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  • 第142回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.22

    理解重視の勉強で一発合格!解答の順番や時間配分にも気をつけましょう!

    • 投稿者:ETさん
    • 勉強形態:独学+通学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約7か月

    はじめに

     簿記検定ナビの情報などを参考に学習した結果、第141回試験で3級、第142回試験で2級に合格することが出来ました。インターネット上の様々な情報のおかげで自分としてはスムーズに学習することが出来たと感謝しています。

     いろいろ試した結果、少し変わったプロセスを経たと思っています。振り返ってみるとこうすれば良かったという点がいくつもありますが、そのような反省点も含めて具体的な学習のプロセスや方法をご紹介することにより、オーソドックスな学習法に自分なりのアレンジをする際の何らかの参考になればと思っています。

    簿記の学習を開始するまで

     数年前、虎ノ門にある「ビジネススクールインターナショナル」という、ビジネス&英語学校で、「Basic Accounting(会計学基礎講義)(計10回)」を受講したことがあります。テキストは英語の「Essentials of Accounting」でしたが、当時の講義は日本語でした(2016年現在、英語による講義のようです)。

     この講義の中に、財務諸表や仕訳なども出てきました。ただし、講義に出席するだけで、復習をサボったこともあり、大部分忘れてしまっていました。簿記についてはその時から興味を持っていましたが、なかなか時間がとれず、電卓を使った学習をしたことはありませんでした。

     昨年(2015年)の夏頃から少し時間に余裕が出来たため、「Essentials of Accounting」を復習するとともに、簿記3級を受けてみようかと思ったことが学習開始のきっかけです。

    簿記3級の学習(2015年8月~11月)

    1)学習の経過(独学!?)を振り返って

     前述のとおり会計学基礎講義(計10回)を受講したことがあるため、厳密にいうと独学といえるかわかりませんが、簿記3級受験対策講座などは一切受講しませんでした。後から考えると、無料講座などを活用すれば、よりスムーズに学習できたのではと思います。

     1級や2級に比べると3級講座は割安なので、基礎を固めるために受講するのも良い選択のようです。次の級を受ける際の割引制度(ステップアップ割引)もあるため、2級の取得を考えている方は受講を検討してはどうかと思います。

     また、説明会に参加すると過去問題集をもらえたりするので、試しに参加するのは悪くないと思います。自分自身でも大原やTACの2級説明会、1級説明会や無料体験講義、個別相談に参加しましたが、しつこく勧誘されたことは一度もありませんでした。

    2)学習(独学)の概要

     学習の流れは、まず①全体的な流れと基本的な考え方の理解に重点を置きました。②次に仕訳に取り組んで、仕訳がほぼ確実に出来るようになってから、③試算表や精算表にチャレンジしました。

     試算表や精算表の問題は、当初は解けるようになることに重点を置き、時間は気にしないようにしました(実際、当初は制限時間の倍以上かかっていました。練習を重ねるうちに時間短縮のコツを習得するようにしました)。

     なお、試算表や精算表に取り組むようになってからも、試験前日まで仕訳は毎日最低でも5問は解いていました。④最後に伝票や補助簿に取り組みました。

     全体的な流れと基本的考え方については、主に「Essentials of Accounting」で学びました。かなりの時間がかかりましたが、なぜそのように処理するのかという背景がある程度分かったためか、仕訳で悩むことは一切なく、その後はスムーズに学習することが出来ました。

     ここでいう基本的考え方とは、The conservatism concept、The realization concept、Matching conceptなど「Essentials of Accounting」で説明されている8つの原則:それぞれ「保守主義の原則」や「実現主義の原則」、「費用収益対応の原則」などに相当する考え方ですが、とても分かりやすく解説されています。

     仕訳が1巡した時点で、まず試算表、次に精算表に取り組みました。伝票などは週末にまとめて取り組みました。

     時間を計っての実践問題としては、過去問(直近12回分)と簿記検定ナビの予想問題だけを解きました。過去問は10月に入ってから開始したため、それぞれ1回ずつしか解きませんでしたが、安定して85点以上を取ることが出来ました。

     基本的考え方や流れを理解した上で、仕訳を徹底的に練習した効果と思います。間違えたポイントは自分の解答を見直して何回も復習しました。

     細かく記録していなかったので、学習に費やした時間ははっきり分かりませんが、「Essentials of Accounting」に費やした時間も含めると合計150時間程度(含めないと70時間程度)と思います。

    3)学習の具体的な流れ

    1. 入門書を読んで、簿記の仕組みや「簿記一巡」について大まかに把握。
    2. 仕訳などの会計処理の「基本的な考え方」について学習(「Essentials of Accounting」を含む。)
    3. 仕訳を徹底的に練習(簿記検定ナビの仕訳過去問41回分を3回)
    4. 並行して電卓の練習(運指練習→1~50までの足し算を1日2、3回)
    5. 入門書を再読して、簿記一巡について理解を深める。
    6. 簡単な帳簿の問題を解いて、帳簿のフォーマット(形式)に慣れる。
    7. 代表的な総合問題にチャレンジして、間違えた箇所を徹底復習。
    8. 時間短縮とミス防止のための実践練習(過去問)をする。

    4)試験(2015年11月15日午前)

    • 前日は、23時頃就寝。
    • 就寝前にこれまで間違えた仕訳の問題を確認。
    • 当日朝は、平日と同じ時間の6時頃起床。
    • 駅から会場に向かう受験生の数に圧倒されました。
    • 若干早めの8時頃に会場着。
    • 1冊だけ持って行ったテキストをちょっと確認したほかは、リラックスして過ごしました。
    • 解く順番は、1→5→2→4→3に決めていました(比較的得意な仕訳と精算表を先に仕上げて、試算表は最後にじっくりとの考え)
    • 見直しは、1を重視(配点が高いため)。
    • 2と4の見直しは比較的簡単なため、必ず行いたいと思っていました(3と5の見直しは、時間があったら)。

    試験開始!

    • 試験中は緊張のためか字をきれいに書くことが出来ず、何度も書き直して時間を浪費しました。
    • 想定した順番(1→5→2→4→3)で解いていったところ、5の現金過不足についての推測と未払利息計算で若干手間取ったため、見直しの時間が10分弱しかありませんでした。
    • 3の試算表は、1カ所左右の合計が一致せず焦りましたが、見直しの結果、残高を計算する際のミスであることが判明して修正することが出来ました。

     結果は2015年12月17日に手元に届きました。「繰越試算表」を「残高試算表」としてしまった以外は運良く合っていたらしく、98点でした。

    5)雑感

     多くの関連サイトでおすすめされているように、毎日の仕訳練習が基礎となると思います。個人的には仕訳の基本的考え方の理解も重要と思います。具体的には、過去問40回分を毎日数問ずつ解く際に、なぜそのように仕訳するのかはっきりと理解できるまで解説などで確認しました。

     簿記検定ナビのお勧めのとおり、関連する前後の取引の仕訳も必ず確認しました。また、日々の生活や新聞記事中の出来事について、仕訳したらどうなるかを考えるのが、とても良い頭の体操になりました。

     残高試算表、精算表や商品有高帳などの帳簿記入の練習は、仕訳がかなり出来るようになってからの開始で十分と思いました。これらの帳票については、単に穴埋め的に帳簿の数字を埋めるだけでなく、白紙のノートに帳簿自体を自分で書いてみました。

     時間がかかりますが、白紙に最初から書いてみると帳簿の様式やその工夫について「気づき」があり、理解も深まるのではないかと思います。自分で書いたり電卓をたたいたりすることが重要とのアドバイスを実感しました。

     最初の簿記の考え方の理解には、入門書を何冊かめくってみて、自分に合った入門書を探してみるといいのではと思います。個人的には、前述の「Essentials of Accounting」がとても良い入門書と思いました。

     残念ながら日本語翻訳版は絶版のようですが、会計専門用語以外は平易な英語で書かれているので、将来的にMBA留学や米国CPAなどを目指す方だけでなく、興味のある方は英語版を入手してトライすると、英語の勉強にもなって一石二鳥と思います。

    簿記2級の学習(2015年11月~2016年2月)

    1)学習法に関する情報収集

     3級受験直後から2級の学習を開始することとしました。この時点では独学を考えていて、独学の学習方法についてインターネットで情報収集をしたり、書店にテキストを見に行ったりしていました。

     インターネットの簿記関連サイトに、工業簿記の学習に時間がかかるとの記載があったため、まず工業簿記の入門書を一読して、次にテキストを読み始めました。

     入門書はすんなり読めたのですが、テキストの例題で解き方がよく分からない部分が多くあって中断(挫折)しました。どうしようかと、独学2級の学習方法についてさらに情報収集をしましたが、そんな中、大原の無料体験講義が開催されたため、参加することにしました。

