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  • 第133回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.14

    Webで情報収集し、OneNoteでまとめる!使えるものは何でも使おう!

    • 投稿者:otteiさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月

    はじめに

     簿記の知識は全くなく始めました。転職せざるを得ない状況になり、履歴書がさみしかったので「資格でもとってみるか」と思ったのがきっかけです。

     2年前くらいに、「簿記の資格でもとってみれば?」と知り合いから勧められたことを思い出し、なんとなくテキストを買って読んでみると、結構面白かったのでそのまま勉強を続けていました。

    3級使用テキスト

    • 成美堂出版 超スピード合格!日商簿記3級 テキスト&問題集
    • 成美堂出版 ドンドン解ける!日商簿記3級 過去問題

    2級使用テキスト

    • 成美堂出版 超スピード合格!日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集
    • 成美堂出版 超スピード合格!日商簿記2級 商業簿記 実践問題集
    • 成美堂出版 超スピード合格!日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集
    • 成美堂出版 超スピード合格!日商簿記2級 工業簿記 実践問題集
    • TAC ’13 2月検定対策 合格するための過去問題集
    • TAC 網羅型完全予想問題集

     テキストは特にこだわりがあったわけではなく、どういうのがいいか調べてもなかったので最初に目がついたものをなんとなく買っていました。一つ一つの説明が分かりやすいとは思います。

     たまたま買ったTACの過去問についていた問題を解いているうちに、成美堂のものは出題範囲を網羅しているわけではなく、合格点レベルまではもっていけるけれど、実践問題集の内容も応用問題はなく基本的なものばかりなので、安定して高得点を取れるようにはなれないかな、と感じました。

     それと最新の出題範囲には対応していないようです。なのでTACの網羅型の予想問題集を買ったのですが、なかなか良問が多いと感じ、満足できました。

    使用電卓

    • SHARP EL-N36X

     3級の勉強をしているときは、持っていたCASIOの手帳タイプの小さい電卓を使っていました。しかし、キーを打った時の反応も悪いし、打ち間違いも多く早打ちが出来ないので、2級の勉強を始めるにあたって、ちゃんとやるにはやはり少し大きめの方がいいだろうと思い、いろいろとネットで検索しました。

     そこで簿記検定ナビ管理人さんおすすめの電卓を参考にして、いくつも電気屋を回ったのですが、あるところは品ぞろえも非常に多く、それらの電卓のサンプルを置いていたので、実際に触れて確かめることが出来ました。

     その中で、一番最初に触ったSHARP EL-N36Xの感触と反応の良さに興奮し、「手帳タイプとはこんなにも違うものなのか…!!」と感動。値段が高いのがネックでしたが惚れてしまったので購入を決意。

     一応他のも触ったりしたのですが、SHARP製のはキーの配列が良かったです。左手打ちで、数字キーの上に手を置いたときに、手の左側の隠れてしまう方に別のキーがなく、全部見える側にあるので、初心者にとっては変な打ち間違いもなさそうで安心できると思いました。

     他には、クリアキーが一番遠いところにあることと、「RM」と「CM」の機能が一緒のボタンになっていないのが良いと思います。逆に右手打ちをやるなら、CANONやCASIOの方ようなキーの配列が使いやすいのかもしれません。

    使用筆記用具

     シャープペンシルは、0.3ミリだと小さい記入欄も余裕をもって書けるのでいいと思います。消しゴムは、ぺんてるのCLIC ERASERというのを使っているのですが、これは薄い消しゴムなので、精算表や試算表など、記入欄の幅が狭いところを消したいときに、上や下の欄も一緒に消してしまうようなことがなく、非常に便利なのでおすすめします!

     また、硬めの消しゴムなので、消す時にフニャフニャすることがないし、カッターのような構造なので、自分の使いやすい長さだけ出すことが出来るので消しやすいです。

    試験までの約4か月間

    • 11月

     3級の勉強を開始。一通り3級のテキストに目を通し、だいたいの流れや言葉を理解する。もう一度読み直して、過去問題集を7割くらい解く。

     はじめは2時間以上かかってもボロボロの点数しか取れなかったのですが、次第に理解も深まって解けるようになり、2月の試験まで時間がありすぎるので2級の勉強を始めることを決意。

    • 12月

     2級の勉強を開始。まずは基本的な流れなどを把握するために、商業簿記のテキストを一通り目を通し、その後、工業簿記のテキストに目を通す。

     次に、3級とはちがって量が増えたので、しっかり理解をするために、もう一度テキストを最初から読み直し、重要な部分をパソコンでOfficeソフトのOneNoteにまとめていきました。

     OneNoteは文字のサイズや色分け等が自在で表も作れるので、自分なりに見やすくまとめられて便利です。シュラッター図なんかも、エクセルで描いてOneNoteに貼り付けてまとめていました。

     しかも、iPhoneのアプリでOneNoteがあるので、外出先でも余計なノートやテキストを持ち歩くことなく、自分でまとめたものを確認できるので非常に重宝しました。

    OneNote 商業簿記
    OneNote 商業簿記
    OneNote 工業簿記
    OneNote 工業簿記
    • 1月

     実践問題集を商・工とも1周し、理解が浅かった論点だけ解きなおしました。

    • 2月

     過去問を1周。実践問題集をしっかり解いていたことで基礎的な力はついたので、合格点以上は毎回とれていて、これと言って苦手なものもなかったです。

     けれども確実に一発合格したかったこともあり、漏れがなくもう少し難しい問題はないかなと書店で探し、TACの網羅型予想問題集を1周。気が向いたときに3級過去問の残りを解きました。

     試験日までの勉強の進捗は、月単位で、テキスト、問題集を終える、過去問題集と予想問題集を終える、という計画でした。特に計画表などを作ったわけではないのですが、試験前日までアタフタしたくなかったので、前々日までに総仕上げするため、夜寝る前に明日はこれをやるという目標を立てて、実行するようにしていました。

    勉強をしているときに気を付けたこと

     勘定科目などはテキストを読んでいるときに全部覚えようとするのではなく、問題を解きながら覚えていきました。

     問題で間違っていたところや、よく理解してなかったところは必ず見直して、まずは何が違っていたのか、何が足りなかったのかをしっかりと自分の中で考えます

     それが理解できるようになったら、次に問題だけ見て、この問題がまったく分からない人を想像して、その人が分かるように頭の中でその人に説明してみせます。

     その説明の途中に、自分で自分の説明にツッコミをしてみて、それに対してまた説明をする…という妄想を繰り返していました。そうやって実践問題集を一通りしっかり解けば、基礎的な問題を解く力はついて、わからない部分はほとんどなくなります。

     また、簿記検定ナビの質問掲示板にある質問を見て、自分だったらこの人にどうやって説明するか、ということも考えたりもしました。

     これを繰り返していると知識も定着して理解が深まっているので、問題を解いて間違えるときは、だいたい計算ミスや問題文の見落としなどのケアレスミスくらいしかなくなっていきます。ですので、1つの問題集を何周もするということはやりませんでした。

     商業簿記に飽きたと感じたら、工業簿記に切り替え、またはその逆、もしくは3級の問題を解く。という感じで適度に気分転換をしました。

     どうしても集中できない時は部屋を真っ暗にして、明かりは机のライトのみで、机の上にあるのは問題集と電卓と筆記用具だけ、携帯とパソコンの電源は切る。周りの音も気になるようなら耳栓。という感じで、強制的に自分を簿記の問題集に向かわせました。

    3級の解答順序

    • 1→2→4→5→3

     第1、2、4問で時間を稼ぎ、ケアレスミスが他にもひびく第3、5問は後回し。第3問は仕訳が多いため、落ち着いて確実に解答したいので一番最後にしました。

     仕訳の量が多い問題は、以前まで下書きに仕訳を全部書き出していたのですが、この簿記検定ナビでT勘定を設定して答えを導き出すという方法を知り、実践したところ、書く量もへって時間も短縮できて、集計も楽になりミスが減りました。

     独学だとこういった効率的な方法を知る機会がないので、ずいぶん助かりました!

