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  • 第139回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.129

    短期合格のカギは「理解重視」と「絶対に合格するという強い意志」です!

    • 投稿者:小倉さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    はじめに

     第139回簿記検定試験2級に合格することができたので、これから日商簿記2級の取得を目指す方の役に立てればと思い、投稿させていただきます。

     特に社会人の方や、短期合格を目指す方、独学で3級を飛ばして2級を受けるという方に参考にしていただければと思います。

    受験に至った経緯

     社会人受験者の多くがそうであると思いますが、キャリアアップのため、実用的で認知度の高い資格として日商簿記の資格取得を目指しました。受験を決めたのが1月で、受験日の1ヶ月半ほど前です。

     その時点で簿記についての知識もなければ日商簿記の難易度もわからず、一番の難関である1級を受けようと直近の試験日を調べたところ、2月実施の139回では2~4級しか実施されないとのことでしたので、実施される中で一番上のレベルである2級の受験を決めました。

     今となってみれば、2級でもギリギリに試験範囲の学習を終えたので、1級が実施されていない回で良かったです。

    勉強開始時の知識レベル

     簿記というものに触れたことがない、全くのゼロからのスタートでした。

    使用した教材(ウェブサイト)・電卓

    簿記3級

     2級のテキストでは3級の知識があることを前提としているようでしたので、2級のテキストに入る前に、3級の範囲を軽く勉強することにしました。

     3級については、無料で学べるウェブサイトがたくさんありますが、動画で解説されていてとっつきやすそうだとういことと、短期間で学習できる(1時間×7回)ことから「簿記e支援ネット」というサイトを使って学習しました。

     このサイトは、ダウンロードしたレジュメを印刷して使用するので(もちろんPDFとして閲覧できますが)印刷できる環境のない方には使いづらいかもしれません。

    簿記2級

    • サクッとうかる日商2級商業簿記 テキスト(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級工業簿記 テキスト(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商簿記2級 厳選過去問ナビ(ネットスクール)

     2級は解説しているウェブサイトも少なく、テキストを買ったほうが情報がまとまっていて効率良く学習できると思いテキストを購入しました。

     有名どころのテキストであればどのテキストでも問題なく学習を進められると思い、値段が手頃なサクッとうかるシリーズを使用しました。まずは商業簿記を購入してみて使いやすかったので工業簿記も同シリーズを購入しました。

     過去問題集については、何を使っても良いと思っていたので、古本屋にあった過去問ナビの最新第4版を購入しました。個人的には、テキストの確認問題と過去問をすれば他に問題集を買う必要はないと思います。

    教材&ノート
    教材&ノート

    電卓

     DF-120GT(CASIO)をAmazonで2,200円程度で購入(定価7,560円)しました。「左手の小指の位置に「C」キーがあり押しやすい」「定数計算(工業簿記の計算で使う)機能を利用している時に画面にKマークが表示される」の2つが自分に合うと思い、これを選びました。

     電卓を叩く手は、(私は右利きですが)左手を使うことにしました。

     左手を使う理由は「右手の鉛筆を持ち替える必要がないということ」と「問題を読んで考えている間など、電卓を使わない時に電卓が右側にあると邪魔なので左に置きたかった」という2点です。

     元々電卓を使わず、パソコンのキーボードもテンキーレスのものを使っていたので、右手入力する癖もついておらず、左手入力にすんなり慣れることができました。

    電卓(CASIO DF-120GT)
    電卓(CASIO DF-120GT)

    勉強時間

     平日に働きながらの勉強でしたので、勉強時間の目安は以下の通りです。片道30分のバス通勤をしていますが、車酔いしやすいため通勤時間での学習はしませんでした。

    • 月~金:1~3時間
    • 土~日:3~6時間

     合計の勉強時間は63時間です。その内訳は以下の通りです。

    • 3級(ネット):10時間
    • 2級商業簿記テキスト:13時間
    • 2級工業簿記テキスト:15時間
    • 2級過去問題集:25時間

    学習の流れ・勉強方法

    3級の学習(1週間)

     1日1時間半程度、講義を視聴し、毎回レジュメの最後に載っている練習問題を解きました。レジュメを読み返すつもりはありませんでしたが、覚えたい用語にはマーカーを引き、計算の流れ等はメモ程度に書き込みながら講義を視聴しました。

     この時点では、個別の仕訳処理は理解したものの、決算整理仕訳など複数の処理が必要なものに関しては間違いが多く、解説を見て理解するレベルでした。

     その後、第130回の過去問を解きましたが、出来はあまり良くなかったものの(100点中54点)、解説を見て得点できなかった箇所の理解が完全になったと感じたので、3級は切り上げて本来の目的である2級の学習に移りました。

    2級商業簿記(2週間)

     まとめノート等は作らず、テキストのみで学習しました。

     サクッとうかるテキストでは各章の最初のページにその章の重要事項がまとめてあったので、その全てにインデックスシールを張り、重要事項をすぐに確認できるようにしました。各章を読み終えたら必ずその章の重要事項に戻って確認してから次の章に進みました。

    インデックスを貼ったテキスト
    インデックスを貼ったテキスト

     テキストがよくまとまっていたので、マーカーを使ったり書き込んだりはせずに、重要な箇所や2級で初めて出てきた論点で後から確認したいと思う箇所には付箋を貼りながら読み進めました。

     テキストの確認問題はB5サイズのキャンパスノートを上下で半分に切ったものに解いていきました。半分に切ったノートを使う理由は以下の3点です。

    1. 机の上で場所を取らないこと
    2. テキストがA5サイズなのでノートがB6だとまとめて置いておくのに邪魔にならないこと
    3. 1ページがまるごと視界に入るのでどういった問題が苦手なのか確認しやすいこと

     なお、間違えた仕訳等は必ずノートに赤ペンで正しい答えを書きましたが、解き直しはしませんでした。

    半分に切って使ったキャンパスノート
    半分に切って使ったキャンパスノート

     また、テキストに目安として載せてある目標スケジュールは無視して、キリのいいところや集中力の切れたところで区切って学習を進めました。

     テキストを1周して商業簿記を終えましたが、私はこの期間に試験までまだ時間があると思い少し中だるみしてしまいました。2週間のうち勉強した日数は実質7日程度でした。

    2級工業簿記(5日間)

     商業簿記と同様に学習を進めていきました。差異分析図に関してのみ、問題を解く前に白紙に再現できるかを実際に書いて確認しました。

     工業簿記は商業簿記に比べ内容が軽いですが、その分同じことを繰り返している感じがして飽きがきやすいように感じました。簡単な例題や正解した確認問題の解説部分は流し読みしたり読み飛ばしつつ、確認問題だけは全てしっかり解いていきました。

