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  • 第130回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.60

    自分に合ったテキストを選び、出来るかぎり多くの問題を解きましょう!

    • 投稿者:四葉のクローバーさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    受験までの経緯

     私は中学生の子供と暮らすシングルマザーです。子育てもほぼ落ち着いた事もあり、2011年の秋に勤務先で取得奨励されている「宅地建物取引主任者(宅建)」を初受験したのですが、勉強不足で合格出来ませんでした。

     「奨励」とは名ばかりでプレッシャーがかなりきつい事から2012年の受験も確定したものの、すぐに勉強を始める気になれずにいました。

     この宅建受験時に思うように勉強が捗らなかったため、こうなったら勉強癖をつけよう!と、同じく取得奨励資格であり、6年程前にテキストを読み進める事さえ出来ずに断念した、簿記に再挑戦することを思い立ちました。

    勉強を始めるにあたって

     同僚の多くも独学で3級には合格していましたし、時間的な余裕もなく、費用もなるべく抑えたかった事から独学での受験を決めていました。

     それでも私自身は一度挫折していた事もあり、テキスト選びの参考にと、まずは情報収集からスタート。その中で簿記検定ナビに出会いました。テキスト選びはもちろん、勉強方法や難しい論点の解説などの情報が満載のこちらのサイトは、非常に参考になりました。

    使用した教材・電卓

    1. スッキリわかる日商簿記3級(TAC出版)
    2. プラス8点のための問題演習 日商簿記3級(TAC出版)
    3. これだけ仕訳マスター 日商簿記3級(TAC出版)
    4. 簿記検定ナビの仕訳対策問題
    5. 完全予想模試(成美堂出版)
    6. 大原から取り寄せた第129回の試験問題
    7. 「特別講義&問題特訓」「出題予想会」で貰った問題
    8. 電卓:SHARP製 学校用電卓 EL-G36

     1.は簿記検定ナビやその他のサイトお薦めの教材をチェックした上で、書店に出向いて実際に読み比べてから、TAC出版のサイトから購入しました(会員登録すると通常よりもお得に購入できたため)。

     6年前はTACの「合格テキスト」を購入したのですが(ちなみについ最近まで手元に残してありました)、内容が充実しているであろう事は理解できるものの、とにかく硬い文章に全く馴染めませんでした。

     私にはとっつきやすいテキストが合っていると思い「スッキリわかるシリーズ」と「さくっとわかるシリーズ」を中心に読み比べた結果、ストーリー仕立てになっていて解説も解りやすく、イラストが豊富なわりにレイアウトがスッキリしていて頭に入りやすそうに感じた事が決め手になりこちらを選びました。

     実際に勉強し始めてからも、非常に読みやすく分かりやすかったので、自分にあったテキストを選ぶというのは本当に大事だと思います。

     2.は管理人さんをはじめ、多くの合格体験記でも上記のテキストを使用する場合にはこの問題集を併用する事をお薦めされていたので、迷わず同時購入しました。

     3.は簿記検定ナビに書かれていた『少しでも早く正確に「仕訳」を切れるように』という言葉に触発され、上記2冊と合わせて購入しました。コンパクトで持ち運びに便利です。

     5.は、ある程度学習が進んでから再度書店に出向いて購入しました。同じTAC出版のものも検討しましたが、あえて別の出版社のものを選びました。過去問題集は、時間的な余裕がなかったため購入しませんでした。

     8.の電卓は、管理人さんお薦めの電卓の中にある「EL-N36」を実際に店頭で触ってみてから決めたかったのですが、出向いた店に置いてなかったため、探すのに時間を掛けるのは意味がないと思ったのでテキスト購入時に一緒に購入しました。

     キーの配列だけは、自宅や職場にある電卓でチェックし、好みのタイプである事を確認してありました。サイズも大きすぎず調度良かったです。

    テキスト・問題集
    テキスト・問題集

    電卓
    電卓

    勉強時間の作り方

     残業も当たり前のように発生する職場に勤めており、宅建受験時、平日の帰宅後に勉強しようと思っていても、もろもろ家事を済ませてちょっとのんびりすれば10時11時で、疲れもあって全くと言って良いほど捗りませんでした。

     簿記の勉強を始めるにあたり、簿記検定ナビで、特に社会人の方の合格体験記を読めば読むほど、やはり勉強する時間帯に合格する鍵はあると感じ、勉強を開始するにあたって朝型に変える事を決めました。

     平日は5時か5時半に起床、出来るだけ7時過ぎには自宅を出るようにして、電車の中と会社で勉強する事にしました。決めたものの冬の寒い季節ということも手伝って、慣れるまでは本当に大変でした。

     仕事の忙しい時期には早起き出来ない日もありましたが、夜に勉強するよりは頭もスッキリしていますし、テレビ等の誘惑もなく、やはり良かったと思います。

     年末年始をはさんでいたので、仕事も家庭も何かと忙しく、ほとんど勉強できない日もありましたが、とにかく全く勉強しない日を作らないようにしていました。

     おおよその勉強時間は、平日1~1.5時間、12月1月の休日は2時間程度、2月の休日は3~4時間程度でした。

    勉強の流れ

    ◆12月からお正月休みまで

    • まずはじっくりとテキストを読み、簿記に慣れる

     まずは「スッキリわかる日商簿記3級」(以下、テキスト)を一読して全体像を把握しました。「スッキリわかる」と言うだけの事はあってとても読みやすく、挫折する事なく読み通せました。

     次に、テキストを読みながら練習問題を解きました(一巡目)。かなりのゆっくりペースでしたが、テキストを読みながら問題を解きました。

     さらに、テキストを読みながら練習問題を解きました(ニ巡目)。二巡目はテキストを読んでから練習問題を解く際に、なるべくテキスト本文に戻らないようにしました。仕訳はまずまずでしたが、それ以外の記入のルールを覚えないとどうにもならない分野はひどい状態でした。

    お正月休み明けから2月初旬

    • とにかく問題を解き、実践レベルの問題を解けるところまで持っていく

     練習問題をまとめて解きました(三巡目)。三巡目はとにかく自力で問題を解くようにし、間違えたところはまとめノートにまとめました。実は、まとめノートを振返って読むことはほとんどなかったのですが、書きながら論点を整理する意味で役に立ったと思います。

    まとめノート
    まとめノート

    勉強用のノート
    勉強用のノート

     さらに「これだけ仕訳マスター 日商簿記3級」を通勤電車の中で使用。間違えた問題はチェックをつけておいて二巡しました。解答解説でも良く解らない論点はテキストに戻って確認するようにしました。基本レベルの問題がほとんどですので、仕訳の基礎、勘定科目の確認には調度良いと思いました。

     この後「プラス8点のための問題演習 日商簿記3級」に取り組みました。持ち運ぶには少し大きかったのと、精算表等の問題には時間も掛かるため、主に休日の学習時に使用しました。所用時間の目安も書いてあるので、練習問題から本番レベルの問題への橋渡し問題集として使いやすかったと思います。

     特にテキストでさらっと扱われていた、苦手に感じていた伝票会計や勘定記入の説明が丁寧で判りやすかったです。試験の直前にもこの問題集で苦手分野の復習をしていた事が合格につながったと思います。

     「これだけ仕訳マスター」を二巡した後に、試験当日まで通勤電車と会社での学習時に「簿記検定ナビの仕訳対策問題」を使用しました。解説も全て印刷して目を通し、なかなか頭の中に整理出来ないポイントはまとめノートにまとめました。

     最初は本番レベルの簿記独特の言い回しに頭の回転が追い付かない事もありましたが、数多くの問題を解く事で段々と慣れていきましたし、スピードもついていったように思います。

    仕訳対策問題1
    仕訳対策問題1

    仕訳対策問題2
    仕訳対策問題2

    ◆2月中旬から試験まで

    • 本番仕様の問題を解く

     時間が足りなくなってしまったため、過去問は直近の1年分のみで後は予想問題を解きました。休日の学習時に使用、解答時には必ず時間を計るようにしました。せめて二巡させようと思っていたのですが、時間切れで一巡しか出来ませんでした。

    ◆大原の「特別講義&問題特訓」「出題予想会」に参加

     簿記検定ナビで大原の無料セミナーの存在を知り、受講しました。テキストや問題集に書かれていても読み飛ばしてしまいがちな当日の注意点から説明してくれました。

     また、苦手とする人が多いであろう論点を中心にポイントを絞って説明してくれますし、講義を聴くというのは、一人でテキストで勉強するのとはまた違った形で頭の中を整理してくれるので、独学者にとってはとてもありがたい企画だと思います。

    大原で貰った過去問他
    大原で貰った過去問他

    試験日の1日の流れ

    • 6:00

     起床。朝食を摂り、子供の昼食を用意して早めに出発。電車の中では仕訳問題を解いていました。

    • 8:10

     試験会場到着。会場は大学の大講義室でこの時点では人もまばらな感じでした。ちょっと部屋が暑かったので飲み物が欲しくなり自販機で購入。トイレを済ませて席に戻り、試験前の説明が始まるまでまとめノートを読んでいました。

    • 9:00

     説明開始。名前記入の際に第3問が合計残高試算表、第4問が勘定記入であることが分かり、心の中で「勘定記入が簡単でありますように…」と祈ってました。

    • 9:15

     試験開始。勉強する中で1-2-4-3-5の順番で解こうと考えていましたが、万が一、第2問と第4問が難しいと感じた場合は後回しにしようと決めていました。予定通り1-2-4と、第1問の仕訳問題で予定外に悩んだ問題もあったものの、確か30分位で解き終わったと思います。

     第3問の試算表は比較的得意で、予想問題に取り組む際にも必ず合計欄まで記入していたため、いつも通り合計欄を記入…が、なんと合計が合わず、かなり焦りました。

     ここで後回しにする手もあるのでしょうが、後回しにするとまた最初から考え直す事になり2度手間ですし、時間もたっぷりあったので差額を計算してあやしそうな所から見直していきました。