    2級の解答順序

    • 4→5→1→2→3

     工業簿記の方が得意なので先に解いて時間を稼ぎ、ケアレスミスをしたくない第3問は最後にじっくり落ち着いて解くようにしていました。

    時間配分

     過去問を解いているときの時間配分は、出題内容によって解く時間が違ってくるので第○問が○分と決めず、2級だったら工業簿記の第4、5問で20分程度、第1、2問も合わせて計4問で合計1時間前後かけることにし、残りの時間はケアレスミスが後に響く第3問と見直しをじっくり。

     3級も第3問の仕訳をちょっとでも間違えると後々響くので、落ち着いて解くためにそれまでの計4問を解く時間は1時間前後として、残りの時間で第3問と見直しをじっくり。というように複数問でくくって大雑把に時間配分を決めて、ひたすら時間短縮を図るよりも落ち着いてミスがないように解くことを心がけました。

    試験日の1日の流れ

     前々日までに、2級はどんな問題が出されても大丈夫なように仕上げていたつもりでした。ですので、前日と当日は特に何も勉強しなかったです。忘れ物をしないよう、前日の準備と当日の持ち物チェックはしっかりやりました。

    • 6時30分 起床

     試験が9時からスタートで、ぎりぎりに起きようとすると頭が働かないかもしれないので少し早めに起きました。

    • 8時 試験会場がある駅に到着

     カフェがあったので入ろうかと思ったのですが、テキストや問題集で勉強している簿記試験受験者が多く、満席で入れませんでした。結構早めに現地に来て勉強している人は多いようです。他にお店がなかったので仕方なく会場へ向かいました。

    • 8時30分~9時

     みなさん早めに来て結構ギリギリまで勉強していました。電卓も安いものから高いものまで、みなさんそれぞれ違っていましたが、試験官が一人ひとりの電卓をチェックしていくというのはなかったです。

    • 9時 試験開始

     9時前に入室していた試験官が、注意事項などの説明をして問題用紙を配ります。試験が始まる前に解答用紙に受験番号と名前、生年月日を書くので安心できます。準備が終わって、9時10分から試験がスタート。

     2級をメインで勉強していて3級はほとんど手を付けていませんでしたので、商品売買の分記法から3分法に直す問題にてこずってしまい、勉強しなかったことを後悔しましたが、よく考えれば解ける基本的な問題でしたので、何とか正解を導き出せました。

    • 11時10分 試験終了

     午後に2級も受験するのですが、会場内にいることはできなかったので、外で時間をつぶすことになります。私の受験会場の周りには特にゆっくりできるお店もなく、あってもやはり午後の二級受験者で満席だったので入れなかったです。

     仕方なくコンビニでお昼ご飯を買ってその辺のベンチで済ませました。冷たい風が吹く中、近くにテキストを読んで勉強している人がいたのを見て、「当日前までに仕上げてきてよかったなぁ」と思いました。。。会場に入れる時間になるまで、のんびり近くを散歩。

    • 13時~13時30分

     再び会場に到着し、席に着きます。やはりみなさん早めに来てギリギリまで勉強しています。

    • 13時30分 試験開始

     3級同様、試験官より一通り説明などがあり、13時40分から試験がスタート。全体的にも難しくはなかったので、余裕をもって終われました。

    • 15時40分

     試験終了。

    管理人からotteiさんへ追加の質問

     otteiさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は、差異分析やCVP分析です。理系のものは好きなので、割とすんなり頭に入ってきました。

     苦手な論点は、テキストの説明が易しかったためか、特にコレというのはありませんでしたが、過去問を解いていて、テキストには書いていなかった細かい論点や応用問題が出てきたときに対応するのは苦手でした。

     その時は、その問題の解答がなぜそうなるかを理解できるまで、それだけに集中しネットなども駆使して徹底的に調べていました。

     otteiさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     「絶対合格しよう!」と最終的な目標だけを見て意気込んで勉強すると、細かいところで理解が出来なかった時に「合格できないかも…」と一気に不安になってしまいます。

     ですので、目標を細かく分割し、「この論点(もしくはこのページ、この問題1つ)だけを理解できるまで勉強しよう」とか、理解しているところでも何度でも見直して理解を深めることが出来れば、1日ごとの達成感を得られますし、それによって次のステップへのモチベーションにもつながっていきました。

    管理人コメント

     otteiさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!電卓や筆記具の選び方、WebやPCソフトの使い方等を分かりやすくまとめていただきましたので、学習の際の参考にしてください。

     Web上には「使える」情報がたくさんあります。簿記検定ナビでも過去問分析や試験問題予想仕訳問題対策(PDFの無料ダウンロード)等を、試験回ごとにアップしていますし、他にも試験問題を無料でダウンロードできたり、講義動画を無料で視聴できるサイトもあります。

     また、mixiにも「簿記の勉強をしている人たちが集まるコミュニティ」があるので、勉強の質問やモチベーションのアップに有効活用することが可能です。使えるものは何でも使う…というよりは、使わなければ損なので上手に使うようにしてください。

    otteiさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第133回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.110

    自分を追い込んで勉強するのは大事!…だけど、ほどほどに。

    • 投稿者:きなこさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約4か月

    はじめに

     もし自分の行った勉強方法などがこれから受験する方の参考になって頂けたらと思い投稿しました。

     わたしは、100円ショップで働く24歳の女性です。将来の夢とか希望とかなりたい職業もなく、高校卒業してからただ働いてるだけの生活をしていました。他の方々の体験記を読んでいた所、皆さんの受験を始めたきっかけが転職の為、スキルアップの為など、とても輝いてるように見えてとても恐縮です。

     高校時代に簿記という勉強に出会いました。授業の一環で電卓検定や情報処理など様々な資格を取得してきた流れで簿記の勉強をし検定は全商の2級まで取得しました。

    きっかけ

     きっかけは昨年の9月下旬に高校時代の簿記の先生と偶然再会したことが始まりでした。他愛のない会話中に先生が「簿記はもう勉強してないよな、きなこ(わたし)成績良かったのに」と苦笑していて思わず「実は今、日商2級を勉強していて…」と嘘をついてしまいました。

     家に帰ってから「どうしてこんな事を言ってしまったのか」と後悔してしまいました。すると、高校生の頃テストの点数が良かったり様々な検定に合格した時、先生はわたしのことをとても褒めてくれたのを思い出しました。もしかしたら2級に合格するとまた先生に褒めてくれるかも、と期待して嘘をついてしまったかもしれないです。

     このような形でわたしは簿記の勉強をはじめることになりました。

    2度の挫折

     実は日商2級の勉強をしようとして過去に2回ほど挫折しました。

     1回目→高校3年の春。大学への推薦入試の手段として勉強したところ家庭の経済的事情により進学を断念せざるを得なくなり、自暴自棄となり放棄。この頃1回目の受験(点数はここでは言えないくらい酷いものでした)。

     2回目→高校卒業して3年目の春。失業中に3級を受験し合格しました。自信をつけ2級勉強しましたが難易度が高く受験まで至らずに断念。それから3年の時を迎える秋、先生との再会をきっかけにもう1度勉強するチャンスを得ました。

    使用した電卓と教材

    • 電卓
    • SHARP EL-G35(高校入学時に学校から購入。ちなみに電卓は左打ちです)
    • 教材
    • すいすいマンガみて日商2級(商業)
    • すいすいマンガみて日商2級(工業)
    • サクッとうかる日商2級テキスト・トレーニング(商業簿記)
    • サクッとうかる日商2級テキスト・トレーニング(工業簿記)
    • サクッとうかる日商2級厳選過去問ナビ
    • 仕訳攻略ナビ

     『すいすいマンガみて~』(商業と工業)は2回目の勉強に使っていた物です。新しく購入しようと思ったのですが、本屋さんで中身を確認したところ大きく内容が変わっていなかったのでそのまま使用しました。

