投稿者: 田口泰久@簿記検定ナビ

  • 第129回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.87

    簿記は毎日コツコツ勉強することが大事です!

    • 投稿者:ニクさん
    • 勉強形態:専門学校(通学)
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約1年

    受験のきっかけ

     社会人となり、4年がたちました。今までは仕事をすることが精一杯でしたが、慣れがでてきたのかだいぶ落ち着いてきました。「何か資格でもとろうかな?」と思ったことと、また昨年度から経理に配属されて「3級は大学生の時に取得をしたし、2級も取得してみようかな?」と思い受験をすることにしました。

    128回の失敗

     昔から誰かに言われなくては勉強をしないタイプであったのと「予備校に通ったほうがいいのではないか」と思い、受講料と通学の場所でTACにしました。TACは講義が商業簿記が10回、工業簿記が10回、基礎答練習が4回、特殊論点講義が4回、的中答練が4回とありました。

     工業簿記から講義が始まったのですが、言葉だけを覚える勉強しかしてなかったために、今自分がどこの勉強をしているのか分からず、勘定連絡図が全くかけないというスランプ(?)に陥り、途中であきらめ、商業簿記を開始しました(通学にしてたのですが、途中からついていけなくなりDVD講義にしました)

     しかし、商業簿記も3級の取得から時間がたっており、3級すらわからなくなり、「もう無理かも…」という気持ちのまま試験をむかえてしまいました。過去問は5回分解いたのですが、どの回も50点くらいしか取れず、128回は比較的簡単な回だったにもかかわらず50点にも届かず不合格となりました。ちなみに、工業簿記は4番は16点、5番は20点でした。

    129回を受けるのか?

     不合格がきまり、「もう(次受けるのは)辞めようかな…」と思っていたのですが、彼氏が「ニクが簿記を勉強をしているのを見て、簿記興味でてきたし129回に3級受けるから、2級頑張ってよ!」と言われ(ちなみに彼は3級は受けませんでしたが…)7月後半からまた勉強を開始しました。

     その時に、なぜ128回は不合格だったのか?(社会人なので)勉強をする時間が限られてくるので効率的に勉強をしようと思い、128回受験時から簿記検定ナビをみていたのでそこにある合格体験記をひたすら読み、戦略を(?)考えました。

     まずは、工業簿記は比較的に点数がとれていることと、予備校の講義は前回見終わっていたので、基礎答練から予備校に通うことにしました(TACは合格フォロー制度があり、それを利用しました。)128回受験時は合格テキストとトレー二ングを使用していましたが、テキストも変えることにしました。

    使用した教材

     テキストは工業簿記から開始しました。商業簿記は3級から読みました。一方、トレーニングは工業簿記→商業簿記(ただし3級は問題集は使用せず)とすすめました。3回くらい解きました。

     TACの基礎答練が始まると、「次回までに過去問の何番を解いてきたください」という指示があったので、問題ごとにといていました(128回の4番を、5番というように)

     2時間きっちり計って解かず、問題ごとにといていました。128回から始め、127、126…というようにといていきました。120回くらいまで解き、それぞれ2回ずつ解きました。

    結果と今後

     団体受験のため比較的最近に合格を知りました。結果は1番が16点、2番が20点、3番8点(!)、4番が16点、5番が20点でした。

     実は、試験後職場の上司も2級を受験していることを知り、また私よりも先に合格していることを知り(上司が受験した地域のほうが私が受験をしている地域よりも発表が早かった)」変なプレッシャーがありました。でも、受かって安心しました。

     今後は1級も考えたのですが、将来独立をすることも考えているので、税理士の勉強を開始しようかなと思っています(またTACにお世話になりそうです)

    試験日の1日の流れ

    • 7:00

     「電卓をたたいておかないと不安!」だったので、ラスパの1回目の第3問をといていました。心配だったので、決算三勘定の解き方もみていました。

    • 12:00

     到着してからは、特に何もしていませんでした。ひたすらトイレにいっていました(緊張のため)。

    • 13:30

     答案用紙に受験番号と氏名を書き込む時に、問3が損益の文字が見えて「本支店会計じゃないん!?」と焦りました(←本支店会計やと思ってたので)ここから、変な汗がでてきます。

     試験開始後1→4→5→2→3と解いていきました。1番目の仕訳。仕訳は4つは毎回正解していたのですが、今回わかったのは5問目だけ。「のれんて何やねん!」とか思い、考えても考えてもとけなかったため工業簿記に移りました。

     4番目。製造間接費がわからずに、5番目を解きました。ちなみにここからむっちゃあつかったです。5番目。減損が迷いましたが、「工程の~」に気が付き、すんなり解けました。加工費がわからず、答案用紙に書いてあったので、何分か焦っていましたが華麗にゲットしました。

     2番目。ここは何回もやった問題だったので、T勘定をきちんと書き20点をもらおうと思いました。ここで1番目に戻り、だんだん落ち着いてきたのかゆっくり問題も読めるようになり、2問目以外は確実に書くことができました。

     そして、大の苦手な3番目。「ここは部分点なはず」と思い、ひたすら仕訳→答案用紙に書き写すという作業をしましたが…時間がきたため、そのまま終了となりました。

     帰宅後、TAC・大原などで答え合わせをして、78点から82点くらいだったので「今回は合格かな」と思い、合格発表までゆっくりと待ちました(しかし、この後上にも書いたようなプレッシャ-があることはまだ知りませんでした)

    管理人からニクさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    サクッとうかるテキスト(85点)、サクッとうかるトレーニング(80点)
     テキストはちょっと内容が不足するところもありました(特に商業簿記)トレーニングは問題数が少ないので…応用編(?)はいらなかったかもしれません。すぐに過去問に行くほうがよかったと思います。

    合格するための過去問題集 日商簿記2級(90点)
     TACの講師の方が進めてましたので(笑)他社の過去問をみていないのでわかりませんが、使いやすいのではないのでしょうか?

