専門学校を賢く利用して、しっかりとした基礎を身に付けよう!
- 投稿者:みかんさん
- 勉強形態:専門学校(通学)
- 受験回数:2回
- 勉強期間:約3か月
- 備考:専門学校はTAC
目次
初めに・・なぜ簿記を?
初めて受けた時は、独学+勉強期間1か月でした。会社で3級を絶対取りなさいと言われたので頑張って受けましたが、会計の基礎も何もわからないまま受けたので撃沈でした。仕訳が少し理解できたかな?という状態で受けてしまったので(しかも125回でした…)、最悪でした。途中で退出しました。恥ずかしかったです…。
その会社を辞めて、新しい会社にも慣れたころ、時間に余裕が出来たので自己啓発のために何かしたいなと思い立って、あの時全く歯が立たなかった簿記に挑戦しようと思い、127回向けに勉強を始めました。11月の終わりにある126回が終わった時から始めました。
勉強方法
初めての試験で全く歯が立たなかったので、専門学校に行くことにしました。大原とTACを両方体験しましたが、どちらも同じような内容でしたし、1回の授業では判断できなかったので、割引で料金が安かったTACに入学しました。
テキストは、TACで使っていたもの+書店で購入した過去問題5回分です。独学でやっていたこともあったので、全く初めての人より授業の内容がすんなり理解できたように思えます。特に仕訳の問題部分は、「自分の理解+先生の説明」で満点を狙えるくらい得意になりました。(本番では1つ間違えてしまいましたが・・)
あとは、配点の高い第3問と第5問をどうやってマスターするかです!独学では何がなんだか、全くわからなくって、仕訳が基本という事も知りませんでした。今考えると、本当に「簿記の全ては仕訳!」という事になりますね。仕訳をしないであの問題に取り組んでいたので、全く検討違いの事をやっていたんだなとつくづく思い知らされます。
TACの先生が時々、「簿記を独学で学ぶ方で、間違った勉強をするとどんどん間違った方向で勉強してしまうので、取り返しがつかない時があります。」と言っていましたが、私がイイ例で、本当にその通りだなと思いました。
1日の勉強時間
私は平日5日間仕事ですが、週に2日(夜)だけは必ず簿記のためにあけておきました。働いている人にとって、週2回の学校って本当に大変なんだなと思いました。(飲み会などの予定も入れられない、仕事が遅くなると振替で他の日に行かなければいけない等)
でも通学にして良かったと思っています。自分の性格上、家で勉強していると誘惑に負けてしまうからです(汗)TACの先生もおっしゃっていましたが、復習が大切!なので、平日2日間(2.5h×2)学校でインプットして、週末に問題を解くなどしてアウトプットしました。(だいたい30分×2くらい)
学校で理解していたと思っていても、いざ問題を解いたり、少しひねった問題をやると惨敗してましたので、この復習は本当に大切だと思いました。1月に入ってから週末はだいたい、5時間くらいやっていました。直前期は10時間くらいやりました。
テスト直前期
直前期は、ほとんど答練だったので授業で出来なかった箇所の見直しでした。実は答練が5回くらいあって、2回くらいは合格点取れましたがあとの3回はできなくて、本当に焦っていました。毎週末は死ぬ物狂いで頑張りました!
私の苦手だったところは、決済整理仕訳の費用・収益の見越し・繰延べでしたので徹底して復習し、過去問題などを解いて数をこなしてから、きちんと理解して本番に臨みました。
TACの良かったところ
通学で一番よかったなと思うことは、基礎をきちんと学習し準備ができている段階で、上級へ移ることができた所です。私の場合は2級まで視野に入れていたので、3級で簿記の基礎をみっちりと勉強できたのが良かったです。
上級を目指す方は基礎がとても大切だと思うので、この基礎をしっかりやらないと全然太刀打ちできないと思います。(上の級に行ってみるとわかりますが、上級は3級の応用問題のような事ばかりです!)
