投稿者: 田口泰久@簿記検定ナビ

  • 第121回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.9

    資格の学校TACのカリキュラムを信じて、学習ペースの不安を見事に払拭!

    • 投稿者:ゆみさん
    • 勉強形態:専門学校(TAC)
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:1日2時間×約3か月半

    独学に限界を感じて

     私の場合は、先に独学で3級を取得しました。3級取得の際は、LECの問題集を用い、引続き同じLECの問題集で2級を取得しようと勉強し始めました。1か月ざっと参考書と問題集をしたところで、3級での独学によって基礎ができていなかったせいか、自分でするのは私には限界があると感じました。

     そこで、専門予備校を探しました。色々と見学した結果、先生と参考書、問題集がとっても分かりやすかったことでTACで勉強することを決めました。ちなみに、参考書や学校をした際は、同じ分野の問題をすべて見比べることで比較しました。これが、本当にそれぞれの学校によって違い驚きました。もし、参考書や学校で迷われた場合はこのようにしたら自分がどこのものにあっているかを検討しやすいのではないかと思います。

    専門学校に通って簿記の勉強を

     実際に学校で勉強したのは、11月下旬からです。学校ですのでカリキュラムが決まっていますが、毎授業の始めに前の講義のミニテストがされます。それから授業が始まるので、ミニテストで満点をとろうと自然に促されそのこともあって勉強がすすんだと感じています。 授業は2時間半で1週間にほぼ3回。帰りの電車でその日学習した範囲をもう一度見直すようにしました。

     それからわからないことは、絶対後回しにせず些細なことでも簿記検定ナビや、問題集で必ずすぐに解決をするようになりました。 TACの場合は、参考書(テキスト)と問題集があり、毎授業家に帰ると、その日の論点にあたる部分を問題集で復習しました。問題集で間違えたところは、「〇回目 ×」という風に記録をし、できなかったところだけを繰り返しました。

     また、問題集に関しては、やはり量が半端なく多いので、できなかったところは、週末にまとめて終わらせ次の週に持ち越さないようにしました。 テスト1か月前からは、問題集ばかりをしました。TACの問題集はレベル別でなく、出題頻度の高さで分けられているため、出題頻度が高いものから順に何度も解き直しました。2週間前からよく間違える問題の論点、形式を間違いノートに書きだし、1週間前からはそのノートで学習をしました。

     簿記検定ナビでも書いてありますし、学校の先生もおっしゃっていましたが、間違いノートを作ることはもう一回書いて覚えるのにも役立ちますし、重い教科書を持ち出すことなく苦手論点の克服にとても役にたちましたので是非みなさんも作って頂ければと思います。

     TACの宣伝のようになってしまいましたが…・最後に、「基礎」がとっても大事なポイントだと思います。なぜ、こういう処理をするのかという根本の原理までおさえて学習すると、分からない問題が出てきた時にヒントとなりとても役にたつと思います。 以上、受験者の皆様になんらかの役にたてばと思い投稿させて頂きました。

    管理人からゆみさんへ追加の質問

     なぜ簿記の資格を取ろうと思いましたか?何かきっかけなどがあれば教えてください。
     会社に対して、この会社でいいのだろうかと疑問を覚え、どこにいっても、どんな職業についても、今後必要とされる簿記を学びたいと思ったのがきっかけです。また、私は、数字が苦手だったため、これに合格して克服すれば自分に自信ができ、次のステップに進めるはず!と思ったからです。
     電卓の機種名と当該電卓を選ばれた理由を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は、「CASIO AZ-225」 です。特にこの電卓を選んだわけでなく、姉が商業高校出身だったため電卓を借りることにしました。ただ、使ってみると、会社で使っているモノよりも使いやすく大きさも適度に大きいため押し間違えることそれほどなかったように思います。

     電卓は、M+やMRなどの機能等少し機種によってボタン表示やボタン位置が違いますが、それは使っていると慣れて覚えるのでどれを使っても問題ないと思います。私は自分の電卓がボタンの大きさがとても自分にあって使いやすかったのでおすすめします。

     今後は日商簿記検定1級や他の上位資格を目指されるご予定ですか?
     現時点で、公認会計士に興味がありますがまだ、実際には具体的に考えるところまでには至っておりません。

    ゆみさんの間違いノート

    1. 間違いノートを作る時間短縮とすぐに思い出せるように、テキストの問題を縮小コピーをそのまま貼り付けました。(各ページ)
    2. なかなか覚えられない箇所は、その理屈(原理)を簡単な例えに表したりすることで、一部忘れても理屈を思い出して解けるように、思い出すためのヒントを考えるようにしました。たとえば、1ページ目の左下、「本支店会計において未達商品というのは、本店から支店へ送られた商品が支店に未達状態で商品が届いたという証が帳簿になく、いわゆる支店にとってはまだ商品が飛行機の中で空をとんでいる状態を指すため、そこから棚卸減耗が発生するわけがない」といったこと、3ページ目の繰越利益剰余金a/cの考え方や、7ページの特殊商品販売がその例です。
    3. どうしても何度しても迷ってしまうものは、学習中にでてきたキーワードを並べてそのキーワードで処理を覚えました。2ページの右側、繰り延べ、見越し計上がそれにあたらります。
    4. 紛らわしく、分かっているのにミスをしてしまうものについては、2つ並べて違いを理解するように心がけました。4~6ページの全部原価計算・直接原価計算、減損・仕損がその例です。
    間違いノート1