     試験1週間前の日曜日にようやく工業簿記のテキストを1周して2級の全範囲を終わらせることが出来ました。

    2級過去問題集(1週間)

     問題集に付属の「サクッとBOOK」の問題を実際に解きながら問題別の解答手順を一通り確認しました。ここで少しじっくり時間をかけすぎてしまい、試験3日前にしてようやく過去問に取り掛かりました。

     過去問題集の第1回~第4回は過去問をだんだん難しくなるよう難易度順に組み換えてあった上に問題用紙にヒントが載っていたので、演習をあまり積んでない自分が取り組むには丁度良かったです。

     試験3日前に解いた第1回が80点、第2回が84点となんだかいけそうな気がしてきました。試験2日前は仕事で疲れていたので勉強をせずに寝てしまいました。

     そして、試験前日に解いた第3回が72点、第4回が70点でこのままだと本試験レベルだとちょっと危ないと感じましたが、各回とも解説はしっかり読み込んでいきました。

    試験日の1日の流れ

    午前

     8時頃に起きて朝食を食べ、9時頃から勉強を開始しました。

     少しでも多くの形式の問題に触れておきたかったので、過去問題集の第5回(第129回本試験問題)を解きました。採点結果は62点でしたが、この回を解いていたことで今回合格出来たと思うほどとても役に立ちました。

     これ以上問題を解く時間はなかったので、テキストの付箋が付けてある箇所を確認し、12時まで勉強しました。

    午後

     食べ過ぎて眠気が来ると困るので、お腹が空かない程度にお昼を食べ、忘れ物がないか確認してから家を出ました。

     集合時間の20分前に試験会場に着きました。会場は商業高校や大学からも近いので高校生や大学生、社会人等多くの方が受験されていました。2級は200名程度を2会場に分けて試験が行われるようでした。

     席を確認すると、試験会場の最前列の中央の机でした。試験監督のすぐ前で落ち着かないかと思いましたが、他の受験生が視界に入らないので集中しやすかったです。

     試験直前は隣の人が解き終わった過去問(もしくは模試)の解答用紙を見ているのが見えて自分の演習不足に少し不安を感じましたが、落ち着いて解けば大丈夫だろうと、持ってきた参考書類はあまり見ずに頭の中を整理して落ち着かせることに集中しました。

    試験開始!

     解く順番を決める時間すらも勿体なかったので、第1問から第5問まで順番通りに解いていきました。

     第1問:見たことのない仕訳がありましたが、できない問題に時間を使うのは無駄だと考え、あまり悩むことはせずにとにかく思いついた通りの答えを書いていきました。

     第2問:減価償却費の問題。見たことのない形式でしたが、問題の記述通りに解いていけば決して難しい問題ではないと思いました。

     第3問:午前中に解いた過去問の第3問で決算整理前残高試算表から修正仕訳と整理仕訳をして損益計算書を作る問題をやっていたので、焦らずに仕訳をしていきました。

     一通り解いてみましたが、どうしても計算が合わず、最悪部分点狙いで時間が余ればもう一度解き直そうと切り上げました。

     第4問・第5問:工業簿記は過去問の形式通りの問題だったので落ち着いて解いていきました。

     ここで時間が30分ほど余っていたので第3問に戻りました。問題用紙と解答用紙と計算用紙とにらめっこしてどこが間違っているのかをひたすら考え、手当たりしだいに計算していったところ、試験終了5分前でようやく計算を合わせることができました。

     やりきった達成感を感じて試験を終えることが出来ました。

    試験結果

    81点/100点

     試験終了後の所感として合格はまず間違いないと確信していましたが、第1問に自信がなかったことと、他の問題についても完璧に解けた自信はなかったのでギリギリでの合格だろうと思っていました。

     合格発表日、仕事帰りのバスの中で合格発表のことを思い出し、商工会議所のウェブページで自分の受験番号を見つけてほっとしました。

    合格証書
    合格証書

    最後に

     日商簿記2級は決して難しい試験ではありません。働きながら、もしくは学校に通いながら1ヶ月で合格することも十分に可能だと思いますし、実際になんとか合格できました。

     私が簿記の勉強で一番大事にしたところは、間違えた問題を理解せずに次に行かないことです。解説を読み、必要に応じてはテキストの該当箇所に戻り、完全に理解をしてから次に進みました。

     苦手な所を作ってしまっても後から戻って克服するような時間はないと思っていたので、とにかく全部を1回で理解するつもりで勉強しました。

     そして、私は受験を決めた瞬間から試験を終えるまで、一度たりとも自分の合格を疑いませんでした。当日の朝に解いた過去問で合格点が取れていなかったにも関わらず、です。

     この自信と、既に納めてしまった受験料を無駄にしたくないという思いがあったおかげで最後まで勉強をやりきることができましたし、試験にも全力で臨めたと思います。

     これから簿記の資格を取りたいと考えている方のうち、なかなか勉強を始められない方やダラダラと勉強してしまう方は、「◯月くらいを目標に取ろう」ではなく、まずは直近の試験に申し込んでみてそこで合格できると信じてがむしゃらに勉強してみるのも一つの手だと思います。

     ただ、これは全ての人には向かない勉強法だと思いますし、確実に合格するにはむしろもっと計画的に勉強を進めるべきです。特に問題演習を繰り返し行うことで簿記の力は確実に付くはずです。

     これから簿記2級を目指す方に、この体験記が少しでも役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    管理人から小倉さんへ追加の質問

     小倉さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は、仕訳日記表と特殊仕訳帳、直接原価計算です。得意というよりは、仕訳やややこしい計算をしなくてよかったので解いていて楽しかったです。

     苦手な論点は、標準原価計算の差異分析です。ボックス図やシュラッター図に関しては、図と計算を照らし合わせて図の意味を考えることですんなり覚えることができましたが、計算は、同じ単位(円、時間、kg)の数字を一度にいくつも扱うので、計算がごちゃごちゃした印象があり、かなりの苦手意識を持っていました。

     これを克服するために、ボックス図とシュラッター図を眺めて、そこに出てくる数値の一つ一つに関して「これって何だっけ?」というのをじっくり考えました。ボックス図とシュラッター図を覚える時にしていたことの逆をしているような感じでしょうか。

     「シュラッター図には『標準』『実際』『基準』があるのにボックス図には『標準』『実際』はあるのに『基準』がないのはなんでだろう?」など、図を見て疑問に思った点=自分が理解できていない点として、テキストを読み返して本当に図を理解してからは、計算に必要な数値を迷うことがなくなりました。

