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  • 第141回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.74

    簿記のルールを覚えるために「徹底的に仕訳を解く」ことをおすすめします!

    • 投稿者:あんにゃもさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     私が簿記検定を受験してみようと思った理由は、2012年度の法律系資格試験に合格し、同期合格した方が独立開業に向けて「基礎的な知識でもあれば役に立つと思う」と3級を受験し、合格したとの報告を受けたからでした。

     当時、私自身は別の資格試験の勉強に入ったばかりだったので、自分の試し受験が終わり次第取り組むつもりでいましたが、簿記は「何となく難しそう、自分には合わなさそう」というイメージが強かったため、どんな勉強をするのかだけでも見てみたくて、同期合格者が「この1冊だけでいけたよ」と言っていたことと、手に取りやすい価格だったので「参考程度に」のつもりで気楽に1冊目を購入しました。

     試し受験が終わり、本格的な試験勉強開始とともに簿記の勉強を始めたのですが、数ページ読み進んだ所で興味が持続せず、本命の資格試験の方ばかりが気になり、「今すぐじゃなくてもいいや…」と平行しての勉強は断念し他資格試験の準備に集中しました。

     翌年の資格試験は残念な結果に終わり、この年にも平行勉強を考えたのですが、やはり頭の数ページで興味がなくなり、よそ見をしている余裕はないと判断し再度放置しました。

     その後本命の試験が終わり、やっと簿記だけに集中できる環境になったので、「今度こそ最後まで」のつもりで取り組みました。

    テキスト・電卓について

    【60点】簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級

     同期合格者が「この1冊だけでいけたよ」と言っていた参考書で、最初の1冊としてはイラストも漫画もあり、入りやすい本だとは思います。

     ただ、「理屈はあまり考えずに、丸覚えしてください」「とりあえず覚えてください」といったものが結構あり、丸覚えではなく理由からしっかり詰めていくタイプの勉強を好む私としてはかなり苦痛に感じる部分が多くありました。

     学習初期の頃に興味があまり持てなかった理由も、この本の「とりあえず覚えましょう」にあったのではと思います。

    【80点】パブロフ簿記3級(iPhoneアプリ)

     隙間時間に仕訳問題が出来ればと思い、上記テキストと一緒にDLしました。学習したところを繰り返し練習しました。試験当日は注意事項の説明が始まる直前まで、このアプリで問題を解いていました。

    【85点】簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集

     テキストのほうで仕訳自体はある程度できるようになりましたが、過去問題集を持っていなかったので、1冊目のテキストが全部終わった後にこちらを購入しました。

     問題別に対策が立てられていますが、1問目の仕訳問題以外、殆どまともに解けなくて愕然としました。仕訳は出来るけれど、仕訳しか出来ない感じで「試験対策」を全くしていなかったことに気づき冷汗が出ました。過去問を一度も見ずに勉強を始めてしまったこともいけなかったと思います。

     また、パブロフ流では勘定科目の左右については指摘があっても、上下の位置を意識しながら学習することが出来なかったため、5問目の問題で左から右に数字を写す時に、「損益計算書」に写すのか「貸借対照表」に写すのかがわからず直前期に非常に焦りました。

     その後、下記の参考書をこなした後で再度こちらの問題集を解きましたが、理屈がきちんと理解できた後では「試験対策」としてとても使いやすい本でした。

     付属の模擬試験と合わせて時間配分の練習と実力試しにはとてもよかったです。ただ、2問目と4問目にもかなり割いている感じなので、下記の参考書を買っていなかったら3問目、5問目対策に遅れが出たかもしれません。

    【85点】日商簿記3級 合格これ1冊

     仕訳は出来ても試験問題が解けないことに焦り、Amazonでの評価が良かったことと、「なか見!検索」で私が一番理解不足だった勘定科目の位置についての解説が書かれてあることがわかったのですぐに購入しました。本試験の1ヶ月前でした。

     解説には問題ごとに(B/S)や(P/L)が書かれてあるので目で位置を確認することができ、「今はここの話をしている」「費用で計上してたのを資産にしたからこことここのこと」など(T/B)全体を把握しながら学習することが出来ました。

     パブロフ流で丸覚えした箇所もしっかり解説されており、最初からこの本を手にしていれば良かったと思いました。位置とその場所の意味が理解できるようになると、苦手だった経過勘定が解けるようになりました。

     パブロフ流では「ゴロで覚えよう、未だから足すだね」と言った感じで、足すと言われても右左どちらに書くのかが分からず困りましたが、しっかり理解できるようになってからは迷わなくなり、本試験でも経過勘定を計算するときには、間違わないように簡易に図を書いて「ここのことだから右に書く」などと意識しながら解きました。

     模擬試験と本試験の過去問が1回分ずつ入っていて、試験1週間前に本試験の過去問を時間内に解き、合格点が取れたことは試験への自信につながりました。

    【100点】簿記検定ナビ 仕訳問題対策(3級)

     模擬試験は数冊合わせて10回分以上ありましたが、過去問題は「合格これ1冊」についていた1回分しかなかったので、仕訳問題だけでも「実際」を見ておくべきだとDLしました。全部の問題をプリントアウトし、解答と解説はPCで見る方法にしました。解説も詳しく書いてあり、すごく役に立ちました。

     何度解いてもどうしても苦手だった「現金過不足」の問題を徹底して解きました。解説ページには「第○回にも出題」と出題回がすべて列挙されているので、書かれてある回に飛び、現金過不足の問題だけを集中的に繰り返して解き、無事すべての問題をばっちり解けるようになりました。

     自分で出題回をチェックしていたらすごく時間がかかったはずなので、とても助かりました。パブロフ流の優しい表現での問題に慣れていたので、本試験の硬い表現の問題文に「すごく難しそう…大丈夫かな」と不安になりましたが、数をこなしていくと怖さもなくなりました。

     「現金過不足」以外は全部を3回解き、実際の試験でも似たような問題が出てくれたので、無事満点を取ることが出来ました。仕訳問題対策をやっていなかったら絶対に取れなかったと思います。問題数が多くて大変でしたが、やって本当に良かったです。

    【90点】簿記検定ナビ 第141回 日商簿記検定3級・簿記ナビ模試

     過去問検討は本来なら自分でやらなければいけないのですが、時間もなく過去問すら購入していない状態だったので、非常に助かりました。第141回にあわせた予想問題なので、本試験のつもりで2回解きました。

     1回目は時間が足りず、メモ用紙から解答用紙に数字を書き写せずギリギリの70点でした。それまでは全部を計算し終わってからメモ用紙を見ながら写していたのですが、計算が終わって埋まる枠が出来たらすぐ書き写す方法に変更しました。

     2回目は、同じ問題をすでに1度解いているにも関わらずやはり時間が足りず、点数は89点まで伸びましたが全てを解ききれずでした。本番でも時間が足りないかもと不安になりましたが、部分点を積み重ね合格点を取れればいいと気持ちを切り替えて最後まで諦めずに勉強を続けました。

    電卓 CANON HS-1220TUG

     1冊目のテキストを購入したときに、検索で簿記検定ナビに行きあたり、おすすめ簿記電卓の記事から購入を決めました。大きな表示で見やすく、打ちやすいですが大きめサイズです。試験会場ではもっと小型の電卓を持っている受験生が多く、音も静かなようでした。

     右手にペンを持ち、左手で電卓を使うようにと書いてあるテキストがあったのですが、私はどうしても左手で電卓を使うことに慣れなかったため諦め、最後まで右手でやり通しましたが、本試験の席が右端で、右上には身分証明書や受験票を置かなければならず、右側に電卓を置く場所がなくなってしまうので少し困りました。

     本人確認が終わった後は受験票などを机の左側の空スペースに移動し、電卓の位置を確保しました。

    学習方法

     ひたすら手を動かして何度も書いて解きました。アプリでも繰り返し問題を解きました。テキストの練習問題、模試の解答用紙を数組ずつコピーして、すべて書き込みながら練習しました。

     毎日長時間かかりきりでの勉強は出来ないので、それぞれのテキストの単元ごとを1日分と決めて、その日のノルマだけは必ずクリアするという方法でやりました。

     練習問題を続けていくうちに、1問目、3問目、5問目は安定して点数が取れるようになったので、テキストの指示通り1問目→5問目→3問目の順で解くことを決めて模試に取り組みました。

     2問目、4問目の問題を最初にチラッと見て、深く考え込まなくても解けそうな問題であれば3問目の前に解き、時間がかかりそうなら後回しにして最悪どちらか1問を捨ててもほかで合格点が取れるように、大問3問を解ききることを目標にしました。

     メモ書きから解答用紙に写したり、解答用紙上で左から右に書き写す時に場所を間違えるミスが何度かあったので、練習問題を解いている間はずっと定規を当てて問題を解いていましたが、本試験直前に「定規は使えない」ことが分かり困りました。

     ブログなどで定規の代わりに、受験票や身分証明書、使っていない問題用紙や下書き用紙を使うとあったので、本番では受験票を定規代わりに使いました。

     ひたすらテキストを読み、実際に問題を解くを繰り返していただけなのでまとめノートはありません。丸覚えしましょうとテキストに書かれていたときは、暗記用に図を書いたことなどもありましたが、その後理論的に理解できたので不要になりました。

     すべての問題集のすべての問題に?がつかなくなった後で、模試を解き始めました。本試験の2週間前でした。毎日1回分の模試を解き、週末は午前午後で2回分こなしました。

     模試に入った時期が遅かったので、全部解いてから本試験に行けるか不安でしたが、何とか全部解くことができ、すべての回で合格点が取れたのでこの調子で本試験も頑張ろうと思いました。

     また、最初はずっと全ての勘定科目を漢字で丁寧に書いていたのですが、時間短縮の必要性があるとわかってからは、略しすぎない程度に略し、同じような略になる科目で写しミスをしないように、記号なども使うことにしました。

