通信講座の添削をペースメーカーとして上手に利用!
- 投稿者:にゃんこさん
- 勉強形態:専門学校(通信)
- 受験回数:1回
- 勉強期間:約5か月
目次
日商簿記検定とのつながり
平成21年5月に日商簿記検定2級を受けようと思い、会社で補助の出るテキスト(産業能率大学)を注文し、6月より勉強を始め、11月の試験に合格しました。(ちなみに3級は20年ほど前…高校時代に取ってます。5月は思い出しの期間に使いました。)
自分では一回目で合格…と思ってるのですが、正直に言うと受験したのは2回目です(^-^;。以前は7年程前で、当時の仕事にもなれ、毎日に刺激がなく、自己啓発活動?の様な気分で、簿記2級でも受けてみようかな~って感じで受けたので、今思えば、意気込みも準備も全く合格時と違うものでした。
今回、簿記検定を受けようと思ったのには、明確な目標がありました。「税理士を目指す」と言う目標です。現在37歳。今から税理士を目指すのですから、あまり時間に余裕はありません。簿記検定2級くらいさっさと取ってしまわないと…と言う思いが自分の中にありました。
10kmマラソンなら、5kmあたりで苦しくなるかも知れませんが、42.195kmを走るつもりなら、5kmで苦しかったら話にならんっ!何がなんでもっ!と言う気持ちですね(^-^)。合格出来た理由を一言で言うならこの「気持ち」だと思います。
序盤・中盤の勉強方法
さて、具体的な計画としましては、11月15日が試験日。過去問を繰り返し解く時間を1.5ヶ月と見て、9月末にはテキスト、問題集すべて終了しておくこと。と言う予定を立てました。私の使った教材は通信教育の形になってまして、4回の提出物がありましたので、一ヶ月1 回分の提出を予定として勉強を始めました。(商業簿記2回分、工業簿記1回分、総合問題1回分)
ある程度、小さく目安を区切るのは勉強の進み具合をチェックするのに有効だと思います♪ その間にはパターン化した覚え方ではなく、仕組みを理解することを優先しました。また、自分は何処が分からないのかを分かることも重要なポイントだと思います。実際は、予定よりも早く事を終えられ、繰り返し過去問を解く時間が2ヶ月程取れましたので、これでもかっ!と言うくらい2ヶ月間過去問を解きました。
…と言っても、そんなに沢山の過去問があるわけでもないので、5回分の過去問と4回分の模擬問題を2回ずつくらいやった感じ。なので、ある程度勉強を終えた後の2ヶ月間は、毎日簿記には触れますが、そうそう必死に…と言う感じではありませんでした。
大体週3日くらいは時間を計って過去問をし、点数を見ると言う感じで、試験前最後の3日間のみ毎日過去問を解く(と言ってもこの時点ですでに一度やった問題になってますから、コツを忘れない様に…と言う感じですが)
終盤の勉強方法
試験1週間前には「90%合格する自信」がありました。ここまでやったんだし受かる筈。過去問も90点以上出てましたし、時間も1時間半くらいで全問こなせ、見直し時間30分とれてましたから(何回も言いますがこの時点で一 度やった問題ばかりになってますので、当たり前と言えば当たり前… (^-^;)
テキストをやりきるまでの毎日の平均勉強時間としては1.5時間くらいかな…仕事と家事をしながらですので、勉強できない(しない?(^-^;)日もありましたし、ノッて来た時は、3時間くらい平気で出来ました。つまづいた箇所も、不安になった時もありましたが、苦しかったとか辛かったとか思うことは全くないです。自分の決めた事だからでしょうね。
試験を終えて
現在は6月の1級の試験に向けて勉強しています。会計事務所経験もないので、1級とらないと税理士試験受けられないから…まだまだ道の途中ですが、楽しんで頑張ります(^-^)
最後に…今回の簿記検定を受けるにあたり簿記検定ナビには大変お世話になりました。会社での空き時間、仕事をするふりをしながら仕訳問題を解く…と言うような感じで時間を有効に使わせて頂きましてありがとうございました(あまり公に言える事ではないかもしれませんが…(^-^;)