     ここで、私が勉強する際に一番大事だと思っていることが、理解したつもりで終わらせないということです。

     どのような論点でも本当に理解していれば、特に簿記においては同じ形式の問題を間違えることはほとんどないと思います。簿記2級を勉強した限りでは、問題を繰り返し解かなければ理解できない論点はないです。

     繰り返し同じ問題でつまずいている方には、一度立ち止まって自分はどこがわかっていないのか、この問題では何を問われているのか、じっくり考えてみることをお勧めします。

     しかし、第1問の仕訳は多くの問題を繰り返し解くのが大事だと思います。慣れていない仕訳は時間がかかりますし、間違えます。私は、第1問は試験までに克服することができませんでした。

     他に、特に苦手には感じていませんでしたが、第3問の精算表と財務諸表はテキストをやっていた時点で実際の問題を解ける自信がなかったので、過去問を解き始めてから、正解した箇所も解説をじっくり読みながら問題を解く際の手順を覚えていきました。

     あと、実際に問題を解いて財務諸表の形式をあやふやに覚えていたことがわかったので、特に過去問で穴埋めになっている箇所を中心に完璧に覚えるようにしました。

     小倉さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     「勉強すれば絶対に合格する、勉強しなければ絶対に合格しない」と思っていたので、もちろん前者を選ぶのみ、といった感じでした。

     試験まで残り2週間を切ってからは「今勉強しないと試験までに間に合わない」という焦りのような気持ちもあったのでなんとか勉強し続けました。

    管理人コメント

     小倉さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     仕事と勉強を両立…しかも1か月という短い期間で「ゼロ→2級合格」レベルに持っていくのはかなり大変だったと思います。普通にすごいです!

     テキストだけでトレーニング(テキストに対応した問題集)を使っていなかったり、60時間ちょっとの勉強時間で3級を飛ばして2級の試験に臨むというのは…正直、全ての方におすすめできる勉強スタイルではありません。ある程度、地頭が良くないと消化不良のまま試験に臨むことになると思います。

     ただ、理解に重きをおいた勉強スタイルや、「絶対に1回で合格する!」という強い信念はすべての受験生の参考になると思いますので、この2点はぜひ見習ってください。

     あとは…B5サイズのキャンパスノートの使い方がユニークですよね。今までにいろんな方の「ノートの使い方」を拝見してきましたが、上下に切り分けて使う小倉さんのスタイルは初めて見ました。

     「ノートの使い方」に絶対的な正解はありませんので、小倉さんのように「自分にとって一番よい形」を模索して、使い方にひと工夫加えるのもおすすめです。

    小倉さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第139回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.128

    基本の勉強スタイルを守ることが合格への近道になると思います!

    • 投稿者:ふみさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約2か月半
    • 備考:上記の勉強期間は2回目の受験に費やした期間

    はじめに

     私は30代のシングルマザーです。現在の仕事が期限付きの非正規雇用のため、また就職活動をすることを見越して少しでも強みになることを…と思い受験を思い立ちました。

     はじめは、経理の経験があるわけではないので、直接は就職に結びつかないかもと思い迷いました。しかし、「新しいことを勉強する姿勢がある」ということはアピールできる!と勉強を始めました。

    139回受験に向かうまで

     134回を受験して不合格でした。勉強不足以外の何物でもありません。「すっきり分からない」「腑に落ちない」と思う部分がたくさんあったものの、もしかしたら受かるかも?という甘い気持ちでした。

     そのまま嫌になって放り出したままにし、当然覚えたことはすっかり忘れてしまいました。

     それでも不合格で諦めたことが頭のどこかでずっと引っかかっており、「誰に強制されているわけでもないのだから、受かるまで何度でも受ければいいや」と吹っ切れる時が突然やってきました。

     あの時に諦めずに続けて次の回を受験しておけば…と悔やまれます。資格取得までの時間を無駄にしてしまいました。

    使用した教材

    • 合格テキスト日商簿記2級 商業簿記 (TAC)
    • 合格テキスト日商簿記2級 工業簿記 (TAC)
    • 日商簿記まるごと過去問題集2級 (ダイエックス)
    • よくわかる簿記シリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記2級 (TAC)
    • 第139回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級 (TAC)
    • 日商簿記検定模擬試験問題集2級 (ネットスクール)

     下2冊は139回を受験するために新たに購入。それ以外の4冊は134回を受験した時のものです。過去問題集に入っていない最近の試験問題は資格の大原で「問題・解答集」の無料請求をしたものを使っています。

    合格テキスト日商簿記2級 商業簿記 (TAC)

    合格テキスト日商簿記2級 工業簿記 (TAC)

     90点。他を知らないので比べられませんが、細かいことまで色々載っています。

     問題を解いて分からないところがあっても、テキストに戻ると必ず載っているので安心感がありました。試験を終えた今でも、たまにパラパラ読んでいます。

    日商簿記まるごと過去問題集2級 (ダイエックス)

    よくわかる簿記シリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記2級 (TAC)

     100点。どちらの解説も読んで分からないところはありませんでした。

    第139回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級 (TAC)

     75点。「あてる」というほど当たってないようなのでちょっと点数低めにしてみました。

     しかし、見やすいレイアウトですし、内容は少しひねったものも混ざっているので力試しにはいいと思います。これくらいの問題がきちんと解けると安心感があると思います。

    日商簿記検定模擬試験問題集2級 (ネットスクール)

     80点。やっておいて良かったと思える1冊です。139回の第2問の減価償却の問題と似たものがここに載っていたと思います。色々なパターンの問題が入っています。

     TACの「あてる~」よりは難易度が低いかな。解説はだいぶ省略されている印象の本です。

    使用した電卓

    HS-1220TUG (CANON)

     100点。今でも職場で愛用しています。大きめですが、その分キーが押しやすいです。

     他の電卓も大きさ違い、メーカー違いで4つほど持っていますが、一番使いやすくおすすめです。私にとっては「C」と「CA」が離れているのが良かったです。タイピングを間違えて一つ前に戻るときに、誤って「CA」を押すことがないので。

    勉強方法

     以前に受験した時に一度勉強していたものの、忘れているところの多さに絶望しました。テキストをもう一度最初から読む→過去問を繰り返しました。

     仕事があり、子どももいるため、勉強できる時間は子どもを寝かしつけた21時以降です。翌朝も早起きするため、せいぜい毎日2時間程度しか勉強できませんでした。

     冬でしたので、子どもが体調を崩せば看病で何日もつぶすこともあり、毎日同じペースではできませんでした。

     何をどれくらい勉強できたのかを視覚的に把握するため(そのほうが安心できるので)、勉強用の手帳を作り、1週間ごとに予定を立てて、毎日勉強した分だけメモしていきました。