     すると、一桁間違えて(0が一つ多かった・汗)書いている仕訳を発見!修正して無事に合計が合いましたが、勉強中にした事のないミスに、自分が思いのほか緊張している事を実感しました。

     第5問も順調に解いていったハズがまたしても合計欄が合いません(涙)ここまでで自信がなかったのは第1問の仕訳1題だったので、残り時間をかけて第5問の間違い探しをしました。

     なかなか間違いが見つからず少し焦りが出てきた頃、なんと費用の見越しと繰延べで勘違いをしているのを発見。時間が迫る中必死で電卓をたたき、合計欄まで修正した時「やめ!」の声がかかりました。

     帰宅後、解答速報をチェックしましたが仕訳で悩んだ箇所以外にも有り得ないミスを発見。最後の第5問は必死過ぎたため、確信が持てず採点箇所がどこかで点数が変わるな…といった感じでした。

    試験結果

    • 第1問:12/20点
    • 第2問:12/12点
    • 第3問:30/30点
    • 第4問:8/8点
    • 第5問:27/30点
    • 合計:89点

     試験が終わって約1か月後、ようやく結果が郵送されてきました。仕訳2題と、第5問でおそらく1箇所バツでした。仕訳は残念な間違いでしたが、第5問は時間ギリギリまで粘った甲斐があったと思います。

    反省点

    • スケジュールをきちんと立て、つど修正していく。
    • 過去問に着手するタイミングは出来る限り後ろ倒しをしない。ざっくりとしたスケジュールしか作らず、しかもテキスト読みと練習問題に時間を掛け過ぎ、結果的に実践レベルの問題に着手するのが遅くなり過ぎ、過去問に取り組む時間がなくなってしまいました。
      スケジュールをこまめに修正しつつ、基本的な練習問題は論点の理解のための問題と割り切り、早めに問題演習・過去問に取り掛かるべきだったと思います。
    • 勉強に取り掛かる前か、テキストと問題集を一通り終えた頃に本番レベルの問題に触れておく。私自身が試験本番で解く問題のボリューム感をきちんと認識したのが過去問と予想問題に取り掛かったタイミングで、これはかなり遅かったと反省しています。
      幸い、予想問題を解いていて時間切れになってしまった事はなかったのですが、自分がどれだけのボリューム感の問題を解けるようにならないといけないのか、もっと早めに知っておくべきだったと思います。それもこれも、過去問に早めに着手していれば防げた訳ですが・・・。
    • 試験にはカイロもあったほうが良い。到着した時には暑かった試験会場が、途中、暖房を切ったのか急激に寒くなり、私は滅多に手が冷たくなる事がないのですが、悴んでしまって本当に困りました。暑くても寒くても対応出来るように、脱ぎ着の出来る服装と手を温めるカイロを準備しておくことをお奨めします。

     初めは過去の挫折経験もあり、自分で勉強する事を決めたにも関わらず気乗りしない日もあったのですが、問題が解けるようになってくるにつれ、だんだん楽しくなってきました。特に試算表や精算表の合計欄がピタッと合う瞬間が好きで、過去問で実践練習を重ねておけば、満点も取れたのでは…と、後になって欲が出てきました。

     ではどうして過去問をほとんど解かなかった私が合格出来たのかと言えば、私はとにかく仕訳問題を大量に解いた事が合格につながったのだと思います。1月中旬からはとにかく簿記検定ナビの仕訳対策問題を遊びに行く時でも持ち歩き、ちょっとした時間があれば解いていました。

     3級は仕訳をしっかり数をこなし間違いを復習して、後は精算表等の記入ルールを覚え過去問をある程度の量を解けば、確実に合格できると思いました。

    管理人から四葉のクローバーさんへ追加の質問

     四葉のクローバーさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     苦手な論点は「為替手形」と「勘定記入」です。「為替手形」は特に登場人物の関係を理解するのが難しかったので、簿記検定ナビの「論点別・弱点克服講座」の為替手形の解説を縮小印刷してまとめノートにとじ込み、こまめに目を通していました。

     また、大原の講義でメモした仕訳のまとめも、まとめノートに書きだして電車の中などで読むようにしていました。後は仕訳問題をたくさん解くようにしました。

     「勘定記入」はプラス8点のための問題演習の解説を何度か読み、問題を解くことでなんとか試験に間に合わせました。

     四葉のクローバーさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     勉強期間中にモチベーションが下がる事はほとんどなかったのですが(季節柄、イベント事もあったのでメリハリがついていたと思います。)、勉強を始める前に社内の友人に簿記を受ける事を話して、自分を追い込みました。

     あとは、常日頃から子供に勉強するように口うるさく言っているので、自分がサボるわけにはいきませんでした。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     まずは自分にあったテキストを選ぶ事が大切だと思います。自分にあっているテキストだと理解も進みますし勉強するのが楽しくなってくると思います。その上で出来る限り丸暗記を避け、なぜそうなるのかを理解するようにすること。

     あとは反省点にも書きましたが、私はやはり学習量が足りていなかったと本番での失敗で感じましたので、早めに問題演習・過去問に取り掛かり、数多くの問題を解いておくと良いと思います。

    管理人コメント

     四葉のクローバーさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!テキストの選び方、朝型生活への切り替え、総合問題を解く際に時間を計る、専門学校の賢い使い方…などなど、受験生の方にぜひ見習っていただきたいポイントがたくさん詰まった合格体験記です。

     個人的に、特に見習っていただきたいのは、専門学校の直前対策講義や出題予想会(無料)を有効活用されている点です。大原だけでなくTACやネットスクールでも開催されているので、積極的に活用してください。

     あと、四葉のクローバーさんもおっしゃっていますが、過去問はなるべく早めに取り組むようにしてください。簿記3級・簿記2級は過去問に似た問題が何度も繰り返し出題される傾向があるので、過去問対策が短期合格・一発合格のカギになります。

    四葉のクローバーさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第130回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.59

    Tフォームをマスターして解答時間を大幅に短縮することが出来ました!

    • 投稿者:TKさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     受験動機は会社で個人の目標設定です。年度毎に個人のスキルアップを目的に何かしらの目標を決める制度があります。業務と直接的に関連がないことでも構わないのですが、せっかくなので営業として知っていても損はないもの、また資格として取得出来るもの、また簡単そうなものを吟味した結果、日商簿記3級に決めました。

     4月初旬に決定するのですが、ただその時点で簿記がどのようなものか、どのような試験を行うものは全く知らないまま会社提出の用紙に「簿記3級取得」と書いて提出しました。私の中では「1~3級まであるくらいだからきっと入門編で簡単に違いない」と勝手に想像していました。

    勉強開始まで

     会社で決定した目標とはいえ、試験勉強は業務時間中には出来ません。新たな担当業務が増えたこともあり、仕事が終わるとクタクタで帰ってきてから机に向かう気分になれません。どこかのサイトに勉強時間は約3週間(1日1時間程度)でOKとあり、安心しきっていました。

     当初の計画では11月実施の第129回を受験するつもりでしたので余裕をもって9月ごろからと考えていましたが、意思の弱さからダラダラと毎日を送り、気が付けば年末になっていました。そこで初めてテキストを買いに書店へ出掛けました。

    使用教材・電卓

    • 解いて覚える!日商簿記3級合格ブック/成美堂出版

     訪れた書店で吟味して選んだ書き込み式のテキストです。各項目に解説があり、確認問題があります。タイトル通り「解いて理解する」タイプとなります。

     実際に勉強を始めてから気が付いたことですが、詳細な解説は少なく、解答にそれまでに見たことのない語句があり混乱することもありました。簿記の基礎つくりにはなったと思いますが、テキスト選びとしては失敗していたのかも知れません。

    • 日商簿記3級 第130回を完全予想!ラストスパート模試/ネットスクール出版

     上記テキストには試験問題が1回分しか付いていませんでしたので試験の約2週間前に購入しました。試験当日まで、全4回の予想問題を必死に繰り返し何度も解きました。今になって思うと問題難度は高めでしたが、それが緊張感へと繋がりかえって良かったように思います。

     また、このテキストで初めて「Tフォーム」を知ることとなりますが、その他問題の解き方などの解説があり目から鱗でした。

    • 本気で学ぶ LECで合格る DS日商簿記3級/スクウェア・エニックス

     寝る前にベッドの中でゲームをする習慣があったので、その時間を勉強に使えないかとネットオークションで購入しました。ただ内容が内容なだけにすぐに眠くなり、ほとんど使えませんでした。

     勉強後期には覚えたことを整理するのに、また仕訳問題の練習に役に立ちましたがこれだけで合格するのは難しいと思います。気晴らしになりますので副教材にはお勧めです。(プレイしながら寝てしまいましたので、ゲーム音楽が未だに耳について離れません・・・)

    • 電卓 EL771-HX [10桁用]/SHARP

     特筆すべきことはないですが、普段から電卓を使用しており、使い慣れているものを使用しました。お勧めポイントは「00」キーがあることと「←(バックスペース)」キーがあることです。700円程度でした。

     2月に入ってから検索で発見してから、本当にお世話になりました。勉強方法から試験範囲・傾向、過去問題、また当日の迎えかたまで何でも知ることが出来ました。また独学でしたので、一緒に頑張る仲間がいるというのは心強かったです。もっと初期の頃に見付けていれば、もう少し楽に準備が出来たように思います。

     特にお世話になったので簿記クイズです。前述の任天堂DSでも同じような簿記トレーニングのゲームがあるのですが,流石に仕事中には出来ないために時間が空いている際にはよく練習をしました。

    電卓
    電卓

    教材と電卓
    教材と電卓

    勉強方法

     平日は自宅に戻って、夕食の後片付けを終わらせてから入浴して寝るまで間内、約1~2時間を勉強時間として充てました。休みの日は5時間を目安に午前中を中心に勉強しました。勉強期間が短いものありますが、勉強期間に我慢したのはTVドラマと寝る前のゲームくらいです。

     具体的な勉強方法としては繰り返し問題を解くことを基本としました。前述テキストには書き込むスペースがありましたが、書き込むと同じ問題に取り組めなくなるため自宅のインクジェットコピーを活用しました。