試験日当日の1日の流れ
2級の試験は、午後1時半からでしたので、人間の脳は起きてから5時間後くらいが一番活発に働く…とどこかで聞いた覚えがありまして、起床時間8時半にしました。あまり寝すぎても頭がボケるので、前日は12時頃の就寝にしました。
ちなみに朝爽快におきられて、頭がスッキリするサプリメントを寝る前1本、朝起床後に1本飲みました(笑)おまじないの様なものです。当日は、家では簿記の勉強は何もしないと決めてましたので、早めに試験の用意を済ませ、その後は普段どおりに午前中を過ごしました。
13時に会場へ着くように出発し、会場へは教科書等は持っていかず、簿記検定ナビにも書かれていた様に、自分で作ったノートのみを持参し、最後の30分だけノートを見直し、自分の間違えやすいポイントを確認し、試験に挑みました。
さほど緊張したつもりはなかったのですが、「試験」と言う物が久しぶりだった為、スタートの合図と共に皆さんの紙をめくる音、電卓の音、 書き込む音等が案外気になり、手が震えたりして(笑)少しの間集中力を欠きましたが、問題が分からない訳ではないので、すぐにペースをつかむ事ができました。
いつもどおり、1時間半くらいで大方片付いたのですが、問題2の数字がどうしても合わず、見直し時間の大半をそこにとりました。(試験の進め方としては、一つの問題に拘らず、分からなかったり、合わなかったりしたらとりあえず、ほって次へ進みました。)
結局時間内に原因を突き止められず、数字が合わないまま時間切れとなってしまいましたが、結果、その問題の2が10点引き、他は満点で合格することが出来ました。(見直し時間の少しを使って、メモ用紙に自分の解答をそこそこメモしておきました。帰ってからの速報との照らし合わせ様に)
3時半に試験が終わり帰宅し、夕飯の準備等そこそこ済ませてから、解答速報を見ようと思い、ネットを繋いだのですが、何処もいっぱいのようで、なかなか回答速報にたどり着けませんでした。しばらく時間を置いて、やっと確認出来たのが6時頃。自己採点で、最高でも94点、最低でも84点と勝手に判断し、合格を確信しました(笑)その夜は久々にお酒を飲んで、気持ちよく眠れました(^-^)
管理人からにゃんこさんへ追加の質問
今回、利用された産業能率大学の教材や電卓は他の方にもおすすめ出来ますか? | |
教材はお勧めしたいですね(^-^)図や絵も沢山使用されて分かりやすかったと思います。単元分けも分かりやすかったし、勉強の予定を立てやすかったです。課題提出があり、提出した課題は、講師の方々が丁寧に見てくださってる感じで返却されてきまして、目に付いた箇所毎にコメントを下さってまして、間違えた箇所の見直しもスムーズに出来ました。
また質問用の用紙もあり、分からない所は、講師の方にどうやったら分からない論点が伝わるか考えながら文章を作成してるうちに、質問しようとしてた事が分かってきたりしたので、分からない所を「書く」⇒「まとまる」と言う点で良かったのかなと思いました。お値段的には¥16,800でしたのでそう高い出費ではないかな…と。 私の持論として、「ある程度痛いくらいのお金をかけないと身につかない」と言うのがあります(苦笑)元を取ってやるという気持ちが絶対受かるの決意につながるようです(^-^; 電卓については…私自身あまり拘ってなくて、家にあったものを使用しました。CASIOのNZ-12でしたが、最低限欲しい機能としてのM+、M-、バックスペースが合ったので私にとっては問題ありませんでした。ただ、メモリー機能を使うとオールクリアキーでも消えなくなり、MRCキーを2度押しして、画面左に出る「M」の文字が消えた事を確認しないといけなかったので、慣れるまで計算が混ざったりして二度手間になった事が多々ありました。慣れたら問題なかったかな…と。 |
にゃんこさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか? | |
