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  • 第137回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.70

    教材は、自分で書店へ行って実際に手に取って、見て選びましょう!

    • 投稿者:駒里さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     「3級は簡単、3級は誰でも受かる」とよく聞きましたが、そんなことはありません。なぜなら、合格率は平均で38.9%という、10人のうち6人落ちているのが現状だからです。「あの言葉」は、合格した4人のうちの誰かが言っているのです。

     「受かった人が言っている」ということを肝に銘じた方が良いと思います。ナメてかかると恐らく合格は遠のくと思います。半数以上が不合格なのですから。

     「合格体験記を先に読んでおけば良かった。」これは試験後私が思ったことです。理由は…計算用紙にTフォームを書く際にバランスよく書くことがいつもできず気持ちが悪かったのですが、その解決方法が掲載されていたからです(下の「試験日の1日の流れ」で触れています)。

     これをお読みの方の何人かに少しでもお役に立てればと思います。

    心構え

     私は、「独学」というより「自力」という感覚で勉強していました。当たり前ですが、試験問題は一人で解くものですから。

     そして、(1)自力で解いた問題だけが本物の力になるということ、(2)簿記3級の勉強というのは、現時点の自分の知識量を正確に把握し、そこから合格点の知識量までの差を縮めていく作業であること、を常に意識していました。

    使用したテキスト&モノ

    • 入門書:『マンガ版 これだけで簿記がはじめられる入門の入門』…以下『マンガ版』
    • 過去問題集:『日商簿記3級 出題パターンと解き方 137回過去問題集』…以下『パタ解き』
    • テキスト:『サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト』…以下『サクテキ』
    • 仕訳コレクション:上記テキストの書籍購入者特典をプリントアウトしたもの
    • 仕訳問題対策簿記検定ナビのダウンロードコンテンツ
    • 電卓:CANON LS-80TU-WH
    使用教材
    使用教材

     上記のほかには、問題を解いて解答を書くノート、今日何をしたか&何をどう感じたかを書き留める用のメモ帳、目的別に使い分けたペン(計8色)、家にあった付箋…などを使いました。

     また、簿記検定ナビの他にも「わかりやすい簿記」や「YAHOO!知恵袋」など、ネット上のサービスを利用しました。仕訳問題の解説は「簿記検定ナビ」のものが面白かったので、iBookに保存して利用しました。

    勉強方法

     簿記3級合格知識の得方(=試験○日前・○/○に、何を、どう考え、合格するためにどのように実行してきたのか)を、より具体的に第5段階に分けて以下に書きました。

    ★第1段階(56日前・4/13~【とりあえずやってみよう期から申込】

     簿記3級受験&合格を決意し、書店で『マンガ版』『パタ解き』を購入しました。

     『マンガ版』の購入基準は、暗記すべきことがゴロ合わせになっていることと読みやいからです。しかしこの時、『これだけで簿記がはじめられる入門の入門』というタイトルだったにも拘らず、これだけ読めば何とかなる(=試験問題が解ける)と思い込んで購入していました。その間違いに気付いたのは、試験28日前・5/11のでした。

     『パタ解き』の購入基準は、過去12回分という多くの過去問が掲載されており、パターン毎に解き方があるということのわかりやすいからです。

     勉強方法としては、まず『マンガ版』を読み例題を解くことをしました。一通り読んだ後、『パタ解き』の第一問・仕訳問題を解いてみました。しかし、知らない勘定科目ばかりあり圧倒的に知識不足だと感じました。

     次に、『パタ解き』の第二問~第五問のパターン化された例題部分を解けば知識不足は解消されると思い読みました。しかし、『パタ解き』の第一問・仕訳問題に出てきた勘定科目を網羅していないことがわかり、ネット上で「わかりやすい簿記」を発見し、これをテキストとして読んでいました。

     37日前・5/1 試験日の約1ヶ月前にも拘らず申込手続きを行なっていないことに気付き、パソコンで調べると申込期間が終わっていて茫然自失しました。

     しょうがないので、11月受験を考えパソコンで情報を探すと…地域によって申込期間が違うということがわかり、まだ申込み可能な商工会議所を見つけてネット申込をしました。というわけで、試験当日は自宅から遠い受験地で受験することになりました。

    ★第1段階修正(~26日前・~5/11【なぜかいつまで経っても過去問が全然解けない期】

     第二問・第三問・第四問・第五問の例題を一通り解いてみましたが、『マンガ版』だけでは太刀打ちできないことに今更ながら気付きました。

     「簿記検定ナビ」を読んでいると「テキスト本が必要」との記載があり、当たり前のことですが「テキストが必要なのだ」ということに気付きました。紹介されているテキストのタイトルをメモし、翌日近所の書店でテキスト本を購入することに決めました。

    ★第2段階(27日前・5/12~【テキスト本(サクテキ)を購入し、テキストの使い方のスケジュール(7日目標)通りに読んでみる期】

     『サクテキ』の購入基準は、(1)『パタ解き』と出版社が一緒、(2)カラフルでなく、黒・赤の文字のみで読みやすい(目がチカチカしない)という理由からでした。

     また、この本の冒頭にはテキストの使い方が書かれており、さらにスケジューリングまでされています。試験日まで1ヶ月切っている状態でしたので、とりあえず最短でテキスト本を読み終われるスケジュールを参考にして3日間続けました。

     しかし、このやり方では自分の知識不足過ぎで一気に読んでも知識が脳内から消えてしまい、何度も繰り返しテキストを読む時間的余裕すらないということに気付きました。このやり方は、私には合わないと判断しました。

     そこでもう一度、今後の勉強方法を考えることにしました。25日前・5/14の出来事でした。

    ★第3段階(24日前・5/15~【しっかり勉強期】

     残り20日間余りで合格知識量に達するためには、仕訳問題が解けなければ他の問題(第二問~第五問)も解けないという考えに至り、兎にも角にもまず仕訳問題を制覇しなければならない!!ということに行き着きました。

     「簿記検定ナビ」より過去10年分の「仕訳問題対策」を印刷し、5月中に解くこと&全て解けるようになることを目標としました。100回~136回分あったので、単純に計算して1日3回分を解けば12日(=2週間)で終わらせることができるという計算になります。

     そして、最初の3回分・6回分・9回分…を解くことはとてもキツかったけれども、ある程度(=半分の18回分)解けばそれなりに知識もついているだろうし、解くスピードも早くなっているはずだと考えました。

     具体的には、1日3回分を解く→答え合わせをする→『サクテキ』で該当箇所を読む→『サクテキ』の例を解く→『サクテキ』の確認問題を解く→再度過去問を解く→理解度によって「簿記検定ナビ」の解説を読む、という流れでした。

     つまり、「テキストを読んでから問題を解く」という通常の勉強方法と真逆のことを行ないました。最初は5問中1問正解など散々なものでしたが、とにかく必死になって続けた結果、少しずつ正解率が上がっていきました。

     また、この時期は(も)、試験までの残りの日数が非常に限られていたので、「同じ論点の問題が出題されたら必ず解けるように繰り返すこと」を意識しました。『仕訳コレクション』はテキストと連動していたので、記憶を呼び戻すのに最適な復習材料になりました。

    ★第4段階(18日前・5/23~【5月中に仕訳問題を完璧にするぞ期】

     この時点で117回まで(=18回分)を解いていたので半分達成。残り8日間で19回分を解けばいい計算になるので、この時点で目標の達成が可能であると確信しました。

     仕訳問題対策の一定の目処が立ったので、第二問~第五問の勉強方法を考えることにしました。まず『パタ解き』を参考にし、優先順位(第三問・第五問が大事)を決めました。

    • 第三問

     『パタ解き』のWEB解説のある問題をまず2問やりました。そして解説動画を見ながら思考過程をメモしました。少し時間がかかる作業でしたが、この方法が最短ルートだと判断して進みました。