    TACの基礎答練、的中答練(95点)
     講義中に解いた後、自宅に帰り再度解きなおしました。私はTAC信者なので勧めておきます(笑)私だけなのかもしれませんが、自宅で解くよりも予備校の会場で時間を計り解くのとは緊張感が違います。ただ、回数によっては「こんな難しいの出ないだろう…」という回もありました。独学の人も、いろいろな予備校が的中答練は実施しているので受講してみたらどうでしょうか。

    日商簿記2級第129回を完全予想 ラストスパート模試(100点)
     129回は購入しました(前回は購入せず)実際解き始めたのが、試験一週間前だったため1回から3回分を2回時間を計って解きました。仕訳のカードがついていたので、それは仕事の通勤時間に毎日見ていました。前回も購入しておけばよかったです!的中率は半端ないのです!特に仕訳のカードは、職場の昼休みや通勤途中に見ていました。

     ニクさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     商業簿記では、特殊論点と精算表などが出る第3問が苦手でした。工業簿記ではCVPが苦手でした。特殊論点については(委託販売とか)仕訳をできるようにテキストと問題集を何度も繰り返ししました(しかし126回に出題された第2問は、苦手で「出題しないでくれ!」と祈っていましたが)

     第3問については、毎日過去問を1問とく→解答をみる→なぜ間違ったかを計算用紙で見る。テキストをみるの繰り返しでした。そうすると、本支店会計は得意になりました。損益表は…はい、苦手でした(おいっ)

     工業簿記についても、CVPがでている問題集・過去問を何回も解きました。試験前日に解けるようになりました(今回は出題されませんでしたが)

     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     何度もあきらめようと思いました。特に私の場合は長期間のため、だらけてしまうことが多かったです。

     ただ簿記の場合、「週1日10時間した」よりも「毎日1時間ずつ勉強した」のほうがいいので、時間は気にせずに「とにかく毎日勉強しよう!」と思っていました。あと試験前には、手帳に「試験まであと何日!」とかいていました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     予備校に入学をしたのならば、予備校の授業についていけるようにしましょう。独学なら、今週はここまでは勉強をするというのを決めたほうがいいと思います。

    管理人コメント

     ニクさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     合格フォロー制度をうまく利用して、2回目の挑戦で見事合格されましたが、一番見習っていただきたいのは「とにかく毎日勉強する」という点です。

     簿記はスポーツですので、勉強の間隔が開けば開くほど勘が鈍ってしまいます。どうしてもやる気が出ない場合は、ニクさんも使われたラスパカード(ラストスパート模試の付録)のようなライトなものを、寝転がって眺めるだけでもいいので、とにかく毎日簿記に触れるように心がけてください。

     あと、これはニクさんもおっしゃっていますが、独学で勉強する方は「今日は何時間勉強しよう!」と考えるのではなく、「今日はここからここまで勉強しよう!」と範囲(分量)で区切ることをおすすめします。

     時間で区切ってしまいますと、どうしてもダラダラしてしまいがちですが、範囲で区切ることにより「がんばって勉強して早く終わらせよう」という気持ちになりますし、学習の予定が立てやすくなります。

    ニクさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第129回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.86

    同シリーズのテキスト・問題集を揃え、とことん使い込むことが大事!

    • 投稿者:Naoyakawaさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約5か月

    衝撃

     2011年1月末のある朝、会社の同僚からメールで目を覚ましました。そのメールには「新聞を見てください。会社が潰れました」と書かれていたので、急いで新聞を取りに行きました。

     我が家でとっている地方紙一面トップには会社が更生法を申請したとの記事が。そして会社では再建のためのスポンサー選定に向けた資料作りが各部署で開始されました。

     私は当時、生産技術部に所属しており、その関係で工場の製造能力や製品の製造原価に関する資料作成を担当しました。その原価計算の過程で判らない事をネットで調べると、必ずと言っていいほど見かける言葉が簿記…。

     会社はどうなるか判らないし、転職するにも45歳で資格は何もなし。それなら簿記の資格を取ろうと思ったのが勉強を始めた発端です。2011年4月末のことでした。

    3級受験

     丁度5月初めが128回の受験申し込み期限だったので、3級の受験を申し込みました。2級か3級か迷ったんですが、学生時代の専門は機械工学で就職後も技術系の仕事をしていたので、素人にいきなり2級は難しいだろうと3級から受験することにしました。

     3級受験では書店で比較したところ、他に比べ図が多く判り易そうにみえたDAI-Xの「日商簿記3級 最短合格テキスト」および同シリーズの問題集を使用しました。3級受験で使用したのはこの2冊だけ。時間もお金もなかったのでスクールには通わず全くの独学。

     私の勉強スタイルですが、まずはテキストを読み、あとはひたすら問題集を解くというものです。問題集の1回目はテキストや解答を参照しながら問題集を解く。2回目は何も参照せずに解き、間違えたり解けなかった問題にはチェックをしておく。3回目はチェックのついた問題だけ解く。

     解けたらマル、解けなかったらまたチェック。こうやってチェックの付いた問題が全てマルになるまで何回も繰り返しました。その結果、約1ヶ月の勉強で3級は無事合格できました。

