カテゴリー: 簿記3級&簿記2級

  • 第142回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.22

    理解重視の勉強で一発合格!解答の順番や時間配分にも気をつけましょう!

    • 投稿者:ETさん
    • 勉強形態:独学+通学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約7か月

    はじめに

     簿記検定ナビの情報などを参考に学習した結果、第141回試験で3級、第142回試験で2級に合格することが出来ました。インターネット上の様々な情報のおかげで自分としてはスムーズに学習することが出来たと感謝しています。

     いろいろ試した結果、少し変わったプロセスを経たと思っています。振り返ってみるとこうすれば良かったという点がいくつもありますが、そのような反省点も含めて具体的な学習のプロセスや方法をご紹介することにより、オーソドックスな学習法に自分なりのアレンジをする際の何らかの参考になればと思っています。

    簿記の学習を開始するまで

     数年前、虎ノ門にある「ビジネススクールインターナショナル」という、ビジネス&英語学校で、「Basic Accounting(会計学基礎講義)(計10回)」を受講したことがあります。テキストは英語の「Essentials of Accounting」でしたが、当時の講義は日本語でした(2016年現在、英語による講義のようです)。

     この講義の中に、財務諸表や仕訳なども出てきました。ただし、講義に出席するだけで、復習をサボったこともあり、大部分忘れてしまっていました。簿記についてはその時から興味を持っていましたが、なかなか時間がとれず、電卓を使った学習をしたことはありませんでした。

     昨年(2015年)の夏頃から少し時間に余裕が出来たため、「Essentials of Accounting」を復習するとともに、簿記3級を受けてみようかと思ったことが学習開始のきっかけです。

    簿記3級の学習(2015年8月~11月)

    1)学習の経過(独学!?)を振り返って

     前述のとおり会計学基礎講義(計10回)を受講したことがあるため、厳密にいうと独学といえるかわかりませんが、簿記3級受験対策講座などは一切受講しませんでした。後から考えると、無料講座などを活用すれば、よりスムーズに学習できたのではと思います。

     1級や2級に比べると3級講座は割安なので、基礎を固めるために受講するのも良い選択のようです。次の級を受ける際の割引制度(ステップアップ割引)もあるため、2級の取得を考えている方は受講を検討してはどうかと思います。

     また、説明会に参加すると過去問題集をもらえたりするので、試しに参加するのは悪くないと思います。自分自身でも大原やTACの2級説明会、1級説明会や無料体験講義、個別相談に参加しましたが、しつこく勧誘されたことは一度もありませんでした。

    2)学習(独学)の概要

     学習の流れは、まず①全体的な流れと基本的な考え方の理解に重点を置きました。②次に仕訳に取り組んで、仕訳がほぼ確実に出来るようになってから、③試算表や精算表にチャレンジしました。

     試算表や精算表の問題は、当初は解けるようになることに重点を置き、時間は気にしないようにしました(実際、当初は制限時間の倍以上かかっていました。練習を重ねるうちに時間短縮のコツを習得するようにしました)。

     なお、試算表や精算表に取り組むようになってからも、試験前日まで仕訳は毎日最低でも5問は解いていました。④最後に伝票や補助簿に取り組みました。

     全体的な流れと基本的考え方については、主に「Essentials of Accounting」で学びました。かなりの時間がかかりましたが、なぜそのように処理するのかという背景がある程度分かったためか、仕訳で悩むことは一切なく、その後はスムーズに学習することが出来ました。

     ここでいう基本的考え方とは、The conservatism concept、The realization concept、Matching conceptなど「Essentials of Accounting」で説明されている8つの原則:それぞれ「保守主義の原則」や「実現主義の原則」、「費用収益対応の原則」などに相当する考え方ですが、とても分かりやすく解説されています。

     仕訳が1巡した時点で、まず試算表、次に精算表に取り組みました。伝票などは週末にまとめて取り組みました。

     時間を計っての実践問題としては、過去問(直近12回分)と簿記検定ナビの予想問題だけを解きました。過去問は10月に入ってから開始したため、それぞれ1回ずつしか解きませんでしたが、安定して85点以上を取ることが出来ました。

     基本的考え方や流れを理解した上で、仕訳を徹底的に練習した効果と思います。間違えたポイントは自分の解答を見直して何回も復習しました。

     細かく記録していなかったので、学習に費やした時間ははっきり分かりませんが、「Essentials of Accounting」に費やした時間も含めると合計150時間程度(含めないと70時間程度)と思います。

    3)学習の具体的な流れ

    1. 入門書を読んで、簿記の仕組みや「簿記一巡」について大まかに把握。
    2. 仕訳などの会計処理の「基本的な考え方」について学習(「Essentials of Accounting」を含む。)
    3. 仕訳を徹底的に練習(簿記検定ナビの仕訳過去問41回分を3回)
    4. 並行して電卓の練習(運指練習→1~50までの足し算を1日2、3回)
    5. 入門書を再読して、簿記一巡について理解を深める。
    6. 簡単な帳簿の問題を解いて、帳簿のフォーマット(形式)に慣れる。
    7. 代表的な総合問題にチャレンジして、間違えた箇所を徹底復習。
    8. 時間短縮とミス防止のための実践練習(過去問)をする。

    4)試験(2015年11月15日午前)

    • 前日は、23時頃就寝。
    • 就寝前にこれまで間違えた仕訳の問題を確認。
    • 当日朝は、平日と同じ時間の6時頃起床。
    • 駅から会場に向かう受験生の数に圧倒されました。
    • 若干早めの8時頃に会場着。
    • 1冊だけ持って行ったテキストをちょっと確認したほかは、リラックスして過ごしました。
    • 解く順番は、1→5→2→4→3に決めていました(比較的得意な仕訳と精算表を先に仕上げて、試算表は最後にじっくりとの考え)
    • 見直しは、1を重視(配点が高いため)。
    • 2と4の見直しは比較的簡単なため、必ず行いたいと思っていました(3と5の見直しは、時間があったら)。

    試験開始!

    • 試験中は緊張のためか字をきれいに書くことが出来ず、何度も書き直して時間を浪費しました。
    • 想定した順番(1→5→2→4→3)で解いていったところ、5の現金過不足についての推測と未払利息計算で若干手間取ったため、見直しの時間が10分弱しかありませんでした。
    • 3の試算表は、1カ所左右の合計が一致せず焦りましたが、見直しの結果、残高を計算する際のミスであることが判明して修正することが出来ました。

     結果は2015年12月17日に手元に届きました。「繰越試算表」を「残高試算表」としてしまった以外は運良く合っていたらしく、98点でした。

    5)雑感

     多くの関連サイトでおすすめされているように、毎日の仕訳練習が基礎となると思います。個人的には仕訳の基本的考え方の理解も重要と思います。具体的には、過去問40回分を毎日数問ずつ解く際に、なぜそのように仕訳するのかはっきりと理解できるまで解説などで確認しました。

     簿記検定ナビのお勧めのとおり、関連する前後の取引の仕訳も必ず確認しました。また、日々の生活や新聞記事中の出来事について、仕訳したらどうなるかを考えるのが、とても良い頭の体操になりました。

     残高試算表、精算表や商品有高帳などの帳簿記入の練習は、仕訳がかなり出来るようになってからの開始で十分と思いました。これらの帳票については、単に穴埋め的に帳簿の数字を埋めるだけでなく、白紙のノートに帳簿自体を自分で書いてみました。

     時間がかかりますが、白紙に最初から書いてみると帳簿の様式やその工夫について「気づき」があり、理解も深まるのではないかと思います。自分で書いたり電卓をたたいたりすることが重要とのアドバイスを実感しました。

     最初の簿記の考え方の理解には、入門書を何冊かめくってみて、自分に合った入門書を探してみるといいのではと思います。個人的には、前述の「Essentials of Accounting」がとても良い入門書と思いました。

     残念ながら日本語翻訳版は絶版のようですが、会計専門用語以外は平易な英語で書かれているので、将来的にMBA留学や米国CPAなどを目指す方だけでなく、興味のある方は英語版を入手してトライすると、英語の勉強にもなって一石二鳥と思います。

    簿記2級の学習(2015年11月~2016年2月)

    1)学習法に関する情報収集

     3級受験直後から2級の学習を開始することとしました。この時点では独学を考えていて、独学の学習方法についてインターネットで情報収集をしたり、書店にテキストを見に行ったりしていました。

     インターネットの簿記関連サイトに、工業簿記の学習に時間がかかるとの記載があったため、まず工業簿記の入門書を一読して、次にテキストを読み始めました。

     入門書はすんなり読めたのですが、テキストの例題で解き方がよく分からない部分が多くあって中断(挫折)しました。どうしようかと、独学2級の学習方法についてさらに情報収集をしましたが、そんな中、大原の無料体験講義が開催されたため、参加することにしました。

    2)学習の流れ

    (1)工業簿記(基礎講義のみ教室受講)
    1. 入門書を読んで、大まかな流れを把握する(独学)
    2. 工業簿記のテキストを購入して独学を開始するものの、挫折…。
    3. 同時期に体験講義で工業簿記を受講する。
    4. 工業簿記のみ基礎講義(計12回)を受講する。
    5. 基礎講義から1週間以内にStep Up問題集の該当箇所に取り組む。
    6. 過去問にチャレンジして、間違えた箇所を徹底復習する(独学)
    (2)商業簿記(すべて独学)
    1. 「仕訳攻略ナビ」を一読する。
    2. 簿記検定ナビの仕訳過去問42回分(毎日最低1回分がノルマ)
    3. テキストを購入して、商品減耗損・商品評価損などを学習(新年になってから)
    4. 簿記検定ナビの総合問題で確認する。
    5. 過去問に挑戦して、帳簿のフォーマット(形式)に慣れる。
    (3)直前期(工業簿記及び商業簿記)
    1. 無料講習会(1月23日)、無料模試(2月7日)、公開模試(2月21日)を受験する。
    2. 予想問題集にチャレンジして、間違えた箇所について理由を含めて徹底復習する。

      

    3)学習の詳細

    ①入門書

     図書館で借りた絶版の本ですが、「90ページでもよくわかる原価の仕組み」がとても分かりやすく、Amazonで古本を購入して何回も読みました。勘定連絡図などの全体の流れの把握のためには、入門書を何冊か読むのがいいと思います。

