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  • 第134回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.15

    苦手克服の一番の方法は「何度も問題を解く事」、これにつきます。

    • 投稿者:M嬢さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月

    はじめに

     簿記を受験しようと思ったのは、今後の転職を控え、事務職では簿記2級まではとっておくべき、というキャリアカウンセラーの方からのアドバイスがあったためでした。学生時代も仕事でも簿記については触れたことがなく、簿記の事は一切わからない素人でした。

     そのカウンセリングが3月下旬、まずは6月の検定で3級、11月でできれば2級、遅くとも2月には2級合格ができるようにしたい、という感じでスタートしました。

    使用テキスト・問題集

    • 導入
    • スラスラ読める簿記の本
    • はじめての人の簿記入門塾
    • 簿記3級
    • スッキリわかる 日商簿記3級
    • 合格するための過去問題集 日商簿記3級 ’13年6月検定対策
    • 簿記2級
    • スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記
    • スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記
    • 合格するための過去問題集 日商簿記2級 ’13年6月検定対策
    • 第134回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級

    勉強方法と学習時間

    3級の勉強

     カウンセリングのあった後、自分で簿記の勉強方法についてまずネットで色々調べるところから始めました。そこで、『2級までは十分独学で合格可能』という意見も多かったので、独学を選択。

     仕事をしながらの勉強だったので「効率よく合格を狙う」を重視して、他サイトで1カ月前後で3級&2級合格した方や、簿記検定ナビでの合格体験記の方の勉強法を参考にさせていただき、あれこれテキストや問題集に手を出さずに絞り込み、テキストでざっとまず知識を入れ、実際の問題に当たりながら、じっくり向き合う方法で勉強を進める事に。

     勉強できる時間は平日1~2時間、土日は頑張って8時間くらいで、期間中勉強できない日や時期(1週間ほど)もあったのですが、GWで連休があったのでその分は補てんできたかもです。

     4月初旬約1週間は、簿記の超初心者でいきなりテキストに入るのに抵抗感があったので、【導入】の2冊を電車の中や寝る前の時間で読んで簿記用語に馴染んで、簿記ってこういうもの、を把握。

     次の平日の5日間の通勤電車・寝る前の時間で「スッキリわかる 日商簿記3級」をざっと流し読む程度(テキストは読むが練習問題などは自分で解かず、さっと見て答えを見る)で、その土日をフルに使って「合格するための過去問題集 日商簿記3級」の過去問対策例題を解説で解き方を理解→自分で解くをして、一通り解き方を叩き込んだ状態で過去問を自力で、時間を計りながら解くという方法で進めました。

     解答で答え合わせをしながら、間違ったところの原因やまだ弱いところ、凡ミスの場合はどんな凡ミスなのか、自分で気になった事はふせんに自分の言葉で解説を入れて問題集の解説ページにペタペタ貼っていきました。弱いところや問題で問われたのとは違う方式についてなど、「あれ?」と思ったらテキストに戻って確認する、という風にテキストは活用していました。

    ふせんの活用方法1
    ふせんの活用方法1

    ふせんの活用方法2
    ふせんの活用方法2

    ふせんの活用方法3
    ふせんの活用方法3

    ふせんの活用方法4
    ふせんの活用方法4

    ふせんの活用方法5
    ふせんの活用方法5

    ふせんの活用方法6
    ふせんの活用方法6

     そこから、平日で2時間ほど時間がとれる日は1日1回分の過去問を2時間以内に解く→解説で振り返るペースで進め、スキマ時間には簿記検定ナビの仕訳問題をA4に4分割サイズでプリントアウトしたものを4つ切りにして、裏に解答を貼りつけたものをかばんに入れておき、パラパラと見るようにしていました。

    2級の勉強

     過去問12回分が1周したのが4月下旬頃、最初数回は60点以下だった点数も、90点台で解けるようになっており、GWの休みもあるし、2級もちょっと勉強してみようかな、と「スッキリわかる 日商簿記2級」のテキストを3級の時と同じくGW前の1週間で流し読み→GW中に「合格するための過去問題集 日商簿記2級」の対策例題に取り掛かり、過去問に自力で当たり始めました。

     3級の時と違い、1問1問にどうしても時間がかかってしまい、最初の数回は2時間以内にはすべて解けず、しかも、工業簿記がちんぷんかんぷん…という状態が続きました。商業簿記はある程度理解できていたように思いますが、工業簿記はテキストで読む限りではわかるのに、なぜか問題になるとわからない、そんな感じでした。

     問題の解説とテキストを行き来しながら、工業簿記独特の考え方に慣れるため、わからないなりにもとにかく過去問を解きまくりました。不思議な感じなのですが、めっこりGW中に過去問を解き進めていくうちに、なんだかよくわからなかった工業簿記がスッと腹落ちし始めて、GW明けの頃、過去問集1周が終了する頃には2時間もかからず1回分が解けるようになり、点数も70後半~80点台くらいまでになってきました。

     今思うと、どうも、工業簿記に関しては解き方がわからない、というより、問題文で何を言っているのか、求めているのかがわかっていなかったようで、何度も問題に当たる事で、「これは言い方が違うけどこれの事を言っていて、あれを求めろという事だな」がわかるようになってきたのかな、と思います。

     そのまま過去問集2周目に突入し、5月中旬で2周目終了時点で平均解答時間が75分、平均点が90点台というところまで来た時点で、仕事の都合とちょっとした勉強疲れと気の緩みで1週間丸々勉強できない週がありました。

     5月最終週で過去問以外の問題にも当たってみたいのと、予想問題も気になったので、「第134回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級」をやってみると第三予想+プラスワン予想の4つすべてぎりぎり70点に届かない!という結果に愕然…。

     慌てて、予想問題集の解説とまた向き合いながら3周ほど予想問題集に当たり、もう一度2級過去問を1周、最後に予想問題集を1周を試験前日まで繰り返していました。

     その過程で、理解していると思っていた論点でも突っ込んだところをつつかれるとボロが出てくる事と、よく過去問で出てくる方式とは別の方式がポロポロ抜けている事が気になったので、そこだけテキストでもう一度理解するように立ち返りました。

     最終的には予想問題集も含め70分前後で90点台は取れるようになっていましたが、同じ問題ばかり解いていたので、本当に大丈夫なんだろうか…と少し不安なまま、試験当日を迎えました。

    試験日の1日の流れ

    • AM6:00 起床

     シャワーを浴びて、朝ご飯を早目に食べ、モード切り替えがてら予想問題集の第一予想の工業簿記を解く。

    • AM8:45 会場入り

     思った以上に人が多いのにさらに緊張しながら、トイレだけは気をつけないと…とまずトイレへ。試験開始まで一応問題集のふせんの貼ってあるところをめくって見る。会場は外が暑いからか半そででは寒いくらいの冷房がガンガン効いていました

    • AM9:15 試験開始(3級)

     解答用紙に受験番号と名前を書きながら、商品有高帳問題を発見。予想にあがっていたので、チェックしておいてよかった…と思いつつ、ざっと問題全体を見て、合計試算表の計算が合わず時間をとられる可能性を考えて、1→2→4→5→3で問題を解いていく事に。

     最初は2問目の平均法と先入先出法両方について問う問題で一瞬とまどったものの、落ち着いて丁寧に解いていけば特に難しくない問題のようだったので、終了時間40分前に解き終わり、もう一度見直しをしていって、仕訳問題での月数カウントの間違いを発見。まだ時間があったので、問題用紙や計算用紙に可能な限り詳細な解答を書き写していき、終了時間いっぱいまで使って終了。

    • AM11:30 過ぎ一時帰宅

     会場と自宅が近いので、一時帰宅。会場前でTACの人が配っていた解答速報(一部)と書き写した解答を試しに答え合わせしてみて、仕訳問題1問をミスしている以外はどうもあっている様子…。

     残りの問題がどうかわからないものの、感触としてはできていたように思えたので、大丈夫だろう…と言い聞かせて、軽く飲み物とお菓子をつまむ(緊張がお腹に来ることがあるので、しっかり昼ご飯をここで食べて万が一、試験中にトイレに行きたくなったら…が怖くて食べなかった)。

    • PM1:00 会場入り

     3級より受験者数がぐっと少なくなった様子。午前中の3級で試験の流れや感じがつかめたので、ちょっと落ち着いて、着席。問題集のふせん部分でちょっと不安な特殊商品売買のあたりをざっと目を通して試験に。

    • PM1:45 試験開始(2級)

     解答用紙を見た瞬間、銀行勘定調整表の見慣れない文字をみつけ、「やられたー!」と頭が真っ白に…。問題用紙が配れられ、ざっと問題をみてさらに5問目の謎の文章穴埋め形式にさらに「???」状態に。

     ここで止まっていても時間の無駄だ!と思い直して、予想問題集で同じ形式の問題が的中したのと、得意な精算表が整理事項・未処理事項がシンプルなのを確認して一気に1→4→3と進め、少しでも謎の2問目・5問目に時間をさけるようにしました。

     そして、問題の2つの問題へ。

     まず5問目の謎の文章穴埋め…しかし、よく見ると形式は全く変わっているものの、直接原価計算と標準原価計算でそれぞれ計算してみればできる問題…?と解き始め、ふと直接原価計算と標準原価計算についての違いを問題集に自分でふせんに書いた事があった…と思い出し、なんとか解答。

     そして、ほとんど覚えのない銀行勘定調整表。部分点でも何とか稼がないと…と小切手の未処理事項は普通に解ける!金庫内の現金…これって3級の過去問でもなんかあったような…と必死で記憶を手繰り寄せながら解ける部分から手をつけていき、銀行勘定調整表をダメモトで見ていくと、解答用紙の「当座預金勘定の残高」と「銀行残高証明書の残高」というところから推測しながら、それぞれ与えられた数字を入れてみたら数字があった!

