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  • 第130回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.94

    悔しさをバネにして、5回目の挑戦で合格!

    • 投稿者:チョビさん
    • 勉強形態:高校や大学
    • 受験回数:5回
    • 勉強期間:約1年

     私は、商業高校出の大学2年生で、第130回日商簿記検定2級に合格することができました。私の体験記が読んでくださった方々の励みや参考になればうれしいです。

    勉強方法(2011年4月~2012年2月26日まで)

    • 大学内の検定対策講座(4月~6月12日の検定日まで)
    • 大学の授業(9月~2月上旬まで)
    • 自習 平日(1日平均3~4時間)・休日(1日平均8~9時間)

     私の通う大学では、検定取得を目標とする人の為に検定対策講座があります。4月に入学した際にその講座を受講しました。しかし6月の検定試験では惜しくも「68点」であとわずかに合格点には達しませんでした。

     この結果を受けしばらく悔しさから抜け出せずに勉強を辞めてしまったので、11月の検定試験を受験してもしょうがないと思い受験しませんでした。この結果、合格までの学習期間が約1年と長期になってしまいました。

     2月の検定試験合格を目標に本格的に勉強を開始したのは10月頃です。勉強をするきっかけになったのが、「(以前検定講座でお世話になった講師の先生が)心配していたよ。」と友達から言われたのが勉強を再開するきっかけになりました。

     私は、その時複雑な気持ちでした。自分を心配してくれている先生がいるのに、その期待に応えられない自分が情けなく思えました。6月の検定試験の後先生は私に「受からせてあげられなくて申し訳ない。」と言いました。

     この言葉を聞いたとき、私は泣きました。自分の力が足りなかっただけなのに、先生にこんなことを言わせてしまったのだと思ったからです。その時のことを思い出したら、もう逃げたくないと思いました。遅いスタートではありましたが、もう一度挑戦しようと思いました。

    使用した問題集など

    • 大原合格作戦シリーズ 日商簿記2級商業簿記テキスト(大原出版)
    • 大原合格作戦シリーズ 日商簿記2級工業簿記テキスト(大原出版)
    • 日商簿記検定 模擬試験問題集 平成23年度版 2級(実教出版)
    • 第130回を完全予想! ラストスパート模試(ネットスクール出版)

    勉強の仕方

     やはり、基礎が大事なので基本をしっかりと抑えられるような勉強をしていきたいと思いました。理解できてきたら応用問題を解くといった、その段階での自分のレベルに合わせて解く方法が一番いいと思います。

     早く次に進みたいと焦る気持ちはありましたが、地道に学習していくことが一番の近道だと思ったので、上記で紹介したテキストを記載順にやりました。「今日は、精算表を完成させる!」などの小さな目標を立てて取り組むのがお勧めです。

     また、商業簿記・工業簿記ともに、テキストは2回解くようにしました。2回目解くことで、本当に理解できたのか再確認することができます。更に、自己分析をすることができます。

     よく間違えてしまうところなどリストなどにピックアップすれば効率よく勉強できますし、苦手なところを探す手間が省けていいと思います。あと、語呂合わせで覚えられそうな公式は、自分でオリジナルの語呂を作って覚えました。

    検定前の学習方法

    • インターネットなどを使って出題予想の情報を得る
    • 予想問題を繰り返し解く

     私は「今回は、どんな問題が出るのだろうと」すごく気になっていました。このような不安な気持ちになるのは仕方ないと思いますが、私の場合、簿記の出題予想をしているサイトを見たりして情報を収集しました。

     また、的中率が高いというクチコミを信じて、ネットスクール出版の「ラストスパート模試」を購入しました。予想問題を解くだけでなく、過去問の類似問題を探して解いたりもしました。予想をもとにいろいろな問題に慣れておくことも大切だと思います。

    試験日当日の流れ

     朝6時に起床。8時半頃電車に乗り、試験会場である(自分の通っている)大学に10時過ぎに着きました。試験会場ではまず予想問題を一通り確認しました。特に工業簿記は、絶対押さえておきたいと思ったので念入りにやりました。また、緊張から指が動かなくなるといけないので、伝票会計などで指慣らしをしました。