     何もメモできない日があっても「私はお母さんなんだから仕方ない。勉強できない日もあっていい」と割り切り、なるべく焦らないように気持ちをコントロールしました。

     全体のスケジュールを手帳で管理しつつ、過去問を解いた回数と弱点が分かるようにエクセルで簡単な表を作りました。過去問110回~138回(縦)、第1問~第5問(横)に設定し、解いた回数を「正」の字で書き込みました。

     表を見返して見て分かったのは、1度解けた問題は何度やってもそれなりに解ける、ということ。できない問題は何度やっても同じところで間違えるということ。

     つまづく場所に気付いたら、後はそこだけを繰り返して覚えました。時間は限られていますので、解けたところには戻りませんでした(本当ならできる問題を何度もやったほうが気分がいいのです。やっぱり答え合わせで○をつけたいんですもの。)

    過去問題集 取組回数&弱点メモ
    過去問題集 取組回数&弱点メモ
    過去問仕訳の注意ポイントまとめメモ
    過去問仕訳の注意ポイントまとめメモ

    試験日の1日の流れ

    試験開始まで

     当日もいつもと同じ時間(6:30起床)に起きました。仕事に行くときと同じような気持ちで、落ち着いていました。

     子どもの相手をしながら身支度をし、片手間に苦手だった問題をパラパラ見直しました。目で見ているだけで頭を使って考えたりはしませんでした。写真を見るように、視覚的にそのページ丸ごと覚えるような感じです。

     12時すぎに昼食を済ませ、子どもを実家にあずけて試験会場へ。20分前に到着し、トイレを済ませて試験開始を待ちました。テキストで苦手な部分だけをぼんやり眺めて過ごしました。

     試験会場に時計が設置されていなかったのですが、腕時計を忘れた方が2名いらっしゃいました。また、空調が暑いという方、荷物を置く場所を注意される方、机にテキストを入れっぱなしで受験しようとし試験前に注意される方がいて落ち着きませんでした。

    試験開始!

     第1問(15分):びっくりしました。これはまずいなと思いつつも、諦めると0点になってしまう!何とかできるものだけでも書かなくてはと思いました。絶対大丈夫と思えた問題が3問、後は怪しいなという状態で次へ!

     第5問(10分):実は試験当日の朝までずーっと直接原価計算(苦手)を見直していました。おかげですんなり解けました。ひねった問題でなくて本当に良かったです。

     第4問(10分):部分別個別原価計算は簡単でした。

     ここで工業簿記を全部取ったつもりで(あくまでつもり)次にいきました。

     第2問(15分):練習問題で類題をやった経験もあったので焦らず解きました。見慣れない言葉が出てきましたが、問題が解けないようには作ってないはずと思い、気にせずできることだけやりました。

     第3問(30分):解答用紙を見たときに一番の難所だと思った問題です。量が多い…損益計算書を自分で書かなくてはいけない…。時間はまだまだあったので丁寧に解きました。

     案の定損益計算書の下書きをしたものの、計算が合わないところが出てきてしまいました。でも、部分点狙いの問題ですので、当たったらラッキーくらいのつもりで解答欄を埋めました。

     余った時間で、全問解き直しました。計算ミスや問題文の見落としをチェック。どうしても無理な問題は見直さず、確実に答えを出せたところをしつこく見直しました結果、第1問で間違いを見つけることができました。

    試験の結果

     79点で合格でした。細かい内訳は分かりませんが、第1問と第3問でだいぶ落とした感触です。何はともあれやっと資格を手に入れました。子どもに報告したら「お母さん頑張ったね!」と頭をヨシヨシしてくれました。

    最後に

     試験会場に入ったとき、たくさんの高校生が団体受験していました。高校生が受ける試験を一回り以上年齢の違う自分が受けるんだ…となんだか虚しいような複雑な気持ちになりました。

     それでも、きっとここに足を運んだ人たちは少なからず簿記を勉強してきた人たちなんだと思うと、簿記が老いも若きも勉強できるものであることを実感し、自分が挑んでもいいのだと思い直せました。

     これからも色々なことを勉強していこうと思います。

    管理人からふみさんへ追加の質問

     ふみさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
    【得意】
    伝票会計(からの仕訳日計表、総勘定元帳記入)、特殊仕訳帳、標準原価計算

    【苦手】
    本支店会計、決算整理から損益計算書を作る問題、社債、直接原価計算

     苦手なものについては、論点自体が苦手というより「苦手な出題パターン」がありました。決算整理自体はできるのに、そこから損益計算書を作る問題になると途端に間違いが増えました。

     本支店会計は内部利益、直接原価計算は固定費の扱いがいまいち理解できませんでした。過去問から苦手な論点の問題だけを1回でも多く解くようにしました。間違ってはテキストに戻るというのをひたすら繰り返しました。

     そのうち、細かい出題の仕方が違ってもやっていることはすべて同じ流れの中にあることに気付き、一気に目の前が晴れ、解けるようになりました。

     
    工業簿記は勘定連絡図が問題を見たときにすぐ思い浮かぶように、何度も図を書きました。

     ふみさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     「とにかく誰もが知っている資格が欲しい」と強く思っていました。職場や実家の家族、友人にも簿記を勉強していることを伝えて、逃げ道をなくしました。計画を立てて勉強したので、途中でやる気をなくすということはありませんでした。
     第134回試験で不合格になってしまったとのことですが、どれぐらいのレベルで試験に臨まれましたか?
     テキストを読み、過去問を何度か解いた状態で挑みました。勉強の手順は今回の139回を受けたときと同じでした。まったく理解できていないというわけではなかったと思います。

     しかし、簿記の全体の流れを理解せずにそれぞれの問題を独立して解いていたため、「何のために何をやっていて、何を求められているのか」がさっぱり分かっていませんでした。

     工業簿記も何が何だかよく分からず、マインドマップもどきまで描いてみましたが、結果は惨敗でした。

     第134回試験を受験した時と今回の違いはなんですか?勉強法などで何か工夫した点はありますか?
     ちょっとでも苦手だなと思って避けがちだった論点を洗い出しました。

     たとえば、第3問の部分だけを過去問から選んで110回~138回までを解き、点数を見てみると明らかに本支店会計の出来が悪かったので、今度はその本支店会計の問題だけを繰り返し解くというように的を絞っていきました。