     また、工業簿記の講義受講がほぼ終了した時点で再度読むことにより、より深く理解が可能になったと思います。原価管理の入門書の「トコトンやさしい原価管理の本」など関連した入門書は何冊か図書館で借りてきて読みました。

    ②講義受講(工業簿記)

     無料体験講義は工業簿記の第1回の講義でした。受講の手続きはとても簡単で、事務部門で体験受講カードを受け取って氏名等を記入し、講師に渡して受講するだけでした。事務部門で受講手続きの際に、その回の講義テキストのコピーをもらいました。

     その後の勧誘なども一切ありませんでしたが、分かりやすく楽しかったことから、受講継続することにしました。受講申込みに当たっては、いくつか選択肢がありました(スクールによってはフルセットだけしか選択肢がない場合がありますので、確認が必要です)。

    • 選択1:フルセット(商業簿記、工業簿記、直前答練、公開模試)約80,000円
    • 選択2:工業簿記の基礎講義のみ(計12回) 28,800円
    • 選択3:工業簿記+商業簿記の基礎講義
    • 選択4:直前答練のみ

     次の理由から、選択2の工業簿記の基礎講義のみを受講することにしました。

    • 講義日程の都合で商業簿記は映像授業となってしまうこと
    • 時間的に早期のDVD講義の受講が難しいと思われたこと
    • 3級の発展的内容が主のため、商業簿記は独学でも何とかなりそうと思ったこと
    • フルセットと比較して費用が半額以下ですむこと。

     フルセットに含まれる「答練」を受けなかった代わりとして、無料講習会(大原)、無料模試(大原)、有料模試(大原)を受けるとともに、予想問題(簿記ナビ模試、TACの市販の予想問題集、パブロフ簿記2級)に取り組みました。

     工業簿記の講義を受講したメリットとして、①テキストだけでは習得が難しい解き方のコツを教えてもらえること、②実務との関連を聞くことが出来たこと、③商業簿記の疑問点についても質問できたこと、④自習室が使用出来たこと、⑤団体申し込みによって大原の渋谷校で受験できたため、試験時の緊張が少なかったことがありました。

     工業簿記の講義には、ほぼスケジュール通り毎回出席しました。都合が付かない場合は振替受講で別の日に同じ回の講義を受けることが出来ました。

     ただ、振替でうけた講師の講義は実務的な話題が少なく、受験対策に絞ったお話をする講師だったので、実務との関連性に興味がある自分としては出来るだけ振替にならないようにしていました。

    ③予習と復習について

     予習はほとんどしませんでしたが、次の講義までに復習として練習問題をこなすようにしていました。実際、復習問題をこなしていかないと、①講義について行くことが出来なくなる&②以前に講義を受けた内容を忘れてしまうため、大原で配付されたチェックシートで確認しながら、復習していきました。

     可能であれば、すべての問題を解いてみるほか、間違えた問題や不安な問題は後日解き直しました。学習の癖をつけるためにも、大原のStep Up問題集を毎日最低1問解くことにして、休日など時間があるときは5問程度解きました。

    ④練習問題

     それぞれの問題に挑戦した当初は、時間は気にせずに、自力で解けるか挑戦し、答え合わせの後はなぜ間違えたか数回復習するようにしました(①答え合わせ時、②翌日、③一週間後など)。

     基本問題がある程度出来るようになってきたら、過去問に挑戦しました。時間は計りましたが、制限時間をオーバーしたからといって気にせず、復習時に早く解けるようになるコツを思い浮かべながら、徐々に時間短縮に向けてチャレンジするようにしました。

    ⑤過去問と予想問題について

     過去問は仕訳を除き、130回~139回と141回をそれぞれ1回しか解く時間がありませんでしたが、間違えた部分はその理由を書き出して何回か復習しました。なお、特殊仕訳帳と本支店会計の問題には手をつけませんでした。

     また、またそれぞれの大問をばらばら解いたこともあり、時間は計りませんでした。140回の過去問を解かなかった理由は、単に購入した過去問題集に載っていなかったためです(141回は大原の問題・解答集を使用)。改めて過去問を購入するより、予想問題に取り組むことにしました。

     予想問題は、簿記ナビ予想問題(1回分)、TAC予想問題集4回分、パブロフ簿記予想問題2回分に時間を計って取り組みました。TACの第一予想問題はぼろぼろでしたが、それ以外は70点~85点でした。

    ⑥無料講習会、無料模擬試験、公開模擬試験について

     無料講習会(1月23日)は、水道橋の大原学園の体育館と思われる会場に椅子を並べての講習で、参加者は2百人いたと思います。2時間と時間が限られていたため、主に工業簿記についての解説でしたが、「単に資格取得だけじゃだめで、実務で使えなきゃ意味がない。」、「損益計算書や財務諸表の項目を覚えるべき。」といった厳しめの指摘もあり、モーチベーションアップにもなりました。

     無料模擬試験(2月7日)は、無料講習会と同じ会場でした。自己採点でしたが、本試験と同様な雰囲気で問題を解くことが出来ました。工業簿記について丁寧な解説がありました。後日やり直せるように答案用紙がもう一つ付いていてとても役に立ちました。

     直前の公開模擬試験(2月21日)は、講師が採点して返却してくれるため、実際の答案の書き方のチェックにもなると思います。工業簿記で写し間違いをしたほか、損益計算書で商品評価損を足してしまうという良くあるミスをしていて、77点でした。

    5)学習時間の概略

     後から集計してみると、2級の学習で机に向かった学習時間は合計160時間ほどでした。ただし、これ以外に入門書を何回も読んだり、ネットの関連記事を見たりしたので、合計200時間程度は費やしたと思います。

    6)試験(2016年2月28日午後)

    • 前日はいつもどおり23時頃就寝。
    • 就寝前に間違えた過去問を確認。
    • 当日朝は、週末のいつもどおり7時頃起床。
    • 団体申し込みのため、会場は慣れた教室でした。
    • 1冊だけ持って行ったテキストをちょっと確認したほかは、リラックスして過ごしました。
    • 解く順番は、1→2→4→5→3にしていました(一番時間がかかる問題が第3問のことが多いため)
    • 見直しは、1を重視(配点が高いため)
    • 工業簿記(4,5)の見直しは、必ず行いたいと思っていました。
    • 計算が遅いのを自覚していたので、当初から財務諸表は部分点狙いと割り切っていました。

    試験開始!

    • 最初に取りかかった第1問の仕訳問題では、予想問題で間違えた「営業外受取手形」が出て、感謝しつつ順調に進めました。
    • 研究員の給料と諸手当について、労務費になるか研究開発費になるか迷いましたが、研究開発専用の備品は研究開発費と理解していたので、研究員の労務費もとりあえず同じ研究開発費として、後で見直すことにしました。
    • 次に第2問に取りかかり、「その他資本余剰金の配当」に少々戸惑いましたが、とりあえず指示通りに計算して、縦横の合計が一致したので次に移りました。
    • 第3問を飛ばして第4問に取りかかったのですが、最初の仕訳問題で科目名が頭にまったく浮かんで来なくなってしまいました。これではいかんと、第4問は最後に回すことにして第5問に取りかかりました。
    • 第5問は、材料の投入タイミングに注意して計算して比較的迅速に回答完了しました(この時点で約60分経過)。
    • 次に第3問に取りかかったのですが、過去問では見たことがないくらい複雑で難しく感じたため、この時点で第3問は30分だけと決めました。最初から部分点狙いだったので、落ち着いて計算していくことが出来ました。
    • 200%定率法は予想問題で出ていた項目で、直前に復習(テキストを見るだけでなく、インターネットでも確認)した効果がありました。
    • 税金の還付があるなどまったく思いもよらず、流動資産の空欄の項目に何を書くのか分からず、長期前払費用を記入してしまいました。
    • 第3問を解き始めてから30分経過した時点で、投資その他の資産は空欄のまま、税引前当期純利益を貸借均衡から逆算して第4問に移りました(この時点で残り30分)。
    • 最後に回した第4問は、仕訳を思い出して何とか埋めることが出来ました。「解く順番はあらかじめ決めておいて詰まったら次に移る」というアドバイスが効果を発揮しました。
    • 残り10分で第1問、第2問、第5問を簡単に見直しして、時間になりました。
    • 差異分析の方法が4分法、3分法と2分法の3通りもあることは大原の講義で教わっていました。ただし、3分法が2通りあるということは理解していませんでした。
    • 第135回第5問で差異分析(3分法)が出題されていて、固定費能率差異を能率差異に含めた解答が正解になっています。この問題を間違えて疑問に思ったことが本番での結果につながりました。
    • 「能率差異が変動費と固定費からなる」との考え方については、後に学習した直接原価計算との比較でしっくりきていませんでした。現場でコントロールが難しい固定費の差異を能率差異に含める理由に納得できていなかったためです。実際、第135回の過去問を解いた際には、固定費の能率差異に関する記載がよく理解できずに間違えました。
    • 能率差異の考え方については、試験2日前に受けたTACの簿記1級説明会終了後に質問してみました。どのように教えてくれるのか興味があったというのもあります。すると、「能率差異の考え方は2通りあって、問題文に指示がある」と教えてもらいました。家に帰ってから、第135回の問題を確認して問題文の意味がやっと理解できました。このような経緯があったため、今回の問題で「ただし能率差異は変動費のみで計算するものとする。」との記述を読んでピンときました。今回はたまたま運が良かっただけかもしれませんが、間違えた問題は理解できるまで復習して、疑問に思った点は質問するなどして解消しておくことの重要性について身をもって体験できたと思っています。

     結果は2016年3月30日に手元に届きました。94点(20,20,14,20,20)でした。予想問題や模試でこれほどの点数がとれたことはなかったです。まぐれに加え、直前見直しの成果があったのだと思います。