     なんとか全問何らかの解答ができた時点で残り時間が20分。再度見直しつつ、問題用紙へ解答を書き写してぎりぎりで試験終了。

    • PM4:00

     解答速報を受け取りに近所のスクールへ寄り、自宅へ戻りすぐに3級・2級ともに自己採点。その解答速報出の採点だと3級は96点、2級は82点という結果。

    合格発表

     後日、商工会議所のHPでの合格発表で確認したところ、3級・2級両方とも合格していました。

    管理人からM嬢さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    『スラスラ読める簿記の本』『はじめての人の簿記入門塾』<70点>

     恥ずかしながら、資産と資本の意味すらわかっていなかったので、テキストに入る前の私には必要だったと思います。どちらも一つ一つの論点についての解説というより、簿記とはどんな事をして何がゴールなのか、の全体像を理解できた感じです。

     これなしでテキストと問題集だけの学習だと、個々の問題は解けても、それが「何をしているか」が理解できずにつまづいていたかも、とちょっと思います。ただ、もともとある程度知識のある方には不要なのと、教材とまではいえないので、70点、とさせていただきました。

    『スッキリわかる シリーズ』<90点>

     専門用語を一般的な言葉で置き換えつつ、一項目大体1P~2Pで分りやすく解説されていると思います。同じ取引に対する対照となる処理方式についてもワンセットで書かれていたり、試験には出ない・頻出ではないものに関しても参考として解説があったので、今回の場合はここに助けられた部分もあります。

     勘定科目については『資産=あると嬉しいものなのでニコニコ太陽マーク』『負債=あると気が重いもの曇りマーク』…など仕訳ごとにマーク付で解説があったりして、最初のスタート時には混乱しやすい勘定科目の分類がイメージで覚えられたりしました。

     ただ、この辺は、ある程度知識のある方にはちょっとごちゃごちゃした印象になるかも。実際、ある程度理解して、問題集を進めていてテキストを振り返る時にはちょっとそう感じたので。

    『合格するための過去問題集 シリーズ ’13年6月検定対策』<95点>

     過去問の傾向と対策、過去問の代表パターンの例題は実践編に入るストレッチとしてちょうどよかったと思います。大まかな解き方の流れを確認→例題をその流れで解いてみる→解説を見ながら確認→何も見ずにもう一度解くを一通りやると、過去問に当たった時もなんとか自力で解いてみる力がついたと思います。

     過去問の解説も丁寧で特に困った部分はありませんでした。ただ、過去問の解答用紙はダウンロードできて何枚もコピーできるのですが、例題には解答用紙がなく(例題なので仕方ないのかもですが。。。)あれば100点満点かな、と思います。

    『第134回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級』<85点>

     2級だけ使わせてもらった予想問題集ですが、過去問集の問題より若干言い回しが難しかったり小さなひねりが多いような印象を受けました。その辺は今回の本試験ではある意味では活かせた部分かも…と思います。

     問題レベルをA・B・Cと各問に解説で振り分けされており、試験までの残り期間と実力でどのレベルをどこまで取りに行くかを設定できるような作りになっていました。下書きの具体例が一部紹介されていたのも参考になりました。

     予想問題ズバリに関しては第4問に関してはほぼそのままな問題が的中していて、満点をとれたのでここはありがたかったですが、大問5つ中2問が変わった問題だったのでまったく歯が立たず…細かいところも過去問傾向とずれているところがあったので、今回は仕方なかったのかも、と思います。

     こちらも解答用紙他、3回繰り返しシート、スマホ用の仕訳カードなどがダウンロードできて活用させてもらいました。正直今回は的中率がすごかった!ではないですが、仕上げとして、過去問以外にやっておいて損はないかな、と思います。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
    シャープ 12桁中型卓上電卓 EL-N732-K

     もともと会社にあった電卓がシャープ製だったので、キー配置が慣れている(というほどバシバシ普段使いませんが…)という理由でシャープ製を選びました。

     GTキーやその他会社のものに+αついていたので選んで、電卓のテキストも買ってみましたが、結局そこまで使いこなす事もなく…。大きさはキーもちょっと大きめで、私の場合は爪が長めなので、打ちやすかったと思います。

     一通りの機能があって2000円切るお値段で手に入ったので、初心者の方~ある程度は機能使うかも、という人におすすめです。

     M嬢さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は特殊仕訳帳・帳簿組織・伝票会計・精算表など。苦手な論点は当初は財務諸表・工業簿記全般・本支店会計など…で最後まで苦手意識があったのは工業簿記の差異分析・本支店会計でした。

     苦手克服の一番は何度も問題を解く事、これにつきます。

     当初苦手だったものの大半は、頭だけで理解しようとしても抜けてしまったり、言葉の言い回しや類似の言葉にハマってしまって何をどうすればいいかわからない(特に工業簿記)…というものが多く、とにかく覚えるくらい過去問の同様の形式の問題を立て続けにやり続ける事を繰り返しました。

     その結果、言葉でつまづいていた工業簿記は、世界観(?)が体に染みついたのか、得点源になるくらい伸びました。

     あとは、それでもあやふやになりがちな、ワードや図に関しては解説を見て、なるほど!と思った事・感じた事を自分なりの言葉でふせんに書いて貼っていき、2週目3週目と過去問を繰り返す時に、以前ひっかかっていた箇所ができていたかどうか、ふせんを確認して、同じ箇所でまた引っかかっていた場合は、ふせんを更新するなどしました。

     M嬢さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     勉強中は、問題が自力で解けて、精算表や試算表などの数字がぴたっと一発であった時の爽快感と、どんどん過去問の点数が伸びていく事は成長してる!と感じられたので楽しくなっていきました。

     あとは、本試験までの事なのだからそこまではやり切ろうという「短期集中」にこだわった事でしょうか。

     途中、同時合格を目指すようになってからは、工業簿記のつまづきや、3級→2級の難易度UPについていくのがツラかった時には、「0からでも短期間で同時合格できた人はたくさんいる!ここを越えたらまた解けるようになる!」を繰り返し念じていました(笑)

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     人にもよると思いますが、時間をかければかけるだけいい、というものではない気がしました。特に短期・独学で合格を目指そうという場合、一番大事なのは、「集中」できる時間をどれだけ確保できるか、だと思います。

     仕事やその他の事でどうしても心配ごとや時間を取られてしまう時は勉強をお休みして、集中できる時間を確保できる時期に勉強をされる方がいいかも、と思います。

     あとは、集中できる環境(私は耳栓をするとか、休日図書館を利用するなどしてました。)をなるべく自分なりに作る事。

     勉強法としては、みなさんもおっしゃっている通り、インプット<アウトプットが原則で、2:8くらいでもいいかなと思います。

     時間がない人の場合、机について勉強できる時間がある時は問題を解く時間にあてるようにして、インプットは通勤中や昼休憩などのスキ間時間でも可だと思います。最初のインプットは理解しているのが6~7割くらいでもいいので早めに実践に入ることが大事です。

     今回、134回の2級試験では過去問対策だけでは太刀打ちできない、という声も多いようなのですが、それでも過去問を何度も何度も繰り返し解くのが一番大事だと思います。

     ただもっと、過去問を繰り返し解く過程で解いて終わりではなく、意識して+αの「もしも…」を見越して整理をする事ができれば、良かったかな、と思います。

     過去問の2~3週目かに入って合格点ラインを超える段階で、個々の論点について問われる問題の場合でも、それに関連した論点を引っ張り出して自分なりに解いてみる、あれ?と思うなら違いをきちんと理解できるようにおさえるなど、できていたら、もっと落ち着いて対処できていたと思います。