     講師によると「第三問は25分で満点近い点数を取る必要がある」とのことでしたが、この時点での私のレベルは「1時間かかるがほぼ正確に解けるレベル」でした。つまり、残りの2週間で(正確性を保ったまま)解答時間を半分にしなければいけない、ということになります。

     これに関しては、Tフォームの書き方を練習することにより40分に短縮することができました。あとは同じ問題を繰り返すことで、20分で解けるようになりました。

    • 第五問

     第三問と同様、『パタ解き』のWEB解説のある問題を2問やって、解説動画を見ながら思考過程をメモしました。その後、解き方のチェックをしました(具体的には、以下の4項目を徹底的にやりました)。

    1. 資産・負債・純資産と費用・収益のグループ分けをする
    2. 勘定科目ごとに金額を記入する欄には○・絶対に記入されない欄には×をつける
    3. 未処理事項と誤記入に関する仕訳をして精算表に記入する
    4. 決算整理仕訳をして精算表に記入する
    第5問・精算表対策
    第5問・精算表対策

     上記のような感じで第三問・第五問対策をしたことにより、簿記の理解がどんどん深まっていきました。ここまでくると先が見えてきて、残り時間を最大限に使うよう努力しました。

    ★第5段階(5日前・6/3~【直前期】

     本来は5月中に仕訳問題を終わらせるという目標でしたが、結果的に2日オーバーしました。「急げ急げ。ギリギリ間に合う!間に合わせる!」との気持ちで、残り1週間弱を過ごしました。具体的には仕訳問題を復習しつつ、第二問と第四問の過去問を全て解きました。

     また、第五問の「決算整理事項の費用と収益の繰延べ・見越し」が苦手だったので、ノートにまとめました。そして、第五問の過去問を全て解く時間的余裕が全く無かったので、第五問の苦手箇所だけ問題文に印を付け(だいたい下の方に出題されている)、そこだけ全ての回を一気に解きました。

    決算整理事項の費用と収益の繰延べ・見越し1
    決算整理事項の費用と収益の繰延べ・見越し1
    決算整理事項の費用と収益の繰延べ・見越し2
    決算整理事項の費用と収益の繰延べ・見越し1

     試験前日6/7の夜、今まで夜はほとんど勉強しませんでしたが、リラックスするために床に座って椅子をテーブル代わりにして、最終チェックを0時まで行ないました。その後、布団に入り即寝しました。

    試験日の1日の流れ

    試験当日

     朝5時半に起床し、枕元に置いてあった今まで使用した全ての勉強道具を鞄に入れました。また、「簿記検定ナビ」の持物チェックシートに書かれていた物も忘れずに入れました。そして、「最後まで諦めない心」も忘れずに持っていきました。

     自宅を7時に出て試験会場へ向かい、電車内では仕訳コレクションで印を付けていた気をつけたい箇所を復習しました。

    試験会場の様子

     会場に到着し受験票を受付に渡すと、教室番号と席順が書かれた紙を渡されました。

     教室に入るとちらほらと人が座っており、3人掛けの連なった長机が横に3列。それぞれ後ろに15人並んで着席でした。3人掛けのうち真ん中を空けて両サイドに着席するというスタイルでした。

     私は中央列の1番後ろの右側の席に着席しました。教室内は58人分の受験席がありましたが、棄権者は10名くらい居たと思います。

    試験開始までの過ごし方

     早めにお手洗いに行ってから自分の席に戻り、リラックスするために周りを見渡しました。ひとつ前列の人は来ていなく、その前にはオシャレなボタンの大きな電卓を持った人が座っていました。左隣は私が到着したときには既に着席をして、電卓をずっとカタカタと叩いていました。

     試験開始前に問題用紙と解答用紙が配布され、解答用紙に受験番号と氏名を書くように言われました。その際に、少し遠くの斜め前に座っていた女の子が計算用紙を縦半分に折っているのが目に入りました。

     「!!!なるほど!」計算用紙を折ったらTフォームがバランスよく書きやすい!ということで、私もその技をいただきました。試験当日の直前まで勉強させてもらいました。これは本当にありがたかったです。

     しかし今更ですが、気付いたら合格体験記に「更に折って良い方法」が書かれていました…。合格体験記は時間があるときに読んでおくことをおすすめします。

    • 試験開始!

     第一問の仕訳問題は難なくクリア→第三問はTフォームがバランスよく書けて時間内にクリア→第五問は苦手なところも気を付けてクリア。

     そして、いつも最終合計が合わなかったので「(時間短縮のため)最終合計を書かない!」という作戦にでたのですが、時間的に余裕があったので合計も計算しました。すると、なんと本番だけ合計が一致するという奇跡が起きました。

     その後、第二問を解き、悩むところもありましたが、ギリギリ合格の目標点はクリア→第四問もギリギリ目標点はクリア…という感じの出来でした。時間は25分余りました。

     その後は見直し作業。第一問・仕訳問題のミスが無いかの確認OK→第五問の苦手部分も確認OK→第三問…最初に解いたときに「あれ?」と思った部分があったものの、時間との勝負だったのでそのまま突っ走ったんですが、このとき「やはり何かがおかしい」と思ったのです。

     残り時間20分。「解き直しはできなくはない!」と思い、計算用紙の裏に再度Tの字を8つ書いてみたものの、やっぱり間に合いそうにありません。そこで「最初に計算用紙書いた物を1つずつ見直してチェックしていこう。それで間違っている物があれば修正しよう!」と頭を切り替えました。

     とにかく時間との戦いだったのですが、なんとかギリギリ時間内に解き直し完了。ドキドキのまま解答用紙は集められていきました。

    帰宅後

     解答速報が気になりネットで確認したところ、仕訳は全問正解。しかし、合格ギリギリな気がしてきちんと解答速報を見る事を拒否してしまいました。

    合格発表

     ネットにてそっと合格を確認し、家族や友達に報告をしたあと、自己採点をしました(83点)。

     今回は短期間の勉強でしたが、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

     中でも「簿記検定ナビ」の「仕訳対策問題」はとても役立ちましたし、解説も面白く読ませていただきました。このようなサイトを作成してくださった田口様、ありがとうございました。大変お世話になりました。

    管理人から駒里さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    ★『マンガ版』…80点
     この本で合格レベルまで望んでいた勘違いをしていたので、その期待値からマイナス20点。

    ★『パタ解き』…90点
     WEB解説がよかったです。「第1部解き方編」に出題された中でWEB解説のある問題をコピーし、解説の思考過程をメモして利用しました。それだけで確実に実力が上がったと実感できたのでプラス10点。
     また、表紙の裏に攻略チャートが書いてあり、これを利用するのが楽しかったのでプラス10点。
     ただ、書籍の構成が少々わかりにくく、把握するのに時間がかかったためにマイナス30点。

    表紙裏の攻略チャート
    表紙裏の攻略チャート

    ★『サクテキ』…100点
     とてもわかりやすい構成&説明でした。テーマ毎に細かく例が掲載されており、更にテーマの最後に確認問題があり、これを解き直すことにより最小の問題数で確実に基礎力を養えたと思います。
     購入者特典の『仕訳コレクション』と対応しており、簡単な数字で解答できるようになっているので、テーマ毎のつながりを感じながら基礎力を養成できたと思います。

    サクテキの為替手形のページ
    サクテキの為替手形のページ

    ★簿記検定ナビの仕訳対策問題…130点
     A4用紙を横にして2回分の仕訳問題を1枚に印刷しました。半分に折るとA5サイズになります。持ち歩きに便利で電車の中でも隙間時間に利用できる携帯性がgoodなのでプラス10点。
     「仕訳が出来なければ他の問題は解けないのだ」ということを理解してから、私はこの仕訳対策問題をメイン教材として利用しました。問題文の店名が本試験とはちょっと違って面白く、勉強していて楽しかったのでプラス10点。更に、苦手なため替手形の解説が面白く理解の手助けになったのでプラス10点。
     掲載されている問題全てを完璧にこなせば、確実に仕訳問題に対して自信を持つことが出来るでしょう。私はこれを完璧にすることにより本試験でも仕訳問題は満点でした。自信を持ってオススメします!