    2級受験

     3級に合格してしばらく経った7月中旬、冒頭に書いたスポンサー選定に向けた資料作りが認められ、経理グループへ異動の内示を受けました。元々は原価計算および工業簿記に興味があって始めた簿記であり、経理に異動するとなると2級は必須とのことで11月の受験を決意しました。

     2級では商業簿記・工業簿記ともにネットスクールの「サクッとシリーズ」のテキストと問題集を使用しました。3級の時に比べ試験までの期間に余裕があるので詳しく書いてある本を選びたかったこと、ネットでも多くのサイトがこのシリーズを紹介していること、「日商簿記3,2級 受かる勉強法落ちる勉強法」という本でも紹介されていることなどが「サクッとシリーズ」を選んだ理由です。

     今回も独学で、テキストの出版社は変わったものの勉強スタイルも3級の時と同じ。チェックの付いた問題だけ繰り返し繰り返し何回も解きました。ただ3級の時とは違い学習範囲も広いので7個ぐらいチェックがついている問題もありました。

     チェックが全てマルに変わったのが11月初め。その後は問題集をネットスクールの「出題パターンと解き方 過去問題集」に切り替えました。試験までの時間もあまりなかったので過去問についてはいつものチェック→マル方式が使えず、毎日試験1回分を解き、最後は難解だった124回と126回に再挑戦したところで時間切れ。試験当日を迎えました。

    安堵

     2011年という年は東日本大震災だけでなく個人的にも色々なことがあり過ぎました。1月に会社が倒産、3月に父親が入院、以後土日は実家で農作業、会社では8月より経理グループに勤務…と同時に、会社再建に向けた業務を担当し帰宅が0時を過ぎるのはザラ。

     そして9月末に父親の死去。11月初めには四十九日法要。試験までの準備期間の割には勉強時間が思う様に確保できず試験に臨みましたが、試験終了間際に全問解き切った時には涙が出そうになりました。

     合格発表までの1週間は非常に落ち着かない日々でしたが無事合格することができました。幸い会社も再建への道を順調に歩みつつあり、理系でありながらも今回簿記を受験したおかげで、会社での仕事の幅も広がったように感じます。今後も勉強を続けさらに上の資格を目指して行きたいと思います。

    試験日の1日の流れ

    • 試験日当日朝

     2級は午後からの試験のため、10時過ぎまで寝ていました。そして昼食を取ると必ず眠くなるので、遅めの朝食を少し多めに摂りました。

    • 試験開始までの過ごし方

     試験会場にはネットスクールがWEBで提供している仕訳コレクションをプリントアウトし、クリアファイルに収めたものを持って行き試験開始間際まで眺めていました。2問ほど直前に見ていたのと類似した問題があったので、これはツイてるなと思いました。

    • 試験中の出来事

     第3問の損益計算書作成の問題でどうしても40円という端数が出てしまいました。何度計算し直しても40円が消えず、時間も10分を切り、それでもどこかに間違いがないかと探していたところ、減価償却費の転記ミスを発見しました。慌ててそれ以下を計算し直しギリギリセーフ。

    本試験の計算用紙
    本試験の計算用紙

    管理人からNaoyakawaさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    [ネットスクール]サクッとシリーズのテキスト&問題集(2級)…90点。内容的には必要十分だと思われます。

    [ネットスクール]出題パターンと解き方(2級)…80点。解説がやや不足気味に感じました。

    [DAI-X]日商簿記3級最短合格テキスト&問題集(3級)…60点。初学者にはとっつきやすい反面、内容がやや不足していると思われます。3級の試験の際には知らないことが多く出題され、正直言って落ちたと思いました。

     ネットスクールの教材は他の方にもお勧めできると思いますが、DAI-Xの教材は使うにしてもこれだけでは不十分だと思います。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     CASIO MW-22AE5。12桁表示の中では最も安いと思います。機能的には十分ですが、しかし安い分、型枠の精度が低いのか机に置いて使う際、打鍵するとカタカタ音がするので気になります。従ってあまりお勧めできません。
     Naoyakawaさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     特殊商品売買です。正直言って「到着してないモノを売るな~!!」「人に委託しないで自分で売れ~!!」と思ったものです。これらの克服のためにやったのはやはり繰り返し問題を解くことです。それとネットスクールがWEBで提供している「仕訳コレクション」の苦手な論点部分を暇があれば眺めていました。
     Naoyakawaさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     会社の先行きが不透明だったため、ここで受からなければ後がないということと、子供にいつも勉強しろと言っている手前、お父さんが落ちる訳にはいかなかったこと。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     テキストと同じシリーズの問題集を選ぶこと。そして一旦選んだらその問題集をトコトン使い込むこと。過去問を必ず解くこと。

    管理人コメント

     Naoyakawaさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     Naoyakawaさんの勉強スタイルは「テキストを読み、あとはひたすら問題集を解く」というスタンダードなものですが、私もこの方法がベストだと思います。

     日商簿記検定2級の勉強は奇をてらう必要は全くありません。スタンダードな方法で地道に勉強することが短期合格&一発合格のカギになりますので、ぜひ参考にしてください。

     電卓については、お使いになった「CASIO MW-22AE5」の実勢価格は1,000円弱ですが、これに1,000円プラスするだけで右の「CANON HS-1220TUG」が買えますので、最低でもこのクラスの電卓を使うことをおすすめします。

     「CANON HS-1220TUG」については、簿記検定ナビ簿記電卓「CANON HS-1220TUG」の詳細レビューページで詳しく紹介しているので、興味の有る方はチェックしてください。

    Naoyakawaさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第129回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.85

    満点合格の秘訣は…とにかく問題をたくさん解くこと!