    おおまかな学習スケジュール

    • 10月~12月:商業簿記、工業簿記の基本問題
    • 1月:商業簿記、工業簿記の応用問題
    • 2月:過去問ナビで過去問対策

     勉強時間は約2時間。午前中は家事、午後は仕事が夜遅くまである為、夜12時~2時の時間帯です。

    勉強方法その1 ~先生に聞いてみよう!~

     勉強方法として簿記教室へ通おうと思っていたのですが、地方の山奥に住んでいる自分にとって通学は難しく、仕事もシフトが不規則ということもあり独学を選ばざるを得ませんでした。通信教育は金銭的な面で諦めていました。

     独学で一番の難点といってもいいのが、『分からないところを聞ける相手が居ない』だと思います。前に勉強したときも、その難点によって行き詰りました。

     そこで、以前再会した先生の勤めている高校へ事前連絡も無しに訪れ「○○先生の元教え子の者です。○○先生に会わせてください。」と事務員の方に告げたら校内へ通してもらいました。

     職員室の前にいた先生は、わたしの超が付く突撃的な訪問に多少驚きつつも心優しく勉強を教えてくれました。すると、「きなこ(わたし)の休みに合わせて分からないところを教える」と言ってくれたので週に1度、授業が終わる放課後に指導するという約束をしました。

     少しの勇気で自分の周りの環境が大きく変わると実感した瞬間でした。過去に学校で簿記を習ったことのある人は、かつての恩師に相談するという手段もあるかもしれないです。もちろん、きちんとアポイントは取りましょう(笑)

    勉強方法その2 ~自分を追い込む~

     これは勉強方法として入るのか分かりませんが個人的に効き目のあった荒行です。趣味が読書、旅行、テレビゲーム、DVD鑑賞、手芸、100円グッズ集め、スイーツを食べること、芸能人の追っかけ、カードゲームetc上げればきりがないくらい多かったです。

     よって勉強を始めた10月から2月の試験までに読書は1日15分、DVDは1週間に1本(普段4~5本)、100円ショップ通いは1週間に3日まで(普段週5日)、あとの趣味は全て禁止にしました。また、大好きな食べ物チーズケーキを合格するまで決して食べないと誓いました。

     それから、周りに居る人やブログやツイッターなどのSNSで『日商2級に絶対合格します!!』と宣言し、挫折できないように怠けないように徹底的に自分を追い込みました。

    勉強方法その3 ~参考書丸写し~

     3級での勉強方法は『参考書を読む→問題を解く→答え合わせ→間違い直し』でした。しかし、2級の参考書を読みいざ問題を解こうとしたらまったくと言ってもいいほど問題を解くことが出来ませんでした。

     そこで、どんなに基本中の基本でも参考書の例題や重要語句の解説をノートに丸写ししました。その作業でじっくりと参考書を読むようになり、問題も比較的解けやすくなりました。

     『参考書を読む→「重要事項をノートに丸写し」→基本問題を解く→答え合わせ→間違い直し』という手順を踏んで勉強をしました。また、ブランクもあり計算方法や勘定科目などを忘れていたときは3級の参考書を引っ張り出して理解できるまで読み込みました。

    参考書丸写ししたノートの中身
    参考書丸写ししたノートの中身

    新年早々踏んだり蹴ったり

     これ等3つの勉強方法を12月末まで行い、1月には応用問題に取り組む予定でした。しかし1月に入ってからわたくしの住む地方で類稀なる程の豪雪の日が続きました。その結果毎日2時間家の周りの除雪作業に追われ予定通りに勉強が進まなくなってしまいました。

     週に1回行う先生との勉強会はお互いのスケジュールが合わなくなり、連絡も途絶えがちになってしまいました。さらに職場で店長から『1月末に店舗(職場)を閉店する』と告白されました。ですがどんなにショックでも雪が積もったら除雪して、疲れて勉強が出来なくて焦って落ち込んで、結局1月の勉強時間は2日に1回で1時間半のペースでしか勉強が進みませんでした。

     2月になってからは勉強のペースがさらに遅くなりました。職場が閉店してから家に居ることが多くなり、外に出ず部屋に閉じこもる日が続きました。不眠にまで陥ってしまいました。

     さすがに同居している家族が心配しだし病院に連れてかれ医師から「うつ病一歩手前」と診断されお薬を頂きました。簿記の先生からは「今、目の前にあることに進むことだけを考えて、自分を追い詰めすぎないで」と連絡がありました。

     SNSでの友達からも励ましや心配の連絡が続々と来て「このままではいけない」と思い、試験の2週間前、本格的に勉強を再開しました。

    ラストスパートは仕訳を解きまくり苦手をつぶしまくり

     試験までの残り2週間は仕訳をひたすら解いていきました。簿記検定ナビさんの『仕訳問題対策』を使用しました。一通り問題を解いて仕訳問題リストに間違った項目をマークしていきました。そこから自分の苦手分野(わたくしは社債と受託販売)を割り出し、参考書「すいすい~」を読み返しました。

    間違えた問題の目次にラインマーカーを引く
    間違えた問題の目次にラインマーカーを引く
    間違えた問題に赤ペンを引く
    間違えた問題に赤ペンを引く

     いまさら、と思われるかもしれませんが基本である仕訳を身に付けなければ問2問3の問題はとくことが出来ないと思ったからです。

     『厳選過去問ナビ』は2月に始めて、2回ずつ取り組みました。いずれも1回目は70点ギリギリで2回目は90点近くまで取れました。
    間違えたところは必ず解説と参考書を読んでいき、苦手な分野(わたくしの場合は本支店会計)を克服していきました。

     あと「女性は原価計算が苦手」とよく聞きますが、わたくしは原価計算のほうが得意だったのでコレといって苦手な箇所がありませんでした。

    試験前日

     試験前日はいつもと変わらず趣味の読書、DVD鑑賞をしました。ちなみに読書は仕訳攻略ナビ、DVDは2時間映画や1時間ドラマより30分のアニメやドラマが勉強の合間にちょうどよかったです。

     それから勉強は夜の8時から10時までして、当日に持っていく物の準備をしました。筆圧の強く、よくシャーペンの芯を折ってしまう自分はシャーペンに芯が十分入ってるか確認までしました。

     試験当日に雪が降っていれば早めに家を出ないと試験開始に間に合わないので、寝る前には天気予報の確認をして就寝。

    試験日の1日の流れ

    試験開始前

     試験当日。この日は朝から最大の寒波が襲撃しました。まるでこの世の終わりかというような猛吹雪。簡単に言うと最悪の天気でした。電車は運休、高速道路は閉鎖。自宅から試験会場までクルマで50分。

     無事に車で行けるかと苛まれながら午前11時半頃、家を出ようとしたら、たまたま仕事が休みの母親から「試験会場まで送っていくから、あなたは助手席でゆっくりしてなさい」と提案され、わたしは助手席に座り母の運転するクルマで試験会場へ向かいました。

     道中、事故を起こした車や吹雪の影響で立ち往生した車が多々ありましたが1時間半かけて試験会場に無事到着しました。母の臨機応変な行動に心底助かりました。そして思ったことは雪国にお住まいの方は2月の受験はお勧めできません。

     会場に着いたのは試験開始30分前、受験者は高校生が多く社会人の方もちらほら見かけました。何度か試験を受けてきたはずなのにやはり緊張してしまいました。緊張を和らげるため、母からもらったチョコレートのお菓子をかじりながら先生が書いた問題の解説を読み心を落ち着けました。

     それから「赤は脳に刺激を与える色」と聞いたことがあったので仕訳対策で間違えたところを赤ペンで書く作業をしました。

    試験開始!