     ローマ字の略は私には見づらかったので、漢字とひらがなと記号を使いました。転記した仕訳の横にレ点チェックを入れていたので×印はレ点と見間違いそうなので使いませんでした。

     手形は手に○をつけて目立たせ、受取手・支払手と略し、写す時には○を見つけ「受」と「支」だけに注意しました。受手、支手と略してみたら、受取手数料や支払手数料と紛らわしくなったので面倒でも2文字まで書き、手を囲むことで目立たせました。

     細かい字で書くと紛らわしくなる「前受金」と「前払金」は「受」の下に波線を引き、「払」の下には二重線を引くことにしました。書く手数は増えますが、波線を引いたこと、二重線を引いたこと自体が記憶になり、写す時に「前受があったはず、前払があったはず」と思い出すことができ写し落としへの注意になりました。

     また漢字がたくさんある中にひらがなの並びがあると目立つので、当座預金は「とうざ」とひらがなで書くことにしました。

     買掛、売掛もリストになっているものから探そうとすると数も多く埋もれやすいので、「買かけ」「売かけ」と漢字とひらがなを組み合わせ、さらに「買」「売」の漢字を他よりも大きく、「かけ」を小さく横に添えるように書くことで掛けの仕訳を目立たせた上で、売かけと売上を見間違わないようにしました。

     数字は「,000」を-などで略す人もいると見たのですが、私は電卓入力が苦手で、音で「0」を押した数を確認しながらでないと安心できなかったので、しっかりメモの数字を見て打つためにも省略することはやめました。

    試験日の1日の流れ

    • 5:30

     起床。ごはんを食べてすぐに出かけると必ずお腹が痛くなるので、かなり余裕を持って早めに起床。

    • 7:20

     自宅を出発。

    • 7:40

     電車で移動。乗り換えなしで会場につく路線なので、ほかに受験生がいるかもと思って見渡すと、両隣も向かいもドアのそばに立っている人もテキストを持っていました。

     次の駅からも受験生らしい人がどんどん来たので「こんなにたくさん受けるんだ…」と少し緊張しましたが、電車内でアプリの仕訳問題をしている間に落ち着き気にならなくなりました。

    • 8:20

     会場近隣の駅に到着。私大の大きいキャンパスが会場だったため、駅から会場までずっと人が続いていて迷う心配は一切ありませんでした。

    • 8:40

     掲示板の案内を見て自分の教室を探し着席しました。会場のあちこちに係りの方がいて、係りの方のほうから「教室はわかりますか?」などと声をかけてくださいました。

     教室の掲示板で自分の番号を探しているときにも声をかけてくださいましたし、席を確認し荷物を置いてからトイレを探して廊下に出たところですぐに入口近くの女性の方が「おトイレですか?向こうの奥にあります」と教えてくださりました。今までに資格試験を多数受けきましたが、こんなに丁寧な係員の方のいる試験は初めてかもと少し驚きました。

     教室自体は広めでしたが、3人席の右左の端に一人ずつ座るようになっていてその机自体が少々狭いように感じました。

     9時からの注意事項の説明までずっとアプリで仕訳問題を解いていました。電車で最初から解きなおしはじめ、説明開始までに全部を解き終わることができ、ちょっとした満足感と「仕訳は大丈夫だ」という安心感が出ました。

     周りを見るとテキストや問題集を開いている方が多く、スマホ(アプリ)を触っているように見える人はいませんでした。

    • 9:00

     注意事項の説明と解答用紙の配布。試験開始前に氏名等を書くように指示されたので、解答用紙をチラっと見て5問目に精算表が出ていないことにちょっとがっかりしました。でも財務諸表の対策もしてきていたので、あまり不安にならないように気をつけました。

    • 9:15 試験開始

     まず全体をざっと見て、解く順番を考えました。1問目は特に大きな変更はなさそうなので予定通り1問目から。次は5問目を予定していたけれど財務諸表だったのと、問題文自体がとても読みづらい感じだったので、仕訳の数は多そうだけれど3問目をキッチリ片付けてからにしようと予定を変更して「1→3→5」の順番にしました。

     2、4はどこに入れようかと考えたところ、4問目は文章問題なのでとりあえずわかるものを3問目の後に。2問目はしっかり落ち着いて日付を追って書きさえすれば全部埋められると思ったので、とりあえず先に5問目を解いてみて、詰まる箇所が出たら頭を切り替えて2問目に行こうと思いました。(配点の高さから5問目を優先しました)

    1問目

     問題なく解けました。5題目の解答で割れていたようですが、租税公課以外全く思いつきもしませんでした。過去問の仕訳を解いていたおかげで引っかかりやすいであろう引っかけも回避できました。結果は20点でした。

    3問目

     焦らず丁寧に仕訳をし、二重のものを消してT字勘定に写しました。全く同じ出題形式の問題を解いていたので、迷った所はありませんでした。

     問題集を解いている時に、表の下の方の科目は1度しか仕訳に出てきてないものが多いことに気づいたので、解答欄の下の方の科目から、計算をして埋めていきました。下から上に向かって埋め、途中写すだけの科目などを先に埋めたりしながら全部を埋めました。

     それぞれ左右を足してみると12月末残高は一致したものの、月中取引高に9,000円の差が出てしまいました。T字勘定なのでそれぞれの計算の見直しはしやすいですが、確かめ計算を今すぐするべきか、後回しにするべきか少し悩み、解答用紙の借方の合計を書く場所のすぐ下に「9,000足りない」とメモ書きして後回しにしました。

     12月末残高が一致しているということは、ミスの箇所はそう多くないはずなので部分点は十分狙えると判断したからです。

    4問目

     穴埋め問題が出るとは思っていなかったのでびっくりしましたが、部分点狙いの4問目なので、できるところだけでいいやのつもりで読み進めました。(イ)が分からなかったので「合計」と書きました。

     表の形は目で見てよく知っているものの、その表の名前自体はあまり気にしたことがありませんでした。こういった知識を問われると弱いのは、単純に勉強不足だなと思いました。

     ほかの4箇所の答えには自信があったので深く気にしないようにし、次の問題へ移りました。結果は8点でした。

    5問目

     このような形での出題を見たことがなかったので少し動揺しましたが「満点を取る必要はない、1箇所でも多く部分点を取るんだ」と気持ちを切り替えて取り組みました。

     おそらく決算整理事項に書かれてある8項目の部分が得点配分になるのだろうと踏んで、1項目ずつ分かる所から計算を始めました。

     項目5の備品の減価償却の直接法自体は知っていたものの、この形で解いたことがなかったので、どうしても計算すると小数点の数字が出てしまい、この科目の計算を諦めました。残りの3項目を計算した後で、頭を切り替えて先に2問目に行くことにしました。

    2問目

     全部の日付の仕訳をして、当座預金の残高をチェックするだけなので特に問題はありませんでした。このタイプの問題もしっかり練習していたので、単純な記入ミスだけに気をつけました。結果は10点でした。

    3問目-2(見直し)

     5問目の減価償却を考えるより、3問目のミスの箇所を見るける方が早そうだと判断して見直し計算をすることにしました。

     仕訳からT字勘定への写しも、勘定の計算も、計算から解答用紙への写しもあっていて、どうしたものかと悩んで諦めかけつつも、もう一度T字勘定からの解答用紙への写しミスをチェックしたところ、売上の借方を見ると1,000と解答用紙に書かれてありました。

     売上の借方は10,000で、仕訳に出てきたのはこの10,000の1回だけで、T字勘定で計算すると借方が消えて貸方だけが残り、借方の合計は転記するだけなので、そこでミスが出たようです。

     自分ではしっかりメモ書き通りに10,000と書いたつもりが1,000になっていて9,000足りなかったわけですが、このミスに気づいたときの安堵感から「これでバッチリ左右が合う!」と思わずニンマリしてしまいました(笑)

     大問のうち1と3の2問に不安がなくなり精神的にすごく楽になりました。「9,000足りない」のメモを消し、合計額をしっかり書き込みました。結果は30点でした。

    5問目-2(分からない箇所を考えてみる)

     色々と考えてみたのですが、試験中にはどうしても思いつかず。雑損も計算できなかったため、合計金額から推定することもできず。ほかの箇所に計算ミスがないかしっかり確認し、確実に部分点がもらえるように注意しました。結果は24点でした。

     既に記入した解答の自信度から5問目からは最低でも部分点を1箇所分貰えれば合格には届くと思ったので、残り5分のところで考えるのをやめ、解答欄の漢字のミスや書きなおしで消えてしまって見づらいところなどがないかの確認作業に移ることにしました。

     ゆっくり指さし確認で漢字を確認し、数字が読めるかを確認して試験を終了しました。

    ※試験時間中に途中退席したのは1人だけのようでした。

    ※残り時間のアナウンスがあったときに、かなり大きな声で「え?!もうそんな?!!」と言った男性がいました。電卓の音はするものの全体としては静かな会場なので、人の声にすごくびっくりしました。

    • 11:15

     試験終了。解答用紙の表紙も含めすべてを回収して、枚数の確認後解散となりました。大勢が一気に駅に向かうので大行列でしたが途中予備校の速報をもらいつつ、ざっと解答を確認し、1問目と4問目の解答速報に小さくガッツポーズをしながら帰りました。

     4問目の(イ)は不正解でしたが、不正解だと思いながら書いたのでほかの箇所が全部合っていたことのほうが嬉しかったです。初めての簿記試験で緊張もあったので、無事に終わってとにかくホッとしました。

    試験終了から合格発表まで

     家に帰って少し落ち着いた頃から、予備校各社が解答速報を出し始めたのでチェックしました。2問目は簡単にですが答えをメモ用紙に書いてあったので、この解答速報で満点を確認できました。

