カテゴリー: 簿記3級

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.33

     「考える勉強」を実践して、見事に短期満点合格!

    • 投稿者:とびさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     運が良かったのもあるのですが、私は100点を取ることができたのでどのように勉強したのかをまとめてみました。少しでも参考になれれば幸いです。

    この体験記の筆者について

     簿記初心者の会社員28歳。財務諸表を読めるようになりたいのと、会計財務について知識を身につけたいと思い簿記に挑戦することにしました。

    使用した教材(テキスト・問題集・電卓)

    • テキスト
    1. 知りたいことがすぐわかる! 「簿記」のはじめの入門書
    2. 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターテキスト
    3. 日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳
    • 問題集
    1. プラス8点のための問題演習 日商簿記3級
    2. 日商簿記3級 第125回をあてるTAC直前予想
    • その他
    1. 簿記検定ナビの仕訳過去問題
    2. 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターテキスト購入者特典精選模試
    • 電卓
    1. Canon HS-1210TU

     Amazonで評価が高かったのでこれにしました。素晴らしい電卓だと思います。私は入力スピードが早くはないのですが、「万」「千」キーがあり、わざわざ0を入力しなくてもいいので計算スピードが速くなり、入力ミスも少なくなります。

    勉強期間と1日の勉強時間

     勉強期間は4月の下旬から試験直前までで、1日の勉強時間は1日平均1~2時間、多い日で3時間程度でした。

    勉強の方法

     基本的には「テキストを読んで、問題を解く」でした。間違いノートは作りませんでしたが、要点のまとめや問題を解くのにノートを使いました。問題集についていた解答用紙は2周目に使用するため、試算表や精算表の問題もノートに枠を手書きしました。

    勉強の流れ

    • 勉強開始から4月末まで

     まずはテキストの①を読み、簿記の概要について学びました、このテキストは薄いので2~3日で読み終えました。その後テキストの③を読み、電卓の機能や使い方を学びました。テキストの③は簿記の問題も含まれていましたが、2級の内容も含まれていた為、手をつけずに、電卓の機能、操作に関する記述のみにフォーカスしました。四月中にテキストの②に着手しました。

    • 5月

     テキストの②は10日で合格るぞ…だったので、基本的に1日ずつ進めていきましたが集中していた日や金曜、土曜の夜などは2日分進めたため10日かけずに終了しました。テキストの②は絵も可愛く、内容も理解しやすかったので、勉強していて楽しかったです。2級用にも同じものを買いました。

     テキストの②が終了した後に問題集の①に取り掛かりました。この問題集はまるで講義を受けているかのように進めることができ、問題を解くたびに力がついていくのを実感しました。テキストでの知識もこの問題集のおかげで定着させることが出来たと思います。しかも本試験にそった作りだったので、解き方のポイントも大変参考になりました。ただ、問題集を1周したところで、以下の問題点が残っていました。

    • 試算表に時間がかかりすぎる
    • 決算整理仕訳に不安あり
    • 損益振替仕訳に不安あり

     試算表に時間がかかりすぎる点については、簿記検定ナビの簿記3級質問掲示板に対策を相談したところ、管理人のぼっちーさんよりアドバイスを頂きました。詳細は質問掲示板を参照してください。決算整理仕訳や損益仕訳についてはWebで調べて自分なりの理解を深め、問題を繰り返し解くことで克服することができました。

    • 6月から試験前まで

     この時期は試算表、精算表の問題、簿記検定ナビの仕訳問題対策を間違わなくなるまで繰り返し解きました。その後、サービスでもらった模試やTACの直前予想で本試験のシミュレーションを行い、この時点で90点前後の点数をとることが出来ていたので、合格には自信を持っていました。

     TACの直前予想は本当に買って良かったです、なぜなら第三問の貸借対照表と損益計算書の問題、第四問の有価証券利息、通貨代用証券について事前に確認する事が出来たからです。

    試験日当日の1日の流れ

     簿記検定ナビに試験前日の過ごし方(→日商簿記検定 前日・当日マニュアル)が載っていたので、そこに書いてあったホットミルクは試してみました。

     翌朝は6時頃に起床し、模試やTAC直前予想で間違えた箇所をサイド確認し、後はのんびり身支度を始めました。その後、8時半頃に試験会場に到着し、トイレを済ませた後はテキストを開く事もせずリラックスして試験開始を待ちました。

    • 第1問:仕訳問題は量もこなしたので、自信を持って全問解く事ができました。
    • 第2問:簿記検定ナビの予想や、TAC直前予想にもあった通り、商品有高帳の問題でしたね。ただ、予想外だったのが「締めろ」という指示でした。とりあえず払出しに次期繰越は記述してみたのですが、解答速報を見ると一番下に合計が必要だったと知りました。ただ、今回そこは採点範囲外だったようです。
    • 第3問:貸借と損益の問題は少し予想外でしたが、TAC直前予想でやっていたので、落ち着いて解答することができました。減価償却累計額を建物~、備品~としてしまったのですがそこは○にしていただけたようでした(試験後、建物~、備品~としても○なの?×になるの?と質問掲示板に質問させていただきました。過去に○になったよと回答してくれた方がいらっしゃったので少し安心しつつ合っている事を願いました)
    • 第4問:これまた予想外の問題でした。金庫の中身?と動揺しながらも利札の仕訳や通貨代用証券を選び過不足の仕訳をしてみました。合ってるのか?と疑問に持ちながらもそれっぽい金額になったため少し期待していました。試験後、会場出口で第一問、第四問だけの解答速報がくばられていたので確認したところ、第一問も第四問も全て合っていたので嬉しかったです。
    • 第5問:普通の精算表の問題だったので、今までの練習通りに解く事ができました。