    7)雑感

    • 解答の順番はとても重要と思いました。アドバイスのとおり、自分の得手不得手などを分析して、あらかじめ計画しておくのがいいと思います。
    • 詰まったら次の問題に移るというのは、いろいろな方が合格体験記でアドバイスしてくださっているポイントですが、その効果を実感しました。
    • 理屈は考えずに仕訳を覚えていった方が効率的との意見もありますが、個人的には、なぜそのように処理するのかという背景(「保守主義の原則」や「実現主義の原則」などの基本的考え方)が分かった方が覚えやすく忘れにくいように思いました。入門書としてご紹介した「Essentials of Accounting」では、これらの基本的考え方がわかりやすく解説されています。
    • 間違えた問題は理解できるまで復習して、疑問に思った点は質問するなどして解消しておくことの重要性について身をもって体験しました。
    • 大げさな言い方かもしれませんが、簿記を学習することで世界の見え方が広がると思います。経理や財務を目指す人だけでなく、多くの人に簿記の学習をお勧めしたいと思っています。

    管理人からETさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     CASIO DS-12WT。大きいので持ち運びに若干不便ですが、手が大きい人には使い易い電卓と思います。特に左手5本指打ちを目指す方に向いていると思います(右手打ちだとキー配置の関係で親指が使えず、5本指打ちはしにくいと思います)。気に入っている点は以下のとおりです。

    ・表示盤が大きく角度も付いているので見やすい。
    ・「+キー」が大きく、親指で打ちやすい(親指は「+キー」のみに使ってます)。
    ・「Cキー」と「→キー」が左下にあって、小指で操作しやすい(「CAキー」とは離れているので、間違えてオールクリアの悲劇はありません)。

    管理人コメント

     ETさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     簿記3級・簿記2級の具体的な勉強方法だけでなく、あまり話題にのぼらない書籍や大原の簿記講座の情報なども詳しく書いていただいたので、中身の濃い合格体験記に仕上がりました。

     参考にしていただきたいところはたくさんありますが…個人的には、最後の雑感に書いていただいた「解答の順番をあらかじめ計画しておく」と「詰まったら次の問題に移る」の2点をぜひ見習っていただきたいと思います。

     解答の順番は、試験前にある程度の順番を決めておきます。そのうえで、試験が始まったらすぐに解き始めるのではなく、まずはすべての問題にざっと目を通して各問題の難度をチェックし、最終的な順番を決めてから解き始めましょう。

     詰まったら次の問題に移るのも重要です。ひとつの問題にハマって解答時間を浪費するのは得策ではありませんので、ETさんのように「第3問は30分だけ」と強制的に時間を区切るのも賢い受験テクニックだと思います。

     なお、上記の2点は本試験でいきなりやろうと思っても出来ませんので、練習段階から常に意識して取り組むように心がけてください。

    ETさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • 教材:大原の教材など多数(本文参照)
    • 電卓:CASIO DS12WTN
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第141回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.21

    独学+Webサイト+直前対策講座=短期合格!使えるものは賢く使いましょう!

    • 投稿者:たくさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     第141回簿記検定3級・2級に合格しましたので、私の受験体験がこの先どなたかのお役に立てればと思い投稿しました。

     簿記検定を受けようと思ったきっかけは学生時代の先輩の一言です。理系の大学に通っていたのですが、「理系で簿記2級を持っていれば周りよりも評価してもらえる」と言われ、社会人になったら受けてみようかなと、やや打算的な動機をもっていました。

     ただ就職後は忙しさにかまけて後回しになってしまい、せっかく購入したテキストも開くことなく数年放置していました。今年の秋口になり少し時間が出来たため、11月の受験を決め勉強を開始しました。

    勉強開始時の知識レベル

     社会人5年目。会計関係の予備知識は全くのゼロ。

    使用したテキスト

    • スッキリわかる 日商簿記3級 テキスト&問題集
    • スッキリとける 日商簿記3級 過去+予想問題集
    • スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集
    • スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集
    • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集

     テキストは数年前にあまり考えず安さ重視で購入していたもの。受験を決意してから選びなおすか悩み本屋で見比べましたが、とっつきやすさでは随一と感じたのでそのまま使用することにしました。

     過去問題集は今回初めて購入しましたが、テキストとリンクしていたら役立つなと考えたこと(これは思い過ごしで、使ってみると単独でも問題ありませんでした)と、同じ回の過去問解説を他の問題集と見比べたところ、内容や分かりやすさに大きな違いはなかったことから、同じシリーズで揃えることにしました。

     他のテキストは詳しく読み込んでいないので分かりませんが、このシリーズでは新しい仕訳や勘定科目が出てくる度に「まず今まで学んだ知識で仕訳を切ってみる」ところから始めるストーリーになっていることが特徴です。

     この構成のおかげで、暗記しなければならない新しい内容も頭に入ってきやすく、一度覚えたことの復習にもなるのでスムーズに勉強を進めることが出来ました。

     欠点としては、細かいことには触れないよう解説されているので稀に不十分と感じる箇所があったり、過去問に出てきた勘定科目がテキストで網羅されていないことが挙げられます。

     分からないときは簿記検定ナビの解説を読んだりネットで調べたりする必要がある点はイマイチで、決してこれだけで全て分かるテキストではありません。

     ただ、自力で調べなければならないボリュームは感覚的には1割にも満たないレベルであり、少し時間に余裕があればストレスに感じるほどではありません。

    使用した電卓:SHARP EL-N802-SX

     簿記の勉強をする前までは電卓と言えば手のひらに乗るサイズと思っていましたが、卓上で使うにはもっと大きいものが適していることを知りました。

     この電卓はシャープでは”ナイスサイズ”というところに分類されるもので、手の大きい私でも窮屈な思いをせず気持ちよく使える良品です。

     あまりこだわりはありませんでしたが、背面の脚を立てるとディスプレイの角度が変わり見やすくなること、すべり止めのゴムが背面に4箇所ついていて安定性が高いこと、そして何より見た目がシンプルで仰々しくないところが気に入っています。

     なお、簿記だけを考えれば機能としては必要十分ですが、√ボタンがある電卓の方がより汎用性は高いと思います。

    勉強方法

     予備知識ゼロの状態から始めることになったので、まずはテキストを読み進め、練習問題を一通り解きました。スッキリ シリーズは数ページ毎に練習問題がついていて、学んだ知識をすぐに問題の形で確認することが出来ます。

     初めて聞く言葉も多くとまどいましたが、「簿記ではこう処理する」を身につけることが重要なので、なぜなぜと深追いはせず「こんなものだ」と受け入れる姿勢を心がけました。

     簿記の試験は特に問題が解けてなんぼなところがあるので、テキストを熟読するようなことはせず、1周した後すぐに過去問題集へと移りました。

     スッキリシリーズでは過去6回分+予想問題3回分の演習ができ、それぞれ2回ずつ解くころには試験のくせや解法を身につけられたかなと思います。

     2級の勉強も基本的には同じでしたが、特に本支店会計や本社工場会計、標準原価計算の単元では知識が定着しておらず、過去問を2周した後に再度テキストの練習問題を解き直しました。

     要した時間を整理すると…

    • 3級 テキスト+練習問題:20時間
    • 3級 過去問+予想問題:20時間
    • 2級 テキスト+練習問題:30時間
    • 2級 過去問+予想問題:100時間
    • TOTAL:170時間

     …といった具合です。2級の過去問には特に時間をかけましたが、漫然と解いていては時間ばかり過ぎてしまいます。回数別に一通り解いた後は大問毎に解答解説を熟読し、不明点を放置せず納得した上で次の問題に移るよう心がけました。

     また、過去問を解いていく過程で苦手だなと思う分野が出てきました。試験本番では大問一つ丸々落とすと得点へのインパクトが大きいため、苦手分野にしっかりと向き合い克服していくことが、合格への近道だと考えています。

     そのため、大問を苦手な分野毎(有価証券、本社工場会計、標準原価計算など)に振り分け、同じ分野を集中・連続して解き解法を身につけていくよう工夫しました。

     過去問の中では「これはさすがに分からないよ・・・」とか「これはちょっと複雑すぎないか」と思うものもありました。しっかりと理解することが重要である一方で、本番では70点とれれば合格です。

     簿記検定ナビでは、過去問の解説や受験生アンケートを見て難易度を確認し安心することも出来ましたし、みんなが取れないところは潔く捨てることで時間を効率よく使えたかなと思います。

     資格試験では「絶対とるべき問題」「無理しなくて良い問題」を見極めることが非常に大切ですが、特に独学ではこの判断がつきません。

     その点、「精算表の当期純利益は取れなくても良い」など、過去問ひとつひとつについて重要度が分かる簿記検定ナビは、独学の強い味方だったと思います。

    少しだけ作ったまとめノート1
    少しだけ作ったまとめノート1
    少しだけ作ったまとめノート2
    少しだけ作ったまとめノート2

    試験直前

     独学での勉強に不安があったこともあり、受験票に同封されていた直前対策講座の案内を見て受講することにしました。

     講義形式のものを1回、模擬試験を2回受講しましたが、独学での理解が正しいか直接講師に質問が出来たり、試験の雰囲気を味わえたりと、良い機会になりました。1回1,000円程度で受講できるので、独学で息が詰まっている方には是非勧めたいと思います。

    ※編集注 TACや大原だけでなく、独自の試験対策講座を開講している商工会議所もあります。たくさんが受講されたのは、おそらく商工会議所主催の直前対策講座だと思われます。興味がある方は、各商工会議所に直接お問い合わせください。

    試験日の1日の流れ

    • 7:00 起床

     簡単に朝食をとり、試験会場近くの親戚の家へ車で向かいました。慣れない駐車場に止める際、壁にバンパーを擦ってしまったことは内緒です。泣きながら電車に乗り継ぎ試験会場へ向かいました。

    • 8:15 到着

     少し早過ぎたかなと思いましたが、会場は半分ほど席が埋まった状態でした。ミスノートをまともに作成していなかったので試験直前の時間を過ごすのに適したアイテムがなく、テキストのメモ書きを見返したり周囲をキョロキョロ見渡したりしていました。完全に挙動不審です。

     9時に近づくにつれ人は増えていき、5分前には欠席者を除き全員着席していたように思います。3名掛けor4名掛けの机に2人ずつ着席、150名ほどの受験者に対して試験監督員は3名という配置でした。

    • 9:12 3級 試験開始

     試験に関する簡単な説明を受けたあと、3級の試験が始まりました。模擬試験を受けていたおかげで問題用紙や解答用紙のイメージが出来ており、普段の勉強通り緊張せずにペンを進めることが出来ました。