     12時に昼食をとりましたが、試験中に腹痛を起こさないように脂っこいものを控えました。そして試験開始30分前には着席して最後の確認をしました。以上が当日の流れです。

    合格発表

     3月12日に合格発表がありました。期待と不安を胸に、紙が張り出されるのを今か今かと待っていました。自分の番号を見つけた瞬間は喜びで訳がわからなくなりました。「いままでやってきたことは間違っていなかった。努力が実を結んだ。」と素直に思えました。

     数日後、合格証書が届きました。本当にうれしかったです。額縁にいれて飾っています。

    合格までの軌跡

    • 過去の成績
    • 124回 21点 (平成22年02月)高校2年
    • 125回 46点 (平成22年06月)高校3年
    • 126回 55点 (平成22年11月)高校3年
    • 128回 68点 (平成23年06月)大学1年
    • 130回 90点 (平成24年02月)大学1年

     私は商業高校に通っていたので、高校時代にも受験しました。私のように何回落ちてもあきらめずに勉強を継続できれば、きっといつかは結果を残すことができると思います。私自身、負けっぱなしでしたが、最後には90点という高得点で合格を勝ち取ることができました。自分のやり方次第で道は開けると思います。

     4月になり私は大学2年生になりました!今後は、日商簿記検定1級を目指したいと考えています。また、検定取得講座に入会して日々努力していきたいです。そして、将来的にはFPの資格も取得して金融機関で働きたいです!読んでくださり、ありがとうございました。

    管理人からチョビさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     教材に点数を付けるならば大原出版のαは100点です。基礎の問題だけではなく応用問題があり、ちゃんと力が身についているかを確認することができるのでいいと思います。また、分野事のまとめの問題もあり、短い時間で勉強することもできるので使い勝手が良かったです。お勧めします。
     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     私の使用している電卓は、キャノンの12桁ある電卓です。この電卓の利点は、千・万・億のボタンがあることです。大きい数字を打つときは非常に便利です。逆に弱点は、ルート機能などがないことです。それ以外は別に困ったことはありませんでした。他の人にはあまりお勧めしないです。やはりそれなりの機能がある電卓の方が長く使えていいと思います。
     チョビさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     私の得意なのは、工業簿記の等級別です。問題を解いているうちに好きになりました。苦手な論点はCVP分析です。何回も同じところを間違えてしまったりしていました。そこで私はスケジュール帳の余白やメモ欄に公式や図形を書いたりして見直していました。

     スケジュール帳は毎日持ち歩くものなので荷物にならないのでいいと思います。また、すぐに取り出せるから電車での移動中などでもチェックできました。苦手を克服するために、解説を読む時間を多く取るようにしました。解説を読み、どういう計算をして間違えたのか考えられるからです。

     チョビさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     私は、勉強計画を立てて勉強していました。このことが勉強のモチベーションを上げてくれたと思います。自分のペースで焦らずに解くことで無理なく続けられました。また、今日何しようと余計なことを考えなくていいので計画的に勉強することが好きです。

     あとは、無理をせずにしっかりと息抜きをすることです。20分くらい横になったり、お茶飲んだり、音楽聞いたりと少し勉強の合間に好きなことをするのが一番いいと思います。

    管理人コメント

     合格体験記のご投稿ありがとうございました!5回目の挑戦で合格されたとのことで、喜びもひとしおだったと思います。

     チョビさんもおっしゃっていますが、簿記3級・簿記2級は諦めずに勉強を続ければ必ず合格できる試験です。なかなか合格できずに悩んでいる方もいると思いますが、トンネルは「出口の直前が一番暗い」と言われています。今は真っ暗闇の中を不安を抱えて進んでいる状態かもしれませんが、諦めずにがんばれば必ず合格という名の光が見えてくるはずです。

     あとは…追加の質問の一番下でもお答えいただきましたが、効率よく勉強するためには適度な息抜き(休憩)が必要です。人間が集中して勉強できる時間は1時間程度と言われていますので、こまめに息抜き(休憩)をとるように心がけてください。

    チョビさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第130回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.93

    「理解する」を重視して、最後まで諦めないことが大事!