     第5問まで終えた時点で残り時間も30~40分あったため、第1問・第4問の解答と 第2問・第3問・第5問は合計値や当期純利益のみを計算用紙に書き写しました。その後全体を見直し、第2問の純売上高が間違っている事に気がつく事ができました。

    管理人からとびさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     はい。オススメ出来ます。特にプラス8点~とTAC直前予想は大変オススメです。
     とびさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は減価償却、約束手形&為替手形です。苦手な論点は決算整理仕訳、損益振り替えでした。特に損益振り替えが苦手でしたが、私が納得できる記述で説明しているWEBサイトを見つけ、問題を繰り返し解くことで克服できました。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     まず勘定を覚えるために、単語カードの表に勘定名、ウラに読み方と属する分類(資産、負債等)を書いて、ノートに分類のエリアを作り、単語カードを振り分ける事をミスなくできるようになるまで繰り返しました。

     後は特別なことはしていないのですが、プラス8点~の問題集を解けば自然と力がついていくと思います。それと試算表の解き方は以前ぼっちーさんにご教授していただいた、仕訳を頭でして「現金」「当座」「売掛金」「買掛金」「受取手形」「支払手形」をT勘定で記載するやり方を繰り返し練習することです。

     今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     先ずは日商簿記2級に挑戦しようと思っています。その後、簿記の勉強を楽しく感じたので1級にも挑戦するかもしれません。簿記2級をベースに中小企業診断士などの資格取得も目指そうかと思っています。

    管理人コメント

     とびさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強方法や試験日当日の様子などを具体的に書いていただきましたので、かなり内容の濃い合格体験記に仕上がっていると思います。満点合格の秘訣が随所に散りばめられていますので、受験生の方は色々と参考にしてみてください。

     まず、とびさんの勉強方法でいいなぁと思ったのは、頭を使って勉強されている点です。受験生時代の管理人がそうだったように、「漫然とテキストを読み、問題を解く」という人が結構いらっしゃると思いますが、WEBを上手に使って苦手分野を克服したり、単語帳を使って勘定科目を覚えたりと、「今の自分に必要な勉強は何か?」ということを常に考えて勉強されています。

     このように「暗記」ではなく「理解」中心の勉強をすることによって知識の穴が少なくなりますので、その結果、今回の第3問や第4問のようなイレギュラーな問題にも対応することが出来たのだと思います。

     日商簿記検定だけに限らず、資格試験は「得意分野を伸ばす勉強よりも、苦手分野を克服する勉強を優先する」ことが鉄則になります。とびさんのように、常に「今の自分に必要な勉強は何か?」ということを意識して勉強をするようにしてください。

    とびさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.32

     「仕訳問題を制する者が、日商簿記検定を制する!」は…本当でした!

    • 投稿者:ボレロさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    はじめに

     今回の日商簿記3級勉強のテーマは「楽しく充実した一人暮らし」。きっかけになったのは5月に決まった夫の単身赴任でした。子供も居ない私にとって『夫が不在=寝る時間が増える♪』という楽しすぎる日常が決定したようなもの。しかし、楽しいけれど充実はしていない生活ではあかん!と手に取ったのが、低予算且つ独学で学べると噂の簿記3級のテキストでした。

    使用テキスト

    • スッキリわかる日商簿記3級(TAC)
    • 出題パターンでマスター 過去問題集(TAC)
    • ラストスパート模試(ネットスクール)

     TAC出版のテキストは問題を印刷できるので何度も新しい用紙で問題を解くことができ助かった。

    勉強方法について

     さて、勉強の流れですが、大まかに書くと以下のような感じになります。

    1. テキストを最後までざっと読む。(内容は理解できなくても良いから簿記用語にふれるため)
    2. テキストをもう一度読む。1章ごとに基本問題を一緒に解いていく。
    3. 過去問題集を解く。
    4. 苦手分野(勘定記入・財務諸表作成)のテキストを読み返す。
    5. 同時に予想問題集を解く。

     私は問題を間違ったときに解答とテキストを読んで内容を理解したあとに解き直し、次の日の勉強の最初に再度解くことにしました。何故なら、間違った直後はどこをどのように間違ったのか朧気に覚えているからです。一晩寝て頭がリセットされた後で再度問題を解き、正解していれば真の理解であると考えました。