     最初はその方法に気が付かず、定規を使って解答欄をメモ用紙に再現していたのですが、時間が掛かり効率的ではないために考え、その方法を思いつきました。当たり前過ぎてあまり紹介はされていないようですが、この方法なら何度でも同じ問題に取り組めるため、繰り返し練習にはお勧めです。

     理解が浅いと感じた問題や間違えてしまった問題にはチェックを入れておき、間違わずに解答できるようになるまで繰り返しました。その結果として、手持ちの過去問題は少なくとも3回は繰り返し解いています。まとめノートは作成していませんが、不得意分野を確認するという目的では同じような効果があるのではないでしょうか。

    スケジュールと進捗

    • 1.5ヶ月前

     テキストを購入してもすぐには始めずにいましたが(余裕だと思って正直舐めていました)、さすがに準備が必要と思い、テキストを使用して勉強を始めました。見たことのない単語が並び怯みましたが1~2時間を目安にキリがいいところまで進め、翌日に繰り越しました。

    • 4週間前

     思うように勉強が進まず、焦りだしました。(解らないことは理解できるまで取り組むため、進度が遅い)不安になり、他の人はどのように勉強しているのか調べようと思い、簿記検定ナビに辿り着きました。

     不安が完全に払拭されるまでではなかったですが、勉強方法や合格体験記を読み励みにしました。テキストは半分程度まで消化していました。

    • 2週間前

     最初に購入したテキストが模擬試験を残して終了しました。付属の試験問題に挑みましたが3時間近く掛かり、結果は60~70点程度でした。(部分点の記載がなかったため正確な点数は不明です)

     特に試算表に時間が掛かっており、初回はこれだけで1時間半程掛かりました。とにかく練習が必要だと感じ、こちらで紹介されていたラストスパート模試を購入しました。

    • 10日前

     テキスト付属の試験問題は何とか2時間で解けるようになっていましたが、それでも試算表パートは1時間近くも掛かってしまう状態でした。また注文していたラストスパート模試が届いたため、早速兆戦してみましたがこれも2時間半も掛かってしまいました。(内,試算表パートは約1時間)しかも点数は70点。

     何とかしないといけないと考えながら、解答の評価をしていると解答集に「Tフォーム(T勘定)を使う」とありました。今までは借方・貸方を書き出してから集計するという方法をとっており、非常に時間が掛かっていました。慣れた方法でしたが、試してみると約40分程度で解くことが出来ました。

    • 前日まで

     試験問題をそのまま解いていると2時間近く掛かってしまうため、問題をバラして行うようにしました。目標タイムは第1問:10分、第2問:15分、第3問:40分、第4問:15分、第5問:35分。

     この頃にはTフォームをマスターして試算表パートは30分程度で解答出来るようになっていました。平行してサイトから頂いた過去仕訳問題を行いました。これまでと同じように間違った問題のみ繰り返し行い、練習しました。

     また問題を解く達成感から、勉強が楽しくなり必然的に勉強時間が増えました。(平日:3時間、休日:8時間以上)

    • 前日

     確認の意味でこれまで解いたラストスパート模試の予想問題を今度は第1~5問まで通して解答する模擬試験を3回行いました。それぞれ1時間半程度で解けるようになっており、安心しました。(初見の問題ではないので当たり前ですが・・・)

    解答順について

     いろいろと議論が尽きないようですが、私はラストスパート模試に書いてあった 1→5→3→2→4の順で解答するようにしました。自分的には得意な順番で解答している、という感覚でした。

    その他

     くだらないことですが、勉強中はチョコレートが食べたくてしょうがなくなりました。また普段よりも食べている(チョコ分)にも関わらず、勉強期間中に体重が5kgも落ちました。脳がカロリーを消費するのは本当なんですね。

    試験日の1日の流れ

    • 前夜・当日

     思う存分問題を解いて疲れていたのか、22時には就寝しました。当日は5時前に目が覚めたので軽く朝食をとり、ウォーミングアップとして過去仕訳問題と問題の中でも大好きな精算表(穴埋め)を解きました。(どちらも散々解いた問題です)

     会場は自宅から自転車で10分程度でしたので、遅刻の心配はありませんでしたが自宅に居ても落ち着かないため早めに自宅を出ました。会場には8時15分頃に到着しましたが、サイトに書かれている情報とは違い、数名も受験者しか到着していませんでした。

     会場へはラストスパート模試の仕訳カードのみ持ち込んでいましたので、暇つぶし程度にやっていました。今思うとかなりリラックス出来ていたように思います。

    • 試験開始

     9時より試験開始かと思っていましたが、9時より説明が始まったため、試験開始は9時10分からでした。事前に決めていた順番通りに落ち着いて問題を進めていきました。ラストスパート模試と比較すると簡単で、拍子抜けしてしまいました・・・。

     開始1時間後に希望者は退出の許可が出ましたが、数名が直後に退出しましたが、事前に情報して聞いていたので「問題取得のバイトかな?」、「ああ、諦めて帰ったのか」と冷静でいられました。もし知らなければ、少しでも焦ってしまったかも知れません。

     試験は開始時間から約1時間15分で終了しました。途中退席はするつもりではなかった(30分早く帰ってもお昼には早いし、そもそもやることがない)ので、じっくりと見直しと自己採点のための解答の複写をしました。

    • 試験会場について

     会場は少し肌寒く、ポケットに入れていたカイロが役に立ちました。また凄まじい勢いで電卓を叩いている方が居ましたが、後日発表を確認すると残念ながら不合格のようでした。電卓の勢いは全く関係ないようです。

    • 帰宅後

     昼過ぎにネットスクールのWEBページを確認すると既に解答速報が掲載されており、驚きました。すぐに自己採点をしましたが、満点での合格でした。

    おわりに

     振り返ると、心配性な正確から勉強をし過ぎたように思います。特に後半は精算表のパズル的な要素,また借方・貸方の金額が一致したときの達成感に取り付かれてしまったのも、その一因かと思います。

     また当然ながら反省する点として、もう少し早い段階から、余裕を持って取り組むべきだったように思います。来年はビジネス会計検定試験の3級に挑戦しようと思っています。その翌年、簿記2級に挑戦するつもりですので、その際は再びお世話になりたいと思います。

    管理人からTKさんへ追加の質問

     TKさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     ありきたりですが、手形取引(為替手形)が苦手で理解するまでに時間が掛かりました。繰り返し問題を解いたのは勿論ですが、理解を深めるのに役にたったのが、ずばり!簿記検定ナビのコンテンツ「論点別・弱点克服講座 為替手形を徹底解説!」です。

     登場人物を想定することで、取引を具体的にイメージすることが出来て良かったです。過去仕訳問題の方もそうですが、登場人物が一癖あるのも、イメージがしやすくて良かったように思います。(正直、面白くはなかったですが…

     また「裏書」に関する取引についての問題では「難波金融伝 ミナミの帝王」の竹内力さんが、債権者に裏書を迫るドラマのワンシーンが常に頭に浮かんでいました。あまり関係ないのかもしれませんが、イメージを明確にするという点では関連しているのではないかと思います。

     TKさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     それほど期間が長くありませんので、これといってはないように思いますが「試験から開放されたら、寝る前のゲームとTVドラマ!!」というようには常に思っていました。

     また途中からですが勉強を楽しめたのも良かったと思います。特に精算表(穴埋め)が楽しくて、息抜きとして精算表問題に取り組んだりしていました。

    管理人コメント

     TKさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     まずTKさんが使われた成美堂出版の「解いて覚える!日商簿記3級合格ブック 解いて覚える!」という教材ですが、TKさんもおっしゃっているように、初心者にはあまり向いていないというレビューやクチコミがたくさんありますので、これから購入する方は必ず中身を確認するようにしてください。

     電卓については、TKさんは10桁のものを使われていますが、受験にあたって新しものを購入する場合は12桁の電卓をおすすめします。どれを買えばいいのか分からないという方は、簿記検定ナビの管理人のおすすめ電卓ページで紹介しているものを購入いただければ間違い無いと思います。

     また、苦手論点の克服方法については文字だけで理解しようとするのではなく、TKさんのようにイメージ化して理解することをおすすめします。一見、難しそうな論点も視点を変えることで一気に理解が進むことがよくあります。

    TKさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第130回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.97

    職業訓練を有効活用して一発合格!受験仲間の存在が大きかったです!

    • 投稿者:3だんごの母さん
    • 勉強形態:職業訓練
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月半

    はじめに

    (簿記の資格を取ろう!と思うまでが長いので、ここは読み飛ばして頂いても構いません)

     私は47歳の主婦です。経理の実務経験はありません。会社勤めの経験は、20年以上前の独身時代に工場の電算室で伝票入力のキーパンチャーとして2年、その後転職して学習塾の事務(主にワープロ入力)として2年。結婚後は19年もの間、専業主婦として歳の離れた3人の子ども達の育児・家事に追われる毎日でした。

     子どもから少し手が離れるようになった3年前、嘱託の仕事を見つけ再就職しましたが、その仕事が3年間の契約期間終了となり、2011年の6月に退職。すぐに次の仕事を探し始めましたが、これといって資格もなく、年齢的にも40歳代後半、なかなか思うような仕事は見つかりません。

     毎週日曜日、新聞に折り込まれてくる求人広告を見ていると、たいがいの募集要件に「エクセル・ワードの出来る方」とあるのが気にかかり、「『出来る』って、どの程度の能力が求められているんだろう?」と思い、今まで独学で使っていたパソコンを1から習ってみたい、何か資格のようなものがあるなら取得してみたいと思うようになったのが、2011年の夏でした。

     ちょうどその頃、厚生労働省の『緊急人材育成支援事業』という制度を利用して、求職中の人が様々な技術・資格を身につけるための職業訓練校が各地に出来ていました。ワード・エクセルのスキルを身につける『PC基礎』という訓練もあったので、それを受講したいと管轄のハローワークに出向いたところ…