     3問目はそれぞれの科目の金額はメモ用紙から分かりますし、合計金額も合っていたので、おそらく全部の科目にミスはなかっただろうと30点を計上しました。

     5問目は配点部分がどこになるかで多少点数は上下するけれど、数校の解答速報を見る限り少なくとも7箇所分は合っているようなので、合格点自体は問題なく取れているだろうと判断しました。

     解答速報で試験日当日に合格を確信できたのはとても良かったのですが、商工会議所によって発表日にバラつきがあることを知らなかったため、ほかの所でどんどん合格発表がされているのに、最後の最後まで待たされていることにちょっとだけジリジリしました。

     いくら合格だろうと思っていても、試験は結果が出るまで何が起こるかわからないので「早く教えて!」という気持ちが12月に入ってからすごく強かったです。地域的に結果の早い場所を選べるのであれば、そちらを選んだ方がいいと思います。

     結果発表は12/18に郵送でとのことでしたが、17日に郵送で封筒が届きました。運悪く出張中だったので、受け取った家族からの写真付きメールで知りました。

     ≪二折厳禁≫と書かれた封筒なので、おそらく合格証が入っているのだろうとは思いましたが、電話先で開封してもらい、合格と各問題の得点を聞きました。予想していた通りの得点でした。大丈夫だとは思っていましたが、それでも実際に合格証を手にできて本当に嬉しかったです。

     もうやめちゃおうかなと何度も思った簿記ですが、今は簡単な帳簿つけ位なら自分でできるかも知れないなと思えるようになりました。私自身の独立開業はまだもう少し先になりそうですが、得た知識はきっと役に立つと思います。

    最後に

     「簿記3級程度は簡単だよ」といったことを聞くことがあり、私自身も「資格試験というか検定でしょ?」と思っていたところがありましたが、いざ始めてみるととても難しく、内容もつまらなく感じ、やめようかな思うことがありました。

     簿記試験は知識を問われるというよりも、ルールを正しく覚えているか、実際に使えるかを問われる試験なので、ルールを覚え込む作業を上手く乗り越えないと途中で嫌になって投げ出してしまう事になるのかもしれないなと思います。

     でもルールさえわかってしまえば、問題がちゃんと解けるようになるので一気に楽しくなります。問題によってはパズルのような感覚でとても面白いです。

     私の場合は最後まで根性でそのまま進みましたが、合わないな、つまらないなと思ったら諦める前にテキストを変えてみるというのも一手かもしれません。

     楽しくなれば勉強は捗りますし、続ければ続けるほどルールはしっかり自分の中に刻まれて、短時間で解けるようにもなると思います。

     また、苦しいのは知らないルールを覚える最初の段階だけです。試験対策としてそれぞれの出題傾向にあわせた練習をする必要はありますが、どんな形で出されても「ルールさえ分かっていれば」必ず解ける問題です。

     芸術系のコンクールのように「(合格)該当者なし」という結果は絶対にありませんし、70点取りさえすれば周りがどんな人たちであろうと絶対に合格できる試験です。ルールを覚えることを第一目標にして、まずは一順頑張ってみてください。

     ルールを覚えるにはとにかく仕訳を解きまくることが一番だと思います。仕訳が出来ないとどうにもならないので、とにかく仕訳ができるように頑張ってください。その後で各問題の対策に乗り出しても決して遅くはないと思います。

     次回を最後に試験範囲が変わるようなので、次回、次回以降の受験生さんは大変かもしれませんが、ぜひ頑張って合格を目指してください。

    管理人コメント

     あんにゃもさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     教材レビューや勉強方法について詳しく書いていただきましたので、教材選びや勉強方法で悩んでいる受験生の方はぜひ参考にしてください。

     個人的に「すごい!」と思ったのは、勘定科目の省略に関する部分です。簿記検定ナビでも勘定科目の省略パターン一覧表ページで省略方法を紹介していますが、私自身、ここまで意識して使い分けていなかったのでとても参考になりました。

     省略方法に絶対的な正解はありませんので、あんにゃもさんのように「自分が使いやすいようにカスタマイズする」ことをおすすめします。文字サイズや漢字とひらがなの使い分けなんかはすごく良いと思います。

     また、教材レビューの最後のところで、電卓を打つ手について書かれていますが、個人的にはどちらの手で打ってもそんなに変わらないと思います。私自身、昔からずっと右手(しかも中指のみ)で打っていますが、ハンデを感じたことは1度もありません。

     あと、「試験終了から合格発表まで」のところで合格発表日について書かれていますが、あんにゃもさんのご指摘のとおり、合格発表日は商工会議所によって異なります。

     特に東京23区・横浜市内を管轄する東京・横浜商工会議所は合格発表がかなり遅いので、これらの地域に住んでいる方は家からちょっと遠くても合格発表の早い商工会議所で受験することを検討してみてはいかがでしょうか。

     簿記検定ナビの全国の商工会議所&申し込み日程情報ページでは、全国の各商工会議所の申込期間だけでなく合格発表日も併記しているので(※WEBで公表されている商工会議所のみ)、申し込み前に一度ご確認いただければと思います。

    あんにゃもさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第141回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.73

    簿記検定は他人との戦いではなく自分との戦い。最後まで諦めないことが大事!

    • 投稿者:SACさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約5か月半

    はじめに

    • 問題1:12点(仕訳)
    • 問題2: 6点(受取手形記入帳)
    • 問題3:12点(合計残高試算表)
    • 問題4:10点(勘定記入)
    • 問題5:18点(精算表・定番)

     合計58点。これは本試験前、大原で受けた模擬試験での私の点数です。それから2週間後…。

    • 問題1:16点(仕訳)
    • 問題2:10点(勘定記入)
    • 問題3:30点(残高試算表)
    • 問題4:10点(記述問題)
    • 問題5:27点(財務諸表)

     合計93点。本試験での結果です。2週間で35点あげて不合格ラインから一気に合格しました。

     私は26歳で一般事務をしていますが、再就職先とキャリアアップを考え経理事務を希望したことがキッカケで簿記の勉強始めました。

     ただ、勉強をするのは学生以来、しかも今まで勉強もしたことない学習分野で、初めて見る専門用語や簿記のしくみが理解できず何度もサボったり挫折しそうになりました。

     「どうすれば楽しく挫折しないために勉強できるか」「どうすれば本試験の問題を効率よく解けるか」「お金はかけたくない」…この3つの思いで学習しました。自分なりの工夫がお役に立てたなら幸いです。

    テキストと電卓

    • テキスト:Study Pro(無料簿記学習サイト)
    • 仕訳演習:日商簿記3級仕訳問題 きおっくす装置(無料学習サイト)
    • 問題集:みんなが欲しかった簿記の問題集(問題集&模擬試験3回分付き・TAC出版)、パブロフ式問題集(DL版・主に試算表対策)
    • 試験対策:大原無料模擬試験、簿記検定ナビ予想問題

     私は月々の所得が低いので、出来るだけお金をかけずに勉強しました。トータルでかかったお金は「受験料+TAC問題集+電卓」で7,000円ちょっとでした。

     電卓は無印良品のシンプルなデザインのものを購入。見た目のかわいさとキータッチの優しさ・音の静かさで選びました。簿記検定ナビで紹介されていた「電卓選びの基準」はすべて満たしていたので機能的にはまったく問題ないどころか、とても使いやすかったです。

    勉強法

     テキストサイトのStudy Proの内容を元に、自分でテキストノートを作りました。ただ、文字と数字だけのノートは、後々見返したときに全然つまらない&特徴がなく覚えにくいということもあり、何度も投げ出してサボってました…。

     このままではいけないと、自分でオリジナルのキャラクターをつくってノートに登場させながら、少しでも簿記学習に楽ししめる要素を組み込んでいくと机に向かう時間が増えました。また楽しみながらノートを何度も見返すので、これで自然と必要な基礎知識が身についていました。

    オリジナルノート1
    オリジナルノート1
    オリジナルノート2
    オリジナルノート2
    オリジナルノート3
    オリジナルノート3
    オリジナルノート4
    オリジナルノート4

     また、主要簿・補助簿の学習、試算表の学習の表はExcelを利用して作表したものを、枠内だけ空欄で紙に出力し自分で記入しながら覚える様にしていました。

    帳簿記入の練習
    帳簿記入の練習

    試験前の2週間から本番までの対策詳細

    大原の日商簿記無料模擬試験

     独学の方はぜひ受けておくべきです。冒頭に書いたとおりのボロッボロの成績で心が折れましたが、同時に本試験を解くカギを握っているものが仕訳の精度であることに気づけたり、問題3や問題5において、どこに配点がきやすいかなどの本試験の特徴や計画的な時間配分など、戦略の立て方が見えました。

    仕訳の精度をあげる

     どの問題においてもやはりベースになるのは仕訳なので、この仕訳を一箇所でも間違うと問題全体で大きく失点する原因になる為、仕訳をより正確にスピーディーに行える訓練をしました。

     その時使ったのが「日商簿記3級仕訳問題 きおっくす装置」です。「千本ノック」ならぬ「仕訳ノック」です。何度も繰り返した結果、引っかかりやすそうな問題への耐性がつきました。

    試算表(問題3)対策

     改善前は…所要時間が50分~60分で、点数が3割~4割ぐらいでした。全部の仕訳を書いてTフォームを作らずに、ちまちまと勘定科目ごとに集計していました。

     時間はかかるわ、集計モレはあるわで効率が悪かったです。取引日付順の問題だとさらに売掛金・買掛金明細表の集計もあるので発狂しそうでした。

     改善後は…所要時間が30分~40分になり、点数も8割~満点になりました。

     具体的には、他の合格者の方も書いていましたが、頻出の勘定科目だけTフォームを作りました。「現金・当座預金・売上・仕入・買掛金・売掛金・受取手形・支払手形」の8つの勘定科目に絞り、A4用紙の縦2/3のスペースでTフォームをつくります。