     また、「仕訳」は絶対に間違えないと決め、購入したテキスト以外にも簿記検定ナビに掲載されている仕訳問題や他サイトの仕訳問題を解きま した。 簿記検定ナビは印刷出来る点また解説がついている点で理解度が最も深まりました。 結果、今回の試験で第1問は満点を取り、第4問で0点だったのを助ける形になりました。

     仕事をしているために勉強時間は限られています。通勤時間ではテキストを読み、昼休み時間は試算表の作成に費やしました。帰宅後、3時間ほど勉強。これを毎日繰り返しました。土日は単身赴任先から夫が帰宅していましたし、頭と精神のリフレッシュのため殆ど勉強しませんでした。

     また職場の方々に簿記の勉強をして6月の試験を受ける旨を自ら話し、絶対に落ちるわけにはいかない状況を作りました。こうすることで自分自身の甘さから逃れられないようにできたと思います。

    試験結果(合計79点)について

    • 第1問:20点
    • 第2問:6点
    • 第3問:21点
    • 第4問:0点
    • 第5問:32点

     第4問が0点だった私が何故合格できたかというとやはり仕訳で満点取れたからだと確信しています。簿記検定ナビにも書かれている「仕訳問題を制する者が、日商簿記検定を制する!」ということに尽きます。

     簿記の面白さにふれた1ヶ月でしたが、もっと奥深く知りたいと思いましたので、続けて簿記2級の勉強を進めていこうと思います。「夫が居ない間でも楽しく充実した生活を!」このテーマを忘れずに11月合格に向けて日々邁進していこうと思っています。

    試験を終えて感じたこと

    • 勘定科目は身体で覚える

     勘定科目を覚え切れてなかった。サイトに掲載されていたものを印刷して覚えていたがやはり自分自身の字で書いた単語帳を作成すべきだった。

    • 問題文をよく読む

     解答への最大のヒントになる問題文を最後まできちんと読み切れてなく、第2問の商品有高表の概要を店名では無く「仕入」などと記入してしまった。

    • わからない問題でも最後まで粘り強く解く

     第3問の財務諸表を見ただけで試験の終わりを感じたが、そこでなげることなく粘り強く解いたことによって21点をとることが出 来た。

    • 合格するためには工夫が必要

     完全な独学で簿記検定ナビでも仕訳問題をダウンロードするだけで他の箇所をまったく読んでいなかった。試算表の下書き時に勘定科目は略して書く程度はしていましたが、効率的な書き方、計算用紙の使い方などのお得情報を全く知らず試験当日に計算用紙を折っている人を見て「何故?」と首をかしげてしまった。これからは過去問分析ページなどを熟読するつもりです。

    試験日当日の1日の流れ

    • AM6:00 起床

     起床後3時間後ぐらいが、一番頭がさえているとの夫のアドバイスどおりに起床する。

    • AM6:30 朝食

     バナナ1本とヨーグルトを食べる。あまり水分を取らないようにする。

    • AM7:45 自宅出発

     会場は自宅から車で20分ほどだが、雨が降りそうだったので、渋滞も考え早めに出発。このときにトイレもすましておく。

    • AM8:15 会場到着

     やはり、少し渋滞気味だった。早めに出発しておいて正解。

    • AM8:30 試験会場が開場

     申込時に受験者が多く、大学を借りて試験を行う旨を聞いていたが、予想していたより多い人に少し焦り不安になる。ただ、これは自分自身が70点以上とれば間違いなく受かる試験であり、周りの皆さんはライバルではないと思い直す。幸い、会場では前列に近い席だったのでむやみに後ろを振り返って人数に臆することがないようにした。

    • AM8:55

     もう一度トイレに行っておく。

    • AM9:10 試験開始

     第3問に財務諸表作成問題が出題。私が一番苦手としていた分野。前回出題されていたので、今回は出題されないだろと予想していた。夫が直前に「俺なら合格率が低かった前回と同じような問題を作成するわ」とにやけ顔で言った言葉を思い出す。やられた・・と思ったが、ここは解くしかないと気合いを入れ直す。問題をざっとながめて「1→5→2→3→4」の順番で解くことに決める。

    • AM10:30 第4問以外、すべて解く

     現金過不足は理解していたのだが、現金の種類分けが出来ずじまい。ここはヤマ感に頼らざるを得なかった。また「有価証券利息」という勘定科目がまったく頭から出てこなかった。この言葉は勉強中からも何度も忘れてしまう魔の言葉。「何でここでも出てくるか~!」などとぼやいてみる。結果、0点。考え方はわかっていただけに勉強不足を痛感。

    • AM11:10 試験終了

     一気に力が抜けた…。

    管理人からボレロさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     簿記を全く知らなかった私でも大変読みやすく理解を深めることができました。巻末についている基本問題は取り外しができ印刷ができることもポイントが高いです。他の方にもお勧めできます。
     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     私が使用した電卓は「CASIO DW-20A」でした。普段、会社で使用しているものが一番使いやすいと思い、あまり深く考えませんでした。ただ、数字の「1」ボタンの下に「0」、「2」ボタンの下に「00」がある電卓のほうが使いやすく感じています。