     今回使用した教材はこれだけです。他の合格者がよく使用している『サクトレ』や『過去問厳選ナビ』の使用も考えたのですが、時間が無さすぎたため諦めました。

     圧倒的に問題練習量が少ないという不安を解消するため、「仕訳対策問題」と『仕訳コレクション』を繰り返すことでアウトプット量をこなし、あとは『パタ解き』で実践問題をこなしました。

     今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     一部の人(3級受験者)にしかオススメはできません。なぜなら、簿記検定では「12桁の電卓が必要」というのが定説(?)のようで、この電卓は8桁だからです。(1級になるとガチで12桁必要になるそうです。1級受験者に聞きました。)

    使用電卓
    使用電卓

     私の経験から言うと、3級の受験であれば8桁で乗り切れます。「電卓が大きくて重くて持ち歩くのが億劫」という私のような方ならこれで十分です。また機能(00キー・→キー・メモリーキーがある)とデザインが私の好みだったのでお気に入りでした。

     1つ気を付けておくべきことは、軽い電卓は打っていると電卓がどんどん前へ移動していってしまうということです。電卓が移動しないように100均で売っていた地震の耐震マットを購入して電卓の裏に貼付けて使用しました。ということで、電卓代に+108円かかりました。

     駒里さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     体調が良くなく静養している時期だったので、「何もすることが無い環境だった」というのが1番の理由です。

     せっかく自分の時間を持てたのだから『1つのことを成し遂げた』という客観的事実が欲しい・何かに集中したい・余計なことは考えたくない。その思いが強かったことが、常にモチベーションの維持になったのだと思います。

     また、1日6時間しか起きていられないため「その時間内でやりくりすることが必要」でした。時間の使い方を工夫せざるを得ない状態だったのも、モチベーションの維持に関係していたと思います。

     そして、高校時代からの友人の「私1級持ってるよ!駒里ちゃんなら大丈夫だよ!」という言葉にとても勇気付けられましたし、以前勤めていた会社の方々に飲みに誘っていただいたことも気分転換になり「また頑張ろう」と思えました。

     周りの人に恵まれていることがモチベーション維持に非常に効果があったと思います。自分の味方でいてくれる人、応援してくれている人がいるというのは、本当にありがたいことでした。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     勉強方法に関しては、その人の置かれている環境によってかなり変わるのではないかと思います。合格体験記を参考にしたり自分で試行錯誤しながら、自分にとって最適な勉強方法を見極めることが大切だと思います。

     教材に関しては、自分で書店へ行って実際に手に取って見て、心地良いと思う教材を選ぶのが良いと思います。

     有名どころの参考書はどれでも合格に必要なことは書いてあるはずです。つまり同じ内容が書かれているのです。その中でわかりやすさが大事であることはもちろん、紙質・カラー・デザインなどといったことを選ぶ基準にすることも充分大事なことだと私は感じています。

     お気に入りのテキストで、お気に入りのノートで、お気に入りの筆記用具で、お気に入りの電卓で…お気に入りのものに囲まれて勉強することは、とても心地良く楽しいことだと思います。

     「ここをこうしておけば良かったかなぁ…」という点は2つあります。1つは、「余計なものは印刷しない!」ということです。損益計算書・貸借対照表のひな形は結局必要ないものでした。

     もう1つは、体系的な理解がもう少しできていれば良かったなと思います。飽くまでも目的は3級に合格することなので結果オーライなのですが、体系的な理解が不足していると感じていた試験前に、脳内整理をするために目次をコピーして関連するところを線で結んでメモ書きをしましたが完成には至りませんでした。

     もう少し時間的に余裕があれば体系的な理解ができ、気持ち的にも余裕を持って試験に臨めたのではないかな、と思います。これは2級受験&合格を決意した私の今後の課題です。

    管理人コメント

     駒里さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!かなり細かいところまで書いていただいたので、読みごたえのある合格体験記に仕上がっていると思います。

     個人的に、一番参考にしていただきたいのは「教材に関しては、自分で書店へ行って実際に手に取って見て、心地良いと思う教材を選ぶのが良いと思います。」という点です。

     教材は内容の良し悪しだけでなく、相性の良し悪しもあるので「WEBで市販教材の情報収集をする→書店で実物を確認する→そのまま購入するorWEBで割引購入する」という流れで教材を選ぶのがベストだと思います。

     また、電卓に関しては、2級以降は8桁では苦しくなるので、2級以上を考えている方は最初からきちんとした電卓を購入することをおすすめします。

     簿記検定ナビのおすすめテキスト・問題集・過去問・電卓ページでは、おすすめの教材や電卓を紹介してありますので、ぜひ参考にしてください。

     最後に、本試験で配られる下書き用紙(計算用紙)ですが、私のように「全く折らない派」もいれば、簿記の教室メイプルの南先生のように「5回折って32マス作る派(参考ページ)」など、いろんな使い方があります。

     イメージ的には1回または2回ぐらい折って使っている人が多いような気がしますが、絶対的な正解はないので、練習時からいろいろ試して、自分にしっくりくる使い方を見つけてください。

    日商簿記検定の申込受付期間について

     試験の申込受付期間は商工会議所ごとに異なりますが、だいたい試験の2か月前から1か月前のところが多いです。申込受付期間内でも定員数に達した場合は受付が打ち切られることもあるので、受験予定の方はなるべく早めに申し込んでください。

     なお、3級・2級は合格発表日も商工会議所ごとに異なります。早いところは試験後1週間で発表されますが、東京23区・横浜市は1か月以上かかるので、申し込む際は「合格発表日」も考慮することをおすすめします。

     簿記検定ナビの全国の商工会議所&申し込み日程情報ページでは、次回の日商簿記検定の申込受付期間および合格発表日(一部のみ)を都道府県別にまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。

    駒里さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第137回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.121

    インプットよりもアウトプット(問題演習)にたくさんの時間を使いましょう!