    • 午後1時35分 第1問(10分)←問題に取り組んだ時間。

     最初に取り組んだのは第1問でした。問題は4→5→1→2→3と進んだほうがいいと聞いたことがあったのですが、試験直前まで仕訳ばかりしていた自分は1→2→3→4→5と順番に進みました。

    • 午後1時45分 第2問(20分)

     2問目は仕訳日計表と総勘定元帳と仕入先元帳の作成です。今まで過去問ナビで仕訳日計表の借方と貸方の合計を一致させたことがあまりなかったので、少し緊張してしまいました。

     ですが緊張しながらも落ち着いて問題を解いたおかげで借方と貸方の合計が一致し、総勘定元帳と仕入先元帳への転記もスムーズにできるようになりました。

    • 午後2時07分 第3問(20分)

     第3問は本支店の損益計算書の作成でした。本支店の計算(未達事項の整理)を克服したわたしにとってラッキー問題でした。しかし本店と支店の税引前の利益の問題を初めて見ました。内部取引と内部利益の調整前って何!?という状態で計算の仕方がちっとも分かりませんでした。

    • 午後2時27分 第4問(13分)

     第4問は仕訳問題でした。仕訳は得意のはずが、製造の流れが分からなくなってしまいました。第3問で躓いたことを引きずってしまったと思います。

    • 午後2時40分 第5問(13分)

     第5問は個別原価計算でした。個別原価計算は比較的得意な問題でひたすら電卓を打ち続けていました。しかし途中で備考欄の製造着手と完成と引渡の日時を勘違いしてしまい、最初からやり直してタイムロスをしてしまいました。

    • 午後2時53分 第3問に再び挑戦、見直し

    残りの時間は見直しと第3問に再び取り掛かりました。第3問は何回考えても書き直しても本店と支店の税引き前の利益が分かりませんでした。分からないところをいくら考えても分からなかったので、他の問題の見直しへ切り替えました。それから、自己採点用に計算用紙として配られた紙へ問題の答えを書き出しました。

    試験終了

     自宅に帰り、自己採点した結果は80点台でした。ですが、もし採点箇所によっては落ちてしまう、計算で桁違いに電卓を打ってないだろうか、名前ちゃんと書いたっけ、などと様々な不安要素が押し寄せました。

    合格通知

     試験の約1週間後、わたしの名前宛に商工会議所から封筒が来ました。息を呑みながらペーパーナイフで封筒を開けました。紙には『合格』の2文字が。一瞬何て書いてあるのか分からず、もう1度目を通して自分の努力してきた結果が書いてあることに理解しました。

     嬉しくなり早速先生にメールで報告をし、SNSでもブログでも友達に合格の報告をしました。友達や家族から『おめでとう!!』と祝ってもらい、久しぶりに自分の成果を認められた気分を感じました。

     先生からも『久しぶりに受けて合格とは凄いな!!』と褒めてくれて、自分がこの4か月簿記の勉強をして良かったと身にしみてケータイの液晶画面に涙をぽたぽたと落とし泣いてしまいました。そして、いままで食べることを我慢していたチーズケーキを頬張り至福の時を過ごしました。

    さいごに

     わたしが合格できたのは、己の力だけではありません。分かりやすい参考書と問題集、心配してくれた家族、応援してくれた友達、試験対策に大変役立った簿記検定ナビさん、そしてわたしに簿記の再勉強のきっかけをくれて合格までサポートしてくれた先生のおかげです。

     はじめは不純な動機で取り組みましたが、今では自分のやりたいことに段々気づき、それに夢とか希望を持ってもいいんじゃないかなと思えるようになりました。

     『このまま簿記を勉強する習慣を身に付けたいので何か目指せる資格はありますか?』と簿記検定ナビの管理人田口さんにTwitterで相談したところ、田口さんからの返信で『簿記の先生になりたければ・・・』という言葉で気づきました。

     わたしのなりたい職業は『簿記の先生』です。先生のように優しくて熱心で授業が分かりやすく、ひとりの社会人として尊敬されるような人間になりたいと思いました。

     なので、ただいま来年の6月に行う日商簿記1級の試験に向けて勉強中です。大変長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。

    管理人からきなこさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     点数は98点です。他の方にもオススメ出来ます。特に「すいすい~」は他の参考書に比べマンガやイラストが豊富に載っていて、マンガ好きの方にとってはとても分かりやすいと思います。減点した2点は『委託買付』と『受託買付』がどの教材でも少々分かりづらく理解するまで時間が掛かりました。
     今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     高校入学から約8年、電卓はSHARPの『EL-G35』使っているので耐久性はバッチリだと思います。大きさも程よくボタンも押すとき静かでとても使いやすいです。他の方にもオススメしたいですが市販されてないと聞いたのでサブ電卓として購入した、ほぼ同型のSHARPの『EL-G34』をオススメします(^^)

    管理人コメント

     きなこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     独学のウィークポイントの1つに「分からないところや勉強方法を気軽に相談できる相手がいない」というのがありますが、きなこさんのような「頼れる恩師」がいない場合は、TwitterやmixiなどのSNSを使ったり、簿記検定ナビ主催のオフ会に参加して簿記友達を見つけることをオススメします。

     簿記友達は良き相談相手にもなりますし、時には良きライバルにもなります。今の時代、探す方法はいくらでもあるので、少し勇気を出して自分から動いてみてください。

     あと、きなこさんは試験前日に持ち物の準備をされていますが、この点はぜひ見習ってください。簿記検定ナビでは日商簿記検定を受験する際に必要な持ち物を一覧にまとめた日商簿記検定の持ち物チェックシート(PDF)をご用意しておりますので、有効活用していただければ幸いです。

    きなこさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第133回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.109

    ケアレスミスは癖になる!その癖に気づけばケアレスミスは激減します!

    • 投稿者:いちさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約8か月

    簿記を受験したきっかけ

     現在大学2年生であり、就職活動の際のエントリーシートに記載できる資格がほしいなあと思い、簿記2級を勉強することにしました。3級については大学1年時に簿記の講義を受けて試験に臨んだ結果合格することが出来ていたので、2級を受験しました。

     よく大学生って暇でいいよなと言われる気もしますが、確かに私は暇でした。サークルもしていないし、講義の勉強などは試験直前に頑張ればなんとかなるからです。そのため、勉強時間だけはたっぷりあり、私の合格体験記は忙しい社会人の皆さんのお役には立てないかと思います。

     ただ、大学生で簿記2級を受験しようと思っている方がいれば、多少は参考になるかもしれません(今回は合格率が非常に高いボーナス回だったようなのであまり大口は叩けませんが)。

    独学を選択した理由

     単純に、学校に通うのが面倒だったからです。学校に通おうかどうしようかと悩みもせずに独学でやろうと最初から思っていました。

    独学におけるメリット・デメリット

     独学で勉強する際のメリットは1つです。1日に自分の好きなだけ、また、気が向いたときに勉強できます。私は気分がのった日は満足するまで、もしくは理解できるまで何時間も勉強していましたが、気分が乗らない日は全くやらないことも多々ありました(でもこれはあまり良くないと思います。毎日何時間は必ずやるとか決めたほうが絶対良いです。)。

     また、一か月間短期で自動車学校に行ったのですが、その一カ月間は毎日自動車学校に行き、また自分の運転センスの悪さに絶望していたため、簿記2級の勉強をしようという心意気は消え去りました。実際、その1カ月間は全く勉強していません。

     ただ、「ねかせる」という意味ではその1カ月間も勉強期間に入るのかなと思ったので一応上述の「勉強期間」の欄にはその全く勉強しなかった1カ月分も入れています。

     独学で勉強する際のデメリットは2つあります。

     1つ目はモチベーションの維持の難しさです。3級を受験した際は友人2人と一緒に受験したため、「皆頑張ってるから私も置いていかれないように頑張ろう」とやる気が起きましたが、1人だと「ああ、まあやらなくてもいっか」と思うようになります。よく仲間やライバルは大事だと言いますが、そのことを痛感しました。

     2つ目は、わかないことがあったときの苦しみです。身近に質問できる相手がいないのでかなりもやもやします。私はわからないところがあると何時間も考え込んでしまい、頭の中がぐるぐるしてしまう癖があるのですが、見事にその悪循環に陥りました。

    デメリットの改善方法

     まず、モチベーション維持のほうですが、こちらは環境を変えました。家にいるとパソコンやら漫画やらテレビやら蒲団やら様々な誘惑に負けるので、できる限り大学の図書館で勉強しました。