     簿記3級ではこれで充分だと思いますが、2級より上を目指す方は簿記検定ナビのおすすめ電卓のページに掲載されている電卓を検討されたらどうでしょうか。

     ボレロさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は「精算表作成」でした。ヒントがたくさん隠されているので答えが導きやすかったです。今回のテストも精算表が出てくれて本当に助かりました。

     苦手な論点は「勘定記入」です。克服できるように何度も問題を解きましたが、いまだ克服できていません。これから2級取得にむけて克服していかなくてはいけません。

    管理人コメント

     合格体験記のご投稿ありがとうございました!ボレロさんが短期合格できた要因はいくつかあると思いますが、個人的には第1問・第3問・第5問でしっかり点数を取るような勉強をされた点だと思います。

     ご存知の通り、日商簿記検定3級の配点は第1問・第3問・第5問が多く、またこれらについては過去問対策が非常に有効という共通点もあります。ちなみに、ボレロさんは第1問・第3問・第5問だけで73点を稼ぎ出しており、これだけで合格点の70点をクリアされていました。

     逆に、第2問・第4問については配点も少ないですし、今回の「国債の利札」のように見慣れない問題が出題されることも考えられますので、こちらについては満点を狙うのではなく、部分点を積み上げていくような感じで取り組めば良いと思います。

     第1問については、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って何度も繰り返し目を通すようにしてください。第3問や第5問については過去問分析のページなどで管理人の下書きなどを参考にして、効率のいい下書きの書き方をマスターしてください。これだけで合格可能性が一気に高くなると思います。

    ボレロさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.31

     得意分野をさらに伸ばすよりも、苦手分野のテコ入れをしよう!

    • 投稿者:ひがしさん
    • 勉強形態:会社が所属する法人会の講座
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    勉強形態

     最初の1ヶ月は独学でした。ここで基礎知識のインプットをしました。残り2ヶ月は会社が所属する法人会の講座(週2回2時間)ここでは、独学で疑問に思ったことの確認と独学の復習のつもりでの受講でしました。

    使用教材

    • スッキリわかる日商簿記3級(TAC)⇒独学時に使用
    • 合格テキスト 日商簿記3級(TAC)⇒講座で使用
    • 合格トレーニング 日商簿記3級(TAC)⇒講座で使用
    • サクッとうかる日商簿記3級厳選過去問ナビ(ネットスクール)

    勉強方法

    1. まず、独学にて「スッキリわかる日商簿記3級」を読みながら理解しました。時系列に仕訳が載っていて、説明も丁寧でしたので楽しみながらインプットできました。解説を読んでも納得がいかない部分は付箋を貼っておきました。
    2. 次に会社の所属する法人会の簿記講座に出席しました。参加の理由は、(1)独学では他人に質問するのが難しいことと、(2)同じ受験者のいる環境で勉強することでモチベーションを上げるため です。わからない部分や独学で付箋した部分は気負いせずにどんどん質問しました。法人会の主催している講座は特に試験対策講座では無い(つまり、内容は予備校のそれに比べて恐らく薄い)のですが、予備校に比べて格安(¥20,000弱程度)なので上記の目的のみで考える場合はお得だと思います。

    試験対策

    • 問題集&過去問

     まず「合格トレーニング」を1周しました。但し、1周した後に、間違えた部分のみ正解するまで繰り返しました。次に「サクッとうかる日商簿記3級厳選過去問ナビ」を使用して答練を3問行いました。答練は、各回の過去問からタイプ別に5問出題され、試験形式で回答する問題です。過去問の類題がほとんど網羅されていたので、これで解答方法を把握しました。

     最後に、過去問付属の(119回、120回、121回)を一度だけ時間を計り、回しました。但し、過去問に手を付けた時点で問題集を解き終わり、答練も終わっており、全て論点を理解できたと感じてからなので、120回(88点)以外は100点でした。実際の過去問の使い方は、「時間内に正確に解けるかの確認」に限定しました。

    • その他

     自分なりの論点・解法のまとめと間違った部分を要約した「メモ」を作成し、特に重要な部分は(黄色)でプリントし、赤下敷きで隠して通勤等で確認しました。

     また、通勤時間や移動時間を有効活用したかったので、DSソフト「本気で学ぶ LECで合格るDS日商簿記3級」も使ってみました。すでにテキストはあったので、仕訳のミニゲーム目当てでした。反復で何回も練習できるので、その点では一番の収穫でした。

     なお、問題集を解く時はPILOT「FRIXION」ボールペン(高温で消えるペン)で書き、解答後に消す場合はドライヤーで一気に消し ました。

    試験日当日の1日の流れ

    • AM6:00 起床

     目を覚ますためにシャワーを浴びて、以下のものを準備しました。

    • 受験票
    • 筆記用具
    • 電卓(予備も)
    • 携帯電話
    • 財布
    • 弱点要点要約メモ(自作したもの)
    • DS(ウォーミングアップの仕訳用)
    • AM7:30 出発