    • 投稿者:九十九さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約5か月

    はじめに

     私は大学で日本文学を専攻しています。大学生活最後の春休みは、卒業記念に自動車免許を取るための合宿に参加しようと思っていましたが、祖母が入院する事になったためお見舞いに通う日々。自宅を離れられなくなってしまいました。そんな中、ふと、商学部の友人が「簿記は勉強して損はない」と話していた事を思いだし、自動車免許の代わりに簿記に挑戦する事に決めました。

     動機は単純で、半ば気まぐれで始めたようなものでしたが、簿記の世界は本当に面白い!簿記の面白さは実際に勉強してみないとわからないと思います。教養にもなり就職にも役立つとのことで、勉強して良かったと心から思います。パズルゲームで遊んでいるかのように楽しく勉強できました。

    使用参考書一覧

    • 『新検定簿記講義 3級/商業簿記〈平成23年度版〉』 渡部 裕亘ほか 中央経済社
    • 『日商簿記2級 とおるテキスト 商業簿記』 桑原 知之 ネットスクール出版
    • 『日商簿記2級 とおるテキスト 工業簿記』 桑原 知之 ネットスクール出版
    • 『日商簿記2級第130回を完全予想!ラストスパート模試』 ネットスクール株式会社
    • 『合格トレーニング 日商簿記2級商業簿記Ver.7.0』 TAC簿記検定講座
    • 『合格するための過去問題集 日商簿記2級』 TAC簿記検定講座

     使用した時期は後述しますが、どのテキストもお勧めです。参考書以外では仕訳クイズや簿記の情報をまとめたホームページも利用させていただきました。

     電卓は特に拘りはなく、家にある物を2つ使っていました。家にある電卓は古くて安い電卓なので「0」のみで「00」がありません。きちんと理解している方でしたら、電卓のスピードは合否に関わるほどの大きな影響はありませんが、早く計算できる方が良いに決まっていますし、「00」はあった方が便利だと思いました。

    勉強スケジュール

     私は簿記3級を持っておらず、2級の一発合格に成功しました。簿記のテキストに始めて触れたのは10月、2月の試験で合格したので勉強期間は5ヶ月になります。4ヶ月はダラダラと勉強し、過去問で50点前後の点数が取れる程度に把握し、春休みの1ヵ月で80点くらいに上げました。

    • 10月~12月

     5ヶ月で簿記2級と言っても、突然2級の勉強を始めた訳ではありません。向き・不向きがあると思いますし、簿記の基本を知るためにも、まずは解説が親切な3級参考書を一冊購入する事をお勧めします。

     私は『新検定簿記講義 3級/商業簿記〈平成23年度版〉』を購入しました。2級の範囲に3級の範囲も含まれているとはいえ、無理して覚える必要はありません。本当に読むだけで良いです。解説を読みながら内容が理解でき、簿記がどんなものなのか何となく掴めれば充分だと思います。

     簿記3級の参考書は2週間程度で読み終え、次に『とおるテキスト』を購入しました。簿記3級の範囲は商業簿記、簿記2級は商業簿記と工業簿記です。工業簿記は3級には含まれていない範囲なので、基礎的な事だけでも既に知っている商業簿記から読み始めた方が良いと思います。

     とおるテキストの商業簿記は1つのChapterが20ページくらいです。1日2Chapterを目標に読んで、大まかなイメージを掴みます。簿記2級は3級と比べて難しくなりますが、1回で覚えようとしないでまずは読むだけで構いません。

     工業簿記の方はChapterによってページ数の差が大きく(数ページ~40ページ)難易度も差があるためChapterは気にせず、20~30ページくらいを読んだ方が良いと思います。