    • 投稿者:つば九郎さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    勉強のきっかけ

     私は現在25歳です。就職活動に失敗して、現在派遣社員として働いています。なんとか正社員として働きたいなと日々考えています。

     そんなふうに悩んでいる時、会社の上司から、「私の父親が大企業の経理部でかなりのポジションにいるんだけど、経理に興味あるなら紹介してあげようか」と話しをいただきました。

     同じタイミングで私の父も経理の仕事をしていることを初めて知り、段々と経理に強い興味をいだくようになりました。そこで、経理に必要不可欠な簿記の資格を取得しようと決意しました。

    勉強開始前の実力

     簿記という資格は知っていましたが、電卓を使うということくらいしか知りませんでした。そこで、まずはネットでどれくらい勉強すれば良いのか調べました。

     『2週間で簿記2級合格』や『1ヶ月もあれば簿記は余裕』というようなページが多数見つかったため、「まあ2週間は無理でも、1ヶ月ちょっとあれば受かるだろう」と考えました。

     この時が3月の始めでしたので、少なくとも6月の試験までには余裕だと思ったのです。後にこれが大いなる誤りだと気づく訳ですが…。

    参考書選び

    『日商簿記3、2級 受かる勉強法落ちる勉強法』(洋泉社)

     参考書を選ぶ前に、私はとことん効率的な合格法を調べようと思いました。まず購入したのが、『日商簿記3、2級 受かる勉強法落ちる勉強法』です。人によってはタイトルを見ただけで胡散臭いと感じると思いますが、この本がなければ一発合格は厳しかったと思います。

     もともと洋泉社は公務員試験やセンター試験などの裏ワザ的な本を多数出版しており、私が大学受験をする際にはこの裏ワザ本が本当に役に立ちました。

     受験時に勉強をサボりまくっていた私ですが、センター試験の裏ワザ本を読んだおかげでセンター試験は9割近い点数をとることができました。そうした理由で、洋泉社には強い信頼を持っていました。

     この本には勉強の仕方からテキスト選びまで細かく説明がされています。勉強の仕方で言うと、間違いノートの作り方やテキストへのマーカーの引き方まで書いてあります。参考書別の勉強スケジュールも載っており、ほぼ書いてあるスケジュール通りに勉強しました。

     出版年は2011年なので、情報が古いところもありますが、参考になる部分はかなり多いと思います。唯一難点を言えば、「工業簿記にて仕損・減損はでないので勉強しなくて良い」と書いてありますが、実際には出題されることもあるのでしっかり勉強しましょう(笑)

    スッキリシリーズ(TAC出版)

     『日商簿記3、2級 受かる勉強法落ちる勉強法』の中ではサクッとシリーズとスッキリシリーズを特に推していましたが、猫の絵がかわいいのでスッキリシリーズを選ぶことにしました。スッキリシリーズは猫が会社を経営していくというストーリー仕立てになっているので、非常にわかりやすいと思います。

     簿記を勉強するのは初めてだったので、3級と2級の商業・工業のテキストを購入しました。すべてボロボロになるくらいまで読み込みました。

    簿記2級みんなが欲しかった問題演習の本(TAC出版)

     こちらも『日商簿記3、2級 受かる勉強法落ちる勉強法』の中でおすすめされていました。スッキリシリーズのテキストが終わり次第、こちらを始めると良いと思います。

     解説がとても充実しており、理解が深まることは間違いありません。スッキリシリーズと同じ著者なので、参考書の中におなじみの猫が出てきて愉快な気分になります。

    スッキリとける日商簿記2級 過去+予想問題集(TAC出版)

     最後に過去問集ですが、この際スッキリシリーズで統一しようということで『スッキリとける日商簿記2級 過去+予想問題集】を選びました。

     こちらは2014年に初めて出版されたため、アマゾンなどでレビューを見ることが出来ませんでした。そのため購入に不安がありましたが、他の過去問はなんとなく解説があっさりしすぎな気がしたので、こちらを購入しました。

     が、スッキリシリーズに出てくるおなじみの猫は登場するもののの、テキストのように丁寧な解説ではありませんでした。解説を読んでもわからないことが多く、理解するのにものすごく時間がかかりました。また、予想問題集は明らかに本試験の問題より難易度が高いと感じました。

    ラストスパート模試(ネットスクール)

     スッキリの過去問がイマイチなため、試験2週間前に急遽こちらの予想問題集を買いました。こちらは解説も詳しく、過去問の分析もしっかりしているので、予想問題集としてはおすすめです。

    勉強時間

     フルタイムで週5日働いているため、勉強は仕事後に、平均すると1日3時間くらい勉強しました。といってもサボることも多く、1日1時間しかやらない日もありました。試験1ヶ月前までは土日もあまり勉強しませんでしたが、直前期は平日4時間をノルマに課して勉強しました。

     「Study plus」というスマートフォンのアプリがあり、これが勉強のモチベーション維持に役立ちました。毎日の勉強時間を記録することができ、それが増えていくのが楽しいので、自然と勉強する気持ちになれます。

     通勤の電車の中で勉強することも多かったので、少し参考書を読んではアプリに時間を記録し、「これで15分稼いだ!」などとささやかな喜びを感じていました。

     このアプリはSNS的な要素が強く、他に勉強している人とつながって勉強の記録にコメントをつけることも出来ます。本当は人とのつながりを求めてこのアプリを使う人が多いのでしょうが、他人の勉強にコメントしている暇があれば勉強するべきだと思ったので、誰とも友達になりませんでした。

     でもこのアプリは勉強の記録用として非常にお勧めです。ちなみに、合格までの勉強時間を全て合計したところ、およそ250時間でした。

    勉強方法

    3月上旬から中旬(2週間)

     まずは簿記3級のテキストを読み込みました。3級は簡単なのでどんどん読み進めたのですが、早く2級のテキストに入りたいという気持ちが強く、精算表の作り方などをかなり読み飛ばしたため、後にものすごく苦労することになりました…。

     最初はテキストをノートに書き写したりまとめたりしていましたが、これは時間がかかるだけなのでやめたほうが良いです。

    3月中旬から4月中旬(3週間)

     つづいて2級の工業簿記から勉強を始めました。工業簿記から始めた理由は、商業の参考書の最新版がまだ発売されていなかったということだけです。

     工業簿記の仕訳などはわかったのですが、単純総合原価計算以降はもう何もわからなくなりました。工業簿記のテキストがわかるようになるのには時間がかかり、1ヶ月近くもテキストを理解することだけに費やしました。

     簿記2級は1ヶ月で受かるものだと信じていた私は、この辺りで自分に簿記の才能がないのだと嘆き、悲しみに沈みました。

    4月中旬から5月初旬(2週間)

     やっと工業簿記のテキストが終わったので、商業簿記に移行しました。「商業簿記なんて3級の続きなんだから余裕だな」と思っていましたが、やはりここでも私の考えは打ち砕かれました。

     とにかく覚えることが多く、毎日テキストを読んでも次から次へと忘れて行きました。そしてたまに工業簿記を復習すると、工業簿記も忘れていっていることに気づき、やはり悲しみに沈みました。多い日は1日50ページは読み進めました。

    5月初旬から5月下旬(3週間)

     テキストを終え、ようやく『簿記2級みんなが欲しかった問題演習の本』に入りました。テキストを一応理解したつもりだったので、問題も解けるかと思っていたのですが、次から次へと知らない問題が出てきて、一発で解けた問題はひとつもありませんでした。

     試験までの日にちも迫り、焦りもありましたが、とにかく反復しての演習を繰り返しました。

    5月下旬から試験前日(2週間)

     気づけばもう5月も終わりに近づく頃、ようやく過去問演習に入りました。『簿記2級みんなが欲しかった問題演習の本』は完璧にマスターしていたので、過去問も余裕だろうと思っていましたが、見たことのない問題の連続で、6月の合格を諦めようと本気で考え始めました。

     テキストと問題演習を共に理解して、なぜ過去問に手も足も出ないのか不思議で仕方ありませんでした。何か根本的なところを理解していないのではないかと悩みました。

     しかし悩んでももう試験はすぐそこまで迫っているので、とにかく問題を解いて、その問題ごとに解き方を覚えるということを続けました。過去問は結局過去6回分をやりました。予想問題の演習はスッキリの過去問で3回分、ラストスパート模試で2回分やりました。