     残りの1/3のスペースでその他の勘定科目を使った仕訳をきります。ただし、仕訳の段が2行以上になるものは混乱しやすいので、頻出8勘定科目も含めた仕訳を書き出す→即効でTフォームへ転記して消しこむ、という作業を行いました。

     大原での指導を元に、勘定科目は略語で書く。あとは合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の見分けを覚えるため、問題集や試験対策問題を鉛筆で書いては消しゴムで消し何回も練習を行いました。

     また、過去問の配点箇所のパターンを分析した結果、集計が多くなる頻出8勘定科目や、下段のほうの費用勘定科目にと金額に配点が集中していることが分かったので、見直しをするときはこれらの勘定科目を中心に確認をしました

    本試験の実際の下書き
    本試験の実際の下書き

    →上記の「本試験の実際の下書き」をPDFでご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。

    精算表(問題5)対策

     とにかく「決算仕訳になれること」が重要なので、過去問を見ながらあらゆるパターンの仕訳に慣れておきました。費用・収益の繰延・見越は全体像を書き出しつつ仕訳を行いました。

     3級は前回・前々回と合格率が高かったので、今回の試験は合格率を下げて来ると予想し、予想の本命ではない繰越商品の売上原価での計算や財務諸表作成・精算表の推定問題にも念のため目を通していました。

    時間を計って本試験と同じ形式2時間で模試を繰り返し行う

     本番は周りの電卓の音で気が散ることもあるかと思い、あえて周りの会話が聞こえるカフェや家族のいるリビングで模試をしていました。おかげで2時間ぶっ続けられる集中力がつきました。

    心構え

     簿記試験は合格者は上位何名までといった決まりではなく、70点以上を取れれば人数に関係なく合格できる試験です。よって、同じ日に試験を受ける全国の人達との戦いではなく「己との戦い」だと思ったので、周りの様子はあまり気にしないように努めました。

    試験日の1日の流れ

    • 6:00 起床

     化粧だけして30分後に家を出る。

    • 7:00

     駅に到着。試験会場の京都への電車で遅延も頭に入れ早めの時刻の電車に乗る。

    • 8:00

     会場最寄の駅のモスで朝ごはんをしながらテキストノートを最終チェック。試験会場のトイレは混むと想定し、トイレを済ます。(1回目)

    • 8:30

     会場に到着。とりあえず試験中の尿意襲撃→離席→棄権は絶ッ対イヤだったので、水分摂取は控えてトイレに余裕をもって行く。(2回目)

     ※試験会場に近いトイレは長蛇の列ができるので注意です!女性は特に、他の階のトイレに行ったほうが早いです。

     近くの席の隣どうし座っていた人達の会話の声が大きくて少し気になりましたが、「己との戦いだ」という言葉を思い出し、気にしないようにしました。

    • 9:00

     試験説明で解答用紙をめくって名前を書き込んでいくときに、解答用紙をチラ見。

     「問題5は大本命の精算表作成やなくて財務諸表かぁ~」「問題3は合計残高試算表か残高試算表やな」「問題2・4はあんま時間かからんなコレ」と、問題を推察する。

    • 9:15 試験開始!

     すぐに解き始めるのではなくて、1分程で問題全体をザッと読みました。ここで問題を解く順番を決めます。

     「問題5の出題形式は珍しいから混乱しそう。」「問題5で苦戦してパニックになったまま他の問題を解くと総崩れになる恐れがあるな。」…この結果、1→2→4→3→5が解きやすい順番だと判断しました。

    問題1

     よくある引っ掛け問題が出ました。過去問題を何度も解いていたら問題はないと思います。

    問題2

     当座預金と当座借越の金額を追いながらプラスかマイナスか考えていくだけなので特に問題なし。

    問題3

     二重取引ありの試算表作成でした。為替手形の取引は試験範囲外になった為、仕訳自体の難易度は高くない。が、取引量が多いので処理に手間がかかる…かと思いきや、Tフォームに頻出勘定科目だけを書き込む方法でスピーディーに解けて問題なし。

     集計時、私は月中取引高が月初残高を含めていいのかどうかが解らず少し焦りました。これも過去問題に出てきていましたのでそれを知っておけば問題は無かったのですが、チェックが甘かった私は引っかかりました。結果月初残高も合計してしまいました。これが後々解答速報発表から合格発表までの不安の種になりました。

    問題4

     選択肢の無い穴埋め記述問題でしたが、帳簿の締め切りの流れが頭に入っていたら問題なく解けたと思います。テキストを読んで基礎をしっかり頭に入れておくことが大事だと気づいた問題です。

    問題5

     「なんやねん。決算整理前の現金・資本金の金額は各自推定って。」…しばらく悩んだものの、冷静になって「財務諸表と精算表は表が違うだけで内容は同じ」「決算整理前の各勘定科目はいつも試算表で書かれてるものが一覧になっただけ」と思えば基本的な作業をするのは変わらないと気づきました。

     一見ややこしいそうな問題が出ても、難しく考えすぎてはさらにいけないと思いました。また、変化球に対応できたのは基礎をしっかり頭に入れてきたのが功を奏したのだと思います。

    • 11:15 試験終了

     燃え尽きる間もなく大原の解答速報会に向かう。

     これが当日の一連の流れです。解答速報会で問題3の月中取引高欄が全滅だったと解った時は絶望で、今回は不合格だと諦めていました。

    試験終了から合格発表まで

     家に帰って身内に悔しい気持ちを散々ブチ撒けて、1人でお布団の中で泣いてました。ただ、後にTACの解答速報・配点予想を見て、私が全滅した月中取引高の欄は配点箇所には入っていなかったため、最後まで望みはあるかもしれないという期待もありました。

     「これだけ試験難しかったんだから配点は甘くしてよー!」「まぁ、受かってたらラッキーくらいに思っておこう」と考えながら、気持ちも落ち着いた頃に迎えた合格発表日。ドキドキしながら商工会議所のHPを見たところ…

     …アクセス集中のせいかなかなか繋がらない。。。なんだと!?

     焦らされに焦らされながら表示されたのは『93点』の文字でした。へ、、ホンマ!?嘘ちゃうやんな!?何度見ても合格でした。絶望してた問題3は満点。おそらく実際の配点がTACの配点予想に近かったのだと思います。何はともあれやっと安心することができました。

    最後に

     これから受験する方々にこれだけは大事にしてください、と伝えたいのが以下の4点です。

    • 序盤は基礎を徹底的に落とし込むこと
    • 何度も模試をして自分の苦手分野を知ること(間違えたら「本番じゃなくてよかった」と前向きにとらえる)
    • 過去試験を分析して傾向と対策を練ること
    • なにより周りは敵ではありません。自分に負けないこと。諦めないこと。

     受験生の皆さん、合格を目指して最後まで頑張ってください。

    管理人からSACさんへ追加の質問

     SACさんの勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     「この試験に落ちたら最初の目標の再就職が遠のくで!えぇんか?」と何度も怠けかける自分に喝を入れてモチベーションを保ちました。

     あと、1日の目標を「チャプター1すべて」とか「最低1時間」と決めてしまうとハードルが高くなってしまうので、「1ページでいいからテキストを見てみよう」「1問でいいから過去問を解いてみよう」みたいな感じで、意識的にハードルを下げるように心がけました。

     いったん取りかかれば意外にも勉強に熱中し、気がつけば最初に設定していた「1日にこなす勉強量」に自然と到達していたので、私のように怠け癖がある人は敢えてハードルを下げてみるのも一つの手だと思います。

    管理人コメント

     SACさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     オリジナルノートの画像をたくさん送っていただきましたが、ひつじのめぇちゃん(勝手に命名)がとてもかわいいです。

     個人的には、テキストと問題集は市販のものを購入したほうが良いと思いますが、なるべくお金をかけずに勉強したいという方はぜひ参考にしてください。

     あと、第3問の試算表対策の「Tフォームを使った解き方」や「勘定科目の省略」は、かなり効果があると思います。簿記検定ナビでも過去問分析ページや勘定科目の省略パターン一覧表ページで詳しく紹介していますので、興味のある方はご確認ください。

     また、追加の質問に対する回答に書いていただいた敢えてハードルを下げて、勉強に取り掛かりやすくするのもとても良いと思います。

     私自身、「これをすべてこなせば絶対に上手くいく!」という完全無欠な計画を立てたものの、初日で躓いて一気にやる気を無くす…ということがよくあるので、一度試してみようと思います。

    SACさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第141回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.131

    市販書籍は選び方だけでなく、買うタイミングにも気をつけてください!