     電車で会場(明大前和泉校舎)へ。移動中はDSソフト「本気で学ぶ LECで合格るDS日商簿記3級」で仕訳ミニゲーム上級をサクッとやってウォーミングアップ

    • AM8:15 駅到着

     予想外の人の多さに動揺。コンビニに寄るのにも一苦労でした。

    • AM8:30 会場到着

     まずは会場を散策して空気に慣れる。その後トイレへ行って戦闘体制に。問題などはかえって混乱したら嫌なので手を付けない。今日までの自分を信じる。

    • AM9:00 説明

     説明+解答用紙に氏名と受験番号を記入。この時間は試験時間に入らないんだと一安心。

    • AM9:15 試験開始

     予め電卓音が気になりそうだったので耳栓を装着。一気に集中モードに入る。解答プランは予め決めておいた1⇒4⇒5⇒3⇒2

    • AM9:25 第1問&第4問

     引っ掛けを回避し、終了。特に問題なし。次に第4問に取り掛かる…最初の感想「なんじゃこりゃあああ!」出題者のほくそ笑みが思い浮かぶ。ただ、すぐに「全く習ったこと無い問題が出るはずが無い」と切り替えて冷静に。よく見てみるとほとんど通貨代用証券である事に気づき無事解答。

    • AM9:35 第5問

     嫌と言うほど見た問題。計算ミスに気をつけてゆっくりでも確実に解く。貸借が合って一安心。

    • AM10:00 第3問

     日ごとの仕訳は時間に追われるので、正直こちら(B/S・P/L作成)で安心した。こちらも貸借が一致。早く解くのも大切だが、見直しを無くすために丁寧を心がけた。

    • AM10:40 第2問

     商品有高帳でも簡単な方が出たと思う。この時点で100点の希望が出る。時間が余ったので見直しをする。

    • AM11:15 試験終了

     この時点では100点を確信していました。。。

    • PM12:15 会場退場

     TACの速報会に出席(一般人も参加できた。)そこで問3のケアレスミス。売買目的有価証券の評価益の加算をし忘れたことに気づく。←仕訳はしていた。それにより、連鎖的にB/S現金残高も間違える。貸借が合っていたので、見直しでも見落としてしまいました。あぁ、100点がぁ(汗)

    管理人からひがしさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材・DSソフトは他の方にもおすすめ出来ますか?
     スッキリ~シリーズは、時系列にケーススタディー形式で説明してくれるので、独学の時にはとてもわかりやすいかと思います。文字を読んで飽きてしまう人には特にオススメだと思います。

     DSソフトは好みが分かれると思います。ゲーム世代やDSを使い慣れている人は問題ないと思うのですが、慣れていない人は他の参考本を読んで理解するほうが早いかもしれません。

     ただ、仕訳のミニゲームに関しては、繰り返してできることと、場所を選ばず、ちょっとした時間の隙間に仕訳の練習ができるので、この部分はとてもオススメです。

     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     SHARP EL-S752K

     これにした理由は、ボタンが大きくて押しやすいからです。表示窓の角度調節もできます。私のように電卓初心者には使い勝手が良いと思います。

     ひがしさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は売上原価計算と訂正仕訳です。この部分は問題間違えもほとんど無かったので、特に解きなおしたりはしませんでした。

     また、最初は為替手形と費用・収益の見越し繰り延べが苦手でしたが、問題集で「間違えたor理解できていないけど勘で当たってしまった」部分にしるしをつけて論点確認⇒繰り返し解きました。結果、試験前には全て得意な論点になってました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     過去3回の過去問と、今回の試験を受けて感じたことは、最近の日商簿記試験は理解力を問う内容が増えているのかな?というところです(今回の問3の補足資料1や、問4のように)

     試験まで比較的時間のある方は、結果を見ながら解く(過去問対策のみなど)だけではなく、各項目について理解をした上で問題を解く練習が必要かと思います。そのために私がしたことは以下の3点です。

    ・間違った&理解できなかった部分に付箋を貼る
    ・付箋部分は論点を再度確認
    ・論点確認をしたら理解をして解けるまで繰り返す

     最初は解らなくても、ある時にふと解るようになると思います。

     今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     現在、11月の2級に向けて勉強中です。2級の結果次第では1級に挑戦してみたいと思っています。

    管理人コメント

     ひがしさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!ひがしさんは、会社が所属する法人会の講座を有効活用して合格されていますが、一番参考にしていただきたいのは得意分野をさらに伸ばそうとするのではなく、苦手分野を克服するための勉強をされたという点です。

     日商簿記検定に限らず、資格試験では「得意分野をさらに伸ばすよりも、苦手分野のテコ入れをするほうが合格可能性が高くなる」と言われていますが、ひがしさんの勉強スタイルはまさにこれを証明した形になっています。

     苦手分野の勉強というのはとてつもなく苦痛を伴う作業です。問題文を読んだだけでテンションがガタ落ちします。ただ、苦手分野をほったらかしにしておくと、後々に自分の首を締めることになりますので、苦手分野ごとにまとまった時間を取って集中的に取り組むようにしてください。

     ちなみに、管理人も…受験生時代は帳簿組織がどうしようもなく苦手だったのですが、腹を決めて数日間、寝ても覚めても帳簿組織の問題を解きまくった結果、いつの間にか得意分野になっていたという経験があります。

    ひがしさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.30

     問題集を使わずに1発合格!簿記のDSソフトを有効活用しよう!