    間違いノート2

    間違いノート3

    間違いノート4

    間違いノート5

    間違いノート6

    間違いノート7

    管理人コメント

     ゆみさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。ゆみさんは資格の専門学校TACに通われて日商簿記検定2級を勉強されたようですが、確実に合格したい場合はやはり専門学校の力を借りるのが賢い選択だと思います。

     専門学校の教材には長年培ってきたノウハウなどが詰め込まれていますし、授業も試験に出ないような薄い論点は軽く流し、頻出論点を重点的に教えてくれます。つまり、【勉強のムダ】を極力排除して合格へ導いてくれるのが通学講座の大きな特徴です。

     また、疑問点が出来た場合でも講師が丁寧に教えてくれますし、同じクラスの友達と切磋琢磨して勉強したり、情報交換が出来るのも通学のメリットのひとつです。良きライバルを持つことは受験上、とても大事なことです。

     独学で勉強していると「枝葉末節な論点も出るんじゃないか…」と不安になって、あれもこれも手を出してしまうことがありますが、専門学校の先生に「ここは出題される可能性がかなり低いので、切っていただいても構いません」と言ってもらえると、自信を持って切ることが出来るので、その結果、本命論点の勉強に多くの時間を割くことが可能になります。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたゆみさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    ゆみさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • 専門学校:資格の学校TAC(無料で資料請求することが出来ます)
    • 電卓:CASIO AZ-225
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.6

    簿記はスポーツ!「毎日の反復練習」が短期合格のカギになる!

    • 投稿者:kibitanさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

     テキストは何年か前に購入した「一橋出版 日商簿記検定 教科書3級商業簿記」を参考にしながら、DAI-X総研日商簿記まるごと過去問題集をメインに問題を解き、最終仕上にネットスクールの121回試験予想ラストスパート模試を行い試験に臨みました。

     今回大切だなと感じたことは、試験当日は出来るだけ早く会場に着き、自分の机に座り慣れること、そして練習問題を何でも解いてみること。これをやれば試験開始までには落ち着きを取り戻します。

     実際本当に信じられないほど緊張しますので落ち着かないと受かるものも落ちてしまうと感じました。私はテキストにそのようにアドバイスが載っていたのでそのとおり実行して本番前までにかろうじて冷静さを取り戻しました。あとは頭の回転を良くするために朝から焼肉をたべ、前日は食べると元気になるマグロのお刺身を食べスタンバイしました!

    試験日当日の1日の流れ

     とにかく早く起きました。時間に余裕をもたせて、焼肉は「頭の回転がよくなり目覚めやすい」と以前テレビで言っていたので焼肉を食べ、糖分も頭に良いかもと勝手に思いお菓子まで食べ、バタバタせずのんびりゆったりと出掛ける準備をしました。

     服装にも気を使い会場が暑い場合は一枚脱げばいいように寒い時のためにカーディガンを着て、また椅子も硬いと困るので、膝がけを2枚持っていきそれを敷いて座ろうかと思っていたのですがそれは必要なかったです。でも足元が冷えたので持っていってよかったです。

     前回違う会場で受験した友人から「ものすごく緊張して手が震えて電卓がたたけず頭が真っ白になって失敗した」と聞いていたのでとにかく緊張しないよう早めに会場について自分の席について落ち着くよう問題を解きまくりました。(←DAI-Xの過去問題集のアドバイス)

     今回私は自信満々で試験会場へ向かったものの自分でも信じられないほど緊張してしまい練習問題を冷静に解けるようになるまで時間がかかりました。簡単な問題をやっていても自分が思った答えと違っている間違った答えを書いている自分に驚きましたし、問題を読んでも頭に入らずこれではマズイとあせりました。

     30分ほど答え合わせをしながら練習問題をすすめていくうちにやっと自分を取り戻し会場や机の高さに慣れてきて試験が始まったときには、冷静に対処できるようになっていました。試験前に電卓をたたき指の動きがよくなるよう準備も整えました。

     問題を解いた順番はいつもどおりのやり方で問1→問2→問4→問5→問3の順番でした。 問4を見て時間がかかりそうだったら最後にしようかと思いましたが、今回自分の得意な仕訳問題でしたので問5問3より先にやってしまいました。今回は仕訳問題が多く問3問5は素直な問題で量も適量で自分としてはとてもラッキーな3級試験だったと思います。 次は2級取得目標ですが、皆さんの体験談を参考にやっていきたいと思っております。

    管理人からkibitanさんへ追加の質問

     簿記の資格を取ろうと思ったきっかけなどがあれば教えてください。
     会社で簿記の資格を取得しようという動きがありまして、それでまずは3級からはじめてみました。
     今回、勉強で使われた一橋出版のテキストとDAI-Xの過去問題集、ネットスクールの模試のそれぞれの使用感を教えてください。また、これらの教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     一橋出版のテキストは、10年程前に購入し一読していたものでした。(当時試験は受けずに終わってしまいました)その頃、何種類かテキストや問題集を購入し、試してみたのですが自分としてはこれが一番わかりやすくまた今回過去問題集を行ったときに感じたのですがこれを読めば全て分るようになっていると思いました。お勧めです。先日一橋出版の2級用のテキストを購入しました。