     どちらも1回ずつ読み終わったら、次は何度も読み返してじっくり理解していきます。工業簿記は電卓を使わないと計算できない場面が多いため、電車の中やちょっとした休み時間では商業簿記、休日は工業簿記、と分けて勉強しても良いと思います。

     他には、暇な時間に簿記のホームページを見てクイズを解いたり勉強の参考にしていました。簿記検定ナビの「簿記クイズ」も活用させていただきました。

    • 1月

     商業簿記はわかっているつもりになっても解けていなかったりド忘れが多いので、『合格トレーニング 日商簿記2級商業簿記Ver.7.0』を購入しました。簿記の面白さがわかるようになってくるのはこの辺りからです。

     精算表や仕分日計表が左右ぴったりと一致させるのはパズルを解いているよう。実際には一致=満点とは限りませんが、一致した時にはほぼ正解しているので「やった!解けた!」と気分がスッキリです。…が、私は精算表と本支店会計が苦手で現実はなかなか一致しません。だからこそ楽しかったのかもしれません。(笑)

     私は問題集に直接鉛筆で薄く書き込み、ノートなども特に取りませんでしたが、TAC出版のテキストはホームページで解答用紙をダウンロードできるサービスがあるため、そちらを利用した方が良いと思います。

     1月の下旬頃『合格するための過去問題集 日商簿記2級』を購入し、過去問を2~3回解きました。点数は40~50点後半。この時点では合格は程遠い点数です。

    • 2月前半

     2月は春休みになったので、1日3~5時間集中して勉強できました。過去問を中心に取り組み、深夜や空き時間に仕訳(問1)と工業簿記(問4、5)を勉強しました。

     仕訳の能力は問2、問3の部分点に繋がりますし、問1対策の方が問2、問3対策よりも短い時間で気軽に勉強できます。問2、問3が苦手な方でも、仕訳を強化して部分点だけを狙い、工業簿記でカバーすれば合格は充分に可能です。

     問2、問3があまり理解できなくてもある程度の点数が取れる一方で、工業簿記は原価計算表などが出題された場合、最初に躓くと全ての数字がずれていき一気に10点以上失います。工業簿記の問4、問5の両方で躓くと致命的になるので、特に力を入れて勉強しました。

     ケアレスミスをしてしまったり、理解できない部分がある場合はほとんど解けませんが、工業簿記の難易度自体はあまり高くありません。得意分野は8割以上の点数が可能なので、工業簿記の得意分野は積極的に増やすべきです。

     過去問でできない部分があれば、解説を読んで完全に理解し、別の日に改めて解き直すと本当に理解できているかがわかります。

     とおるテキストでは「簿記は80%わかっていても解けないが、100%わかると100%解ける」と解説しています。実際100%解けるようにはなりませんでしたが、得点が急上昇するのは本当で、簿記は突然解けるようになります。

     過去問と工業簿記をひたすらやり込んだためか、今まで50点止まりだったにも関わらず、集中して勉強してから1週間で80点以上の点数が急に出始めるようになりました。私は最後の追い込みで成功したので、試験直前の過去問で低い点数を取ってしまっても、諦めないで頑張る事をお勧めします。

    • 2月後半

     試験2週間前くらいから『日商簿記2級第130回を完全予想!ラストスパート模試』の登場です。ラストスパートは「試験を予想する問題集」というコンセプトで、全部で4パターンの模試が体験できます。しかし、4パターンも予想をしていればどこかしら実際の試験でも似たような問題が出てくるでしょう。(苦笑)

     問題集としてはとても役立ちましたが、「予想」よりも「復習」のように感じました。ラストスパートは、ひねった問題や完全に理解していないと解けない問題が多く、難易度は実際の過去問、試験よりも高いです。

     過去問で75~85点くらい取れる段階で挑戦しても70点前後、「ウラ予想」はまさかの50点台でした。ラストスパート模試は難しいですが、解き終えた時は「これより難しい問題は実際には出ないだろう」と安心感があります。