     これから簿記の勉強を始める方には、テキストの7割くらいの理解ができたら問題演習に移ることを強くおすすめします。テキストを読んだだけでは問題は解けませんし、理解も深まりません。問題を解いてテキストの意味が初めて分かることも非常に多かったです。

    試験日の1日の流れ

    • AM 8:00 起床

     前日に焦りで2時まで勉強してしまったため、遅くまで寝てしまいました。合格する自信はありませんでしたが、それでもかなりの時間を簿記にささげてきたので、起きた瞬間から強烈な緊張感に襲われました。

     緊張からか5日放置したカレーを前日に食べたからか、お腹を下してしまい、試験までに何度もトイレへいきました。

    • AM 9:00~11:00 復習

     ここで焦って新しい問題を解いても仕方ないと思ったので、とにかく今までやってきたものをパラパラと見直しました。この時、第2問に出題される特殊仕訳帳についての知識が完全に抜け落ちていることに気づきました。

     私は過去6回分の過去問に取り組みましたが、その6回に一度も出題されていなかったのです。過去6回に出題されていないということは、今回出題される可能性があるということにもなるので、パニックになりました。

     「もっと余裕をもって勉強しておけば…」という言葉が何度も浮かびました。

    • PM 12:30 試験会場に到着

     試験会場の開場時間に合わせて到着するようにしました。この日は雨だったため、教室内の空気が非常に悪かったです。また、試験会場の机が非常に狭く、更に合格が遠のいていく気がしました。

    • PM 13:40 答案用紙に名前を記入

     試験の問題用紙と答案用紙を配られると、答案用紙に名前と受験番号を記入するよう指示がありました。つまり試験開始前に答案用紙は見ることができるのですが、表紙をめくると第2問に「銀行勘定調整表」の文字が目に飛び込んできました。

     銀行勘定調整の問題は1年前の2013年の6月に出題されており、テキストにはあまり出題されないと記載があったため、完全に手をぬいていた単元でした。また、2013年6月の試験は合格率が極端に低かったため、同じような問題は出されないだろうと高をくくっていました。

     この段階で頭が真っ白になりました。「ああ、本当に頭が真っ白になることってあるんだなぁ」と思ったことだけは覚えています。完全に「落ちたな」と思いました。

    • PM 13:45 試験開始

     銀行勘定調整は後回しにするとして、とにかく頑張るしかありません。第1問→第4問→第5問→第3問→第2問の順番で問題を解いていくことにしました。

     第1問の仕訳はひねったような問題が多い印象でした。第3問の損益計算書の作成は見たこともないような決算整理の問い方ばかりでした。第5問は簡単な工程別総合原価計算でしたが、これも少し頭を使わないと答えまでたどりつけないような気がしました。

     結局全ての問題を解いた時点で20分程時間が余りました。時間があまればもちろん見直しをするべきなのですが、もうこの時点で
    疲労困憊だったので、桁数の間違えや電卓の計算ミスがあるかどうかの確認をするくらいしか出来ませんでした。

     2時間はやはり長く険しいです。

     また、余った時間に自分が答案用紙に記入した答えを全て問題用紙に書き写して、自己採点ができるようにしました。

    • PM 15:45 試験終了

     帰宅後、各予備校のホームページを参考に自己採点をしたところ、75点前後とれていることがわかりました。完全に運が良かっただけです。また、ケアレスミスで10点程失っているのがわかりました。試験で余った時間を全て見直しにつかっていれば…と悔いが残りました。

     自己採点は合格点を超えましたが、5点ほどしか超えていないので、落ちている可能性は十分あると思い、発表まで不安で仕方ありませんでした。

     試験から2週間後の合格発表を見た時は、喜びよりも、ホッと安心したという気持ちが強かったです。

    管理人からつば九郎さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     簿記検定ナビでも紹介されていた、【CANON HS-1220TUG】を使用しました。評判通り安価な割に使いやすかったです。試験開場では小さな電卓を使っている人もいましたが、非常にやりにくいのではないかと思いました。

     試験時に私の前の席の方が有名大学の学生さんだったみたいなのですが(学生証が見えました)同じ電卓を使っていました。合格発表を見た時にその方の受験番号も乗っていたので、やはり電卓にはこだわった方がいいかもしれません。

     つば九郎さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は工業簿記の単純総合原価計算や工程別総合原価計算などの原価計算問題でしょうか。私は工業簿記から勉強を始めたのですが、最初に躓いたのがこの論点でした。

     月初仕掛品・当月投入・完成品・月末仕掛品の図を書いて計算しますが、なぜ図を書かなければならないのか、当月投入は直接材料費と加工費の計算でなぜ数値が違うのかなど、全く理解出来ませんでした。

     テキストに載っている例題を1問解くのに2時間くらいかかりました。諦めずに何度も何度も問題を解いたことで、確実に点数が取れるようになりました。

     苦手な論点は、本支店会計です。何度説明を読んでもよくわかりませんでした。

     途中までは頑張って理解しようとしましたが、本支店会計は2回連続では出題されないという話を聞き、前回の試験(136)で出題されていたこともあり、自然と勉強を後回しにしてしまいました。出題されていたら間違いなく落ちていました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     とにかくテキストをある程度読んだら、すぐに問題演習に移ることが大事だと思います。テキストを読んだだけでは理解できない論点も、問題を解いてみてから解説を読むと理解がものすごく早くなります。

     どうしても問題を解くのは頭も時間も使うので億劫になってしまいますが、問題を解きまくることが合格の早道なのは間違いありません。

     あと、これは皆さんやっているのかもしれませんが、数字にカンマを入れて書く習慣を身につけた方がいいと思います。私は最後までカンマを入れずに勉強していたため、ケアレスミスが非常に多かったです。

     そろばんの試験ではカンマを入れて解答するのは必須と聞いて、簿記試験の本番でもカンマを入れなければと思いましたが、問題ごとにカンマを入れたり入れなかったりして解答してしまいました。

     結局合格したので、採点には関係ないのでしょうが、父に「カンマを入れて書くのは常識」と言われてしまったので、最初から習慣化しておいた方がいいと思います。

    管理人コメント

     つば九郎さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!知識ゼロの状態からスタート、しかもフルタイムで働きながら3か月で2級に合格するのはすごいと思います。

     つば九郎さんの合格体験記で一番参考にしていただきたいのは、「テキストの7割くらいの理解ができたら問題演習に移ることを強くおすすめします」というところです。

     テキストの内容をきちんと理解することはもちろん大事です。ただ、費用対効果を考えずに「完ぺきな理解」に固執することはおすすめしません。受験勉強が長引くだけです。

     簿記の力はインプットではなくアウトプットで養われるので、つば九郎さんのように問題演習(アウトプット)に出来るかぎり時間を割くように心がけてください。

     なお、カンマについては、たまに「絶対に付けなければいけませんか?」という質問をいただきますが、カンマの有無は採点対象ではないので、付けないからといって即不正解になるわけではありません。

     ただ、カンマを付けないデメリットはあってもメリットはひとつもないので、練習段階から必ずカンマを付けてください

    つば九郎さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第137回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.120

    計算用紙は捨てずに保管!勉強した証が「自信」になります!

