勉強方法は十人十色。自分の環境・状況に合う勉強方法を見つけましょう!

  • 投稿者:ゆうきさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約4か月(今回分)

はじめに

 147回2級試験に84点で合格しました。

 しかし、私が合格するまでの道のりは山あり谷ありというより挫折の連続でした。私の経験が今後受験をする方の一助になればと思い投稿させていただこうと思いました。

受験の動機

 私は平成23年より公営企業の経理担当職員をしています。

 最初の2年間は3級で学習するような仕訳や精算表(試算表)作成がメインの仕事でしたが、現在は決算及び予算(特にキャッシュフロー計算や減損・引当金計算等がメイン)業務を担当しており、どちらかと言えば1級の知識が必要な分野の業務が大部分となっています(最近仕事で仕訳をしたことがない)。

 このような状況において、経理知識の積み上げの必要性を感じることが多くなってきたこともあり、7月中旬頃に一度諦めた2級の再受験の決意をしました。

過去の受験及び点数等

 141回・142回はともに68点で不合格でした(※合格点は70点)。

 点数的にはあと1問正解していれば「合格」という点数ですが、運に助けられた要素がかなり大きかったため、悔しさよりも自分の勉強不足を痛感したことを覚えています。

 その後、他資格の取得の必要性から簿記の勉強を中止しましたが、当時はもう簿記試験を受験することはないと思っていました。

※編集注:第141回・第142回の合格率は11.78%・14.80%と異様に低い数字でした。この時期に受験された方は本当に大変だったと思います。

勉強時間について

 私の勉強時間は平日1時間、土日30分程度で、他の受験生から見たら受験を舐めているといわれても仕方がないような時間です。しかも机での勉強はほぼ0時間の週がほとんどでした(これは過去2回の受験時も同じ条件でした)。

 それは仕事が終わるのが毎日夜の21時頃であることや、小学生の子供を2人抱え、共働きのため子どもの送り迎えなどの育児の一部は私が担当しないといけない、高齢の両親の農業の手伝う必要がある…などいろんな理由があるのですが、勉強時間が少ないことを不合格の言い訳にしないと決めて、勉強を再開することにしました。

今回使用した教材

  1. 簿記の教科書・問題集(商業簿記・工業簿記共通)
  2. 無敵の簿記 147回直前総まとめ
  3. 第147回をあてるTAC直前予想
  4. 日商簿記2級スッキリわかるシリーズ スッキリわかる日商簿記2級(工業簿記のみ)
  5. すいすい♪簿記マンガみてgo 日商2級工業簿記
  6. 究極の仕訳集 日商簿記2級

 4.と5.は前回の受験時に購入したものであり、試験範囲の改訂がなかった工業簿記についてはこの2冊を1回読み基礎固めをしました。

 また、1.は購入したものの受験までに確保できる時間が限られていたこともあり、商業簿記の教科書以外については全く使用しませんでした。

 今回、私が学習の中心にしたのは2.6.です。通勤時間を活用して勉強していたので、通勤時間に読みやすい2.と6.は大変重宝しました。

※編集注:2.の「無敵の簿記」はB5サイズ、6.の「究極の仕訳集」はB6変サイズなので、持ち運びに便利です。

問題演習について

 時間の関係から問題を繰り返し解く方法が取りづらかったので、ある程度割り切って第2問~第5問については過去問演習はしないと割り切って予想問題だけをするという方法をとりました。

 第2問・第3問については、仕訳ができれば合格に必要な点数は取れると過去2回の受験から分かっていたので、第2問・第3問対策としても仕訳だけは問題演習をしっかりしました。

 過去問題集を購入しなかった私が利用したのは、簿記検定ナビの「仕訳問題対策 全240問 解答・解説セット(PDF)」です。これを2回(間違った問題は理解できるまで)しました。

 市販の過去問題集はどうしても複数の講師等が関わる関係から、同じ内容の仕訳問題でも解説のニュアンスが微妙に異なりますが、簿記検定ナビの仕訳の解説はそのようなことがなく、大変使いやすかったです。

 なお、予想問題については時間の関係で第1予想から第3予想を1回ずつ解きました。また、工業簿記については予想問題を何度も繰り返すほか、仕訳集を回した程度でしたが商業簿記よりも回数はこなしました(10回くらい)。

新論点について

 商業簿記の新論点については外貨建取引・連結会計以外については特別な勉強はしていません(リース会計等は実際の業務で携わっているので)。

 外貨については、教科書で内容を理解したうえで仕訳を繰り返すことで出題パターンを覚えました。また、連結会計については、直前総まとめの特集を10回以上読み、仕訳を繰り返しました。

試験日1日の流れ

 朝6時起床後、6時半に朝食(ハムエッグとサラダ)をとり、7時から10時まで直前対策問題の解説をひととおり読み直し、受験会場へ向かいました。

 途中、セルフうどん店に立ち寄って軽めの昼食をとり、12時半くらいに受験会場に到着後、入室まで工業簿記のおさらいをして、入室後は直前総まとめをパラパラと飛ばし読みしていました。

試験会場の様子

 私が受験したのは大学の教室でした。試験前はトイレに行ったり、自分の使用教材を見直したり…どの資格試験でもみられる普通の光景でしたが、ただひとつ気になったのは空席の多さです。私の席より前の部分では恐らく半分近くが空席でした(前2回の時の倍くらい?)。

試験中の出来事

 特にハプニング等はなかったのですが、皆さん割と途中退席するのですごいなあと思っていたのですが、合格者の受験番号を見ると退席した方の合格率はそれほど高くなかったようです。

終わりに

 2回も不合格となった私が言えることではないのですが、簿記2級は勉強方法を間違わなければ合格できる試験だと思います。次の試験で絶対に合格するぞ!と決意して、必ず合格を勝ち取ってください。応援しています。

管理人コメント

 ゆうきさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

 通勤・通学時間は毎日安定して確保できる貴重な時間です。たとえ1回あたりの時間が短くても塵も積もれば山となります。ゆうきさんのように持ち運びしやすい教材を選んだり、スマホの仕訳アプリなどを有効活用しましょう。

 また、手前味噌になりますが、簿記検定ナビ仕訳問題対策は費用対効果の高い教材です。ゆうきさんと同じように最低2周していただくと、合格に必要な仕訳力が身につきます。

 すべて無料でご利用いただけますし、WEBだけでなく、PDFファイルを紙に印刷してお使いいただくことも可能です。ゆうきさんもおっしゃっていますが、仕訳対策は第1問だけでなく、第2問・第3問対策にもなりますので、これから受験される方はぜひご活用ください。

ゆうきさんが使われた教材や電卓のまとめ