カテゴリー: 簿記1級

  • 第128回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.5

    簿記1級を短期合格&一発合格するためのエッセンス満載!

    • 投稿者:ぶーやんさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約6か月

    はじめに

     私は商社の経理として働いています。仕事後の時間を有効に使いたいという思いから、日商簿記の勉強を始めました。

    • 2010年6月頃から同年11月の日商簿記2級に向けて勉強開始→合格(勉強期間:約6か月)
    • 2010年12月頃から翌年6月の日商簿記1級に向けて勉強開始→合格(勉強期間:約6か月)

    勉強方法

     1級の勉強開始時は税理士を目指すといった明確な目標があったわけではなかったので、最初から独学で勉強することを決意。2級の試験後、あまり間隔を空けずに1級の勉強を始めたので、合格に向けてスムーズにスタート出来ました。

    2010年11月下旬 市販のテキスト・問題集を購入

     ダイエックス出版の「2か月 180時間でうかる!日商簿記1級 最短合格テキスト」4冊と、「2か月 180時間でうかる!日商簿記1級 最短合格問題集」4冊の合計8冊を購入。

    2010年12月上旬 1級の勉強開始

     市販のテキスト・基礎問題集では1級の試験範囲の把握、全論点を頭でイメージ出来るようになることを目的とし、短期間で頭に叩き込むため、テキストの重要論点やポイント等を自分ノートにまとめて、それを常に持ち歩いて通勤時間やちょっとした移動の合間に確認していました。

    • 26穴B5リングファイル ¥100
    • ルーズリーフ(B5)100枚入り×2冊 ¥200
    自分ノート 商会1
    自分ノート 商会1

    自分ノート 工原1
    自分ノート 工原1

    自分ノート 商会2
    自分ノート 商会2

    自分ノート 商会3
    自分ノート 商会3

    自分ノート 商会4
    自分ノート 商会4

    自分ノート 商会5
    自分ノート 商会5

    2011年2月中旬 テキストの全範囲終了&基礎問題集2回転終了

     この時点では基礎のみを徹底的に行いました。応用は一切行っていません。頭の中で、自分がテキストに沿って簿記の講義をするイメージをして、そこで詳しく説明できない部分(=自分の理解が弱い部分)を見つけ出しました。

     その上で、その部分をテキストに戻って覚え直したり、テキストに載っていないところはインターネットで検索して調べる等して、徹底的に弱い部分をつぶしていきました

    2011年2月中旬 過去問題集を開始

     TAC出版の「出題パターンでマスター 過去問題集(第96回~第126回掲載)」を使いましたが、1回転目は悲惨な点数でした。日商独特の問題文に苦戦し、ケアレスミスのオンパレード。問題の意味がわからず途中で解くのを諦めてしまったり、集中力もなかなか持続せずこの時期は本当に苦しみました。

     それでもなんとか勉強は続け、平日は1日あたり過去問1回分、休日は2~3回分をこなしました。この時期の過去問平均点数は34~41点/100点でした(泣)

    2011年3月以降 勉強時間を大幅UP(平日:平均4時間、休日:平均6時間)

     過去問の手応えから、このままでは6月の試験までに合格レベルには達しないと感じ、これまでの勉強時間を見直し大幅に増やしました。

    • 3月の勉強時間(平日)
    • 通勤途中:1.0時間
    • ランチ後:0.5時間
    • 就寝前:2.5時間
    • 平均:4.0時間/日

    2011年4月中旬 市販の本試験形式の模擬試験問題集を開始

     TAC出版の「第128回をあてる TAC直前予想」と、ネットスクール出版の「ラストスパート模試」の計2冊を購入しました。基本的には過去問をメインに、平日は過去問、休日に模試問題集といったかたちで解いていました。

    2011年4月下旬 過去問題集(第96~第126回)3回転終了

     約2か月間、過去問題集を繰り返し解いていくうちに日商のクセのある問題文にも徐々に慣れていき、1級合格に求められるレベルが分かってきました。

     本試験の商簿の総合問題は基本的な仕訳が多く出題されており、一般的に多くの方が苦手とされる連結の問題も、ある程度パターン化されていることを発見。似たような問題をとにかく1問でも多くこなしていけば、独学でも合格の可能性はあると強く感じました。