    • 投稿者:じょりーさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約6か月(合計)

    受験のきっかけ

     私は大学3年生で主に会計を勉強しています。簿記は授業で選択必修のようなものがあったので、それをきっかけに1年次に講義で貸方・借方の概念と仕訳の方法を学んだあと独学で日商簿記3級を取得しました。

     次は2級だということで、第134回の検定を受けましたが撃沈しました。昨年のリベンジと国税専門官の仕事に興味を持ったことから、簿記2級は絶対欲しい!と気持ちが燃え上がってきたので再受験しました。

    使用テキスト

     使用テキストは商簿工簿ともTACの『合格テキスト』『合格トレーニング』『合格するための過去問題集』です。こちらは合格時(137回)の受験時に使用しました。使い方としては、合テキの一単元を読む→合トレの同単元を解く。といった王道パターンです。

     一回目の受験のときは、分かり易さ重視ということでTACのスッキリわかるシリーズを使いました。こちらはイラストが入っていて説明もタイトル通りスッキリ書かれているので、簿記の流れやどうしてこの仕訳が必要なのかといったことを理解するにはもってこいだと感じました。

     結論としては、合テキ・合トレが良いと思います。スッキリわかるシリーズは確かにとてもわかりやすいのですが、簡単に読めてしまう分頭に入り難いな~と思ったのと、問題演習量が少ないことがネックだと感じました。

     もちろん人によって教材の向き不向きはあると思いますが、私は合テキ・合トレのようにじっくり読ませるテキストが向いていたのだと思います。

    勉強方法

     簿記2級の勉強は、3級に比べると論点が多いので毎日簿記に触れないとすぐに忘れてしまいます。1回目受験時は4か月前から勉強を始めたのですが、ダラダラとやっていて反復をしなかったので演習の時間が足りずに不合格でした。

     なので、前回の反省を生かして今回は短期決戦ということで2ヶ月で仕上げました。そのうち1か月は復習(論点の再確認・弱い論点の叩き込み)、1か月は演習です。

     さらに1か月のうち最初の2週間は工簿、後の2週間は商簿に割り当て、合テキの計15単元を2週間で終わらすために1日平均2単元ずつ進めて、余った日を休息日や苦手単元の日に当てるというようにかなり細かく戦略を練りました。過去問演習に力を入れたかったので、合テキ・合トレは1周しかやらない戦略です。

     勉強時間は、平日は学校があるので学校から帰ってきてから平均3~4時間、休日は5~6時間やっていました。あとは、前倒しで合テキを1日3単元やることもしてました。

     商簿の最後の方の「帳簿組織」、「伝票会計」などといった決算絡みの単元が結構時間がかかって進まないので、前倒しで進めておいて良かったなと後々思いました。

     使用テキストのところにも書きましたが、論点の再確認は合テキの一単元(例えば社債)を読んで読み終わったらすぐに合トレの同単元(社債)で演習といった王道勉強です。

     商簿も工簿も、すんなり頭に入って解けるという単元とそうでない単元があると思いますが、「苦手単元こそ出来るようになるまで何回も何回も同じこと繰り返す」というのが合格するための勉強の最大のポイントだと思います。

     ここが苦しいですが、私も社債、減価償却、総合原価計算の単元は3~4回同じことを繰り返したおかげで、苦手意識が薄らぎました。

    過去問演習

     『簿記2級は過去問演習に尽きる』といったようなことを簿記検定ナビの管理人様がおっしゃっていますが、本当にその通りだと思います。

     合テキと合トレを1周回した時点で過去問を解いても何もできませんが、過去問は演習本と違って問い方も難しくなってますし解けないのは正常ですので、不安になることはないと思います。(自分の場合はそう思い込みました…笑)

     ただ肝心なのは出来なかった後で、できない単元をかなり時間をかけてこれもまた解答を見なくても解けるように復習しました。

     たとえば、問1の仕訳で間違えたら解答で「どこの単元ができないのか」をチェックし、理解が曖昧ならその単元をテキストで読み直す→その場でテキストの演習問題なりを解く→もう一度間違えた問題を解く(特に引っかけに気を付ける)といった感じです。

     そうしていくと、だんだん頭が過去問に慣れてきます。過去問1周目の後半とかになると、問題を見ただけで「問4は個別原価計算」、「問3は精算表」といったようにパッとわかるようになってきます。ここまで来れたらあとは計算の手順とか計算ミスに気を付けるだけの段階になってると思います。

     あとは問1の仕訳では16点以上取る、問4・5も16点以上は絶対取ると決めていました。そうすると問2・問3で新形式問題や少しひねった問題が出たときに焦らなくて済むので、仕訳と工簿は復習にかなり力を入れてました。

     仕訳問題対策には簿記検定ナビさんの仕訳問題対策プリントにお世話になりました。あまり時間がなかったので、過去10回分をプリントアウトしてそれを2回やりました。そうすると問1でコンスタントに16点以上はとれるようになるので、こちらは絶対にやった方がいいと思います。

    モチベーション維持

     モチベーション維持の方法としては、一回不合格になっているのでそのときの悔しさ(合格発表時の虚しさ?)を思い出すことが一番効果がありました。

     もう一つの方法は、勉強するときに計算用紙を家にあるいらない裏紙でやりました。そしてそのチラシは捨てないで紙袋にきれいに入れてとっておきました。

     そうすると自分が勉強した量が一目でわかるので、最初のうちは紙袋いっぱいにするぞ~とやる気が出たり、中盤でダレたりすると自分はこの紙袋に入ってる紙分の時間と労力を無駄にするのか…と追いつめられるような気持ちになりました(笑)

     試験日間近は「ここまでやったんだ!」という自信にもつながるかと思います。

     なんにせよ過去問演習の2周目とかになると、試験形式の問題もだいぶ解けるようになって楽しくなってくると思うので、モチベーション維持はそこまでの辛抱ではないかなと思います。

    試験日前日&当日の流れ

    試験日前日

     過去問を2回分解いて復習、といつもやっていることをしました。その後、苦手論点を再確認しました。あまり時間もないのでテキストを読むだけです。

     最後に、商簿テキスト・工簿テキストの目次を開いて、1単元ごとにその単元のページは開かずにポイントや仕訳を自分で言えるか総確認しました。たとえば、「委託販売」だったら委託販売で委託品を発送するときに使う仕訳をパッと思い出せるかを自分でチェックするといった感じです。

    試験日当日朝

     朝は弱いので、9時ぐらいに起床しました。ご飯を食べ、試験日にいつもやるゲン担ぎで栄養ドリンクを飲んで支度をして、出発の12時まで自室で1時間を目安に過去問を1回分解きました。

     採点もして80点以上取れたので、安心して受験できると思いました。それから、苦手論点をテキストでざっと見直しして出発しました。

    試験開始までの過ごし方

     試験当日が雨だったので道が混んでて少し遅れてしまい、試験開始の13:30の20分前に教室に着きましたが、人が少ないなというのが第一印象でした。

     席に着くとすでに私の隣、ななめ右前には同年代ぐらいの人がいて、どちらもかなり集中して勉強していたようなので私もかなり気を引き締められました。

     席に着いてすぐ受験票・免許証・シャーペン2本・消しゴム・シャー芯を出して、腕時計を机の左端に置いて、受験体勢に入りました。

     そのあとは、TACの合格するための過去問集の最初にある大問対策のページを眺めていました。あまり真剣に読むと「えっここ分かってないじゃん!」などと焦りそうなので、本当に特殊商品売買の複雑な仕訳を眺める程度です。

    • 試験開始!