    • 投稿者:天竜さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約4か月

    はじめに

     現在、経理関係の資格取得などを行う、専門学校に通っているものです。(1年生です)もともと商業高校出身で、高校3年生の時に(去年の6月)日商簿記の125回の2級を受験したのですが、ラストスパート模試でしか勉強していなかったので受かるわけもなく、60点で不合格でした。

     専門学校に進学して、高校時には進学のためと思っていましたが、今回は就職活動のために…という思いや、簿記をもっと深く学びたいと思い11月の受験を決意しました。ちなみに3級を解いた時に、あまりにも簡単に解けたので2級を受けようと思いました。(そのため、3級未取得のまま2級を受験しました。)

    勉強方法

     しかし、授業では日商簿記の勉強は一切しておらず、全経簿記の3級しか学んでいませんでした。授業では、簿記を知らない人たちと一緒に勉強を進めていたので、授業で教えてもらうのはほとんど無理な状態でした。ですので、8月から自分で、独学の状態で勉強を進めていきました。

     高校時代に簿記を学んでいたこともあり、ある程度分かっていたことや、あまり簿記を勉強しなくなってから日商簿記の勉強を始めた時期の間が、そこまで長くなかったということもあり、頭に入りやすかったかなと思っています。

    使用教材

    • サクッと受かる日商簿記2級 商業簿記 テキスト(ネットスクール)
    • サクッと受かる日商簿記2級 工業簿記 テキスト(ネットスクール)
    • サクッと受かる日商簿記2級 商業簿記 トレーニング(ネットスクール)
    • サクッと受かる日商簿記2級 工業簿記 トレーニング(ネットスクール)
    • 合格するための過去問題集(TAC)
    • ここが出る!日商簿記2級 完全予想模試(成美堂)
    • ラストスパート模試 日商簿記2級(ネットスクール)

    月別・学習状況

    • 8月
    1. まず、テキストを一読する。また、1回でよくわからなかったと思った所は、2・3回目を通して、何回も繰り返していくようにしました。工業簿記と商業簿記は、1日に2つとも同じページ数ぐらいを読んでいました。
    2. テキストを一通り読んだ後、問題集に取り組みました。この時も商業簿記・工業簿記ともに、並行して取り組んでいました。ただ、問題と解くうえで特に注意しなければならないと思ったこともあったので、それに気づいた後は、以下のことを実践していきました。

     1回目は、わからない所はテキストを見ながら解いていきました。全く手もつかない…という状態で、テキストを見ないで実力で解くといっても時間がもったいないですし、解いても間違っていることが多かったからです。

     慣れてきたころに、何も見ないで問題と解く。そして、正解できるようにしました。これはどんな教科でも言えることだと思うのですが、「数をこなしていく」という勉強法に勝るものはないと考えています。最終的に、試験本番でこれはこうすれば答えが出せる!と、瞬時に分かるくらい数をこなしていくのが理想だと思っています。

     また、間違ったところやあやふやで正解していたところは、必ず解説やテキストを熟読していました。苦手なところをそのまま放置しておくのは、あとから総復習をする時に大変だろうと思いましたし、苦手な所がひょっとしたら得意になれるかも?という期待もあったので。

     実際、苦手だった分野の仕訳や決算問題など、解説などを見て復習を重ねていくごとに、そこの分野では得点出来るようになったことが多かったです。

     これらを繰り返しながら、8月は終了しました。勉強時間はだいたい1日2~3時間、少なくとも30分はやっていました。

    • 9月

     9月に関しては、過去問題集を中心に勉強しました。過去問題集に取り組むことは、色々な検定試験でも言えることですが重要です。12回分の過去の検定問題を解きました。

     最初から、解答を全く見ずに全て自力で解いていました。最初は40点~60点しか取れず、ひとつも合格点に届きませんでした。これでは合格できない!と焦りましたが、とにかく自分が苦手にしているところを徹底的につぶしていくようにしました。テキストや問題集もフル活用しました。

     9月は「過去問題を1回すべて解く」ということに重点を置いていたので、過去問を解くということに集中していました。ただ、1通りこなすことで精いっぱいで、同時にあせりも出てきたころでした。

    • 10月

     10月の初めごろまでは、過去問題集をもう1回全部解いていくようにしました。1回目に比べると点数も取れるようになっており、問題によっては80点台を超えることもありました。しかし、それでも悪いときは60点台もザラで、まだまだ安心できない!と思いました。

     中旬から終わりにかけては、予想問題集を解いていました。この予想問題集も過去問題集と同様で、悪い時は50~60点台、いい時は90点越えもありました。10月は「問題を早く解く」「できるだけ数をこなす」という気持ちを持って取り組みました。

    • 11月

     11月は、実は10月までよりも勉強できてなかったかもしれません。アルバイトや学校などもありましたし、勉強しようと思っていても、いつの間にかうとうとして眠ってしまっていたこともあったからです。

     ただ、ラスト1週間になって最後まであがいてみよう!と思い、予想問題の2回目答案を繰り返していました。今回は1回だけ70点台で、あとは全て80~90点台という結果でした。検定前日には早めに寝て、翌日に備えました。

    試験を終えて

     今思うと、簿記検定ナビのコンテンツをもっと有効活用すべきだったかなと思っています。スケジュール管理等、何も対策せずに取り組んだこともあり、その日に終わらせる目標だったぶんが終わらなかったこともありました。