     担当者に「イマドキPCなんて皆さん出来るんですよ。それだけじゃあねぇ…」←アナタ、その程度のスキルアップでは再就職には結びつきませんよ!世間はそんなに甘くないですよ!と、口では言われなかったけれど、担当者の顔と態度が語っていました(苦笑)

     その後、担当者から「どうせ3~4ヶ月間、職業訓練に通うのなら、PCの授業と平行して簿記の授業もWで受けられる訓練があるので、そちらを受けたらどうですか?」とのアドバイスが。介護・医療事務・IT関連etc…他にも色々な職業訓練があった中で、なぜか担当者が初対面の私に勧めてくれたのは、簿記の訓練。

     経理の実務経験はありませんが、伯母が税理士なので『簿記』というモノが世の中に存在していることは知っていましたし、もう20年以上前になりますが、夫が一時期、自営業をしていたことがあって、その時「将来、帳簿をつけるのは私の役割になるカモ…」と、子育ての傍ら簿記の勉強をしようと本を購入したことがあるのも、この時急に思い出しました。

     結局、夫の自営業は軌道に乗ることなく終わったので私が帳簿をつける機会はなく、簿記の本は最初の数ページを読んだだけで何も理解できないまま放棄しました。この時は「どうして右が貸方で左が借方っていう名前なんだろう?この名前にどんな意味があるんだろう?」ここでつまずきました(笑)

     そんな過去もあって「簿記!あの時、入り口にも立てなくて諦めちゃった簿記!今ここで『簿記』という言葉を聞いたのも、何かのご縁なのかも…もう一度チャレンジして簿記の資格を取ってみよう!」…こうして4ヶ月間の職業訓練校通いがスタートしました。

    学習期間

     職業訓練校の通学期間は、2011/9/30~2012/1/31までの4ヶ月間。授業(←職業訓練校では『訓練』と言います)は月曜日から金曜日まで週5日。時間割は朝の9時から50分の授業が1日に5コマ。

     期間中、ビジネスマナー演習や職場見学、PCの訓練もありましたので、簿記の訓練を受けたのは正味48日間でした。(48日間×1日5コマ×1コマ50分=200時間)

     最初の14日間で3級のテキスト&トレーニングを終了。次の14日間で2級商業のテキスト&トレーニング、その後の14日間で2級工業のテキスト&トレーニング。最後の6日間は模試&解説というカリキュラムでした。

     職業訓練終了後は、2/1~2/25の試験前日まで自宅で過去問を解きました。1回2時間の過去問を1日に2回分(出来る時は3回分)、答え合わせと解説を読むのに1回分1時間以上。なので1日に6~9時間は勉強していたと思います。今考えると、我ながらすごい集中力だったなぁと思いますが、当時は「時間がぜんぜん足りない!」と焦っていました。

    テキスト・電卓について

     職業訓練校で使用していたのは下記の7冊。サクッとうかるシリーズは、初心者の私にも読みやすく、20年前に買った簿記の本とは大違いでした。また、試験に出る頻度が高い論点だけに絞って掲載されているようなので、短期間に試験合格を目指す人には最適なテキストだと思いました。

    • サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商3級商業簿記トレーニング
    • サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング
    • サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング
    • 第130回を完全予想!ラストスパート模試日商2級

     ラストスパート模試は、カリキュラム最後の6日間(1月末)に本番同様2時間で解きました。その時点での得点は下記の通り、散々な結果。。どの問題も70点を超えるまでは繰り返し解く!と決め、2月の自宅学習中、過去問の合間にチャレンジしました。

    • 第1予想 1/23…54点 → 2/ 2…58点 → 2/15…74点
    • 第2予想 1/24…46点 → 2/11…74点
    • 第3予想 1/25…63点 → 2/22…80点
    • 第4予想 1/26…40点 → 2/16…76点

     2月の自宅学習の際、自分で購入したのはTACの『日商簿記2級合格するための過去問題集』です。職業訓練校で過去問の類似問題や予想問題は解いていたのですが、やはり実際の検定試験に出された問題を解くのが一番!と、最後の約1ヶ月間はこの問題集を集中して解きました。

    使用教材
    使用教材

    チャレンジした過去問&予想問題
    チャレンジした過去問&予想問題

     電卓は『CANON HS-1210TUC』を使いました。簿記検定ナビさんのおすすめを読んでHS-1210TUGを購入しようと思ったのですが、近隣のお店には売っていなくて、代わりに生産終了したと書かれていたHS-1210TUと似たような型番の物があったので、それを購入しました。

     この電卓は数字ボタンがPCのテンキーと同じような角度になっているところが、とても使いやすくて気に入っています。また、『億』『万』『千』ボタンが付いているので、例えば【1万】と入力したい場合、通常は『1』『00』『00』とボタンを3回押さなければならないところ、『1』『万』と2回押すだけで済み、入力時間が短縮され便利です。

    旧電卓と新電卓の比較
    旧電卓と新電卓の比較

    電卓&ケース(100円ショップで購入)
    電卓&ケース(100円ショップで購入)

    その他

     大原の直前予想会に足を運び予想問題をいただきました。試験問題・解答解説の他にも、最近の出題傾向や試験の時間配分なども書いてありとても参考になりました。それからもちろん、簿記検定ナビさんの仕訳対策も大いに活用させて頂きました。「15分あれば5問解ける!」主婦の細切れ時間にピッタリで重宝しました。ありがとうございました。

    勉強時間の確保

     簿記訓練の初日、講師の先生から「この短期間の訓練で合格を勝ち取りたかったら、家に帰ってから1日2時間は勉強をして下さい!」と言われ、「きちんと訓練に通いさえすれば合格する力をつけさせてくれるんだろう…」などと考えていた私は「甘かった!」と反省。

     職業訓練期間中は、授業後、訓練校の教室に居残り30分~1時間程度の勉強をしました。『その日の疑問は、その日のうちに解消!』を目標に、講師の先生がボランティアで教室に残って下さる日もあったので、そんな時はしつこく質問をしました。

     これは余談ですが…わからないところは、たとえそれが試験には出ない論点でも、とりあえず知りたい!理解したい!という厄介な性分の私。「ココは試験に出ないから覚えなくてもいいよ~。そのアタマの余裕があるなら、試験に出る他の論点をキッチリ覚えてね!」と先生がおっしゃったんですが…

     ある箇所(工業簿記の、本社工場会計の本社側の仕訳)がどうしても気になってしまい、休み時間に「やっぱり気になります!教えて下さい!」と質問してしまったのですが、先生はイヤな顔をせず丁寧に答えて下さいました。

     その時、最後の質問で私が「相手の勘定科目は何になるんですか?」と聞いて、先生が「『売上原価』よ」と答えて下さった瞬間、商業簿記でどうしても理解できず『しー・くり・くり・しー』『うく・うし・くう』と丸暗記はしてみたものの、なんだかモヤモヤしていた売上原価算定の一連の流れが「あぁ!そうか!そうなのか!!」と、なぜかストンと自分の中に落ちたのです。

     この時「簿記って、スゴイ!!どんな時も最後まで、ちゃんと辻褄があうシステムなんだ!」と、とても感動したのを覚えています。これは自分の中で忘れられないひとコマです。簿記の深さに触れた瞬間でした。

     話を戻します。訓練校で居残り勉強後は買い物をして夕方に帰宅。中学校から一旦帰宅し、すぐにスイミングへと向かう三男に軽食を食べさせ送り出し、それから夕食の支度。鍋を火にかけながらダイニングテーブルで1時間~1時間半の勉強。またまた余談ですが…この頃の我が家の夕食メニューは、カレー・シチュー・豚汁・鍋料理と、大鍋で煮込む料理がヘビロテで家族から苦情が出たことも(苦笑)

     あとは深夜に30分~1時間ほど勉強するようにしました。勉強方法は、その日の授業範囲のテキストを読み返し、授業で解いたトレーニングをもう一度解いて復習というシンプルな方法でした。

     …正直に白状すると、家に帰ってから、どうしても勉強したくない日もありました。そんな日は、5色のカラー付箋紙に、資産・負債・純資産・費用・収益の勘定科目を色別に書いてテキストの新出ページに貼り付けテキストを辞書のようにしてみたり、テキスト付録の『主な勘定科目』をダウンロード、プリントアウトして切り抜き、こちらも色別に大きな紙に貼り付けたりしました。工作は好きなので、これは私にとっては気分転換になりました。

     とにかく、簿記と1日でも離れるのはせっかく覚えたことを忘れてしまいそうで怖かったので、勉強に向かいたくない日も、何かしらの手段で少しの時間でも『簿記に触れる』ようにしていました。職業訓練終了後は、2/26の試験当日朝まで毎日過去問を解きまくりでした。たぶん今までの人生の中で、一番必死に勉強した期間だったと思います(笑)

    商業3級テキスト勘定科目の付箋
    商業3級テキスト勘定科目の付箋

    商業2級テキスト勘定科目の付箋
    商業2級テキスト勘定科目の付箋

    横の付箋には『忘れた頃にもう1回』の文字
    横の付箋には『忘れた頃にもう1回』の文字

    掲示用の勘定科目一覧
    掲示用の勘定科目一覧

    ノート&トレーニングの答案用紙
    ノート&トレーニングの答案用紙

    ノートの中身
    ノートの中身

    受検級を決めるにあたって

     講師の先生からは「履歴書に書けるのは2級以上なので是非とも2級を取得して欲しいが、念のため3級と2級を同日受検するように」と言われていたのですが、私には1日で2つの級を受検するのは難しいと思ったのであえて3級は申し込まず、2級のみに的を絞りました。

     もし午前中に3級の試験の出来が悪かったら、そのことを午後の2級受検中も、ず~っと引きずり続けるだろう…という自分の性格や、体力的にも1日で4時間も集中力がもたないと思ったからです。

    苦手克服法

     2級の試験範囲で私のいちばんの苦手は、商業簿記の特殊商品売買でした。とにかく勘定科目が多くて混乱してしまい、なかなか覚えられない。もう少し脳が若かったら良かったのに…と何度思ったことか(苦笑)でも、嘆いているだけでは何も解決しません。

     そこで私がしたことは、A4コピー用紙の裏紙やカレンダーの裏に、勘定科目の左右の組み合わせを「書く!ひたすら書く!!」そうして書いた紙を冷蔵庫の扉・トイレの壁・本棚の扉…と家中の目につく場所に貼り付けて、どこに居ても視界に入るようにしました。

     他に、工業簿記の三角形の図(シュラッター=シュラッター)、Sの計算式(CVP分析)も何枚も書いて、あちこちにペタペタ…とにかく当時は、家中が貼り紙だらけでした。「何度も書いて、身体(手)で覚える」非常に単純ですが、この繰り返し作業以外に苦手克服法はないのではないかと思います。『簿記はスポーツ』と言われる意味が、この繰り返し作業で分かりました。

    家中の壁にペタペタ貼り付け1
    家中の壁にペタペタ貼り付け1

    家中の壁にペタペタ貼り付け2
    家中の壁にペタペタ貼り付け2

    家中の壁にペタペタ貼り付け3
    家中の壁にペタペタ貼り付け3

    健康管理(特に中高年者の受検における注意点!)