商業簿記で得意なのは、減価償却や、売買目的有価証券売却、購入時の利息計算でした。苦手なのは、伝票会計や帳簿組織。商業簿記の2問目に出題される物が苦手でした。意味、仕組みは分かるのですが、私はどうも決まりごと(暗記物)が苦手で「書き方」が分からなくなる事が多いので、徹底的に問題を解く(書く)事が克服方法でした。が…結局123回の試験では、結構ひねり気味の出題で、そこで点数を落としたのですが…試験終了時に、数字が合いませんでしたから…(–;
仕訳では、特殊商品売買が苦手でした。特に委託~、受託~。いろんなパターンがありすぎて理解しようとしてては間に合わなかったので、仕訳パターン丸暗記方をとりました。これは試験時点ではOKですが、すぐ忘れるので、今後、理解していきたいと思います。 本支店会計の内部利益の算出や考え方で最初結構つまづいたのですが、一度パターンを理解すると、得意な箇所に変わりました(^-^)これも結局は、問題を解きまくることで、一つはっきりここが分からないという所(期首商品に内部利益が含まれてる場合の処理)を発見でき、質問を書いてる間に自己完結して理解しました(笑) あと、試験には出ないと思いますが、当座預金の通帳残高と帳簿高を合わせる表の記入が未だに苦手です…仕訳はOKだし、表は試験にあまり出ないようなので、優先順位を下の方にした事もあると思いますが(^-^; 工業簿記ではとりあげて得意と言うのはなく、最初は分からないとこだらけでしたが、一度理解すると、商業簿記より得意になりました♪理屈が分かれば応用のしやすい計算問題がほとんどなので。 苦手だったのは一番最初の仕訳問題。賃金給料の発生時と、それを間接費として配賦してる時が分かりにくく、何回やっても同じ箇所を間違えたりしてました。これの克服方法としては実際の一ヶ月の流れを想像して、理解する事と繰り返して覚える事の両方でした。 あとは、総合原価計算の月末仕掛品の算出の理解に時間がかかりました。なんとなく分かる気はするのですが、先入先出法と平均法、材料費と労務費、仕損などを総合的に考えなければならないので、分かってるつもりでも途中で混乱したりしました。克服法は2日くらいその問題ばっかり集中的にやりたおすことでした。色々な問題をするのではなく、とにかくそれだけを2日くらいやってたら、見えて来るものがありました。 差異分析も同じ様な感じでした。考慮材料が沢山あるので、理解&パターンで覚えるの両方と問題をこなす量でした。結局、克服法って特別な物ではなく、数こなす事…なんですよね(^-^;ただ、苦手な所は、集中してその問題ばかりやると言うのが、理解の近道だと感じました。 |
ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。 | |
勉強し始めの頃は分からない所でつまづき、そこからなかなか進めなかったりして、勉強の予定がくるって来たりしたのですが、全て網羅してから、「全部を通すことで分かる事もいっぱいあった」と思ったので、分からなくても1回目は予定通りのペースで進めて、 全体を見てみるのが良いかと思います。
その際、自分が「分かってない」と認識する所には目印をつけて、2回目に何処を重点的に勉強するかを把握しておくとよいと思います。分からなかった箇所をテキストから探す…と言う二度手間を踏んでしまいましたので(^-^; 2度目にテキストを見るときは、丸暗記しようとせず、意味を理解すると応用問題にも対応する事が出来る様になると思います。人間が、知恵と工夫で分かりやすくしようとして作った仕組みですから、「分かるはず」だと思って勉強しました。 あと、私は語句を覚えるのが苦手だったので、一度出てきて説明されてる語句が後の単元で出てきたとき、語句の意味を探しにまたテキストを繰る…と言うような事があったので、聞きなれない語句(洗換法、切替法とか・・)はノートに書き出し、意味まで書かなくてもいいので、テキストの何ページかメモされておくと見たいときにすぐ見れるかなと思います。 問題集は繰り返しするので、何度も消しゴムで消す作業をしました。(その為に最初から薄く書きました)消しゴム1個は完全消費しました…小学校でもそんなに使わなかったんじゃ…(^-^;) 主人に話すとトレーシングペーパーを使うと良いとアドバイスを受けましたが、買いに行くと少々お高めでしたので、私は断念したのですが(苦笑)消す手間を省くには良いかと思います。 |