     次に、わからないことがあったときですが、簿記検定ナビにある質問掲示板を活用させてもらいました。非常にお世話になりました。独学で勉強しようと思うなら、多分あそこに入り浸るぐらいでいいと思います。1人で考え込む時間は無駄です。労力のわりに得られるものが少なすぎます。

    使用したテキスト

    • サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング
    • サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング
    • 日商簿記2級出題パターンと解き方過去問題集(以下、「パタ解き」と記述)

    上記のテキストを選んだ理由

     サクッとシリーズはネットでの評価が高かったため。パタ解きは「とにかく過去問をしないと」と思い書店に行った際に目に入ったため(ネットでの評価は良いか悪いかわかりません)。

    上記のテキストの評価

     サクッとシリーズのテキストは非常にわかりやすかったです。文章は平易な言葉で読みやすく、随所に絵も散りばめられているため、「うわっ文字ばっか。読む気起きねえ」というようなことはあまりなかったです。また、言葉の概念説明(抽象的でそれだけだとイメージがわきにくい)→例題で具体的に説明(具体的にイメージがわく)という流れも良かったです。

     サクッとシリーズのトレーニングですが、これはいらなかったです。もともとはテキストの単元読む→同範囲のトレーニングの問題を解く、というふうに真面目にこつこつやるつもりでトレーニングを買ってみました。

     しかし途中で、「いや、こんなのやるより過去問やったほうがいいんじゃないのかな」と不安に思いました(ネットではよくひたすら過去問解け、慣れろと言われるので)。

     で、途中からパタ解きの「問題のパターン読む」→過去問を解くというふうにやっていきましたが、これで良かったと思います。サクッとシリーズは仕訳を理解するには非常に役立ちますが、伝票会計や特殊仕訳帳、精算表作成などについては実際の過去問で見たほうが試験対策として実践的に理解できます。

    期間ごとの勉強方法

     私は結構ぐだぐだに勉強してきたので、○カ月間はサクッとシリーズ流し読み!、そこから○カ月かけて過去問を具体的に解く!というふうな具体的な期間をもとにした勉強方法は答えられません。自分でもいつからサクッとからパタ解きに切り替えたか覚えてません。

     また、私は計画をたてても予定通りいかないことが多いので、期間ごとの勉強方法については他の方のを参考にしたほうがいいと思います。

     ただ、1つだけ感じたのは、過去問にはできるだけ早く触れたほうが良いです。サクッとシリーズを読んで2級を理解した気になっても過去問を見ると、「仕訳の問題文長すぎだろ意味わかんねえ」とか問2の伝票会計(推定あり)で「え、これどうやって解くんだっけ」というふうに軽くパニックに陥るし焦ると思います。

     こんなにわからないで大丈夫なんだろうかと。なので、多くの方がおっしゃるように過去問重視で勉強したほうがいいのは確かです。

    1日の勉強時間

     これも私はぐだぐだでした。4~5時間する日もあれば1時間だったり、0だったり。なので、これも私のは参考にならないと思います。

    勉強方法~自分のミスの分類と対策~

     間違ったところを間違ったままで終わらせないということは、良く言われることで、当たり前ですよね。でもこれ結構1人でやるとまあいっかって終わらせたり、自分ではわかったつもりでも忘れたころに解くとやっぱりわかってなかったということになります。

     解答・解説を見て、「あ、ふーんなるほどー」と思って答えだけ赤で書き直してやり直しした、わかったという気になっても、それ絶対次のときに同じ所で間違えます。間違ったのには必ず原因があるはずです。その原因を突き止める必要があります。「なぜ」間違ったのかを。そうすると大体間違いって4つぐらいに分けられます。

     ケアレスミスと、連鎖ミスと、知識不足によるミス、理解不足によるミスです。

     ケアレスミスっていうのは、電卓の単純な計算ミスによる答えの金額のミスだったり、試算表作成の問題で借方に書くべき数字を貸方に書いてしまったり、本支店会計問題の支店の期末商品棚卸高を算定する際に、未達事項の仕訳で出てきた「本店より仕入」勘定の金額を計算に加味していなかったり、いろいろです。

     でもこのケアレスミスって結構癖になったりするんですよね。なので、自分はこういうところでケアレスミスをする癖があるって、気付くことが大事です。そうすると問題を解くときに意識するようになります。ここよくケアレスミスするから気をつけて解かなきゃって。

     私自身、伝票会計の問題で売掛金、買掛金勘定のTフォームを作り、そこに伝票番号順に金額を集めていくという方法をとっていたのですが、なぜか売上伝票や仕入れ伝票に記載されている売掛金勘定や買掛金勘定の金額を集めるときに貸借逆で書くというミスを繰り返していました。

     多分、入金伝票や出金伝票の勘定科目で売掛金や買掛金が出てきたときのノリでそのまま書いてしまうからだと後で気づきました。なので、ケアレスミスは自分では気づかない癖・パターンがあるので、把握しておいたほうがいいです。

     連鎖ミスは私が勝手に名付けたものですが、これはあまり深くやり直しをする必要はないと思います。例えば、試算表作成の問題で勘定科目の金額を1個間違って書いたから合計が貸借であわなかったとか、損益計算書の当期純利益が間違っていたから貸借対照表の繰越利益剰余金勘定の金額を間違ったとか、ボックス図の数量を間違っていたから月末仕掛品原価が間違ったとか。

     こういうのはミスした理由がはっきりしているので、「あ、これは連鎖ミスだ」ってさらっと流していいです。むしろ、なんで勘定科目の金額を間違ったのか、なぜ当期純利益の金額を間違ったのか、何故ボックス図の数量を間違ったのか、を突き止めたほうが良いです。

     先ほど書いたようなケアレスミスだったら、自分の癖として把握しておく必要がありますし、次に書くような理解不足によるミスだったら、徹底的にわかるまでやる必要があります。

     知識不足によるミスはそのままです。「知ってれば解けるだろ、わかるだろ」ってやつです。例えば仕訳問題で消費税の税込方式の問題でミスをしたとしたら、それは理解不足ではなく、知識不足によるミスです。テキスト見れば仕訳の仕方が一発でわかります。人に聞くまでもありません。

     ついでに言うと、同時に税抜方式の仕訳方法なんかも+αとしてまとめておくと一石二鳥だと思います。あとは利益準備金を求める際の公式だとか、定率法、生産高比例法による減価償却費の計算の仕方だとか。また、問題文の言葉の意味がわかないというのもこれにあたりますね。累化法だとか、度外視法だとか、仕損・減損だとか、船荷証券だとかいろいろ簿記特有の言葉ですね。

     こういうのは、間違ったら解説やテキストを参照すればすぐに理解・納得できます。ただ、見ただけで分かった気になってもすぐに忘れます。私は利益準備金の公式を何度見ても覚えられずに忘れたころに問題を解いてみるといつも間違えました。

     5回ぐらい間違うとさすがにこれ何回やっても覚えないな、と理解するので、そこでやっと一度自分で公式を書いてみて本格的に覚えました。そうすると覚えました。やっぱり知識不足によるミスは一度要点をまとめたほうが良いです。そのほうが記憶に定着します。

     解答流し見→赤で答えだけ書き直してやり直した気になるのだけは本当に無駄です。1週間後に同じ問題を解いたら多分同じミスをしますし、同じ言葉の意味がわからなくて躓きます。

     理解不足によるミスも、そのままですね。知識不足によるミスとの違いは「解説を何度読んで、テキストを何度参照してもどうしてもわからん」ってところです。知識不足だったらある程度調べたらすぐにわかりますから。

     理解不足によるミスだとわかったら、解説を読む→わからなかったら自分がどこをわかっていないのか、どこは理解しているのかをきちんと把握する、ある程度は自分で考えたうえで掲示板で質問をする→質問に対して返答が来たらそれをじっくり読む、で、またわからないところがあったら質問をする、というような。

     質問をする際も、「○○がわかりません、教えてください」と丸投げするよりは私はこうこうこう考えてこういう答えになったのですが、なぜ答えはこうこうこうなるのでしょうか?というような感じで質問したほうが解答者の方もピンポイントで解説しやすいと思います。