    • 投稿者:かつきさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月半

    受験に至るまで

     前職はIT関係の技術職(開発)で、簿記のボの字も関係ない仕事をしていました。結婚後、数年勤めていましたが体調との兼ね合いもあり退職。専業主婦で時間をもてあましていたことと、いずれ復帰するかもしれない仕事のために何ができるかを考えた結果、何か資格を取ろうと思い立ちました。簿記にしたのは転職に有利、とどこかで見たためです。

    使用テキスト・問題集

    1. サクッとうかる日商簿記3級 テキスト(ネットスクール)
    2. LECで合格るDS 日商簿記3級(Nintendo DS)
    3. (2)の購入者限定特典の精選模試

     問題集を買おうか悩んだのですが、結局買いませんでした。代わり(?)に(2)のDSのソフトを購入。ちょっとした空き時間に机に向かわなくても仕訳ができ、大変重宝しました。

    勉強スケジュール

    1. 4月~5月末にかけて、テキストを使って学習
    2. 5月中頃からDSのソフト(2)で復習
    3. 試験直前に(3)を解く

     午前中or夜に1時間くらいしようと決めてはじめたものの、せっぱつまらないとやる気が起きない性質なもので、結局テキストを本格的にやり始めたのは5月に入ってからでした。

     転機になったのは(2)のDSのソフトです。復習がてら仕訳問題を解いてみると、為替手形の理解が甘いことに気づきました。そこで、テキストを読み返すとともに、納得できるまでDSでひたすら仕訳問題を解きました。そして試験前日に(3)を解き、問題の読み間違えをしやすいことに気づきました。

     例)月初めの合計試算表を元に、残高試算表を求める問題なのに、月末の合計試算表を作っていた。内容自体は理解できていたので、本試験では「この問題は問われているのは何か」をまず確認してから挑もうと思いました。

    仕訳の覚え方

     完全独学なので最初は戸惑いましたが、自分なりのルールを作って当てはめていきました。

    1. 仕入は左(借方)、売上は右(貸方)
    2. 現金・当座預金は受け取ったら左(借方)、払ったら右(貸方)

     例えば商品を掛けで仕入れたとします。ルール1により仕入は左(借方)に記入、空いた右(貸方)には買掛金が入ります。そしてその買掛金を現金で払ったとします。ルール2により現金を払ったので右(貸方)には現金、空いた左(借方)に買掛金、となります。

     どんな問題も最初に仕入・売上・現金・当座預金を書いて、空いた方にもうひとつの勘定科目を書くようにしていました。もちろん、全ての場合に上記が当てはまるわけではないですが。逆に言えば為替手形は上記ルールに出てこないので苦手だったのかもしれません。

    試験日当日の1日の流れ

    • 7:00 起床

     日曜日は普段昼まで寝ているのですが、そうも言ってられません。寝不足が一番集中力を低下させると思い、前日は勉強はほどほどに12時頃に就寝。何とか起きられました。

    • 8:30 会場到着

     試験直前までテキストで弱点と思っていた手形周辺と、それぞれの勘定科目が損益計算書と貸借対照表のどちらに属するのかを再確認していました。

    • 9:10 試験開始

     試験の順番については「判らなかったら悩むより次」くらいで、第1問から順番に解き始めました。第3問までは順調にきたものの、第4問が初見のタイプの問題でどうしよう、と思いましたが配点が8点ということもあり最後に時間が余ったら解こう、と飛ばしました。

     第5問までとき終え、第3問残高試算表、第5問の清算表の検算をし終えてまだ時間があったので第4問も解きました。速報を見る限りひとつしか合っていませんでしたが、検算までした第3問と第5問が合っていたおかげか、無事に合格することができました。

    管理人からかつきさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     サクッとうかるシリーズはイラストも多く、買い手・売り手どちらの視点での仕訳なのかを確認しながら学べますのでオススメできます。

     DSのソフトは「机に向かって長時間勉強に集中できない」という方にオススメです。また、通勤・通学の電車内で勉強するのであれば、テキストを持ち歩くより良いと思います。

     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     Canon HS-1201T を使用しています。「12桁表示ができる」「ボタンがそれなりに大きい」「早打ち機能がある」の3点を満たし、かつ、デザインがシンプルなので選びました。メモリ機能は使いこなせていませんが、特に不便はありませんでした。
     かつきさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点はあえて挙げるのであれば現金と商品有高帳です。苦手な論点は前述した為替手形と資本金、繰延べと見越しです。克服できたかは微妙ですが、まずそれぞれの仕訳のパターン(為替手形であれば3パターンありますよね)を覚えました。その上で問題がどのパターンにあてはまるかを考えるようにすることで間違いが減ったように思います。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     理解したかどうかは問題を解いてみて初めて判ると思います。よって、テキストを何回も読み返すのであれば、問題をいくつも解いてみた方が良いと思いました。