    2)学習の流れ

    (1)工業簿記(基礎講義のみ教室受講)
    1. 入門書を読んで、大まかな流れを把握する(独学)
    2. 工業簿記のテキストを購入して独学を開始するものの、挫折…。
    3. 同時期に体験講義で工業簿記を受講する。
    4. 工業簿記のみ基礎講義(計12回)を受講する。
    5. 基礎講義から1週間以内にStep Up問題集の該当箇所に取り組む。
    6. 過去問にチャレンジして、間違えた箇所を徹底復習する(独学)
    (2)商業簿記(すべて独学)
    1. 「仕訳攻略ナビ」を一読する。
    2. 簿記検定ナビの仕訳過去問42回分(毎日最低1回分がノルマ)
    3. テキストを購入して、商品減耗損・商品評価損などを学習(新年になってから)
    4. 簿記検定ナビの総合問題で確認する。
    5. 過去問に挑戦して、帳簿のフォーマット(形式)に慣れる。
    (3)直前期(工業簿記及び商業簿記)
    1. 無料講習会(1月23日)、無料模試(2月7日)、公開模試(2月21日)を受験する。
    2. 予想問題集にチャレンジして、間違えた箇所について理由を含めて徹底復習する。

      

    3)学習の詳細

    ①入門書

     図書館で借りた絶版の本ですが、「90ページでもよくわかる原価の仕組み」がとても分かりやすく、Amazonで古本を購入して何回も読みました。勘定連絡図などの全体の流れの把握のためには、入門書を何冊か読むのがいいと思います。

     また、工業簿記の講義受講がほぼ終了した時点で再度読むことにより、より深く理解が可能になったと思います。原価管理の入門書の「トコトンやさしい原価管理の本」など関連した入門書は何冊か図書館で借りてきて読みました。

    ②講義受講(工業簿記)

     無料体験講義は工業簿記の第1回の講義でした。受講の手続きはとても簡単で、事務部門で体験受講カードを受け取って氏名等を記入し、講師に渡して受講するだけでした。事務部門で受講手続きの際に、その回の講義テキストのコピーをもらいました。

     その後の勧誘なども一切ありませんでしたが、分かりやすく楽しかったことから、受講継続することにしました。受講申込みに当たっては、いくつか選択肢がありました(スクールによってはフルセットだけしか選択肢がない場合がありますので、確認が必要です)。

    • 選択1:フルセット(商業簿記、工業簿記、直前答練、公開模試)約80,000円
    • 選択2:工業簿記の基礎講義のみ(計12回) 28,800円
    • 選択3:工業簿記+商業簿記の基礎講義
    • 選択4:直前答練のみ

     次の理由から、選択2の工業簿記の基礎講義のみを受講することにしました。

    • 講義日程の都合で商業簿記は映像授業となってしまうこと
    • 時間的に早期のDVD講義の受講が難しいと思われたこと
    • 3級の発展的内容が主のため、商業簿記は独学でも何とかなりそうと思ったこと
    • フルセットと比較して費用が半額以下ですむこと。

     フルセットに含まれる「答練」を受けなかった代わりとして、無料講習会(大原)、無料模試(大原)、有料模試(大原)を受けるとともに、予想問題(簿記ナビ模試、TACの市販の予想問題集、パブロフ簿記2級)に取り組みました。

     工業簿記の講義を受講したメリットとして、①テキストだけでは習得が難しい解き方のコツを教えてもらえること、②実務との関連を聞くことが出来たこと、③商業簿記の疑問点についても質問できたこと、④自習室が使用出来たこと、⑤団体申し込みによって大原の渋谷校で受験できたため、試験時の緊張が少なかったことがありました。

     工業簿記の講義には、ほぼスケジュール通り毎回出席しました。都合が付かない場合は振替受講で別の日に同じ回の講義を受けることが出来ました。

     ただ、振替でうけた講師の講義は実務的な話題が少なく、受験対策に絞ったお話をする講師だったので、実務との関連性に興味がある自分としては出来るだけ振替にならないようにしていました。

    ③予習と復習について

     予習はほとんどしませんでしたが、次の講義までに復習として練習問題をこなすようにしていました。実際、復習問題をこなしていかないと、①講義について行くことが出来なくなる&②以前に講義を受けた内容を忘れてしまうため、大原で配付されたチェックシートで確認しながら、復習していきました。

     可能であれば、すべての問題を解いてみるほか、間違えた問題や不安な問題は後日解き直しました。学習の癖をつけるためにも、大原のStep Up問題集を毎日最低1問解くことにして、休日など時間があるときは5問程度解きました。

    ④練習問題

     それぞれの問題に挑戦した当初は、時間は気にせずに、自力で解けるか挑戦し、答え合わせの後はなぜ間違えたか数回復習するようにしました(①答え合わせ時、②翌日、③一週間後など)。

     基本問題がある程度出来るようになってきたら、過去問に挑戦しました。時間は計りましたが、制限時間をオーバーしたからといって気にせず、復習時に早く解けるようになるコツを思い浮かべながら、徐々に時間短縮に向けてチャレンジするようにしました。

    ⑤過去問と予想問題について

     過去問は仕訳を除き、130回~139回と141回をそれぞれ1回しか解く時間がありませんでしたが、間違えた部分はその理由を書き出して何回か復習しました。なお、特殊仕訳帳と本支店会計の問題には手をつけませんでした。

     また、またそれぞれの大問をばらばら解いたこともあり、時間は計りませんでした。140回の過去問を解かなかった理由は、単に購入した過去問題集に載っていなかったためです(141回は大原の問題・解答集を使用)。改めて過去問を購入するより、予想問題に取り組むことにしました。

     予想問題は、簿記ナビ予想問題(1回分)、TAC予想問題集4回分、パブロフ簿記予想問題2回分に時間を計って取り組みました。TACの第一予想問題はぼろぼろでしたが、それ以外は70点~85点でした。

    ⑥無料講習会、無料模擬試験、公開模擬試験について

     無料講習会(1月23日)は、水道橋の大原学園の体育館と思われる会場に椅子を並べての講習で、参加者は2百人いたと思います。2時間と時間が限られていたため、主に工業簿記についての解説でしたが、「単に資格取得だけじゃだめで、実務で使えなきゃ意味がない。」、「損益計算書や財務諸表の項目を覚えるべき。」といった厳しめの指摘もあり、モーチベーションアップにもなりました。

     無料模擬試験(2月7日)は、無料講習会と同じ会場でした。自己採点でしたが、本試験と同様な雰囲気で問題を解くことが出来ました。工業簿記について丁寧な解説がありました。後日やり直せるように答案用紙がもう一つ付いていてとても役に立ちました。

     直前の公開模擬試験(2月21日)は、講師が採点して返却してくれるため、実際の答案の書き方のチェックにもなると思います。工業簿記で写し間違いをしたほか、損益計算書で商品評価損を足してしまうという良くあるミスをしていて、77点でした。

    5)学習時間の概略

     後から集計してみると、2級の学習で机に向かった学習時間は合計160時間ほどでした。ただし、これ以外に入門書を何回も読んだり、ネットの関連記事を見たりしたので、合計200時間程度は費やしたと思います。

    6)試験(2016年2月28日午後)

    • 前日はいつもどおり23時頃就寝。
    • 就寝前に間違えた過去問を確認。
    • 当日朝は、週末のいつもどおり7時頃起床。
    • 団体申し込みのため、会場は慣れた教室でした。
    • 1冊だけ持って行ったテキストをちょっと確認したほかは、リラックスして過ごしました。
    • 解く順番は、1→2→4→5→3にしていました(一番時間がかかる問題が第3問のことが多いため)
    • 見直しは、1を重視(配点が高いため)
    • 工業簿記(4,5)の見直しは、必ず行いたいと思っていました。
    • 計算が遅いのを自覚していたので、当初から財務諸表は部分点狙いと割り切っていました。

    試験開始!