     また、問題を何回もこなしていくうちに、繰り返し勉強する方法も有効であると再認識しました。

    試験日の1日の流れ

    • 試験前

     朝6時に起きてしっかりと朝食をとりました。11時ごろに家を出発し、12時前に試験会場に到着。その後、自分の受験する教室に行って、テキストを読んだり予想問題の問題や解答などを見比べたりして、とにかく気持ちを集中するように心がけました。

    • 試験開始

     13時30分から試験の説明があり、約10分後に試験開始。

     試験が始まって、まずは答案用紙をチェックしました。この時、第4問・第5問は「2つで30点以上取れる!」という確信が持てましたし、第2問も「これは満点を狙える!」と思いました。一方、第1問・第3問に関しては「できるだけ得点しよう!」と思いました。

     解いた順番は、第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順番でした。工業簿記から先に解いて、残り時間を商業簿記に充てようと思ったからです。

     とにかく、試験中は焦らず「ベストを尽くす!」と心の中で思い続けて、平常心を保ちました。そして、試験が始まって1時間30分経った頃、すべて問題を解き終えることができたので、計算用紙に自分が書いた解答を書き写しました。これは、試験後の解答速報で自己採点をしたかったからです。

     解答を書き写し終えてから見直しをしたんですが、十分注意して解いていたので直すところはひとつもなかったです。そして試験が終了。その後、同じ学校の違う学科の人たちと「どんな答えだった?」などと話をして、その後アルバイトの行き、バイト終了後に解答速報を見て自己採点をしました。

     自己採点の結果は、第3問で1、2か所間違っているという感じでした(96~98点)。そして12月13日、結果発表の日。見事に受験番号があり合格。点数も自己採点より高く、なんと100点満点。うちの学校でも100点満点での合格は久しぶりだったようです。

    管理人から天竜さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     ネットスクール社のサクッとうかるシリーズ(問題集・テキスト)は、100点中であれば80点くらいでしょうか。この書籍は、イラストが多く解説が分かりやすかったのが良かったです。ただ、他の出版社の問題集に比べると問題数が少ないように感じたので、80点としています。

     過去問題集(TAC)については、90点をつけたいと思います。問題の数も10回分以上ありますし、ただ過去問題だけといわけでなく解説も丁寧です。また、最初のページにそれぞれの設問の解き方も掲載されているので、そういった意味でも便利ではないかと思いました。

     予想問題集については、点数は90点でしょうか。実際の試験でも、予想問題集と同じようなやり方で解けた問題もありましたし、過去問題にはない難しい問題にも取り組めたので、過去問題集と予想問題集は両方解いていた方がいいと感じました。

     天竜さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     勉強を続けようと思ってこれた理由は、現在、専門学校に通っており、もう就職活動が始まっていて、資格の欄を少しでも沢山書きたかったからです。また、1回で合格しないと検定代金がもったいないと思いましたし、今回合格できなかったら他の検定や就職活動で忙しい2月の受験になるので、なんとしてでも11月で受かりたい!という気持ちもありました。この気持ちがモチベーションの維持に役立ったと思います。

     また、勉強する気が削がれてしまうこともよくありましたが、どうしてもやる気が起きない時は、睡眠をとったり、気分転換に町に出かけたりなどしていました。思い切って勉強から離れてみるのも良いと思います。

    管理人コメント

     天竜さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     天竜さんの学習スタイルで見習っていただきたいのは、間違えてしまった箇所や、イマイチ自信がなかったけど正解だった箇所を先送りせずにすぐに復習しているところです。

     資格試験はなんでもそうですが、得意論点を伸ばすよりも、苦手論点の底上げをしたほうが合格可能性が高くなりますので、天竜さんのように間違えたところはすぐに復習するように心がけてください。

     あと、どうしても勉強する気になれないときは、思い切って勉強から離れてリフレッシュすることをおすすめします。個人的には、外に出てスポーツをすると頭も心も体もリフレッシュできるので良いと思います。

    天竜さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第129回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.84

    とにかくたくさんの問題を解くことが大事です!

    • 投稿者:泉水さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     昨年の7月末に会社を退職し、失業手当をもらいながら資格を取得できると聞いたので、8月から11月中旬まで職業訓練校の簿記会計科に入校しました。

    前回使用したテキスト

    • なるほどわかるテキスト日商簿記3級
    • なるほどわかるトレーニング 日商簿記3級
    • なるほどわかるテキスト日商簿記2級 商業簿記
    • なるほどわかるテキスト日商簿記2級 工業簿記
    • なるほどわかるトレーニング 日商簿記2級 商業簿記
    • なるほどわかるトレーニング 日商簿記2級 工業簿記
    • 過去問題集 日商簿記

     以上は職業訓練校で使った教材です。以下の2冊は自分で購入しました。

    • ラストスパート模試 日商簿記
    • プラス8点のための問題演習 日商簿記2級

     所在地によっても違うと思いますが、私の行っていた職業訓練校では、簿記より接遇や秘書検定2級に力をいれている印象でした。

     経理の実務経験があるので、仕訳や伝票会計や試算表などは理解できていましたし、初めての工業簿記もCVP分析やシュラッター図などすぐ理解することができましたが、対照勘定や販売基準、回収基準とかの特殊商品販売は苦手でした。

     学校の模擬試験ではだいたい80点台で過去問やラストスパートでも合格点を取れてましたが、126回は不合格で、試験そのものを甘くみていました。

    今回使用したテキスト

    • 合格トレーニング日商簿記2級工業簿記
    • 合格トレーニング日商簿記2級商業簿記

     テキストは購入せず、とにかく問題集を何度も解き、解答用紙をダウンロードして、書いて消して書いて消してを繰り返しました。難しい問題にはかわいいシールを貼って、わかるまで何度もしつこく解きました。