     DAI-Xの過去問題集これは、やりやすかったです。問題の回答ばかりでなく「こういう場合はこうする」とヒントが載っているところが良かったです。ただ、回答の説明は他の本に比べて細かくないような気がしましたが、簡潔で見やすかったです。細かくない説明のため結局、自分で一橋出版のテキストで調べることになるのでより覚えるようになったような気がします。

     ネットスクールの模試これが案外的中する部分も多々あり良かったです。仕訳問題で解き方の勉強が出来、試験でバッチリでした。予想模試内容は比較的易しい問題でしたが最後に自信がつきますしお勧めできます。

     試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は会社でも常に使っているCASIO NS-2。かなり昔に購入したものですが使いやすいです。当時8000円くらいだったような。。私にはこれが最適です。もちろんお勧めです。ちなみにシャープペンと消しゴムは新調しました。角がある消しゴムは重要かなと思いまして。。また、シャープペンは疲れにくいと銘打って売っていたものを購入しました。少し太めのものですが、細いものよりは少しは疲れないような気がしました。
     kibitanさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意は仕訳です。苦手は、勘定(Tフォーム)の記入問題で空欄に勘定や金額を入れる系統です。とにかく苦手な問題は、正しく解けるまで何度も繰り返し正解になるまで問題を解いた後、次へ進みました。

     仕訳問題もはじめはミスってばかりでしたが最後に過去問の問1問2問4全てを再度解いたときには全て正解することが出来驚きました。多くの問題集をやることはできませんでしたが、過去問題集をしっかりやって、模試をやれば十分だと思いました。

     勉強を続けていく中で、特に気をつけていたことや、工夫したことなどがあれば教えてください。
     なるべく毎日続けて一日30分だけでも問題を解くようにしておりました。そしてやはり過去問題集中心に行い時間を計りながら2時間以内に出来るよう問1問2問4は合計で15分~20分目標とし、問3と問5は各々50分を目標にしながら解いてました。

    管理人コメント

     kibitanさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。また、追加の質問にも快く回答していただきまして、重ねてお礼を申し上げます。

     それでは早速本題のほうに入っていきますが、kibitanさんの合格体験記を拝読させていただいてまず思ったのは、受験日当日の準備が完璧だということです。いすの硬さや下半身の冷え対策もそうですが、特に服装に気を遣っている点に注目していただきたいです。受験会場の室温というのは実際に会場入りしてみないと分からないですから、室温に合わせて調整できるような服装を選ぶことはとても大事なことだと思います。

     これは2月の試験だけでなく6月や11月の試験でも同じです。6月は冷房が効きすぎている可能性がありますし、11月は暖房が効きすぎている可能性がありますので、いずれにしても体温を調整できるような服装で試験に臨むようにしてください。

     あと、「なるべく毎日続けて一日30分だけでも問題を解くようにしておりました」という記述がありましたが、これは本当に理想的な勉強方法です。まとまった時間が作れない場合は、昼の休憩時間や通勤・通学の時間など、いわゆる細切れの時間を有効活用するように心がけるといいと思います。

     最後に、kibitanさんは出かける前にお菓子を召し上がっていますが、チョコレートなどの糖分は体内に入ると、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖に変わり、脳の働きを活発化させ、集中力アップに貢献してくれます…と言っても目に見えて効果が現れるわけではないので、試験前に1粒、2粒を気分転換がてらに摂取するといいでしょう。

     「チョコレートを食べたから、何か脳の働きが良くなった…気がする~(天津・木村ふうに)」という、根拠の無いポジティブシンキングが大事です(笑)

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたkibitanさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    kibitanさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:教科書・3級商業簿記(一橋出版)
    • 過去問:日商簿記3級まるごと過去問題集(ダイエックス出版)
    • 予想問題:試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール出版)
    • 電卓:CASIO NS-2
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.5

    独学→通信の簿記講座。合格への最短ルートを常に模索し続けよう!

    • 投稿者:中高年の星くずさん
    • 勉強形態:通信
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約5か月

    はじめに

     はじめまして。勉強中によく見ていた「簿記検定ナビ」さんの合格体験記に投稿するのが夢だったので、長くなりましたが我慢して最後までお読み下さい。特に中高年者の挑戦にこの体験記が少しでもお役に立てたらこの上ない喜びです。

     私が日商簿記検定を受けたのは、数年後に迫った定年後の生活設計を考えたのがきっかけです。年金も当てにならないので20代に取得した社会保険労務士を開業して少しでも収入を得ようと考え、ネットで色々と業界の現状などを調べていました。

     ある質問コーナーで「簿記は必要ですか」の問いに、「特別に必要ないが日商簿記検定3級程度の知識があればよいでしょう」との回答がありました。公務員で日商簿記検定には縁がなかったのですが、最近は地方自治体も公会計制度による「貸借対照表」がどうのこうのとか、仕事の関係で出席している会社の会議資料に「当期売上高」などの資料が出ますが内容がさっぱり理解できません。