     また、この時期から問題を解くのが楽しくなってきました。勉強の成果が点数に現れてきたからだと思います。この時期の過去問平均点数:52~67点/100点。(それでも合格点の70点には1回も届かず…)

    • 理解レベル
    • 基本レベルの問題は解ける。でも引っ掛け問題には見事に引っ掛かる(泣)
    • 応用問題は25%くらいしか解けない。
    • ケアレスミスは相変わらず多い。
    • 得意な論点、苦手な論点の点数の差が著しい(割合:得意な論点40%、苦手な論点60%)
    • 4月の勉強時間(平日)
    • 通勤途中:1.0時間
    • ランチ後:0.5時間
    • 就寝前:3.5時間
    • 平均:5.0時間/日

    2011年5月上旬 理論対策テキスト(ネットスクール出版)を開始

     この時期には過去問題集を終了し、模擬試験問題集のみを継続して解いていました。理論対策テキストは自分ノート同様、常に鞄の中に入れて持ち歩き、通勤時間を利用して読んでいました。また、ネットスクール出版のラストスパート模試に付いていたラスパカードも、会計学・原価計算に分けてまとめ、それぞれ3日に1回の割合でチェックしていました。

    ラスパカード
    ラスパカード

     私の場合、最初にテキストの基礎を徹底的に頭に叩き込んでいたことにより、理論はあまり苦にならず理解できたように思います。また、この時期から勉強を朝型にシフトし朝勉を始めました。(平日7時に出社し、始業時間8時50分迄の約2時間)

    • 理解レベル
    • 基本レベルの問題は解ける。引っ掛け問題にも少々引っ掛かる(汗)
    • 応用問題は45%くらい解ける。
    • ケアレスミスで4~8点くらいロスしてる状態
    • 得意な論点、苦手な論点の点数の差が著しい(割合:得意な論点65%、苦手な論点35%)
    • 5月の勉強時間(平日)
    • 通勤途中:1.0時間
    • 始業前:2.0時間
    • ランチ後:0.5時間
    • 就寝前:1.5時間
    • 平均:5.0時間/日

    2011年6月上旬 模擬試験問題集・公開模試・苦手分野の総復習

     この時期は単純な計算ミスや問題文の読み間違え等のケアレスミスをなくすことを目標に問題を解くよう心がけてやっていました。

     また、休日はカフェで本試験の試験開始時間(AM9時)と同じ時間に模擬試験の問題を解くようにして、頭を午前の試験に慣れさせるようにしていました。

    試験合格にかかった費用(1級のみ)

    • ¥28,684(日商簿記検定受験料、証明写真代込み)

    各月の勉強時間

    • 12月: 60.0時間程度(テキスト+基礎問題集)
    • 1月: 70.0時間程度(テキスト+基礎問題集)
    • 2月: 90.0時間程度(過去問題集)
    • 3月:145.5時間(過去問題集)
    • 4月:157.5時間(過去問題集+模試問題集)
    • 5月:162.0時間(模試問題集)
    • 6月: 58.5時間(テキスト+模試問題集)
    • 合計:743.5時間程度

    本試験結果(自己採点は63点~67点)

    • 商:18点
    • 会:13点
    • 工:16点
    • 原:23点
    • 計:70点

    勉強を振り返って

     私の場合、試験までの勉強期間が短かったので、最初の方に覚えた基礎をあまり忘れることなく次のステップ(過去問、模試問題集)に進んでいけました。使用したテキスト・問題集も、短期間で試験の全範囲を把握したかったため、全テキスト数が一番少ないダイエックス出版を選びました。

     試験までの時間に余裕があり、細かい部分まできっちりおさえて勉強したいと思われる方は、他のテキストの方がいいかもしれません。2月中旬(本試験3か月半前)の過去問題集を始めた頃は勉強の成果が点数に全くといいほど現れず、精神的にかなり苦しかったです。

     でも途中で諦めず、たとえ1時間でも1問でも毎日継続して勉強したことが今思えば合格に繋がったのではないかと思います。その後、勉強の成果が点数に反映されてくるようになると、問題を解くのが楽しくなっていきました。