     というのも、今回(125回)の第4問は本当に初見の問題で途方に暮れてしまったからです(苦笑)理解していても、問われ方によっては「???」ってなってしまいますよね。第3問と第5問は仕訳内容が変わるくらいで毎回パターン化されているので集中的に勉強するべきだと思いますが、第2問・第4問対策としてはまんべんなくどんな問題でも解けるようにしておいた方が良いと感じました。

     今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     いずれ復帰するかもしれない時に、休職中も勉強していた証として使いたいと思っています。簿記を活かせる仕事につくかは未定なので、簿記2級を受験するかも未定です。忘れないうちに2級も……という思いがあるのも確かなのですが、今は色んな可能性を広げるために他の資格に手を出そうと考えています。

     最後に、感想になりますが…簿記といえば商業高校の生徒が就職前に受けるもの、というイメージがありましたが、いざ勉強を始めてみると社会人の方が理解しやすいのでは?と思いました。実感がわく…と言えばしっくりくるんでしょうか。

     例えば、今回(125回)の第5問に「売掛金から控除していた」なんて文言がありましたが、これは学生には判りづらいと思います。でも、社会人にとってみれば普段から給料明細で社会保険料やら何やらが控除されているので意味が判りますよね。

     逆に考えると、学生の方からすれば「会社の中ではこういうお金が動いているんだよー」ということを学べることになります。社会人でも学生でも、簿記は役に立つと思いました。

    管理人コメント

     かつきさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!問題集を使わないという勉強方法には正直びっくりしましたが、DSソフトを使って細切れの時間を有効活用されている点などは、ぜひ見習っていただきたいと思います。

     あとは、追加の質問のほうで「第3問と第5問は仕訳内容が変わるくらいで毎回パターン化されているので集中的に勉強するべきだと思いますが、第2問・第4問対策としてはまんべんなくどんな問題でも解けるようにしておいた方が良いと感じました。」と回答いただきましたが、まさにそうだと思います。

     ですから、第1問・第3問・第5問については良問を何度も繰り返し解くことによって下書きの無駄を省くとともに、下書き自体を体で覚えてしまうような勉強方法が一番効果的です。一方、第2問・第4問については、かつきさんがおっしゃっているように、範囲を絞るのではなくどのような問題が出ても対応できるような勉強方法が合っていると思います。

     最後に、これはあまりオススメできるものではありませんが…第2問や第4問は配点が少ないので、どうやって解けば全く分からない場合は最初から完全に切って、第3問や第5問のように配点の多い問題で点数を稼ぐというのもアリだと思います(簿記3級・簿記2級には足切り制度はありません)

     とにかく、合計が70点以上になれば合格できるわけですから、ムキになって1つの問題に嵌ってしまうのだけは避けるようにしてください。

    かつきさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 第125回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.29

     簿記は論点を理解した後は、徹底的に問題演習をやることで実力がつく!

    • 投稿者:kimさん
    • 勉強形態:専門学校(通信)
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     初めまして、kimと申します。第125回の日商簿記検定3級に合格することができました。簿記の学習というのは、今回が初めてでしたので「簿記って何?」というレベルからのスタートでしたが、簿記検定ナビと学習教材のおかげで合格できたと思います。

     専門学校や予備校の自己採点結果では70点を超えていたので大丈夫と思っていましたが、自分の受験番号が掲載されているのを見るまでは不安でした。この場を借りて、管理人さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

    簿記の勉強を始めるきっかけ

     簿記を勉強するきっかけになったのは、経理の仕事に就きたいという気持ちがあったからです。経理の仕事は、資格があっても実務経験がないと採用に至らないケース多いようですが、今回の合格で少し自信がつきました。めげずに就職活動を継続しながら、最終的には1級の取得を目指して頑張って行こうと思います。

    教材について

     今回使用した学習教材は、クレアール簿記アカデミーの3級パック(DVD通信)というもので 3級の講義の内容をDVDに収録したものを視聴する形のものでした。講師の方の説明が非常に分かりやすく、「為替手形」「費用収益の見越し繰延べ」「決算手続き の流れ」etc…。3級のなかでも比較的難しいと言われる論点を難なく理解できました。

     DVDの教材を選んだ理由は仕事の都合上、通学できないことと何度でも繰り返し視聴できるところです。通学して講義を聴講する形式では、自分が理解できるまで聞き返したりすることはできないからです。

    勉強方法(通常期)

     具体的な学習方法は「DVDを視聴しながら付属のテストを読む→同じ範囲の問題集を解く」というものです。講師の先生が「簿記は論点を理解した後は、徹底的に問題演習をやることで実力がつく。」といっていたので、ただテキストやDVDを眺めているだけではなく、実際に自分でペンを持ち 電卓を叩いてみることの大切さを学びました。

     問題集は約3周してどの論点が出題されても大丈夫なようにしました。問題演習で一番大事なのは、仕訳だと思っています。第1問対策のみならず、精算表や試算表の問題も仕訳ができないと解けないものばかりだからです。

    勉強方法(直前期)

     だいたい試験の2週間前から過去問や予想問題集に取り掛かりましたが、第3問目の試算表を作成させる問題には苦労しました。大量の仕訳をこなしながら各勘定科目ごとに残高や合計を集計する作業がツラかったです。