     全てを一つ一つ完全に網羅する、というのは無理でも、セットで整理する事で、難問にぶつかった時に糸口がつかみやすくなると思うので。

     また、ふせんで都度つまづいた点の自分解説を貼っていたのは過去問を繰り返し解く際には便利でしたが、やはりまとめノートなどを作ったほうが、通勤時間などのスキ間時間でも活用しやすかったな、と思いました。

     あとは、凡ミスをいかに減らすか…ですが、失点の原因になった問題文の読み違えなどを減らす問題文への書き込みを、問題集へ書き込みをしないようにするために全くせずにいたのですが、余裕のある方は計算用紙への下書きだけでなく、問題文への書き込みも意識されるといいかもと思います。

    管理人コメント

     M嬢さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!「勉強時間は平日1~2時間、土日は頑張って8時間くらい」とさらっと書いていただきましたが、働きながらこれだけ勉強するのは本当に大変だったと思います。短期間&1回で合格される方は、やはりガッツが違います。

     あと、ぜひ参考にしていただきたいのは「苦手克服の一番は何度も問題を解く事、これにつきます。」というところです。苦手な問題を解くのは苦痛を伴いますが、得意分野を伸ばすよりも苦手分野を克服したほうが点数の伸びは大きいので、逃げずに苦手分野の問題に取り組んでください。

     また、試験日の1日の流れの欄に「半そででは寒いくらいの冷房がガンガン効いていました」と書いていただきましたが、6月試験は会場や席によっては冷房が効きすぎて寒いことがあるので、1枚羽織るものを持って行くと良いと思います。

     なお、11月試験や2月試験は逆に暖房が効きすぎていることがあるので、脱着しやすい薄手のものを重ね着しておいて、室温に合わせて調整すると良いと思います。

    M嬢さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第134回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.68

    疲れてしまったら無理せずに休む!上手な気分転換が短期合格のカギです!

    • 投稿者:s&sさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    きっかけ

     仕事で事務経理を1人でしているのですが、入社して1年足らずで出産のため産休・育休を取得させてもらい、育休明けから今までしていなかった会計ソフトへの入力業務をすることになりました。

     そこで初めて『貸方・借方』『買掛金・売掛金』などが出てきて私の頭の中は???状態。グループ会社のベテラン経理の方などに聞きながらなんとか入力はこなせるものの、言葉の意味も知らずに仕事をすることに違和感を感じ、簿記の勉強をしようと思い立ちました。

     以前にも少し勉強をしようと思いおさがりで頂いたテキストをさら~っと読んだこともありましたが、普段の業務で聞かない言葉の仕訳あたりから徐々に難しく感じ、途中でやめてしまった経緯がありました。

     でも今回は「思い立ったら勢いが大事!!」と感じ、ちょうど第134回の申込期間だったこともあり先に試験申込をしました。申し込んだらイヤでも勉強するだろう!と自分を追いつめる方法での勉強開始でした。

    テキスト

     上記の試験申込をネットで済ませたあと、簿記のテキスト情報を収集していて行き着いたサイトが簿記検定ナビでした。おすすめテキストや勉強方法、無料の仕訳問題も配付されていて、必要と思われる部分を全て読みました。

     その中でおすすめされていたネットスクールの『サクッとうかるシリーズ3級セット』をネットから注文。ちょうど4月下旬のGW前だったので手元に届くまでに時間がかかるかもと思い、簿記検定ナビ内の無料仕訳問題の問題のみもすぐに印刷しておきました。

     サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト、サクッとうかる日商3級商業簿記トレーニング、サクッとうかる日商3級商業簿記厳選過去問ナビの3冊はとてもわかりやすく、見やすいので私にはぴったりのテキストだったと思います。

    勉強方法・スタイル

    1.簿記検定ナビの仕訳問題

     テキストが届くまでの期間がもったないく感じ、簿記検定ナビの仕訳問題を解き始めました。もちろんさっぱりわからない部分が多数です。そのときはもともと手元にあったおさがりのテキストの該当ページを読み仕訳し、それでもわからないときは解説を読みながら進めました。

    2.サクッとうかる日商3級商業簿記トレーニング

     テキストが届いてからも、テキストを読み進めるのではなくとにかく問題になれようと思い、わからなくてもトレーニングの問題集から手をつけました。

     間違った部分やわからない部分はテキストの該当ページに戻りマーカーをする。これのくり返しでした。サクッと~のシリーズはトレーニングの本に『テキスト○○ページ』と書いてあり、連動しているのでとてもやりやすかったです。

    3.精算表や試算表

     仕訳はある程度数をこなせば出来るようになりますが、試験の大部分の点数を占める精算表や試算表はなかなか答えもあわないし、時間は解答目安時間の倍はかかるし、最初はさっぱり理解できませんでした。でもこれも慣れと数をこなすのみだ!と思いとにかく解きまくりました。

     また解く際には必ず下書き用のノートを1冊用意して、自分がどういう仕訳をしてどの課程で間違えたのかを明確にわかるようにしておきました。こうすることで、間違えてしまったとしてもどの仕訳が違ったのかを見直すことができ、必要に応じてまたテキストに戻り・・・と勉強をしました。

     最初はかなり時間がかかっていたのも、数をこなすことで自分なりの時短方法や、電卓のたたき方を見いだし1問20分~30分程度で解けるようになりました。

    4.サクッとうかる日商3級商業簿記厳選過去問ナビ

     一通りのトレーニング問題を解いたあとは、過去問集を解き始めました。過去問を1回分解こうとすると私の場合1時間半くらいかかっていました。なので勉強時間は、こどもを寝かしつけたあとの21時半頃から。1回分を解きそのあと答え合わせをして、少し見直ししたらちょうど2時間です。残りの見直しは翌日の仕事の休憩時間などにする、というサイクルで2週間程度は過去問を解きました。

     過去問6回分を2回解き、2回目にはほぼ満点をとれるようになっていました。また、このころから問題を解く順番を決めておき(私は1→4→5→3→2)その順番で解く練習もしました。

    5.試験日4日前

     このころから、再度無料の仕訳問題を解きました。残りの日数で全ての問題(150問くらいでしょうか?)を解こうと思い1日50問のペースで解きました。ここで間違えた問題が、実は試験当日の第1問の1で出てきてやっておいてよかった~!!と感じました。

    6.その他

     住んでいる地域に大原があったため、事前に調べて予想会に申込をして参加しました。過去の傾向と今回の予想、大原独自の予想問題集をもらい帰ってきました。無料で予想問題が1回分手に入り、特に勧誘もなく、参加してよかったです。

    試験日の1日の流れ

    • 6:00 起床

     普段と同じ時間に起床、身支度をしました。朝ご飯も普段と同じようなメニューでごはん、ちょっとしたおかずなどをこどもと一緒に食べました。

    • 7:30 出発

     こどもを義実家に預けるため少し早めに出発。

    • 8:15 到着

     こどもを預けたあと、再度出発して試験会場近くの駐車場に到着。会場が開くのが8:35頃と受験票に記載があったので、車の中でテキストと大原の予想問題集を見直ししました。

    • 8:40 会場入り

     試験会場に到着。席につくと教室の半分くらいの人がすでに来ていました。仲間同士で受験なのかおしゃべりしている方や、電卓をたたき問題をとく方、黒板の注意事項を読む方など様々でした。私はトイレに行ったあとテキストをさらっと読み、緊張しないようあとは周りの人の様子を眺めていました。

    • 8:55頃 説明

     試験監督の方が説明したあと問題が配付され名前等の記入をしました。

    • 9:00過ぎ 試験開始

     試験開始の言葉で一斉に問題にとりかかりました。

     電卓の音や紙をめくる音は思ったほど気にならず、自分もかなり集中していた状態だったと思います。さらっと問題を流し読みしたあと、第1問に戻ると1から少し面倒な仕訳。でも焦らず時系列を書き、数日前に間違えてしまった問題だったこともあり落ち着いて解けました。

     第4問、易しい!これは満点。第5問で売上原価?????初めてみた言葉に動揺するも、ここは落としても部分点を狙おうと開き直り他の仕訳を絶対に間違えないよう慎重に解きました。

     第3問も問題文のわりにはボリュームがある仕訳でしたが、読み落とししないよう気をつけて解いたら割と簡単に解けました。第2問も商品有高帳の移動平均法は得意だったのでなんなくクリアしたものの、その後の先入先出法での売上総利益などは戸惑ってしまい冷静に計算できませんでした。

     すべての問題を解いたあと、見直しをして答えを問題と計算用紙にうつし自己採点できるよう備えました。

    • 11:00過ぎ 試験終了

     後片付けをして会場をあとにしました。

    • 12:35

     義実家へ戻りお昼を食べたあと、ネットスクールの解答速報が1番早く出ました。早速うつしていた自分の答えと比べて採点。自己採点で86点でした。

    • 15:30頃

     こどもが昼寝をしてしまい暇なので、ネットで見れる解答速報会を見ました。合格点とはいえ、90点以上を目指していたので間違えてしまった部分がどうにも納得できず解説をしっかり聞きました。解き方のコツや電卓のメモリー機能の使い方(さっぱり使いこなせません)などもお話していてとてもタメになりました。