     3級の問題は過去問でも軒並み90点前後を取れており、今回の試験でも極端に難しいと感じる箇所はなくスムーズに解けたと思います。一通り解いた段階で時間は1時間ほど余っており、見直しと問題用紙への解答書き写しをした後、40分程度残して途中退出しました。

     試験中、特に大きな出来事はありませんでしたが、斜め前の受験生が試験官に電卓をしまうよう注意されているのを見ました。どうやら簿記検定試験に持ち込めない電卓を使おうとしていたようです。

     遠目にはごく普通の電卓のようだったので、こんなピンポイントでよく見つけたなと感心する一方、注意された女性は気の毒に感じました。

     今回の試験では特に第三問 試算表の計算量が多く、電卓がないとなかなか大変だったと思います。私は自分用のほか、予備でもう1台電卓を持ち込んでいましたが、電卓の貸し借りは禁止と忠告されていたので貸すことは出来ませんでした。

     これから受験される方は受験案内をよく読み、間違いのない電卓を用意するよう注意してください。

    • 10:40 昼休み

     会場内にはテキストを広げられるような場所がなかったため、外のカフェで食事をとりつつ午後の試験を待ちました。ここでもミスノートがあれば活用できたと思うのですが、テキストを読み、不安な箇所を一つずつ潰すように復習を繰り返しました。

     午前の試験で割と皆早めに入室することが分かっていたので、12時過ぎには会場へ戻り、またキョロキョロと人間観察をして過ごしました。

     3級の試験では右側の席だったため問題用紙、解答用紙、電卓を気持ち良く配置することが出来ましたが、会場が変わった2級の試験では左側になってしまい、少し窮屈でした。

     椅子も固定式だったため、椅子の位置で調整することも出来ません。座席を変えてもらいたいところでしたが、変更は机が破損している等物理的に使用出来ない場合に限るとのことで、認められませんでした。

    • 13:10 2級 試験開始

     3級と異なり2級はあまり余裕がなかったので、何が出題されるかずっと気になっていました。特に工業簿記は最後まで不安なままでしたが、解答用紙を見ると後半は割と得意な精算表、本社工場会計の仕訳問題、CVP分析であると分かり、少し安心しました。

     直前講座では「問題構造の把握に比較的時間のかかる工業簿記から」解くようアドバイスを受けましたが、それまでの過去問演習ではずっと第1問から解いていたので、本番もこの順序で解き始めました。

     第1問:初めて目にする”構築物”という勘定科目や”貯蔵品に計上されている修理用部品”という「何を言っているのだい?」と思う記述が出たりと、出鼻をくじかれる問題でした。

     ただし、過去問でも素直に考えればそうだよな、という仕訳ばかりが出題されていたので、不安を覚えつつも分かる範囲で素直に埋めていきました。

     第2問:第1問に引き続き、今度は解答形式が見たことのないものだったので「終わった・・・」と思いました。

     何をしたかは理解できるのですが、特に問1はどういうルールで解答欄を埋めていけば良いのかよく分からず、これもとにかく分かるところを素直に解答するよう心がけました。

     後から気付きましたが各勘定の仕丁欄は見落としてしまい、全部空欄のまま終えてしまいました。過去問や練習問題では仕丁欄に”省略”と記載されている場合が多いのですが、完全に注意力不足でした。

     第3問:得意な精算表の問題。これまでの勉強でも仕訳でつまずくことはなかったので、計算ミスにだけ気をつけて解き進めました。普段過去問を解くときの1.5倍程度時間をかけるイメージで進めていった結果、各列の貸方借方が一致したので少し気持ちが持ち直しました。

     第4問:過去問を解く過程で苦手だなと感じ、念入りに復習することで得意分野となった本社工場会計の問題が出たので、救われた思いでした。本社工場会計とは言ってもほとんどが工場内で簡潔する仕訳であり、こちらも計算ミスに注意しながら進めていきました。

     第5問:得意なCVP分析で安心したのも束の間、どこを読んでも販売数量の記載がないことに慌てました。

     「こりゃ奇問だな・・・」と諦め半分になり、販売数量を適当に仮定して計算を進めたところ、なんのことはない。設問は売上高だけを聞いているので、販売数量は計算途中で消えることに気がつきました。

     「してやられたな」と思いながら販売数量を2倍にして検算し、間違いのないことを確信しました。

     退出可能時間になった瞬間に男性が一人出ていったので、半分も進んでいなかった私は焦りましたが、集中して解き進めたところ30分程度残して一通り解答が終わりました。

     3級と同様、見直しと答えの書き写しを行い、第2問に最後まで唸りながら時間切れ。結果に自信はなく、第1問、第2問の出来次第だなぁと考えながら会場を後にしました。

    試験結果

    • 3級:94点
    • 2級:82点

     3級は自己採点通り。不安だった2級の勘定記入の問題も、部分点がもらえたため10点/20点となっており、まずまずの成績でした。

     なお、後述の通り仕丁欄は全て空欄、問2は正解、問3は(1)のみ正解で10点だったため、問1は1行全て正解が必須というわけではなさそうです。

    やってよかったこと

     簿記の勉強には、仕訳問題を除いて解答用紙が必須になります。

     地味なことですが、解答用紙を予め何回分か印刷し解答用紙ファイルをきちんと作っておくことにより、調子の良いときにリズムを崩さず勉強を続けられたり、過去問を繰り返し解く際に前回の振り返りが出来たりと、メリットは多かったと思います。

    解答用紙ファイル
    解答用紙ファイル

    反省点

     ミスノートはしっかり作っておくべきでした。大切な点をたまにメモすることはありましたが、メモ用紙に殴り書きをして終わってしまっていました。

     もっとちゃんと作っておけばすきま時間に見返すことで記憶が定着したり、試験直前に見直すお守りのようにも使え、もっと余裕をもって合格出来たかなと思います。

    最後に

     学生時代以来の独学はなかなか辛いものがありましたが、一生懸命勉強を続けた結果、念願の合格にたどりつくことが出来ました。目標をもってコツコツ地道に進めていく感覚は久しぶりで懐かしく、良い経験になったと思います。

     今回の試験問題についてはさまざま意見があるようですが、正直なところ難易度の割に良問とも言えず、解けないからといって気にするほどのものでもないと思います。

     それよりも頻出する仕訳問題や決算整理、勘定連絡図など、それぞれ基礎となる知識・解法を身につけていくことが先決です。

     これから受験される方は、簿記検定ナビを参考に「皆が取れる問題は着実に」「皆が難問と感じるものはほどほどに」取り組んでいくことで、必ず合格に近づいていくことが出来るでしょう。

     長くなりましたが、これで合格体験記を終わりにしたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。試験合格を目指し、頑張ってください。応援しています。

    管理人からたくさんへ追加の質問

     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     社会人で時間もなく、今回で絶対受かろうという気持ちが強くあったので、モチベーションの維持にはそこまで苦労しませんでした。期間が短めで追い込まれていたことも、結果的には良かったと思います。

     もちろんやる気が出ず1日、2日サボってしまうことはありましたが、サボっては解けなくなって、というのを何度か繰り返してからは、毎日少しでも机に向かうようになりました。

     どのようにして合格を知りましたか?合格発表日の様子を教えてください。
     商工会議所のHPで公表されると案内があったので、そこでまず結果を確認しました。前日の夜は何故か本番以上にドキドキして眠れなかったのを覚えています。

     朝からPCの前で待機し、発表時刻にはF5連打です。web上では合否の確認のみでしたが、帰宅してみると商工会議所から封筒が届いており、そこで点数を知ることが出来ました。

    管理人コメント

     たくさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!WEBサイトや直前対策講座をうまく使って短期合格をされたたくさんの戦略は、まさに「お見事!」の一言です。

     個人的に、一番参考にしていただきたいのは「大問を苦手な分野毎(有価証券、本社工場会計、標準原価計算など)に振り分け、同じ分野を集中・連続して解き解法を身につけていくよう工夫しました」というところです。

     簿記検定ナビでも、このような解き方を「まとめ解き」いうネーミングでご紹介していますが、苦手分野の克服にはうってつけの手法ですので、同様の悩みを抱えている受験生の方はぜひやってみてください。

     あとは、たくさんは「皆が取れる問題は着実に」「皆が難問と感じるものはほどほどに」とおっしゃっていますが、メリハリを付けて勉強するのも重要です。

     ただ漫然と勉強を進めていくのではなく、合格点の70点を取るために絶対落としてはいけない論点は厚く、落としても合否に響かない枝葉末節な論点はサラッと済ませる…というような感じで、メリハリを付けることをおすすめします。

    たくさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第141回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.20

    TAC・大原の無料サービスを賢く利用して、3級・2級のダブル合格を達成!

    • 投稿者:ぴっぴさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2~3か月

    はじめに

     こんにちは。私について簡単に説明させていただきます。

     私は現在、外国語大学4回生在学中です。今回簿記検定を勉強したのは、就職活動中に大手監査法人で面接があったことがきっかけです。

     実は、大学2回生の時に簿記3級を受験したことがあります。同じ大学の他の学部の友達が勉強していたので、私もチャレンジしてみたい!と思ったのです。

     ただ当時、勉強時間は20時間程度で、簿記がよく分からないまま受けたので、結果は確か50点ぐらいだったかと思います。不合格という結果も納得でした。

     その後、肝心の監査法人の面接には落ちてしまいましたが、せっかく簿記を勉強を始めたのだから…という思いと、悔しさで勉強は続けることにしました。

     また、これを機に会計・経理に携わりたいと思うようになり、結果として、ある企業の経理として内定を頂くことができました。

     面接時点では会計の授業を履修したこともなく、資格も何もない状態でしたがやる気をアピールし、入社までに簿記2級を取得することを約束に、試験前に内定をいただきました。

     そして、今回の試験で3級と2級にダブル合格しました。現在はBATICの勉強をしていますが、仕事が落ち着いたら米国公認会計士の資格を取得し、将来アメリカに住むか、国内ならば監査法人に転職したいと思っています。

    テキストについて

     2回生の時に古本屋さんで買った、平成19年版の3級のテキストがあったので、まずはそれをもう一度読み直したりするのに使いました。その後は、「2015年度版 スッキリとける過去+予想問題集 日商簿記3級」を使って、過去問を2~3周しました(予想問題は除く)。