     簿記という言葉は知っていましたが、改めて調べたら合格率30~40%とありました。社会保険労務士が10%程度だったので、これならすぐに合格するだろうと思いました。しかも、普通の資格試験は年1回なのに3回もある。仕事にも役立ちそうだし、いっちょやってみるかと決心しました。しかし、これが地獄の始まりになろうとは…

    いざ勉強を始めてみると…

     3級は簡単そうなので、合格に目安が立ったら途中から2級の勉強に入り、2月に3級、6月に2級合格という今から考えると身の程知らずな偉そうな計画を立てました。昨年10月、書店でTAC出版の「合格テキスト」と「合格トレーニング」の2冊をさっそく購入しました。

     ところが、いくら読んでも内容が理解できずに時間だけがいたずらに過ぎていきます。これではいけないと焦ってきた頃、ネットで通信講座の広告が目に入りました。数社を比較した結果、内容が充実していて価格も安い四谷学院の通信講座を受講することにしました。

    通信講座について

     基礎から学ぶ55段階学習プログラム、1日の学習はたった30分で3ヶ月、カリスマ講師によるDVD学習というのも魅力でした。11月中旬だったので、ちょうど残り3ヶ月です。始めてみると、本では理解できなかったことがDVDでスッと頭に入ってくるのが分かり、これなら何とかなるかな…と楽しくなってきました。特にカリスマ講師の話が面白くて、DVDを見ながら1人でワッハッハと笑うことも何度かありました。

     しかし、社会人特有の悩みが勉強時間の確保です。確かに1日30分間で進むのですが、色々な雑用があって1週間で1回もできないということもありました。やがて、年が明けましたが予定したスケジュールの遅れは明らかでした。しかも、さらに大きな困難が立ちはだかりました。

     いよいよ本格的な試験問題形式の段階になったのですが、年齢のためか30分を過ぎると頭がボーッとなり、単純なミスが多くなるのです。「第3問は30~40分で解けるように」とテキストにあるのに、45分がなかなか切れません。なぜ出来ないのかと自己嫌悪に陥り、体中に脂汗が出たこともしばしばありました。

     「こんなはずではなかった…」と何度も後悔しましたが、講師の「世の中の3級と言われる試験の中では、簿記3級は最も難しい部類です。」という言葉に励まされました。

    辛い直前期を乗り越えて

     1月下旬になると1日30分ではとても間に合わず、1時間~1時間半はやっていました。特に悩んだのが第3問の計算方法で、テキストどおりに仕訳をしてからT勘定に移して計算するのでは、30~40分ではとても無理です。最初は仕訳だけで計算していましたが、直接T勘定記入にしたところ、時間は短縮できても単純な仕訳ミスが多発します。

     時間短縮か確実性か悩んだ結果、試験前日に「確実な仕訳からいきなり計算方式」に決定しました。最終試験では70点台の合格圏に入りましたが、疲れでケアレスミスをするのではないか…という不安が常にありました。しかも、花粉症の薬を飲み始めたためか余計にボーッとするのです。

     前日の土曜日は朝10時から夜8時まで問題集を解き、9時に入浴して10時にベッドに入りました。体力・気力に劣る高齢者が合格するためには、睡眠を十分取って頭スッキリ状態で単純ミスを防ぐことが勝負だと思いました。

    バッグに入れたもの

     試験実施要領、受験票、よく削った新品の高級HB鉛筆5本、手動鉛筆削り器1台、新品の消しゴム1個、電卓2個、ティッシュ1箱、老眼鏡2本、今まで飲んだことのない高級ドリンク剤1本

    試験当日の様子(ドキュメンタリータッチ)

     前日の夜は早く眠ろうとして10時に就寝。ところが興奮して寝付けずに11時30分過ぎから少しウトウトした感じがしただけで1時半に目が覚める。その後は目はギンギンギラギラ、頭はカッカカッカ。何度か起き出して冷や酒を飲むが全然酔わない。母親の睡眠薬を飲むことも考えたが、効きすぎて頭がボーッとすることを恐れて我慢する。しかし、やはり早めに睡眠薬を飲んで熟睡するべきだった。

     やっと朝方5時過ぎから2時間ほどウトウトしたが、完全に寝不足状態。ただし、興奮しているためか眠気は感じない。朝食は途中で眠くならないようにコーヒーとパン2枚。花粉症の薬も飲むのを止めて、仏壇に線香を立ててから家を出る。駐車場でドリンク剤を飲んで20分前に試験会場へ入る。

     受験者は66名で、ほとんどが20代の若者で女性が多い。観察した感じでは上から2~3番目の年齢のようだった。直前までテキストを開いて勉強している人も多い。所々に欠席者の空席がある。受験番号は4番で、席は前から4番目だった。横には若い女性が座る。親子ほどの年の差である。時間前に一度会場外に出てトイレに入り、緊張を解すために屈伸運動を行う。開始前に試験官が「身分証明書を受験票の上に出して下さい」と指示があり、自動車免許証を置く。

