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  • 第127回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.48

    簿記3級は、テキストと問題集をきちんとやれば合格できます!

    • 投稿者:サッチーさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月

    受験を決めた理由

     簿記に興味もなく縁もなかった私は自分が簿記検定を受けることなんて生涯ないだろうと思っていました。そんな私が簿記検定を受けた理由は他の人と少し違っているかもしれません。

     私は昨年「管理業務主任者」と「マンション管理士」の試験を受けました。実はこの試験には仕訳問題が二問づつ出題されるのですが、両試験の計四問中正解できたのは一問だけでした。

     「今後も簿記の知識は必要かも」と考えた私は簿記を少し勉強してみることにしました。しかし面倒なことは先送りしがちです。テキストを買ってもなかなか勉強が進まないことは充分ありえます。そこで試験を受けることにすれば否応なしに勉強に取り組む環境ができる、そういう理由で受験を決めました。

    使用教材&電卓

    • スッキリわかる 日商簿記3級
    • プラス8点のための問題演習 日商簿記3級

     教材は簿記検定ナビおすすめ教材ページの情報を参考に、書店で実物を見て決めました。テキストについては「サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト」も検討しました。どちらも簿記用語にはちゃんとふりがなが付いていて、内容にも大差ないと感じました。ほとんど好みの問題でページが見やすいと思った方を選びました。

     「プラス8点のための問題演習」は、テキストを「スッキリわかる日商簿記3級」にすることにした時点で購入を決めていました。この本には所々に合格テクニックとして受験時の解答方針などが書かれていて、独学の場合はこの種の情報が入り辛いので参考になりました。

     過去問に手をつける時間がなく、上記二冊だけで勉強しましたが合格できました。3級ならこれで充分なのか、あるいは運が良かっただけなのかはわかりません。

    • コンパクト電卓8桁 8905-8(キャンドゥ)

     縦11.5cm、横8.5cm。ゴム足付。100均の電卓です。大きすぎるものは手に余るし、2級についてはどうするか決めていなかったので安く済ませました。指の太い方(男性)、2級受験用にはおすすめできません。

    勉強の流れ

    • 第一段階

     まず「スッキリわかる日商簿記3級」(以下テキストと略)のはしがきなどを読んで、著者がこの本をどう使って欲しいと考えているのかを確認しました。著者が考える最も効率の良いテキストの利用法を知るためです。

     その上で簿記についてはまったく知識がないので簿記の全体像を把握する目的で一通りざっとテキストを読みました。このステップは他の人には特におすすめはしません。

    • 第二段階

     一通りテキストを読み終えた後は著者おすすめの方法「テキストを読みつつ練習問題を解く」を二度繰り返しました。一巡目はテキストを読んでわかったはずなのに問題が解けず、テキスト本文を見ながら解答することが多くなりました。とにかく一巡目ということで先に進むことを重視してなんとか一通り終えたという感じでした。

     二巡目はテキストを読んで練習問題に取りかかった時、なるべくテキスト本文に戻らずに解答するようにしました。どうしてもわからない時はテキスト本文に戻って答えを出しました。二巡目になってようやく仕訳がスムーズに出来るようになってきました。

     第二段階を終えた時、「こんな調子で大丈夫なのかな」と不安でした。仕訳はまずまず出来るようにはなったものの、とても合格点は取れそうにない気がしていました。

    • 第三段階

     テキストの練習問題だけを解き、間違ったところはテキスト本文で確認しました。この段階で同じ練習問題を解くのは三回目になりますが、わからない問題、間違えてしまう問題は依然としてありました。間違った時はどういった理由で間違った答えが出てきたのかを考えるようにしました。

     ノートにまとめることはしませんでしたが理由を考えるのは理解を進める上で、また間違いを減らす上で役に立ったかもしれません。間違った理由を考えるのはある程度簿記に慣れてきた頃でないと難しいように思います。

     最初のうちはあまりこだわらずに先に進んで全体像をつかむ方が近道かもしれません。練習問題が全部終わった時点で試験までは残り10日となっていました。

    • 第四段階

     「プラス8点のための問題演習」にとりかかりました。この本はまず例題があり、正解できれば実践問題へ、正解できなければフィードバック問題を経由して実践問題へ進むように構成されています。

     しかしせっかくフィードバック問題があるのに省略するのももったいない気がして、例題が解けたかどうかにかかわらずフィードバック問題も解きました。実際に解いてみての感想ですが、このフィードバック問題は確認という位置付けのせいかやや難易度は低く、無理に時間をさく必要はないと思います。

     実践問題には目安となる制限時間が書かれているのでキッチンタイマーを利用して時間をはかりながら問題を解いてみましたが、なかなか制限時間内には終わりませんでした。そのため試験時間が足りるのだろうかとかなり心配になりました。

     第127回の試験を受けた感じからすると制限時間はややきびしめに設定されているようにも思えますが、この一回だけでは正確なことは言えません。他の方の意見も参考にしたいところです。試験まであまり日がなかったこともあって、問題集の4/5ほどをこなした所で試験日となりました。

    • その他

     一日の勉強時間は勉強しない日もあれば三時間ぐらい勉強した日もあるなどばらばらでした。ダイエットと同じで毎日必ずと決めてしまうと出来なかった時に意欲が失われるので、出来ない日があるかもという方は少しゆるい目の目標を立ててもよいのではないかと思います。

     間違いノート、まとめノートなどは作りませんでした。資格試験とは違い簿記は技能検定であるせいか、知識を問われているというより作業手順を覚えているかを試されている感じでなかなかなじめませんでした。マークシートの資格試験とは方向性が違うなと感じました。

     試験日が2月の終わりということもあり、風邪には注意するようにしていました。インフルエンザについては新型に対する免疫がないこともあって予防接種を受けていたので風邪の予防と同程度の注意をしていました。3級合格にかかった費用は交通費なども含め、総額で約6000円でした。

    試験日前日・当日の流れ

     前日は早めに就寝。当日はシャワーを浴びて出かけました。駅では帰りが混雑すると思い、往復切符を購入しました。テキストは持って行ったものの、試験前に見ることはしませんでした。ほかの受験者はテキストを見ている人、ただ時間を待っている人などまちまちでした。

     簿記3級の受験者は若い人が多いようで、また他の資格試験と比べると女性の比率も高いせいか、試験会場ではガラの悪さは感じませんでした。

     商工会議所によって対応が違うのかもしれませんが、無線通信機器(携帯電話)の扱いは電源を切るように指示されただけだったので甘いと感じました。他に受けたことのある資格試験では封筒が配られ、その中に携帯電話を電源を切って入れた後、封をするように指示されました。

    • 試験開始!