     何より自分の頭の中が整理されて「自分がわからないところがわかる」ようになります。頭の中でぼやーっとわからないわからないて渦巻いている思考が、あ、ここがわかってないんだってわかるようになります。

     で、この理解不足によるミスは要点をまとめた上で、更に類題を解いたほうが良いです。私は荷為替の取り組みをいつも間違っていたのですが、要点をまとめ類題を解いたら大分イメージとして取引が理解できるようになりました。

    勉強方法~仕訳の取引をイメージするための工夫~

     先ほど荷為替の取り組みの処理がわからなかったと書きましたが、私は「簿記検定ナビ 荷為替手形を徹底解説!」のページを熟読してこの流れを理解しました。が、実際仕訳問題に長々と文章を提示されると「あれ、これ今どの段階の取引だっけ」と若干混乱します。

     なので、4人漫画のキャラを配置してイメージしやすくしたりしました。運送業者が~とか売主が~とか銀行が~とか考えるより、あ、今あのキャラが銀行であのキャラに自己受為替手形割り引いてもらってるんだわとか考えたほうがイメージしやすかったです。具体的に誰がどうしてるってのがわかるので。

     売主が、買主が、っていうとイメージがぼやーとしててなんとなくわかりづらかったんですけど、具体的な人物をイメージすることで取引が理解できました。単純に私が具体的にイメージしないと混乱するからとやってみたのですが、案外問題解くのも楽しくなったりして気分ものりました。家族や友達で置き換えたりしてもわかりやすいのかなと思いました。なので自分でいろいろ工夫してみると楽しいです。

    勉強方法~各大問20分で解くための工夫~

     最初はネットで調べたりしてたんですけど、途中で面倒くさくなって自分でいろいろ考えて自分なりの解き方を考えました。例えば、伝票会計で「推定あり」の問題がありますよね。最初の頃は推定に20分かかってました。

     で、そこから計算・答え記入ですから+20分ぐらいかかって実質40分ぐらいかかってました。でも時間内に解けないと意味がないので何回も問題を解いていき必要事項だけ下書きするというやり方にして、かつ下書きをする順番についても決めました(あせらないようにするため)。

     Tフォームは頻出の売掛金、買掛金、受取手形、支払手形勘定をつくり、それ以外はその他で一括して処理する。また、伝票に記載されている金額を伝票番号順に集計していく。基本は金額だけ集める。伝票番号や商店名は書かない。

     ただし、推定がある伝票は伝票番号を書く。必ず書く。金額はアンダーラインを引いて、あとで金額がわかったときに金額を書くスペースをきちんと残しておく。

     さらに、答案用紙を見て、補助元帳(得意先元帳、仕入先元帳どちらかもしくは両方)の作成がある場合は、伝票番号と商店名を書く。商店名は山田商店だったらY,三井焦点だったらMというふうにアルファベット1文字で書く(単純に時間短縮のため)。

     ここから推定を開始する。まず仕訳日計表を見る。売掛金、買掛金、受取手形、支払手形などTフォームを作っている勘定の金額の合計が出ている場合はTフォームの一番下に二重線を引いた後、合計額を記入する(あとで役立つ時がある)。

     総勘定元帳の勘定科目および補助元帳で埋まるところを埋める。ひたすら埋める。たいてい残高と残高の関係性でいくつか埋まるところがある。

     山田商店の得意先元帳があったとしたら、それと自分で作った売掛金勘定のTフォームを照らしあわせる(商店名をTフォームに集めていないと照らし合わせることができません。時短のためには視覚的に一瞬でわかることが最重要です)。

     たとえば、山田商店の得意先元帳があってそれに売上伝票(借方)500,000ともともと印字されてある、もしくは上の作業で埋めた結果そこが埋まったとします。売掛金のTフォームと照らし合わせてみます。

     自分で集計した結果、山田商店の504の伝票(借方)が推定だったりします。そうするとそこがうまります。で、そうするとそれに相当する売上伝票504も埋まります。つまり推定はどれも2個1セットでが終わります。

     このように連鎖的に売上伝票が埋まる場合は、問題用紙の伝票の(  )に金額を記載します。入金伝票、出金伝票、仕入伝票も同じです。振替伝票はしません。連鎖的にそんな感じで全部やっていけば推定箇所はトントンで埋まっていきます。

     結果、入金伝票、出金伝票、仕入れ伝票、売上伝票はもう推定なしの状態なので、上から順に電卓で計算するだけです。それが終われば、Tフォームで売掛金、買掛金、受取手形、支払手形をこれもまた上から順に計算します。その他は最後に集計します。

     こんな感じでやれば23分ぐらいで終わります。以上のように、「時短するにはどうすればよいか、どういうふうに下書きをとればいいのか」と考えることも大事だと思います。

     練習問題を40分で解けたとしても実際試験中大問1個にそんなに時間をとるわけにはいきません。問題内容の理解→時短の方法を考える、もしくはネットで調べる→実際にそれでやって時間内に解けるかやってみるっていうのも必要です。

     私は伝票会計の推定ありが最初は憎いぐらい嫌いで、絶対試験でるなよと思っていましたが、時短の方法を考えてすらすらとけるようになってからはむしろこれ出ないかなあと思うようになりました。

     このように自信や安心にもつながるので、時短方法(というか20分以内で解くための下書きや流れ)はある程度確立させておいたほうがいいと思います。本番でてんぱらないということも大事だと思うので。

    試験日の1日の流れ

     試験前1週間ぐらいはまともに問題を解いていませんでした。大学の試験が終わった解放感に浸っていたので。さすがに試験当日やばいと思って、深夜から早朝にかけて最後のあがきで出そうなところをネットで調べて何問か解きました。それから5時間ぐらい寝て会場へ行きました。

    試験会場の様子

     40分ぐらい前につきましたが、結構教室にはもう着いている人がいました。静かです。おしゃべりしている人はいませんでした。

    試験開始までの過ごし方

     とりあえずしばらくはぼーっとしていました。机に必要なものを並べたり、水を飲んだり。開始30分ぐらい前には自分の要点まとめノートをぱらぱら見てました。15分ぐらい前からは電卓をたたく指を少しならしておこうと思って、持参していた問題用紙を適当にめくって試算表とか精算表とかの勘定をたしていって合計と合うかどうか確かめてました。

     5分前から試験開始までは精神統一みたいなことをしてました。てんぱらないように。とりあえず「落ちても死ぬわけじゃない」とか「後悔だけはしたくないから悔いのないように時間いっぱい取り組もう。どんな問題が来ても諦めない。」「後悔だけは無いように」とかいろいろ考えてできるだけ平常心でいられるように気を付けました。

    試験中の出来事

     思ってもみない問題がいくつかでてきて一瞬「まじかよ」と思い若干てんぱりましたが、「後悔無いように」「どんな問題が来ても諦めない」と唱え続けたおかげでなんとか気持ちだけは保てました。本番はメンタルをできるだけ落ち着かせることが大事だと思いました。

    管理人コメント

     いちさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強の方法やケアレスミスの克服方法等をかなり具体的に書いて頂いたので、読み応えのある合格体験記に仕上がったと思います。

     それでは早速見ていきましょう。まず「過去問は出来るだけ早い時期に取り組んだほうが良い」と書いていただきましたが、これは本当にその通りだと思います。

     日商簿記の3級と2級は、過去に出題された問題(過去問)の類似問題が何度も繰り返し出題されるので、テキストを使ったインプットの勉強は必要最低限にして、問題集や過去問を使ったアウトプットの勉強に多くの時間を割くように気をつけてください。

     次にケアレスミスの分類と対策についてですが、いちさんがおっしゃっているようにケアレスミスに気づいて、その箇所を意識できるかどうかが克服の大きなカギになります。

     私の場合は、総合問題を解く際に使用した答案用紙を捨てずに保管しておいて、2回目、3回目に解いた際に答案用紙を見比べるようにしていました。

     癖になっている箇所は毎回同じように間違えるので、「自分の考え方のどこが間違っているのか」「どのように考えれば正解にたどり着けるのか」をひとつずつ確認して、間違いノートに簡単にまとめて、細切れの時間を使って何度も目を通しました。

     文章にするとすごく地味な作業ですし、実際もやっぱりすごく地味です(笑)ただ、その分だけ効果もすごいです。毎日、目を通しているだけでケアレスミスはなくなります。いちさんもおっしゃっているように、ケアレスミスするポイントを自然に意識できるようになるからです。

     ケアレスミスに悩んでいらっしゃる方は、ぜひ一度試してください。

    いちさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第133回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.108

    学習の予定と進捗を毎日確認し、適宜修正することが大事です!