     「ここは分かるけれど、ここは分からない」というまだらの状態では合格できないと思いました。簿記という手段を使って何を求めたいのかを常に意識するようにしました。

    過去問題集 大問別の得点表
    過去問題集 大問別の得点表
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     簿記に限らずどんな試験に挑むときも同じかもしれませんが「テキストで基本を知る→簡単な問題を解く→過去問を解く」…この流れは省略できないかなと思います。

     ネットを検索すると「テキストは読まない」「過去問しか解かない」などと書かれていることもありますが、テキストを読まないなんて楽だなぁ、自分も同じようにできるといいなぁと思ったものの私には到底無理でした。

     面倒がらずに基本の勉強スタイルを守ることが一番近道で、試験を終えた後も知識が身についたと感じられるのではと思います。

     どんな方でも学生生活や社会人生活の中で試験というものを何度も受けたことがありますよね。その過去の経験の中から自分が一番しっくりきたと思えたときの勉強スタイルを思い出してみるといいのかなと思います。

     それと、教材を選ぶときはネットの評判だけで決めずに、本屋さんで何冊かパラパラめくって中身を見たほうがいいです。いくら評判が良くても、自分にとっては挿絵の配置が苦手で読みにくい、文字の色が見にくいなんてこともあります。

    管理人コメント

     ふみさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!育児・仕事と勉強の両立は大変だったと思いますが、基本を大事にした勉強で見事に合格を勝ち取られました。

     それでは早速、中身を見ていきたいと思いますが、個人的に、受験生の皆さんに一番参考にしていただきたいのは、勉強方法欄の以下の文章です。

     表を見返して見て分かったのは、1度解けた問題は何度やってもそれなりに解ける、ということ。できない問題は何度やっても同じところで間違えるということ。

     つまづく場所に気付いたら、後はそこだけを繰り返して覚えました。時間は限られていますので、解けたところには戻りませんでした(本当ならできる問題を何度もやったほうが気分がいいのです。やっぱり答え合わせで○をつけたいんですもの。)

     ふみさんもおっしゃっていますが、出来ない問題を解くよりも出来る問題を解いたほうが気分が良いのは間違いありません。ただ、出来る問題よりも出来ない問題を解いたほうが力がついて点数が伸びます。これは絶対です。

     ふみさんが過去問を解くさいに実践されたように、大問ごとの点数を記録しておいて、出来の悪い論点の問題を集中して解くのは非常に効果的です。簿記検定ナビでも「まとめ解き」としてご紹介していますので、興味のある方は一度ご覧ください。

    ふみさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第139回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.127

    簡単なところは絶対に落とさない!難しいところは部分点を狙いましょう!

    • 投稿者:kさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月

    はじめに

     第139回の試験で受かったので、役に立てればと思い投稿させていただきました。今回二級を受けた理由は現在転職活動中で、営業を志望しているのですが、自身のスキルアップのために簿記をとっておくといいというアドバイスを受けたのがきっかけでした。

    勉強開始時の知識・スキル

     お恥ずかしながら、社会人でもあるにも関わらず売掛金・買掛金という単語すら知らない、真っ白な状態でのスタートでした。逆に社会人としてこれはいけないと思い、勉強に身が入ったというのもありました。

    使用したテキスト・問題集

    簿記3級

    • 合格テキスト日商簿記三級(TAC)
    • 合格トレーニング日商簿記三級(TAC)

     今回、初めて簿記挑戦するということで3級・2級同時併願をしていて、まず初めにTACの合テキ・合トレが非常に丁寧な解説がやりやすいと思い購入しました。

     合格テキストに関しては、手形の実物をテキストに載せていたりなど非常に説明が丁寧で、3級の範囲全部を網羅的に勉強するにはいいと思います。

     しかし、合格トレーニングに関しては少し難しい問題が各項目の最後にあり、いきなり全部の問題をやろうと思って取り組んでしまうと泥沼にはまってしまうと感じました。

     私は、勉強機関の3週間を3級に費やしましたが合トレの量があまりにも多く2級の勉強が間に合わなくなると感じ、途中で2級の勉強に切り替え3級は結局受けませんでした。

     ただ、この二つのテキスト・問題集のおかげで2級の商業簿記にすんなりと入って理解できたのはよかったです。

    簿記2級

    • サクッとうかる日商2級 商業簿記 テキスト(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級 工業簿記 テキスト(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級 商業簿記 トレーニング(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級 工業簿記 トレーニング(ネットスクール)
    • サクッとうかる日商2級 厳選過去問ナビ(ネットスクール)
    • 合格するための過去問題集 日商簿記2級(TAC)
    • ラストスパート模試 日商2級(ネットスクール)

     3級の勉強では合トレ・合テキを使いましたが、2級に関してはサクッとシリーズで統一しました。

     理由としては、3級の勉強に思った以上に時間を取られてしまい、このままでは2級の勉強が間に合わなくなると感じたので、短時間で理解が出来ると評判のサクッとシリーズに乗り換えました。

     ちなみに、簿記2級の勉強時間だけで言えば一か月しか期間がなかったので、サクッとシリーズでなければ絶対に2級の範囲すべてを勉強できなかったと思います。

     テキストは最短1週間で出来ると書いてあるだけあって、短い文章ながらわかりやすく説明しているので、独学の方には合テキよりも挫折せずに進めることが出来ると思います。個人的には図やイラストの説明が本当にわかりやすく素早く学習出来た理由だと考えています。

     トレーニングは基礎問題と過去問に似た問題で前半・後半でわかれており、合トレに比べると量は少ないですが必要事項に絞って問題を作ってあるので、短時間でマスターするにはおすすめの問題集です。

     量が少ないと不安に感じるかもしれませんが、その分の時間は全部過去問に回すと考えれば大丈夫です。

     過去問ナビは正直数年前に出版されていらない改訂されていないため、問題が少し古くこれだけやれば過去問対策は充分とは言い切れないと感じます。過去問の入門編としてはいいと思いますので、気になる方はやってみても損はないと思います。

     合格するための過去問題集は、サクッとシリーズの過去問ナビを終えた後「これだけでは絶対に過去問演習が足りない」と感じ購入しました。

     使い方としては一つの回を2時間でまとめてやらずに、学習したい単元ごとに絞ってまとめて勉強するようにしました。工業簿記に関して言えばこの過去問題集のおかげで本番の得点源となり、非常に助かりました。