     また、勉強予定表を週単位で計画したことも良かった思います。週の終わりに進行度・理解度をチェックし、その都度予定の見直しを行ったことで、結果自分が一番ベストな状態を試験日にもっていくことが出来ました。簿記検定ナビのダウンロードコンテンツにある「勉強予定表」は、細かい工夫がたくさん詰まっていてすごく使い勝手の良い予定表だと思います。

     最後に、ネット等で「独学での日商簿記1級合格には無理がある」といった書き込みをよく目にします。確かに簡単ではありませんが、私は実際の手応えとして全然無謀だとは思いません。量的にも2級に比べると多いですが、一つひとつの論点を個別に見ていくと実はそんなに難しくなかったりします。

     たとえば、有価証券も売買目的・満期保有目的・関係会社株式・その他有価証券でそれぞれ期末の評価方法は違いますが、評価額の算出方法は結構簡単にできます。またなぜそれぞれ評価方法が違うかにもちゃんとした理由があるのです。

     頭で暗記しようと思うと、いろいろな計算方法がごちゃまぜになって混乱してしまいますが、なぜそのような算出方法をするのかを常に考えながら理解していくと、忘れることなく定着します。

     日商1級の勉強方法は、独学以外にも専門学校に通ったり、通信講座を受けることもできますので、それぞれのメリットやデメリットを吟味し、自分にあった勉強方法を見つけることが合格への第一歩だと思います。

     私は独学でしたが、2級合格後これから1級を目指そうか迷っておられる方々の参考に少しでもなれれば幸いです。

    使用したテキスト&問題集&電卓

    • ダイエックス出版
    • 2か月 180時間でうかる!日商簿記1級 最短合格テキスト 商業簿記・会計学
    • 2か月 180時間でうかる!日商簿記1級 最短合格テキスト 工業簿記・原価計算
    • 2か月 180時間でうかる!日商簿記1級 最短合格問題集 商業簿記・会計学
    • 2か月 180時間でうかる!日商簿記1級 最短合格問題集 工業簿記・原価計算
    • ネットスクール出版
    • 第128回を完全予想!ラストスパート模試 日商簿記1級
    • 日商簿記1級 全経上級 理論対策Smartアクセス31
    • TAC出版
    • 出題パターンでマスター過去問題集 日商簿記1級 商業簿記・会計学編
    • 出題パターンでマスター過去問題集 日商簿記1級 工業簿記・原価計算編
    • 第128回をあてるTAC直前予想 日商簿記1級
    • 電卓
    • CASIO JF-A200

    試験日の1日の流れ

     6時起床。試験会場に向かう途中に栄養ドリンクで気合注入。8時過ぎに試験会場到着。これから受験される方は、会場の雰囲気に出来るだけ早く慣れるためにも時間に余裕を持って会場に向かわれた方がいいと思います。

     試験開始までの小1時間は計算問題はせず、ラスパカードで理論問題の最終確認ばかりしていました。9時試験スタート。

    • 商会

     私の受けた回の試験は難化するのでは?という噂が流れていたのですが、実際の蓋を開けてみると商簿はかなり素直な問題が出題され正直拍子抜けしてしまいました。

     ただ、解ける問題だと分かった瞬間に全問正解したいという欲が出て慎重に解きすぎてしまい、商簿が終了した時点で残りり35分程しかありませんでした。

     その会計学も、模試では得意な方だったのに本番ではまず理論で足踏み。しかし残された時間が少なかったので、解ける問題を見極めそこから手をつけてやりました。なんとか最後まで諦めず、時間ギリギリまで粘って終了。

    • 工原

     試験開始の合図と同時に問題を見た瞬間、ヤバイ!とパニックに(汗)。工簿で私が一番苦手な論点だった工程別標準原価計算問題が出題されてしまいました。

     そこで、気持ちを切り替えて一先ず原計から問題を解き始めました。原計は比較的素直な問題が出題されたので、約20分くらいで解き終わり、残りの1時間近くを工簿に当てることが出来ました。

     工簿は問題が複雑だったので、私には全答は無理と判断。部分点を取ってなんとか足切り回避したいという一心で解いていました。結局、最後まで工簿の問題とにらめっこしたまま試験終了。