     深呼吸をして瞑想しながら、試験中に心がけることを3つ再確認する。

    1. 落ち着く
    2. ミス防止のため必ず1度は見直し・検算
    3. 試算表は仕訳をしていきなり計算方式

     8時55分過ぎに試験官から諸注意が始まり、問題用紙と解答用紙が配られる。前から後ろの席に順番に回して開始前に受験番号と氏名を記入。透かして見た感じではT勘定の記入がないので一安心。試験開始は試験官のストップウオッチで計るとのこと。会場内の時計は9時3分になっていた。ロスタイム3分と確認。

     「始め」の合図で問題用紙を開き、いざ答案用紙に記入しようとしたら、心臓バクバク、手がブルブル震えて字が書けない。やっとのことで1問目を解くころにやっと手の震えが止まってきた。隣の女性より少し早く進んでいるのを横目で確認しながら2問目に。意外と簡単で安心して3問目に。残り1時間半を確認して少し余裕が出た。

     ところが、普通の残高試算表だと思ったら、期末から期首への振り替えがあってここでパニック状態に。とりあえずいつものとおり仕訳を始める。なぜか途中で電卓がプラス表示のまま動かなくなり、またまたパニック。予備の電卓に変えようとしたが、いつもの方が使いやすいためキーをデタラメにバチバチ叩いたら偶然に動いて一安心。

     ところが最後の合計で借方と貸方の差が50万円もあり、ついに大パニック。振り替えの間違いだと思ったが箇所が分からない。その間に時間はどんどん経過するため、あきらめて4問目へ。意外と簡単で5問目に。これは普通の清算表だったが、計算用に配られたA4用紙1枚は余白がなくなってしまい、最後の2~3の仕訳は問題用紙に記入していた。合計したところ、今度は2千円合わない。すぐに見直したところいつもの単純な計算ミスを発見し、やっと合計が合った時点で残り6分。

     隣の女性は少し早めに終了していて、余裕の態度である。3問目が確実に間違っているので見直そうとしたが、パニック状態で何がなんだか分からないうちに、あれよあれよという間に時間切れとなった。

     3問目の失敗により「これは落ちた」と勝手に解釈し、身も心もボロボロ状態。そのままピザハウスに入って昼食。店内に問題用紙を持ち込んで確認しようとしたが、解答用紙がないため分からない。仕訳と振り替えの勘定がダブっていないことは何となく分かったが、第3問が今回の試験のひっかけ問題と確信する。

     何の根拠もないが、第3問が全部間違っているような気になり、他の問題が全問正解でも第3問が32点だったので70点には及ばないと落胆。この時間でも興奮状態は続いていた。高級ドリンク剤が効きすぎたのか、就寝するまで興奮していたため、睡眠薬を飲んでやっと熟睡できた。

    その後~ネットで合格を確認~

     ネットに試験の感想コーナーがあり「今回の日商簿記検定はヒネリもなくて簡単だった・早く終わって寝ていた・ろくに勉強しなかったが簡単に解けた…」などの書き込みがあり、そんなに簡単な問題だったのに落ちたのか…とさらに落胆。簿記のボの字も見るのがいやになった。本当は終わってからすぐに2級の勉強を始めようと思っていたが、そんな精神状態ではない。

     3月2日に商工会議所のホームページで合格発表するが、とても見る気にならない。一週間が過ぎ去ってやっとその気になったが、落ちているのを自分で確認するのが怖くて仏壇に線香を立ててから、子供に受験番号を教えて頼んだ。

     「番号が全部載っているよ。4番を押せばいいんでしょ?」「何?4番!!!」

     急いで自分で確認したら4番が掲載されていた。数えたら合格者は31人もいた。66人受験だが欠席者も数名いたので当試験会場の合格率は約50%強。近年にまれにみる高い合格率だったと思う。「それなのにこんなに苦労したのか。これではもっと難しい日商簿記検定2級なんてとんでもないことだなあ~」とまたまた自己嫌悪に陥る。いまだに四谷学院の2級コース申し込みが出来ない状態である。

    最後に…感想

     20代に何度も資格試験を受験したが、これほど緊張したことはない。ましてや、手が震えて字が書けないというのは生涯始めての体験である。簿記は法律関係の試験と違って、電卓操作などの実務的な能力が問われることを始めて知った。今回の試験を通じて一番感じたことは、やはり何でも若いうちに勉強しないと苦労するということだった。

    管理人コメント

     中高年の星くずさん、合格体験記のご投稿、ありがとうございました。受験会場における実際の試験の流れなど、細かいところまで詳しく書いていただいていますので、日商簿記検定の受験経験のない方でも、本試験のイメージを膨らませることが出来る素晴らしい合格体験記だと思います。

     さて、上記の合格体験記に書かれていた「第3問の試算表の解き方」について、ここで管理人の意見を述べさせていただきます。試算表の作成問題の手順で「仕訳を切る→T勘定にまとめる→解答用紙に記入」というのは非効率な上に、移記の段階での記入ミスも考えられますのでおすすめ出来ません。下書き用紙は「最低限のことを効率よく書く」ことが肝要です。

     そこで、管理人がおすすめするのが「頭の中で仕訳を切り、頻出勘定についてはT勘定を設定して最後に集計→解答用紙に記入、それ以外の勘定については解答用紙に直接記入」という手順です。この方法は頭の中で仕訳を切ってそれを振り分けていくわけですから、慣れるまではとても大変ですが慣れてしまえばこの方法が一番いいと思います。