     事前に各問の割り当て時間と解く順番を考えていましたが、第3問に提示された資料が初めて見る形式だったので後にまわしました。実際のところは資料の形式を見たことがなかっただけで、特に難しい部分はありませんでした。

     試算表と精算表の問題は合計が合わないことを前提に解答しました。予想していた通り合計が合わなかったので見なおしてみましたが、間違い個所は見つけられませんでした。時間が充分余っていれば見なおしもしっかり出来たと思いますが、「合計が合わないくらいはいいか」とそのままにしておきました。

     満点を取る必要はないのでこれくらいの楽な気持ちで受けてもいいのではと思います。噂には聞いていましたが、試験中は電卓のキーをたたく音が響き渡っていて笑ってしまいそうになりました。

     試験終了、帰宅の途に。やはり駅の切符売り場に行列が出来ていました。自分の解答をメモしていませんでしたので自己採点はできませんでした。

    管理人からサッチーさんへ追加の質問

     サッチャーさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     はじめの頃は費用と負債の区別にとまどいました。これは少しすれば区別出来るようになりました。いまだに苦手なところは「帳簿の締め切り」に関する部分です。テキストに書いてあることは理解できるのですが、いざ問題に向かってみると答えが出てきません。

     詳しく書いてある本やネット上の解説なども探してみましたがどれも似たような説明で大きな差はなく、結局解決できていません。第127回の試験でも第2問に出題されましたが完全には答えられませんでした。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     勉強を始めた頃は簿記になじめませんでしたが、なんとかやっているうちにだんだん簿記というものが見えてきたように思います。始めのうちはあまりこだわらずにとりあえず問題を解いてみるぐらいの軽い気持ちで先に進むことに重点を置いた方がよいかもしれません。

     「プラス8点のための問題演習」は問題を解く手順が順を追って詳しく書かれているよい本だと思いました。この本は独立して作られていて、「スッキリわかる日商簿記3級」と連携している部分はないので他のテキストで勉強していても問題ありません。「テキスト → プラス8点のための問題演習 → 過去問・予想問題集」の流れがおすすめです。

    管理人コメント

     サッチーさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!「勉強の流れ」をかなり詳しく書いていただきましたので、どのような勉強をすればいいのか悩んでいる受験生の方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

     サッチーさんは、100均の8桁電卓を使い、過去問をやらずに合格されたとのことですが…出来れば、電卓は最低でも2,000円ぐらいするもの(CANON HS-1210TUという電卓がおすすめです。)を用意し、よっぽどのことがない限り過去問にも手を付けるようにしてください。

     あと、過去問と予想問題集のどちらを優先してやればよいですか?という質問をよくいただきますが、基本的にはどちらもやってください。ただ、どうしても時間がないという場合は、出題可能性が高い論点がまとめられている予想問題集のほうを優先するようにしてください。

     最後に、受験者の多い会場では帰りの切符売り場が混雑することがありますので、サッチーさんのように最初から往復切符を買っておくことをおすすめします。

    サッチーさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.47

    必要な情報は全てテキストにまとめる!「情報の集約化」のススメ。

    • 投稿者:サボさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月

    まずは情報収集

     社会人の私にとって、簿記は必要な知識と感じ、資格取得を目指しましたが、簿記というものがどういうものか理解することから始めました。具体的には、商工会議所のHPや各種WEBを検索し、概略を理解しました。それにより、勉強は独学で、市販のテキストを中心に、WEBにて公開している情報を参考に行うことを決めました。

    テキストと電卓を購入

     テキストは「中央経済社 新検定簿記講義 3級」を購入しました。書店には何種類か簿記のテキストが並んでいましたが、内容が体系的に書かれていて、理解がし易いと感じたからです。

     逆に言うと、他のテキストは小手先のテクニックを披露したり、〇日間で受かるなど、「合格する」ことに注力しているものが多く、しっかり「理解」して合格したい私にとっては、いいテキストとは思わなかったからです。ワークブックも同時に購入し、いよいよ勉強を開始しました。

     電卓はCASIOのJH-12VTを購入しました。四則記号が縦一列になっている(イコールが四則記号と同じ列にない)のと、表示画面が適度な大きさであるのがその理由です。

    テキスト1回転目(約1か月半)

     簿記の概略は情報収集により理解できましたが、具体的な内容は何も分からなかっため、まずはテキストを一通り勉強することに専念しました。1回の勉強で1章の半分を行うことを目標に、本文・例題・練習問題を必ず解くようにしました。また、計算や解答を書く際に紙を思ったより多く使用することが分かったので、裏が白い折込広告を意識的に貯めるようにしました。

    テキスト2回転目(約1か月)

     テキスト2回転目というよりは、先に購入したワークブックの問題演習を中心に行いました。ワークブックには、単元の最初に学習ポイントが書かれていたのて、それをまず読んでから問題を解くことにしました。解答後に答え合わせをし、間違えたところの解説を読み、テキストに戻って復習を行いました。

     ワークブックから得た知識は、得た知識を集約させるためにテキストの余白欄に直接記入しました。また、簿記検定ナビさんをはじめ、各種簿記の無料講義のページを見ながら、自分に不足している部分をテキストに書き込みました。

    テキストへの書き込み1
    テキストへの書き込み1
    テキストへの書き込み2
    テキストへの書き込み2

    仕訳問題演習

     ワークブックの演習と同時期から簿記検定ナビさんの仕訳問題類題をダウンロードし、1日1回分(5問)を目標に解いていきました。(試験前日まで継続 3~4回転実施)間違えた問題はワークブックと同じようにテキストに戻り、必要に応じて内容をテキストに書き込みました。2回転目以降については間違えた問題にチェックを入れ、弱点を可視化するようにしました。

    過去問演習(約1か月半)

     試験問題に慣れるために、「税務経理協会 ドリル式日商簿記検定3級」という過去問を新たに購入しました。本当ならば試験時間(2時間)を計って問題を解くことが中心になると思いますが、まとまった時間を取ることができなかったので、1回分の問題を2分割して解くようにしました。