     ラストスパート模試は最後の1週間にまとめてやりました。第二問の固定予算の個別論点はここにある予想問題のおかげで20点満点をとれたので、非常に満足しています。

     また、各問題ごとに第何回の過去問をやるとさらに理解力が増すとというチャートも書いてあり、TACの過去問題集と併用しつつ過去問対策に打ち込むことが出来ました。

    使用電卓

    • CANON HS-1210TU

     父親が持っていたのでそのまま使わせてもらいました。Canonの一世代前の電卓ですが、機能は十分にそろっていたので、特に問題はなかったです。

     電卓についてですが、2級までだったら変な機能を使わずに普通に計算するだけで時間は普通に余ります。電卓の使い方を学んでる暇があるなら仕訳を一つでも多く解いた方がましです。

    勉強方法

     勉強機関は、年明けから試験日までだったので…厳密には一か月と3週間くらいです。3級に3週間、2級に一か月という割合で勉強しました。すでに離職して時間はあったので、一日大体4時間最後の週は一日6時間位勉強しました。

     流れとしては「テキストの一つの単元を読む→トレーニングの問題をやる」王道ですがやったことはこれだけです。ただ、3級に時間を意外ととってしまったため、急遽、サクッとシリーズに教材を変えました。おかげで効率的に勉強できることが出来ました。

     あと、もう一つ短期間で全範囲を勉強するためには「一回目で解けた問題は二度とやらず、間違った問題のみに絞って勉強を進めること」が一番のコツだと思います。

     人間の心理的に自分が得意としている分野をやろうとしてしましますが、それでは前に全然進みません。苦手な部分にどれだけ時間を費やすかが、勉強範囲の多い二級の必勝攻略法だと思います。

     特に工業簿記が苦手という人は、絶対にそのままだと合格は出来ないと考えた方がいいです。問4・問5で30点以上とらないと、最近の商業簿記(今回は仕訳までもが難易化)の傾向を考えると厳しいです。

    試験日の1日の流れ

     試験当日は朝6:30位に起床し、予想問題で間違った問題を復習し、最後は過去問題集の仕訳問題で間違った仕訳をひたすらに暗記していました。

     試験会場には試験開始時間30分前の13時に到着し、後は問題次第だと割り切ってトイレに行ったりなど、とにかく落ち着くように努めました。

    • 試験開始!

     まず、解答用紙を見て問2が固定資産の個別論点であることが分かりました。予想問題をやっておいてよかったと思うとともに、これはいける!と思いました。

     しかし、問3はまさかの3回連続で財務諸表…しかも貸借対照表と損益計算書の複合だと?と思い少し不安になりました。工業簿記は特に問題はなさそうに感じました。

     そして、試験開始。まずは問1の仕訳からで、ここで12点は取ると決めていたのですが…まさかのわけがわからない問題のオンパレード…教室の中がペンの音も電卓の音もならない時間がしばらく続き怖くなりました。

     結局4問目しか解けず、正直ここで落ちたと確信しました。ここで大体10分くらい時間がたちました。

     しかし、前回の試験では問1・問4・問5が得点源であったというのを知っていたので、もしかしたら工業簿記が満点前提の試験なのでは…と思い直し、すぐに問4に移りました。

     今回の試験はこの判断がすべてだったと思います。問4・問5を合わせて25分くらいで解いて「ここで40点はいけたから、あとは問2次第だ」と思い、問2に移りました。

     問2は予想問題をやっていたおかげで、一つ一つの仕訳は簡単であるということがすぐに解りここも特に問題なく進めました。

     200%定率法が難しいという人たちが多くいたみたいですが、カッコ書きで「年償却率25%」と書いてあったので、ここを見逃さない人はちゃんと解けたと思います。

     問3は案の定、最初あたりから訳のわからない決算仕訳が3つくらい…この時点で損益計算書の答えは完全に無視し、部分点狙いに頭を切り替えました。

     しかし、(あとから冷静になって考えてみると)もう少し考えていれば解けたところもあったので、そこは反省です。問1に時間をかけたいという思いがあったので、無意識に少し焦ってしまったのかもしれません。

     最後の30分を問1に注ぎ込み、二問めの資産の切り替え項目が長期前払い費用であることに気づき、なんとか8点は確保できた…と確信できたところで試験は終わりました。

    試験の結果

    • 問1:8点
    • 問2:20点
    • 問3:8点
    • 問4:20点
    • 問5:20点
    • 合計:76点/100点

     簿記検定ナビの過去問分析ページにも書かれていましたが、今回の試験は問2・問4・問5で点数を稼がないと厳しい試験だったと思います。簡単なところは絶対に落とさない、難しいところは部分点を狙うというスタイルで試験に臨むといいと思います。

    管理人からkさんへ追加の質問

     サクっとシリーズの他にもボリュームを抑えた教材(ex.TACのスッキリシリーズ)がありますが、サクっとシリーズを選んだ決め手はなんですか?
     一番の理由は本のレイアウトです。個人的にスッキリよりもサクッとの方が文章と図面が読みやすく理解しやすいと感じました。独学で初めて簿記をはじめるなら間違いなく買って損はないシリーズであると感じました。
     kさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は総合原価計算です。パズルを当てはめて解いていくような感じでとても楽しく学ぶことができてよかったです。工業簿記の中では結構簡単な分野だと思うので、ぜひとも試験では満点をとれるように勉強した方がいいと思います。

     苦手な論点は本支店合計と財務諸表です。この二つに関してはとにかく決算整理仕訳を数多く解くことがカギだと感じます。具体的な対策としては過去問題集の問3の問題に関して決算整理仕訳だけを解く練習をしていました。

     本支店の仕訳に関しては内部利益はわかりましたが本店と支店の損益一致に関してはなかなか理解ができず、試験においても最後の2点や4点しか配点がないことがわかっていたので、勉強期間が少ないこともあり最初から捨てることにしました。

     kさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     転職活動をする中で「転職期間中に努力したこと」を聞かれる機会もあると思ったので、資格を取得して結果を残しておきたい、という思いが一番でした。

     あとは、答え合わせをして数字があっていたときの「快感」が自分に合っていた…というのもあって、モチベーション的には特に苦労することなく勉強できました。

    管理人コメント

     kさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     「「勉強方法」のところに書いていただいた「人間の心理的に自分が得意としている分野をやろうとしてしましますが、それでは前に全然進みません。」という一文が、受験生時代の私に言われているような気がしてグサッときました…。

     kさんのおっしゃるとおり、苦手分野をひとつひとつ潰していくことが短期合格のカギになりますので、簿記検定ナビでも紹介しているまとめ解きなどを参考して、粘り強く取り組むように心がけてください。

     また、「試験の結果」のところに書いていただきましたが、最近の「商難工易(商業簿記が難しくて工業簿記が簡単)」という出題傾向を考えますと、合格するためには第4問・第5問の工業簿記で9割以上(40点中36点以上)取る必要があります。

     工業簿記は2級から始まるということもあって基本的な問題が出題されることが多く、しかも過去問対策がまだまだ有効なので、出来るかぎりたくさんの問題を解いて準備しておきましょう。

    kさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第139回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.126

    「問題集選び」と「忘却曲線を意識した復習」が合格のカギになりました!