    • 最初に取りかかった第1問の仕訳問題では、予想問題で間違えた「営業外受取手形」が出て、感謝しつつ順調に進めました。
    • 研究員の給料と諸手当について、労務費になるか研究開発費になるか迷いましたが、研究開発専用の備品は研究開発費と理解していたので、研究員の労務費もとりあえず同じ研究開発費として、後で見直すことにしました。
    • 次に第2問に取りかかり、「その他資本余剰金の配当」に少々戸惑いましたが、とりあえず指示通りに計算して、縦横の合計が一致したので次に移りました。
    • 第3問を飛ばして第4問に取りかかったのですが、最初の仕訳問題で科目名が頭にまったく浮かんで来なくなってしまいました。これではいかんと、第4問は最後に回すことにして第5問に取りかかりました。
    • 第5問は、材料の投入タイミングに注意して計算して比較的迅速に回答完了しました(この時点で約60分経過)。
    • 次に第3問に取りかかったのですが、過去問では見たことがないくらい複雑で難しく感じたため、この時点で第3問は30分だけと決めました。最初から部分点狙いだったので、落ち着いて計算していくことが出来ました。
    • 200%定率法は予想問題で出ていた項目で、直前に復習(テキストを見るだけでなく、インターネットでも確認)した効果がありました。
    • 税金の還付があるなどまったく思いもよらず、流動資産の空欄の項目に何を書くのか分からず、長期前払費用を記入してしまいました。
    • 第3問を解き始めてから30分経過した時点で、投資その他の資産は空欄のまま、税引前当期純利益を貸借均衡から逆算して第4問に移りました(この時点で残り30分)。
    • 最後に回した第4問は、仕訳を思い出して何とか埋めることが出来ました。「解く順番はあらかじめ決めておいて詰まったら次に移る」というアドバイスが効果を発揮しました。
    • 残り10分で第1問、第2問、第5問を簡単に見直しして、時間になりました。
    • 差異分析の方法が4分法、3分法と2分法の3通りもあることは大原の講義で教わっていました。ただし、3分法が2通りあるということは理解していませんでした。
    • 第135回第5問で差異分析(3分法)が出題されていて、固定費能率差異を能率差異に含めた解答が正解になっています。この問題を間違えて疑問に思ったことが本番での結果につながりました。
    • 「能率差異が変動費と固定費からなる」との考え方については、後に学習した直接原価計算との比較でしっくりきていませんでした。現場でコントロールが難しい固定費の差異を能率差異に含める理由に納得できていなかったためです。実際、第135回の過去問を解いた際には、固定費の能率差異に関する記載がよく理解できずに間違えました。
    • 能率差異の考え方については、試験2日前に受けたTACの簿記1級説明会終了後に質問してみました。どのように教えてくれるのか興味があったというのもあります。すると、「能率差異の考え方は2通りあって、問題文に指示がある」と教えてもらいました。家に帰ってから、第135回の問題を確認して問題文の意味がやっと理解できました。このような経緯があったため、今回の問題で「ただし能率差異は変動費のみで計算するものとする。」との記述を読んでピンときました。今回はたまたま運が良かっただけかもしれませんが、間違えた問題は理解できるまで復習して、疑問に思った点は質問するなどして解消しておくことの重要性について身をもって体験できたと思っています。

     結果は2016年3月30日に手元に届きました。94点(20,20,14,20,20)でした。予想問題や模試でこれほどの点数がとれたことはなかったです。まぐれに加え、直前見直しの成果があったのだと思います。

    7)雑感

    • 解答の順番はとても重要と思いました。アドバイスのとおり、自分の得手不得手などを分析して、あらかじめ計画しておくのがいいと思います。
    • 詰まったら次の問題に移るというのは、いろいろな方が合格体験記でアドバイスしてくださっているポイントですが、その効果を実感しました。
    • 理屈は考えずに仕訳を覚えていった方が効率的との意見もありますが、個人的には、なぜそのように処理するのかという背景(「保守主義の原則」や「実現主義の原則」などの基本的考え方)が分かった方が覚えやすく忘れにくいように思いました。入門書としてご紹介した「Essentials of Accounting」では、これらの基本的考え方がわかりやすく解説されています。
    • 間違えた問題は理解できるまで復習して、疑問に思った点は質問するなどして解消しておくことの重要性について身をもって体験しました。
    • 大げさな言い方かもしれませんが、簿記を学習することで世界の見え方が広がると思います。経理や財務を目指す人だけでなく、多くの人に簿記の学習をお勧めしたいと思っています。

    管理人からETさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     CASIO DS-12WT。大きいので持ち運びに若干不便ですが、手が大きい人には使い易い電卓と思います。特に左手5本指打ちを目指す方に向いていると思います(右手打ちだとキー配置の関係で親指が使えず、5本指打ちはしにくいと思います)。気に入っている点は以下のとおりです。

    ・表示盤が大きく角度も付いているので見やすい。
    ・「+キー」が大きく、親指で打ちやすい(親指は「+キー」のみに使ってます)。
    ・「Cキー」と「→キー」が左下にあって、小指で操作しやすい(「CAキー」とは離れているので、間違えてオールクリアの悲劇はありません)。

    管理人コメント

     ETさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     簿記3級・簿記2級の具体的な勉強方法だけでなく、あまり話題にのぼらない書籍や大原の簿記講座の情報なども詳しく書いていただいたので、中身の濃い合格体験記に仕上がりました。

     参考にしていただきたいところはたくさんありますが…個人的には、最後の雑感に書いていただいた「解答の順番をあらかじめ計画しておく」と「詰まったら次の問題に移る」の2点をぜひ見習っていただきたいと思います。

     解答の順番は、試験前にある程度の順番を決めておきます。そのうえで、試験が始まったらすぐに解き始めるのではなく、まずはすべての問題にざっと目を通して各問題の難度をチェックし、最終的な順番を決めてから解き始めましょう。

     詰まったら次の問題に移るのも重要です。ひとつの問題にハマって解答時間を浪費するのは得策ではありませんので、ETさんのように「第3問は30分だけ」と強制的に時間を区切るのも賢い受験テクニックだと思います。

     なお、上記の2点は本試験でいきなりやろうと思っても出来ませんので、練習段階から常に意識して取り組むように心がけてください。

    ETさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • 教材:大原の教材など多数(本文参照)
    • 電卓:CASIO DS12WTN
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第142回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.136

    資格の大原の無料模試&有料模試を有効活用しましょう!

    • 投稿者:りょうさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     私は、就職前の大学4年生の時に142回(2016年2月28日)の日商簿記2級を受験し、70点でギリギリ合格出来ました。

     就職活動が終わったことで時間的余裕があり、また就職する仕事で簿記の知識が必要になることがわかっていたので受験しました。

     なお大学が経済学部であり、講義で簿記3級の内容を勉強したことがあったので、あえて3級は受験せずいきなり2級を受験しました。私の体験がこれから受験される方に少しでも役に立てれば嬉しいです。

    142回の商業簿記の勉強の方針

     142回は「143回以降で削除される論点が出題される可能性が低い」という特殊な事情がありました。したがって私は、テキストや問題集に載っているけれども、143回以降で削除される論点は思い切って勉強しない方針で勉強を進めました。

     あくまでも、このような事情があったため私はテキストを隅から隅までやるのではなく、削除論点を除いて構成された予想問題集や削除論点以外の過去問を中心に勉強をしたことをまず皆さまにお伝えしたいと思います。

    テキスト・問題集

    • サクッとうかる日商2級 商業簿記 テキスト
    • サクッとうかる日商2級 工業簿記 テキスト

     レイアウトが良く、導入に丁度良いわかりやすさだと思います。問題集のほうも買ったのですが、テキストに載っている例題とほぼ同じ問題が多いと思い、ほぼ手を付けませんでした。

    • 合格するための過去問題集 日商簿記2級

     解説はわりとあっさりめで、基礎が理解出来ていないとこの解説だけではわからないと思います。自分がまさにそうでした。

     特に第4問の費用別原価計算等の解説がほぼ図だけとかだったりしたので、わからなくなったらテキストに戻ったり、簿記検定ナビの過去問解説を見て過去問を理解するようにしていました。

     簿記検定ナビの過去問解説は本当に丁寧で分かりやすかったので、それに気付いてからは過去問の解説は簿記検定ナビを頼りにして、この本は問題だけを利用してました。

    • 第142回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級
    • 日商簿記2級第142回を完全予想 ラストスパート模試

     「あてる」は難問がやや多く含まれてるので、難しめだと思います。一方、「ラスパ」はほぼ全部がオーソドックスな難易度の良問でした。

    • 大原の無料模試&有料の公開模試

     かなり良問だと思います。

    • 使用した電卓:Canon HS-1220TUG

     文字盤が大きくて使いやすかったです。

    勉強の流れ

    テキストでの1ヶ月目の勉強

     まずは、テキストで基本の理解に努めました。テキストを読んで例題を解いての繰り返しです。時間はかかりましたが商業簿記は難なく終わりました。

     一方の工業簿記はテキストを読んでも全然わかりませんでした。それでも例題を解きつつなんとか理解したり、暗記でごまかしたりして一周を終えました。

     私は早く過去問をやった方がいいと思っていたので、工業簿記は理解の浅いままテキストを一周して終えたことにしていました。

    過去問での2ヶ月目の勉強

     テキストを終えてからは、すぐに過去問に手を出しました。第1問は最初は難しいと感じましたが、徐々に長い問題文にも慣れて解けるようになりました。

     第2問は今後も出る可能性がある過去問だけをやり込みました。数が少ないので難なく終わりました。ただ銀行勘定調整表等、ほぼ初めて見る問題ばかりで最初はわからないうえに過去問の解説はあっさりなので疑問は残るばかりでした。