     具体的には、第1問+第5問(1時間)・第2問~第4問(1時間)のグループに分け、解答後に解説を読み、間違えたところをテキスト・ワークブックに戻り学習しました。同時に、計算用紙の使い方など、実際の試験をどのように解いていくかの研究を始めていきました。

     試験3週間前には解答時間を各グループ45~40分にし、当日見直しの時間を取れるるようにしました。過去問は、116回~126回を2回転させました。(126回の問題は大原の解答解説集を無料請求

    試験日の1日の流れ

    • 5:30 起床

     起床後3時間後から脳が活発に働くため。ちなみに平日も5:30に起床しています。

    • 6:00 朝食
    • 6:30 新聞を読む
    • 7:30 身支度
    • 8:00 試験会場へ向けて出発

     起床から出発まで、時間は違いますが、平日の会社出勤までの行動と何も変わりありません。

    • 8:20 試験会場に到着

     試験会場までは車で行きました。

    • 8:30 試験会場が開場
    • 自分の席に着き、試験の準備する
    • 仕訳問題類題の確認する(チェックを入れた問題を中心に)
    • 手がかじかんでいたので、テキストにあった試算表問題を計算しながら手を温める
    • トイレに行く
    • 9:00 試験監督者の説明が始まる

     試験要綱には9:00試験開始と書いてあったのに…と思いつつ説明を聞く。

    • 9:10 試験開始!

     まずひと通り問題に目を通して、解答順番を決定させました。第1問を1番目に解くことは以前から決めていましたが、2番目に解く問題を、第3問にするか第5問にするか決めかねていたので、見比べて第5問を2番目に解くことにしました。そのあと、第3問→第4問→第2問と解くことに決めました。

    • 第1問(10分)

     償却債権取立益の出題にちょっと驚きましたが、特に難しいところもなくすんなりと解く。

    • 第5問(30分)

     通常の精算表問題でしたが、何か似たような数値が多いような気がし、気を付けながら表を埋めていく。見越し・繰延べ問題は特に慎重に解く。貸借の合計が全て合ったこともあり自信をもって次の問題へ進む。

    • 第3問(30分)

     試算表の問題でしたが、見慣れない形式であったので慎重に問題を読んでいくと「合計試算表」の算出であることを発見。「見逃す受験生が多いな」と思いつつ解答を進める。T字フォームを有効活用し、解答時間短縮を実現。第5問と同様に貸借の合計が合ってていたので次の問題に進む。

    • 第4問(5分)

     単純な伝票問題。問題用紙に仕訳を分解記入してから解答用紙に記入する。

    • 第2問(15分)

     勘定記入の問題。今思えば大した問題ではありませんが、当日はなぜか消耗品と消耗品費が混乱してしまい、解答に苦労しました。いったん解答を止め、他の解答を見直そうと思いましたが、貸借が合っている中見直しても…という思いもあり、頭をいったん白紙にして解答再開。不安を残しつつ解答終了。

    • 見直し(30分)

     思ったより時間が余ったので、もう一度問題を解くつもりで見直しを行う。特に間違いは見つけられなかったのですが、第5問の精算表の合計欄に数値を入れ忘れていることを発見。ただちに数値を入れ一安心。同時に、数字が読みにくいところを書き直したり、受験番号などに漏れがないかを確認しました。それでも時間が10分ぐらい余ったので、各問題の解答(概要のみ)を計算用紙に書き写しました。

    • 11:10 試験終了
    • 午後

     各専門学校の解答速報を自分の解答と見比べる。得点はともかく「合格」を実感する。

    試験の結果発表

     3/7に合格発表があって無事に合格していました。後日、商工会議所に得点結果を問い合わせたら100点満点でした。

    管理人からサボさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材・電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     今回使用したテキスト・ワークブック類は、図やイラストが少ないテキストですので、取引のイメージがわかない方や学生の方(社会経験の浅い方)には難しいかもしれません。

     内容としては各項目が体系的に書かれているのでお勧めできます。なお、他社のテキスト類で勉強されてもいいと思いますが、テキストと問題集の出版会社は同じ会社の方がいいと思います。(効率的に学習できると思います)

     電卓については、テキストほど意識はしませんでしたが、あまりに小さいものは避け、手を広げた大きさ(=ボタンが指の先とほぼ同じ大きさ)のものを選びました。ちなみに家電量販店での購入です。

     過去問題集は、価格÷問題数(何回分)により決定しました。

     サボさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は特にありません。苦手な論点は、手形取引と見越し・繰延べでしょうか。手形は簿記を勉強する以外はボードゲーム上での話でしかなかったし、見越し・繰延べは、テキストを読んでも何を言っているの分かりませんでした。(特に仕訳ができませんでした)

     手形については、図に表し、その時の商品・手形の流れをイメージできるように努めました。見越し・繰延べについても同様に、問題文から現時点での状態をすぐにイメージできるようにしました。ワークブックにて何度も解いたということは言うまでのありません。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     上にも書きましたが、独学で勉強する場合はテキストと問題集の出版会社はそろえた方がいいと思います。あとは、何といっても「仕訳」が大切だと思います。仕訳問題を何回も繰り返し解くことをお勧めします。

     実践演習として、私は過去問しか解いていません。もし時間があったら、各社から発行されている予想問題集を購入して解いていたと思います。問題のパターンを広く知ることによって幅が広がり、自信につながると思うからです。

     今後は簿記2級や簿記1級、税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     現在私は、会社で生産管理の業務を行っていますので、工業簿記のある2級は取得しようと思います。1級や税理士の資格は、今のところ考えていません。

    管理人コメント

     サボさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     サボさんは、必要な情報をテキストに集約化されていますが、この勉強スタイルはかなりおすすめです。「情報の集約化」について意識せずに勉強していると、テキスト・問題集・過去問・予想問題集…といったいろんな教材に情報が分散してしまい、効率的な勉強の阻害要因になりますので、ひとつの教材に「情報を集約化」するようにしてください。

     あと、資格の大原は、最新回の全問題と解答および解説を一冊にした「問題・解答集」を無料配布しています。この「問題・解答集」には問題・解答・解説だけでなく解答用紙も付いており、過去問対策用の教材としても使える優れモノですので、気軽に無料請求してみてください。ちなみに、勧誘の電話とかは一切かかってきませんのでご安心ください。

     最後に、問題を解く順番についてですが、サボさんのように予め順番を考えておきつつ、試験開始後にざーっと問題をチェックして各問題の難易度を把握し、実際に解いていく順番を正式に決めるという方法が一番良いと思いますので、練習段階から「解く順番を正式に決める作業」も忘れずに行うようにしてください。

    サボさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.46

    超短期合格の秘訣は…細切れの時間を有効活用すること!