    試験翌日

     試験の翌日は、大原でも解答速報会の映像がネットで見れるようになっていたのでこちらもチェックしました。

    合格発表日

     6月17日が合格発表日でした。8:50頃からそわそわし、9:00過ぎに商工会議所のHPを見てみると合格発表がされていました。
    受験番号を確認してほっと一安心。まだ封書などは手元にきていませんが、合格できて本当に良かったです。

     このまま11月に2級を受けるつもりなので、弱点をしっかり克服し頑張りたいと思います。

    管理人からs&sさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた各教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     私には合ったテキストだったので、90点です。必ずおさえるべき点、これは数年に1回しか出ていないけどできればおさえたほうがいい点、これは時間に余裕のある方のみおさえてほしい点、など分けてあるのもよかったです。

     テキストの字も読みやすい大きさで、見出しも私好みでした。セットでネットスクールのHPから購入すると書店で購入するより安く買えますので、おすすめです。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     Canon LS-101TUCです。

     今の会社に入社した際に、ある程度大きめの電卓をと思って準備しましたが、見た目の白がかわいいので購入しました。特に使いやすさ重視ではないので、簿記受験のためではあまりおすすめしません・・・。

     s&sさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意なのは第3問の合計試算表や残高試算表で、苦手なのは伝票会計(複数の伝票から仕訳を推測するもの)でした。

     苦手を克服するためにも、やっぱり問題をこなすしかないと思っていたので、あまり点数配分の高くない部分ではありますが、間違えた場合は解説を丁寧に読み込み、もう一度自分で解いてみるという勉強をしました。

     s&sさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     約1カ月と短い勉強期間でしたが、育児に仕事に家事と疲れてしまう日もありました。私はそういう日に勉強しても頭に入らなかったり、つまらないミスをしたりするので、疲れてしまった日は潔く勉強はせず早めに休み翌日少し多めに勉強時間をとっていました。

     また、今日は勉強休む!!と決めた日はコンビニスイーツを食べたりしてリラックスしました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     とにかく問題に慣れることが第一だと思います。ただ、私の場合は間違えてしまった問題をまとめたり、自分の弱い部分をまとめたりという作業をしていなかったのでそのための専用ノートを作ればよかったと感じています。それがあれば前日や当日、その他10分~20分空いている時間に見直しできたと思います。

     また、問題集はあまり多くはそろえないほうがいいと思い最低限にしましたが、もう少し勉強時間があったら各社から出ている予想問題集を用意してさらに問題を解くべきだったと思います。

    管理人コメント

     s&sさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!家事・育児・仕事・勉強のすべてを同時にこなすのは大変だったと思いますが、上手に気分転換をしたり生活にメリハリを付けることによって見事、短期&一発合格されました。

     それでは、早速中身を見ていきましょう。まず、見習っていただきたいのは「試算表や精算表の総合問題を解く際に、自分がどういう仕訳をしてどの課程で間違えたのかを明確にわかるように下書き用のノートを作った」というところです。

     総合問題を解く際は、s&sさんのように解きっぱなしにせずに、どこを間違えたのかチェックして必ず復習をするようにしてください。この作業を繰り返すことによって、どこを間違えやすいのか自分で意識できるようになります。

     また、s&sさんは大原の出題予想大会に参加されていますが、無料ですし、独学受験生にはありがたい有用な情報をたくさんもらえるのでおすすめです。なお、大原だけでなくTACでも同様の無料イベントを開催していますが、中身に大差はないので、どちらを選んでも良いと思います。

    s&sさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第134回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.112

    常日頃から「最後まで諦めずに問題を解ききる」意識を持ち続けました!

    • 投稿者:探すようさぎさん
    • 勉強形態:専門学校(通学)
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月
    • 備考:資格の学校TACに通学

    はじめに

     経理補助事務として数年勤務しつつ、簿記3級は独学で3年ほど前に取得していました。そのまま、簿記2級も!と独学をしてみるものの、難しくて何回も挫折し、そのまま年月が経ってしまいました。

     このままでは良くないな、ということと、仕事を辞めたことをきっかけに、「今度こそきちんと知識を身につけた上で簿記2級を取得して、再就職につなげたい!」と強く思うようになりました。

     再就職活動をしている中で、経理をしたい場合、実務経験はあっても簿記3級だけだとどうしても条件がいまいちな会社しか見つからない・内定が取れない、というジレンマがありました。

     独学は自分の性格上、絶対無理だと結論が出ていたため、最初からTACに通学することにしました。2013年3月開講の本科生となったのが4月の頭でしたので、実際の通学は工業簿記の基礎講義からスタートしました。

     商業簿記の基礎講義は、通学と並行して、自宅でWebフォローを利用して学習する形にしました。

    テキストについて

     TACの本科生になったので、『合格テキスト』『合格トレーニング』をメインで使っていました。

     ただ、この本が良いものであることは重々承知しているのですが、個人的には「もう少し分かりやすいものがいいなあ…」と思うようになり、ネットで調べて評判が良かったネットスクールの『すいすい簿記 マンガ見てGO!』『サクッとうかるトレーニング』も用意し使いました。

     その他では、簿記3級の勉強や前職のときにとても役に立った『世界一感動する会計の本です』を繰り返し読んでいました。直前期はTAC出版の『合格するための過去問題集』を活用しました。

    勉強スタイル

     すぐ勉強から逃げてしまう不真面目な性格ですので、敢えて「勉強から逃げにくい」環境へ自分を追い込んでいました。

     まずは、『すいすい簿記』を自宅で読みます。これが本当に分かりやすくて、この本のおかげで勉強から逃げ出さずに済んだといっても過言ではありません。初回はまずさーっと流し読みをします。

     その次は、次回のTAC講義までにその講義の範囲のみ熟読し、テキスト内の仕訳などの問題を実際に解きました。その後で、対応する『サクッとうかるトレーニング』の問題を解きました。

     以上のやり方で、TAC講義の予習としていました。この段階で「ちょっと微妙に分からないな」というところもありましたが、そこはTACの講義で埋められるように意識していました。

    商業簿記の勉強スタイル

     簿記2級の商業簿記については、Webフォローで自宅でパソコンを使い、講義を受けました。講義を受けた後は、TACの先生のアドバイスの通り、必ず復習を行いました。

     具体的には、『合格テキスト』の基本例題を解いたり、『合格トレーニング』の問題を解いていましたが、特に後者は難しい問題も含まれているので、初見で解けないことも多かったです。

     その場合はしっかり解説を読み込んでから、時間を置いてまた挑戦し、自力で完璧に解けるまで何度も復習し反復しました。問題の答えを覚えるのではなく、解き方をきちんと理解することを重視しました。

    工業簿記の勉強スタイル

     簿記2級の工業簿記については、TACに通学し勉強しました。基本的な予習・復習の流れは商簿のやり方と同じです。私の場合、独学を挫折したのは「工業簿記が訳わからない!」ということが大きい理由でしたので、講義は真剣に受けました。

     工業簿記は、勘定連絡図をきちんと書ければ合格できると思います。独学のときは仕訳しかしていなかったのでイメージがつかず駄目でしたが、講義を通じて初回から勘定連絡図を書く癖をきちんとつけることができました。

     その他にも、原価ボックスの書き方など、TACの講義では効率のいい下書き用紙の書き方をいろいろ伝授してもらえたことが非常に役立ちました。

     自宅で勉強しにくいときは、敢えてTACに行き、自習室で勉強するようにしていました。静かで尚且つ電卓を叩きやすい場所はそうそうないので、非常に助かっていました。

     また専門学校の特性上、みなさん静かかつ真剣なので、そのような良い雰囲気に後押しされていました。賢そうな人たちの中に紛れて勉強していると、それだけで「自分、えらいなあ~」と前向きに思えていました(笑)

     通学は、主に週2回していました。授業一コマが2時間半(途中で休憩10分あり)で、結構長いので大変でした。それ以外で予習復習も行う、さらに自分の場合は商業簿記はWebフォローで無理やり工業簿記とペースを合わせていたため、前半のインプットの時期が一番ハードだったかもしれません。

     ただ、幸い(?)なことに離職中のため、時間はたくさんありました。そのおかげでなんとか遅れることなく、TACの通学ペースに乗れていました。もし学生だったり、仕事をしながらの勉強だと厳しかったと思います。

     日中はお忙しい方の場合でしたら、勉強期間は3か月以上に設定した方が無難かもしれません。1日フルで使える環境にある方でしたら、私のように2か月ほどの短期決戦でもなんとかなるかもしれません。