    • 投稿者:ヘアネットさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約8か月

    はじめに

     私は現在、27歳の会社員です。子どもが生まれた時、これから本気で家族を守っていかなければならないと思い、何か資格を取得しようと思いました。

     その時妻に勧められたのが簿記検定でした。今までダラダラと人生を過ごしてきた自分に嫌気が差し、一念発起してやってやるか、と思ったのが簿記検定受験のきっかけです。

    勉強開始時の知識レベル

     簿記に関しては全くの素人でした。学校で習ったことも、会社で触れることもありませんでした。

    私の簿記受験歴

    • 2014年1月:簿記の勉強スタート
    • 2014年6月:日商簿記3級 合格
    • 2014年11月:日商簿記2級 不合格
    • 2015年2月:日商簿記2級 合格

     2級で一度落ちているため、その体験も合わせて書かせていただこうと思います。

    勉強スタイル

     日中は仕事をし、夜は家事・育児をを手伝ったり、子どもと遊んだりしていたため、勉強はほとんど早朝にやっていました。夜9時に寝て、朝4時に起き、6時までの約2時間勉強しました。休日は3~4時間やっていました。

     仕事で疲れた次の日や用事がある時には、1時間でやめることもありましたが、勉強するときは集中して行っていました。

     朝は面白いテレビ番組がやっていないのでテレビを見ることも少ないし、静かな環境で勉強できるのでおすすめです。早起きは三文の徳です。

    学習で行ったこと

    • ノートは作らず、テキストを読んで覚えた。
    • 勘定科目は省略して書いた。(かなり重要です。3級の途中まで全て正確に書き、時間を無駄にしました)
    • 右利きだが、電卓は左手で打った。計算したあとすぐに右手で書けるため。(ブラインドタッチができるようになりました)
    • 学習記録はスマホアプリの「Studyplus」を使用した。(おすすめです。教材ごとに勉強時間を記録して管理し、自動でグラフ化してくれます。何をどれだけ勉強したか一目でわかります)

    使用した教材について

     テキストと過去問題集はTACで統一しました。理由は解説がわかりやすく、3級の時にも使用し慣れていたため、同じものがいいかなと思ったからです。

    スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第6版(TAC) ★★★

    スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第3版(TAC) ★★★

     文章が簡潔でとにかくわかりやすいです。2級でもすんなり学習に入ることができました。テキストと問題集が一つになっているため、インプットとアウトプットの両方ができ、しかも低価格で素晴らしい教科書です。

    合格するための過去問題集 日商簿記2級 ’14年11月検定対策(TAC) ★★★

     本書は過去問題編と出題別攻略テクニック編が記載されています。過去問題の解説が非常にわかりやすく、大変良いです。

     また問題別に難易度が示されているため「必ず得点したい問題」「できれば得点したい問題」「捨てて良い問題」に分別することができ、力を入れて学習するポイントの参考になります。

     そして出題別攻略テクニック編では第1問から第5問までのまとめのような形で、攻略テクニックについて解説されています。問題集や過去問題で行き詰まったとき、ちょこちょこと確認代わりに見ていました。内容がぎゅっと詰まったテキストのようで確認には持ってこいでした。

    日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳(とりい書房) ★★☆

     日商簿記試験の合格を目指す受験生のために作られた電卓操作テキストです。内容は電卓の選び方、キー操作方法から始まり、実際の問題ではどのような機能を使えば早く正確に打てるかなどが説明してあります。

     電卓メーカーはカシオ製かシャープ製に対応しています。私の電卓はCANON製ですが、シャープ製と同じ方法で問題なく計算できました。

     問題部分は2~3級に対応しているため、初心者の方にはわからないところがあると思いますので、学習段階に応じて少しずつ操作を身につけていけば良いと思います。若干、問題の解説がわかり辛い点があるため、おすすめ度は-1です。

    日商簿記2級 みんなが欲しかった問題演習の本(TAC) ★★★

     非常に良いです。独学でも授業を受けているかのように一つ一つ丁寧に解説がされています。商業簿記の第2問、伝票会計がスッキリわかるでも過去問題集でも見たことのない解き方をしていて驚きました。

     今までは伝票を全て紙に書き直していましたが、こちらでは問題に少し数字を入れて、はい終わり!という感じで、その時間短縮ぶりに驚愕でした。

     また第1~5問全てにおいてテクニックが散りばめられているため、この本を取り組むことによってかなり得点が上がるはずです。

    簿記検定ナビ 仕訳問題対策 ★★★

     3級時にはこんなに良いものが無料であることを知らなかったため、今回初めて使用させていただきました。

     あまり時間がなかったため130問しかやっておりませんが、様々なパターンに対応できるようになりました。試験前に絶対にやっておくべきだと思います。

    簿記ナビ模試 第139回 日商簿記検定予想問題 ★★☆

     問題が少し捻ってあるような印象でした。試験日前日に解き、50点しか取れませんでした。前日なのでかなり落ち込んだ記憶があります(笑)。

     ただ、簿記は細かいところまで問題を読まないといけないなと再認識させてくれる模試でした。

    HS-1220TUG (CANON) ★★★

     低価格、かつ操作性に優れた一台です。ほかの電卓はあまり使用したことがないため比較はできませんが、不満は一つもありません。簿記ナビさんで紹介されていたため購入しました。

    勉強方法

    第138回受験時

     まず始めにスッキリわかるの商業簿記から開始しました。テキストを読み、問題を解くということを3周やりました。そして間違えた問題だけを解き、知識を定着させました。

     次に工業簿記に移りました。工業簿記に触れるのは初めてだったため、始めは戸惑いましたが量をこなせば大丈夫だと思い、毎日工業簿記に触れるようにしました。こちらも商業簿記と同じ方法で勉強しました。

     商業簿記を40時間、工業簿記を30時間勉強したところである程度わかるようになったため、過去問題集を買ってやることにしました。これは3級時とと同じやり方です。今思えばこれがまずかったのではないかと思います。