     試験終了後は工簿の足切りが不安でしたが、同時に自分のもっている実力を全て出し切りった達成感もありました。

    最後に

     これから1級を受験される方へのアドバイスとしては、本試験で苦手な論点や解けない問題が出ても諦めてはいけないということです。本試験で分からない問題が出題されると、「もうだめだ。受からないかも…」と途端に集中力が切れてしまい、本来ならば解けるはずの問題でもミスをしてしまうことがあります。

     日商1級合格者は70点前半に集中していると聞いたことがあります。1点の違いで合格にも不合格にもなるということです。試験終了直後は分からないかもしれませんが、試験後の夕方から続々と発表させる各専門学校の解答速報と予想配点をみて自己採点した時、きっと1点の重みを感じるはずです。

     また1級では傾斜配点があり、絶対に落としてはいけない問題(基本的な問題)に予想よりもかなり大きな配点がくることもありますので、途中で諦めたことにより取り損ねた1点~2点で不合格にならないよう、最後まで諦めず解ける問題は確実に点数を稼ぐことが大切だと思います。

    管理人からぶーやんさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われたダイエックスの教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     点数は65点です。基本的な部分はおさえてありますが、解説が少なく、結局は自分でネット等を使って調べないといけないことが多かったので…。他の出版のテキストは、見ていないので比較は出来ません。
     公開模試の様子をもう少し詳しく教えていただけませんか?
     公開模試は大原学校とネットスクールのを受けました。大原(新大阪校)の公開模試会場には約60名くらいの方がいまいた。公開試験は、本試験同様に行われました。(模試の開始時間:9時~)

     模試終了後は、お昼休憩をはさんで大原学校の講師による模試の解答・解説が行われました。その時も本試験予想を踏まえて、押さえておきたいポイントや模試の出来が悪かった箇所を重点的に解説していました。

     模試の点数は同日の午後には返却され、自分の出来を確認しながら解説を聞くことができました。その約1週間後に大原の公開模試に参加した全員分のデータからはじき出された順位が資料として郵送されてきました。

     ぶーやんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
    ・得意な論点:本支店会計、CVP分析、最適セールスミックス。
    ・苦手な論点:特殊商品売買、工程別標準原価計算、意思決定。

    ・勉強法:特殊商品売買はとにかく問題数をこなしました。同じ問題を何度も解いていると、答えを覚えてしまいますが、その時も、なぜその答えになるのかを常に考えながら解いていました。

    管理人コメント

     ぶーやんさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!実は今回、「簿記1級の合格体験記が少なすぎて困っているので、ぜひ投稿してください」とやや強引にお願いして書いてもらったんですが…お世辞抜きで、過去最高レベルの合格体験記に仕上がっていると思います。

     通常、この「管理人コメント」欄では、受験生の皆さんに見習っていただきたいポイントをいくつかピックアップしてご紹介するんですが、ぶーやんさんの合格体験記については、もう全部見習っていただきたいと思います。

     自分ノート(≒間違いノート)を有効活用する、自分の弱い部分を探して徹底的につぶす、朝型にシフトして勉強する、どんなにやる気が出なくても毎日継続して勉強する、勉強の予定を立ててPDCAを繰り返す、常に考えながら勉強する、専門学校を有効活用する…まさに「言うこと無し」です。

     各期の過去問の平均点数や、各月の勉強時間も詳細に書いていただきましたので、簿記1級受験生の方はこの合格体験記をベンチマークとして勉強することをおすすめします。

     追記:合格体験記を編集していて、あまりの完璧さに思わず笑ってしまったのは今回が初めてです。簿記検定ナビのユーザーだけでなく、簿記1級受験を考えているすべての方に読んでもらいたいです。

    ぶーやんさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第123回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.4

    誘惑の少ない朝の1時間は勉強のゴールデンタイム!