     勉強を再開した当初は、今回の試験で2級を受験することは考えていませんでしたが、時間も余力もありましたので以下のテキストを購入して続けて勉強することにしました。

    • 日商簿記2級 みんなが欲しかった問題演習の本
    • みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第4版
    • みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記 第3版
    • 2015年度版 スッキリとける過去+予想問題集 日商簿記2級

     試験前には、上記に加えて「第141回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級」を購入し、直前の予想大会もネットで見ました。また、大原の無料模試にも行きました。

     これ以外に簿記検定ナビ予想模試を解いたり、その他試験情報を集めるのに活用させていただきました。今回は一緒に勉強する友達や、すでに2級を取得している者が周りにいなかったので非常に助かりました。

     あとはStudy Plusで、試験前に勉強時間を管理していました。

    勉強について

     上で申し上げたとおり、以前勉強したことが少しあるのにも関わらず、いざ始めてみるとほとんどすべて忘れていることがわかりましたので、今回は3級のはじめの知識からすべて勉強し直しました。

     結論から申し上げて、総勉強時間は2,3級で300時間程度だったと思います。さよなら論点に関しては試験直前に知ったので、一通り勉強はしていました(これは時間の無駄だったかも知れません)。

    ※編集注 さよなら論点…2016年度の試験(第143回試験~)から試験範囲外になる論点。詳細は日商簿記検定の試験範囲(出題区分)の変更まとめページをご確認ください。

     私は日頃からあまり勉強する習慣がありませんでしたので、とにかく1日すこしでもいいので勉強するところから始まりました。

     しかし勉強していくうちに、もっと色々学びたいと欲が湧くようになりました。そして後に、「1発合格するぞ!」という気持ちも出てきて、モチベーション維持にもなりました。

     私からできるアドバイスは、とにかく問題を解きまくることです。苦手な論点があってはいけません。あと、これは今後の試験でも大事になるかと思いますが、簿記一巡を理解することです。

     勉強したことはすべて、他の論点と関連づけれるようになれるといいと思います。というのも、やはりこれがわかっていないとうまく得点できない、今自分が何をやっているのか分からない、結果としてモチベーションの低下につながるからです。自分の好奇心やモチベーションを保つためにも大事なことです。

     補足ですが、私は他の方々がやっているような間違いノートは作りませんでした。その代わりに間違えたところはすぐにやり直して、分析も十分にしました。

     これにより、自分のミスする傾向などが頭に染み付いて、他の問題を解いている途中でも思い返して同じミスを繰り返さないようになりました。

     学習開始からやったことを簡単にまとめますと以下のような流れになります。

    1. 【まずは3級】平成19年の簿記3級の本で一通り確認
    2. 過去問を2,3周解いて理解を深める
    3. 【次に2級】みんながほしかった教科書(商業)2周読み
    4. みんながほしかった教科書(工業)2周読み
    5. みんながほしかった問題演習も加えてもう1周、さらに理解度をあげる
    6. 過去問2,3周ずつ
    7. 簿記ナビさんの予想問題(3級もしました)
    8. あてる!直前予想を3周ずつ

     試験直前1週間ぐらいは、何をやったらいいのか分からない気持ちになりましたが、自分にできる対策を今まで通り地道にやって試験当日を迎えました。

    試験日の1日の流れ

     試験当日の朝は普段どおりに起きて、普段どおりに朝食をとり、落ち着いて準備をしました。試験会場には余裕を持って到着し、席についてからは電卓を叩いて緊張をほぐしていました。

     午前中は3級です。試験監督が説明を開始する直前に、持っていたチョコを2粒食べました。試験監督の方がとても丁寧で、心も落ち着きを保ちながら試験を開始することができました。

    • 3級の試験開始!

     問題は1から5まで順番に解きました。楽勝だと思っていたら、問3の試算表で…なんと合計が合わない。少し焦ってしまいましたが、落ち着いて見直すことで最終的にはできました。

     電卓を叩くのが異常に速い受験者がいて、「あれは電卓で遊んでるのか?」など余計な思考が頭をよぎりそうになったり、また、自分の電卓の音が他の受験者より少し大きいのが気になって「周りに迷惑かけてないかな…」など心配になりましたが、なるべく気にせず自分のペースでやることを心がけました。

     時間をかなり持て余したので、残り時間はゆっくり見直しをしました。すると、問4で間違いを発見!訂正してすべて完璧に終えて、試験終了を迎えました。

     その後、2級の受験まで時間がありましたので、近所の適当なカフェでお昼ごはんを食べました。各予備校の解答速報が待ち遠しくて、スマホの画面を何回も更新しました(このせいでデータをたくさん使ってしまい、月末に通信制限がかかってしまいました…)。

     この速報をカフェで待つ時間がかなり長く感じました。結局、96-100点ぐらいかな、という具合だったので安心して2級に臨みました。

     2級の説明が始まる前にもチョコを2粒食べました。2級も同じ試験監督で、同じように丁寧に試験の説明をして頂いたので、とてもリラックスした状態で試験を開始することができました。

    • 2級の試験開始!

     しかし、それの反動で問1の難しさにかなり焦りました。焦りを通り超して半分おもしろくなり、「構築物ってなんやねん…」と笑いそうになってしまいました。わかるところだけ適当にやって、次は問4,5に移りました。

     工業簿記は比較的易しい問題が出ると、TACの予想大会で講師の方がおっしゃっていたので、満遍なくきちんと対策した甲斐がありました。少し見慣れない問題もありましたが、これは満点を確信しました。

     次に問3。これはTACの講師がしつこいぐらいに「炸裂する!(難しいのが来る!)」とおっしゃっていたので、覚悟していましたが、実際解いてみるとなんとなんの引っ掛けもない。これも満点を確信しました。

     次に問2。これは問題用紙をぱっと見ただけで少し疲れてしまいました。しかし、取引自体はそんなに難しいわけでもなく、しっかり落ち着いて解けばいけるな、と思いました。仕訳をいちいちせずに頭の中で摘要欄などを考えながら解いていきました。

     そして最後、問1を苦戦しながらとにかく埋めました。この時点でもまだ時間がかなり余っていましたので、隅々まで見直しをして問題用紙と計算用紙をフルに活用して、自分の答えを写しました。

     この後、帰宅してから各予備校の解答速報で答え合わせをしましたが、問2の勘定記入が仮に0点でも、全体で76点を見積もれたのでダブル合格を確信しました。

    試験結果

     3級は満点で、2級は「14・12・20・20・20」の合計86店でした。私の地域の商工会議所で3級満点は私だけだったので、とても嬉しかったです。また、2級の合格率は15%程度で例年に比べて非常に低かったようです。

    最後に

     私は数学が大の苦手です。中学時代、高校を選ぶ時も普通科に行くと数IIや数Bがあると知っていたので、他の専門科がある高校に進学したぐらいです(数Iと数Aだけでかなり辛かった思い出があります)。

     そして大学では文系に進みました。先日、SPI(就活の一般常識試験)の対策では、「2次方程式ってどうやって解くっけ?」というところから始まりました。

     …何が言いたいのかというと、簿記は数学ができなくても、苦手でも大丈夫です。四則計算しかないですし、複雑な計算も特にありません。

     たまに減価償却の問題で固定資産の原価を求める時に、Xを使って多少複雑そうな式を組み立てる必要がありますが、基本的には簡単です。

     そしてもう一つ。2,3級は初学者でも独学でもダブル受験でも、しっかり対策すれば必ず合格できます。私は独学で、しかも分からない問題があっても周りに聞いたりできる環境がなかったので、多少孤独感があったり辛かったことがあります。でも、それにめげないでください。

     とにかく、諦めないこと。後々勉強を振り返ってみて、「もっと勉強できたのにな、すればよかったな」という後悔はしないように今勉強してください。

     私は簿記ナビさんで以前の受験者様の合格体験記を読んでとても励まされました。今回は私の体験記が今後の受験者様の励ましになれば私はとても嬉しいです。

    管理人からぴっぴさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     教材はどれも良かったと思います。点数で言うと …90点ぐらいです。

     みんながほしかった簿記の教科書は図解があったり、解説はしっかり理論立ててあったので独学でも十分簿記の理解を深めることができると思います(とはいえ、一周だけでは難しいので3周読んであとは適宜確認のために読みました)。

     みんながほしかった問題演習の本はおすすめです。理論について一つずつ確認しながら問題を解くことができます。徹底的に勉強できるので、充実感もありました。

     第141回をあてるは本番形式で問題が解けるので時間配分などの良い練習になりました。

     簿記ナビさんの予想問題は解説が丁寧で、例えば私の苦手だった損益の見越しで図解がしっかりあって分数の組み立て方も書いてあり、非常に重宝しました。

     スッキリとける過去+予想問題集は良くも悪くもなく普通ですが、本自体がもう少し大きくてもいいな、と思いました。

     テキスト系は例えば電車とかで読むこともあると思うのでコンパクトでいいのですが、過去問は電車の中で解いたりする方はあまりいないと思うので…

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓はCanon 12桁電卓 HS-1220TUGを購入して使いました。少し大きめですが、見やすいし使いやすいしおすすめです。

     ただ、大学2回生のときに買ったものをしばらく使っていたのですが、リュックの中にそのまま入れて持ち運んでいたせいか、小数点の答えが出てこないはずの計算で小数点が出てきたり、たまに間違った計算結果がでてきているような気がしましたので、試験前に同じものをもう一つアマゾンで購入しました。

     100 均の薄いスポンジの袋でもいいので、何かケースに入れて大切に保管されるといいと思います。

     TACの直前予想大会と、大原の無料模試の様子を教えてください。また参加して良かったと思いますか?
     TAC直前予想大会は、インターネットの動画配信で見ました。本試験にどの論点が出るかの予想とワンポイントレッスンなども見れます。

     講師にもよるかと思いますが、今回は今後の試験の傾向や出題者の意図などいろいろな話が聞けましたので、情報収集にもかなり役立ちました。

     大原の模試は、まずインターネットで事前に予約して当日参加しました。2,3級両方参加で丸一日大原にいる予定だったのですが、朝は寝坊したので午後の2級のみ参加しました。