     そこで簿記検定ナビをはじめ、ネットで質の良い解説や解説動画を見たところ、一気に理解が進み第二問の過去問を理解して解けるようになりました。

     第3問は、最近の問題が難しいですが、ここでも簿記検定ナビの解説を頼りに一つ一つの仕訳を覚えて繰り返し解いていました。

     第4問&第5問の工業簿記は浅い理解のまま過去問に手を出したのでほとんどわからず、つまづきました。理解が出来ていないので、解法と問題を結びつけることが出来ず一つ一つの問題が独立した問題のように思えました。

     そこで、工業簿記は一度過去問から離れてもう一度一からテキストをやることにして、次は問題を解くことを目的とするのではなく、問題をなるべく理解することを念頭に置き進めました。

     もちろん解法の公式は覚える必要がありますが、一度問題を理解することが重要であり、理解すると暗記がしやすくなると思います。

     しかし、私はもう一周した後でも十分な理解はできませんでした。それでも過去問に再度を挑戦して、次は過去問の問題を解きながらテキストで同じ問題を参照して、テキストの解法を過去問で使うようにしました。

     そのような勉強の仕方で問題を解きながら徐々に工業簿記の理解を深めていきました。総合原価計算・個別原価計算はこの段階で理解しながら解くことができるようになりました。

     なお、間違えた論点や覚えておきたい論点は、大きな付箋に書いて壁に貼っていつでも見れる状態にしておきました。

    壁に貼っていた付箋1
    壁に貼っていた付箋1

    壁に貼っていた付箋2
    壁に貼っていた付箋2

    過去問や予想問題、模試でのラスト1か月の勉強

     ラスト1か月に入ってからは、「あてる」と「ラスパ」という2つの予想問題集を解き始めました。

     第1問はほぼ過去問と予想問題集の問題だけを繰り返し解き、似たような問題が本試験で出た時に、必ずとれるよう漏れのないような勉強をしました。

     間違えた問題に印を付けて、間違えた問題を復習しやすいような工夫をしました。結果的には過去問と予想問題の問題を2~3周くらいしました。

     第2問はある程度どんな問題が出るかが予想されていたので、今回は思い切ってその予想に頼ることにし、出るであろう5つくらいの論点はしっかり解けるよう過去問と予想問題で演習していました。

     第3問は最近の難化傾向が一番激しいと思います(142回も激ムズでした)。なので、数年前の過去問とは傾向が違うおそれがあると思い、137回以降の過去問と予想問題を繰り返し解き、最近の難化傾向に慣れるような勉強をしました。

     第4問&第5問の工業簿記は難易度が一定ですので、予想問題に加えて、昔の過去問もしっかり解きました。多い問題では5回くらい繰り返し解きました。

     多くの問題を解いたり、模試を受けることでまた新たな気づきがあり、標準原価計算や費用別計算あたりを試験から2週間でやっとしっかり理解することが出来ました。

     この2つの分野は当初からずっとで暗記で乗り切っていましたが、色々なパターンの問題を解くことでやっと理解が出来たという感じでした。

    過去問への書き込み
    過去問への書き込み

    試験日の1日の流れ

    7:30 起床

     いつも通りに起きました。出発までは第3問の問題を何問か解きなおしました。

    11:30 出発

     電車の中では第3問の過去問の解説を見て復習していました。

    12:45 到着

     自分の席に付いてからは、過去問で何度も解きなおした工業簿記の問題を見て解法を頭の中で確認したり、解説を見返したりしていました。

    13:45 試験開始

     思ったよりアガッてしまって問題文を何度も読み返したりしながらも問題を解き始めました。最初は、工業簿記から解き始めようと計画していたのですが、第4問に苦手な標準原価計算が出ており、それは飛ばして簡単な第5問総合原価計算から始めました。

     その後まだ頭が落ち着かなったので、あまり考えずに解ける第1問にを解きました。

     続いて第2問を解きました。第3問はかなりボリュームが多そうだったので飛ばして、第4問を解きました。最後に第3問に挑戦しましたが、ほとんどわかりませんでした。。。

     それでもここで45分くらいかけてしまい、簡単に答案用紙の文字の見直しをして試験の終了をむかえました。

    試験を終えてから思ったこと

    わからない問題に時間をかけ過ぎない!

     私は第3問がわからないのに、45分も無駄に解き続けてしまい時間を使い方が非常に悪かったです。結局第3問は10点しかとれていませんでした。分からなかったらさっさと切り上げて、一度解いた他の問題の見直しにその時間を充てた方がよかったと思いました。

     第1問と第5問について、もう一度冷静に考えればきっと間違えなかったと思える問題が2問あり、これは点数にすると8点分でした。今回はギリギリ合格できましたが、私は合格発表までこの見直しをしなかったことで不合格になっていたとずっと思い、見直ししなかったことに後悔していました。

     なのでわからない問題でドツボにはまるのではなく、さらっと解いてしまった問題を見直すことはとても大事なことだと思います。

    本試験では見たことない問題が出るけど、それ以外の問題を解ければ受かる!

     私が142回の本試験でこの問題は過去問や予想問題集で見たことがないと思ったのは、第2問で1問、第3問では数問、第4問では一部あったと思います。しかし、第1問と第5問はいずれも過去問が理解できていれば解ける問題でした。

     なので、本試験には見たことない問題が出るけれども、その問題以外の過去問類似問題をケアレスミスすることなく解答することが大事なのだと思いました。

    管理人からりょうさんへ追加の質問

     大原の無料模試&有料の公開模試についてもう少し詳しく教えてください。
     今回の試験で最大限の準備をして受かりたいという気持ちがありましたので、大原の無料と有料の模試を受けました。なぜ、大原にしたかという理由は、特にありませんでしたが、結果的に満足度が高かったのでおすすめです。

     問題はいずれも本番の予想問題だったので、質はかなり高かったです。最近の難化傾向に即した問題が多かったです。

     もちろん、二回の模試の中で本試験で的中した論点もありました。問題の難易度はひっかけが多少あり、難しめでした。

     また、解説は基本的には配られた冊子を自分で参照する方法でしたが、1時間位で特に大事なポイントはその場で解説してくれました。

     無料模試より有料模試の方が講師からのその場での解説が多かったです。また無料模試は自分で採点する方式でしたが、有料模試は大原が採点してくれて当日に返却してくれる形式でした。

     その場での解説でかなり理解が深まったので、大原の講師の方には感謝しています。また、本試験の予想等の有益な情報も得られました。私が受験した会場は200人ほどが入る大きな会場であり、雰囲気は本番さながらでしたので、良い予行練習となりました。

     りょうさんの勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えてください。
     モチベーションに関してですが、とにかく今回の試験で一発合格しなければ次はないと思うことで自分を奮い立たせ頑張りました。

     何度もモチベーションが下がり、携帯をいじったりして勉強をストップしたことがありましたが、失った時間は取り戻せないので、次は時間を無駄にしないと何度も誓って自分を律するよう努力して勉強するようにしていました。

     しかしモチベーションは下がるものですので、適度に息抜きをすることも大事だと思います。息抜きをして集中力が回復させ、また勉強を再開させることが大事だと思います。

    管理人コメント

     りょうさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。資格の大原の無料模試&有料模試について詳しく書いていただきましたので、受講を検討されている方にとってはかなり参考になると思います。

     また、試験を終えてから思ったことに書いていただいた2点は、本当にそのとおりだと思います。日商簿記2級は最近、難化傾向にありますが、過去問類似問題をきちんと取れれば必ず合格できる試験です。

     過去問類似問題はケアレスミスに気をつけて満点を取りに行き、新形式の問題はドツボにはまらないように気をつけながら部分点を着実に積み上げていく、という作戦で試験に臨んでください。

    りょうさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第142回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.135

    工業簿記をきちんとマスターすることが合格のカギになります!