     まず下書き用紙に仕訳を書かないので、単純にその分だけ時間を節約できますし、「仕訳→T勘定」「T勘定→解答用紙」への移記の際の記入ミスも防ぐことが出来ます。はじめのうちは、頭の中で仕訳を切るなんて無理…と思われるかもしれませんが、何度も繰り返し練習すれば必ず出来るようになりますので、「習うより慣れろ」の精神でがんばってください。

     ところで、中高年の星くずさんは2級の受験について悩んでおられるようですが、3級の知識がある今のうちにぜひ挑戦していただきたいと思います。簿記はスポーツと言われることがありますが、野球やサッカーなどと同じでインターバルが空けば空くほど、以前のレベルに持っていくのに時間がかかってしまいます。それに2級まで勉強すると、損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)などの各勘定の意味がかなり分かるようになると思います。

     お仕事がお忙しいようですので、勉強時間を確保するのは大変だと思いますが、簿記検定ナビでも掲示板などで出来る限りのサポートをさせていただきます。分からないことがありましたらいつでも質問してくださいね!

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいた中高年の星くずさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    中高年の星くずさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:合格テキスト 日商簿記3級(TAC出版)
    • 問題集:合格トレーニング 日商簿記3級(TAC出版)
    • 専門学校:四谷学院(通信講座)
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.8

    仕訳問題対策と間違いノートを有効活用し、2年越しのリベンジに成功!

    • 投稿者:unoさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約3か月

     第121回日商簿記検定に合格しました。以下、合格体験記を書かせていただきます。

     過去に第113回で日商簿記検定3級、第114回で日商簿記検定2級を受けたことがあります。その時はいずれも不合格でした。暫く簿記から遠ざかっていましたが、その後、いくつかのきっかけがあり、第120回で日商簿記検定3級を再受験し、今回日商簿記検定2級に臨みました。

    使用テキスト

    • テキスト:最速マスター(LEC)
    • 問題集:最速マスター問題集(LEC)
    • 過去問:出題パターンと解き方シリーズ(ネットスクール)
    • 予想問題集:ラストスパート模試(ネットスクール)、簿記検定ナビ仕訳問題

    学習方法

     前回不合格だったのは、工業簿記の準備不足が大きな理由でした。今回、勉強時間には試験の配点とは逆に、工業簿記に6割、商業簿記に4割を割きました。

     12月中旬までは工業簿記、その後12月の終わりまでは商業簿記。いずれも上記のLECだけに絞って何回も繰り返しました。1月に入ってからは、LECに併用して過去問と予想問題集を解きました。本番2週間前からは、予想問題集だけを解きました。予想問題集は試験4回分の予想問題が掲載されていましたが、1月と2月で各回を10回以上解いたと思います。

     そして、特に工業簿記においては、問題を解きながら、解答用紙も自分で書くようにしました。勘定記入や部門別配賦表なども解答用紙のカッコや空欄を埋めるだけでなく、自分で紙に書いて納得しながら解きました。

     仕訳問題対策としては、予想問題集に基本となる仕訳25問が掲載されていましたので、まずこの仕訳を徹底的に覚えました。その後、予想問題と簿記検定ナビの仕訳問題をくり返し解きました。

     また5回以上間違えた問題については、どこをどのように間違えたのかを“簡単に”ノートに記録し、学習の合間に見直すようにしました。2級は学習範囲が広く不安を感じることもありましたが、ノートにまとめる作業は、苦手な論点の整理と記憶力の定着に役立ちました。

     さらに、勉強していてどうしても分からない点は、「どこがどのように分からないのか」を掲示板でぼっちー@管理人さんに質問しました。その度にとても丁寧な回答を頂きました。ある回答では自分の間違いをご指摘いただきましたが、その箇所が今回の試験で出題されました。また他の方の質問も今回の試験で出題されました。

    試験日当日の1日の流れ

     【服装】…学校での受験でしたので、調整可能な服装で出かけました。着席場所が階段教室の上なら暖房が効きすぎて暑いと思いましたし、古い校舎なら、暖房が効いていないことも予想しました。

     【机】…学校の机はとても狭く、前や後ろの方との間隔も殆どありませんでした。3人掛けのパイプ机に2人で座る感じでした。解答用紙の下の方は書き辛かったです。

     【筆記用具と電卓】…万一に備え、受験用以外に、筆記用具一式と古い電卓を、かばんの外側に入れておき、故障等必要があればすぐに取り出せるようにしました。

     【会場に着いてから】…今まで何回も解いた精算表の予想問題を一回解きました。問題を解くことによって、始めての場所で電卓を叩くことに慣れるようにしました。その後、間違えを記したノートを開始時間まで見直しました。

     【問題を解いた順番】…商業簿記はオーソドックスな問題でしたので、1、2、3、5、4の順番で解きました。また問題のポイントだと思った箇所(例:平均法、定率法、配賦基準など)は、問題用紙に大きく鉛筆で記しを付けて、間違わないように気をつけました。

     伝票推定に時間がかかり、最後の問題を解き終わったら終了時刻で、問題を見直すことができませんでした。ただそれぞれの問題を解きながら要所要所は2回計算し直して、正確に解くようにしました。特に組別原価計算はゆっくり解きました。