     試験直前の時期で難易度の高い模試に挑戦し、苦戦する事でモチベーションの維持に繋がりました。初受験で実際の試験形式がわからない方、過去問を解いても不安な部分がある方にはお勧めです。ラストスパート模試で平均70点以上取れるようであれば合格はほぼ間違いないと思います。

     しかし、ひねった問題ばかり練習すると変な癖が付き、逆に簡単な問題が解けなくなってしまう事もあるので、試験前日などは、やはり一般の過去問題集に取り組んだ方が良いと思います。前日は過去問の工業簿記をひたすら解きました。

    試験日の1日の流れ

    • 10時:起床

     普段通り朝ごはんを済ませ、試験会場へ向かいました。

    • 12時:会場到着

     近所の会場でしたが、家にいても特にする事がないため、かなり早い時間に到着しました。教室に移動する時、エレベーターのボタンを押し間違え「電卓も押し間違えるのでは…」と不安になりました。

     私以外にも数名が既に到着しており、模試や過去問に取り組んでいる方もチラホラ。私は一般的な仕訳の総復習をしたり、万が一の事態に備え、出段頻度の低い問題を解いていました。

     試験30分前の1時頃に到着している方が多かったですが、女性が意外と多くて一安心。簿記=男性のイメージがあり、女性の私は浮いているのでは…と思っていましたが、3割前後いらっしゃいました。

    • 13時半:試験開始

     まず、問題用紙を一通り確認。問2は比較的難易度も低く私の得意な仕訳日計表が出て「やった!」と思いきや、問3は苦手な本支店会計…。問4は工程別原価計算。見慣れない問題です。問5は単純総合原価計算で予想の範囲内でした。

     得意で時間を消費しない問題から解いていきたかったので、1→2→5→4→3の順番で解く事を確定。電卓は2つ用意していましたが、エレベーターのボタンを押し間違えた事もあり、キーの大きい方の電卓を使用しました。

     難易度は、問1が普通、問2が簡単、問3が難しい、問4は普通、問5はやや簡単に感じました。問1、問2に関しては過去問と比べても特別な変化はなかったと思います。問4の工程別原価計算は先述したように過去問などでも頻度の低い問題でしたが、その代わり問題の難易度を下げていたようで、じっくり読めばある程度解けるようになっていました。

     簿記検定ナビでも問4の難易度アンケートは「かなり簡単」と「かなり難しい」に票が集中していますが、落ち着いて理解すれば簡単に感じる一方で、突然の予想外の問題でパニックになるケースもあるような問題でした。

     問5も問題自体は簡単でしたが、過去問では頻度の低いパターンも出題された事、間違っていそうな数字になった事もあり、人によっては難しく感じるのではないかと思います。

     問3は苦手でしたし、本当に難しかったです。満点は諦めて部分点狙いにしました。日頃の過去問の勉強でもそうでしたが、残り時間は全て問2、問3の確認に使いました。

     今回の試験は、難易度自体は特別高くありませんでしたが、従来の形式から少しだけひねった問題、ミスを誘発し易い問題が多かったです。私は工業簿記は落ち着いて解けましたが、商業簿記ではそれらの問題にかなり躓き、危ない部分の多い試験となりました。

    試験に合格して

     脳内採点では問1:14か16点、問2:20点、問3:10点、問4:16点、問5:16点でした。75点前後だと予想していましたが、写し間違えなど気が付かないケアレスミスをしている可能性もあり、辛口に採点した場合70点を切ってしまうため合否発表まで不安でした。

     実際の点数は不明ですが、合格していたという事は、脳内採点とほとんど誤差のない結果だと思います。また時間に余裕ができた時には1級に挑戦したいです。

    管理人から九十九さんへ追加の質問

     九十九さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     私の苦手な論点は今回出題された本支店会計でした。克服に関しては、とにかく数をこなして感覚で覚えるのが一番良いと思います。

     ただ、毎日苦手な問題ばかり解いていると疲れてしまい、モチベーションの低下につながるので嫌だと思ったら苦手部分をそのままにする代わり、7割以上取れる得意分野をさらに伸ばして満点をほぼ確定させる状態まで仕上げるのも一つの方法です。