    • 投稿者:じゅりさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2.5週間

    きっかけ

     小さいですが自社工場を持っている商社で営業事務をやっています。それまで、自分は経理じゃないし、実務経験無しで資格だけ取っても今更経理の仕事につけるとも思えないしなーと、あまり簿記というものに興味がありませんでした。

     でも知識としてあるに越したことはないよなーくらいには思っていて、でもなかなか勉強を始めるきっかけが掴めずにいたところに、会社から強制ではないものの簿記の勉強をするべし!みたいなことを言われて、3級は友達でも学生の頃に取った&独学で大丈夫だったよ!という声を聞いていたので、まぁ3級だったら独学でなんとかなるかな?くらいの軽い気持ちで勉強を始めました。

    まずはテキストを購入

     1月中旬、とりあえず試験の申し込みをする。勉強時間がどれくらい必要かわからないけど、1月は遊ぶ予定がたてこんでいたので、2月になったら始めよう!と簿記の簿の字にも触れず。

     2月に入ったけどなかなか勉強モードに入れず…試験3週間前にようやく書店に行って簿記のテキストを買う。どれがいいとか口コミを全く見ないで行ったので、書店でいくつか見比べて、コレがいいかな?とTAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級」を購入。

     なんかわかりやすそうなテキストを買ったので、大丈夫そうと安心してしまい、数日テキストを開かず…2/11に本格的にスタート。テキストはわかりやすいなーとサクサク読み進めて行けたものの、練習問題まできてつまずく。

     やばい、テキスト見ながらじゃないと問題解けない!それから1週間はテキスト見なくても問題が解けるようになるまで、何度もテキストを読み返しては練習問題の繰り返し。

    iPpd touchの簿記アプリで細切れの時間を有効活用

     なるべくちょっとの空き時間でも手軽に勉強できるように、iPod touchで同じくTACのスッキリマスター日商簿記3級のアプリを購入して、会社の休み時間やお風呂の入っている時などにもtouchでひたすら練習問題を繰り返す。

     その頃、簿記検定ナビの存在を知りました。仕事の合間や勉強の合間に一通り目を通し、過去問の傾向や対策、仕訳問題の過去問のダウンロード等、色々と活用&参考にさせて頂きました。

    総仕上げ用に試験問題集を購入

     試験1週間前になって、ようやく問題集を買いに行く。近所の書店に行ったら1種類しか置いてなく、手にとってみたけどイマイチ…だったので、もう1件の書店に行って、そちらも品揃えはあまり良くなかったんだけどもう時間がなかったのでコレでいいかな?と成美堂出版の「本試験型 日商3級簿記検定 試験問題集」を購入。

     残り1週間はひたすら試験形式で時間を計って問題集を解く。慣れてくると1回分で大体1時間30~40分くらいでは解けて、辛めに自己採点して大体70~90点くらい。最初は何じゃこりゃ?と思ってた精算表が結構すらすら解けるようになってきたのでちょっと自信がついてくる。あとはケアレスミスさえなければ合格できる、かな?と思ってました。

    試験日当日の1日の流れ

    • 6時半 起床

     平日もこの時間に起きているので、特に早くも無く遅くも無く通常通りな感じ。それからいつも通りTVを見ながら朝ごはん食べたり支度したり。当日朝に慌てて勉強するのはやめようと思ってましたが、家を出る前に若干時間が余ってしまったので、30分くらいテキストとまとめノートを見返してました。

    • 8時 出発
    • 8時20分 会場に到着

     自宅から近い会場を選んだというのもありますが、予定より早く会場に着いてしまいました。確か会場に入れるのは30分前からだよなぁと思って中に入っていったら、普通に30分より前でも入れました。既に会場には半分くらいの人が。 早く着きすぎてしまったので、もう一度ノートを見返したりテキストを読み返したり電卓を叩く練習をしてみたり。

     電卓は、会社でいつも使っている無名メーカーのものを持ってきたのですが、これがまた時々電源が入らなくなるので(電池を入れ替えてもダメ)別のに変えようか…と思いつつも、やっぱり使い慣れたものということでその電卓を持ってきて、一応予備のカシオ製のものも机の上に出して2台置いておきました。

    • 9時 試験開始

     まずは1,2,4の順で解答。ここで約30分。3の合計試算表で30分。今回の問題形式のものは解くのは初めてでしたが、最初見た時に「簡単なのに当たった!ラッキー!」と思いました。

     5の試算表は恐らく皆が引っかかったであろう「未払金」の空欄がわからず、また、計算が合わず何度も計算し直したりしていて、30分で終わらせて残り30分で見直し…と思ってたのもの、結局計算が合ったのは残り10分前。最後の10分で簡単に見直し。

    • 11時 終了

     会場はそんなに暑くなかったけど、意外と汗かきました。手汗も。

    試験を振り返って

     勉強時間は平日2~3時間、休日(4日)8~10時間で勉強時間50時間弱。自己採点では78点。かなり詰め込みでギリギリな感じでしたが、どうにか合格できました。

     最後に、まとめノートの一番最初に書いた「損益計算書と貸借対照表の勘定科目の一覧ページ」の画像を提供させていただきます。このページを見る機会が一番多かったです。

    まとめノートの一番最初に書いた勘定科目の一覧ページ
    まとめノートの一番最初に書いた勘定科目の一覧ページ

    管理人からじゅりさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     AURORAという知らないメーカーのものでしたが、調べたらアスクルなどでも買えるようでした。私が使用したのは会社に元々あったもので「DT227TX」というもので、ともかく大きくてキーが打ちやすかったので重宝しました。

     何年前から会社にあったのかわからないのですが、とても古そうで時々液晶がつかなくなったりするので、内蔵電池を交換したり(それでも時々全くつかなくなる)予備でCASIOの電卓も試験には持参しましたが、試験当日は調子良く使えたので良かったです。