    • 投稿者:NFひるちゃんさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約13か月

    私と日商簿記検定

     私は、食品会社管理部門に勤める43歳のサラリーマンです。簿記1級を受けるきっかけになったのは、会社で内部統制推進部門に着任し、業務を行う上で、財務経理知識を習得する必要性に駆られたことからでした。2008年5月に勉強を開始し、通勤電車の往復1時間30分および土曜日曜の時間を使い勉強を進めました。

     簿記2級は1994年に受験(1発合格100点でした)していましたが、簿記1級の難しさ、覚える知識量の多さはその比ではありませんでした。121回の試験を受けたものの、65点(商業簿記17点、会計学16点、工業簿記16点、原価計算16点)とあと一歩だけれどどの科目も70%取れていない中途半端な点数で不合格になっていました。

    朝の1時間を有効活用して再スタート

     今年4月に会社での業務が一変し、財務経理の知識はほぼ必要のない部門に異動になりました。そのため122回の試験は受験しませんでしたが、今後財務経理部門に再度異動する可能性もあると、再度123回の受験に向けて、6月に勉強を開始しました。勉強は独学で、通勤時間と土日を使いました。また、直前2カ月は、平日も朝5時に起床し、6時まで勉強をしました。

    使ったテキスト&問題集

     DAIX出版「日商簿記1級最短合格テキスト」「日商簿記1級最短合格問題集」で基礎力を養成し、121回~123回の試験予想問題集(TAC、ネットスクール)で試験形式に慣れるとともに最新の会計基準がどのように問題反映されているか、確認しました。さらには、tac出版の税理士ポケットテキスト簿記論にも時折目を通しました。昨年も簿記の教科書に載っていないことが出題されて失点していたためです。

     ただ、私が学生時代に教師より言われた「固定と反復」という軸だけはぶれないようにしました。固定と反復とは、テキスト問題集を手広く広げるのではなく、特定のものに絞りこみ、それを何回も繰り返し解くことで、間違える問題を減らすことができ、真の実力がつくという考え方です。中央経済社の「簿記検定講義」も購入しましたが、ほとんど目を通しませんでした。

    試験日当日の1日の流れ

     試験会場は東京都市大学、田園調布の駅より20分のんびりと歩き、試験開始50分前に到着しました。試験前半は商業簿記と会計学でした。商業簿記では、勉強していながら、250%償却という言葉に戸惑い減価償却を誤答、会計学では、社債の問題がほぼ全滅。税効果会計も半分くらいしか解けず。

     救いは、試験終了5分前にようやく割賦販売の利益率が算出できたことくらい。繰延割賦売上利益を計算したところで終了しました。あんなに勉強したのに昨年より出来が悪いことを確信、また、会計学では10点取れていないため、足切りにあい不合格だろうと暗い気持になりましたが、 休憩時間で、「せめて後半だけは気持よく後悔しないように終わろう」と開き直りました。

     果たして後半の工業簿記、原価計算、問題を少し読んだだけで「これなら解ける」と感じました。はやる気持ちを抑えてゆっくりと問題を解き 、終了。後半だけはほぼ完璧、と救いになりました。ただ、前半の試験内容があまりに悪かったので、合格できたとは思っていませんでした。

     正月明け、そろそろ勉強を再開しようと思っていた矢先に試験結果の連絡がありました。結果は予想外の合格。得点は74点、内訳は商業簿記15点、会計学10点、工業簿記25点、原価計算24点でした。足切りにあったと思っていた会計学でかろうじて残っていました。

    日商簿記検定の勉強を終えて

     また、本年見込んでいた簿記試験対策の時間が不要になり、ありがたく思うことしきり。その時間で、より実用的な財務会計の知識をつけることに向けていきたいと思っています。

    管理人からNFひるちゃんさんへ追加の質問

     今回、利用された教材や電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     教材として利用したDAIXの日商簿記最短合格テキスト及び問題集、直前対策のTAC社、ネットスクール社の問題集ともに、繰り返し問題を解けば理解を進めるうえで役に立つと思います。

     電卓はカシオ社のJH-12VTを使用しました。カシオ社の製品は、たとえば、12××とするとあとは数字を入力して=を押すだけで答えがすぐ出るので、原価計算などで役に立ちました。

     NFひるちゃんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意なのは、CVP分析や線形計画法でした。学生時代、数学は得意な科目だったので、これに相通ずる印象を受け、楽しく問題に取り組めました。