     わかっているのに問題を解くのが遅かったのが前回の敗因なので「要は慣れ」だと思いました。今回合格できたのはこのトレーニングの問題のおかげだと思っています。点数をつけるとしたら100点です。本当に感謝しています。

    • 日商簿記2級完全予想模試(成美堂出版)
    • ラストスパート模試 日商簿記

     成美堂のほうは今回、127回のバージョンで勉強しました。問題の傾向が本試験に似ていると思います。ラストスパート模試のほうは予想がピタリと当たりました。点数をつけるとしたら、どちらも90点です。

    • スッキリわかる日商簿記 工業簿記2級
    • プラス8点のための問題演習 日商簿記2級

     問題の解き方とか懇切丁寧に出ていてイラストもかわいいし、私は滝沢ななみさんのファンです。点数をつけるとしたら、スッキリのほうが80点で、プラス8点のほうが90点です。

    勉強スタイルについて

     1月に失業保険の支給が終わったので、とりあえず再就職が先決でした。新しい仕事にも慣れた8月下旬頃から11月の再受験を考えました。まずは、プラス8点の為の問題演習(滝沢ななみさん)で勉強を始めました。

     スッキリわかる工業簿記などのわかりやすい問題をゆっくりベースでといてから、合格トレーニングを会社の昼休みや休憩時間などにときました。

     会社は8時始まりですが30分ほど早く出勤し仕事を済ませ、スキマ時間を活用し、事務所に誰もいないときやちょっと手が空いたときなどにもこっそり勉強しました。

    水泳も簿記も両方とも絶対あきらめたくない!

     趣味の水泳も簿記の受験も両方決してあきらめたくなかったのでスキマ時間をフル活用。スイミングの練習があるときは 会社が終わってからマックで勉強しました。家に財布を忘れて、120円しかなく100円マックのみで2時間ねばったこともあります。

     練習のないときは5時に退社後、6時半くらいまで泳いで、8時から10時まで家で勉強。ギリギリで時間がなかったです。試験の前の週はさすがに自己練だけは休みました。

     でも気分転換に「謎解きはディナーのあとで」とか「EXILE魂」なと好きなTV番組は見てました。勉強したら見ようって。馬における人参効果ですね。モチベーションアップしました。

    試験日の1日の流れ

     いつもの日曜日と同じくゆっくり起床して、のんびりコーヒーを飲みながらラストスパート模試の第一予想の問題を解きました。会場は家から車で5分くらいです。

     かなり早めに到着し、まだ受付が始まっていなかったので、ポカンと会場前の椅子に座っていると、さっさと部屋の中に入っていく人が!「慣れてるぅ」と思い急いであとについていったら、受験番号順に着席するように黒板に書かれていました。

     まずチョコレートを一口、脳に糖分イコール栄養を与えあったかいお茶を一口、リラックス~。携帯の電源を切りスライドするたび大好きな小出恵介さんの「頑張れよ」「頑張り」って着ボイスを設定してあるので、「うんっ(はーと)」と心で返事をし、待ち受け画面の小出さんに頑張ることを誓いました。(注・まわりにはまだ誰もいませんでした)

     チョコレートを食べながら第一予想にあがっている第三問を解きました。本支店会計…わりと好きな問題、本支店会計はいろんな問題集で何度も練習しました。なので心がだんだん落ち着いていきました。会場の商工会議所の窓からは 小さいころから慣れ親しんだ海が見えます。

     そして試験官登場。すごく若くてきれいでモデルのようなおしゃれな女性でしたので、男性の受験者は気が散るだろうなって思いました。最初に問題用紙に生年月日と名前を記入しそのときチラっと問題チェック。残高試算表、損益計算書、部門別計算、確認してラッキーって思う。

     記入終わり開始時間までしばらく待機するように指示。かねてから用意のゴムでそう長くもない髪を結びピンで前髪を止め、気合を入れて女を2時間だけ捨てる決意をする。まだ時間があったので、故人である祖父(税務署勤務)と伯父(税理士)に祈る。「じっちゃんの名にかけて!」

    • 試験開始

     第1問の1と2に驚く。パス!あとに回す。3と4はずばり自分のヤマが当たる。保証債務や商品引当金は出ると思っていた。第5問は簡単。ラッキー!

     第4問は第一予想だった部門別計算。表から作成する難しい問題もしていたので、そっかーとおもって解答する。操業度差異や予算差異なども前にしたことあるので、あまり悩まずスムーズに解くことが出来た。

     第5問は総合原価計算。組共通費の配賦計算や減損♪この道は~いつか来た道~この問題したことあるぞ、と思いスムーズに解答。第2問は残高試算表。これ得意!とおもいつつ貸借あわない!…原因は所得税預り金でした(汗)

     第3問は損益計算書作成問題。売上原価の計算は好きです。保険料と社債利息に混乱。

     今回ひとりでひとつの机をつかえてラッキーでした。電卓を狂ったように叩きつけて打つ人も一人しかいなかったです。

    試験を終えて

     ブータンの国王は「心の中の龍を育てるように」と言われました。龍とは自分自身の経験だとも。簿記もたくさん問題をといた経験がものをいうと思いました。スポーツとかもそうですよね。練習は不可能を可能にしますね。