    • 投稿者:よこさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約1年半

    はじめに

     簿記を勉強しようと思ったきっかけは、以前から興味があったこと、会社で資格手当が出ることでした。

     第135回で3級を取得したあと、しばらくだらけていたのですが、簿記面白いなーと思っていたのと転職活動の役に立てばと思い、2級の学習を始めました。第140回試験では、工業簿記が全くできず不合格。第141回試験で合格しました。

    テキスト・問題集

    テキスト(75点)

    • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集(翔泳社)
    • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集(翔泳社)

     3級もパブロフのテキストを使っていたので、2級もこちらにしました。読みやすいしパブロフもかわいいのですが、説明が足りないところがあるかなと思います。

     商業簿記では、仕訳の解説に重点を置いているため財務諸表や元帳などの部分は、駆け足な感じでした。工業簿記は、シュラッター図など、図の形と公式をとにかく覚えるような解説でした。

     どうしても覚えられなくてネットで調べたら、形と図の原理がわかれば、一部の公式は覚えなくても図から割り出せることがわかって、やっと理解できました。

     なお、私が勉強を始めた時は問題集がなかったのですが、今は同シリーズの問題集もあります。併せて使うのであれば、おすすめできると思います。著者の方のブログに質問できるのもありがたいです。

    問題集(80点)

    • 簿記の問題集 日商2級 商業簿記 第2版(TAC)
    • 簿記の問題集 日商2級 工業簿記 第2版(TAC)
    • サクッとうかる日商2級 工業簿記 トレーニング(ネットスクール)

     私が勉強を始めたころは、パブロフは問題集がなかったので、簿記の問題集を購入しました。少し難易度が高めですが、良いトレーニングになりました。

     しかし、工業簿記については簿記の問題集では歯が立たなかったため、サクトレを追加購入しましたが基礎固めには良いと思います。解説もわかりやすいので、工業簿記が苦手な方はまずこちらで問題に慣れると良いと思います。

     サクトレを一周回してから簿記の問題集を解いたら、ちんぷんかんぷんだったのがわりとあっさり解けるようになりました。

    過去問題集等(90点)

    • 本試験型 日商簿記2級 予想問題+過去問3回分 第137.138.139回試験対応(成美堂)
    • ’15年11月検定対策 合格するための過去問題集 日商簿記2級(TAC)

     成美堂の予想問題集は、本のサイズが持ち歩けるサイズで非常に便利です。問題と回答用紙が外せるのもとてもよかったです。

     解説は、すこし硬めで理解に時間がかかりましたが、どの計算で求めた数字を答案のどこに書くのか が記載されているので、「この数字どこから出てきた!?」とならなくて済みます。

     TACの最新版の過去問題集は、140回試験の不合格を受けて買い直しました。試験範囲改定についてわかりやすく書かれていました。各問題の解き方のテクニックが最初に記載されているのもよかったです。おすすめです。

    その他

    • 簿記検定ナビの無料予想模試
    • パブロフ流のサイトのダウンロード問題
    • パブロフの仕訳アプリ
    • 大原の直前答練(資料通信)&無料公開模試

     過去問題などを何回もやっていると、どうしてもなんとなく答えを覚えてしまって、意味がないなと思うようになりました。

     色々な種類の問題に触れたかったので、簿記ナビ模試やパブロフのダウンロードできる問題はありがたいです。問題と答案用紙を印刷すれば、解説はスマホで見られるのも便利です。

     パブロフの仕訳アプリは有料ですが、隙間時間の活用に便利です。毎日使ってました。おすすめです。ちなみに、工業簿記もアプリがあるのですが、工業簿記は図を書かないと解けないのでアプリには不向きだと思いました。

     さらに、初見の問題をたくさん解くために、大原の直前答練を受講しました。若干費用がかさみましたが、受講して本当によかったです。全6回の直前答練の中で新たに覚えた知識が、本試験で役に立ちました。

     無料模試は試験会場の雰囲気に慣れることもできますし、講師の方に質問ができるので、独学の方はぜひ受けてほしいです。

    テキスト&問題集
    テキスト&問題集
    過去問題集&大原の直前答練
    過去問題集&大原の直前答練

    勉強方法

    インプット

     テキストを読みながら、自分でまとめノートを作成。ミスノートではなく、まとめノートです。私は、自分の言葉で書いてまとめないと頭に入らないので、テキストの最初のページから、せっせとノートを作りました。

     以降、問題を解く中で不明なことや間違いやすい点を、まとめノートの該当箇所に書き足していくようにしていました。ノートは、無印良品のA5サイズ(持ち歩けるよう小さめのもの)を使用していました。

    まとめノート(商業簿記)
    まとめノート(商業簿記)
    まとめノート(工業簿記)
    まとめノート(工業簿記)

     なお、損益計算書や貸借対照表などの財務諸表類はテキストをコピーしてノートに貼り、ポイントや注意点を書き足していくようにしていました。

    損益計算書と貸借対照表のひな形
    損益計算書と貸借対照表のひな形

    アウトプット

     最初は、解説を見ながら解きました。テキストに載っていなかった論点は、まとめノートに追記していきました。また、過去問題や予想問題に取り組むときは、時間を計ってやりました。

     最終的に、問題集は3冊を3周しました。過去問題集も、最終的には2冊を2周と3分の2、直前答練は3周回しました。

    勉強時間

     平日は、昼休みに問題を1~2問解きました。帰りの電車の中で、仕訳アプリやまとめノートの見直しをしました。休日は3~4時間/日程度で、過去問題または予想模試を1回、その他苦手論点の問題の復習をしました。

    一度目の不合格を経て

     140回試験の結果を受けて、このあとどう勉強しようか悩みました。明らかに工業簿記ができていなかったので、まずは工業簿記をやり直すことにしました。問題集を一から解き直し、過去問題などの工業簿記の問題だけを解き直すことを繰り返しました。

     その間に商業簿記を忘れるといけないので、仕訳アプリやまとめノートで必ず商業簿記に触れる時間を作りました。また、最新の過去問題集の購入と直前答練の資料が届いた際に、時間を計って問題を解く練習に切り替えました。

     試験一週間前から、再度怒涛のように工業簿記だけを解き直していたところ、3日前くらいに突然、固定費調整をマスターすることができました。今まで、「ぜんちょくまっしゅ」の使いどころがわかっていなかったのが、急にすんなり腑に落ちたのです。

     さらに、大原の直前答練で、損益分岐点の別の求め方(固定費÷貢献利益率)を習得しました。結果的にこの求め方で141回の第5問が解けました。

    試験日の1日の流れ

    • 7:30 起床

     いつもの休日と同じくらいの起床時間です。朝食は、トーストとコーンフレークとヨーグルト、青汁の牛乳割。いつもの休日のメニューです。

    • 10:30頃まで

     苦手な工業簿記の最終解き直しをしてから、出かける支度をしました。

    • 11:00過ぎ頃

     昼食。たぶん、炒飯とかだったと思います。いつもの休日のメニューです。

    • 12:00過ぎ

     出発。試験会場が近いので、なるべく自宅でのんびりしてから出発しました。

    • 12:45頃

     到着。まずは自分の席を確認。まとめノートの見直しを始める。周りは、テキストの見直しや、問題を解いている人が多かったですが、試験直前に問題を解くのはあまり意味ないかなと思います。

     試験開始15分前にお手洗いを済ませて着席。頭の中で、諸々の公式をひたすら念じつつ、開始を待ちました。

    • 13:30

     問題/答案用紙の配布開始。

    • 13:45頃

     試験開始。いつも第1問から順に解くので、その方法でいきました。第2問まで解いたところで冷や汗をかきまくりでした。

     第3問が精算表だったので、このままでは簡単な仕訳でもミスしてしまうと思ったのと、精算表の細かい文字を書く気力がなかったので、第3問は飛ばして工業簿記に取り掛かりました。

     結果的にはこの選択は正解だったと思います。工業簿記が解きやすくすんなりできたため、落ち着いて第3問に取り組むことができました。

    • 15:45頃

     試験終了。見直しと、自己採点用に答えを控えていたら、いつのまにか終わってました。

    • 帰り道

     本試験が終わったら、絶対飲むんだ!と決めていた、コンビニで買えるスタバのドリンクを購入して、お行儀が悪いですが飲みながら帰りました。

    管理人からよこさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。また、点数をつけるとしたら何点ですか?その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     シャープのEL-MN320です。電気屋さんで展示品を幾つか試し打ちして、打ちやすかったのでこれにしました。機能もシンプルで、使いやすいと思います。
     よこさんの勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     会社で資格手当が出るので、お給料アップだー!!と思いながらやってました。
     簿記そのものがとても面白くて、モチベーションが下がったのは、ボロボロだった140回試験の直後だけでした。141回試験に向けた対策を練らないといけないので、一晩寝たら忘れました。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     過去問題は、テキストや問題集をやりこんでから、受ける試験の回に対応した最新版を買うこと。

     成美堂の問題集を購入したタイミングが早すぎて、136回までの問題しか含まれていませんでした。あとでTACの過去問集を買ったら、137~139回の問題に、私が140回で解けなかった問い方の問題がいくつかありました。

    管理人コメント

     よこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     よこさんには簿記検定ナビ主催の簿記オフ会に何度かご参加いただいてまして面識があるので、今回の合格は自分のことのように嬉しいです。

     さて、よこさんの合格体験記の中で一番参考にしていただきたいのは、「一度目の不合格を経て」のところに書いていただいたように、苦手の工業簿記にしっかり向き合って勉強した点です。

     人間はどうしても辛いことからは目を背けてしまいがちですが、受験勉強においては得意分野をさらに伸ばすよりも、苦手分野を克服したほうが点数が伸びます。よって、(特に直前期においては)苦手分野の克服に出来るだけ多くの時間を割くように心がけてください。

     なお、どうしても理解できない論点は、ひとまず「そういうもんなんだ」と割りきって処理等を暗記してしまいましょう。勉強を進めていくと、よこさんのようにある日突然、点在していた知識が線で結ばれて、一気に理解が深まることが多々あります。

     あとは、勉強時間に余裕がある場合は、簿記検定ナビで無料配布している簿記ナビ模試や、TACや大原の直前答練・公開模試を受講するのもおすすめです。

     簿記の問題は作問者によって切り口が大きく異なりますし、問題の解説も十人十色で思わぬ発見があったりするので、自分に合いそうなものをいろいろ探してみてください。

    よこさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第141回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.21

    独学+Webサイト+直前対策講座=短期合格!使えるものは賢く使いましょう!