     時々液晶が消える電卓よりも、早々にCASIOに切り替えてそっちをメインに使おうかとも考えましたが、CASIOのものは0の隣にCがあるので度々打ち間違いでクリアにしてしまったり、AURORAの電卓の使い方はSHARPに近い?ようだったので、いつも使い慣れているAURORAでいきました。

     結局は慣れだと思うので、他の方にすすめられるかどうかわかりかねますが、CASIO・SHARP製などでなくても、敢えて新しい電卓を買わなくても、普段使い慣れているものが一番!だと思いました。

    電卓
    電卓
     今回、勉強に使われた教材は、他の方におすすめできますか?
     最初に書店に行って購入したTAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級 」…これを買ってなかったら、短期間で受かることは出来なかったと思います。他の簿記の本も見てみたのですが、同じことを説明しているはずなのに全く頭に入って来なかったので。

     次に、iPhoneアプリの「スッキリマスター日商簿記3級」…まずは、無料版のLITEを試してみて、これなら600円の有料版を買ってもいいかな?と思い、購入しました。

     全部で126問、何度もやっていれば覚えてしまうくらいの量ですが、ちょっとの空き時間にゲーム感覚で問題を解いたり、ふいに混乱したりわからなくなったりした時には用語集が役に立ちました。

     iPhoneアプリでは、他に「LEC簿記3級100問ドリル」のLITE版の10問も試してみましたが、こちらの方が用語が難しく、問題の回答も実際に数値を打ち込んだり、空き時間にちょこっと、という感じでやるにはしんどかったので、試験まで時間もなかったので購入しませんでした。

     最後に、試験の1週間前に購入した成美堂出版の「本試験型 日商簿記検定3級試験問題集」…値段が安く、しかも13回分も問題が入っていたので購入しましたが、どう頑張っても時間的に平日は1回分、試験前日の土曜日1日では精々4回分くらいが限度で、結局9回分しか問題を終わらすことが出来ませんでした。

     でも、多く問題を解いているうちに時間配分ペースも掴め、1回の試験問題につき7~9割方は正解できるようにはなっていたので自信はつきました。

     じゅりさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     最初は精算表の意味が全くわからず、最終的に精算表を完成させるにはきちんと仕訳や勘定項目の意味を理解していないとダメだ!と、テキストを最初から、何度も読んで練習問題を解いていきました。

     精算表までサクサク解けるようになってからも、ちょっとした問題の読み間違いや勘違い・計算ミスはなかなか無くせなかったので、それらをミスしても合格ラインまでいくように、取れる問題は確実に取る!ということで、苦手な問題だけじゃなく、得意な問題も同じくらい繰り返しました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     2.5週間ではやはりちょっと勉強時間が短かったので、勉強時間はもう少し余裕をもって取るべきだったな、と思いました。実質1ヵ月分くらいを無理やり詰め込んだ感があるので、実際の理解はまだまだ足りなかったと思います。

     やはり働きながら勉強をするというと、なかなか時間も取れず、また持続させることも難しいかと思うので、簿記の勉強始めてみたいけど時間がないという方も最初から諦めず、集中すれば短期間で取ることも可能ということで、参考になればと思います。

     幸いなことに、今はネットのおかげで情報も手に入り易く、iPhoneアプリなど、時間がない人でも空き時間に手軽に問題が解けたり、色々と勉強をするツールには恵まれていると思います。

     ただ、私にはこの勉強方法で合格しましたが、人によって勉強方法は様々だと思うので、もっと時間をかけてもいいと思いますし、自分に合った勉強方法で、ともかく諦めずにトライすることが大事だと思います。

     今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級や簿記1級、税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     次はもうちょっと勉強時間をとって、簿記2級にトライしたいと思ってます。今の仕事には直接的に関係はないのですが、3級の勉強をしてみて、あっ、簿記って面白いかも…と思えてきたので。その時はまた、簿記検定ナビにお世話になります。

    管理人コメント

     じゅりさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強期間が2週間半というのは、簿記検定ナビで掲載している合格体験記の中でもかなり短い部類に入りますが、ちょっとした時間の使い方がとても上手だと思いますので、社会人受験生でなかなか勉強時間が取れないという方は、ぜひじゅりさんの合格体験記を参考にしてください。

     簿記アプリについては、TAC、LEC、ネットスクールなどから出されていますが、TACとLECのアプリについては無料版も用意されていますので、有料版を買う前に無料版で使い勝手などをチェックすると良いと思います。ただ、簿記アプリには本当に簡単な問題しか収録されていませんので、本試験レベルの問題対策には、簿記検定ナビの仕訳問題対策のご利用をおすすめします。

     あと、電卓についてですが…光の具合によって表示がおかしくなったりするのは、内蔵されているリチウム電池が切れて太陽電池のみで動いている可能性が高い(最近の電卓は、リチウム電池+太陽電池のものがほとんどです)ので、試験前に新しいリチウム電池に交換しておくことをおすすめします。意外と簡単に交換できます。

    じゅりさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.45

    短期合格&一発合格の秘訣は「自分に合った勉強を見つけること」です!

    • 投稿者:みんみんさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月

    受験しようと思ったきっかけ

     家族が個人事業を開業し、その経理の手伝いをする過程で簿記の知識があったらいいなと思ったから。せっかく勉強するなら、資格という目に見える成果が欲しかった。それまでは簿記の知識は全くありませんでした。

    使用テキスト

    • U-CANの簿記速習レッスン3級
    • サクッとうかる日商3級商業簿記トレーニング
    • ドンドン解ける日商簿記3級過去問題集(成美堂出版)
    • 本気で学ぶLECで合格るDS日商簿記3級
    テキスト
    テキスト
    DSソフト
    DSソフト

    学習方法(序盤:LECのDSソフトを有効活用する)

     本屋でたまたま資格のコーナーを通りかかり、「簿記を受験しよう!」と思い立つ。一番わかりやすそうだった(田舎の本屋なので、本の種類自体あまりない)U-CANのテキストを購入しました。この時点では情報収集も何もしていませんでした。

     テキストを開くも、初めて聞く用語のオンパレードで全くわからず…第1章で挫折。1ヶ月くらいテキスト放置していました。何かいい方法はないかと調べると、DSの簿記学習ソフトがあることを知り、12月24日に自分へのクリスマスプレゼントとして購入しました。