     最初の方は、試算表だけで時間が40~50分程掛かってしまいました。対策としては簿記検定ナビにも載っていましたが、とにかく下書きの量を減らすことを心掛けました。例えば、現金は→C、売掛金→ウ、300,000円を30と書いて時間を節約してその分を集計や検算の時間に充てました。この結果、かなり時間に余裕ができて他の問題にも取り組めるようになりました。

     過去問や予想問演習で数をこなしていくと、本試験での解答のコツのようなモノも分かってきたように感じました。問題を解く順序も1→2→3→4→5と行くよりは、自分は仕訳や精算表・伝票・帳簿記入の問題が得意でしたので、第1問の仕訳が終われば、第2問・第4問に目を通して解けそうであればその場で解き、そうでなければ第5問目に行くというような作戦を取って時間を有効に使うことにしました。本番まではとにかく、過去問・予想問題集を繰り返し解いていきました。

    試験日当日の1日の流れ

     実は、試験日の直前にワールドカップが開幕していて、試験日の前日も過去問や予想問の復習を終えた後、アルゼンチン対ナイジェリアの試合を観戦してしまい…かなり寝不足な状況での受験となってしまいました。

     朝食を済ませ、筆記用具や受験票、電卓、時計などの確認を終えて試験開始時間の30分前に到着しました。会場の中では、テキストを読んだり、電卓を叩いている人がいたり…少しピリピリした空気でした。

     予定通り9:00から試験の説明が始まり、このときに身分証明書の確認もありました。試験開始の合図でスタート。第1問目の仕訳は緊張していて、解答するのにかなり時間が掛かったような感じでした。第2問は帳簿記入の問題でしたのでその場で解答。 第4問目は初見の問題ですぐ解答が思い浮かばなかったので第5問へ。

     精算表は決算整理&修正仕訳が過去問よりかなり簡単だったので、落ち着いて取り組むことができ、一発で貸借が一致しました。第3問目は決算整理後の残高試算表からP/L、B/Sを作成させる問題でしたが、問題集にほぼ同じ形式の問題が載っていたので慌てずに済みました。もしこの第3問目が試算表だったらまた違った結果になっていたかもしれません。

    おわりに

     帰宅後、専門学校や予備校の解答速報会がネットに上がっていたので確認しました。第4問目がイマイチ理解できなかったので各学校の速報会は非常に為になりました。

     今回受験して、本番の試験以外にも、模擬試験等で場数を踏んで試験慣れした方がいいのではないかと思いました。本番ではかなり緊張してしまい、電卓を打ち間違えたり第1問の仕訳に手間取ってしまったりと、予想外のアクシデントがあったので…。しかし、幸いにも寝不足はあまり試験には影響がなかったです(笑)

    管理人からkimさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     はい。講義を聞いて理解するというか…学校の授業のような形式がいいという方にはおススメ出来るような感じがします。独学でテキストや問題集を買ってやられる方も多いようですが、友達から「簿記は聞いたほうが早い。」とアドバイスをもらったので今回は講義形式の教材を使いました。
     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     CITIZENのDM1022という電卓を使用しましたが、10桁しか表示できないので実務や上位の級を目指していくことを考えると買い替えた方がいいのかもしれません。
     kimさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     試算表以外は苦手にしていた論点はあまりありません。得意な論点は精算表・伝票・帳簿記入です。勉強を始めたころは、減価償却費の月割計算を一月少なくして計算してしまう癖があったので、指をおって月数を数えたりしていました。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     過去問や予想問演習は、もう少し早めに始めたほうがよかったなと思います。約2週間で両方合わせて、合計20回分をこなすのは少し日程的にキツかった感じがします。結構、詰込み気味になって復習したりするのが大変でした。
     今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     現在は2級の勉強中ですが、最終的には簿記1級まで取得したいと考えています。経理の仕事に就きたいという気持ちで今回受験しました。出来るだけ早く就職活動をして実務経験が積みたいです。

    管理人コメント

     kimさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!専門学校のDVD講座を有効活用し、1か月半という短い学習期間で合格を勝ち取られましたが、「やるべきことをきちんとやられているな」というのが率直な感想です。

     闇雲に問題を解くのではなく、試算表作成問題の下書き用紙の書き方を工夫したり、問題の難易度に応じて解答順序を変更するなど、どうすれば効率的・効果的に問題を解くことが出来るのかを常に考えて勉強に取り組む姿勢は、ぜひ受験生の方に見習っていただきたいと思います。

     あとは…「今回受験して、本番の試験以外にも、模擬試験等で場数を踏んで試験慣れした方がいいのではないかと思いました。」とおっしゃっていますが、この意見に関しては管理人も全く同じ考えです。

     資格の大原資格の学校TACなどの専門学校では、試験の直前期に全国規模の模擬試験を行っていますので、予定が合う方はぜひ参加して試験の雰囲気を掴んでおくと良いと思います。

    kimさんが使われた教材&電卓のまとめ

    • 教材:クレアールの通信講座
    • 電卓:CITIZEN DM1022