     4ヶ月の訓練を通して、何が一番大変だったかというと…とにかく体調管理! この一言に尽きます。実は、簿記の訓練より先に受けていたPCの訓練で、同じ姿勢を長時間取り続けていた為か頚椎ヘルニアになり、手の痺れや肩~腕にかけての痛みが出てしまいました。

     そんな状態を誤魔化しながら、簿記の「書く!ひたすら書く!」をやってしまったもので、夜も寝られないほどの肩・腕の激痛に度々襲われ、整形外科に通院。

     そして、職業訓練終了後はあまりにも集中して勉強し過ぎた為か、それとも試験前のプレッシャーに押し潰されたのか、検定試験の1週間前に発熱・頭痛・嘔吐。丸2日間、食べ物を全く口に出来ませんでした。(この時は「…終わった。今までの努力が全て水の泡だ」と思いました)

     けれども「試験前日や当日の発熱じゃなくて良かったとプラス思考で考えよう!まだ1週間ある!!」と何とか気持ちを立て直しました。どんなに一生懸命勉強しても、当日にベストの力が出せなければ合格は難しいです。試験直前は体調管理を万全に!自分の苦い経験を元に、次の受験生へ伝えたい事です。

    過去問の解き方

     過去問はきっちり2時間、時間を計って解くようにしていました。問題を解く順番は、私は工業簿記の方が好きだったので、第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順に解くと決め、その際、設問ごとに何分ずつ時間がかかったのかも記録しました。(エクセルで簡単な集計表を作りました。)

     その結果、第2問の伝票・特殊仕訳帳問題を解くのに30~40分もかかっている回があることが分かり、これは何とかしなくては…そうだ、パターンに慣れてしまえば良いんだ!と、第2問ばかりを5回分くらい集めて一気に解いてみました。

     特に穴埋め問題が苦手で時間がかかってしまう傾向があったのですが、穴埋めではない問題を解く!→そのあとすぐに穴埋め方式の問題を解く!の繰り返しで、最後には目標タイムの20分~25分で解答欄を埋められるようになりました。

     集計表のこと…A4サイズの用紙に、32回分の過去問・予想問題・模試の『時間・点数・チェックポイント』が書き込めるようにしました。チェックポイント欄は小さな文字で書いてもせいぜい15文字ぐらいしか書けないサイズに、あえて小さく作りました。この表は綺麗に仕上げることが目的ではないので、あくまでもメモとして…

     今、見かえしてみるとミミズのような文字で『時間かかりすぎ』『時間切れ』『部品は直材!』『割賦販売×』『コレはOK』などの短い言葉が並んでいます。この表が数字や文字で埋まっていけばいくほど、自分が勉強した時間が量として目に見えて、実感が沸きました。

    試験日の1日の流れ

     当日は、普段通りに起床・朝食。昼過ぎからの受検のため、午前中は家で最後の過去問を解き、答え合わせ。早めの昼食を軽く食べてから、試験会場へ向かいました。

     持ち物は、試験の必需品以外で「あって良かった!」と思ったのはホカロン。2月の受検でしたので、会場へ到着した時は手袋をしていても手先が冷たく動かしにくくなっていました。それから、あたたかい飲み物。私はミルクティーを持参。試験前の緊張を和らげる効果があったと思います。

     試験会場には40分位前に到着。受検番号と照らし合わせて自分の席を探すと…なんと、中央の最前列の席。これで緊張感が一気に増してしまいました。とりあえず席に着き、持参した仕訳カードをパラパラとめくる。でも心ここにあらず。

     その時、職業訓練校で同じクラスだった人が会場に到着し、私の席まで来て声をかけてくれました。少し話をして、いくらか平常心を取り戻し、最後の仕訳カード確認。

    • 試験開始!

     開始の合図とともに、問題用紙・解答用紙を一読。「落ち着け、落ち着け…」と、自分に一生懸命言い聞かせるのですが、問題が思うように頭の中に入ってこない。その時、隣の席の受験生(50歳代?の男性)が「はぁ~…」と、私にも聞こえるような大きなため息をついたのです。(座席は、3人掛けの長机の真ん中を空席にして、左右に1人ずつ座るようになっていました。)

     私の視界に入る限りでは、隣の席の人は鉛筆を動かす様子も、電卓を叩く様子もありません。エッ!?この人、どうしたんだろう?と、ビックリ。そして「あぁ、隣の人に気を取られている場合じゃなかった、自分の世界に入らなきゃ!」と、なぜか逆に冷静になれました。

     時間配分は、工業簿記に思ったよりも時間がかかってしまったので(←解答用紙に答えの手がかりが載っていたのですが、それに気付くまでに時間がかかってしまいました)、最後に着手した第3問は途中で時間切れになるかと思いましたが、何とか解答用紙を埋めることだけは出来ました。この時点で、残り時間は15分ぐらい。

     実は、第2問の伝票問題も、第3問の本支店会計も、どちらも最終合計の数字が一致していませんでした。どちらも途中のどこかが間違っている。どちらを優先して見直すべきか…?

     過去問を解いていた時、第3問は満点が取れたことが3回しかありませんでした。それに対して、第2問の満点は7回。苦手な穴埋めではない、シンプルな伝票問題だった第2問を見直して、何が何でも間違いを発見する!!と決め、必死に電卓を叩き直し。

     そして残り5分くらい?(時計を見ている余裕はなかったので…自分の感覚ではそれくらい)で間違いを見つけ、左右の合計金額を一致させることが出来ました!残りの時間は第3問を見直しましたが、間違いを見つけることは出来ず、終了時間となりました。

    試験結果

     過去問では最後の頃には85~90点が取れていたのですが、本番は難しかったです。わかっているのに、焦ってしまって上手く答えられませんでした。

     問題用紙に自分の解答を写す余裕は全くなかったので、家に帰ってから計算用紙の走り書きを見ながら何とか解答を思い出し、自己採点をした結果は78点。でも、そんなに点数が取れたようには思えません。なんとなく、68点ぐらいで落ちるんじゃないだろうか…次回の勉強を始めなきゃ、そう思っていました。

     合格発表の日。Web発表で受検番号を確かめて、自分の番号があるのにビックリ!合格証を受け取りに行き得点を聞いたところ、なんと70点ちょうどでした。(こんな点数で、合格体験記を書く資格は無いのかも。。)とりあえず合格にはしていただきましたが、簿記を本当に身につけるには、まだまだ勉強が必要です。

    • 第1問 自己採点…12点 → 得点… 8点
    • 第2問 自己採点…20点 → 得点…20点
    • 第3問 自己採点…12点 → 得点…10点
    • 第4問 自己採点…20点 → 得点…20点
    • 第5問 自己採点…14点 → 得点…12点
    • 合 計 自己採点…78点 → 得点…70点

    簿記の勉強をしてよかったこと

     私の場合は、職業訓練校という場で講師の先生に教わることが出来たので、疑問点もすぐに解決できて良かったです。もし独学でチャレンジしていたら、工業簿記のテキストを開いて『X』の文字を見ただけで諦めていたカモ。訓練の時間に方程式の解き方が分からないのは恥ずかしいと思い、事前に大学生の次男に聞いて解き方を思い出してから訓練に臨みました。

     それから、職業訓練校で同じクラスだった人が同じ試験会場に数名いたのも良かったです。同じ目標に向けて共に頑張ってきた仲間が試験会場に居るというのは、心強いものでした。

     そして、家族が協力してくれたことも嬉しかったです。休日には夫が昼食を作ってくれたり、試験直前には、自分も中学校の定期テスト最中だった三男が、私のあまりの余裕の無さを見るに見かねて夕食にチキンライスを作ってくれました(私は発熱の為丸2日間をロスした後で、本当に切羽詰っていました。。)

     これで三男のテストの結果が悪かったらどうしよう…と心配でしたが、毎日リビング机で勉強する私の隣で、三男もコツコツ勉強をしていたおかげで、前回のテストよりも点数が上がるという結果になりました。その後、三男は「英検と漢検を受けてみる」と言い出し、現在勉強中です。「子どもが勉強しなくて…」と嘆くお母さんは、自分が机に向かって必死に勉強してみて下さい。効果絶大ですよ!