     過去問題は3級とは違い難易度が高く、手も足も出ませんでした。だいたい40~50点しか取れませんでしたが、過去問題をマスターすれば合格できると思い込んでいた私は過去問題と戦う日々を過ごします。

     ついに第138回の試験日を迎えます。総勉強時間143時間。全て自宅での学習で模試などは一度も受けず、ぶっつけ本番です。結果は64点の惨敗でした。落ちたとわかりショックでしたが、次こそ絶対受かってみせると思い、勉強し直すことに決めました。

    第139回受験時

     第138回の試験で落ちた原因は具体的な「合格する力」がついてなかったからでした。知識だけはあっても、初めて見る問題だとどこから手をつければいいのかわかっていませんでした。

     力をつけるために過去問題の前にやるべき問題集を探してみようと思いました。そこで出会ったのが「問題演習の本」です。

     本屋でパラパラと立ち読みし、解説が丁寧なため購入することにしました。試験日2ヶ月前です。1ヶ月かけてこの本だけを3周やったところ、様々なパターンに対応できるようになりました。

     そして試験日1ヶ月前からは簿記検定ナビさんの仕訳問題対策と過去問題を並行して取り組みました。試験日前日、簿記ナビ模試の予想問題を解き試験日を迎えます。

    試験日1日の流れ

    • 朝5時起床

     前回、余裕をかまして試験日の午前中に何も勉強せずに落ちた苦い経験があるため、今回はラストスパートをかけました。

    • 5~7時

     過去問題を解く。

    • 7~9時

     食事や子どもの面倒をみる。

    • 9~12時

     印を付けておいた苦手な問題を解き、総仕上げをしました。簿記2級の総勉強時間は約225時間でした。そして、12時過ぎに昼食を済ませ、身支度をし13時に会場に出発しました。

    • 13時10分

     会場に到着しました。着席し、持ち込んだ「みんなが欲しかった問題演習の本」を読みながら試験開始を待ちました。

    • 試験開始!

     巷では問題を解く順番がどうのこうの言われていますが、独学で情報網がない私にとってはどの順番が良いかわからないため、そんなの知ったことか!と第1問から順に解いていくと決めていました。

     第1問の仕訳。初めて見る問題の数々に目を疑いました。「やめてくれよ‥」と心の中で呟きながら必死で考え、少しずつ答えを埋めていきます。解答時間は20分ほどで次の問に移りました。

     第2問。前回同様見たこともない難しい問題が出るかもしれないとヒヤヒヤしていましたが、備品の減価償却の問題でした。[設問]問6の200%定率法がわかりませんでしたが、他の問題はできたと思います。

     第3問。財務諸表の作成で、一見して問題文が多かったため「これは時間がかかりそうだ」と思いながら解きました。後半の区分式損益計算書に表示される利益の金額を答える問題が難しく、ここは全滅だったと思います。この辺りで残り時間50分でした。

     第4問は部分別個別原価計算。これは易しい問題で、過去問題で対策済みでしたので解けました。

     第5問は直接原価計算。ほぼ出来ましたが問2と損益分岐点の売上高を計算ミスしていたことが、後々わかりました。残り時間10分ほどで最後の見直しをし、終了になりました。

    試験結果

    • 第1問:12点
    • 第2問:18点
    • 第3問:13点
    • 第4問:20点
    • 第5問:17点
    • 合計:80点/100点

     今回合格できた要因は…①受験者アンケートで難問と言われている第1問を3つ正解できたこと、②易しい工業簿記の問題を確実に正解できたこと、の2点につきると思います。

     どちらも基礎ができていなければ正解できなかったと思うので、最後まで粘って本当に良かったと思います。

    最後に

     今まで自分の可能性を信じて勉強してきました。簿記なんて簡単、と思っている方もいるかもしれませんが、2級合格は私にとってとても大きな一歩です。人は本気になれば、なんでもできると信じています。できないと思ったら何もできません。

     一度きりの人生、絶対後悔しないようにこれからも努力を続けて上を目指していきます。ありがとうございました。

    管理人からヘアネットさんへ追加の質問

     ヘアネットさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は伝票、特殊仕訳帳、個別原価計算あたりです。

     苦手な論点は本支店会計と標準原価計算です。本支店会計はいつも後半の「本店の利益を求めなさい」や「支店勘定の次期繰越額を求めなさい」という問ができず悩んでいました。

     繰り返し解くことで、だいたいパターンはきまっていることに気づき7割ぐらいは取れるようになりましたが、過去問題でも満点が取れた試しはありません。

     あとは標準原価計算のシュラッター図を覚えるのに苦労しました。何度も裏紙に書き、必死で覚えました。

     ヘアネットさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     モチベーション維持の方法としては、将来資格を武器にどんどん稼ぐ自分と、平凡な生活しか送れない自分を想像し、自分自身を奮い立たせていました。また家族の顔を見ることで自然とやる気が出ました。

     簿記自体が自分に合っていて、勉強が楽しかったということも続けられた要因ではないかと思います。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     私は常にエビングハウスの忘却曲線を意識して勉強しました。一度覚えても数日経つと忘れてしまうため、復習は必ずやりました。復習に復習を重ねて記憶を定着させました

     ただ黙々と勉強するのではなく、効率の良い方法を探してみるのもいいかもしれません。

    管理人コメント

     ヘアネットさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     ヘアネットさんは「スッキリわかるテキスト」と「過去問題集」の間に「みんなが欲しかった問題演習の本」を挟んで学習されていますが、この勉強方法はとても良いと思います。

     「スッキリわかるテキスト」は、ヘアネットさんも書かれているとおり「文章が簡潔で分かりやすい」のが大きな特長です。ただ、コンパクトにまとめられている分だけ、過去問との間に難易度の差が出来てしまっているのもまた事実です。

     十分な力がない状態で過去問対策にとりかかってしまうと、理解よりも「ただ解き方を暗記するだけの勉強」になってしまいがちですが、テキストと過去問題集の橋渡し的な位置づけの問題集を間に入れることにより、過去問対策時の理解をより深めることができます。

     出題の仕方を少しひねられると対応できなくなる…とお悩みの方は、過去問題集をやる前に「みんなが欲しかった問題演習の本」のような論点別の問題集を間に入れて、きちんと基礎固めすることをおすすめします。

     最後に、勘定科目の省略に関しては、簿記検定ナビの勘定科目の省略パターン一覧表ページで詳しく紹介しているので、省略せずに書いている方はぜひ参考にしてください。かなりのスピードアップになります。

    ヘアネットさんが使われた教材や電卓のまとめ