     【試験中に気をつけたこと】…電卓をゆっくりと正確に叩くようにしました。会場では電卓をかなり早く叩く方もいらっしゃいましたが、精算表などでは、液晶を見ながらゆっくりと叩くようにしました。

    蛇足

     日商簿記検定2級にどうしても合格したい。この数ヶ月間、この夢を大切にしました。「2月22日に2級で70点を取る」。間違えをまとめたノートの1ページ目にこう記して、勉強前に読み返しました。読むことによって、疲れている時や、やる気が無い時、不安な時も、「いま何をやれば夢がかなうのか」が明白になり、仕事の後でも「夢に向って」電卓を叩き続けることができました。

     あわせて、疲れていて2時間集中して問題を解くことが難しいと感じた時は、とりあえず、第1問と第4問を40分で解いてみようとか、第3問だけを35分で解いてみようなどと、無理をせずに学習時間を分割するようにしました。

    最後に

     今回、日商簿記検定に合格できたのは、ぼっちー@管理人さんの暖かい励ましと解説のおかげです。試験を通して、分からないところを掲示板で質問させていただくこと、それをノートにまとめること、もう一度解きなおすこと。このような作業を通して、やる気を持続させることや、時間を有効に使うこと、仕事との両立など、簿記に付随して様々なことも学びました。

     以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回、受験される皆さまにとって良い結果が出ますように願っています。

    unoさんの間違いノート

    間違いノート(決算三勘定)
    間違いノート(決算三勘定)
    間違いノート(特殊仕訳帳)
    間違いノート(特殊仕訳帳)
    間違いノート(生産高比例法)
    間違いノート(生産高比例法)
    間違いノート(伝票)
    間違いノート(伝票)
    間違いノート(操業度差異)
    間違いノート(操業度差異)
    間違いノート(総合原価計算)
    間違いノート(総合原価計算)

    管理人コメント

     unoさん、合格体験記のご投稿、ありがとうございました。unoさんとは、何度か「日商簿記検定2級 質問掲示板」で交流させていただきましたが、とても礼儀正しい方で、個人的に試験に受かって欲しいなぁと思っていたので、今回の合格は自分のことのように嬉しく思います。

     unoさんの勉強方法で皆様に特に参考にしていただきたい点は、きちんと間違いノートを作成し、それを有効活用している点です。中には、間違いノートを作っただけで満足してしまう方がいらっしゃいますが、繰り返し目を通さなければ作った意味がありません。管理人は、総合問題を解く前には必ず一通り目を通すようにしていましたが、何度も繰り返していくうちに自然と出来るようになっていました。

     間違いノートは、当然のことながらノートを作る時間がかかりますので、一見、非効率と思われるかもしれませんが、長い目で見れば費用対効果のいい勉強方法です。例えば…総合問題で同じような論点を何度も間違えてしまうことってありませんか?冷静に考えれば難しくないのに、なぜか毎回間違えてしまう…それは間違える癖が付いてしまっているのが原因なんです。

     間違いノートを作ることで、その癖を意識することが出来るようになりますので、問題を見た瞬間に「あ、ここはいつも間違えていますポイントだから注意して解こう」と注意を喚起できるようになります。unoさんが「問題のポイントだと思った箇所は、問題用紙に大きく鉛筆で記しを付けて…」と書かれていましたが、これがまさにそうですよね。unoさんは間違いノートを作ることで、自然にこの作業が出来るようになったのです。

     あと、unoさんにはよく2級の質問掲示板に書き込みしていただきましたが、積極的に質問する姿勢もいいと思います。他人に質問するということは、分からないことを自分の頭の中で一度整理することになりますので、どこが分からないのか明確化することが出来ますし、回答する側としても、きちんと整理された質問に対しては的確なアドバイスをすることが出来ます。

     たまに、問題文だけを書き込んで「これを詳しく説明して」…と掲示板に書き込みをする方もいらっしゃいますが、これはダメですね。なぜなら、「分からないことを自分の頭の中で一度整理する」という作業を行っていないからです。質問が漠然としているので、回答する側も単に答えを説明するだけになってしまいます。

     最後に…今回のunoさんは、まさに受かるべくして受かったという感じがします。きちんと努力すれば、必ず報われるんですね。本当におめでとうございます。性別も年齢も存じ上げませんが、京都に遊びに来ることがあれば連絡ください。飲みにいきましょう(笑)

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたunoさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    unoさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:20日で合格る!日商簿記2級最速マスターテキスト(LEC)(工業簿記も同じ)
    • 問題集:日商簿記2級最速マスター問題集(LEC)(工業簿記も同じ)
    • 過去問:日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 予想問題:試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記3級 合格体験記 No.4