     今回の受検で、勉強は何歳になってからでもやれば出来ると自分に自信がつきました。(ただし、体力的には相当キツイです。。)簿記の資格が取れたことで、就活も「努力すれば、道は開ける」と思えるようになりました。ご縁のある仕事に就けるよう、頑張ります。ここまで読んでいただき、有難うございました。

    管理人から3だんごの母さんへ追加の質問

     3だんごの母さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     私の場合は、ハローワークの担当者を見返してやりたい!という執念…カナ?(笑)結果として、自分に自信がつき再就職にも前向きになれたので、発破を掛けてくれた担当者に今は感謝しています。

     それから、一生懸命に教えて下さった職業訓練校の講師の先生(私より5歳年下の女性)に、「合格しました!」と報告したい一心で勉強しました。あとは、職業訓練校で同じクラスだった訓練生と、お互いに分からない所を教え合ったり、模試の点数を競い合ったりしたことが、良い刺激になったと思います。

     もうひとつ、よく家に遊びに来る次男の小学校時代からの友人I君(大学の経済学部に通学中)が偶然、大学で簿記の講義を受けていたので、彼と簿記談義が出来たことも励みになりました。

     そしてI君と次男の共通の友人である、ちょっとユニークなN君が、実は高校時代に簿記2級を取得していたことを知り(N君のお母さんは簿記1級取得者だそうです)、I君と私は「N君が高校時代に取れたんだ!俺にも(私にも)取れる!」を合言葉に「絶対に2級に合格しよう!」と約束。

     I君は、第130回は試しに3級を受検しましたが、大学の講義だけで検定試験対策をしていなかったので、残念ながら不合格でした。次は時間配分等の戦略を練り、過去問もきちんと回数をこなして、就活が始まる3年生までに必ず2級に合格する!と頑張っています。

     ちなみに。 3級商業 → 2級商業 → 2級工業 と勉強していて、いちばん辛かったのは、2級商業の勉強をしていた頃でした。3級の知識定着も完璧ではないのに、その上にどんどん2級の知識を積み重ねていったので、少し前の単元に戻るとすっかり忘れてしまっている…の繰り返し。なぜ、こんなに忘れてしまうのか?自分は簿記に向いていないのでは?と悩んでいました。

     そんなある日、またいつものように「忘れてる…こんな簡単なことを…」と落ち込んでいる私の目に留まったのが、『サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング』のP176のイラストとセリフ。

    『簿記は読んで覚えて問題を解いて忘れてまた覚えて…の、くり返しでだんだんと身についていきます』

     この言葉に出合って「みんな、そうなの?私だけじゃないんだ!」と、忘れることを極端に恐れなくても良いと思うようになりました。「忘れたら、また覚えればいいや!」良い意味で、開き直れたと思います。

     他にも、このトレーニングのイラストとセリフには、悩んでいるピッタリのタイミングでアドバイスをもらい、随分と救われました。テキストもトレーニングも、隅から隅まで読んで活用することをオススメします。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
      受検勉強というのはいくら時間があっても足りないものだとは思うのですが、もしもう1度受検をするならば、テキスト・トレーニング終了後に、過去問を最低でも10回分×2巡は解いてから本試験に臨みたいです。試験問題独特の言い回しに慣れるには過去問を解くのが一番だと思いますし、過去問で確実に合格ラインを取れるようになっていれば、それが本試験での自信に繋がると思います。

     それから電卓は、出来れば簿記の勉強を始める際にテキスト類と一緒に買い揃えて、初めから同じ電卓を使い続けて手に馴染ませて下さい。私は当初、家にある電卓を使用していたのですが、計算にスピードを要するようになってくると、その電卓では追いつかなくなったので、3級の学習終了時に新しい電卓に買い替えました。(価格1790円)

     使い始めてみると、新しい電卓のタッチの心地良さにビックリ!2千円程度の電卓なら、最初から買って使っていれば良かったなぁ…と後悔しました。

     あとは、自分がどの設問が得意で、どの設問が苦手なのかを、過去問の点数のデータを取って分析しておくと良いです。今回の本試験で「第2問も、第3問も合計額が合わない!時間はギリギリ、どうしよう…」という場面で、「過去問で満点が取れた回数の多かった第2問を優先して見直そう!」と、咄嗟の判断をつけることが出来ました。

    管理人コメント

     3だんごの母さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!育児と勉強の両立は大変だったと思いますが、職業訓練制度を有効活用して見事に一発合格されました。

     職業訓練に限らず、学校へ通学して勉強することのメリットは受験仲間ができることだと思います。分からない問題を質問したり、おしゃべりして気分転換したり、試験の情報交換をしたり、仲間の頑張る姿を見て自分を奮い立たせたり、世間話をして試験前の緊張を和らげたり…数えたらきりがありません。

     独学の場合、常に自分自身との戦いになりますので、意志が弱いと途中でドロップアウトしてしまう可能性が高いです。よって、時間的・金銭的余裕があれば、学校へ通って勉強することをおすすめします。なお、学校選びについては、TACか資格の大原のどちらかを選べばまずハズレはありません。

     あと、電卓については「Canon HS-1220TUG」という人気電卓が2,000円弱で買えるので、安いものを使っている方は一度チェックしておいて損はないと思います。簿記電卓「CANON HS-1220TUG」の詳細レビューページに詳細をまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

    3だんごの母さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第130回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.96

    子育てと勉強の両立のカギは朝勉にあり!

    • 投稿者:ぴぽぴぽさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約6か月

    はじめに

     幼稚園児と未就園児がいる30代無職です。再就職を目指しています…といっても、小さな子供が2人ではすぐに就職が決まるわけでもないので、128回で3級取得後、ごく自然に2級取得を目指すこととなりました。

    自分に課したこと

     無職で費用をかけられないことと、子供達が小さく外出は難しいので独学となりました。独学はさぼろうと思えばいくらでもさぼれるので、やる気の維持が鍵と思います。私の場合、時間の捻出が思うように取れないことや、どうせ勉強しても…のネガティブ思考にとらわれだらけそうな不安があったので、自分にノルマを2つ課しました。

    1. 絶対に129回か130回のどちらか1回で合格すること
    2. 費用は1万円まで(教材費、検定料、取得に関わる交通費含む)

    使用教材

    1. サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト
    2. サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング
    3. サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト
    4. サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング
    5. 合格するための過去問題集日商簿記2級
    6. 入門原価計算
    7. 簿記ナビの仕訳問題対策

    ※1から4は中古品購入、5は最新版を図書カード使用、6は図書館を利用

    勉強スタイル

     勉強時間は3級取得時と同じ、夜は子供達を寝かしつけつつ自分も寝てしまい、早朝4時起床にして5時半までを充てました。下の子も少し大きくなり、朝まで眠ってくれることが多くなったので、以前より確実に勉強時間を確保できましたが、依然としてアイロンがけや縫い物など、子供がいては危ない家事をこの時間にすることも。

    勉強のすすめ方

    • インプット期

     3級でも学習したなじみのある商業簿記から工業簿記の順ですすめました。テキストを読み、ひとつの論点が終わればトレーニングを解くを繰り返しました。テキストとトレーニングを一巡した段階で感じたことですが、商業簿記はある特定の論点がわからなくて苦労するということが多く、工業簿記はとっつきにくく、何のどこがわからないかさえ自分でもわからないという感じでした。

     それでも、テキストをとにかく全部読むとなんとなく全体像が見えてきて、よく言われる「工業簿記は流れをイメージして考えることが大事」ということを実感しました。

     工業簿記はテキストとトレーニングを終えても理解不足感が残っているところ、図書館で「入門原価計算」という本を見つけました。この本のおかげでいろいろなパターンの原価計算に接することにできました。

     ただし、わかりやすい図やイラストはなく、テキストが主体であること。例題や問題もあるものの、詳しい解説はないので、テキストを終えてからでなければ、わからない!と投げ出していたと思います。

     そして、この時点で129回の受験申請期限が間近となってきていましたが、過去問は手つかずの状態であり、試験までに自分の確保できる勉強時間を考えると、129回で1発合格の可能性は低い気がして130回にかけることにしました。129回の試験は見送りましたが、某専門学校の無料講義と無料模試には参加しました。

    • アウトプット期 過去問題集1周目

     129回受験者用の無料模試終了後は、過去問題集に取り組みました。1周目は時間は計りましたが、特に制限時間は設けず自力で解くことに重点を置きました。考えてもわからない時は、問題の解答解説を読みながらでも解くようにしました。

     この時、必ず手を動かして考えるように心がけました。また、理解が不足していると感じた時は、その論点のテキストを再度読みました。ちなみに、得点は記録しませんでした。計上すると、情けない得点に気持ちがへこみ、勉強を投げ出しそうでしたので…(苦笑)

     129回受験者用の無料模試でケアレスミスをしなければ合格点という結果でしたので、それを励みに「過去問に慣れればなんとかなる!」と信じて、勉強を続けていました。

    • アウトプット期 過去問題集2周目

     2周目は下記の2点を目標に取り組みました。また、得点も記録するようにしました。

    1. 過去問題集に大問ごとに記載されている目標時間内になるべく解答できるようにする。
    2. 下書き用紙をスリム化する。

     この時点での得点は、回によって合格点に達したり達しなかったりでした。下書き用紙のスリム化は、簿記ナビを参考にさせていただきました。この時期は、解答時間の長さと得点が見事に反比例していました。ケアレスミスも多かったです。試験範囲も広いせいか、スムーズにアウトプットができていないとも、感じていました。

     対策として、「まちがいノート」を作るのが最良だと思いましたが、私の場合、二人の子供が同時に静かになるのは夜の睡眠中だけであること。子供達はすでに昼寝をしない。起きている限り、数分たりとも集中することは難しく、せっかく作った「まちがいノート」を読み返すことが、まずできないことから、過去問題集の解答解説ページの余白に「まちがいノートもどき」を作ることにしました。

     そこに、ケアレスミスをした箇所や原因(計上忘れ、数字の読み違え、転記ミス)など、解けなかった問題を理解するためのメモや図などを書き込み、次に過去問に取り組んだ時に嫌でも目につくようにしました。

     特にケアレスミスの原因記入は役に立ちました。記録するうちに自分がどういうミスの傾向があるか把握でき、注意するようになります。初見の問題でも、ケアレスミスを減らせば合格できると信じて取り組んでいました。

    • アウトプット期 過去問題集3周目

     3周目は、2周目の目標にプラスして得点アップを図りました。最初のうちは同じような箇所で同じ原因のケアレスミスをして落ち込みましたが、箇所と原因を過去問題集の解答解説ページに書き込むうちに、問題を読んだ時に自分のケアレスミスのしやすい箇所を想定しやすくなり、ケアレスミスを減らせるようになったと思います。