    直前期の勉強スタイル

     試験1か月前くらい前~直前期は、TACの直前答練・的中答練で、実際に問題を解くアウトプットの練習をしました。このとき、答練前にはかならず指定された範囲の予習をしっかり行っていました。

     予習は、以前のやり方に加えて『合格するための過去問題集』の厳選問題を解いたり、対応する範囲の過去問をピックアップして解くようにしていました。

    過去問題集
    過去問題集

     「テストの範囲は知らされているのだから、絶対70点以上の合格ラインを越えてみせる!」と自分の中でルールを作っていました。大変でしたが、そのような高いモチベーションを維持していたので、最後の的中答練まで、すべてのテストで70点以上は確実に取っていました。

     この直前答練・的中答練は非常に有意義でした。自宅ではなく、外で実際に試験のシミュレーションができるというのはとても効果的だと思います。変に時間をかけて完璧主義を目指すと、解ける問題も時間が足りずに失点を重ねてしまう!ということをここでの失敗で痛感しました。

     一度失敗して70点台の不本意な得点で終わった回以降は、どんなことがあっても絶対に全部の問題を解ききる!という意識が生まれ、そのおかげでほとんどの答練で80点以上は取れるようになれる解き方・意識・力が身に付きました。

     TACの先生曰く、「答練以外での自習で過去問を解いてほしい。問題集を3周はしてほしい」とのことでしたが、自分の場合は8割くらいの範囲をかろうじて2周するので精いっぱいでした。もう少し時間があれば、あと1か月あれば全体を3周できたのかな…というところが心残りです。

    試験日の1日の流れ

     少し早起きして、普通に過ごし、受験会場であるTACに着いたのは朝9時です。自習室でお昼まで、最終チェック代わりの問題演習をしました。具体的には、『合格するための過去問題集』の第1問、仕訳問題の厳選問題と、過去問で間違えた仕訳問題の見直しをしていました。

     11時過ぎにいったん会場を出て、外でお昼ごはんを取り、12時前には試験会場教室に行きました。12時前ではまだ人もまばらでした。周りはあまり気にせず、ここまで直前になると疲れることはやめようと思い、『合格するための過去問題集』の厳選問題の解説を流し読みしていました。特に、自分が間違えたので問題集に書き込みを加えたところを重点的に見ていました。

     13時過ぎになると、会場にどんどん人が集まりました。15分前にお手洗いを済まし、もうテキスト類は閉じてカバンに入れ、荷物も片づけました。机の上に必要なものだけ用意し、少しの間目を閉じて静かに休んでリラックスしていました。周りは、直前まで勉強する方もいれば、音楽を聴いてリラックスしている方も見受けられました。

    • 試験開始!

     試験開始と同時に、問題用紙・答案用紙を一通りさーっと確認しましたが、「第2問と第5問がなんだか見慣れない形式だ!!」と焦ったので、まず第一問から解こうと思ったんですが…1問目から直接法の減価償却に少しとまどい、手に汗をにぎりっぱなしで本当に落ち着きませんでした。

     試験直前期にTACの先生が「焦った時は、いったん手を止めて目をつぶってください。そうすれば落ち着けます!」と仰っていたことを思い出し、数秒かけて実践したあと、もう一度がんばりだしました。

     時間はややかかりましたが、20分くらいで第一問はすべて解いて見直しもし、「たぶん全問正解できてる」と確認を終えたことには、少し冷静さを取り戻していました。

     その次に、思い切って第5問に挑戦し、用語や数字を埋めました。正直なところ、後半の解答には自信を持てませんでしたが、ここで粘ると絶対後に響くのが分かっていたので、潔く諦めて次に進みました。

     第4問は、勘定連絡図をきちんと書き、材料費・労務費・経費、直接費と間接費の区別がきちんとつけられれば確実に解ける!ということが問題を見て分かったので、安心して取り組めました。途中、緊張のあまりいつもはしないような電卓計算ミスを連発してしまいましたが、最終的には「これは満点取れた」という手ごたえはありました。

     その次は第三問の精算表を解きました。答案用紙を見た時点で「精算表だ!やった!」と思っていたので、あえて後半戦に回していました。こちらはソツなく解けて、本試験の中でいちばん楽しんでいる時間でした。

     売上原価についてはきちんと内容理解を深めていたので、とまどうことなく解答できました。「この問題も満点もらった、この試験、微妙なとこもあるけどたぶん合格できる」と思えていました。

     最後に、残り13分というところで第2問に取り掛かったんですが、かなり手ごたえがなく、少しへこみました。簿記3級の知識が残っていればもう少し得点できそうでしたが、度忘れしているところも多いので潔く諦めました。

     周りでは途中退席する方がちらほらいたので、「諦めたのかな…」という印象を受けつつ、「今回の問題、けっして簡単ではないから、諦めたい気持ちも分かるなあ」と感じました。

     ただ、自分としては、第1問・第3問・第4問で得点できた自信があったので、第2問と第5問に手ごたえはなくてもたぶん大丈夫だから不安ではありませんでした。

    試験を終えて

     今回、私は過去問を完璧にすることより、「できる限り苦手分野を減らす」努力をすることに重点を置いていたので、その作戦で合格を勝ち取れたように思います。結果は84点でした。

    • 第1問:20点
    • 第2問:12点
    • 第3問:20点
    • 第4問:20点
    • 第5問:12点

     ちなみに、TACの団体受験者は80人ほどでしたが、その中でも合格者は私を含め10名ほどしかいませんでした。今回の試験は本当にハードだったことを痛感する結果でした。

    管理人から探すようさぎさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    『すいすい簿記』

     90点。導入には最適です。簿記に抵抗がある人におすすめしたいです。

    『サクッとトレーニング』

     80点。本試験レベルの問題が、いきなり難易度急激にUPという雰囲気になったり、微妙に取扱いのない論点(1も)があるので、この本だけだと苦しい箇所もあるのでこの点数としました。ただ、挫折はしにくい本だと思うので、その点では素晴らしいと思います。

    『合格テキスト』

     75点。私にはなんとなく難しいままでした。ですが、想定されるすべての論点を抑えている良い本です。個人的に思うのは、自分に合って読みやすいテキストをメインにし、細かい論点はこの合テキを使うという、メインとサブの使い分けをしていったことがプラスになったように思います。

    『合格トレーニング』

     90点。難しい問題もあり、初見で完璧に解ける問題の方が少なかったんですが、過去問のアレンジ問題もあるので、やはりこの本を繰り返すと非常に効果があることを実感しました。この本をやり遂げるには非常に時間とエネルギーが要りますが、そのリターンは十分にあると思います。

    『合格するための過去問題集』

     95点。厳選問題にかなり助けられました。また、論点別の一覧表もあるので予習復習に役立ちました。解説も丁寧なのでとても使いやすかったです。

    『世界一感動する会計の本です』

     95点。たまに初心にかえりたいときに読みました。三分法ではなく分記法での説明がメインだったりで、日商簿記に直結しない箇所もありますが簿記一巡のインプットにはもってこいです。非常に読みやすいので、簿記につまづいている方や初心者さんにおすすめしたいです。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     10桁なのでおすすめはできませんが、SHARPのEL-133Hを使っていました。これから電卓を用意する方には、12桁のものをおすすめいたします。また、日商簿記1級も目指す方には√キーなどもそろっている電卓をおすすめいたします。
     探すようさぎさんの勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     「あまりがんばりすぎない」「さぼりすぎずに毎日コツコツ進めること」の2つです。

     調子が良い日は、ついついどんどん進めたくなるのですが、がんばりすぎると翌日がしんどくなったり、前日あんなに進めたのだから、とサボってしまいがちなので、やはり「今日は調子よくても○時間までで止めよう」と意識していました。

     逆に調子が悪い日は、「最低この問題はやろう」と意識して最低限の量はやるようにしました。結果として、毎日コツコツバランスよく勉強が進み、モチベーションが保たれました。

     また、過去問演習や答練などで、なるべく良い点を取れるように努力していたので、実際に結果を出せて90点台だったときには達成感があり、これもモチベーションにつながりました。

    管理人コメント

     探すようさぎさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!TACの通学講座を有効活用されていますが、比較的時間がある方や、どうしても1人ではだらけてしまうという方には特におすすめです。

     通学講座のメリットは、「カリキュラムにそって勉強していけば、自然と合格に必要な力が身につく」や「分からないところは先生にその場で質問できる」等ありますが、個人的には「自習室を利用することが出来る」が一番大きいメリットだと思います。

     会計士・税理士・簿記1級受験生のように高い夢を掲げ、人生をかけて勉強している人たちと同じ部屋で勉強すると、「自分もがんばらなきゃ!」という気持ちになりますし、緊張感のある空間では意外なほどに集中して勉強することができます。

     あとは、「直前期の勉強スタイル」のところに書いていただいた「どんなことがあっても絶対に全部の問題を解ききる!」という姿勢も素晴らしいと思います。ぜひ見習ってください。

     ちょっと分からないとすぐに答えを見てしまう方がいらっしゃいますが(受験生時代の私がそうでした)、すぐに諦めずにじっくり考えることによって初めて力がつくので、どんなに難しい問題でも、どんなに苦手な問題でも、必ず自分なりの解答を導きだすことを心がけてください。

    探すようさぎさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第134回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.111

    総合問題を解く際は、本試験を想定して計算用紙の使い方も意識しましょう!

