストを読み込んで、何度も基本問題を解いていたら、4月半ばには基本問題を間違えることはなくなりました。私の中で基本が固まったという手応えがあったので、次のステップ…合格これ一冊の「実戦編」を読み始めることにしました。

     合格これ1冊は、「20分ミニ授業編」「実戦編」「模擬試験/過去問題編」の3つに分けられていますが、この「実戦編」は各大問ごとの頻出論点がかなり詳しく解説されているので重宝しました。商業→工業の順に読み進めていき、3日ぐらいで大方理解できるようになりました。

     このタイミングで、再度、簿記の問題集に取り掛かりました。簿記の教科書を1回読んだだけでは全く解けなかったのに、時間をかけて基礎固めをした結果…問題を見ただけで解答が浮かぶようになっていました。

     もちろん、全ての問題を1回で解けたわけではありませんが、解けなかった問題も解説を読めばすぐに理解できました。

     5日ほどで簿記の問題集の1問~5問の対策をすべて終わらせ、その後、3日ぐらいかけて付録として付いている模擬試験(6回分)の各問題を、時間を計らずに1問ずつ解きましたが、どの回も8割~9割ぐらいは取れていました。

     予想以上の手応えにびっくりしましたが、ここで気を緩めてはいけないと思い、間違えたところを徹底的に復習しました。

    5月の勉強スタイル

     ゴールデンウィークを利用してようやく過去問に取り掛かりましたが、私が持っていた過去問題集は124回~140回までの17回分載っているものだったので、143回から出なくなる論点は飛ばして解いていきました。

     136回まではかなり簡単に感じましたが、137回・138回はやや手こずりました(この時点では、第139回以降は後に残しておきました)。

     次に、模擬試験問題集に取り掛かりました。この問題集は最近の試験問題に合わせて作られているようで、かなりひねった問題が多かったです(特に工業簿記)。

     いくつか解けない問題もありましたが、他の問題できちんと点数が取れていたので、合計点では8割~9割取れていました。なお、この本の解説はかなりあっさりしていますが、足りないと感じたことは特にありませんでした。

     この時点においても簿記の問題集の模擬試験と同じように時間を計らずに1問ずつ解きましたが、おおまかな目安として…問1は10分、問2は15分、問3は40分、問4・5は15分ずつぐらいで解いていました。

     この後、忙しくて2週間ぐらい簿記から離れてしまいましたが、どの問題でも8割~9割ぐらい取れるようになっているから大丈夫だろうとタカをくくっていました。しかし、勉強を再開して網羅型予想問題集を解き始めたところ…特に難しい問題でもないのに、いきなり8割を切ってしまいました。

     私は、この2週間の間に忘れてしまっている可能性が高いと判断し、1日かけてもう一度じっくりテキストの内容を確認する作業を行いました。今になって振り返ってみると、どれだけ忙しくても毎日なにかしらの問題に触れるべきだったと思います。

     テキストの内容を確認する作業を終えた後、今までにこなしてきた問題集の復習を挟んで網羅型予想問題集に取り掛かりましたが、この問題集はかなり広範囲の論点から問題が作られているようで、簿記の教科書にも載っていないような問題がいくつか出てきました。

     インターネットで調べたところ、これらの問題が出題される可能性は低いとのことだったので、理解できない部分は割りきって丸覚えして対応することにしました。

     網羅型予想問題集は今までにこなしてきた問題集よりも難しめに作られているそうで、結局、平均で76点ぐらいしか取れませんでしたが、問題や解説の出来はかなり良いと感じたので、時間をかけて復習に力を入れました。

     特に良いと思ったのは、解説のおまけとして載っている「この問題が貸借対照表ではなく損益計算書を作る問題だったら?」みたいなところです。1つの問題でいろんな解答を考えることにより、知識がより深まりました。

     ちょうどこの頃、TACの143回の予想をネットで見つけ、無敵の簿記という教材があることを知りました。

     なんとなく直感で「この本は役立ちそうだ」と思ったのですぐに購入しましたが、新出題区分誌上講義の「200%定率法」と「配当権利落ち株式」のところを読んだだけで、この本を買った甲斐があった!と思いました。こっそりおすすめします。

     この後、TACのあてる(予想問題集)を2日で終わらせ、残しておいた139回以降の過去問とスッキリ過去予想問題集の過去問題と予想問題3つを立て続けに解きましたが、いずれも合格点が取れたので安心できました。

     ところが、最後の最後で簿記ナビ模試(簿記検定ナビでダウンロードできる予想問題)で70点しか取れずに少し焦りました。

     少し疲れていたのか、普段しないようなケアレスミスを工業簿記で連発してしまいましたが、本試験じゃなくて良かったと頭を切り替えることにしました(翌日、落ち着いて解いたら98点でした)。

    試験日1日の流れ

     試験当日は、起床してすぐにTACの直前予想の第2予想を解きました。その後、テキストを流し読みし、少し早めの昼食をとって試験会場に向かいました。

     試験会場ではテキストをパラパラめくって確認しましたが、周りのみなさんはが必死に問題を解いている姿を見て、「私も問題集を持って来るべきだったかな…」と不安になりました。

     ただ、今さらそんなことを考えても意味が無いので、早めにトイレを済ませたり、緊張をほぐすためにストレッチをして時間を潰しました。

    試験開始!