     私の会場では、試験開始の合図の前に解答用紙に受験番号と生年月日・フルネームを書かされます。そのときに問2に銀行勘定調整表が見えて、去年のトラウマ再び…と目の前が真っ暗になりそうでした。

     でも問1はもちろん、問4の製造原価報告書、問5の総合原価計算の解答用紙を見て、ここで絶対点取ろうと覚悟を決めて解答にかかりました。

     問題は過去問集の解説通りにいつも問4・5の工簿から解いていたのですが、会場では試験開始の合図の後みんな問題集を裏にひっくり返す音がしなかったのでちょっとびっくりしました。

     第4、5問は過去問通りな感じですんなり解けたので、気を引き締めて問1~3を解き始めました。第2問の銀行勘定調整表単体の問題にはトラウマしかありませんでしたが、普段過去問の清算表のところでやってる調整の仕訳と同じじゃん!と思えたので、問2の仕訳、問3の金額ともにノーミスで行けました。これに関しては過去問演習を積んだおかげでかなり強くなれたと実感しました。

     第3問は、一般商品売買の棚卸減耗費と商品評価損の説明に少し戸惑いましたが、無事にクリアできました。減価償却費は、何回読んでも計算してもピンと来なかったので捨てました。

     見直しを2回したところで試験時間終了となりました。

    試験後

     初見のような文章の問題と雨の湿気でかなり疲弊しながら、会場外でもらう解答速報を見たら第1問は2問しか正解していませんでした。(本支店会計と利息の計算を間違え、あとは創立費と株式交付費を分けて書いていました…。ショックでした!)

     他の問題手ごたえあったんだけどな~とがっくりしながら帰りましたが、後日見た予備校の解答で、第2・4・5問が満点だったので、ここで合格を確信しました。

     先日、商工会議所の合格発表で日商簿記2級の合格を確認致しましたので、今回長々と合格体験記を投稿させていただきました。
    少しでも私と同じように学生で独学で2級取得を目指す方の励みになればいいなと思います。

     合格にあたっては、簿記検定ナビさんの仕訳対策プリントや問題予想にかなりお世話になりました。本当にありがとうございました。

    管理人からじょりーさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     CANONのLS-101Tです。桁数が12ケタあって、かつゼロが2つあるボタンのものだったらなんでもいいやと思って深く考えずに購入しました。

     ディスプレイのところが平面になっていて、覗き込まないと数字が確認できないので簿記の勉強にはオススメしません。私も途中で何回か買い換えようかと思いました…

     じょりーさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は伝票会計です。一番の理由としては仕訳が簡単で、推測さえ冷静にやればミスを最小限に抑えられる論点だと思うからです。

     苦手な論点は、特殊商品売買・本支店会計です。特殊商品売買は理屈が頭に入り難く、最後は仕訳だけ暗記で覚えました。

     本支店会計も、トレーニングテキストの簡単な問題はできるのですが、本番形式の問われ方だと全然点が取れず捨て論点になっていました。

     工業簿記については、得意でも苦手でもなかったです。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     勉強方法の振り返りは、合格することだけが目標だったので特にはありません!ただ、私の場合本支店会計を捨てて挑んだ試験だったのでズルかったかな…という罪悪感は少しあります(笑)なので、アドバイスするなら、捨て論点を出来るだけ作らないことです。

     あとは仕訳は何がなんでも完璧にしておくことだと思います。何回か過去問や、簿記検定ナビさんの仕訳プリントを解くとどの論点が仕訳に出やすいかということが分かると思うので、そこから苦手論点をあぶり出してなんとか対策されるのが良いと思います。

    管理人コメント

     じょりーさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     じょりーさんの合格体験記で一番参考にしていただきたいのは、「苦手単元こそ出来るようになるまで何回も何回も同じこと繰り返す」というところです。

     苦手論点の勉強って苦痛ですよね。すごくよく分かります。ただ、苦手論点には得意論点よりも多くの伸びしろがあるので、がんばって克服したときの点数の伸びはかなり大きいです。

     よって、学習の直前期には、苦手論点を克服するのに効果的な「まとめ解き」をしてください。やり方はいたって簡単で、苦手論点の問題を出来るかぎりたくさん集めて、それを集中的に何回も何回も解きまくるだけです。

     この「まとめ解き」によって分からないところが具体的に分かるので、テキストに戻って復習したり、質問掲示板等を有効活用してひとつひとつ知識の穴を埋めていってください。

     また、「仕訳は何がなんでも完璧にしておくことだと思います」と書いていただきましたが、私も全く同感です。第1問の仕訳問題で20点満点を取ると、合格がかなり現実的になります。

     簿記検定ナビで無料配布している仕訳問題対策、拙著「仕訳攻略ナビ」などの市販の仕訳対策本、パブロフ簿記などの仕訳アプリなどを有効活用して、必ず仕訳対策をして試験に臨んでください。

    じょりーさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第137回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.119

    簿記の勉強はある程度の「量」が必要。努力は決してムダにはなりません!

    • 投稿者:みるみるさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月

    簿記受験の動機

    • 大学時代に単位獲得のために受講したが内容の大半を忘れてしまっていた
    • 経理の実務にわりと長く携わっているのに、自身が簿記の資格を持たないことに長らく疑念を感じていた

     この二点にケリを着けたくようやく重い腰をあげて受験を決めました。今回の2級と以前の3級受験時に、簿記検定ナビを非常に活用させていただいたので、御礼と感謝を込めまして今回、投稿させていただきました。

     また、自分のような社会人、独学という環境では身近に同様に受験を目指し刺激ややる気を喚起してくれる存在が居ない方が多いのではと考え、拙筆ながらその一助になれればとも思いました(自分はこちらの合格体験記から、幾度となく刺激とやる気をいただきました)

    テキスト

    • スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記(TAC出版)
    • スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記(TAC出版)
    • 第135回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(TAC出版)※古本購入
    • 日商簿記2級 プラス8点のための問題演習(TAC出版)※古本購入
    • 資格の大原 第134回問題解答集
    • 資格の大原 第136回問題解答集
    • 簿記検定ナビ 仕訳問題対策
    • 簿記検定ナビ 第137回試験予想問題

    勉強法

    • テキスト2周(2周目は確認問題のみ)→演習問題→過去問、予想問題2周(予定)
    • テキスト2周(2周目は確認問題のみ)→演習問題→過去問、予想問題1周+間違えた問題、弱い問題を再度(実際)

     第135回の3級を首尾よく合格でき(独学、勉強期間約2ヵ月)、その勢いで第136回の2級受験を検討しました。

     ただ、勉強期間が約3ヵ月では短いと感じたのと年末年始の休暇中に勉強しないであろう自分が容易に想像できた(笑)ので、第136回はパスし6月の今回の受験に切り替え2月より勉強をはじめました。

    2月~4月中旬

     勉強開始当初は、3級受験時と同様に昼休みにテキストを読むことからはじめました。(このころは、帰宅後や休日は勉強していませんでした…)

     ただ、以前の3級勉強時にテキスト章末確認問題は、本試および模試(予想問題)のレベルに程遠いということを経験していたので、今回は章末確認問題は出来て当たり前、間違えたり理解の乏しいところはしっかりテキストを読み返し再度解くとか、web上で類題を探して解くなどを繰り返して進めました。

     結果、基礎はしっかり理解出来ましたが、予想以上に日数が掛ってしまい過去問と予想問題に取りかかる時間が予定より減りました。

    4月中旬~5月中旬

     勉強開始より2ヵ月程経過したこの頃から、ペースアップのため帰宅後の時間や休日を復習というか、類題を解くために使うようにしました。

    5月末~

     勉強開始当初のペースの遅さと基礎部分に時間が掛ったため、試験の10日程前になってようやく過去問、予想問題に取りかかれました。

     工業簿記の部分で、若干面喰うところはありましたが、基礎の理解に力を入れてきたお蔭か、取りかかり当初より70点を上回ることができ少し安心しました。

     「さぁ、ここから精度上げて本試に臨もう」と気合を入れましたがなかなか精度が上がらず、60後半~80点の間行き来してばかりで少し心配になりました。

     結局、納得のいく精度まで高められずに本番となりました。(3級受験時は直前期に90点以上取れるようになり、自信を持って本試に臨めたんですが…)