    • 投稿者:あっと!さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月

    はじめに

     金融業界勤務で、会社からは毎年何らかの試験を受けるように推奨されており、3級は4年ほど前に取りましたが、それ以降きちんと簿記というものには触れておりませんでした。「折角3級をとったのだから、2級もいつかは…」という程度の考えはありましたが。

     業種柄、B/SやP/Lなどの基礎知識はありますが、実務で経理をやっているわけではありませんので、仕訳などには全く縁が無く、このままだと簿記からどんどん遠ざかってしまうと思い、2級の受験を決意しました。

     表題で「基礎」と「応用」と言い古されてきたような言葉をあえて使わせて頂いたのは、「基礎」となる簿記のベースの考え方と、「応用」としての試験対策がどちらも両輪として必要である、という事をお伝えしたかったからです。

     特に、簿記は受験する回によって難易度が乱高下しています。前回(133回)のように合格率が40%を超える回もあれば、今回(134回)のように合格率が10%台という回もあります。たまたま厳しい回にあたってしまった人はアンラッキー、次受ければいいや、と考えて臨むのでしょうか。自分はそれは大いなる時間の無駄だと思います。

     時間に余裕のある人ならまだしも、仕事もあり時間のない社会人ならば一発で受かるつもりでやるべきだと思いますし、自分の体験記はそういった、「短期集中・一発合格を目指す」方の参考にして頂ければと思います。

     トータルの勉強期間としては約4ヶ月です。以下、時系列で記載いたします。

    最初の3ヶ月間

     下記参考書を使用しました。

    • 「ポケットテキスト(商業簿記)」(TAC出版)(以下、「ポケット」)
    • 「ポケットテキスト(工業簿記)」(TAC出版)(同上)
    • 「スッキリわかる(商業簿記)」(TAC出版)(以下、「スッキリ」)
    • 「スッキリわかる(工業簿記)」(TAC出版) (同上)

     この期間は、平日、通勤時間に「ポケット」を、お昼休みや仕事の空き時間に「スッキリ」を読んで、気になるところはノートにまとめ、整理する、という作業をしました。平日夜や休日は特に何もしていません。

     どうしても試験が近くならないとエンジンがかからない、というのは人の常かと思いますが、この段階では「細かい点まで頭で深く考える」というよりまは、さほど根を詰めず「全体を俯瞰するようにさらっと読む」感覚で何回も繰り返し読みました。ここで、3級の復習と、簿記のベースとなる考え方(「基礎」)の整理・確認はできたように思います。

     今試験が終わってから振り返ると、今回の2問目のように、過去問や模擬問題集ではほとんど見たことがないような問題が出ることもあり、小手先の試験対策(過去問や模擬問題集だけに頼る=「基礎」をおろそかにして「応用」しかやらない)の危うさと、「基礎」の重要性を痛感いたしました。

    1ヶ月前からの1週間

     下記問題集を使用しました。

    • 「出題パターンと解き方 過去問題集」(ネットスクール出版)(以下「パタ解き」)
    • 「日商簿記検定 模擬問題集」(ネットスクール出版)(以下「模擬」)

     「ラスパ」の中に「予想大会DX」なるネット講座を無料で受講できる、と記載があり受講いたしました。ネット講座ではありますが、PCの画面ごしに試験対策を熱く解説する講師の方々に大いにモチベーションをあげて頂きました。受験勉強でここまで熱い気持ちになれたのは本当に久しぶりでした。

     特に、予想大会の最後に桑原先生がおっしゃられた「誰かに良くしてもらった事は誰かに返す」という言葉は忘れられません。先生ご自身のエピソードにも思わず涙ぐんでしまいました(この体験記は先生へのお礼を兼ねた「お返し」と、ほかの受験生に少しでも役立てば「お返し」になるというつもりで書いています)。

     「ラスパ」の出来がボロボロであった事から、「応用」(試験対策として問題を解く事)の重要性を認識し、予想大会DXで盛り上がったモチベーションの勢いも借りて、「パタ解き」と「模擬」を購入しました。

     それからは、平日は朝早起きして出社し始業前の1時間、昼の1時間、寝る前の2~3時間、休日は1日中、ひたすら解き、間違えた箇所はノートで自分なりにまとめを記述するという作業をしまくりました。

    使用した問題集
    使用した問題集
    まとめノート
    まとめノート

     その後、2周目以降は出来た箇所は飛ばしながら、「ラスパ」・「模擬」と2回転、「パタ解き」を1回転やりました(この間、有給を1日とりました)。

     なお、問題をやる際には、次の2点を意識して取り組みました(これは他の方々の体験記などを参考にさせて頂きました)。

    • 常にスピードを意識して時間を計測(大問1問につき20分)
    • 1回分で使用する計算用紙も本番同様にA4の1枚に限定。二つ折りにして下書きや計算もコンパクトにまとめるように意識

     この3週間はパリパリ勉強して最もエンジンがかかっていましたが、家では平日も休日もピリピリしていましたし、家の事や子供たちの世話も妻任せで何もせず、申し訳なかったと思っています。

     気を遣わせてしまい家族に悪いので、休日は近所のネットカフェに籠もって早朝から勉強してました。

    直前1週間

     「パタ解き」「模擬」をもう1回転(この段階では、もうやった問題なのでおよそ8割から9割は得点できるようになりました。)やり、その後、繰り返して間違えた(=苦手な)問題をやりました。

    試験前日

     翌日に疲れを残してもいけないと思いあまり根を詰めずに「ラスパ」の苦手な問題だけを解いて、あとは子供と遊んだりしてリラックスして過ごしました。

    試験日の1日の流れ

     朝7時起床。試験は午後からで、午前中も勉強する時間はあるのですが、さすがに緊張しており、問題を解く作業はせずに、今までまとめてきたノートなどをさらっと眺めていましたがほとんど頭に入らない状態でした。今更ジタバタしても、という気持ちもありました。

     早めの昼食をすませ自宅を出て、12時50分くらいに会場につきました。大原簿記専門学校の中の40名くらい入る教室でしたが、自分より先に入っている人は一人だけでした。

     試験開始時点でも、2割くらいの席は空いていました。ちなみに、余談ですが、合格発表で合格者の受験番号を見たところ、その教室で合格していたのは4人でした。30人程度の受験者で4人ですから、やはり合格率は低かったのか、と実感しました。

     その後試験が始まるまでは席で目を閉じて頭を休めたりしていました。何もしていないと不安になるので、一応、ノートだけは持って行って机の上に広げてはいましたが、殆ど見ていませんでした。

     2時間の長丁場なので、トイレだけは始まるまでに3回くらい行っておきました(3級の時はこれで痛い思いをしました。開始1時間くらいで我慢できず、見直しもせずに途中退席。合格はしましたが、冷や汗ものでした)。

    • 試験開始!

     開始前に試験官の説明と、解答用紙に受験番号や氏名を記入する時間が与えられ、その時に解答用紙に、自分の得意な精算表が見えたので、ちょっと嬉しくなりました。その後、耳栓をして、計算用紙を二つにおり、集中モードに突入し試験開始。

    第1問

     1問目の減価償却でいきなりひっかけのように、「直接法」と来たので、早くも「難易度があがる」という自分の読みが当たったと思い、ここは注意深く解いて気が抜けたのか、2問目の積送品と3問目の社債で間違えてしまいました。

     普段なら間違えないようなところで間違えてしまっており、試験とは怖いものだと後から思いました。試験が終わった後、会場出口で第1問だけの解答速報が配られており、そこで20点中12点しか取れていない事が分かってしまいました。不合格かも、とがっかりしながら帰宅の途につきました。

    第2問

     銀行勘定調整表。第2問は変化球問題が多いと聞いており、また、パっと見で初見の問題でもあったので、ちょっとやって分からなければ後回しにしようと考えながら臨みましたが、そのまま解けてしまいました。

     変化球かと思いつつ、意外とスラっと解けてしまったので、基本的な考え方で勘違いしているところがあるのではないかと、家で解答速報を見るまでは不安でしたが、18点とれていました。

     銀行勘定調整は解答速報会によれば、本番での出題は10年ぶりとか。予想していた人はほとんどいなかったようです。とはいえ、問われている事はさほど難しい事ではなく、銀行勘定調整そのものは大問として問われる事はないにしても、精算表の期末勘定調整項目でよく出てきますし、問題文をよく読めば7~8割はとれるのではないかと思います。