    • 投稿者:イルカ船長さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約8か月

    はじめに

     昨年6月施行の第131回/3級に合格後、すぐに2級の学習を開始し、第133回の2級検定に合格しました。3級は個人商店をテーマとした簿記ですが2級は株式会社が前提であり、会社勤めの身としてはより身近に簿記を感じられると思い期待感いっぱいで取り組みました。

     工業簿記は初めて学ぶことで不安でしたが、商業簿記は3級の延長線のようだし頑張れば大丈夫だろう…そのような気持ちで2級の学習を始めました。しかし、現実は甘くありませんでした。商業簿記で習う仕訳が格段に複雑になっていること、工業簿記ではイメージを描けなかったこと、大きくこの2つの点で苦労の連続でした。

     独学の自由さを活かし、テキスト類は少し多めに使用することにはなりましたが、試行錯誤しながら自分なりに解決の道を模索し、結果に結びつけることができたことは私にとって良い経験となりました。これから簿記検定を目指される方にとって、わずかでもお役に立てることができれば嬉しいです。

    学習開始から試験日までの動き

     6月21日より学習を開始しました。約2か月で商業・工業の学習範囲を大まかに把握し、2巡目から本格的にテキストと問題への取り組みを行うつもりでした。しかし予定通りには進められませんでした。8月中旬以降は工業簿記に対する苦手意識から勉強に嫌気がさしまして、約1か月ほど全く勉強しない日が続きました。

     9月下旬より、初めからやり直す気持ちで勉強を再開。テキスト、講義DVD、基本問題をしっかり仕上げることに注力しました。12月より商業簿記の過去問に入り、1月より工業簿記の過去問を始めました。

     1月20日以降は2時間で1回分の過去問を解く作業を行い、本番での時間配分の感覚を養いました。2月10日から試験日当日の午前中まで直前予想問題集に全力を注ぎ、総仕上げを行いました。

    学習予定と進捗の確認、行動の修正

     1ヵ月後、自分はどうなっていたいのか。そのためにはこの1週間で何をこなせばよいのか。その1週間のために、今日何をどこまで勉強するのか。日記をつけて実現したい自分のイメージをしっかり持ち、週間計画を確認し、日々の行動を修正しました。

     日記の最後にはどんなに小さな事でも実行できたことははっきりと明記します。小さな事でも学習を積み重ねた事実に変わりありません。とにかく日記の最後は明るい内容で締めくくります。継続するための小さなポイントだと思っています。

    テキストについて

     使用した教材を列挙し、感想を書かせていただきます。

    • 1.すいすい♪簿記2級 マンガみてGo!(商業/工業)

     3級でお世話になった本の2級版です。イメージをしっかり作りながら学習できる本です。サクッとテキストとの相乗効果は抜群だと思います。工業簿記が取っつきにくいと感じる場合に助けとなってくれるはずです。

    • 2.サクッとうかる日商2級テキスト(商業/工業)

     3級学習でとても相性が良いテキストだったため、迷わずこのテキストにしました。文体が柔らかく、丁寧な表現で統一されているため、読んでいて苦痛を感じることはありません。タイトルから軽い印象をお感じになるかもしれませんが、内容の手加減はありません。

     重厚なテキストは網羅性も高く一見して安心感はありますが、学習者がこなせなかったり消化不良となってしまっては何の意味もありません。そうなるくらいなら、たとえ網羅性が多少低くても自分に合う教材をしっかりこなして、ものにすることの方が現実的ではないでしょうか。

    • 3.サクッとうかる日商2級トレーニング(商業/工業)

     テキスト完全準拠の問題集です。基本→本試験レベルと段階的に難易度が少しずつ上がり、この1冊を解きこむことで、試験に必要な基礎は得られます。学習段階で3回転することをおすすめいたします。

    • 4.サクッとうかる日商2級対応・講義DVD(商業/工業セット)

     サクッとシリーズの講義DVDです。商業簿記は桑原知之先生、工業簿記は山田裕基先生が担当です。テキストに沿って講義は進められますが、両先生の講義は具体例を多く用いて、簿記上の取引の意味を非常に詳しく、丁寧に説明して下さいます。従って理解は格段に深まります。

     理解が伴うと無理して憶える必要はありませんから、結果的に学習そのものは楽しくなると思います。「わかる→やる→できる→もっとやりたくなる。」このように自分の中で好循環が出来ると、独学だろうとなんだろうと学習スタイルはさほど関係ないのではないかと思います。

     自分の意志で、自分が主体性をもって勉強することがなによりも大切なことですから。サクッとテキスト&トレーニング&講義DVDのセットで約2万円ほどですが、はるかに超える価値を頂けたと感謝しています。

    • 5.日商簿記2級「仕訳攻略ナビ」

     3級でとてもお世話になった仕訳に特化した問題集です。2級商業簿記の基本論点が簡単、簡潔に示されていて読みやすいです。本試験レベルの総合問題は全部で60題掲載されています。各問題に対する詳しい解説はとても勉強になります。

     携帯性に優れていますから通勤時やスキマ時間でも仕訳に触れることができます。私はこの本の掲載問題を解く際は全て頭の中で仕訳をしました。イメージで仕訳を切る訓練によって得た力は、本試験において私を多いに支えてくれました。

    • 6.7日間でマスター!2級重要仕訳40

     これは公認会計士の柴山政行先生が、ご自身のブログで無料提供して下さっている仕訳トレーニング教材です。本来、この教材は日商1級や税理士簿記論受験生の基礎力確認のために、柴山先生が作成されたものですが、上級から見て重要と思われる2級商業簿記の仕訳を学べることに期待を感じて勉強させていただきました。

     簿記論レベルの計算力が必要となる問題も含まれていますので内容は充実しています。柴山式総勘定元帳という図を用いた解説によって、複雑な仕訳も勘定連絡を追いながら見ていくことですっきり理解できるようになりました。

     40問の仕訳を7日分に割り振り、レジュメと柴山先生の音声講義がセットで提供されます。私は往復2時間の通勤時間を有効に使うために、音声講義をMP3プレーヤーに入れて学習しました。

     初めの数回転はレジュメで問題を読みながら音声講義を聞きますが、何度か繰り返すうちに問題は覚えてしまいます。以降はレジュメ無しで音声講義のみに集中します。問題を聞き、取引の状況を素早くイメージし、頭の中で仕訳をします。この作業を50回転ほど繰り返しました。

     仕訳がどれだけできるようになったのかを確認するために、過去問の仕訳問題だけをまとめて解いてみたところ、以前は全くできなかった問題がすらすら解けるようになっていました。

     印象に残った柴山先生の言葉がありますのでご紹介させて頂きます。「基礎力は瞬間的に出せなければ意味が無い。」「いちいち確認しながらつっかかっている状態だから上級レベルで出来なくなる。」「3級が疎かだと2級が出来なくなる。2級が疎かだと1級や税理士簿記論で苦労する。従って基本は大事です。」

    • 7.プラス8点のための問題演習(TAC出版)

     過去問と同時並行で進めました。問題のバリエーションが豊富で、解説と計算過程が豊富な図解とともにかなり丁寧に書かれています。過去問を解いてみてハードルが高いと感じる場合は、この問題集でじっくり時間をかけて考え方を確認してみるとほとんどの悩みは解消されると思います。

    • 8.出題パターンと解き方 過去問題集(第133回対応版)

     解説がとても詳しいので助かります。解説はできれば声に出して実際に読みます。先生が自分に教えてくれているように思え理解度が違います。分野別に本試験問題が組み替えられていますので、苦手を潰すためのまとめ解きには最適です。