     このソフトは簿記3級の範囲を10日間かけて学ぶように作られていますが、気の向いた時間に1日の範囲分を学習しました。DSでの学習は非常に私に合っていて、テキストの文字だけでは全くわからなかった内容も、実際にイラストや図表で示してくれて非常にわかりやすかったです。

     私はテキスト学習と問題を並行して解いていく勉強方法が自分には合っていると思っているのですが、このソフトはその通りの作り方で、学習内容をそのすぐ後に問題形式で解くことができるのでよかったです。

     また、気が向いたときにこたつで寝ながらでも気軽に勉強できました。わからない部分は何回も繰り返してやり、このDSソフトの問題を全部満点がとれるまで何回もやりました。

    学習方法(2月中旬~:過去問を使って追い込みをかける)

     学習をする中で、DSソフトだけでは解く問題の量が不足していることに気づき、実際に電卓と鉛筆を使って問題をたくさん解きたかったので、サクッとうかる日商3級商業簿記トレーニングを購入しました。

     基本的な知識は身についていたので、基本問題は1日ほどであっという間に終了し、その後、本試験レベルの問題を解きました。それぞれの問題の目標時間を参考に、各問題時間を計って解きました。

     この時点では、精算表や試算表の問題を1問解くのに40分くらいかかっていました。サクッとうかる日商3級商業簿記トレーニングを1通り終了したところで過去問題を解き始めました。

     120分間時間を計って解き、それぞれの大問が解き終わったところで時間を記入しておき、大問ごとにかかった時間を記録しておきました。やはり最初は120分で全部解き終えることで精一杯でしたが、何回も解くうちに出題パターンに慣れ、解く時間も早くなっていきました。

     最終的には精算表・試算表も20~30分くらいで、合計100分以内で解けるようになりました。スピードアップには簿記検定ナビのTフォームを使って解く解き方などがとても参考になりました。(最初はとても無理!と思いましたが、慣れると早くてびっくりでした)

     過去問をたくさん解いていると苦手な部分がわかってくるので、その部分はテキストを確認したり、問題集の基本問題から解きなおして理解に努めました。また、間違えた問題もできるようになるまで解きました。

    Tフォームをマスターする前の下書き
    Tフォームをマスターする前の下書き
    Tフォームをマスターした後の下書き
    Tフォームをマスターした後の下書き

    私なりの試験勉強のコツ

    • まとめノートは作らない!

     この方法は私だけに当てはまる方法かもしれませんが、私は基本的に試験勉強の際にまとめノートは作りません。勉強方法にも書きましたが、テキスト等で学習したらすぐに問題を解く方法をとります。

     まとめノートを作ると、ノートに文字を書き写すだけで勉強した気になってしまい、実際には理解してないことのほうが多いからです。問題を解いてみて解けなかったら内容が理解できていないということだし、範囲全部のノートを作ろうとすると途中で挫折することが多いからです。

    • 情報収集は何より大事

     資格の試験を受験する際に重要なのが情報収集だと思います。どんな資格試験にも知っていたほうが有利な情報や、合格のコツがあると思います。例えば…問題を解く順番だったり、テキストには載っていないがちょっと早く解ける解き方、出題傾向や頻出分野等。

     予備校などではそういうことを教えてくれると思いますが、独学の場合は自分で情報収集をする必要があると思います。簿記検定ナビはそういう情報を得るのに非常に役に立ちました。ただ闇雲に問題を解くのではなく、確実に効率よく問題を解くために事前の情報収集は非常に大切だと思います。

    最後に

     以上のような方法で、短期間の学習でも無事に簿記3級に合格することができました。本当に学習した期間は正味3週間くらいかもしれません。その際に簿記検定ナビには非常にお世話になりました。

     独学の簿記受験生に対して有益な情報がたくさんあり、効率よく勉強することができました。次回は2級を受験予定なので、また活用させていただきます。私はまとめノートは作っていませんが、学習ノートや教材の画像でよければ提供させてください。

    試験日当日の1日の流れ

    • 7:00 起床

     軽く朝食を食べる。

    • 7:50 自宅出発
    • 8:20 会場到着

     試験開始までは、間違えた問題や苦手分野の復習をする。

    • 9:00 説明開始

     9時から試験開始だと思っていたのに、9時に試験の説明が始まりました。実際の試験開始は9:10くらいだったでしょうか。

    • 9:10 試験開始

     問題を解く前に問題全部をざっと読みます。必要なところにはあらかじめ印をつけておきます。第3問の「合計試算表」の部分を丸で囲んで目立たせたり、「同一の取引が複数の補助記入帳に記入されている場合が…」のところにアンダーラインを引いたりしました。

     あらかじめ印をつけておくことで実際にその問題に取り掛かったときに、確認不足によるミスをなくすことができます。

     私が問題を解く順番は、過去問を解くときから【第1問→第4問→第3問→第5問→第2問】で解いていました。第2問は時間のかかるわりに配点が低いので(127回は簡単でしたが)後回しにして、ほかは時間がかからないものから解いていきました。

     第3問で、いつもは簿記検定ナビで学んだTフォームを使った解き方で解くのですが、今回は重複仕訳があり、一度全部の仕訳を書き出したので思いのほか時間がかかってしまいました。

     問題を全部終了した時点で残り10分で、見直しをしたら解答を自己採点用に書き写す時間がなくなってしまい、第3問と第5問の金額を残しておけませんでした。下書き用紙に書いた仕訳やメモから自己採点はできましたが、やっぱり確実ではなかったので、それが心残りです。

    • 11:10 試験終了

    管理人からみんみんさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     私は、何年も前に近所のスーパーで980円で購入した電卓を使いました。簿記検定にはちゃんとした電卓を使ったほうがいいことはわかっていましたが、長年プライベートで使ってきた電卓に愛着があり、そのまま使用しました。

     GENTOS(?)というメーカーのもののようですが、特に使いづらさは感じませんでした。でも、新しく勉強を始めるなら有名メーカーの電卓を購入するのがいいかもしれませんね。

    電卓画像
    Tフォームをマスターした後の下書き
     みんみんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     第4問で出題されるような決算仕訳・勘定記入は苦手でした。いろんなパターンの問題を何度も解きました。