     また、最後の「現金の残高」は「配当金領収証」も含まれるとしっているかどうかもポイントであったかと。

     ここに関しては、最初に購入して読んでいたテキストのおかげでした。「応用」(数多くの問題を解いてパターンに慣れる)だけではなく、「基礎」(蓄積した知識をもとに自分で考える)も求められていると感じました。

    第3問

     精算表。誰もがそうだと思いますが、3級のころからやりつくしている得意問題なので、自分がよくミスをしていた前受家賃と前払保険料の月数を特に注意しながら丁寧に計算し、20点取ることができました。

     ひっかかった点としては、仕入勘定ではなく売上原価でPLに出すところと、売上割戻引当金(しかも意外と細かい数字になる)の2箇所くらいでしょうか。

    第4問

     製造原価報告書・損益計算書。上から順に数字を入れていき、そのまま解けてしまいました。何か見落としているトラップがあるのか、これも採点するまでは少し不安ではありましたが、特に何もないようで、20点でした。

     あえてポイントを挙げるとすれば、材料費と労務費の直接と間接の区別でしょうか。ここがあやふやな人は結果としてまとまった点数を落としたかもしれませんが、当然おさえておくべきポイントではあるかと。

    第5問

     原価計算。ここで合否の差がついたと個人的には思います。ここで聞かれているのは、「直接」原価計算だけではなく「全部」原価計算との「違い」が理解できているかであり、ここを理解しているか否かで半分以下しか取れなかったか、7割以上取れたか、の差がついたと思います。

     この論点はネットスクールの『模擬問題集』にかなり突っ込んだ模擬問題が載っていました。最初は全く点が取れず、個人的に苦手な論点ではありましたが、捨てずに部分点は取れるように勉強していたのが奏功し、16点取る事が出来ました。

     とはいえ、出題のされ方も文章の穴埋めのような形式でちょっと今までの傾向とは違い、これも変化球だったのでしょうか。冷静に読めればよいのですが、自信がないと動揺していたかもと思います。

     以上、自分は出題の順番通り、1→2→3→4→5と解いていきました。というより結果的にそうなったのですが、下記2点は意識して臨みました。

    • 第2問は変化球が多いので、場合によっては後回し
    • その他の問題も5分詰まったら次の問題へ移る

     所要時間は、第1問15分、第2問15分、第3問20分、第4問15分、第5問15分でトータル80分。残り40分を見直しと自己採点のための解答書き写しに充てる事ができました。

     数多くの問題をこなし、スピードも意識して鍛えてきたのが本番でも効果を発揮しました。結果としてトータル86点で、無事合格となりました。

    最後に(おすすめの文房具のご紹介)

    シャーペン

     「クルトガ」はおすすめです。芯が回転するので常に細い線で記入できます。精算表作成などでは大活躍してくれました。普段、仕事でも使っています。

    ノート

     電車でも開く事ができるようにサイズはコンパクトなB6、綴じはリングタイプ。罫線は縦横にある方眼罫が使い勝手がよいです。

    消しゴム

     「ミリ消し」や「アナタス」など色々試しました。これらも結構使えますが、結局本番では「MONO」の小さめサイズ二つ(一つは使い古しで角が丸くなった広範囲用、一つは新品で細かい部分用)が便利だったように思います。

    耳栓

     これはおすすめです。他にも使っている人がちらほらいました。使って良かったです。電卓を叩く音や鉛筆で記入する音などに気を取られてしまうのが嫌だったので。おかげで解答に集中することができました。

    管理人からあっと!さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    「ポケットテキスト(商業簿記)」「ポケットテキスト(工業簿記)」

     80点。おすすめできます。上記2冊はコンパクトサイズで、電車の中での勉強に重宝しました。コンパクトサイズの本は意外と少ないので、貴重だと思います。

    「スッキリわかる(商業簿記)」「スッキリわかる(工業簿記)」

     70点。おすすめできるかも。絵入りで分かりやすいのですが、もう少し例題が多く載っているといいかと思いました。

    「出題パターンと解き方 過去問題集」

     90点。おすすめできます。出題パターン別に掲載されていましたが、自分的には試験回数ごとの掲載のほうが良かったかもと思いました。

    「日商簿記検定 模擬問題集」

     100点。絶対おすすめ。過去問でカバーしきれない論点が掲載されています。自分はこれに救われました。

    「ラストスパート模試」

     100点。絶対おすすめ。とにかく、必ずやっておくべきです。また、購入者が受けられるネット講座も必須です!

     以上、模擬問題集とラスパはおすすめというより「必須」です。残り3週間はこの2冊を集中してやるといいかもしれません。

     あっと!さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
    得意な論点

     精算表。3級のころからやりつくしている問題。

    苦手な論点

     「直接」原価計算と「全部」原価計算。問題と解答を覚えるくらい繰り返し解き、ノートにまとめた上で直前期(前日)に見ました。

     あっと!さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
    ・「次はない、今回で最後だ」と自分にいいきかせ気合を入れました。「落ちても次がある」と思うのとは大違いだと思います。

    ・常に1回分(第1問から第5問まで)を1セットで時間を計って解き、都度合否判定をしました。合格なら素直に嬉しいですし、点がとれなければ悔しい、そんな一喜一憂がいい刺激になったかと思います。

    ・本番3週間前のネット講座「予想大会DX」。これは独学でやっている人は特に受講すべきです。モチベーションがあがります!

     あっと!さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
    ・「次はない、今回で最後だ」と自分にいいきかせ気合を入れました。「落ちても次がある」と思うのとは大違いだと思います。

    ・常に1回分(第1問から第5問まで)を1セットで時間を計って解き、都度合否判定をしました。合格なら素直に嬉しいですし、点がとれなければ悔しい、そんな一喜一憂がいい刺激になったかと思います。

    ・本番3週間前のネット講座「予想大会DX」。これは独学でやっている人は特に受講すべきです。モチベーションがあがります!

    管理人コメント

     あっと!さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!かなり詳しく書いていただいたので読み応えのある合格体験記に仕上がっていると思います。

     それでは早速、中身を見ていきますが、受験生の皆さんにぜひ参考にしていただきたいのが、「1回分で使用する計算用紙も本番同様にA4の1枚に限定。二つ折りにして下書きや計算もコンパクトにまとめるように意識。」という部分です。

     本試験では、A4の計算用紙1枚に全ての下書きを記入する必要がありますが、普段から意識してコンパクトにまとめる練習をしておくと無駄な下書きを減らすことができますし、「先に二つ折りにする」など賢い使い方を身につけることができます。ぜひ取り入れてください。

     あと、試験日の1日の流れの第5問のところで、「その他の問題も5分詰まったら次の問題へ移る」と書いていただきましたが、このような「マイルール」を事前に用意しておくことはとても重要だと思います。

     本試験では予想外の問題が出題されて、頭が真っ白になってパニック状態になってしまうことも十分考えられますが、1つの問題に時間をかけすぎるのは非常に危険なので、あっと!さんのように「マイルール」を事前に用意して、1つの問題にハマりすぎないように気をつけてください。

    あっと!さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第134回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.9

    過去問14回分を4周して得たのは「簿記の力」と「自信」です!

    • 投稿者:いぇーがーさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1年半

    使用テキスト

    • 「サクッとうかる日商1級テキスト」全6冊 ネットスクール
    • 「サクッとうかる日商1級トレーニング」全6冊 ネットスクール
    • 「合格するための過去問題集(110~129回計14回収載)」 TAC
    • 「日商簿記ラストスパート模試」 ネットスクール

    勉強手法(合格までの流れ)

    • 1年半前~

     第129回(2011年11月)の2級試験直後から、それまでの勉強の勢いをかって1級の勉強に突入しました。サクッとシリーズのテキストを読み、その直後にサクッとシリーズのトレーニング問題を解きました。

     できなかった問題を中心にトレーニングは何回もやりました。テキストは、最初は読むだけにして、2周目、3周目くらいになって理解が定着してきた時点でノートにまとめました。

    まとめノート1
    まとめノート1
    まとめノート2
    まとめノート2
    • 1年2か月前~

     そろそろ、過去問に突入しようかなと思った矢先の2012年4月、急に仕事が忙しくなり、第131回(2012年6月)の受験を断念。そこからは、力を落とさないように、通勤途中にテキストを読んだり、思い出したように時々練習問題をするという日々が、10か月続きました。

     秋頃に仕事は落ち着いたのですが、なかなか本格的に勉強を再開する気になれず、ずるずると中途半端な状態が続きました。

    • 4か月前~

     第134回(2013年6月)を受けようと決心し、ようやく本格的に勉強を再開しました。まずは、以前の状態に戻すため、テキストを読みつつ、サクッとシリーズのトレーニングを一通り解きました。