現在は簿記1級の勉強をされていると思いますが、前回の勉強と比べて工夫していることはありますか? | |
現在1級の勉強中でして、上に書いてしまったのですが以下のことを工夫しています。
①分からない箇所にマーク。 ②はA6くらいのルーズリーフ状の手帳を買って隙間時間の勉強材料にしていこうと思っています。1級は理論があるので、2級以上に「覚える」事が多くなりそう…(上に書いた様に苦手)心してかかろうと思ってます。 まだ、テキストの1/6程しか進んでませんが、そう難しいとは感じてません。でも1級は難しいと色々なサイトでも見るので、次回6月の試験だとしても余裕の時間があるとは言えないのだろうと思っています。しっかり勉強時間を取ることは自分との戦いだと思いますので、細かく勉強の予定を区切って進捗度を管理して行こうと思ってます。 |
自作のノートを作られたとのことですが、画像などを見せていただくことは可能でしょうか? | |
携帯で撮ったものなので、あまり鮮明ではないかもしれませんが…雰囲気だけ掴んでいただけたら…と。私が使ったテキストの1単元1ページとして、エクセルでまとめてとりあえず大まかなノートを作り、その後、気がついた事を手書きで足しこんで行きました。
最後の最後に覚えられる様に、苦手な仕訳パターン、差異分析の図、CVP分析の公式とかも書いておきました。A4・6枚両面印刷・計12ページにまとまりました。あまり書くことのない単元は写真の様にほとんど余白…でも、どの単元のものか整理する為、1単元1ページにしておきました。 |
にゃんこさんの自作ノート
管理人コメント
合格体験記のご投稿ありがとうございました、にゃんこさん。文字の分量も多く、まとめノートの画像も公開していただきましたので、かなり中身の濃い合格体験記に仕上がっていると思います。
にゃんこさんは、産業能率大学の通信を利用して勉強されたとのことですが、提出物の提出時期をうまく使って勉強の進み具合をチェックされています。独学で勉強していますと、どうしても「ムラ」が出来てしまい、なかなかペースを掴めないまま本試験…というケースが多く見受けられますので、通信講座のご利用を考えていらっしゃる方はぜひ参考にしてください。
また追加の質問のほうでお答えいただいていますが、質問用の用紙を使って質問をされる際に「分からないところを書く→どこが分からないのかはっきりする」という点もぜひ見習っていただきたいポイントです。これは独学で勉強される方にも使える方法で、簿記検定ナビの質問掲示板などに書き込みいただく前に、問題(論点)のどこが分からないのか?ということを実際に書き出していただいて、質問箇所を明確にする作業を行うようにしてください。
たまに、何をお聞きになりたいのか分からない抽象的な質問をいただいて困ってしまうことがありますが、多くの場合はこの作業を行わずに、質問者自体も「何が分からないのか分からない」状態になってしまっているのだと思います。質問箇所を明確にすることは、質問者にとっても回答者にとってもメリットがありますので、質問をする際はぜひ一度試してみてください。
とても参考になる合格体験記を投稿していただいたにゃんこさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。
にゃんこさんが使われた教材や電卓のまとめ
- 教材:産業能率大学の教材
- 電卓:CASIO NZ-12
- 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。