     問題が配られてその場で他の参加者達と解いて、休憩後解説などがあります。途中や最後に税理士講座の紹介や、解答速報会の案内などがありました。

     自宅で自分でやる過去問や予想問題と違って、他の人たちと同じ場所で本試験に限りなく近い環境で模試が受けれるのはとても良かったと思います。

     本試験を想定して、他の受験者に惑わされない練習もできたと思います(後ろの席の人の鼻をすする音がすごく気になりましたが、なるべく集中を持続できるようにしました)。

     そのおかげで本試験の時、後ろの席の受験者のため息が異常に大きくて耳障りだったのですが、ストレスをあまり感じることなくしっかり問題に取り組むことができました。

    管理人コメント

     ぴっぴさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     TACや大原の無料サービスを賢く利用して、見事に3級&2級にダブル合格されましたが、この「独学+α」のスタイルはぜひ他の受験生の方にも見習っていただきたいです。

     多少の宣伝時間は組み込まれていると思いますが、強引に有料講座を契約させられることは絶対にありませんし、独学だけでは得られない情報または体験をすることができます。

     第142回試験以降も実施されると思いますので、興味のある方はTACや大原の公式サイトをチェックしてください。無料サービスは賢く使う、のが短期合格・一発合格の鉄則です。

     あと、ぜひ参考にしていただきたいのは、「勉強について」のところに書いていただいたとにかく問題を解きまくること簿記一巡を理解することの2点です。

     不合格になってしまう原因で一番多いのは「合格に必要な勉強時間が足りていない」です。勉強する環境や元々の能力によって必要な勉強時間は異なりますが、短期&一発で合格する人の多くはきちんと勉強しています。

     簿記はスポーツと同様に体で覚えてしまうのが一番ですので、ぴっぴさんのおっしゃるとおり、勉強時間を確保してとにかく問題を解きまくることに力を入れてください。

     さらに、ぴっぴさんのおっしゃるとおり簿記一巡を理解することも重要です。取引が発生してから勘定を締め切るまでの一巡の流れは必ず押さえておきましょう。

    ぴっぴさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第140回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.19

    デジタル(Webサイト・スマホアプリ)とアナログ(ミスノート)を有効活用!

    • 投稿者:じろーさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     私は24歳で社会人です。売上を常に求められる中で、会社の数字をみて考察できることに魅力を感じ、最終的には公認会計士を目指し、勉強をはじめました。

     勉強方法を調べるにあたって、様々あり、どれを選んだらよいのか悩みましたので、これから勉強される方には、こんな方法もあるんだと参考にしていただければ幸いです。

    勉強開始時の知識レベル

     会社において、毎月の売上や大雑把な費用等を見てはいたものの、知識がなかったのでふーん程度でしか見ておりませんでした。

     また出身大学の学部は経営学部でしたが、会計学は退屈そうで勉強は一切しませんでした。そのため、簿記に関しては初心者からのスタートです。

    使用した教材

    簿記3級

    • 簿記検定日商3級に面白いほど受かる本・基本編(中経出版)
    • 簿記検定日商3級に面白いほど受かる本・実践編(中経出版)

     4年ほど前に買ったもので、今は書店にはおいてありませんでした。サクサク進められるので導入としては良かったと思います。

    簿記2級

    • スッキリわかる日商簿記検定2級 工業簿記 第四版(TAC)
    • スッキリわかる日商簿記検定2級 商業簿記 第七版(TAC)
    • 合格するための過去問題集 日商簿記2級 128回ー139回(TAC)

     3級の学習が終わる前に、2級のテキストは何がいいか探していたところ、圧倒的にスッキリシリーズが人気があるということを知りました。実際に購入してみると「わかりやすく」かつ「サクサク進められる」のでやりやすかったです。

     ただ、過去問にうつった時に、記載されていない項目(スッキリでは委託買付などが書いてなかったと思います。)があったので少し焦りました。しかし、合格するための問題集には過去問とは別に頻出問題が第1問~第5問でそれぞれあったので、知らない知識もそこで穴埋めできました。

     スッキリを使う方で時間に余裕ある方は、過去問にうつる前に「TACのみんなが欲しかった問題演習の本」をやった方が、応用問題等の解き方が丁寧に書いてあるのでいいと思います。私も購入しましたが、余裕がなく過去問に取り組む時間がなくなるためやめました。

    使用した電卓

    • Canon HS-1220TUG

     いろいろネットで調べて、悩みましたが結局ホームセンターでこれを見つけ購入しました。比較的安い電卓ですが、標準機能は備わってますし、試験会場でもこれを使っている方がたくさんいました。

     ただ、少し(サイズが)大きいので、試験会場の机が小さいと少し窮屈に感じるかもしれません。

    その他利用したもの(ウェブサイト&アプリ)

     独学する上で、効率の良い下書きの書き方や時間のかかる第3問をどう解いていくかがわからなかったため、上記2つのサイトに無料で動画がのっているので参考にしました。結果的に、効率の良い下書きの方法がわかり、解く時間や計算ミスが減ったので良かったです。

     過去問をやる上で、どの問題がみんな解けず、どこを得点源に、どこを捨て問とするのかを判断するために過去問分析のページを利用しました。また、出題傾向も参考になりました。

     勉強時間を管理できるスマホとPC対応のアプリです。1日の勉強時間と進捗を毎日記録していました。自分と同様に簿記の勉強している人の勉強時間や教材、こんなところでつまづいた等がわかるので、お互いに励まし合ったり、もっと頑張らねばと思えたり、モチベーションの維持につながりました。

    勉強時間

    • 簿記3級:約50時間
    • 簿記2級:約200時間

     試験日の1か月半前から勉強を開始し、10日間で3級、10日間で2級商業、10日間で2級工業、残り2週間ほどで過去問対策という計画で行いました。漠然とした計画でしたが、1日平均6時間やって計画通りに行えました。

    勉強方法

     まずテキストの各論点を読んで、各章の練習問題を解く。最後のページまでいったら練習問題のみもう一周解く。さらに解けなかった問題をもう一周解く。このような形で問題集を3周回すことをやりました。また復習は必ず翌日行うようにしました。

     また、わかりにくかった部分などは付箋を貼り、さらに間違えたところなども含めてミスノートにまとめていました。これを直前期は1日の終わりに見直すことで、同じミスは繰り返さないよう心がけました。

    ミスノート1
    ミスノート1
    ミスノート2
    ミスノート2

     さらに、どうしてもわからない部分はネットの動画を探せば、参考動画がたくさん出てくるのでそれらを参考にしました。

     過去問をやっている中で、最初は決算仕訳の貸倒引当金や期末商品・棚卸減耗費などの計算ミスが多かったのですが、上記のミス対策のせいか徐々になくなっていきました。

     また、過去問を一通り解き終わった後で、各回の点数をみたところ、合格点にいたっていない回が必ずといっていいほど工業分野の得点率が5~6割ほどでした。

     そこで、試験5日前に動画を参考に曖昧な知識を挽回し、解答をじっくり読むようにし、ミスノートにも図を書いて理解するように努めました。その結果、工業簿記は得点源にできる自信がつきました。

     最後に他の方とは違うと思うのは、3級の過去問対策をしなかったことです。

     これは2、3級同時受験とはいえ、やはり2級の合格に重きをおいたので、2級の理解が進めば、必然的に3級も解けるだろうと考えたためです。そのため3級の過去問分の時間を2級にまわすことができました。

    試験日の1日の流れ

     午前に3級、午後から2級の日程でした。

     不安な問題や予想問題は前日に行い、当日はすっきりとした気持ちで挑むようにしました。しかし、予想問題があまりに難しく、これは当日の昼休みに見直そうと思い、少し遅めの午前2時に見切りをつけて就寝しました。

    • 7:30

     起床し、眠くなることを避けるため朝食を取らず、準備して電車で会場へ。

    • 8:10

     試験会場に到着しました。教室内は100人以上はいたと思います。高校生から中年の方まで幅広くいました。幸いにも机2つ分を1人で使えたので、机の上は余裕がありました。

     トイレをすませ、「今から受験するのは3級なんだ」と気楽な気持ちで試験開始まで待ちました。

    • 9:00

     3級試験開始です。問題を一通りみて解けそうな問題を探しました。

     過去問をやってなかったのでわからなかったのですが、第3問の試算表問題と第5問の精算表問題で60点分の配点ということに気がつき、さらに2級の学習でこれらには自信があったので最初はこの2題から取り組みました。

     簡単と思ったものの…試算表は合計の金額が、精算表は当期純利益が一致せず焦りました。ひとまず後回しにすることにし、他の第1、2、4問に取り組みました。

     第1、2問はあっさり解けましたが、第4問が3伝票制の伝票会計で、2級では見かけない問題だったので少し焦りました。自分の持ってる知識の中で空欄を埋めました。

     一通り問題が終わった時点で残り1時間余ったので、第3問と第5問の数値合わせと、第4問の考える時間に残りをあてました。結局、第5問の当期純利益は求められましたが、どうしても第3問の数値が合わずに時間切れになってしまいました。

    • 11:10

     3級終了後、やはり眠気を防ぐために昼食はとらず、トイレを済ませすぐに2級の教室へ。誰もいませんでしたが、3級と違うのは机が1つ分で、電卓を置くと少し邪魔だなということが気がかりになりました。

     13時の開始までまだ時間はたっぷりあるので、前日にやった予想問題の見直しに取りかかりました。

    • 12:10

     予想問題の見直しを終え、最後にこれまでの集大成であるミスノートを見直しをし、試験ではこんなミスはしないと自信をつけ、時間まで待ちました。

    • 13:00

     2級試験開始です。誰もが驚いたと思うのが、第2問でまさかのもう出ることは少ないと思われていた伝票会計でした。しかし、過去問をやった限りで得点源になっていたので安堵です。

     他は第3問が財務諸表で、やはり137回からの傾向通り、決算仕訳と未処理事項をいかにかみ砕いて理解するかが難しい問題でした。これは難問だと思ったので後回しに決定し次へ。

     第4問と第5問もぱっと見でとくにひねりは感じず、ただ過去問ではあまり見なかったシングルプランが第4問に、積数が第5問にだされている程度で、いけそうという印象。

     全体を一通りみたところで、簡単そうな工業簿記から終わらせました。2つで30分ほど。次に第2問。これも得意にしていただけあって15分ほどで終了。次に第1問。3つ目の仕訳問題で、売上割戻引当金の処理がわからず、適当に埋めましたが、これは落としたなと捨て、いよいよ問題の第3問へ。