     学習時間が取れない時でも、1問選んで解くだけでしたら20分前後で済みますので、あまり気持ちを構えることなく過去問に触れる環境を作ることができるはずです。

     まず学習初期に過去問を見ておくことをおすすめします。解くのではありません。本番でどのような問題が出題されるのかを知ることが目的です。早い段階で本番のイメージを持っておくと、学習の進め方を見直すときの拠りどころになると思います。

     第1問は仕訳5題が定型です。収載された過去12回分の第1問をまとめて解くと弱点が明らかになります。各回10分~15分を目安に全問正解できるようになれば、本番で恐れることはありません。

     全ての問題に共通しますが、一度解いて出来た問題でも再度じっくり復習することで知識の定着が確かなものになります。2度目に解く時は出来るだけ丁寧に、詳しく下書きを書いてみるのもいいかと思います。さらにもう1人の自分に対して説明する作業を入れると効果的です。

     「この問題はこういう処理を聞いているから、このように資料を整理して、特にここに注意をして、こうやって計算するんだよ。」面倒な作業のように思われるかもしれませんが、説明しようとすると以外と難しいものだと気が付きます。

     スムースに説明できないということは、理解が不十分な可能性があります。順を追って自分に説明することにより、知識が整理され腑に落ちていくと思います。

    • 9.ラストスパート模試(ネットスクール出版)

     様々な出題形式が収載された直前予想問題です。内容は簡単すぎず、難しすぎずでちょうど良いと思います。

     ラストスパート模試を使用してインターネット上で開催される試験直前イベントがありますが、ここではネットスクール社の先生より、学習進度別の直前期学習プランについてレクチャーを受けることができます。インターネットを使える環境があれば参加をおすすめします。

     ラストスパート模試は4回分が用意されています。本番までに4回転しました。多くの問題を粗くこなすことよりも、問題を絞って何度も繰り返す方が力は付くように感じます。

    • 10.会計学入門(桜井久勝先生/著)

     日経文庫の本です。桜井先生は「財務会計講義」の著者です。桜井先生が会計を初めて学ぶ人のために、基本となる部分を柔らかい文章で記述してくださっています。小さくて薄い本です。

     日商簿記2級の試験対策として直接関係しない本ではありますが、2級を学習するうちに感じた素朴な疑問に対する答えが書いてあったりしますので気分転換に読むのによいかと思います。簿記処理の背景にある会計学を意識することで、簿記を学ぶ意味をより深く認識できると思います。

    試験日の1日の流れ

    • 起床時間

     午前6時に起床。消化のよい朝食をとり、7時~9時までは「ラストスパート模試」の復習を行いました。第1予想の「本支店会計」を中心に、ウラ予想までまんべんなく目を通しました。また苦手ではない分野には特に注意を払い、抜けがないかどうかを確認しました。

     9時30分~11時30分までは、「プラス8点のための問題演習」の復習です。工業簿記の問題のみを復習して、自宅での学習は完了としました。

    • 試験会場に到着

     12時40分に会場入り。市内の私立高校です。当日は強風で電車遅延が予想されたため、早めに自宅を出て家族に車で送ってもらいました。案の定、電車は遅れていました。

     とても寒かったので、上着のポケットに携帯用カイロを入れておきました。試験直前まで手を温めました。電卓をスムースに打つために…

    • 教室に入る

     すでに4~5人ほどの受験生が入室していました。黒板に書かれた受験番号を見ると、私は一番前の席でした。後ろに人がいる状況が好きではないので、ちょっとだけ嫌な気持ちになりました。

     机の上に置いたものは受験票、運転免許証、電卓、シャープペンシル(クルトガ0.3ミリ、芯はB)、消しゴム、ラストスパート模試。予備の筆記用具は落下防止のために、シャープペンシルと消しゴムを輪ゴムでまとめて滑り止めをしておきました。

    • 試験開始15分前

     トイレに行く。試験開始後は手洗いが理由でも一旦退室すればその時点で試験終了となるため、ぎりぎりまでトイレに行く時間を引っ張りました。頭に栄養を与えるため、ブドウ糖を飴替わりに口に含みました。

    • 試験監督が入室

     受験上の諸注意について説明を受ける。鼻をかむためにティッシュペーパーを使用する場合は、事前に申し出ることを強調していました。まだ花粉症の症状が出ていなかったのでほっとしました。

    • 13時30分、試験開始

     解答用紙に受験番号と氏名、生年月日を記入。合わせて出題形式を推測して、時間配分を組み立てました。

     試験開始の合図とともに、一斉に問題を広げる音が教室に響きます。この一瞬のために重ねた学習を出し切る時がきました。私はすぐに問題を見ません。背筋を伸ばし、目を閉じて、静かに深呼吸を数回。

     深呼吸をする間「3級で一度は挫折を味わった自分が今日、2級の試験を受けようとしている。この状態になれたことが夢のようだ。この日を迎えられる環境を整えてくれた家族や先生方に感謝。」このように思い心を整え、努力をしてきた自分を褒めた後、問題にとりかかりました。

    • 解答開始

     解答順序は第1問→4問→5問→2問→3問の順に決定。

     第1問は迷わず解答。所要時間は12分。第4問、第5問は苦手としていた工業簿記。時間をかけてしっかりと下書きを作ったため、40分以上を費やしました。一つひとつの処理を確認しながら解答することを実践しました。第2問は伝票会計・仕訳日計表の推定型。過去問で何度もやり込んだ問題です。ストレス無く解くことができました。

     第3問は商簿のメインテーマでもあります。今回は「本支店会計」でした。決算関連の出題形式では他に単体での精算表や財務諸表を作成させるものがあります。本支店会計は前段階のプロセスがポイントとなる少しだけ特徴がある形式ですね。1級を目指している私としましては思い出に残る出題だな…などと余計なことを考えながら解答しました。

    • 試験終了

     全ての問題を解き終えるのに2時間を要しました。従って見直しが全くできませんでした。一つひとつの処理を正確に行うことに集中しただけで試験が終了してしまいました。不安な気持ちで会場を出ました。

    試験結果

     3月7日、商工会議所より合格発表がありました。試験で見直しが出来なかったため不安でしかたがありませんでしたが、合格していました。私が申し込んだ商工会議所では、試験の得点については受験者本人の申し出に限り検定センターにて閲覧できるためすぐ確認に行きました。70点ギリギリを予想していましたが、得点は96点。第3問で4点を失点しました。

    今後について

     すでに1級の学習を始めていますが、3級、2級で学ぶ内容はとても大切だと痛感しております。学習においては時間がかかっても理解することを重視した姿勢で取り組み、会計の考え方と計算をつなげて、簿記を通じて会計を学び続けていこうと思います。

    合格に欠かせないこと

     合格は、「良き師との出会い、自分の努力、周囲への感謝」によって、必ず成就するものと信じます。有難うございました。

    管理人コメント

     イルカ船長さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     合格体験記をまとめていて思うのは、短期間で合格する人の多くはきちんと勉強スケジュールの管理をしているということです。イルカ船長さんも日記を使って勉強のスケジュール管理をされていますが、最初にゴール(=合格)を決めて、逆算的にスケジュールを組んで、あとは適宜修正を加えながら黙々とこなしていく…というスタイルが一番良いと思います。

     また、イルカ船長さんは試験日当日の天気から「電車のダイヤが乱れるかもしれない」と判断し、車で試験会場に向かわれています。2月試験は全国的に雪の影響を受ける可能性が高いので、最初から複数のアクセス方法を考えておくと万が一の時に慌てなくて済みます。

     最後に、開始の合図とともにすぐに解き始めるのではなく、一度、深呼吸して気持ちを落ち着かせるという行動もおすすめです。すぐに解き始めると、どうしても周りの雰囲気(電卓の音や紙をめくる音)が気になってしまいますが、あえて深呼吸して開始のタイミングをずらすことによって、周りの雰囲気に飲まれるのを防ぐことができます。

    イルカ船長さんが使われた教材や電卓のまとめ