     どうしても苦手な論点は100%理解しようと考えなくても大丈夫ですが、部分点で6割以上は取れるようにしないと他の部分でのフォローが難しくなります。

     6割以上取れず、勉強するのも嫌な論点がある場合、試験の一週間くらい前に勉強する事が一番です。ギリギリになると、嫌でもやらなきゃいけない気持ちになるので。(笑)

     九十九さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     私は合格点が4回に3回くらい取れるようになった辺りから「何もしなくても多分受かるだろう」と思いモチベーションが低下しました。

     また、2月は楽しみにしていたゲームソフトの発売日という誘惑もありました。(結局発売日当日に買って遊んでしまいました。でも遊んだ後は集中して勉強できるのでリラックスも大事だと思います。3時間ダラダラ勉強するより、1時間遊んで2時間しっかりやった方が絶対に良いです。)

     そんな中でモチベーションを維持できたのはラストスパート模試の存在です。過去問と比べると明らかに低い点数を出してしまった事に不安を感じ、「もう少しだから頑張らなくては」と思い勉強を続けることができました。

     難易度が高めなので過去問より低い点数になる事が一般的のようですが、難しいとは言え本番の難易度、内容を想定して作られた模試で合格点を取れなかったことはプレッシャーになります。

     予想的中率を誇るラストスパート模試は、今回はかなり予想を外してしまったようですが、(新傾向があったので、それを当てることは難しいですが)仕訳の復習、モチベーションの維持には一番役立ちました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     最後まで諦めないでください。某簿記関係のインターネット掲示板(○ちゃんねる)では、「今~~点しか取れないやつは落ちる」だの辛口の書き込みもありました。その掲示板基準だと1月下旬で半分しか取れない私は確実に合格圏外です。でも合格しました。

     簿記は「0からなんとなく意味がわかるまで」「なんとなくからしっかり理解できるまで」の2つの壁があると思っています。1つ目の壁は参考書を数週読み終えた後に乗り越え、2つ目の壁は気がつかないうちに越えています。

     壁は越えた実感がなく、しかもその瞬間から急に解ける問題が増え始め、過去問の点数は20点以上上がります。急に点数が上がり合格点が取れるようになった時は自分でも不思議でした。おそらく過去問で45~60点しか取れない人は、2つ目の壁が前にあって「なんとなく意味がわかるけど…」の状態です。

     1日オフの日を2~3日作り、1日簿記に専念する日を作ったりする事でその壁を越せるのだと思います。私はとおるテキストの商業、工業を2日で全部読み終え、例題も解いた日がありました。その翌日は過去問を3回分解きました。(昼に2回、夜に1回)振り返ると、それが壁を越えるきっかけであり、点数が変わり始めてきたのだと思います。

    管理人コメント

     九十九さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!簿記3級・簿記2級はきちんと勉強すれば誰でも合格できる試験なので、「最後まで諦めない」というのは本当に大事だと思います。

     あとは、九十九さんもおっしゃっていますが、勉強は「量」よりも「質」を重視してください。テレビを見ながらだらだらと3時間勉強をするよりも、2時間集中して勉強をした後にゆっくりTVを見るほうが効果的かつ効率的です。

     なお、九十九さんは「新検定簿記講義 3級/商業簿記〈平成23年度版〉」を使われていますが、初学者向けの教材とは言い難いので、出来ればもっと分かりやすいものをおすすめします。

     初学者が参考程度に読む教材は…ネットスクール出版の「すいすい簿記」なんか個人的にはおすすめです。マンガ形式で簿記の概略を紹介するつくりになっているので、勉強と言うよりもマンガ感覚で読み進めていくことが出来ます。

    九十九さんが使われた教材のまとめ

  • 第130回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.92

    継続は力なり!3級を飛ばして2級を1発満点合格!