     苦手なものは、特殊商品売買でした。特に割賦販売の際の繰延割賦販売利益を算出するのはもっとも苦労した分野、とにかく1に示す問題を繰り返し解くことで克服に近づきました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     高校時代通学の汽車でゴトゴト揺れる車内で予習復習のため、書き物をしたおかげで、電車の中で問題集を解くのは苦痛ではありませんでした。とにかく隙間時間を見つけて短い時間でもいいから毎日取り組むこと、そして、勉強の際には手を動かす(書く)ことをお勧めします。

     また、簿記試験では、簿記のテキストに示された内容以外の問題が少し出題されるので、周辺知識を税理士の簿記論のテキスト等で習得するのが良いと思います。また、教材ですが、ネットスクールのとおるテキストを使用した方がわかりやすそうだったので、もう少し早く理解が進んだのではないかなあ?とも思いました。

     今後は簿記以外の資格に挑戦される予定はありますか?何か考えている資格がございましたら教えてください。
     税理士の資格取得も気になりますが、当面は受験しません。もともと本業は技術系の職種で第一種情報処理技術者試験、第3種電気主任技術者、調理師、公害防止管理者など15程度の資格を取得してきました。当面は簿記1級取得者として、会社で求められるような決算書の分析能力や事業計画立案、検証の能力を養っていくつもりです。

    管理人コメント

     合格体験記のご投稿ありがとうございました!NFひるちゃんさんは通勤時間や朝(5時~6時)の時間を有効活用して勉強されたようですが、この勉強スタイルはぜひ皆さんに参考にしていただきたいです。

     通勤・通学時には、携帯しやすい自作の間違いノートや仕訳問題対策をプリントアウトしたものなんかが最適だと思います。無理に覚える必要はありませんので、とにかく何度も目を通すようにしてください。

     一方、早朝に勉強時間を確保できる方は、ぜひ総合問題を1問解くようにしてください。時間を計って総合問題を解いて、通勤・通学時に答え合わせをしたり、間違い箇所の解説を読んだりするとより効率的に時間を使えると思います。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたNFひるちゃんさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    NFひるちゃんさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第122回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.3

    専門学校を賢く利用して、難関の日商簿記検定1級に見事合格!

    • 投稿者:ぴのこさん
    • 勉強形態:通学(専門学校)
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約1年

    専門学校を利用することに

     私が勉強に費やした時間は。1年で800時間になります。毎日勉強するたびに、時間を書き記し、モチベーションに繋げていました。3級2級は独学短期間で取得できたので、1級も大丈夫じゃないか…と思って勉強をし始めたのですが、独学では気が遠くなり、怠け症の私の手を引っ張ってくれる某大手予備校を選びました。

     専門学校では「試験に受かるための勉強」という感じで、恐らく出題されないであろう論点は飛ばし飛ばしに、出題可能性が高い分野を重点的にやると言った感じだったので私には合っていました。

    1回目の受験

     1級の問題は、本当に基礎を理解していないと解けない問題がほとんどです。私が受験した1回目120回はボロボロでした。商業簿記の特殊商品売買で自信を失ってからスランプに陥り、他の科目も足を引っ張る始末でした。結果は案の定惨敗でした。

     学校も半年で終わってしまったので、1回目の試験後は遊び呆けていましたが、今年4月からようやく本腰を入れて短期集中しました。4月から6月まで505時間勉強しました。

    2回目の受験と勉強のポイント

     私の場合、問題集は歯抜け状態で8回繰り返したところもあれば、1回しかやらなかったところもあり、両極端でしたが本来はこれをまんべんなく回転させれば、かなりの実力が身につくことは間違いありません。あとは過去問+他社の予想問題(2社)を購入し、繰り返しました。

     何度も何度も繰り返し解いていくことで、以前わからなかった問題も「どうして解らなかったんだろう?」と思える時が必ずきます。まるでランナーズハイのような感じです。何度も解いていると、ある時ふと解る時が来るので、絶対に諦めないことです!そして、普段は点数が取れるところでも、いざと言う時緊張でケアレスミスしてしまうのは、まだまだ問題を解き足りない結果だと思います。

     今回の122回で運良く合格しましたが、自分自身実力が伴っているとは思えないので、これからも予備校の問題集を解きつつ、税理士簿財に向けて頑張ります。これから受験される方々、まんべんなく問題集を繰り返し解き、いかに問題慣れするかが重要だと思いますので、頑張ってください。努力は裏切りません。