    • 投稿者:たくさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     第141回簿記検定3級・2級に合格しましたので、私の受験体験がこの先どなたかのお役に立てればと思い投稿しました。

     簿記検定を受けようと思ったきっかけは学生時代の先輩の一言です。理系の大学に通っていたのですが、「理系で簿記2級を持っていれば周りよりも評価してもらえる」と言われ、社会人になったら受けてみようかなと、やや打算的な動機をもっていました。

     ただ就職後は忙しさにかまけて後回しになってしまい、せっかく購入したテキストも開くことなく数年放置していました。今年の秋口になり少し時間が出来たため、11月の受験を決め勉強を開始しました。

    勉強開始時の知識レベル

     社会人5年目。会計関係の予備知識は全くのゼロ。

    使用したテキスト

    • スッキリわかる 日商簿記3級 テキスト&問題集
    • スッキリとける 日商簿記3級 過去+予想問題集
    • スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集
    • スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集
    • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集

     テキストは数年前にあまり考えず安さ重視で購入していたもの。受験を決意してから選びなおすか悩み本屋で見比べましたが、とっつきやすさでは随一と感じたのでそのまま使用することにしました。

     過去問題集は今回初めて購入しましたが、テキストとリンクしていたら役立つなと考えたこと(これは思い過ごしで、使ってみると単独でも問題ありませんでした)と、同じ回の過去問解説を他の問題集と見比べたところ、内容や分かりやすさに大きな違いはなかったことから、同じシリーズで揃えることにしました。

     他のテキストは詳しく読み込んでいないので分かりませんが、このシリーズでは新しい仕訳や勘定科目が出てくる度に「まず今まで学んだ知識で仕訳を切ってみる」ところから始めるストーリーになっていることが特徴です。

     この構成のおかげで、暗記しなければならない新しい内容も頭に入ってきやすく、一度覚えたことの復習にもなるのでスムーズに勉強を進めることが出来ました。

     欠点としては、細かいことには触れないよう解説されているので稀に不十分と感じる箇所があったり、過去問に出てきた勘定科目がテキストで網羅されていないことが挙げられます。

     分からないときは簿記検定ナビの解説を読んだりネットで調べたりする必要がある点はイマイチで、決してこれだけで全て分かるテキストではありません。

     ただ、自力で調べなければならないボリュームは感覚的には1割にも満たないレベルであり、少し時間に余裕があればストレスに感じるほどではありません。

    使用した電卓:SHARP EL-N802-SX

     簿記の勉強をする前までは電卓と言えば手のひらに乗るサイズと思っていましたが、卓上で使うにはもっと大きいものが適していることを知りました。

     この電卓はシャープでは”ナイスサイズ”というところに分類されるもので、手の大きい私でも窮屈な思いをせず気持ちよく使える良品です。

     あまりこだわりはありませんでしたが、背面の脚を立てるとディスプレイの角度が変わり見やすくなること、すべり止めのゴムが背面に4箇所ついていて安定性が高いこと、そして何より見た目がシンプルで仰々しくないところが気に入っています。

     なお、簿記だけを考えれば機能としては必要十分ですが、√ボタンがある電卓の方がより汎用性は高いと思います。

    勉強方法

     予備知識ゼロの状態から始めることになったので、まずはテキストを読み進め、練習問題を一通り解きました。スッキリ シリーズは数ページ毎に練習問題がついていて、学んだ知識をすぐに問題の形で確認することが出来ます。

     初めて聞く言葉も多くとまどいましたが、「簿記ではこう処理する」を身につけることが重要なので、なぜなぜと深追いはせず「こんなものだ」と受け入れる姿勢を心がけました。

     簿記の試験は特に問題が解けてなんぼなところがあるので、テキストを熟読するようなことはせず、1周した後すぐに過去問題集へと移りました。

     スッキリシリーズでは過去6回分+予想問題3回分の演習ができ、それぞれ2回ずつ解くころには試験のくせや解法を身につけられたかなと思います。

     2級の勉強も基本的には同じでしたが、特に本支店会計や本社工場会計、標準原価計算の単元では知識が定着しておらず、過去問を2周した後に再度テキストの練習問題を解き直しました。

     要した時間を整理すると…

    • 3級 テキスト+練習問題:20時間
    • 3級 過去問+予想問題:20時間
    • 2級 テキスト+練習問題:30時間
    • 2級 過去問+予想問題:100時間
    • TOTAL:170時間

     …といった具合です。2級の過去問には特に時間をかけましたが、漫然と解いていては時間ばかり過ぎてしまいます。回数別に一通り解いた後は大問毎に解答解説を熟読し、不明点を放置せず納得した上で次の問題に移るよう心がけました。

     また、過去問を解いていく過程で苦手だなと思う分野が出てきました。試験本番では大問一つ丸々落とすと得点へのインパクトが大きいため、苦手分野にしっかりと向き合い克服していくことが、合格への近道だと考えています。

     そのため、大問を苦手な分野毎(有価証券、本社工場会計、標準原価計算など)に振り分け、同じ分野を集中・連続して解き解法を身につけていくよう工夫しました。

     過去問の中では「これはさすがに分からないよ・・・」とか「これはちょっと複雑すぎないか」と思うものもありました。しっかりと理解することが重要である一方で、本番では70点とれれば合格です。

     簿記検定ナビでは、過去問の解説や受験生アンケートを見て難易度を確認し安心することも出来ましたし、みんなが取れないところは潔く捨てることで時間を効率よく使えたかなと思います。

     資格試験では「絶対とるべき問題」「無理しなくて良い問題」を見極めることが非常に大切ですが、特に独学ではこの判断がつきません。

     その点、「精算表の当期純利益は取れなくても良い」など、過去問ひとつひとつについて重要度が分かる簿記検定ナビは、独学の強い味方だったと思います。

    少しだけ作ったまとめノート1
    少しだけ作ったまとめノート1
    少しだけ作ったまとめノート2
    少しだけ作ったまとめノート2

    試験直前

     独学での勉強に不安があったこともあり、受験票に同封されていた直前対策講座の案内を見て受講することにしました。

     講義形式のものを1回、模擬試験を2回受講しましたが、独学での理解が正しいか直接講師に質問が出来たり、試験の雰囲気を味わえたりと、良い機会になりました。1回1,000円程度で受講できるので、独学で息が詰まっている方には是非勧めたいと思います。

    ※編集注 TACや大原だけでなく、独自の試験対策講座を開講している商工会議所もあります。たくさんが受講されたのは、おそらく商工会議所主催の直前対策講座だと思われます。興味がある方は、各商工会議所に直接お問い合わせください。

    試験日の1日の流れ

    • 7:00 起床

     簡単に朝食をとり、試験会場近くの親戚の家へ車で向かいました。慣れない駐車場に止める際、壁にバンパーを擦ってしまったことは内緒です。泣きながら電車に乗り継ぎ試験会場へ向かいました。

    • 8:15 到着

     少し早過ぎたかなと思いましたが、会場は半分ほど席が埋まった状態でした。ミスノートをまともに作成していなかったので試験直前の時間を過ごすのに適したアイテムがなく、テキストのメモ書きを見返したり周囲をキョロキョロ見渡したりしていました。完全に挙動不審です。

     9時に近づくにつれ人は増えていき、5分前には欠席者を除き全員着席していたように思います。3名掛けor4名掛けの机に2人ずつ着席、150名ほどの受験者に対して試験監督員は3名という配置でした。

    • 9:12 3級 試験開始

     試験に関する簡単な説明を受けたあと、3級の試験が始まりました。模擬試験を受けていたおかげで問題用紙や解答用紙のイメージが出来ており、普段の勉強通り緊張せずにペンを進めることが出来ました。

     3級の問題は過去問でも軒並み90点前後を取れており、今回の試験でも極端に難しいと感じる箇所はなくスムーズに解けたと思います。一通り解いた段階で時間は1時間ほど余っており、見直しと問題用紙への解答書き写しをした後、40分程度残して途中退出しました。

     試験中、特に大きな出来事はありませんでしたが、斜め前の受験生が試験官に電卓をしまうよう注意されているのを見ました。どうやら簿記検定試験に持ち込めない電卓を使おうとしていたようです。

     遠目にはごく普通の電卓のようだったので、こんなピンポイントでよく見つけたなと感心する一方、注意された女性は気の毒に感じました。

     今回の試験では特に第三問 試算表の計算量が多く、電卓がないとなかなか大変だったと思います。私は自分用のほか、予備でもう1台電卓を持ち込んでいましたが、電卓の貸し借りは禁止と忠告されていたので貸すことは出来ませんでした。

     これから受験される方は受験案内をよく読み、間違いのない電卓を用意するよう注意してください。

    • 10:40 昼休み

     会場内にはテキストを広げられるような場所がなかったため、外のカフェで食事をとりつつ午後の試験を待ちました。ここでもミスノートがあれば活用できたと思うのですが、テキストを読み、不安な箇所を一つずつ潰すように復習を繰り返しました。

     午前の試験で割と皆早めに入室することが分かっていたので、12時過ぎには会場へ戻り、またキョロキョロと人間観察をして過ごしました。

     3級の試験では右側の席だったため問題用紙、解答用紙、電卓を気持ち良く配置することが出来ましたが、会場が変わった2級の試験では左側になってしまい、少し窮屈でした。

     椅子も固定式だったため、椅子の位置で調整することも出来ません。座席を変えてもらいたいところでしたが、変更は机が破損している等物理的に使用出来ない場合に限るとのことで、認められませんでした。

    • 13:10 2級 試験開始

     3級と異なり2級はあまり余裕がなかったので、何が出題されるかずっと気になっていました。特に工業簿記は最後まで不安なままでしたが、解答用紙を見ると後半は割と得意な精算表、本社工場会計の仕訳問題、CVP分析であると分かり、少し安心しました。

     直前講座では「問題構造の把握に比較的時間のかかる工業簿記から」解くようアドバイスを受けましたが、それまでの過去問演習ではずっと第1問から解いていたので、本番もこの順序で解き始めました。

     第1問:初めて目にする”構築物”という勘定科目や”貯蔵品に計上されている修理用部品”という「何を言っているのだい?」と思う記述が出たりと、出鼻をくじかれる問題でした。