    • 投稿者:優希さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月半

    はじめに

     現在フリーターをしていて、このままでは就職することが困難と思い、広く評価してもらえる簿記に興味を知識0の状態からですが、やってみようと軽い気持ちで始めることにしました。

    テキストについて

    • TAC スッキリシリーズ 3級&2級
    • TAC プラス8点のための問題演習
    • TAC 第130回を当てる直前予想 2級
    • とりい書房 電卓操作完ぺき自習帳

     最初は本屋で直接選ぼうと思いましたが、数が多くて迷いネットで評判を見ることにしました。サクっとシリーズorスッキリシリーズのどちらかにしようと思い、もう1度本屋で見比べたらスッキリシリーズのほうが私には読みやすそうだったのでスッキリシリーズにしました。

     合テキも考慮しましたが、文章が多くて頭の中で理解するのに苦労しそうなので、私には不向きと思いました。

     プラス8点のための問題演習は今回一番お世話になった教材です。解説がテキスト以上に丁寧で手順も載っており、試験の不安は問題を全部解くことで自信へと変わっていきました。

     過去問集を買おうか迷いましたが、試験前に全部できるか不安だったのでこの教材を繰り返して本番に臨むことにしてました。出題傾向にある問題があり、解答の出し方まであるので私は過去問をやる必要をあまり感じませんでした。

     電卓操作完ぺき自習帳については、電卓は四則演算しか扱ったことがなく、2級をやっていくうちに時間が気になるようになり購入を決めました。

     今まで知らなかった機能を知ることに感動を覚えたり、計算が速くなるし間違いが少なくなり良い事だらけでした。2級に入ってから読んだのですが、勉強を始めたときに読んでおけばよかったと後悔するばかりです。

     直前予想は総仕上げで。スッキリとプラス8点が一通り終わった後にやりました。計算ミス以外はほとんどあってましたが、満点でないことに不安を覚え、そこから最後まで気を引き締めて勉強しようと思う機会になりました。

    勉強スタイル

     思い立って約3ヶ月半、正直予定と言えるほどの予定は立てていませんでした。1週間で3級をやるけど2日前後してもいいや、2級の商業を2週間でやるけど3日前後してもいいや、2級の工業を2週間でやるけど3日前後してもいいや、と結構いい加減でした。その代わり勉強しない日は作らないと決め、わからないところには付箋をつけて毎日見直すように心がけました。

     結果的には予定以上のペースで終えることができたので、テスト2週間前からは苦手なところの復習に時間を使うことができたので私としてはよかったと思います。

     テキストを一周 → プラス8点演習を一周 → もう1度テキストを一周 → もう1度プラス8点演習を一周、をしてから付箋が残っている箇所の問題だけを集中的にやるようにしてから直前予想に移りました。

     直前予想を終えてできなかった部分の類似問題をテキスト、プラス8点の問題演習から探してもう1度やり直し、直前演習を2度目で予想問題4回とも満点取ることができました。

     私は出来ない問題があると不安でしょうがなかったので、予想される出題分野に限定せず、まんべんなく勉強することにしました。そうすることで勉強に時間を大変割くことになりましたが、試験前には「受かって当然、満点で合格できるかな」と心に余裕を持つことができました。

    試験日の1日の流れ

     試験当日はバイトでお休みを貰い10時まで寝ていました。10時に起きて早めに準備をして復習しようと思いプラス8点のための問題演習に手を伸ばしましたが、不安になってきたので復習するのはやめにして、「今日まであれだけ勉強してきたから大丈夫だ」と自分に言い聞かせることにしました。

     試験までの間、緊張したくなかったので家を出るまでは携帯変えたら何にしようと全く関係のないことを考えていました。

     午後の1時になったのを確認すると、会場に向かいました。近場なので5分程度で着いたのですが、やはりテキストに手を伸ばすと不安になったので見るのはやめてしまいました。

     試験時間になり解答用紙・問題用紙が配られ解答用紙に名前を記入するとき問題を少し確認すると、これなら大丈夫だと思ってすごく気持ちが楽になったのを今でも覚えています。

    • 試験開始!