    前回受験時の問題点を洗い出し、簿記の学習を戦略的に進めるコツ

    • 投稿者:しゅりっぺさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約2か月

     会社員49歳、男です。前回(120回)3級試験で涙(65点)をのみ、今回(121回)合格(96点)しました。雪辱戦に向け、次の点を改善しました。

    具体的な改善ポイント

    1. 電卓を買換え、左手で打つようにしました。(元来左利きの為)
    2. A4の下書き用紙を工夫した。
      1. A4縦の左側半分を1/2に折目を付けた。(3問対策の仕訳用)
      2. A4縦の右側半分を1/4に折目を付けた。(Tフォーム用)
      3. A4縦の右側半分に主要勘定科目8項目のTフォームを事前に作成した。(現金、当座預金、受取手形、支払手形、売掛金、買掛金、仕入、売上)
      4. 科目を省略して記入した。(現金⇒ゲ、当座預金⇒ト、売掛金⇒か×、買掛金⇒う×、売買目的有価証券⇒有証 等)
      5. 数字は千円単位で記入した。上記を実施することにより、時間が足りないという、精神的なあせりを解消でき、解答時間も短縮できた。
    3. 時間配分を決め練習した…(1問)15分→(2問)&(4問)合計で15分→(3問)50分→(5問)40分
    4. 解答順番を想定した…(1問)⇒(2問)or(4問)の内やさしい方から解き、15分以内とする。⇒(5問)精算表作成(通常)の場合⇒(3問)最悪の場合は総合計の計算はカットする。
    5. 本番開始時間が午前9時からなので、休みの日は午前9時に図書館に行き、3問、5問中心に過去問を実践形式で解いた。
    6. 簿記検定ナビ』という、サイトが大いに参考になった。

    管理人からしゅりっぺさんへ追加の質問

     以前使われていた電卓と、新しく購入された電卓の機種名や値段などが分かれば教えてください。
    (旧)カシオMW-8VTA ヤマダ電機で780円位(GT、00ボタン無し)
    (新)カシオJH-12VT ヤマダ電機で980円位(GT、00ボタン有り)
     電卓を買い換えた効果はいかがでしたか?具体的な使用感などがあれば教えてください。
     さほど無し。「電卓操作自習帳」(堀川洋著 とりい書房)を買って、少し試したが、2級の知識が無い為、挫折した。左手で打つことは出来たが、ブラインドタッチには程遠かった。しかし、電卓の定位置が自然に決まるようになり、本番に焦らないで済んだ。
     なぜ簿記3級の資格を取ろうと決意されたのか、理由などがあれば教えてください。
     私は46歳で転職しましたが、現在の会社の若い社員は、FP2級と日商簿記検定3級取得を目標としているので、FPは前職時代に取得したので、若い社員と同様に日商簿記検定3級に挑戦しました。

     最初は日商簿記検定3級という語彙に、少しやれば軽く受かるだろうと甘い考えでしたが、普段、簿記に触れない者が簿記を学習することは予想以上に苦戦しました。一度、不合格だったことが、かえって簿記を理論的に理解することができたのではないかと思います。やるからには、日商簿記検定2級を目指そうと思います。中小企業の決算書を読めるようにしたい。

     試験日当日の出来事や様子などを教えてください。
     試験会場は、商業高校(ヤンキース井川の母校)でした。正門の前ではLECがチラシを配っていました。当然ながら、土足厳禁であり、スリッパが必要です。校舎入口では靴用のビニール袋を係員が配布していました。

     高校の教室なので、机が狭く、コート、鞄、靴の置く場所の確保も一苦労です。案の定、私の机はガタガタしていました。これは想定内で、机の脚をティッシュで調整しました。試験監督は高校の先生らしい人でした。試験の注意事項等で開始12分遅れの9時12分開始でした。問題は1問⇒4問⇒2問⇒5問⇒3問の順に解答し、10分前に退出しました。

    管理人コメント

     しゅりっぺさん、詳しい合格体験記のご投稿ありがとうございました。しゅりっぺさんの勉強スタイルでぜひ参考にしていただきたいのは、練習段階から本試験を意識した勉強をしているという点です。

     時間配分や解答順番の想定はもちろん、過去問に取り組む時間を本試験の開始時刻に合わせている点はとてもいいと思います。このように本試験の時刻を意識した勉強というのは、公認会計士受験生や税理士受験生の間では、直前期において普通に行われることなのですが、簿記受験生の中で取り入れている方はかなり少ないです。

     仕事や学校の関係でなかなか難しいかもしれませんが、時間の制約が無い方にはぜひこの方法をおすすめします。試験前の1週間だけでも効果があると思います。

     電卓についてですが、個人的には左右のどちらで打っても構わないと考えています。日商簿記検定の電卓技術は「速さ」よりも「正確性」のほうが100倍大事です。ブラインドタッチなどの「速さ」を追求するよりも、定数計算やメモリの使い方や、正確な四則演算の習得に力を入れるようにしてください。

     メーカーについても、カシオ系・シャープ系などがありますが、性能に大差は無いので、自分に合うものを選んで使うようにしてください。ただし、早打ち機能(先に押したキーから指が離れる前に、次のキーを押しても入力を受け付けるという機能)は必須となりますので、購入時には気をつけるようにしてください…と言っても、ある程度の値段のものならば普通に付いている機能なので、あまり心配はいりません。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたしゅりっぺさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    しゅりっぺさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:合格テキスト 日商簿記3級(TAC出版)
    • 問題集:合格トレーニング 日商簿記3級(TAC出版)
    • 予想問題:日商簿記検定模擬試験問題集3級 商業簿記(一橋出版)
    • 電卓:CASIO MW-8VTA → CASIO JH-12VT
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。