     ただし、過去問でも素直に考えればそうだよな、という仕訳ばかりが出題されていたので、不安を覚えつつも分かる範囲で素直に埋めていきました。

     第2問:第1問に引き続き、今度は解答形式が見たことのないものだったので「終わった・・・」と思いました。

     何をしたかは理解できるのですが、特に問1はどういうルールで解答欄を埋めていけば良いのかよく分からず、これもとにかく分かるところを素直に解答するよう心がけました。

     後から気付きましたが各勘定の仕丁欄は見落としてしまい、全部空欄のまま終えてしまいました。過去問や練習問題では仕丁欄に”省略”と記載されている場合が多いのですが、完全に注意力不足でした。

     第3問:得意な精算表の問題。これまでの勉強でも仕訳でつまずくことはなかったので、計算ミスにだけ気をつけて解き進めました。普段過去問を解くときの1.5倍程度時間をかけるイメージで進めていった結果、各列の貸方借方が一致したので少し気持ちが持ち直しました。

     第4問:過去問を解く過程で苦手だなと感じ、念入りに復習することで得意分野となった本社工場会計の問題が出たので、救われた思いでした。本社工場会計とは言ってもほとんどが工場内で簡潔する仕訳であり、こちらも計算ミスに注意しながら進めていきました。

     第5問:得意なCVP分析で安心したのも束の間、どこを読んでも販売数量の記載がないことに慌てました。

     「こりゃ奇問だな・・・」と諦め半分になり、販売数量を適当に仮定して計算を進めたところ、なんのことはない。設問は売上高だけを聞いているので、販売数量は計算途中で消えることに気がつきました。

     「してやられたな」と思いながら販売数量を2倍にして検算し、間違いのないことを確信しました。

     退出可能時間になった瞬間に男性が一人出ていったので、半分も進んでいなかった私は焦りましたが、集中して解き進めたところ30分程度残して一通り解答が終わりました。

     3級と同様、見直しと答えの書き写しを行い、第2問に最後まで唸りながら時間切れ。結果に自信はなく、第1問、第2問の出来次第だなぁと考えながら会場を後にしました。

    試験結果

    • 3級:94点
    • 2級:82点

     3級は自己採点通り。不安だった2級の勘定記入の問題も、部分点がもらえたため10点/20点となっており、まずまずの成績でした。

     なお、後述の通り仕丁欄は全て空欄、問2は正解、問3は(1)のみ正解で10点だったため、問1は1行全て正解が必須というわけではなさそうです。

    やってよかったこと

     簿記の勉強には、仕訳問題を除いて解答用紙が必須になります。

     地味なことですが、解答用紙を予め何回分か印刷し解答用紙ファイルをきちんと作っておくことにより、調子の良いときにリズムを崩さず勉強を続けられたり、過去問を繰り返し解く際に前回の振り返りが出来たりと、メリットは多かったと思います。

    解答用紙ファイル
    解答用紙ファイル

    反省点

     ミスノートはしっかり作っておくべきでした。大切な点をたまにメモすることはありましたが、メモ用紙に殴り書きをして終わってしまっていました。

     もっとちゃんと作っておけばすきま時間に見返すことで記憶が定着したり、試験直前に見直すお守りのようにも使え、もっと余裕をもって合格出来たかなと思います。

    最後に

     学生時代以来の独学はなかなか辛いものがありましたが、一生懸命勉強を続けた結果、念願の合格にたどりつくことが出来ました。目標をもってコツコツ地道に進めていく感覚は久しぶりで懐かしく、良い経験になったと思います。

     今回の試験問題についてはさまざま意見があるようですが、正直なところ難易度の割に良問とも言えず、解けないからといって気にするほどのものでもないと思います。

     それよりも頻出する仕訳問題や決算整理、勘定連絡図など、それぞれ基礎となる知識・解法を身につけていくことが先決です。

     これから受験される方は、簿記検定ナビを参考に「皆が取れる問題は着実に」「皆が難問と感じるものはほどほどに」取り組んでいくことで、必ず合格に近づいていくことが出来るでしょう。

     長くなりましたが、これで合格体験記を終わりにしたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。試験合格を目指し、頑張ってください。応援しています。

    管理人からたくさんへ追加の質問

     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     社会人で時間もなく、今回で絶対受かろうという気持ちが強くあったので、モチベーションの維持にはそこまで苦労しませんでした。期間が短めで追い込まれていたことも、結果的には良かったと思います。

     もちろんやる気が出ず1日、2日サボってしまうことはありましたが、サボっては解けなくなって、というのを何度か繰り返してからは、毎日少しでも机に向かうようになりました。

     どのようにして合格を知りましたか?合格発表日の様子を教えてください。
     商工会議所のHPで公表されると案内があったので、そこでまず結果を確認しました。前日の夜は何故か本番以上にドキドキして眠れなかったのを覚えています。

     朝からPCの前で待機し、発表時刻にはF5連打です。web上では合否の確認のみでしたが、帰宅してみると商工会議所から封筒が届いており、そこで点数を知ることが出来ました。

    管理人コメント

     たくさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!WEBサイトや直前対策講座をうまく使って短期合格をされたたくさんの戦略は、まさに「お見事!」の一言です。

     個人的に、一番参考にしていただきたいのは「大問を苦手な分野毎(有価証券、本社工場会計、標準原価計算など)に振り分け、同じ分野を集中・連続して解き解法を身につけていくよう工夫しました」というところです。

     簿記検定ナビでも、このような解き方を「まとめ解き」いうネーミングでご紹介していますが、苦手分野の克服にはうってつけの手法ですので、同様の悩みを抱えている受験生の方はぜひやってみてください。

     あとは、たくさんは「皆が取れる問題は着実に」「皆が難問と感じるものはほどほどに」とおっしゃっていますが、メリハリを付けて勉強するのも重要です。

     ただ漫然と勉強を進めていくのではなく、合格点の70点を取るために絶対落としてはいけない論点は厚く、落としても合否に響かない枝葉末節な論点はサラッと済ませる…というような感じで、メリハリを付けることをおすすめします。

    たくさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第141回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.20

    TAC・大原の無料サービスを賢く利用して、3級・2級のダブル合格を達成!

    • 投稿者:ぴっぴさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2~3か月

    はじめに

     こんにちは。私について簡単に説明させていただきます。

     私は現在、外国語大学4回生在学中です。今回簿記検定を勉強したのは、就職活動中に大手監査法人で面接があったことがきっかけです。

     実は、大学2回生の時に簿記3級を受験したことがあります。同じ大学の他の学部の友達が勉強していたので、私もチャレンジしてみたい!と思ったのです。

     ただ当時、勉強時間は20時間程度で、簿記がよく分からないまま受けたので、結果は確か50点ぐらいだったかと思います。不合格という結果も納得でした。

     その後、肝心の監査法人の面接には落ちてしまいましたが、せっかく簿記を勉強を始めたのだから…という思いと、悔しさで勉強は続けることにしました。

     また、これを機に会計・経理に携わりたいと思うようになり、結果として、ある企業の経理として内定を頂くことができました。

     面接時点では会計の授業を履修したこともなく、資格も何もない状態でしたがやる気をアピールし、入社までに簿記2級を取得することを約束に、試験前に内定をいただきました。

     そして、今回の試験で3級と2級にダブル合格しました。現在はBATICの勉強をしていますが、仕事が落ち着いたら米国公認会計士の資格を取得し、将来アメリカに住むか、国内ならば監査法人に転職したいと思っています。

    テキストについて

     2回生の時に古本屋さんで買った、平成19年版の3級のテキストがあったので、まずはそれをもう一度読み直したりするのに使いました。その後は、「2015年度版 スッキリとける過去+予想問題集 日商簿記3級」を使って、過去問を2~3周しました(予想問題は除く)。

     勉強を再開した当初は、今回の試験で2級を受験することは考えていませんでしたが、時間も余力もありましたので以下のテキストを購入して続けて勉強することにしました。

    • 日商簿記2級 みんなが欲しかった問題演習の本
    • みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第4版
    • みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記 第3版
    • 2015年度版 スッキリとける過去+予想問題集 日商簿記2級

     試験前には、上記に加えて「第141回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級」を購入し、直前の予想大会もネットで見ました。また、大原の無料模試にも行きました。

     これ以外に簿記検定ナビ予想模試を解いたり、その他試験情報を集めるのに活用させていただきました。今回は一緒に勉強する友達や、すでに2級を取得している者が周りにいなかったので非常に助かりました。

     あとはStudy Plusで、試験前に勉強時間を管理していました。

    勉強について

     上で申し上げたとおり、以前勉強したことが少しあるのにも関わらず、いざ始めてみるとほとんどすべて忘れていることがわかりましたので、今回は3級のはじめの知識からすべて勉強し直しました。

     結論から申し上げて、総勉強時間は2,3級で300時間程度だったと思います。さよなら論点に関しては試験直前に知ったので、一通り勉強はしていました(これは時間の無駄だったかも知れません)。

    ※編集注 さよなら論点…2016年度の試験(第143回試験~)から試験範囲外になる論点。詳細は日商簿記検定の試験範囲(出題区分)の変更まとめページをご確認ください。

     私は日頃からあまり勉強する習慣がありませんでしたので、とにかく1日すこしでもいいので勉強するところから始まりました。

     しかし勉強していくうちに、もっと色々学びたいと欲が湧くようになりました。そして後に、「1発合格するぞ!」という気持ちも出てきて、モチベーション維持にもなりました。

     私からできるアドバイスは、とにかく問題を解きまくることです。苦手な論点があってはいけません。あと、これは今後の試験でも大事になるかと思いますが、簿記一巡を理解することです。

     勉強したことはすべて、他の論点と関連づけれるようになれるといいと思います。というのも、やはりこれがわかっていないとうまく得点できない、今自分が何をやっているのか分からない、結果としてモチベーションの低下につながるからです。自分の好奇心やモチベーションを保つためにも大事なことです。

     補足ですが、私は他の方々がやっているような間違いノートは作りませんでした。その代わりに間違えたところはすぐにやり直して、分析も十分にしました。

     これにより、自分のミスする傾向などが頭に染み付いて、他の問題を解いている途中でも思い返して同じミスを繰り返さないようになりました。

     学習開始からやったことを簡単にまとめますと以下のような流れになります。

    1. 【まずは3級】平成19年の簿記3級の本で一通り確認
    2. 過去問を2,3周解いて理解を深める
    3. 【次に2級】みんながほしかった教科書(商業)2周読み
    4. みんながほしかった教科書(工業)2周読み
    5. みんながほしかった問題演習も加えてもう1周、さらに理解度をあげる
    6. 過去問2,3周ずつ
    7. 簿記ナビさんの予想問題(3級もしました)
    8. あてる!直前予想を3周ずつ

     試験直前1週間ぐらいは、何をやったらいいのか分からない気持ちになりましたが、自分にできる対策を今まで通り地道にやって試験当日を迎えました。

    試験日の1日の流れ

     試験当日の朝は普段どおりに起きて、普段どおりに朝食をとり、落ち着いて準備をしました。試験会場には余裕を持って到着し、席についてからは電卓を叩いて緊張をほぐしていました。

     午前中は3級です。試験監督が説明を開始する直前に、持っていたチョコを2粒食べました。試験監督の方がとても丁寧で、心も落ち着きを保ちながら試験を開始することができました。

    • 3級の試験開始!