    • 投稿者:のびたさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月

    資格を取ろうと思ったきっかけ

     現在、離職中ですが再就職に向けて、10年前に挫折した簿記を再度挑戦してみようと思い、前回の141回の簿記3級から勉強に取り組み始めました。

     10年前にチャレンジしたときは仕訳の意味が全く理解できず、仕事が忙しかったこともあってあっさり挫折してしまいましたが、改めて取り組み始めてみると、約10年間、資材の事務職を通じて会社の仕組みをある程度理解できていたこともあり、思っていた以上に貸借対照表や損益計算書の仕組みが頭にすんなり入ったこともあって、勉強を続けることができました。

     前回の第141回で3級に合格したものの、実務経験がほとんどない場合は2級以上持っていないと就職にあまり役立たないことや、簿記検定ナビ等で2級も独学でどうにか勉強できそうなことを知り、チャレンジしようと思い勉強を始めました。

    使用テキスト

    • サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング(ネットスクール)
    • 日商簿記過去問題集2級(ネットスクール)

     上記のテキストを使用したのは、過去問題集以外は職業訓練を受けていた友人より譲り受けることができたためです。過去問題集は3級を受けた時もこちらのものを使用しており、とても使いやすかったため同じシリーズの2級を購入しました。

     前回「Study Pro」という簿記3級勉強サイトを大いに活用したので、2級でも動画サイト等いつくか試してみたのですが…あまり優れたサイトに出会えず結局テキストにて勉強することとなりました。

    テキスト

     商業・工業どちらも分かりやすい部分がたくさんあったものの、意味の理解できない部分も数か所あり、本質的な意味を理解できない部分については、簿記検定ナビの「簿記2級質問掲示板」を利用させていただき、先輩方の丁寧な解答に助けられました。また、読んでるだけでは覚えられないので、すべて手書きでまとめながらテキストを読み進めました。

    トレーニング

     商業簿記…ほぼ使用しませんでした。主に活用したのは簿記検定ナビの「仕訳問題対策」と、ネットスクールの過去問題集のみです。

     工業簿記…テキストの章ごとに対応した問題があるので、そちらを都度解きました。また「本試験レベルにチャレンジ!編 第4問対策・第5問対策」はひととおり工業簿記を勉強してから解くと、自分の理解度を全体的に測定でき、どこが理解できていないかをわかりやすく把握できました。こちらは大変役に立ちました。

    過去問題集

     制度改正にきちんと対応しており、過去問でも今回の試験にはほとんど出ないと思われる内容がわかりやすくマークされていました。私は時間も余裕もなかったこともあり、今回の試験にはほとんど出ないと思われる内容については全く触れませんでした。

     過去3回分以外は横解き(第1問なら各回の第1問のみ集中的に解くなど問題別に解く)で、問題に慣れることに主眼を置いてトレーニングしました。試験の2週間前くらいから第○○○回を時間を計測して解きました。

    勉強の仕方

     簿記3級を受けた時は、仕訳を理解できたらそれほど難しくなかったので週5時間くらいのペースで3か月かけて勉強しましたが、その感覚でのんびり構えて年明けから勉強始めたら、商業簿記の難しさと工業簿記もというボリュームの多さに驚き、とても前のような悠長なことでは無理だと思い、アルバイトを週1・2回に減らし、それ以外をほぼ勉強にあてて集中的に取り組みました。

    1日のスケジュール

    • 午前:2時間
    • 午後:2~3時間

    2か月間のスケジュール

    • スタート~約3週目:商業簿記のテキスト、仕訳問題をこなしました。
    • 4週目~5週目:工業簿記のテキスト、過去問横解きをしながら工業簿記の理解を深めました。
    • 6週目~7週目:過去問の間違えたところの再チャレンジ。時間を計測しながら解きました。
    • 試験直前1週間:本試験のように2時間で過去問を解いたり、予想問題を解いたりしました。

    ノートについて

     テキスト使用時は理解を深めるため、まとめノートをつけてました。問題集を解くようになってからは自分の理解できていないところを改めて書き出し、「理解できてない編」という感じで一目でわかるようにまとめてました。

    理解できてない編 商業簿記
    理解できてない編 商業簿記

    理解できてない編 工業簿記
    理解できてない編 工業簿記

    材料に関するメモ
    材料に関するメモ

    差異分析に関するメモ
    差異分析に関するメモ

    過去問の解き方

     どの仕訳が間違っていたのかがわかるようにするため、第3問によくある精算表や財務諸表は必ず仕訳を書き残しておきました。

     また、財務諸表は資料1によくある精算表に追記していかなくてはいけないので、精算表に載ってない勘定科目は仕訳とは別の部分に書き出してまとめておき、最終的に集計するときに見落としのないようにしました。

     工業簿記については、まずは一通り全部解いてみて、間違えた回は再度チャレンジしました。内容的にかぶる回もあるので、できなかったところがあっても2回解けば覚えられると思います。

    商業簿記について

     3級に比べ内容が深く、かつ複雑になっているので工業簿記より難しいと思います。ネット上のいろいろなアドバイスを見ても、レベルの上がってる商業簿記のほうが難しいとありました。

     そのため、そもそもテキストで内容を理解することに時間がかかりました。仕訳が基本であることには変わりないのですが、年度を超える処理など当期と次期処理で混乱することもあったので、精算表・財務諸表も過去問でそこそこ慣れておくことが大切だと思います。ひたすら数をこなし、慣れることが大事です。

    工業簿記について

     内容的には商業簿記より優しいですが、やはり初めから勉強するとなると3級の商業簿記並みのボリュームがあるので勉強する時間はそこそこ確保する必要があると思います。

     また、材料から製品になるまでの仕訳の全体像をつかむのに苦労しました。テキストは個別で書かれているため、自分がいまどの部分のことをやっているのかを把握することが必要だと思います。

     全体像を把握するのに役立ったのが「山梨簿記学院 お役立ちPDF」です。また試験ではいかに工業簿記の点数を落とさないかに半分はかかっていると思うので、勉強をスタートする場合は工業簿記から始めるといいかもしれません。

    お役立ちPDF
    お役立ちPDF

    総括

     3級から勉強を始めると商業簿記ならなんとかなるかと勘違いしやすいですが、上位級だけあって理解するのに苦労しました。なので、合格のポイントは工業簿記をいかに点数を落とさずに解けるかだと思います。

     そういった意味では、まずレベル的に優しい工業簿記をマスターしてから商業簿記にじっくり取り組むことが大事かと思います。問題を解くことを体になじませることが大事だと思うので、テキストをひととおり勉強したらひたすら過去問を解いて慣れることが必要です。

    試験日の1日の流れ

    前日

     理解できてない編のノートを見直し、そこに関する実際の問題を軽く解いてみました。また苦手だった損益計算書の問題を解答の解説を見ながら書き出しておさらいしました。

    当日

     前日と同じく理解できてない編のメモを見直すだけで、特に問題を解いたりはしませんでした。普段と同じ感覚でいるよう、詰め込みすぎないようにしました。

     試験会場に30分前に到着。3級の時と同じ中学校の教室だったので前ほどは緊張はしませんでしたが、少しでも緊張を抑えるために、試験直前まで携帯で関係ないサイトを見たりしていました。

     試験が始まると、まずは第1問仕訳問題から、次に第4問、第5問と解いていき、第2問と第3問を比べ、第2問の方が解きやすかったので第3問は最後に残しました。

     第2問以外は、どれも1つくらい悩んでわからない部分があり少々焦りました。第3問を解く時間は1時間強あったものの、悩みに悩み結局時間をほとんど費やしましたが、わからない部分が4割近く残ってしまいました。

    本試験第3問の下書き
    本試験第3問の下書き

    自己採点の結果

    • 第1問:16点(◯◯×◯◯)
    • 第2問:20点
    • 第3問:8点~14点
    • 第4問:13点(◯×◯・予算◯ 能率◯ 操業×)
    • 第5問:16点(第1工程月末仕掛品の原料費×)
    • 合計:73点~79点

    管理人からのびたさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    ・サクッとうかる日商2級商業簿記&工業簿記 テキスト編(80点

     ところどころ処理の意味が理解できない点がありました。例えば、繰越利益剰余金の利益準備金の求め方などはテキストを読むだけでは理解できず、実際の問題を解いてようやく理解できました。

    ・サクッとうかる日商2級工業簿記 トレーニング編(100点

     「本試験レベルにチャレンジ!編」はテキストでは理解でき切れていない細かい部分を明確に浮き彫りにしてくれました。それだけでも使う価値はありました。商業編は使用してないのでわかりません。

    ・日商簿記過去問題集2級(100点

     試験対策はこちらでほぼできました。解説も丁寧ですし、「講師の下書き」というメモの取り方の見本が載ってたり、出題傾向と対策についても細かく分析してあり、過去10年以上の傾向をなんとなくつかめました。秀逸だったのは平成28年度の試験範囲から外れる過去の問題をしっかりチェックしてあったところです。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     「SHARP ELSIMATE EL-N862」を使用しています。画面が大きいこと、音が静かなこと、大きさ、キーの反応がいいことなどが決め手でした。

     しかし、00表示が「000」であること、「C/CE」「訂正→」などの配置はいまいち使いづらいので、おすすめはできません。

     簿記検定ナビでもおすすめされている「CANON HS-1220TUG」の方がボタンの配置がいいので、そちらの方がいいと思います。

     得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は「有価証券」と「有形固定資産」です。正確には、得意というよりもそんなに悩まずすんなり理解できたと言ったほうが正しいかもしれません。

     一方、苦手な論点は「消費税の税込・税抜き」の考え方、「不渡手形」、「本支店会計」、工業簿記全般です。とにかく過去問を解いて、いろんな角度からの問題を解くことによって論点の理解を深めました。

     テキストの説明だけでは見方が単純だったり、限られた側面だけしかわからなかったりするので、問題の質問内容から論点の全体像を少しずつ掴んでいったと思います。

     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     来年度から試験範囲が大きく改定されるので、今回受からないと今までのテキストが使えないのでどうしても受かりたいとは思ってました。

     しかし、問題を解いてるとよくわからなかったり、何度テキストを読んでも理解できなかったりすることもあったりして、そういう時はやる気は落ちていました。

     ただ、問題を解いてるとスイスイと解ける瞬間とかもあるので、そういう時はやる気が出るという、上がったり下がったりを繰り返していました。

     気分が乗ってるときはとことん勉強し、気が乗らないときは少しの間勉強から離れる時間的余裕(勉強と家事以外ほぼ何もしていませんでした)が、短期間で合格できた大きな要因だと思います。

    管理人コメント

     のびたさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

     工業簿記は「今どの部分を勉強しているのか」を常に意識して勉強することが大事なので、のびたさんのように全体図をいつでも見れるように準備しておくと良いと思います。

     あと、どうしてもモチベーションが上がらない場合は、のびたさんのように思い切って1度離れてみることをおすすめします。中途半端にだらだらと惰性で勉強を続けるよりも、1日ぐらい簿記のことをさっぱり忘れて気分転換しましょう。

    のびたさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第142回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.134

    日商が公表している「出題の意図・講評」を読んでモチベーションアップ!