    • 3か月半前~

     1年越しで、やっと過去問に突入しました。1年前に購入していた問題集だったので、直近の2回が収録されていないという欠陥がありましたが、結局もったいなくて最新のものは買いませんでした。(買わなくても合格できましたが、直近の2回の過去問をやらなかったことは直前まで引っかかっていましたので、反省も込めて最新のものをやるべきだと思います)

     その過去問は、14回分が収載されていたのですが、とにかくひたすら解きました。1周目は時間無制限で、2周目以降は時間を計測して、合計で4周解きました。3周目と4周目の間には、ラストスパート模試を2周解きました。

    1日の勉強時間

     最初の4か月間は、平日は通勤中のテキスト素読の他に1~2時間、休日は3~4時間くらい勉強しました。中だるみの10か月は、やった日でも1時間程度でした。

     最後の4か月は、平日1~3時間、休日は多い日で9時間程度やりました。本番の1か月前くらいが勉強のピークで、休日には過去問を3回分(制限時間にすると9時間分)解きました。

    自分で考える合格のポイント

    1. 過去問14回分を4周したことが一番大きかったと思います。少なくとも類似問題が出れば必ず解けるという自信が付きました。
    2. そろそろ包括利益が出るという情報があちこちから聞こえていたこともあり、過去問になかった包括利益を、「サクッと」と「ラスパ模試」でカバーしたことも本番で役に立ちました。
    3. 10か月の中だるみも全く意味がなかったわけではないと思います。わけがわからず暗記した箇所も、久々に復習してみると、やっていることの意味を理解できるようになっていました。時間をかけることで知識が定着したのだと思います。意味が理解できたことで、初めて見る問題でも、何とか対応できました。(今回の商簿の問題は意味を理解していなければきつかったと思います)

    その他思ったこと

     最後の総仕上げのつもりで購入したラストスパート模試は、商会が難しすぎて、全然できませんでした。正直、本番まで1か月を切り、いいイメージを持ちたいこの時期に、何じゃこりゃ?と思い、かなりストレスがたまりました。

     それでも、本番で役に立った論点もありましたので、模試と思わずに、難しい論点の練習問題と割り切るべきだと感じました。

    試験日の1日の流れ

     普段通り5時半に起床し、8時前に家を出ました。朝少し時間があったので、30分ほど最も苦手で最も出そうな分野の復習をしました。会場には20分くらい前に到着しました。

     会場は100人以上が入れる大部屋で、受験生も100人くらいいたと思います。ただ、空席が多いなと感じました。着席してからは、今さらノートやテキストを見直す気になれなかったので、電卓や消しゴムの配置をあれこれ考えながら時間をつぶしました。

    • 試験開始!

     予定どおり会計学から始めましたが、地に足が付いていないのが自分でもよくわかりました。簡単にできそうな問題でも普段の倍くらい時間がかかってしまいました。

     ようやく落ち着いてきた頃になって、意味不明な設問にぶち当たりました。勉強してきた知識を総動員してもできそうにありません。こんなところで時間を掛けていられない、ということで、即座に諦めて商業簿記へ移行しました。

     出ました!包括利益!連結自体は非常に単純化されていたのですが、いくつかの基本的な視点が折り重なるように問われていたので、徐々に頭の中が混乱してくるのが分かりました。これはヤバい、へたすりゃ全滅すると思い、全体を俯瞰してから解答することを諦め、パーツごとに区切って、その都度空欄を埋めて行く作戦に切り替えました。何とか足切りだけは防ぎたいという気持ちでした。

     全然自信のないまま、取りあえず一通り解答し、会計学の意味不明の設問に戻りました。結局どれだけ考えてもわかりませんでしたが、空欄よりはましと思い、自分の思うやり方で解答欄を埋めました(結局不正解でした)。

     商・会が終わった後の休憩時間は放心状態。ほぼ完璧な状態で臨んだはずなのに、イメージしていた「成功する自分」と異なる試験の手ごたえに、少なからずショックを受けていました。しかし同時に、難しかったから、絶対皆できなかったはずだと自分に言い聞かせていました。

     ようやく気を取り直して後半戦。工・原はわりと落ち着いてできたと思います。ただ、落ち着いていた割に、商・会よりもミスが多かったです。

    結果

    • 商業簿記 25点

     正直難しく、間違えた解答もありましたが、傾斜配点があったようで、なぜか満点でした。正攻法で完璧に解くことを途中で諦め、1か所でも多く部分点を稼ごうという方針で少しずつ空欄を埋めていったことが功を奏したようでした。

    • 会計学 21点

     自己採点はもう少し低かったのですが、これも傾斜配点があったようで、意外に高得点でした。間違えたのは分からない問題ばかりで、ミスはありませんでした。

    • 工業簿記 25点

     これは正真正銘の満点。過去問を解きまくった成果だと思います。

    • 原価計算 19点

     ミスもありましたが、大失敗はしなかったという感じです。

    • 合計 90点

     大手予備校の配点による自己採点では、83~85点くらいだったので、90点も取れていたことにびっくりしました。傾斜配点の科目が複数があったと思われます。

    まとめ

     遠回りもしましたし、もっとこうすれば良かったと思うことも多々ありますので、私のやり方が最良だとは思いません。ただ、一応このやり方で合格できましたので、何かの参考になれば幸いです。

    管理人からいぇーがーさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     サクッとシリーズのテキストとトレーニングは、インプットの学習用に使ったものですが、レイアウトが見やすく、わかりやすいと感じましたので、おすすめできます。85点といったところでしょうか。マイナス15点分は、過去問や今回の試験で出された論点で、載ってないものがいくつかあったところです。

     合格するための過去問題集は、他の過去問題集と比較したことがないので、何とも言えませんが、購入のポイントは14回分載っているという量の多さでした。但し、解説が時に不親切に感じることもありましたので、その辺りを引かせていただいて、90点

     ラストスパート模試は、本番よりも明らかに難しく作ってあり、特に商業簿記はこれでもかと難しい論点が重ねられていました。さらに厳しく鍛えたいという人や、難しい論点も知っておきたいという人にはいいと思いますが、最後の仕上げとして自信を付けたい場合は向いていないと思います。

     罵りながら解いていましたので、気持ち的には低い点を付けたいところですが…本番で役に立ちましたので、悔しいけれど90点です。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     「CASIOのJH-12KM」という電卓です。安いこと、12桁あること、GTがあることが購入のポイントでした。正直、簿記用の高性能の電卓があることを知りませんでした。一応これで合格できましたし、特に不満もありませんでしたが、おすすめとまではどうでしょうか。知っていれば私も簿記用のものを購入したと思います。
     いぇーがーさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     大まかにいうと、得意なのが工業簿記・原価計算、苦手なのが商業簿記・会計学でした。会計学は過去問の点数も悪かったです。

     詳しい分野でいうと、得意(というより好き)だったのは、意思決定や原価差異分析で、苦手だったのは、外貨関係(在外子会社など)や、売価還元法、会計学の理論問題などでした。苦手克服のために、基礎問題を何度も解きました。知識が定着するまで問題を解きまくることが重要だと思います。

     いぇーがーさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     最後の4か月は、モチベーションも最高潮だったのですが、もともと、集中力が持続する方ではありませんので、「絶対1回で合格してやる、さらに6カ月もこの生活が続くなんて嫌だ」と強く念じていたからだと思います。

     その前の中だるみの時期は、もうやめようかなと思ったことが、正直何度もありました。その時は、せっかくこれまで苦労して知識を積み上げてきたのにもったいない、ということを自分に言い聞かせて、辛うじて気持ちをつないでいました。

    管理人コメント

     いぇーがーさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     簿記の勉強は間を空けてしまうと、能力的にもモチベーション的にも、合格ラインまで持っていくのは至難の技になりますが、いぇーがーさんは「勉強時間をきちんと確保する→過去問を解きまくる→自信をつける」という戦法で、見事合格を勝ち取られました。

     簿記の勉強は、級が上がるにつれてアウトプット(問題演習)の重要性が高まりますが、実際は、いぇーがーさんのように過去問14回分を4周できる受験生はほとんどいません。仕事や家事の忙しさを理由にして「時間がないから出来ない」と自分に言い聞かせて、辛い問題演習から逃げてしまいます。

     本試験で過去問がそのまま出題されることはありませんが、「少なくとも類似問題が出れば必ず解けるという自信が付きました」と書いていただいたように、最後はこの、豊富な問題演習量に裏打ちされた「根拠のある自信」が合否を分けるのだと思います。

     最後に「直近の2回の過去問をやらなかったことは直前まで引っかかっていましたので、反省も込めて最新のものをやるべきだと思います」と書いていただきましたが、最新の過去問については大原やTACで無料請求することができますので、こちらを賢く利用することをおすすめします。

    いぇーがーさんが使われた教材や電卓のまとめ