     また、問題に指示されている数値や解答の仕方などの注目すべき箇所を、○印などで囲んで目立たせるなどの対策も練りやすくなります。ただし、過去問題集の問題ページには、何度も解くために書き込みは避けました。問題への書き込みは、問題のコピーや大原が無料配布している問題・解答集のみで。

     あと、この時期にもインプット期に参加した、某専門学校の無料講義と無料模試に参加しました。

    • アウトプット期 試験当日まで

     130回受験者用の無料模試の結果は、前回の無料模試の結果よりも悪い60点でした。風邪をひいて体調が悪いなか受験したとはいえ、試験が迫っているところにかなりの心理ダメージでした。

     初見の問題で確実に合格点を叩き出すには、自分の苦手論点を知る必要を感じました。そこで、試験までは本試験時に出そうな苦手論点の克服に力を入れることにしました。

     まず、過去問題集の得点記録から自分の苦手論点を把握した後、自分の苦手論点と簿記ナビや市販の予想問題集で取り上げられている出題予想論点を照合し、出題の可能性が高い苦手論点から順に取り組んでいきました。

     この時、トレーニングと過去問題集の苦手論点の問題をまとめ解きしました。まとめ解きは問題の比較ができて、理解を深めるのに役立ちました。なお、予想問題集は残り予算の都合で購入せず、論点確認の立ち読みですませました。

    • アウトプット期 補足

     アウトプット期の全てを通して過去問を解いた後、家事を開始するまでの半端時間に簿記ナビの仕訳問題対策を解きました。

    試験日の1日の流れ

    • 4:00

     起床。最後まで苦手だった論点の問題、簿記ナビの仕訳問題のうち正解率の悪い問題を解く。

    • 5:30~

     家事。子供の世話。試験の持ち物つくり。

    • 11:30

     早めに昼食を摂り、出発。

    • 試験開始40分前

     会場着。トイレをすました後、開始時刻まで持参のお茶とチョコ2粒を食べながら、「まちがいノートもどき」を読む。

    • 試験開始直前

     問題用紙が配布されると、解答用紙に受験番号と名前を記入されるよう指示されました。記入しながら解答用紙を見て、どんな問題か推測。同様に、問題用紙も透かし見できる部分からどんな問題か推測。

     第2問が得意の伝票問題っぽそうなのが透かし見えたので、工業簿記より先に解こうと決意。下書き用紙をA5サイズに折って、表裏の各面を第2問から第5問に割り当て準備。

    • 試験開始~終了まで

     開始の合図とともに、まずは問題用紙をさっと見て解答順を決めました。基本的に1→2→4→5→3の順で解くことにし、残り時間や難易度の状況に応じて臨機応変に対処することにしました。

     第2問は最初、集計が合いませんでした。自分の得意な問題だけに焦りましたが、原因を探すのは後にして、先にまだ手をつけてない問題の解答を埋めることにしました。

     残りの問題は多少とまどうところもありましたが、落ち着いて考えられたせいか、最終的には全て解答できました。まだ時間が余っていたので第2問を見直したところ、計上忘れのケアレスミスをしている箇所を発見して修正。その後、終了時刻まで念入りに見直し、問題用紙に解答を写して提出。

    最後に

     結果は自分でも驚きましたが、満点合格でした。残念ながら「2級取得費用は1万円まで」の課題はかなわず、800円超。私自身は費用を抑えるために中古の教材を使用しましたが、お勧め度は低いです。特に、短期間での合格を望まれる方には効率性が悪いと思います。(私の場合、商業簿記トレーニングが会社法改正前の内容で、少し混乱しました。)

     また、模試は、2時間まとめて時間を取れない方にとっては、非常に有意義だと思います。時間配分や会場の雰囲気に慣れておけるので、適度な緊張感を持って本試験に臨めました。皆さん、学業やお仕事で大変でしょうが、毎日少しずつでも続けて頑張って下さい!

    管理人からぴぽぴぽさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    ・サクッとうかる-テキスト(80点
    図やイラストを多用して、わかりやすく簡潔にまとめられていると思います。ただ、全試験範囲を網羅していないので、載っていない論点は個別に調べたこともあります。

    ・サクッとうかる-トレーニング(75点
    同シリーズのテキストと併用するのであれば、良いと思います。

    ・合格するための過去問題集日商簿記2級(90点
    解説が詳しく、大問毎に解答の対策ページが割かれています。また、巻頭に過去数年分の試験出題論点がまとめられていて、出題傾向が一目でわかります。解答用紙をダウンロードできるので、繰り返し答練できるのもいいです。オススメです。

    ・入門原価計算(60点
    機会があれば…というところでしょうか。

    ・簿記ナビの仕訳問題対策(100点
    なぜそういう仕訳になるのか、背景までとても丁寧に記述されていて、丸暗記でないきちんと理解できる簿記脳になれると思います。この内容で無料というのは本当にすごいですし、大変ありがたいです。

     ぴぽぴぽさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     まずは「簿記2級を取るゾ!」と他人に宣言する!…です。宣言する人は自分を応援してくれる人にしましょう。他人に宣言して頑張らねばならない環境にしました。複数の人に宣言すると効果的かもしれません。

     またモチベーションが下がってきたら、めでたく合格する自分をイメージします。合格して、宣言した人に合格を報告する自分をイメージします。「合格」のハッピー妄想にふけり、妄想で終わらないよう、頑張ろう!と気合いを入れました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     とにかく、少しずつでもこつこつ続けること、あきらめないことだと思います。たまには勉強場所を変えて、無料講義や無料模試に出かけるのも良い刺激になりました。特に会場で、年配の受験者の方を目にするのは大変励みになりました。少し後悔している点は、新しい教材を使えばもう少し短期間で合格できたかも?!

    管理人コメント

     ぴぽぴぽさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!育児と勉強の両立は大変だったと思いますが、朝の時間を有効活用して見事合格されました。朝はテレビなどの誘惑が少なく、頭もすっきりした状態で勉強できるので管理人もおすすめしています。

     また、資格の大原TACなど、大手学校が試験前に開催している無料講義や無料模試に参加するのも良いと思います。なお、参加したからといって強引に勧誘されたり、DMがたくさん届いたりはしませんのでご安心ください。

     最後に教材選びについてですが、ぴぽぴぽさんもおっしゃっていますように版が古いものはおすすめできません。特に商業簿記は基準変更の影響を受けやすいので、必ず最新版の教材を使って勉強するようにしてください。

    ぴぽぴぽさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第130回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.95

    30点は間違えても大丈夫!発想の転換をして緊張を和らげよう!

    • 投稿者:エトペンさん
    • 勉強形態:専門学校(通学)
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約3か月(5年)

    はじめに

     私は日商簿記1級の勉強をしています。それなら2級には受かって当然だろうというのが世間の一般的な考え方だと思います。それなのになぜ私があえて2級を受けたのか…その理由や合格に必要な勉強方法などを紹介します。

     今回は受験2回目で、初めて受けたのは大学生の頃でした。当時、予備校の講師に上位資格の勉強をしているのだから2級は受かるだろう!と言われるがまま申し込むも残念ながら不合格。全く知らない論点も出題されていたので全範囲の知識を網羅していなかったかもしれませんが、それでも不合格は不合格。苦い思い出ですが、これが私の日商簿記試験との出会いです。

     しばらく2級のことは忘れていましたが、もう一度基礎から簿記と向き合ってみたいと思い書店で関連書籍を立ち読みしていました。そしたら基礎知識に漏れがあるのを発見し2級だから!と考えず、もう一度2級レベルの勉強から始めました。

     …とはいっても、この段階で一通りの内容は勉強済みだったため、苦手な工業簿記はテキストと問題集を購入し、商業簿記は過去問ベースで勉強しました。

    勉強の基本方針

     勉強をするにあたり、まずは目標(目的)と計画を設定しました。

     目標は試験を受けるからには合格ですが、それと同時に目的の明確化に努めました。なぜ2級を受けるかです。会計に興味を持ったから、会社で必要になったから…人それぞれだと思いますが、私は基礎知識の再確認のためです。このため、合格だけを目標とするなら過去問を解くのが効果的ですが、苦手な工業簿記はテキストと問題集を購入しました。

     計画は目標を達成するために必要な時間設定です。永遠とテキストと問題集をやっていても効率的ではないので、いつまでに終わらせ、いつから過去問に移るかという時間設定を行いました。

     幸い試験日までに時間があったので、二週間前にテキストと問題集が終わるように設定しました。ただ、あくまでも計画は計画で、実際に終わったのは一週間前で、そこから過去問を解きはじめました。

    使用電卓

     SHARPのEL-G36を使用していました。資格受験用の電卓のため、サイレントキーや早打ち機能などは一通り揃っています。昔使用していた電卓はクリアキーが電卓の左下に位置し、0や1を押す際に間違ってクリアキーを押すことが多々ありました。なので、最終的にはキーの配置が決め手となりました。

     電卓を選ぶ際には、上述のサイレントキーや早打ち機能が付いているものがオススメです。日商2級では必要ありませんが、上位資格や経理を目指すなら√キーが付いているかを確認して下さい(1級ではEOQなど)。信じられないかもしれませんが、有名メーカーの電卓で√キーが付いていないものを見かけましたので…。

    使用教材

     TAC出版の合格テキストおよび合格トレーニング、過去問もTACのものを使用していました。基礎知識の確認が目的だったため、実際に書店で吟味し一番説明や図表が充実しているものを選びました。価格だけ見れば割高ですが、自分の目的に合致したものだったので迷わず決定しました。

     私は受験経験者で、改正論点の経緯もある程度は把握していたため、中古書店に足を運び過年度のものを探しました。幸い問題集は100円で見つけたので購入し、テキストのみ新品にしました。工業簿記はほとんど改正がないため、特に問題なく使用できました。