    試験前日

     仕事だったので帰宅後に簿記検定ナビの第137回予想問題をやりました。結果は、74点。

     う~ん…80点以上なら明日の準備を再確認して早めに就寝と考えていましたが、少し心配だったので工業簿記を中心に気になる論点の問題をいくつかやってから就寝しました。

    試験日の1日の流れ

    • 9:00

     起床。前日の就寝時刻が予定していたより遅くなってしまったため、ゆっくり休んだらこの時間でした。

    • 10:30~

     TVや新聞を見たりしてリラックスしながら完全に目が覚めるを待ち、解答や解説を見ながら、直前期にやった過去問と予想問題を解いた際の下書き用紙の最終確認をしました。

    • 13:00

     軽く昼食を済ませたのち、13時に会場に向けて出発。

    • 13:15~

     会場着。自分の席に着き筆記用具や電卓を準備し、ここでようやく周りを確認してみる。テキストやノート等を読み返している人、緊張した面持ちで座っている人、受験仲間?と話している人…と様々で、そんなにピリピリした空気ではなかったと思います。

     自分も、試験中に脳をフル回転させるために持ってきたチョコレート菓子を一つつまんで、糖分補給をして試験に備える。なお、テキスト等は持込みしませんでした。集中力を高めるのと気持ちを落ち着かせるのに時間を使いました)

    • 13:37 試験開始!

     受験番号と氏名記入の際、解答用紙をみて1→4→5→3→2の順で解くと決める。

    第1問

     本店支店の仕訳問題は、念のために両支店と本店の仕訳を下書き用紙に書き出し、解答を完成させてから記入した。問4は、さんざん迷って当座預金を借方に集約してしまい不正解。最初に記入したのが正解でした…。

     「利息の計算の日数が前日まで」とか「当座に振り込まれることになっている」といった問題文の指示は、しっかり目立つようにチェックしていたので大丈夫でした。

    第4問

     直接労務費の計算でミスしそうになるもなんとかクリアし順調に進めていく…が、当月製造製品原価のところで合計が合わない。

     二度ほど見返すも特に誤りを発見できず、この時一気に心拍数が上昇しました。結局、当月製造製品原価が予め与えられていたので逆から計算し、辻褄?を合わせました。

    第5問

     この問題も順調に解き進めていき、あとは月末製品棚卸高を計算するだけのところまできました。製品の数量は設問中にあるので単価を求めればよいのですが、計算するも見事に端数…割り切れない。

     これは違うな、と感じながらも他の計算方法が浮かばず、頭を捻っていると…突然、ボックス図が頭に浮かび、そのボックス図に当てはめて単価を計算すると出来ました。お蔭で事なきを得ました。

    第3問

     この時点で残り時間60分少々。予想以上に時間が掛りすぎていたので少々焦りました。また、問題文の捻り?に苦戦したので心が折れかけていました。

     ただ、「あきらめたら、解ける問題も解けなくなる」と自分自身を鼓舞し、なんとか30分程度で解答欄を埋め最後の問題へ。

    第2問

     残り30分くらいで少し厳しいかな、思いつつ第2問に目をやると…この時点でようやく第2問が銀行勘定の問題だと気付きました。(予め確認しておけば第3問と取りかかる時に焦らずに済んだのに…)ほとんどノーマークな論点でした。

     ただ、難易度は高くなかったので、わかるところで確実に得点出来るようにと解きました。およそ15分程度で終了。結果的に予想よりも多く見直しに時間を掛けることが出来ました。

    試験を終えて

     やるべきことは果たしたという思いはありましたが、合格点を取れているという手応えはほとんどありませんでした。なので、果報は寝て待てといわんばかりに、解答速報による自己採点は合否発表後にしようと決めて過ごしていました。

     しかし、3日後くらいにどうしても気になり自己採点しました。結果は74点。一応、配点箇所は厳しめにしました。(明確に解答を控えてこなかったので、問題用紙、下書き、記憶力頼みの自己採点です)

    管理人からみるみるさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     90点。テキストは人によってそれぞれ使いやすさ(読みやすさ)があるかもしれませんが、自分にはこのテキストが合っていたと思います。

     TAC出版さんの「第○○回をあてる TAC直前予想」は、個人的に問題のレベルが高いと感じたので試験対策には良いと思います。

     簿記検定ナビの仕訳問題対策、第137回試験予想問題は非常に良いです。特に、仕訳問題対策はやりこめば充分な力が付くのでおすすめです。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     カシオのJS-200W。普段、仕事で使っているので機能よりも慣れを選択しました。チルトディスプレイで、見やすい角度に変えられるもの個人的には良かったです。
     みるみるさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     仕訳、特殊仕訳帳、伝票会計、精算書は得意というか点数を取れている論点でした。本支店会計、財務諸表、費目別計算、原価計算全般は点数が低く苦手意識があったと思います。

     原価計算に関しては当初、テキストの章末問題のような必要な数字はすべて与えられていて、あとは計算するのみといった出題に慣れてしまっていたので、本試レベルのような問題文や解答用紙から数値を読み取ったり、計算したりする出題に慣れるのに苦労しました。

     克服法としては、月並みですが「やった分だけ力になり、自信になる」と信じ、とにかくたくさんの問題を解くということを心掛けました。

     同じ問題は多くても2回程度にして、なるべく多くのパターンの問題を解くようにしました。その結果、工業簿記に関しては得点源と呼べるレベルになりました。

     みるみるさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     勉強期間の前半は、勉強が終わった後に好きなこと(サッカー観戦や読書等)をする時間を作るようにしてました。

     後半は、試験が終わったあとの過ごし方…例えば、夏休みの予定を考えたり、欲しいものをネットで探したりして気分転換していました。

     また、こちらに掲載されている合格体験記を読んで、やる気やモチベーションを喚起しました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     一番ダメだったと感じているところは、綿密な勉強計画を立てなかったせいで終盤にしわ寄せがきてしまった点です。

     この日までにテキストを終わらせるとか、この日から過去問等の対策をするといった具体的な計画を立てることの重要さを今回改めて実感しました。

     また、簿記の受験に関しては、勉強のスタイルを問わず「やった分だけ力になり、自信になる」とも感じました。

    管理人コメント

     みるみるさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     今回の合格体験記で一番参考にしていただきたいのは、本試験の第1問・仕訳問題の問題文を読むさいに重要語句を目立たせて、ケアレスミスを防いでいる点です。

     きちんと出来ている方にとってはごく当たり前の行為ですが、実際にきちんと出来ている受験生は意外と少ないです。これに関しては勘定科目のチェックとともに、普段から意識して取り組み、体で覚えてしまってください。

     逆に、みるみるさんも自覚されていますが「残り30分の時点で、第2問が銀行勘定調整表の問題だったことに気づいた」というのはあまり良くないです。

     このミスは試験開始後、まず問題用紙・答案用紙をすべて確認し、各問題のボリュームや難易度を考慮して解く順番を決めるようにすれば簡単に防げますので、上の問題文・勘定科目のチェックとともに、練習段階で体で覚えるようにしてください。

     なお、最新の過去問は資格の大原資格の学校TACで無料請求できますので、特に古いバージョンの過去問題集を使う場合は有効活用することをおすすめします。

    みるみるさんが使われた教材や電卓のまとめ