    管理人から泉水さんへ追加の質問

     今回、勉強に使った電卓を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめできますか?
     フツ―になんの考えもなく、ホームセンターの電卓売り場で買ったCASIO JS-200Wです。なんと前回はそろばんで受験しました。あまり電卓にはこだわりませんでした。
     苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     対照勘定や販売基準、回収基準とかはすごく苦手なので声に出して覚えました。ラップのように割賦販売売掛金~♪みたいな感じで。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     とにかく問題を解きまくることですね。多ければ多いほどよいと思います。慣れだと思います。私はもっと問題をとけばよかったと思います。

    管理人コメント

     泉水さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!前回受験時はソロバンで挑戦されたんですね…なんというチャレンジャー(笑)

     泉水さんはスキマ時間を有効活用して勉強されていらっしゃいますが、この点はぜひ見習っていただきたいと思います。「スキマ時間も積もれば山となる」というコトワザもあります(?)ので、通勤・通学時の移動時間やなんとなくテレビを見たりネットをしたりしている時間を有効活用して勉強しましょう。

     あとは、泉水さんもおっしゃっていますが、簿記はスポーツですので反復練習が重要になります。出来る限りたくさんの問題を解くようにしてください。なお、問題を解く際は「まとめ解き」が効果的ですので、例えば、本支店会計が苦手なら本支店会計の問題を5問~10問ぐらい集めて、集中的に解きまくる…といった感じです。

     中途半端な知識は時間が経つにつれて忘れてしまいますが、一度きちんと理解した論点は忘れにくくなりますので、苦手な論点があって点数がなかなか伸びないという方には特にこのまとめ解きをおすすめします。

    泉水さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第129回日商簿記検定 簿記1級 合格体験記 No.6

    分からないところを放置しない!常にまえのめりで勉強しましょう!

    • 投稿者:たこさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1年

    はじめに

     私は現在大学2年生です。簿記の勉強を始めたのは大学入学時で、就職活動に役立てることが目的でした。まず8ヶ月かけて独学で2級まで取得しました。

     当初は、この時点で宅建やFPなどの他の資格試験の勉強に移行しようと考えていましたが、ノリで1級の勉強に突入してしまいました!1年がかりでの1級取得を目標としていたので6月の128回試験は受験しませんでした。

    テキストについて

     テキスト、問題集は3級から2級まではとおるシリーズ(ネットスクール)、1級からはよくわかる簿記シリーズ(TAC)を使いました。テキストで理解できなかったところは、なるべく時間をおかずに大学の先輩や教授に質問しにいきました。それでも理解できなかった場合は、暗記ごり押しでいきました。

    • よくわかる簿記シリーズ(テキスト、問題集)(TAC)
    • 本試験レベル問題集(ネットスクール)
    • 合格するための厳選問題集(TAC)
    • 出題パターンでマスター過去問題集(TAC)
    • ラストスパート模試
    • TAC直前予想

    12月から7月までの学習状況

     2級合格後すぐに学習を開始しました。正直2級とは比べ物にならないほど内容が難しかったので大変でした。勉強時間は1日平均1~3時間程度だったと思います。

     5月ごろには一通り範囲は終わりました。ここからはテキスト&問題集の反復をはじめました。その際は、確実に合格するために、枝葉の論点や個人的に「こんなの絶対でないだろ」っていうのも抜け目なくやりました(工業簿記原価計算のスループット、バックフラッシュはやりませんでしたが)。3回転はしたと思います。

     1級は範囲が広く、かつ難しいので何度も反復してやらないとすぐに忘却してしまいますので気をつけてくだい。

    8月から試験1か月前までの学習状況

     8月頃からは(本試験レベル問題集)と(合格するための厳選問題集)にとりかかりました。あまりいい点数は取れませんでした(4、50点くらいでしょうか)。本番より簡単に作られている問題なのですが、問題集よりは断然難しく感じました。

     ここで、先輩からの「会計学は点が取りやすいから極めとけ」という忠告をもとに、上記の問題集2つと(出題パターンでマスター過去問題集)の会計学だけを解きまくりました。各5回くらいまわしたでしょうか。その後、商業簿記も2回転まわしました。

     会計学をある程度仕上げてくると、商業簿記でも点数がとれるようになっていました。しかし、商業簿記では特殊商品に苦労しました。ですが、整理前試算表に記載されている金額の意味が理解できるようになれば案外突破できました。

     そして、工業簿記・原価計算に入りました。やはり難しかったです。鬼門といわれる理由がわかった気がしました。2回転くらいしたでしょうか。正直、工簿と原計は問題集を完璧にして基礎をしっかり固めればある程度対応できるんじゃないかとも思いました。

     それから、ケアレスミスが本当に多い科目だと思います。何度も演習を繰り返してミスが少なくなるようにする必要があります。

     過去問題は回ごとではなく教科ごとに解いていくというスタンスをとっていきました。8月以降の勉強時間は1日5時間ほどだったと思います。

     それから、会計学では理論の勉強はほとんどしませんでした(一般原則と会計公準だけはおさえましたが)。正直、費用対効果が低いと思います。また会計処理が問われることも多いので、対策をしなくてもある程度の対応はできると思いました。

     ただ工業簿記では原価計算基準が問われることが多くなっているので、そちらの対策はラストスパート模試についてくるラスパカードで対策しておく必要があると感じました。

    試験1か月前から本試験(11月20日)までの学習状況

     試験1ヶ月前になりラストスパート模試、TAC直前予想問題を解きました。だいたい70点は越えましたが、50点台をとってしまったこともありました。とにかく、ケアレスミスに気をつけて問題を解いていました(下書き用紙をきれいに書いたり、適時見直しをする)。