    • 投稿者:みさきさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約6か月半

    はじめに

     私は大学2年生です。高校生の頃に3級を取ったのですが、より専門的な知識が欲しかったので、2級の勉強をはじめました。

    日商簿記の受験歴

    • 2015年11月:141回2級不合格(64点くらいでした)
    • 2015年2月:142回2級合格(92点でした)

     勉強を開始したのが夏休み中で、比較的時間もあったことから勉強時間の確保はできていたものの、残念な結果に終わりました。そこからもう一度基礎から洗いなおして2月に合格できました。

     不合格だったときの勉強法も参考になると思うので、合わせて紹介したいと思います。

    受験開始時の知識

     3年前に3級を取っているので、大体の仕組みは分かるし、とりあえず2級から勉強しよう!と2級のテキストから取り組みました。一応過去問に入っても問題なく合格点が取れていたので、3級のテキストに戻ることはなく進めていきました。

     しかし、141回の本番で見事にやられました。第2問の帳簿記入が3級の範囲で全く解けませんでした(8点しか取れなかった…)。

     受験後、3級の見直しで、決算の流れや商品売買の仕訳もあやふやなところを見つけました。思い返すと、3級は1・3・5問で点が取れれば合格だから他の部分は軽く触れる程度でした(確か直前予想で次に来るのは精算表だから貸借対照表とかはほぼ手付かずだったような…)

     私のように3級を取得して時間の空いている方や未習範囲のある方は、最初に確認しておくことをオススメします!

    出題の意図・講評

     日本商工会議所が出している講評です。公式HPからダウンロードできます。私のやる気が出たのはコレのおかげです。

     141回試験が不合格だったときに読み、もう受けたくないと思うほど厳しく的確に書かれていてショックでした。それなりに自分でしっかりと勉強してきたつもりだったので落ち込みました。

     ただ、書かれていることは本当のことだし、解答・解説では説明されていないどのようなところで間違えやすいのかということがギュっと入っています。

     合格率が低かったから…と甘やかしていたら同じことの繰り返しだ!と意識を変えることができました。これからどのように勉強していけばいいのかと悩んだら、読んで見ることをオススメします。

    勉強時間

     勉強中はStudyplus(スタプラ)というアプリを使っていました。勉強時間や量を記録し共有できるアプリです。私は主に勉強時間を管理する機能だけを使用していました。科目や教材ごとに記録できるので、全体の勉強量や偏りが一目で分かります。

    2015年の141回試験まで:約240h

    • 8月:36h
    • 9月:70h
    • 10月:100h
    • 11月:35h

    2015~6年の142回試験まで:約90h

    • 11月:11h
    • 12月:19h
    • 1月:23h
    • 2月:34h

     合計は約330hでした。250hあれば合格する試験だと聞いていたので、勉強法や効率も考えなければならないのだと反省しました。ある程度2級の基礎は固まっていたので、2度目の挑戦はあまり時間をかけずできない部分を中心に取り組めた気がします。

    テキスト

     以下のLECの教材は姉から譲り受けました。

    20日で合格るぞ! 日商簿記2級 光速マスターテキスト 商業簿記・工業簿記(80点

     「八百屋の源さん」というキャラクターが登場し、それぞれの仕訳を分かりやすくイラストで表現されています。A5サイズで持ち運びしやすいです。LECの本科で使われているテキストですが、独学でも理解できるくらい一つの問題に詳しい解説が付いています。

     余白にイラストが書かれているので、そこに書き込みができないのが難点(書き込むときは上から紙を貼っていました)。また、工業簿記で、BOX図が2つに分かれていたり(個数と金額)、直接原価計算の説明が分かりづらかったりしました。

    20日で合格るぞ!日商簿記 2級光速マスター問題集 商業簿記・工業簿記(80点

     基本10題と応用40題で構成されていて、良問ぞろいだと思います。少なく感じるかもしれませんが、要点はぎゅっとまとまっている気がします。ただ最近は商業簿記が特に難しくなっているので、この問題集の応用問題も基礎的な位置づけになると思います。

     一部、解説が難しく書かれていたり、難しい解き方のような気がする部分があったりしたので、全て読むことはしませんでした。ちなみに、解説にもイラストが書かれています。

     LECは、大原やTACと比べ安価で講座が取れるので、なるべく費用を抑えて受講したい方にはぴったりだと思います(私は独学でした。姉が通信を取っていて、オススメだと言っていました!)

     ただ、独学の場合は最終的に過去問や予想問題などを市販の教材で対策しなくてはならないので、同じ出版社で教材を統一した方がいいと思うところもあります(TACの場合、過去問や予想問題でテキストなどの参照ページがまとめられているなど)

    よくわかる簿記シリーズ ’15年11月検定対策 合格するための過去問題集 日商簿記2級(95点

     過去問といえばこのシリーズ!というくらい売れていたので買いました。少し解説が足りないと感じる部分もありましたが、最後まで使い倒した教材です。

     どうしても分からない部分は簿記ナビさんの過去問分析ページを参照しました。驚くほど丁寧に解説されていて、すぐに理解できました!

    第142回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級(90点

     過去問演習だけでは足りないと思ったので、すぐ予約して購入しました。難易度が過去問より難しく、本番でもこの教材があったから解けた問題がたくさんありました。

    勉強方法

    商業簿記

     テキストをざっと読み、テキストの問題を解き、仕訳を完璧に覚えるようにします。分からない部分も一応進み、覚えてから理解する方法でも構いません。

     なるべく書いて解くようにして、慣れてきたら略したり、頭に浮かべて解くようにしていました(そのくらいパッとできるようにしました。)

    工業簿記

     最初は流れが分かりづらかったので、とにかくテキストを進めました。工業簿記はこの流れが重要だと思います。勘定連絡図がかけるようになれば理解しやすいはずです。その後、ひとつひとつの単元を詳しく見ていきました。

    問題集の解き方・復習の仕方

     商業・工業ともに、インプット2割・アウトプット8割を目安にしました。やはりテキストだけ読んでいても問題が解けるようにはならないと思います。問題を解いていくうえで、できない部分をテキストで確認するという方法をオススメします。

     最初は全く解けなくても、問題集を2、3周するうちに解けるはずです。さらに回数を重ねると、何度も間違える問題や、ちょっとしたミスをしてしまう問題など苦手な部分が出てくると思います。

     その場合は、その問題をなぜ間違えてしまったのか、どうして理解できないのか、また正解するためにはどうすべきなのかということをノートなどにまとめると良いと思います。ちょっとしたミスでも本番では間違いとされてしまいますから、漢字のミスや桁数の間違えなど軽いミスでも厳しく書いておきます。

     そしてその間違えた箇所だけをもう一度やり直し、さらに間違えたら原因を探り後日解きなおしていきました。週末、1週間後、1ヵ月後…と解けないものは何度もやりました。

     あと、間違えた問題は2回以上正解するまでやりました。逆に1回で正解した問題は1度くらいしかやり直しませんでした。

     私ははじめ間違えた部分を問題集の解答・解説にそのまま1問ごとチェックしていたのですが、全体を見渡せないことに気づき、この方法にしました。

     これをすることにより、自分の本当の苦手分野が客観的に見えるようになります。小さなミスもこの方法で少なくなってきました。

     ただ、最初のうちからこの方法を取ると、間違える量が多くてノート作りで時間が終わってしまうので、ある程度力が付いてきてからが良いと思います(私は問題集1冊でルーズリーフ片面だけでした)

    間違いリスト
    間違いリスト

    間違いノート1
    間違いノート1

    間違いノート2
    間違いノート2

    間違いノート3
    間違いノート3

    過去問・予想問題・直前模試

     やり方は問題集を解くときと大体同じです。

     ただ、本番を意識した方法で私はやっていました。1回分時間を計って解き、答え合わせをし、間違えたところだけやり直しました。過去問の最近の分と予想問題は正解したものも含め、3回以上は解きました。

     大切なのは得点を気にしないことです。私は最初得点を出し、全て合格点に達していたので、安心しきっていました。でも見返してみると、基礎的な部分で間違えていたり、理解していないところが意外とあったりしました。

     最近は初見で解くのが難しい問題が出ます。その問題で点数がある程度取られてしまうので、基本的な部分で落とすとギリギリになってしまいます。

     なので、テキストに載っているものは全て完璧に解けるようにしておく必要があります。以前の過去問で70点以上取れていても、本番では合格点に達しないことがあるので、注意してください。

    試験日の1日の流れ

    9時 起床

     間違いノートを眺め、荷物のチェックなどをしました。

    11時半

     昼食。家で軽く食べていきました。

    12時50分

     会場に到着。11時半から入場可能だったのですが、141回試験のときその時間に行ったら誰もいなくて、会場にずっといるのも疲れたので、今回は30分前に到着するようにしました。

     トイレに行き、筆記用具や受験票を置いて、間違いノートを眺めていました。欠席者が多く、私は5列目でしたが、前が誰もいませんでした。あとは、学生が私だけで、周りが皆社会人の方でした。

    試験場に何の教材(ノートなど)を持っていくか?