     これが得意!といえる論点は特にありませんが、どんな問題が出ても大丈夫と思えるくらいには問題を解き、苦手分野をなくすことに努めました。精算表問題は得意というわけではないですが、解けるようになると楽しくて好きでした。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     私はコツコツ勉強できるタイプではないので、私の勉強方はあまり参考にはならないかと思いますが、自分の性格などを考えて、いかに自分に合った方法を早く見つけられるかが大事だと思います。
     今後は簿記2級や簿記1級、税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     6月の簿記2級を受験予定です。また簿記検定ナビを活用させていただきますので、よろしくお願いします。

    管理人コメント

     みんみんさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     それでは、中身を見ていきましょう。まず、「私なりの試験勉強のコツ」という箇所で、「まとめノートは作らない!」と書いていただきましたが、確かにまとめノートを作っただけで勉強した気になってしまう方って多いですよね…受験生時代の僕もそうでした。

     まとめノートを作っている時間ってある意味、楽なんですよね。テキストや問題集に載っているものを写すだけの作業なので、頭を使わなくてもやれちゃう…ただ、この作業では簿記の本当の力は付きませんので、まとめノートを作る場合は要点をなるべく簡潔にまとめることを常に意識して、無駄な時間を極力減らすように気をつけてください。

     まとめノートだけでなく間違いノートでも同じことが言えると思うんですが、「作る」よりも「使う」になるべく多くの時間をかけるようにしてください。

     あとは、「試験日当日の1日の流れ」のところで書いていただきましたが、「問題を解く前に問題全部をざっと読みます。必要なところにはあらかじめ印をつけておきます。」という作業は、ケアレスミスを防ぐのにかなりの効果がありますので、ぜひ参考にしてください。

    みんみんさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.72

    2回連続で標準原価計算…ジャンル丸ごと切ってしまうのは危険です!

    • 投稿者:クリネックスさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    受験までの経緯

     三十路を迎えた昨年(2010年) 10月、営業から畑違いの経理への異動となり、簿記の勉強を始めました。幸い昨年11月に3級に、今年2月に2級に合格できました。私は私立大の法学部出身で数字が苦手で私立文系を選んだくらいですから、数字のセンスは無いと思います。(なぜ経理に異動になったのかもよくわかりません・笑)

     ただ簿記2級は、しっかり勉強すれば数字が苦手な人でも必ず取得できる資格だと思います。以下、ご参考にしていただけると幸いです。

    使用テキスト・問題集

     ①②については、3級はTAC出版のすっきりわかるシリーズのテキストを使いましたが、2級のテキストは同僚からの薦めで、サクッとうかるシリーズを使用しました。

     書店で他のテキストと比較してみましたが、本書は簡潔にわかりやすくまとまっている良書だと思います。また、付録の商業簿記の仕訳問題は、電車の中で何度も繰り返し使いました。

     については、問題を解く際の考え方やテクニックを懇切丁寧に教えてくれます。特に工業簿記の原価差異や仕損、材料の追加投入など、苦手な論点をしつこいくらい強化できます。

     解答中、自分が何をしているのかわからなくなることが多々ありましたが、本書のおかげでそのようなことがなくなりました。独学者には強い味方になる特にお勧めしたい良書です。私の場合、本書無しでは合格はありえませんでした。

     については、ネットスクールつながりでなんとなく購入しましたが、イマイチ使いにくかったです。

     本書の弱点は、【問題文の横にヒントが書いてある】【説明が、一通り2級の内容を理解している前提で書かれている】【問題の並べ方が不規則】の3点です。ただし、各大問の最初にある、各大問のパターン分析わかりやすかったです。

     のネットスクールの予想問題集には魂を感じます。「ウラ予想」で標準原価計算を挙げていたのは本書だけです。⑥については、は簿記検定ナビの管理人さんに感謝、感謝です。過去30回分近い数の仕訳問題を解いていたおかげで、自信をもって第1問に臨めました。

    勉強の流れ

    1. 12月上旬~中旬 工業簿記(テキスト)
    2. 12月中旬~1月上旬 工業簿記(問題)
    3. 1月上旬~2月上旬 商業簿記(テキスト・問題)
    4. 2月上旬~中旬 苦手の復習
    5. 2月中旬~下旬 予想問題集・苦手の復習

     簿記3級を終えた12月から勉強を開始しました。周囲から、2級は工業簿記から勉強すべしとアドバイスをもらっていたので、工業簿記のテキストから読み始めました。2週間くらいかけてテキストを読み過去問を解き始めたのですが、そこで詰まってしまいました。

     また、解説を見ても解らなかったので、困ったなぁと思い書店に行き、偶然プラス8点のための問題演習 日商簿記2級を手にしました。この教材で問題の解き方を学んだ後もう一度過去問を解くと、驚くようにスラスラ解けました。

     工業簿記が一通り落ち着いた1月上旬くらいから、商業簿記を開始しました。商業簿記は、本支店会計と問2対策に力を入れました。

    苦手部分の管理

     勉強開始当初はノートは作成せず、間違えた箇所や気をつける点はテキストや問題集に直接書き込んでいました。それでも何度も間違う箇所は、パソコンでまとめていました。(本当は手書きのノートのほうが良いと思います。)試験直前で見直すと非常に効果的で、また精神安定剤にもなりました。

    原価計算の種類(excelでまとめたもの)
    原価計算の種類(excelでまとめたもの)

    試験当日の注意点

     ホッカイロ(冬の受験時)と耳栓の持参をお勧めします。3級を受験したとき電卓の音が異常にうるさい人がいたので、その反省をふまえ耳栓を持っていきました。また、電卓を打つ手のポケットにカイロを入れておき、手が冷えて電卓ミスが生じないようにもケアしました。

    試験結果と反省点

    • 第1問…16点(のれんの仕訳の貸方を資本金にしてしまいました)
    • 第2問…20点(易しい問題でした)
    • 第3問…12点(本支店会計は得意のつもりでしたが、「損益」勘定でパニくりました)
    • 第4問…16点(提出間際に一部勘違いで直したところがそのまま失点になりました)
    • 第5問… 6点(↓)
    • 合計…70点

     本試験まであまり時間が無いことと、126回で出題済みなので過去の傾向からも2年連続の出題はありえないだろうという判断から、実は標準原価計算を全く勉強しませんでした。

     しかし、現実はご存知の通り2回連続で出題されてしまいました。試験会場で問題文を見た瞬間、体中から変な汗が出ました。後で見返すと標準原価計算とはいえない易しい問題でしたが、パニックのおかげで第5問は6点/20点しかとれていません。

     最近の出題傾向・出題内容を見ると、試験委員がひねくれているとしか思えませんが、そんなことを嘆いても仕方ありません。直前期のヤマ張りはある程度必要かもしれませんが、ジャンル丸ごとのヤマ張りはしないほうがいいと痛感しました。

    試験を終えて

     私はかろうじて合格できましたが、失敗の連続でした。無計画に勉強をしたせいで遠回りをしたと思いますし、精神的にも良く無かったです。もっと早く簿記検定ナビを知っていれば…と思っています。これから受験される方には、以下のアドバイスをしたいです。

    • 勉強を始める前に情報収集をしっかりする!