     試験が始まると、まず最初に問題の確認を行いました。問2が大変そうだと感じたので、問1→問4→問5→問3→問2の順番で解くことにしました。問5まではかなりスムーズに行きましたが、自信を持っていた財務諸表の法人税の金額が合わなかったので焦りました

     何回見なおしても金額が合わなかったので、仕方なく問2に取り掛かりました。問2は一見すると難しそうですが、前半の半分ぐらいは予想問題等でよく見るような形の問題でしたので、ここを取りこぼさないように細心の注意を払って問題を解きました。他方、後半は慣れないかたちでかなり難しく感じました。

     とりあえず、分かるところだけを埋めようといろいろ試行錯誤していたら、時間切れになってしまいました。

    まとめ

     試験は87点で合格していましたが、反省点を挙げるとすれば…問1から問5までの5問を通しで解かずに1問ずつ解いていた点です。2時間かけて全5問を解くという練習をしなかったので、試験の最後のほうはかなり疲れてしまいました。まとまった時間が取れる方は、ぜひ5問を通しで解くことをおすすめします。

     あとは、細切れの時間を有効活用してテキストを何度も読み、問題集(簿記の問題集の模擬試験と網羅型予想問題集)を徹底的にやりこんだのが今回の勝因だと思います。特に、まとまった勉強時間を確保しづらい社会人の方は、細切れの時間の使い方が合格のカギになると思います。

    管理人コメント

     ゆりさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

     最後の「まとめ」のところでゆりさんもおっしゃっていますが、過去問や予想問題はできるかぎり第1問~第5問まで通しで解くことをおすすめします。

     本試験では、各問題の難度に応じて解く順番や時間配分を臨機応変に変更する必要がありますが、ぶっつけ本番ではうまくいかないことが多いので、過去問や予想問題を使ってきちんと練習しておきましょう。

     また、一度簿記から離れてしまうと再スタートを切るのに多大な労力が必要になります。仕事や家事、育児等が忙しくて机に座って勉強する時間がないときでも、5分、10分程度の細切れ時間を有効活用して勉強を継続することをおすすめします。

    ゆりさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第143回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.137

    資格の大原の公開模試では「本試験独特の雰囲気」を体験できます!

    • 投稿者:だみんさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約4か月

    はじめに

     2015年より経理課勤務になったため、簿記2級の勉強を始めました。5年前に簿記3級には合格していましたが、ほぼ忘れていたため3級の勉強からのスタートでした。

    日商簿記2級の受験歴

    • 2016年2月:第142回不合格(69点 20-12-12- 9-16)
    • 2016年6月:第143回合格 (78点 20- 6-18-18-16)

     2015年12月から3ケ月間の勉強で第142回は不合格、間が空きましたが2016年5月から1ケ月間勉強して第143回に合格しました。なぜ一度は不合格になったのか、という反省も含めて書いていきたいと思います。

    勉強時間

    • 2016年2月(第142回)試験まで:220時間
    • 2016年6月(第143回)試験まで: 80時間

     合格までの所要時間が150~200時間と聞いていましたので、とにかく200時間やろうと決めて取り組みました。一度不合格になった後は、理解不足だった工業簿記の原理と新論点についてのみ勉強し、理解不足の部分は「間違いノート」にまとめました。

    間違いノート1
    間違いノート1

    間違いノート2
    間違いノート2

    使用した教材

    テキスト

    • スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級(100点
    • スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記(90点
    • スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記(80点

     購入前に他のテキストとも見比べてみましたが、スッキリシリーズはシンプルで分かりやすいことが最大の長所です。「難しそうで嫌になりそうだな」という方には特におすすめできます。

     ただ、2級の内容になると細かい部分が載っていなかったりしますので、問題集で補完することが必須です。その点で2級のテキストは減点しました。

     また、勉強方法はタイミング良く復習するよう心がけました。記憶を定着させるために、初めて勉強してから1日後→3日後→7日後→2週間後→1ヶ月後→3ヶ月後に復習しました。

    問題集

    • 合格するための過去問題集日商簿記2級
    • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集
    • 無敵の簿記(第142回、第143回対策)
    • 第142回、第143回をあてるTAC直前予想
    • 簿記ナビ模試

     過去問と予想問題はテキストの周回を終えてから始めました。問題自体を覚えてしまうと意味がないため、初見+解き直しで2回しか解いていません。初めて解く時はどの問題も知らないことが出てきて、テキストで覚えた知識を補完する意味でも役立ちました。

    模試(資格の大原 公開模擬試験)

     第142回対策の大原公開模試を受けました。大原にした理由は模試の日程が本番の1週間前で、直前の力試しに丁度良いと考えたからです。

     場所は100人程の会場で本番さながらの雰囲気でした。普段一人で勉強しているのとは全く違った空気で、それを体験できたことが一番の収穫でした。

     問題は過去問に比べると難易度が高めに感じました。重要な部分は講師がその場で解説してくれて質問もできるため、あまり理解のできていない部分があった場合には効果的だと思います。

    資格の大原 公開模試
    資格の大原 公開模試

    電卓(SHARP EL-G37)

     以前使っていた安い電卓と比べて打ち間違いが圧倒的に少なくなりました。また、サイズがコンパクトなため勉強中に電卓位置の微調整がしやすく、手が小さめな方には特におススメです。

    なぜ一度不合格になったのか?