     私は自分の間違えた部分のノート(ルーズリーフ)だけ持って行きました。テキストなど1冊丸ごと持っていくのもいいですが、事前に何を持っていって、どう過ごすのかを考えておく方が良いと思います。

    13時半

     注意事項の説明開始。問題用紙、答案用紙、計算用紙A41枚配布。答案用紙に受験番号、名前、生年月日を記入。解答欄が見えて、解く順をある程度決めました。株主資本計算書で()付きだったので、少し安心しました。

     試験官は2名いました。試験官の一人が試験中、空いている机を移動させて、後ろで座って問題?を見ていました(紙の音がしたので多分…)

    13時40分 試験開始!

     全ての問題をパラパラと見て、5→4→1→2→3の順で解くことにしました。

    第5問

     総合原価計算は得意だったので、スラスラ解けました。

    第4問

     差異分析の分類はテキストや問題で何度もやっていたので大丈夫でした。

    第1問

     前回の教訓を踏まえ、捨て問覚悟で行ったら素直な問題が多くて驚きました。

    ~ここで約30分経過~

    第2問

     2で少し戸惑ったけれど、解答欄がヒントになって全て埋められました。仕訳もほとんどしませんでした。

    第3問

     ここまでで合格点は取れている自信があったので、気持ちが楽になりました。とりあえず全て仕訳していって、解答欄にうつしました。
    分からないところはそのままにしておきました。

    ~ここで1時間経過~

     残り1時間で見直しをしました。

    第3問(見直し)

     もう一度仕訳しなおして、少しでも部分点を稼ごうとしました。やっていくうちに()があまって、「ここは何入れるんだろう?」と見直すと、9の未収還付法人税等があって、よく分からなかったので放置していたのですが、多分借方で入るのはこれだろうということで記入しました(適当に書いちゃいました)

     どんな意味のある仕訳なのかもよく分からず書きましたが、正解だったのでよかったです。後の分からない仕訳はそのままにしました。合計欄も埋めませんでした。

     他は書き写しの漏れや間違いがないか、金額・利率の間違いはないかなど、チェックをしました。

    15時40分 試験終了

     すぐに解答速報を見て、答え合わせをしました。

    反省点

     141回のときを振り返ると、第1問・第2問で間違いを連発して不合格でした。解き方として変わりはなかったものの、第2問は動揺して最後まで解き終わりませんでした。

     その反省を生かして、142回ではなるべく時間を余らせて見直しできるように、早く正確に解く練習をしていました。また、基礎固めをしっかりやっておいたのも、冷静に問題と向き合うことができた秘訣だと思います。

    最後に

     再度の挑戦で合格できましたが、試験直前まで不安で仕方がありませんでした。合格できたのも141回の教訓を生かせたからだと思います。

     独学は不安になることも多かったですが、教材はそろっているし、通学しても最終的に自分で勉強しなくてはならないので、大きな差はないと思います。

     今合格点に届いていなくても、その差を一つひとつ埋めれば絶対合格できます。少しでも私の勉強法が参考になれば幸いです。

    管理人から さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     「シャープ 実務電卓 EL-N942X」を使用しています。ディスプレイが大きくて見やすく、キーは軽いタッチで少し反った作りになっているのでしっかり押せて、とても使いやすかったです。そしてサイレント機能が付いていたので、周囲の人を気にせず使用できました。

     本当は「カシオ JS-20DT-N」を買おうと思っていたのですが、値段が高くて…。でもシャープは比較的安価で機能も劣っていないし、Amazonレビューも高かったので決め手となりました。多分これから先も電卓はこれを使っていくと思います。

     得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     商業簿記は得意な論点はありません。基礎の仕訳の習得は早かったように思えますが、過去問だとミスを連発してしまっていたので、最後までどの分野も満遍なく取り組んでいました。

     苦手な論点は全部と言いたいところですが、直前まで難しいと感じていたのは第3問に必ず出てくる「期末商品の評価」です。未処理事項が出てきたり、与えられた数字が通常と異なると分からなくなっていました。

     対策としては基礎を踏まえた上で、過去問や予想問題レベルの応用問題を解き、BOX図のどこに当てはめて計算すれば良いのかということを意識して勉強していました。

     工業簿記は大体得意でしたが、唯一苦手だったのは直接原価計算です。全部原価計算との問題は多分いきなりP/L作成から入っていたから分からなくなったのだと思います。

     勘定連絡図を書けるようになってからはイメージしやすくなったので、やはり全体の流れが重要なのだと思いました。

     CVP分析では問われ方が変わるとできなくなったので、「もしこの部分を求めるとしたら、どんな計算をすればいいか?」と自分で問題を考えて解いていたこともありました。

     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     143回から範囲が変更になるので、それまでに合格しなければ!と思っていたのが一番やる気に繋がったと思います。141回がダメだったときも142回を受けることを決めていたので、簿記を勉強すること自体は嫌ではありませんでした。

     ただ、やはり不合格だったときはこれからどうやって勉強すればいいのかと悩みました。そんなとき、商工会議所の講評を読んで、ある程度指標を立てたのですが、勉強方法をガラっと変えることにしました。

     やった分だけ力がつくというより、できない部分をできるようにする方が大事だと気づきました。

     正解した問題や理解している部分はある程度時間を置いても忘れないもので、再び間違えることも少なかったことから、やる量が大幅に減り以前より勉強時間を削ることができました。以前と同じように勉強していたら途中でやる気が途切れていたかもしれません。

     ちょっとした時間で確認できるように工夫したり、勉強した過程より結果が大事!と思うようになったりしたのが、勉強を継続できた理由なのかと思います。

    管理人コメント

     みさきさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

     まず、勉強時間のところで「250hあれば合格する試験だと聞いていた」と書いていただきましたが、最近の問題の難度を考えますと、一般的には400hぐらいの勉強時間が必要だと思います。

     社会人の方が400hの勉強時間を確保するのは大変だと思いますが、通勤や昼休み等の細切れの時間を有効活用して、少しでも多く勉強時間を確保できるように努めてください。

     あと、みさきさんは「出題の意図・講評」を読んで、意識を変えることができた(モチベーションを上げることができた)とおっしゃっていますが、この点はぜひ見習ってください。

     内容的にはかなり手厳しいことが書かれることが多いですが、作問者がどのように考えて出題したのか、またどのような間違いが多かったのか…などを知ることができます。

     よって、過去問対策で各試験回の問題を解いたあと、復習のさいに該当回の「出題の意図・講評」に目を通すことをおすすめします。

    みさきさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第142回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.133

    簿記の要は仕訳!仕訳力アップが合格のカギになります!