     そして、過去問や本番形式の問題集等で間違ったところを何度も何度もやり直し本試験に臨みました。直前の1ヶ月は1日5~10時間くらい勉強していました。もちろん試験前日にもがっつりやりました。

    気をつけたこと

    • テキスト・問題集をできるだけ短時間で何回もまわす
    • テキスト・問題集は枝葉の論点もしっかりやる
    • 間違えた問題を正答できるようになるまで何度も何度も繰り返しやる(これが一番大事!)
    • 会計学をやりまくると商業簿記でも点が取れるようになる
    • ケアレスミスはできるだけしないように演習する
    • 会計学の理論はあえてやらない(模試で出題されたものはおさえる)
    • 理解できないものがあれば最悪暗記ごり押しでもいい
    • 模試で点数が低くても落ち込まなくて大丈夫。ある程度力がついてくれば、どんなにこけても50点は確保できるはず
    • 何度やっても間違えてしまう論点、忘れやすい論点はノートにまとめる
    ノート画像1
    ノート画像1
    ノート画像2
    ノート画像2

    科目別アドバイス

    • 商業簿記 会計学を十分やれば最低18点ぐらいで安定するようになる。特殊商品は整理前試算表の金額の意味を理解するようにがんばる。
    • 会計学 過去問と(本試験レベル問題集)と(合格するための厳選問題集)の会計学だけを何回もやる。
    • 工業簿記 テキスト・問題集のような基礎をまず完璧に。本試験でも意外と基礎レベルからでることも多い。
    • 原価計算 テキスト・問題集レベルの基礎も大事だけど、過去問や模試にあるようなより応用的な問題をこなしていったら力がついた

    試験日の1日の流れ

    • 5:00 就寝・笑

     緊張で寝れませんでした。これはしょうがない。

    • 8:00 起床

     ちょっと遅刻気味でしたが最大限寝ることができました。原価計算は思考力を問われるので、体調によって点数がかわることがあり、ぎりぎりまで寝ることにしました

    • 8:40 会場到着

     試験会場には試験開始15分前には到着しなければいけないのでかなりギリギリ到着でした。受験者の欠席率は2割くらいでしょうか。

    • 9:00 試験開始

     はじまりました。とにかくケアレスミスがないように慎重に解答しました。本番は謎の緊張感から普段やらないようなミスを連発してしまいがちです(一緒に受けた友人は、下書き用紙から解答用紙への数字の写し間違えをしていたようでした)

     私は試験終了数分前の見直しで2つのミスを発見し修正しましたが、もう1つのミスは発見できませんでした。なんと問題文を読み間違っていたのです!

    • 10:30 休憩時間

     外注加工・EOQ・実査法変動予算を見直しました。

    • 12:30 試験終了

    試験結果

    • 商業簿記 24点
    • 会計学 23点
    • 工業簿記 24点
    • 原価計算 21点
    • 合計 92点

     模試でもとったことのないような点数をとることができました(模試の最高点が81点だったので+11点)。今回は比較的解きやすい回だったと思います。

     それから、何度も言うようにケアレスミスは本当に命取りです。受験者の試験の出来を掲示板で確認すると、ミスしなければ合格できたという人が多数いました。

     最後に…独学での合格はインプットに結構骨が折れます。金銭的にも余裕があるのなら、通信でも構わないので予備校に通うことをおすすめします。

    合格証書
    合格証書

    管理人からたこさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     私が使ったテキストは「TACよくわかる簿記シリーズ」ですが、正直独学にはあまり向かないテキストだと思いました。なので点数は50点といったところでしょうか。親切な説明があまりなかった印象があります。

     私の場合、理解できないことがあればすぐに質問ができる環境にあった(大学の先輩等に教えてもらる)のでこの点が大きな問題になることはありませんでしたが…

     先日書店で「サクッとうかる」シリーズや「とおる」シリーズのテキストを見ましたが、こちらのほうが数倍わかりやすそうでした。その他の問題集は使っていてよかったと実感しています。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     「SHARP EL-G36」です。使いやすい電卓だと思います。他の受験生にもおすすめです!ただ値段がちょっと高いかもしれません…。
     勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     ①同じ1級受験生の友人と簿記トークをしたり、教え合ったりする。②ネットの掲示板や簿記検定ナビ等を見たりする。
     ③ネットスクールの配信する動画はモチベーションがあがりました。④他の1級受験生のブログを見る。⑤たまには違う場所で勉強する。(カフェとかで)

    …などですかね。同じ受験生仲間をもつとライバル意識からか結構勉強するようになりますよ!

    管理人コメント

     たこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     たこさんの合格体験記でまず参考にしていただきたいのは「テキストで理解できなかったところは、なるべく時間をおかずに大学の先輩や教授に質問しにいきました。」というところです。

     分からないところはどうしても放置してしまいがちですが、なるべくその場で解決するようにしてください。個人的には、1級の質問に答えてくれる人を見つけるのは大変ですし、モチベーションの維持や合格可能性を考慮すると、専門学校の通学・通信講座を受講することをおすすめします。

     あとは、たこさんもおっしゃっていますが、友達と教えあうのはとても良いことだと思います。相手に教えるためには自分の中で知識を整理する必要がありますので、その過程で点在していた知識が一本の線で結ばれることがよくあります。

     また、相手からも教えてもらうことによって、テキストとは異なった切り口で論点を考えるいい機会になりますので、ぜひ簿記友達を作って勉強するようにしてください。もちろん、モチベーションの維持にも役立ちます。

    たこさんが使われた教材や電卓のまとめ