     残り1時間ほどありましたが、まあ難しく、部分点狙いで簡単な決算仕訳から対処しました。

     残り10分になったところで、全体を見直し。第2、4、5問は満点の自信があり、第1問は3つ目以外はできただろうということで、合格点はいったんじゃないかという気持ちに溢れました。

     残り数分は引き続き第3問に取り組みましたが、あまりいい感触は持てずに試験終了。

     あと蛇足ですが、試験中、電卓を打つ音が凄まじく早い人が教室内にいて、遅い私は焦りました。早いにこしたことはないものの、全体を通してそこまでの早さが必要とは感じない内容でしたので、途中からはあまり気にならないようになりました。

    試験結果と反省(簿記3級)

    • 第1問:12点/20点
    • 第2問:10点/10点
    • 第3問:28点/30点
    • 第4問:07点/10点
    • 第5問:24点/30点
    • 合計:81点/100点

     過去問対策しなかった割には解けたので、おそらく比較的簡単な回だったとは思います。

     また、予備校の解答速報では第2問の帳簿名が「買掛金元帳」となっておりましたが、実際に2級の知識から「仕入先元帳」と書いてしまい、しくじったなと思ったのですが、第2問は満点の点数だったのでほっとしました。

    試験結果と反省(簿記2級)

    • 第1問:12点/20点
    • 第2問:20点/20点
    • 第3問:09点/20点
    • 第4問:20点/20点
    • 第5問:20点/20点
    • 合計:81点/100点

     3級と同じ点数でした。おおむね予想通りの結果でしたが、第3問に関しては過去問の見直しが不十分だったと痛感しました。もし、第2問に伝票会計ではなく個別論点などの難問がきていたら、合格点は厳しかったと思います。

    最後に

     教材の選択から、過去問での自分の苦手分野や予想問題などいろんな部分で分析と決断をしました。独学ではどれが正解なのか判断しにくいですが、今回の試験では運良く有効だったのだと思います。

     実際に勉強管理アプリを使っている中で、予想問題に時間を割きすぎたために、今回の第2問などの予想外の問題に対処できない方もいたので、予想問題とのつきあい方も注意が必要だと思います。

     過去問の傾向から次回試験が予想しにくいようなのが最近のようなので、山を張りすぎず満遍なく学習するのが近道だと思います。

     長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。これから学習する方々を応援しております。

    管理人からじろーさんへ追加の質問

     じろーさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
    ■商業簿記:第三問(とりわけ決算整理事項の貸倒引当金、期末商品の期末整理)

     精算表や財務諸表の問題は解くのに30分~1時間など時間がかかります。しかも、一つ間違えると連鎖的に点数を落としてしまうことになるので、過去問をやっていてもなかなか点数が安定しませんでした。

     基本はスッキリシリーズの問題でできていると考え、あとは過去問を解きながら慣れることにしました。実際にやったこととして、過去問を間違える度、ミスノートにどう間違えたのか、こうすれば正しいということを書きました。そして毎日寝る前にノートを見返しました。

     その結果、試験の約1週間前には「貸倒引当金は数値の誤記入がしやすい」「本店と支店の数値をごちゃまぜにしやすい」など、自分の間違える習性の多く理解できるようになりました。

    ■工業簿記:全般

     解ける時と解けなかった時の差があまりに大きかったので、これは本当の意味で理解できていないと思い、今までさっとしか見ていなかった過去問の解答部分をちゃんと読むことにしました。

     それから、勘定連絡図などをちゃんと書き、仕掛品・製品などの流れをつかむようにし、少し時間はかかっても解き方を変えるようにしました。

     また、改めて丸2日間かけて、Youtubeの解き方動画等を参考にしながら過去問の工業のみに取り組み、ミスノートにも勘定連絡図の書き方など書き込むなどして毎日見返しました。

     じろーさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     簿記の知識を身につけていき、キャリアアップにつながっていくイメージを強くもつようにしました。また、勉強時間管理アプリで、同じように2、3級を勉強している人達の状況を見て励みにしていました。

    管理人コメント

     じろーさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     デジタルツール(Webサイト・スマホアプリ)とアナログツール(ミスノート)をうまく使って短期合格された、じろーさんの合格体験記には参考になる点がたくさんあると思います。

     簿記関連のWebサイト・スマホアプリは玉石混交で、全く使えないものもたくさんありますが、パブロフ簿記さんや弥生カレッジCMCさんは、私も自信を持っておすすめできるサイトなので、ぜひ一度アクセスしてみてください。

     また、ミスノート(間違いノート)に関しては、追加の質問の回答のところに「毎日寝る前にノートを見返しました」と書いていただきましたが、この点はぜひ参考にしていただきたいポイントです。

     ミスノート(間違いノート)は、苦手な論点・よく間違える論点を脳に意識づけすることが目的なので、とにかく何度も目を通す必要があります。通勤・通学の移動時間や、昼休みや就寝前のちょっとした細切れの時間を有効活用してください。

     あとは、2級受験時の「全体を一通りみたところで、簡単そうな工業簿記から終わらせました」という一文も見逃せません。

     本試験では、得意な問題・点数が取れそうな問題を優先して解くのが鉄則なので、試験開始後にすぐに問題を解き始めるのではなく、じろーさんのように全体をひととおりチェックしましょう。

    じろーさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第138回日商簿記検定 簿記3級&簿記2級 ダブル合格体験記 No.18

    大原の無料模試を有効活用!本試験とほぼ同じ条件下で予想問題が解けます!

    • 投稿者:ナッツさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月半

    はじめに

     現在、一般事務として働いています。簿記検定を受けようと思ったきっかけは、大きく分けて3つあります。

    • 現在の業務にごく簡単な経費精算があるが、より理解を深めたい。
    • 経理系の部署に異動したい。
    • 財務諸表を見て内容が理解出来るようになりたい。

     上記の内容からもわかるように、それまでの簿記知識はほぼゼロに等しいものでした。ただ「今年中に2級まで取得したい」という気持ちはあったので、それだけを支えに試験勉強をスタートしました。

    使用テキスト・問題集など

    簿記3級

    • 「サクッとうかる日商3級商業簿記 テキスト」(改訂二版・2009年)
    • 「サクッとうかる日商3級商業簿記 トレーニング」(改訂三版・2010年)
    • 「サクッとうかる日商3級商業簿記 厳選過去問ナビ」(第2版・2009年)

     出来るだけ費用を抑えて勉強したかったので、3級のテキスト類はすべて古本屋で調達。

     サクッとうかるシリーズは古本屋にたくさん流通しており自然と手に取る形となったのですが、他のテキストと見比べてもわかりやすい内容だったので結果的には簿記学習の入口として最適だったと思います。

     「トレーニング」はあまり深く考えずに購入したのですが、テキストの例題と過去問の中間くらいの難易度でテキストと過去問の橋渡し役となり、意外に重宝しました。

     時間の関係で「過去問ナビ」の問題はあまり解けませんでしたが、試験問題の解き方に関するコツが凝縮された小冊子がついており、私はその小冊子だけを取り外して持ち歩き、活用していました。

    簿記2級

    • 「サクッとうかる日商2級商業簿記 テキスト」(改訂二版・2009年)
    • 「サクッとうかる日商2級工業簿記 テキスト」(改訂四版・2014年)
    • 「サクッとうかる日商2級工業簿記 トレーニング」(改訂三版・2010年)
    • 「日商簿記過去問題集2級 出題パターンと解き方(2014年11月対策)」(2014年)

     商業簿記テキストと工業簿記トレーニングは古本屋、工業簿記テキストと過去問題集は最新のものを書店で購入。

     工業簿記テキストを購入する際、書店でいろいろ見比べたのですがサクッとうかるシリーズが私にとっては理解しやすかったので選びました。

     3級と同じく「テキストで概要をつかんだらトレーニング本に移行、その後過去問へ」という流れで学習。どのテキスト・問題集も満足のいくものでした。

    電卓

    • SHARP EL-N942

     試験のひと月半前に購入。管理人さんもおすすめの「SHARP EL-G37」に似たモデルで家電量販店でも入手できるものがEL-N942でした。

     日数計算も出来るので利息等の日割計算に役立つ!と思って買いました。キータッチはやや硬め。本番でもこの電卓を使いましたが、購入する時期が遅かったため手が慣れないままという感じでした。

    • SHARP EL-N732K

     ふだん会社で使っている電卓。試験日に万が一のとき用のサブ電卓として持参しました。12桁表示、キータッチの軽さ、静音性、見やすい液晶(画面角度の調整可能)と2,000円以下で買える電卓としてはかなり使いやすい部類に入ると思います。

     個人的には、この電卓に日数計算機能がつけば私にとっては一番使いやすい簿記用電卓になるのにな…と思っています。

    勉強の流れ

    9月上旬

     3級のテキストを読み始める。並行してネットの簿記学習サイトも活用し始める。

    9月中旬

     3級のトレーニング本に取り組む。わからないところはテキストに戻って復習。通勤電車の中や会社の休み時間などのすきま時間に3級の仕訳問題を解く。

    9月下旬

     3級の過去問に着手。試算表・精算表問題を解くスピードの遅さに驚く。「過去問ナビ」小冊子とネットで公開されている動画を活用し、コツをつかむ。

    10月上旬

     2級の商業テキストを読み始める。すきま時間に解いていた仕訳問題も2級へシフト。

    10月中旬

     工業テキストを読み始める。商業の仕訳問題も継続して解き続ける。

    10月下旬

     工業トレーニング本に取り組む。簿記というより算数パズルを解いているような感覚で、楽しいと思えるようになってくる。(数学は得意ではありませんでした。超文系です。)

     このころ2級の過去問題集に取り組み始めるも、結果はボロボロ。解説を読んでもわからないところは、またもやネットの動画にお世話になる。

    11月初頭

     大原の無料模試(2・3級)を受ける。3級は問題にボリュームがあったためやや苦戦したものの、合格点。

     2級はまったく時間が足りず、得点も52点と冴えない出来。ただ、たまたま第5問の等級別総合原価計算で20点満点が取れ、「工業は確実な得点源になる」というのを体験したことが大きな収穫に。

    会場の雰囲気は?