     使用テキストやスケジュールなどの情報収集が大事です。そのために色々な合格体験記を読んで、自分なりの判断をしてください。

    • (3級→2級と来た人には)2級で初めて出てくるジャンルから優先して勉強する!

     特に2級は、工業簿記から逃げていると合格に時間がかかると思います。また、全体の流れを理解できるまである程度時間を要すると思います。3級の流れからだと、どうしてもとっつきやすい商業簿記のテキストの最初ばかり(つまり仕訳問題対策ばっかりやっている状況)やってしまうかもしれませんが、配点から考えれば問2の伝票や帳簿組織、問3の本支店に注力すべきだと思います。問2や問3は、難解な仕訳は出てきませんので。

    • 商業簿記と工業簿記を交互に、忘れない頻度でやる!

     簿記は本当に忘れやすい科目です…。反省点だらけで偉そうなことは言えないのですが、冒頭にも書いた通り簿記2級は努力で必ず報われる試験だと思います。ぜひ皆さんも頑張って合格を勝ち取ってください。

    試験日当日の1日の流れ

    • 9:00

     起床(前日寝付けず苦労しました)カロリーメイトをかじる。

    • 10:00

     ワードでまとめた苦手まとめノートを眺める。

    • 11:45

     昼食をとる。

    • 12:40

     試験会場到着。ギリギリに到着するのは精神的にもよくないので早めに移動する。

    • 13:30

     問題用紙の配布と注意事項の説明など。受験番号・名前を書く際に第5問が標準原価計算ということを知り涙目になる。

    • 13:40

     試験開始。何とか気持ちを落ち着かせようと、まずは一通り問題用紙を眺める。しかし今度は、第3問が「損益」の問題であることに気付き焦る。(3級の時やったよなぁ?)一方、第2問が易しい問題だったので、解答順番を急遽変更。いつもは1→4→5→2→3で解く習慣でしたが、1→2→4→3→5の順番に変更する。

     最後に回した標準原価計算は、後で見返すと標準原価計算を知らなくても解ける問題に感じました。しかし、問題文の「標準原価」「パーシャル・プラン」など、標準原価計算のページを開いたことの無い人間を煽るにはこれ以上ない用語が並んでおり、完全にパニくってしまいました。結局、最初のカードの部分(掛け算すれば解答できるところ)だけ正解できました。

    • 15:40

     試験終了。迷ったところが合っていれば、受かるかなぁという感じていました。

    • 17:00

     TACの解答速報会に参加。悩んだところはことごとく違うし、勘で書いたところは全部間違ってました。自己採点では70点でしたが、TACの配点が見事に自分の間違った箇所を外しており、不安一杯。他の予備校の解答速報は見ないで現実逃避しました。

    管理人からクリネックスさんへ追加の質問

     今後は簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     現在のところ、予定はしておりません。簿記2級は会計の基礎知識としては十分なものだと思いますので、しばらくは実務に集中しようと考えております。

    私は現在、連結決算チーム(有報・短信などの開示資料の作成)に配属されており、仕事の一部分だけ切り取ると、おそらく簿記1級より高度な内容の会計処理能力が要求されています。

     一方、2級の勉強中にも感じたのですが、簿記の勉強が実務に直結しない部分もあると思います。一例を挙げれば、特殊商品売買の仕訳は非常に苦手で何度やってもなかなか覚えられませんでしたが、私の仕事では全く使いません。

    こういう勉強をしている時間が合ったら、会計ソフトの使い方や、アクセスやマクロの使い方など、もっと覚えないといけないことがあると焦りを感じていました。

     私は飲み込みが悪い方で、理解できるまで、時間がかかってしまいます。会社は私の資格取得のために給料を払っているわけでもなく、私も社会人が目指す資格は仕事のプラスになるから取得するべきで、資格取得のために仕事が疎かになるようでは本末転倒と思っております。

     こういう状況ですので、 一通り仕事の全体が見え余裕が出来たら1級の勉強を開始するかもしれない、という状況です。ただ、自分の実務と重なる部分を理解するために、簿記1級のテキストは読んでいます。とおるシリーズのテキストは1級は非常にわかりやすいです。

    管理人コメント

     クリネックスさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!第127回日商簿記検定2級は、まさかまさかの2回連続で標準原価計算からの出題でした。クリネックスさんがおっしゃっているように、標準原価計算を完全に切っていたとしても、意外になんとかなる簡単な問題だったんですが、問題を見た瞬間に嫌な汗をかいた方も多かったと思います。

     最近の日商簿記検定2級の出題傾向は、今までの「ひたすら過去問の焼き直し」から「新形式の問題を積極的に出す」に変わってきていますので、「前回出題されたからは今回は完全に切っちゃえ!」というのはやめたほうが良いと思います。

     例えば、本支店会計の最近の出題実績(第3問)は【第109回→第111回→第113回→第115回→第117回→第120回→第123回→第125回→第127回】となっており、2回連続で出題される可能性はかなり低いんですが、標準原価計算の連続出題を考えると、第128回でいわゆる普通の本支店会計の問題が出題される可能性も否定できません。

     よって、ヤマを張るのは出来るだけ避けて、全ての分野を満遍なく勉強するように心がけてください。あとは、新形式の問題が出題された場合、すぐに諦めてしまうのではなく、「1点でも多く部分点を取ってやる!」と頭を切り替えて、最後の1分1秒まで粘り強く取り組むようにしてください。どんな問題にも必ず突破口はあります。

    クリネックスさんが使われた教材や電卓のまとめ