    • 投稿者:仕訳大好きさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約6か月

    はじめに

     高校1年生の時に簿記3級の学習をしておりましたが、その後、2級の学習には進みませんでした。

     しかし、去年の7月に資格について調べていたら、簿記2級以上を取らないとスキルとして評価されるのは難しいと知りました。また、2016年6月の試験から簿記2級の試験範囲が大幅に変更され、試験範囲も広くなることを知りました。

     そこで、2016年2月の試験までに合格することを目標にし、2級の勉強を始めました。

    テキストについて

     7月から勉強を始め、11月の試験に向けては「日商簿記2級 網羅型完全予想問題集 2015年度」「第141回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級」を中心に、自宅で勉強しました。

     また、会社での休み時間を利用して、簿記検定ナビの「仕訳問題対策」「簿記ナビ模試」を用いて勉強するとともに、細かい知識の確認は「サクっとうかるシリーズ(ネットスクール)」を使いました。

     しかし、準備不足で第2問が2点しか取れなかったのもあって、11月に行われた第141回の試験では合格点の70点には届きませんでした。

     そこで、2月の試験に向けては、第2問の問題でなるべく部分点を取ることを目標にし、予想問題をよりたくさん解こうと思いました。

     そのため「第142回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級」「日商簿記2級 第142回を完全予想ラストスパート模試」の2種類を購入し、元々持っていた「第141回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級」とともに勉強しました。

     また、簿記検定ナビの「仕訳問題対策のうち、試験で出される論点(2016年6月以降も出題される論点)」「第141回・第142回の簿記ナビ模試」を用いて勉強していました。

     TACの予想問題集は、解説が分かり易く非常にためになりました。ネットスクールの予想問題集は、問題の質自体は良かったのですが、解説の質がTACよりやや劣る気がしました。

     あと、私は最初、基礎固めにネットスクールの「サクっとうかるシリーズ」を用いていたのですが、これが本番の問題を解くうえでは簡単すぎると感じました。また、出題傾向の分析が古すぎて、第2問の対策には役に立ちませんでした。

     よって、個人的にはネットスクールの「サクっとうかるシリーズ」はお勧めできません。買った後に調べて知ったのですが、テキスト・問題集に関しては、TACやパブロフ流のほうが人気があるようなのでそちらをお勧めします。

     「日商簿記2級 網羅型完全予想問題集 2015年度版」は、実践問題を解く力を付けるうえで役に立ちました。特に、工業簿記で安定して高得点が取れるようになったのは、この本のおかげだと思います。

     ただ、今回は試験範囲の改定前で出ない論点があったことと、第2問の対策を重点的にやりたかったのもあって、142回の試験においては12月(2か月前)までしか使用しませんでした。

    勉強スタイル

     私は、仕事の関係で平日はあまり勉強時間が取れなかったので、簿記検定ナビの「仕訳問題対策のうち、試験で出される論点(2016年6月以降も出題される論点)」を中心に、隙間時間をうまく利用して勉強しました。仕訳問題対策は比較的短時間でやり易い内容だったので、非常に役立ちました。

     逆に、休日は比較的まとまった時間が取れたので、「第141回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級」「第142回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級」「日商簿記2級 第142回を完全予想ラストスパート模試」の三種類の予想問題集を用いて勉強しました。

     勉強の仕方としては、間違えたところを答えを見ながら書いて確認するだけでなく、自分の弱点を把握するために間違えた部分を簡単に記録していました。精算表の一番下の合計欄といったごく一部分を除き、ほとんどの問題で満点を取れるように何度も繰り返し学習しました。

     ちなみに、勉強時間は「平日:1時間」「休日:3~4時間」ぐらいでした。

    簿記検定ナビについて

     簿記検定ナビでは、貴重な情報をたくさん得ることができました。テキストが安く買えたのもありがたかったですが、それ以上に「仕訳問題対策」や「簿記ナビ模試」の存在が大きかったです。

     仕事のある平日、職場にかさばる問題集を持ち込むのは大変ですし、職場の机の上のスペースも限られます。また、なかなかまとまった時間も取れません。そんな中、休み時間に気軽に行いやすい上記のコンテンツは本当に役に立ちました。

     また、過去問分析の内容は、第2問で新傾向の問題が出やすい事に気づかさせてくれると同時に、予想問題集を買うきっかけになりました。これらの事を考えると、今回独学で合格できたのは、簿記検定ナビのおかげと言っても過言ではありません。本当にありがとうございました。

    試験日の1日の流れ

    9時 起床(8時間睡眠)

     受験時刻と持ち物を確認し、予想問題集の問題・解答を見たり、テキストに付いていた仕訳カードを使って時間をつぶしました。

    11時

     昼食を軽めに取りました。その後も、上記の勉強を行いました。

    12時30分

     花粉症の症状が出ないように薬を飲んだあと、家を出ました。

    13時10分

     受験会場である商工会議所に到着しました。その後、お手洗いを済ませてから試験に臨みました。

     答案用紙に名前を書くさいに、問題の傾向を確認しました。どの問題も普通に解けそうだったので、1→2→3→4→5の順番で解こうと決めました。

     10分程度で第1問を解いてから、第2問に進みました。第2問は途中、日本語の表現で理解が難しいところがありましたが、なんとか読み取って20分程度で解きました。

     第3問は、すべての仕訳を行ってから答案用紙に書いていきましたが、法人税のところが分からなくて完答が難しそうだったので、そこは思い切って捨てて第4問に進みました。時間としては30分程度で解きました。

     第4問は、能率差異の固定費部分をどう処理するか自信が無かったのですが、取り合えず全部埋めて次に進みました。時間としては15分程度で解きました。第5問は、計算ミスに注意しながら15分程度で解きました。

     その後、見直しをしていたところ、第1問の備品と本支店会計でミスを見つけたので訂正しました。さらに、第3問の現金の仕訳も間違えていたので直しました。

    試験結果(点数)

    • 第1問:16点
    • 第2問:20点
    • 第3問:12点
    • 第4問:17点
    • 第5問:20点
    • 合計:85点

    管理人から仕訳大好きさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    ・第141回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(100点
    ・第142回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(100点
    ・日商簿記2級 第142回を完全予想ラストスパート模試(90点

     TACの直前予想は問題と解説の質が高く、難易度や出題論点も最近の傾向を踏まえているので文句なしです。ネットスクールの直前予想は、解説の質がTACのものより低かったものの、問題の質、難易度や出題論点には文句が無いのでこの点数です。

    ・日商簿記2級 網羅型完全予想問題集 2015年度(85点
    ・ネットスクールのサクっとうかるシリーズ 商業簿記(50点
    ・ネットスクールのサクっとうかるシリーズ 工業簿記(70点

     網羅型完全予想問題集は、問題の量と難易度には申し分はないですが、解説の質があまり高くないため、ある程度の知識が無いと理解できなかったり詰まったりする可能性があります。ただ、この本をやりこんで理解できれば、合格に繋がるテキストだと思います。

     ネットスクールのサクっとうかるシリーズ 商業簿記は、テキストの説明や問題の解説自体はそこそこ分かり易いです。ただ、最近の商業簿記の試験の傾向や難易度に追いついていない点が問題だと思います。個人的には、このテキストとトレーニン グでは、最近の第2問や難しかった時の第1問・第3問に対応しきれないと感じたので、2月の試験に向けてはほとんど使いませんでした。

     ネットスクールのサクっとうかるシリーズ 工業簿記は、テキストの説明や問題の解説自体はそこそこ分かり易いです。また、商業簿記程、試験の傾向に対応しきれていないわけではありません。ただ、難易度が本番の試験程ではなく、本番の試験のひねった出題形式に対応しきれるかは疑問なのでこの点数にしました。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は、CASIOの「DW-20VT」です。昔、簿記3級の勉強のさいに買った古いものですが、問題なく動作したのと使いやすかったのもあって、本番でも使用しました。
     得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     商業簿記では、株主資本等変動計算書や減価償却が得意論点で、財務諸表や精算表(第3問)が苦手論点でした。財務諸表や精算表(第3問)を克服するために、仕訳力を鍛えました。

     具体的には、第100回から第141回までの第1問の仕訳を6周しました。繰り返し行ったことで、第3問の仕訳もすんなりできるようになり、財務諸表や精算表(第3問)も安定して取れるようになりました。

     工業簿記では、工程別総合原価計算が得意論点で、標準原価計算が苦手論点でした。標準原価計算を克服するために、問題集の解説を全て書き写すようにしました。実際に解説を全て書き写すことで、標準原価計算を解くための図の書き方を覚えることがでいました。

     また、標準原価計算の材料費と労務費において、商業簿記の期末商品における棚卸減耗損や商品評価損の概念を関連付けたことは、材料費と労務費の配布差異を理解するうえで役に立ちました。

     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     モチベーションの維持方法は、第1に受かった時の喜びを想像することです。その喜びを得るために勉強を頑張りました。

     第2に、簿記を勉強することの意義を見出すことです。例えば、私は工場で働いているのですが、工業簿記を学んだことで、工場におけるお金の流れを理解すことが出来ました。

     あと、ニュースで会計に関する話題が出たときや企業のIR情報などを見たさいに、簿記を学んだことで理解できる範囲が広がったことは、簿記2級を学んで良かったことだと思っています。

    管理人コメント

     仕訳大好きさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

     仕訳大好きさんは仕訳力アップのために、簿記検定ナビの仕訳問題対策を6周されたとのことですが、仕訳力のアップは第1問対策だけでなく、第2問・第3問対策にもなりますので、受験生の方はぜひ見習ってください。

     仕上がりの目安としては…問題を見ただけで解答仕訳がパッとイメージできるようになるまで何度も繰り返してください。同じ論点の問題をピックアップして「まとめ解き」するのもおすすめです。

    仕訳大好きさんが使われた教材や電卓のまとめ