    ・3級(午前開催)…会場は大学の中規模講義室くらいの大きさの教室でした。年齢層は思ったよりも高めで、学生さんは少なめ、社会人~壮年・シニア層といった方々が結構いらっしゃいました。2級に比べるとかなりのんびりした雰囲気です。

    ・2級(午後開催)…講堂のように大きな会場でした。年齢層は学生さんが多めで、なかなか活気がありました。そのぶん「自分も頑張らなきゃ! 」といい刺激になりました。

    無料模試の流れは?(2・3級共通)

     会場に入るとアンケート用紙が机の上に置いてあります。

    • 個人情報を書く欄(書くと本試験の解答&解説冊子が後日送られるとのこと)
    • 簡単なアンケート(どんなテキストで勉強しているか、模試の感想など)

     これらを記入して待機。時間になると本試験と同様に注意事項の説明をした後、2時間の試験を実施。試験終了後は、休憩→解説(解答・解説配布)となります。

     解説タイムは、次週に行われる大原の有料模試の告知・案内等が半分くらい入るので、解説自体はやや急ぎ足でされますが、ちゃんと黒板を使って要点 を絞り解説してくださるので特に不満はありませんでした。解説もわかりやすかったです。

     帰り際にアンケートが回収され、希望者は大原の入学金免除券がもらえるとのことでした。

    勧誘の有無は?

     会場にいる受験者全員に向けての告知・案内はありますが、個別の勧誘はありませんでした。

    無料模試まとめ

    • 本試験とほぼ同じ条件下で予想問題が解ける
    • 問題・解答用紙・下書き用紙・解答&解説冊子すべてを持ち帰ることが出来る
    • その時点(本試験2週間前)での実力・弱点がわかる
    • 無料かつ、勧誘もされない

     …という点で、おススメです。

     ただし、大原の中でも無料模試を実施しているところはあまり多くないようなので、事前にHPでご自身の行ける地域で実施しているかどうかのチェックは必須です。

     なお、無料模試は事前にHPからの申し込みが必要ですので、あわせてご注意ください(直前有料模試は、当日受付もOKとのことでした)。

    試験の2週間前

     試験対策として以下のことを設定。

    • 3級:問題を解く順番は「1→4→2(難しければ最後へ)→5→3」。
    • 2級:問題を解く順番は「1→4→5→3→2」。第1・4・5問の仕訳・工業問題で満点(60点)を取る。残りの10点を第2・3問の部分点で取る。

     対策にしたがって2級の過去問は第1・4・5問をメインに解き、第2・3問は出題予想の上位に来ている論点の類題を優先。

     過去問に取り組んだタイミングが遅かったため、過去16回分収録された問題集の半分弱までしか進められず本番の日を迎えることに。

    試験前日・当日の流れ

    試験前日

     大原の無料模試で持ち帰った問題(2級)を再度2時間制限で解いたところ、ギリギリ合格点。出る問題の相性さえ良ければ何とか合格出来るかもと思い、翌日の持ち物チェックをして早めに就寝。

     しかし緊張のせいかまったく寝付けず、結局夜中に起きだして弱点問題を眠くなるまで解く。

    試験当日

    • 6:30 起床

     ふだんより早く起き、しっかり朝食をとる。カフェイン入りのチョコを一粒、気合を入れるために食べる。その後は、シャワー→身支度→最後の持ち物チェック→出発。

    • 移動中

     初めて行く会場&かなりの方向オンチのため、とにかく電車や道順を間違えないことを最優先に。電車に乗っている間、間違いやすい問題のおさらいを少々。

    • 8:30 会場到着~試験の説明開始

     自分の席を確認後、お手洗いへ。席についてからは机の上に出すもの、スペアの電卓などをセッティング。電卓の動作確認と指慣らしをかねて、簡単な計算をしながら試験官の説明開始を待つ。

    • 9:00~11:00 3級試験

     第5問が貸借対照表・損益計算書であることに驚く。ただし全体のボリュームは少な目なので、気を取り直して対策通り「1→4→2→5→3」の順に解いていく。

     解いた印象としては、第5問以外はスタンダードな内容。

     第5問はほとんど解いたことのない貸借対照表・損益計算書であることに加え、問題文のレイアウトが無理に詰め込んだ感じで読みづらく、やや苦戦した。

     すべての問題を解き終わって20分くらい時間が余ったので、軽く見直しをして答えを問題用紙に書き写して終了。

    • 昼食

     事前に調べておいたお店で昼食をとる。3級受験のご褒美と2級受験へのパワーチャージ。会場の席に戻ってから、仕訳と工業簿記で苦手な問題を軽く復習。

    • 13:30~15:30 2級試験

     第2・3問を見て、再び驚く。見たことのない第2問(株主資本等変動計算書)と3級の第5問に続いて再び貸借対照表が2級の第3問で登場(読みづらいレイアウトまで同じ!)。

     第2・3問は10点取れれば良いと自分に言い聞かせ、「1→4→5→3→2」で解いていく。

     第1・4・5問は、第4問の一部で少々時間がかかったものの普通にスラスラ解ける内容。

     第3問は、一言でいうと「解きづらい問題」。クセのある文章に加え見慣れない処理を含み、仕訳を切っていくのも一苦労。

     このあたりで試験開始から30分が経過し、退室者が続出。「この難問をもう解き終えたの?!」と動揺するも、後で「解くのをあきらめて退出した人」が多かったと知る。

     時間をかけて何とかすべての仕訳を切り、貸借対照表に埋めていこうとしても3級のようにキレイに埋まらない。時間も押し迫ってきたので、埋められるところはとにかく埋めて第2問へ。

     第2問にかけられる時間は10分ほど。ここでもとにかく仕訳を切って数字を埋めることに専念。ただし、合っている気がまったくしない。答えを書き写す暇もなく2級試験が終了。

    • 帰宅後

     ネットの解答速報を3級・2級の順にチェック。3級は合格を確信、2級は自己採点で68点。「2級は来年の2月に受け直しだな、でも万が一もあるかも。」と50%くらいの希望を残す。

    合格発表

     12月19日に結果発送と書かれていたのですが、その2日前に封筒が届きました。3級は88点、2級は76点で合格。

     落ちたと思っていた2級は第2問が自己採点では6点(18点満点中)でしたが実際には14点取れていたので、おそらく簡単なところに多めに配点されたのだと思います。

    振り返り

    反省点

    • もっと早めに過去問に取り組むべきだった(簿記の勉強はたくさん手を動かした人が伸びるというのは本当です)。
    • まちがいノートを作成していなかった。
    • 本番で使う電卓は出来るだけ早くから使い始めた方がいい。

    良かった点

    • 「今年中に2級合格」というわかりやすい目標を立てたため、短期間で集中できた。
    • テキストだけでなく、ネットの動画も活用した。
    • 無料模試で試験の雰囲気や出題予想を知ることが出来た。
    • 満点ではなく合格点を取ることに集中し、そのための対策を行った。
    • 試験本番で難しい問題にあたっても、最後まで解答欄を埋めるのをあきらめなかった

    最後に

     2級・第2問の配点にかなり助けられたダブル合格でしたがひとまずの目標は達成でき、安堵しています。

     こちらの「簿記検定ナビ」も大いに活用させていただきました。特に「仕訳問題対策」の問題は学習スタート時から試験直前まで
    すきま時間によく解いていました。

     また、下書き用紙の効率的な書き方や持ち物チェックなど、独学では欠けがちな情報が得られるのも有難かったです。

     管理人様、大変お世話になりました。長々とつづってしまい、読みづらい点も多々あったかとは思いますが、この体験談がどなたかのお役に立てば幸いです。

    管理人からナッツさんへ追加の質問

     ナッツさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
    <得意な論点>

    【個別原価計算】【総合原価計算】
     図や表をきちんと書き込んでいけば解ける問題は私に合っているようです。算数パズルのようで楽しいと言っていたのはこの辺の問題です。

    <苦手な論点と克服法>

    【直接原価計算と全部原価計算の違い】
     テキストを復習してもピンとこなかったので、自分が理解出来るまでネットでいろんな解説を探し回りました。
     その解説を見て、自分で2つの計算方式の違いがわかりやすくなるようメモにまとめ直しました。2級受験の直前もそのメモを読み返していました。

    【剰余金の配当】
     何となくでしか理解していなかったところ、大原の無料模試・第1問で出て間違ってしまいました。こちらは復習して素直に丸覚えしたら本試験の第2問で出たので、やはり復習しておいて良かったと思いました。

     ナッツさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
    <なぜ合格したいのかを明確にする>
     私の場合は目的の一つに「経理系の部署に異動したい」というのがあったので
    今年中に2級まで取っておくことで来年3月の異動の判断材料にしてもらえるかもという思いがありました。

    <小さくていいのでご褒美を設定しておく>
     普段はお金をかけずに勉強したいので、仕事が終わった後に夜遅くまで開いている図書館を利用していました。
     その代わり、模試や本試験の会場の近くで食事をとるときには、行ったことのない美味しいお店でゆっくり食事をすることで「今日ここへ来て、頑張って試験を受けて良かった~」と思えるようにしていました(食べることが大好きなので)。

    管理人コメント

     ナッツさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     資格の大原の無料模試について詳しく書いていただきましたが、「無料&勧誘なし&本試験の雰囲気を体験できる」と、受験生にとって良いことばかりなのでおすすめです。

     なお、資格の大原には無料模試だけでなく「特別講義&問題特訓」という、各自の弱点を補強してくれる無料講座もあるので、時間に余裕があれば両方利用しても良いと思います。

     あとは、試験勉強を振り返っていただき、良かった点の一つに「試験本番で難しい問題にあたっても、最後まで解答欄を埋めるのをあきらめなかった。」と書いていただきましたが、この姿勢はとても重要だと思います。

     ここ最近、簿記2級の本試験問題は新形式の難しい問題がよく出題されますが、問題の難易度が高いほど配点が甘くなるので、最後まで諦めずに分かるところから金額を埋めていきましょう。

    ナッツさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • 電卓:SHARP EL-N942X
    • 電卓:SHARP EL-N732K
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