     1→2→4→5→3の順で解いて行きました。1の仕訳に関しては1,2問落としても仕方ないくらいの気持ちでいたのですが想像以上に楽でした。勘定の確認を最後にしてすぐ2に移りました。この時点で11分と予定より早く終わっていて安心しました。

     2の伝票も仕訳を書いて合計してくだけだったのですぐ終わりました。合計が合っていることも確認し、3を少しだけ見て、やっぱり最後に時間かけてやろうと思って4に移りました。この時点では35分を回っていました。

     4も特に問題なく解くことができました。費目別計算だったら1,2問落とすのを許容範囲としていましたので、ラッキーだったと思います。この時点で53分を回っていました。

     5は最初少し戸惑いました。材料の追加投入(材料Bは平均法)。これに気をつけてボックス図を書いていくだけでした。累加法と先入先出・平均法は苦手意識がなかったので特に問題なかったです。

     最後に3を解きました。残高試算表の減価償却累計額を足し忘れを頻繁にするので特に気をつけました。内部利益の控除も苦手意識なかったのですが本番当日は何故か焦りました。

     内部利益については後回しすることにして他を先に埋めました。時間が余っているのを確認して、2~3分ボーっとしてから内部利益を計算し、合計を出したら数値がピッタリだったのを覚えています。

     精算表・財務諸表・本支店で数値がピッタリだったことが数えるほどしかありませんでした。試験前はほとんど第3問演習に時間を使っていたので、減価償却累計額の足し忘れ等、自分が間違えやすいところを意識していたのが本番になって発揮されたのだと思います。

     5にかかった時間を計ってませんでしたが、3が終わった時点で30分以上時間が余っていました。30分で解答を写しながら間違いないかを確認し、合格を確認しながら試験を終えることができました。

    合格発表

     結果は合格でした。点数が気になるので商工会に行って聞いたら満点だったそうです。満点かどうか気になっていたのでスッキリして簿記2級を合格することができました。

    管理人から優希さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     今回使った教材はTACのスッキリわかるの商業と工業、プラス8点のための問題演習、予想問題、日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳です。スッキリわかるは80点、プラス8点が100点、予想問題が80点、電卓操作が80点くらいだと思います。
     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は、canonのHS-1210TUを今回使いました。四則演算以外のために電卓を使うことは今回が初めてだったので最初は苦労しましたが、慣れたら使いやすかったと思います。メーカーによって配置などが違うようなので、自分が使いやすいと思うものをオススメします。
     優希さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意分野は工業簿記です。費目別計算、仕訳問題で単純ミスする以外は満点取れる自信がありました。

     苦手と思う論点はあまりありませんでした。ただし、自分は単純ミスが比較的多かったと思います。第3問の減価償却累計額の計上忘れ、第4問の費目別計算で計上する項目を間違える等でした。同じところで間違えるので問題用紙で該当するところに○で囲んで忘れないようにすることにしました。

     優希さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     自分で2月に受験すると決めたから、ただそれだけだと思います。落ちて言い訳をしたくなかった、だから受かるために勉強を続けられたのだと思います。

    管理人コメント

     優希さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!優希さんは3級は受験せずに一気に2級を受験されたようですが、ダブル受験よりも2級対策に時間を割けるので時間に余裕のある学生やフリーターの方にはおすすめです。

     中身についてですが、優希さんの合格体験記で一番参考にしていただきたいのは、「勉強しない日は作らないと決め、わからないところには付箋をつけて毎日見直すように心がけました」という部分です。

     「簿記はスポーツ」と言われることがありますが、実力アップには地道な反復練習が欠かせません。忙しい日は5分、10分の細切れの時間だけでも構いませんので、なるべく毎日勉強するようにしてください。まさに「継続は力なり」です。

     なお、電卓本の「日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳」は簿記検定ナビでもおすすめしている1冊です。受験にあたっては、最低でもメモリー機能は使いこなせるようにしておきましょう。

    優希さんが使われた教材や電卓のまとめ