     一度目の受験に際し、過去問/予想問題を合わせて20回分ほど解きましたが、初見で70点を切ったのは2回だけでした。その状態から復習をして万全のつもりで受けましたが不合格…。

     原因を一言で言うと「工簿の理解不足に気が付かなかったこと」でした。工業簿記の学習を進めていくにつれ、いつのまにか原理を理解しないまま、与えられた数字をいじくって解答を出すことに終始してしまっていました。

     その結果、少し普段と異なる聞かれ方をしただけで仕訳を逆に書いてしまったり、関係ない数字で計算してしまったりと本番でかなりの失点をしてしまいました。良く見るアドバイスですが、「答えが合っているかどうかだけでなく、そこに至る筋道を理解できているか」が本当に重要だと実感しました。

    これから受験する方へアドバイス

     あまり見ないけれど役に立つかも、という点を書いておきたいと思います。

    1)整い過ぎた環境で勉強しない

     本番は机が狭かったり、近くの人が電卓を叩く音や咳払いなど、あまり環境が良くありません。「なんだか集中できなかった…」というようなことが起きないよう、あまり問題を広げ過ぎずに過去問を解いたり、多少は音のある環境で勉強することをおススメします。

    2)電卓の無駄を省く

     私は受験直前までA×B、A×C、A×Dというような計算をする際に毎回そのまま入力しており、A× → B= → C= → D= と省略して入力できるということを知りませんでした(私の使用していた電卓:SHARP EL-G37の場合です)。

     知っているだけで工業簿記での時間短縮になりますので、電卓に詳しくない方は操作を見直してみると良いかもしれません。

    試験日の一日の流れ

     前日までにやるだけのことはやったので、とにかくリラックスすることを考えました。

     朝起きてからは勉強せず、試験会場には1時間前に到着。教材は「間違いノート」だけを持っていき、試験開始までのんびり見直しました。

    試験開始!

     試験は普段通り1→2→4→5→3の順で解きました。もともと設問1,2,4,5を各15分、設問3を40分くらいで見積もっていたのですが、設問2の上半分だけで25分かかってしまいました。開始から既に40分が経過していましたので、「1,3,4,5で70点取る!」と覚悟を決めて設問2を捨てて先に進みました。

     結果15分見直しの時間が余り、1,3,4,5を見直し終わったところで終了時間が来ました。

     採点結果は設問1,3,4,5で計72点、設問2も6点拾えていましたので合計で78点でした。今振り返ってみると、時間のかかる設問2を諦めたことが自分の合否を分けたポイントだったと思います。

    管理人からだみんさんへ追加の質問

     だみんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     商業簿記の仕訳全般は得意です。本番でも設問1で悩むことがないのは気が楽でした。

     苦手な論点は工業簿記全般です。前述した通り、どうしてそうなるのかという筋道を理解できていなかったため、1からテキストを読み直して勉強しました。

     どうしても使っているテキストの表現に慣れ てしまう部分があると思うため、苦手な論点は他のテキストで勉強してみるのも一つの方法ではないかと思います。

     だみんさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     簿記の勉強を生活の一部に組み込むようにしました。平日の場合は22時~24時に勉強、休日も可能な限り時間を割くようにして、「簿記の勉強をしていることが当たり前」になるように気持ちを慣らしていきました。

     また、私の場合はTVやラジオを付けながらだと、勉強=辛いことをしているという意識が和らいで長続きしました。

    管理人コメント

     だみんさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

     だみんさんが利用された資格の大原の公開模試は、本試験の独特の雰囲気を試験前に体験できるのでおすすめです。札幌から沖縄まで全国各地に校舎があるので、最寄りの会場で受験することができます。

     興味のある方は、以下のリンクから公開模試の詳細をご確認ください。

     あとは、だみんさんが「これから受験する方へアドバイス」でもおっしゃっていますが、電卓の便利な機能については一通り使えるようにしておきましょう。

     なお、だみんさんが本体験記で紹介されている定数乗算は、シャープの電卓とカシオの電卓ではキーの入力順序・方法が異なります。カシオの電卓をお使いの方は「×」を2回押してください。

     例えば、「A×B、A×C、A×D」を計算する必要がある場合は、以下のような順番でキーを入力します。参考までにご確認ください。

    • SHARPの電卓の場合:A×B=C=D=
    • CASIOの電卓の場合:A××B=C=D=

    だみんさんが使われた教材や電卓のまとめ