    試験日当日の1日の流れ

    • 午前5時…起床し、最後の勉強(予想問題の苦手論点復習)
    • 午前7時…家族の食事の支度と、自分の支度
    • 午前8時…家を出る
    • 午前8時15分…試験場に到着。会計学の理論問題の最終確認と、苦手論点の最終確認。
    • 午前8時50分…受験の説明。試験官は2名。受験者40名弱。
    • 午前9時…商会開始。会計学から始めようと、問題に目を通した瞬間、通例の理論問題の出題形式とは異なったものだった為、ショックを受けて少々パニック。なので結局商業簿記から手をつけた。過去問類似で歓喜。しかしボリュームが多く少々焦った。会計学と併せて見直し時間10分。
      午前10時30分…終了
    • 午前10時45分…工原開始。全体に目を通すと、これもまた過去問類似で一人ニヤける。工原終了し20分時間が余った為見直し。特に得意とする原価計算の設備投資は外したくなかったので、時間をかけて見直したが訂正箇所無く、残り5分で工業簿記を見直した。するとボロボロと間違いが出てきて、芋づる式に誤答発覚!1箇所しか訂正できず時間切れ。
    • 午後12時15分…終了

    試験勉強を振り返って

     試験後の結果としては「まぁまぁできた」と言う感じでしたが、難易度がそんなに高くなかったと思われたので、配点に恐ろしく不安が襲ってきました。夜の解答速報では69点・73点で微妙な期待と、不安でこの1ヶ月半を過ごしました。

     毎日緊張し、期待よりも不安が大きくなり、情緒不安定な1ヶ月半でした。もうこんな恐ろしい日々を過ごしたくないと思いました。でもその分、「合格」したとの通知が来た時の喜びは格別でした!!

    管理人からぴのこさんへ追加の質問

     試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓はCANONの「HS-1010TUC」で、色はホワイト。1級を取得するには充分な機能で、私的にはとても使いやすく、デザインがシンプルでかわいくて特に気に入っているので重宝しています。これからの税理士試験にも勿論この電卓を使います。
     ぴのこさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は、設備投資の意思決定、CVP分析などの原価計算。苦手な論点は、特殊商品売買、配合差異と歩留差異、標準原価計算。

     苦手な論点の克服については、テキストに戻り読み返す→応用問題→解答チェックをとにかく繰り返しました。何回も繰り返す毎に、少しずつ理解できるようになってくるので、その時ひとつひとつのひらめきと理解したことを、必ずテキストや問題集に書き込んでいきました。簿記は、やらないと忘れてしまう為、しばらく放置すると「なんのこっちゃ?」という恐ろしい事を何度か経験した為です。

     1回目の受験の時は学校に通われたようですが、2回目(第122回)はどのように勉強されたのですか?
     2回目は、学校の再受験サポート制度にて、4月からの模擬試験のみ受けることが可能でしたので、自宅で直前摸試を受けていたのと、過去問題集、他社の予想問題集を繰り返し解きました。解らないところは、予備校の問題集に戻って何度も解きなおしました。

    管理人コメント

     ぴのこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。簿記1級に関しては、ぴのこさんのように相当な覚悟を持って臨まないと、合格まで辿り着けないことがお分かりいただけると思います。

     ぴのこさんの勉強方法は、簿記3級と簿記2級に関しては独学で、簿記1級に関しては専門学校を利用して学習されていますが、これは管理人がもっともおすすめする勉強方法です。費用対効果を考えるとこの流れが一番良いと思いますので、ぜひ参考にしていただきたいポイントです。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたぴのこさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    ぴのこさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト&問題集&過去問:専門学校の教材を利用
    • 電卓:CANON HS-1010TUC
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページに別窓でジャンプします。
  • 第119回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.2

    サークル・バイト・日商簿記検定1級の勉強をうまく両立させるコツ

    • 投稿者:がちゃぴんさん
    • 勉強形態:通学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1年