     問題は1から5まで順番に解きました。楽勝だと思っていたら、問3の試算表で…なんと合計が合わない。少し焦ってしまいましたが、落ち着いて見直すことで最終的にはできました。

     電卓を叩くのが異常に速い受験者がいて、「あれは電卓で遊んでるのか?」など余計な思考が頭をよぎりそうになったり、また、自分の電卓の音が他の受験者より少し大きいのが気になって「周りに迷惑かけてないかな…」など心配になりましたが、なるべく気にせず自分のペースでやることを心がけました。

     時間をかなり持て余したので、残り時間はゆっくり見直しをしました。すると、問4で間違いを発見!訂正してすべて完璧に終えて、試験終了を迎えました。

     その後、2級の受験まで時間がありましたので、近所の適当なカフェでお昼ごはんを食べました。各予備校の解答速報が待ち遠しくて、スマホの画面を何回も更新しました(このせいでデータをたくさん使ってしまい、月末に通信制限がかかってしまいました…)。

     この速報をカフェで待つ時間がかなり長く感じました。結局、96-100点ぐらいかな、という具合だったので安心して2級に臨みました。

     2級の説明が始まる前にもチョコを2粒食べました。2級も同じ試験監督で、同じように丁寧に試験の説明をして頂いたので、とてもリラックスした状態で試験を開始することができました。

    • 2級の試験開始!

     しかし、それの反動で問1の難しさにかなり焦りました。焦りを通り超して半分おもしろくなり、「構築物ってなんやねん…」と笑いそうになってしまいました。わかるところだけ適当にやって、次は問4,5に移りました。

     工業簿記は比較的易しい問題が出ると、TACの予想大会で講師の方がおっしゃっていたので、満遍なくきちんと対策した甲斐がありました。少し見慣れない問題もありましたが、これは満点を確信しました。

     次に問3。これはTACの講師がしつこいぐらいに「炸裂する!(難しいのが来る!)」とおっしゃっていたので、覚悟していましたが、実際解いてみるとなんとなんの引っ掛けもない。これも満点を確信しました。

     次に問2。これは問題用紙をぱっと見ただけで少し疲れてしまいました。しかし、取引自体はそんなに難しいわけでもなく、しっかり落ち着いて解けばいけるな、と思いました。仕訳をいちいちせずに頭の中で摘要欄などを考えながら解いていきました。

     そして最後、問1を苦戦しながらとにかく埋めました。この時点でもまだ時間がかなり余っていましたので、隅々まで見直しをして問題用紙と計算用紙をフルに活用して、自分の答えを写しました。

     この後、帰宅してから各予備校の解答速報で答え合わせをしましたが、問2の勘定記入が仮に0点でも、全体で76点を見積もれたのでダブル合格を確信しました。

    試験結果

     3級は満点で、2級は「14・12・20・20・20」の合計86店でした。私の地域の商工会議所で3級満点は私だけだったので、とても嬉しかったです。また、2級の合格率は15%程度で例年に比べて非常に低かったようです。

    最後に

     私は数学が大の苦手です。中学時代、高校を選ぶ時も普通科に行くと数IIや数Bがあると知っていたので、他の専門科がある高校に進学したぐらいです(数Iと数Aだけでかなり辛かった思い出があります)。

     そして大学では文系に進みました。先日、SPI(就活の一般常識試験)の対策では、「2次方程式ってどうやって解くっけ?」というところから始まりました。

     …何が言いたいのかというと、簿記は数学ができなくても、苦手でも大丈夫です。四則計算しかないですし、複雑な計算も特にありません。

     たまに減価償却の問題で固定資産の原価を求める時に、Xを使って多少複雑そうな式を組み立てる必要がありますが、基本的には簡単です。

     そしてもう一つ。2,3級は初学者でも独学でもダブル受験でも、しっかり対策すれば必ず合格できます。私は独学で、しかも分からない問題があっても周りに聞いたりできる環境がなかったので、多少孤独感があったり辛かったことがあります。でも、それにめげないでください。

     とにかく、諦めないこと。後々勉強を振り返ってみて、「もっと勉強できたのにな、すればよかったな」という後悔はしないように今勉強してください。

     私は簿記ナビさんで以前の受験者様の合格体験記を読んでとても励まされました。今回は私の体験記が今後の受験者様の励ましになれば私はとても嬉しいです。

    管理人からぴっぴさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     教材はどれも良かったと思います。点数で言うと …90点ぐらいです。

     みんながほしかった簿記の教科書は図解があったり、解説はしっかり理論立ててあったので独学でも十分簿記の理解を深めることができると思います(とはいえ、一周だけでは難しいので3周読んであとは適宜確認のために読みました)。

     みんながほしかった問題演習の本はおすすめです。理論について一つずつ確認しながら問題を解くことができます。徹底的に勉強できるので、充実感もありました。

     第141回をあてるは本番形式で問題が解けるので時間配分などの良い練習になりました。

     簿記ナビさんの予想問題は解説が丁寧で、例えば私の苦手だった損益の見越しで図解がしっかりあって分数の組み立て方も書いてあり、非常に重宝しました。

     スッキリとける過去+予想問題集は良くも悪くもなく普通ですが、本自体がもう少し大きくてもいいな、と思いました。

     テキスト系は例えば電車とかで読むこともあると思うのでコンパクトでいいのですが、過去問は電車の中で解いたりする方はあまりいないと思うので…

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓はCanon 12桁電卓 HS-1220TUGを購入して使いました。少し大きめですが、見やすいし使いやすいしおすすめです。

     ただ、大学2回生のときに買ったものをしばらく使っていたのですが、リュックの中にそのまま入れて持ち運んでいたせいか、小数点の答えが出てこないはずの計算で小数点が出てきたり、たまに間違った計算結果がでてきているような気がしましたので、試験前に同じものをもう一つアマゾンで購入しました。

     100 均の薄いスポンジの袋でもいいので、何かケースに入れて大切に保管されるといいと思います。

     TACの直前予想大会と、大原の無料模試の様子を教えてください。また参加して良かったと思いますか?
     TAC直前予想大会は、インターネットの動画配信で見ました。本試験にどの論点が出るかの予想とワンポイントレッスンなども見れます。

     講師にもよるかと思いますが、今回は今後の試験の傾向や出題者の意図などいろいろな話が聞けましたので、情報収集にもかなり役立ちました。

     大原の模試は、まずインターネットで事前に予約して当日参加しました。2,3級両方参加で丸一日大原にいる予定だったのですが、朝は寝坊したので午後の2級のみ参加しました。

     問題が配られてその場で他の参加者達と解いて、休憩後解説などがあります。途中や最後に税理士講座の紹介や、解答速報会の案内などがありました。

     自宅で自分でやる過去問や予想問題と違って、他の人たちと同じ場所で本試験に限りなく近い環境で模試が受けれるのはとても良かったと思います。

     本試験を想定して、他の受験者に惑わされない練習もできたと思います(後ろの席の人の鼻をすする音がすごく気になりましたが、なるべく集中を持続できるようにしました)。

     そのおかげで本試験の時、後ろの席の受験者のため息が異常に大きくて耳障りだったのですが、ストレスをあまり感じることなくしっかり問題に取り組むことができました。

    管理人コメント

     ぴっぴさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     TACや大原の無料サービスを賢く利用して、見事に3級&2級にダブル合格されましたが、この「独学+α」のスタイルはぜひ他の受験生の方にも見習っていただきたいです。

     多少の宣伝時間は組み込まれていると思いますが、強引に有料講座を契約させられることは絶対にありませんし、独学だけでは得られない情報または体験をすることができます。

     第142回試験以降も実施されると思いますので、興味のある方はTACや大原の公式サイトをチェックしてください。無料サービスは賢く使う、のが短期合格・一発合格の鉄則です。

     あと、ぜひ参考にしていただきたいのは、「勉強について」のところに書いていただいたとにかく問題を解きまくること簿記一巡を理解することの2点です。

     不合格になってしまう原因で一番多いのは「合格に必要な勉強時間が足りていない」です。勉強する環境や元々の能力によって必要な勉強時間は異なりますが、短期&一発で合格する人の多くはきちんと勉強しています。

     簿記はスポーツと同様に体で覚えてしまうのが一番ですので、ぴっぴさんのおっしゃるとおり、勉強時間を確保してとにかく問題を解きまくることに力を入れてください。

     さらに、ぴっぴさんのおっしゃるとおり簿記一巡を理解することも重要です。取引が発生してから勘定を締め切るまでの一巡の流れは必ず押さえておきましょう。

    ぴっぴさんが使われた教材や電卓のまとめ