     しかし、はじめて受験される方は改正論点に加え出題内容や傾向に変化が生じていますので、最新のものを購入するようにしてください。特に商業簿記は頻繁に改正されているため、ご注意下さい。書店で10年前のものも置いていましたが、いったい誰が購入するのでしょう…。間違っても手を出さないようにしてください。

    試験日の1日の流れ

    • 試験前夜~翌朝

     自分の中では受かって当然だという意識があり、これが却って緊張してしまいました(試験当日よりも前夜の方が緊張していました)。前夜は問題集の間違えたところをざっと見直すに留め、しっかりと睡眠をとりました。

     翌朝に持ち物の確認(電卓、筆記用具など)と試験会場の確認を行いました。申し込みの際に試験会場の地図は頂きましたが、念のためインターネットで場所の確認を行いました(方向音痴なので迷える自信がありました)。

    • 試験会場まで

     試験会場に向かうときは、テンションの上がる曲を聴くようにしていました。巨人の沢村投手は試合前に音楽を聴いて士気を高めるといいます。受かって当然であっても、落ちる可能性もないとも言い切れないため前向きになれる曲を選びました。

     試験会場に余裕もって到着すると、特に見直しは行わず身体や指のストレッチを行っていました。2時間は座りっぱなしになるため、ベストパフォーマンスを発揮するために軽めのストレッチを行いました。指のストレッチというのは、電卓の1から9を叩くと45になるのでこれを何度か行いました。

    • 試験開始

    試験が始まると、まずは問題をざっと見渡し時間配分の計算を行いました。私は第一問→工業簿記→第二問→第三問の順に解きました。なかには工業簿記→商業簿記の順で解く方もいると思いますが、私が第一問から解き始めたのは当日の気分です。この方法だと商業簿記→工業簿記→商業簿記と頭を切り替える必要があるため、一般的な工業簿記→商業簿記の順が良いと思います。

    第130回・試験問題についての雑記

     第一問 (1)有価証券の購入という論点です。なかには、手数料の処理・端数利息の処理など様々な論点が含まれていました。端数利息については、指示がなかったのでもし過去問を解いていなかったら月割りをしていたでしょう。

     当日は、うるう年の今年に限って366日で計算なんてことはないよな…と考えながら電卓打っていましたが、365日で計算したら綺麗な数字になったので一安心しました。

     見直し段階で気付きましたが、平成○○年表記で平成23年となっていたのでうるう年の366日で計算するなというメッセージだったのでしょう。

     (2)(5)電卓を叩く必要もなく、類似問題が過去問でも繰り返し出題されていたので確実に正答したい問題です。(3)生産高比例法の問題です。トラックの台数と間接法の指示を見落とさなければ正答にたどり着けたでしょう。

     (4)株式発行の問題です。テキストや過去問で繰り返し出題されており、ひねりもありませんでした。創立費に類似の開業費を語群に含めていたら難易度が少し上昇していたかもしれません。

     第二問 過去問でも繰り返し出題されている伝票会計です。論点としての難しさはないため、いかに集計ミスを防止するかにかかっていたと思います。私は仕丁番号を一部書き忘れてしまいましたが、許容範囲内でした。

     第三問 本支店問題です。前T/Bの一部が空欄になっており、貸借差額でしか求まらない数値があるのかと思いました。しかし、実際に解いてみると自分で直接算出することも出来れば貸借差額の金額と自分の算出した金額を比べることも出来ました。

     たとえば、期首の繰延内部利益の金額を算出出来なくても、貸借差額で求めることが出来たのでこの論点を忘れていた方も救われたのではないでしょうか。

     未達事項の発送未達は、内部利益が含まれているものか明示がなかったため本店仕入勘定と支店売上勘定を照会して確認しました。また、為替手形の振出しというあまり見かけない論点も出題されたため、面食らってしまった方もいたでしょう。

     前受家賃の月割計算も難易度の高いものとなっていたと思います。単純に12で除すと割り切れないことから、ここから月割りの論点に気付かれたと思います(実は私も)。この手の論点は、線表を書いて前T/Bの金額が何ヶ月分の金額なのか算出するのが一番ミスが少なくなります。私は線表に加え、丁寧に前期末・当期首・期中・当期末の仕訳を書いて解きました。

     P/Lは単に売上原価と表示せずに、期首・期末商品棚卸高と当期商品仕入高に分かれていたので点数を拾いやすかったのではないでしょうか。

     第四問 補助部門がある場合の工程別総合原価計算でした。見慣れない問題で、この問題を解けたかが合否を大きく左右したのではないでしょうか。問題文だけ見たらよく分からない問題ですが、解答用紙まで見たら解き方を示してくれていたようなものでした。

     なので、解答用紙にまで目を向けて全体像をつかめたかがポイントとなったでしょう(解答用紙も問題の一部だということです)。

     第五問 単純総合原価計算の問題です。仕損の処理を問われていないので、材料Bの平均投入の処理に気を付けながら解けば満点を狙えた問題でした。

    本試験時の下書き用紙1
    本試験時の下書き用紙1
    本試験時の下書き用紙2
    本試験時の下書き用紙2

    試験結果・目標点数との乖離

     結果は、自己採点で第一問・第四問・第五問が満点でした。第二問は一部仕丁を忘れ、第三問は繰越利益剰余金がB/S貸借差額とP/Lの当期純利益を使用し求めた金額と合わなかったため、どこかケアレスミスをしたと思います。

     合否のみで、点数は開示してもらえませんでしたが最終的には9割弱に落ち着いたと思います。これは自分の目指していた点数とほぼ同じでした。70点で合格の試験で100点を狙うのは効率的ないので、受験経験者の私でも100点を狙った勉強はしませんでした。

     もちろん狙うことは出来たでしょうが、あえてそれはせずに30点分は間違えられる!という気持ちで挑みました。こうすることで、過度に緊張することを避けられました。

    合格するための勉強法

     商業簿記と工業簿記に共通していえることですが、全体像を把握するということです。とくに工業簿記は日常との関連性が薄く困難ですが、趣旨・目的と仕訳・計算をリンクするのが全体像の把握に役立ちます。仕訳はもちろん大事なのですが、その背後にある考え方や処理を併せて理解することでより大きな視点での理解が可能となります。

     たとえば、工業簿記の部門別計算です。部門別計算は、費目別→部門別→製品別という流れの中の第二次の計算段階です。まず、何を部門別に計算しているのかという計算に必要な大前提のイメージをつかみます(主に製造間接費です)。

     次に、部門別の目的の一つに製品原価の正確な計算があります。なぜ部門別計算を行うことで計算が正確になるのかを計算とリンクさせて抑えます。その上で、各論ともいえる部門費の第一次集計から第三次集計の理解や、その段階の一部を予定原価で計算するとどうなるかまで抑えたら理解としてほぼ十分です。

     このレベルに達したら計算で何をやっているかをすんなり理解出来るはずです。問題集で第二次集計の補助部門配賦表の問題が解けても(直接配賦法や相互配賦法)、仕訳や勘定記入になると突然解けなくなるという症状に身に覚えがあれば、これは全体像の理解が不十分ということです。

     本試験では、計算さえ出来れば問題は解けるため全体像を抑えるのは一見遠回りにも思えますが、全体像を抑えた上で計算を抑えるのとそうでないのとでは天と地の差があります。これが出来ていれば今回の工簿第四問は難なく答えられていたのではないでしょうか。

    さいごに

     現在は日商1級に向けて勉強していますが、日商2級の理解が大いに役立っています。仮に2級の勉強をせずに1級の勉強をしていたら全体像をつかめないまま電卓を叩いていたでしょう。

     2級の内容を理解出来ていれば、1級の応用論点に関しては積み重ねていくだけなのでそれほど難しく感じません。逆に、2級の基礎的前提ともいえる内容を理解しないまま1級の勉強をしていたら今ほどの満足感は得られなかったでしょう。

    管理人からエトペンさんへ追加の質問

     エトペンさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     計画や目標は少し緩めに設定(理想標準でなく一定のアローワンスを加味した現実的標準)すること及び勉強のやる気が起きない時は思い切って休息をとることです。

     前者については、計画(特に中長期的な計画)通りに勉強が進むというのは稀なので、少し余裕を持たせたスケジュールを立てました。たとえば、一週間が終了して予定の範囲まで勉強が進んでいないとそれだけでモチベーションが下がってしまうため、達成可能だけど少し緩めな水準に計画を設定しました。

     少し緩めな水準というのは勉強計画だけに限らず、本試験の目標点数も同様です。満点でなくて90点辺りを目標にすることで、第三問の繰越利益剰余金の金額が合わなくても焦らず他の問題にあたることが出来ました。完璧にしなくて良いんだ!という気持ちが芽生え試験勉強も苦になりませんでした。

     後者については、勉強のやる気が起きないのに嫌々机に向かっていても非効率なので少し長めに休憩をとったりその日はオフにしました。休憩中は天気が良ければ散歩をしたり、そうでなければ書店で様々な書籍を読み漁っていました(日商簿記関連の書籍含む)。

     TACの合格トレーニング(問題集)は他の問題集に比べボリュームが多いため、他の参考書と比較したり、苦手論点の説明を見比べたりしていました。オフにするときは、主に家族や友人との時間にあてました。これが程よい息抜きになりモチベーションを低下させることなく勉強を継続出来ました。

    管理人コメント

     エトペンさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強計画の策定の仕方、教材・電卓の選び方、効果的な勉強方法などを分かりやすくまとめていただきました。

     まず、教材についてですが、エトペンさんもおっしゃっているようにゼロから勉強を始める方は最新版を購入するようにしてください。商業簿記は特に、安さにつられて中古品に手を出すと後でつらくなります。

     また、SHARPのEL-G36という電卓は私もおすすめです。ただ、この電卓はTACの窓口等でしか買えませんので、個人的にはほぼ同等機能のSHARP EL-N36-Xをおすすめしています。

     価格は5,000円前後とちょっと高めですが、その分だけ操作性・打鍵感も良く、また静粛性も高いです。

    エトペンさんが使われた教材や電卓のまとめ