     私は【119回の試験で79点で合格】【大学生で週2回のテニスサークルに所属】【バイトは月に50~70時間程度(週2~4日くらい)】といった感じです。

     6月検定で受かったのですが、4月半ばの専門学校の答練では30点程度で、商業簿記は2点でした。その分5月はがんばりましたが。

     専門学校は検定日の丁度1年前くらいから通いました。と言っても、本業は大学生なので、週1、2回程度で課された宿題(復習プ リント1枚)をやっていただけです。問題集は全くやりませんでした。

     というより、1回の授業で20ページも進むのに、それに関連した問題をすべてやるなんて無理でした。その代わり、講義の中で理解できない部分は作らないようにしてました。

     そんな感じが2月くらいまで続いて、答練(本番形式の問題を解く模試みたいなもの)が始まりました。当然、結果は惨敗の連続。50点を超えたことなんて1、2度でした。復習もしないで半年以上前にやったことなんて覚えてるはずがありません。

     しかし、負けずに頑張りました。最初はやっても結果がでません。なにせ範囲が2級や3級とは違い広いですから、今日は勉強した!と思っても、全体から見れば10%にも満たないからです。それに、やった範囲が答練で出るとも限りません。だから最初は辛かったです。

     私が意識してやったことは「なぜ間違えたのか?点が取れなかったのか?」ということです。①本質的な知識がなかったのか、②ケアレスミ スなのか、③電卓の打ち間違えなのか、など、要因を分析しました。

     大概、最初のほうは①ばかりです。勘定科目を知らないのに仕訳 ができるはずがありません。この時は間違えた問題をやり直して、それに似た問題を徹底的にやります。4月終わりまではずっとこれを繰り返しました。次第に分かる問題、知ってる問題、見たことある問題が増えます。当然、点も伸びます。特に商業簿記で顕著です。

     それでも点が取れない部分というのはあります。それが、②や③です。③に関しては気をつけることしかできませんが、②には対策の余地があります。それは「ケアレスミスした理由をノートにかき集めること」です。ケアレスミスした理由を知ることで、今度は間違えを防ぐことが出来ます。この段階までくれば、大抵70点以上は確実に取れます。

     5月半ばからはずっとこれに気をつけてやっていました。簿記は才能とかセンスではなく、努力で合格できる試験です。今頑張っている人は合格まで諦めないでください。

    管理人コメント

     がちゃぴんさん、ありがとうございました。合格の秘訣は、ただ漫然と問題を解くのではなく、戦略的に学習を進められた点だと思います。限られた時間の中でいかに効率よく勉強するか…とても大事なことだと思います。また、間違えた部分の原因を分析するために間違いノートを作ることは、簿記検定ナビでも常に推奨しています。

     そういう点で、がちゃぴんさんの勉強スタイルはまさに【王道】と言えるでしょう。とても素晴らしい合格体験記ですので、受験生の皆さんにはぜひ参考にしていただきたいと思います。

  • 第116回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.1

    会計士受験生の日商簿記検定1級対策を探る

    • 投稿者:ししさん
    • 勉強形態:通学
    • 受験回数:1回
    • 備考:会計士受験生

     僕は会計士受験生なので、日商簿記検定のために特別な対策をしたわけではありません。ただ受験してみて思ったことは、基本的な部分が分かっていれば、少しぐらいひねられても対応できるということです。難しい問題に手を出すのでなく、基本的な良問を繰り返し解くことをおすすめします。

     113回で連結が出題されていますが、今後も連結が出題された場合、会計士受験生にとっては大きなアドバンテージになります。ただ、急激に難しくなるとは考えにくいので、連結に関しては基本的な部分を学習する感じでいいと思います。連結は下書きの書き方が重要なので、何回も練習しておくといいでしょう。

     会計学の対策は、会計法規集を読み込んでいれば大方、対応できそうです。会計学は知っているか知らないかだけなので、おろそかにせずに取り組むといいと思います。

     工業簿記・原価計算はテキストや問題集を解くときに、今行っている計算の意味は何だろう?ということを考えて解くようしてください。何も考えずにボックスを書いて、それに数値を当てはめて…ということをやっていると、本試験で少しひねられたときに対応できません。本試験では今まで見たことの無いような形で出題されることが多々ありますが、ボックスや数値の意味を知っていればその場で対応策を考えることが出来るはずです。

     ざっとこんな感じです。ほんの少しでも皆様の勉強の参考になれば嬉しいです。