私は、現在2級を勉強していますが本当に基礎をしっかりやっておいてよかったと思いました。理解力が違います。あとは、私と同じ社会人の方が頑張っているので常にモチベーションを高く保てるところも、通学のいいところですね。
あとは…簿記の日本語って、どうしてあんなに難しいの?と感じるのは私だけでしょうか?簿記の文章って言い回しがややこしく、自分の国語力のなさに何度も泣かされましたが、TACの先生は生徒が理解できるよう噛み砕いて身近な例で説明してくれました。
他には…
- 振替制度も利用できる
- 校舎が駅から5分程度以内の所が多い
- テキストを忘れても大丈夫
- ダブル受講できる
- 毎回ミニテストがあるので、自分の理解力を確認できる
①については、平日、仕事をしているとどうしても授業に参加できなかったりしますが、そんな時には他の日に他の校舎で振替ができるのが良かったです。実際何度も利用しました。
②については、駅から遠いと通勤帰りの疲れた体にはこたえますので、駅から近いことはありがたかったです。
③については、テキストは無料で借りることができますし、基本的には板書ノートというプリントが配られて大切な論点はまとめてあるので安心です。
④については、同じ内容の講義を2回まで無料で受けられます。社会人で時間もあまりなかったですが、どうしてもわからなかった点など、受けたい授業を2回受けた事はあります。また同じ授業でも先生によって違うので、色々受けてみるとどの先生が自分にあっているかなどもわかります。
⑤については、以下の画像のようなミニテストが毎回あるので、その時点での理解度をチェックすることが出来ます。
TACのイマイチだったところ
- 受付の人が、講義などに関してあまり理解していない?
- スケジュール管理
- 大人数の講義
①については、入学する前に簿記全般や試験など色々質問しましたが、パンフレットに書いてある内容程度の答えしか返ってこなかったので、受け付けの方に聞いても十分な回答は得られないかもしれないです。
2つ校舎を回りましたが、どちらの受付の方も同じような感じでした。その点、大原では簿記専任の講師が入学の前にきちんと説明してくれました。人によって感じ方などは違うと思いますが、友人も同じことを言っていました。
②については、一度慣れてしまえば簡単ですが、スケジュール表がとても小さく読みづらいです。どこもそうなのかな?慣れてしまえば、全然苦ではないですが、初めて見たときは「なんだこれ!?」と思ったのを覚えています。
③については、大人数だと(100人くらいいる場合もあります。)質問しづらいです。講義後にならんだりするので、時間もかかり、後ろの人の事を考えるとあまり独占できないので・・。オススメは平日の夜の郊外クラスです!(だいたい多くても10人前後)
試験日前日・当日の流れ
- 前日
心配でしたが特に勉強しませんでした。それより早く寝ることを心がけました。そして試験直前に解こうと思った問題(苦手の決算整理事項など、10分程度でできるもの)をいくつか用意して寝ました。ちなみにTACの先生がご丁寧に「試験前日や当日の準備」というプリントをくれたので緊張がほぐれて良かったです。
- 当日
以前受けた時は、大学の講堂でした。駅から離れた場所にありますのでわかりづらかったです。間違えた校舎にいってしまい焦ったのを覚えています。今回はTACで受験したので、いつも見慣れた校舎で駅からも近く安心して受けられました。
ただ、花粉症が酷かったので周りの方に迷惑かけたくないなと思って、薬をたくさん飲んでしまいかなり後悔…(涙)眠気なのか、非常にぼーっとした状態でした。体調管理って大切ですね。
- 試験開始!
まず、すごい量だ!と焦り…深呼吸。第1問を10分くらいで終わらせて第3問にとりかかりました。第3問ができるとカナリ安心できて落ち着いて第5問に進むことができました。
第3問は一見カナリボリュームがあったので、はじめに見たときは、終わった…と思いましたが、ひとつひとつ仕訳していくにつれて、落ち着いて解くことができました。本当良かった!時間的には40分くらいかかったかな?第5問は得意箇所なので問題なくクリアしました♪
第2問と第4問も簡単な問題だったので、時間が30分くらいあまりました。見直しを2回くらいしましたが何問か間違えがありました。
試験が終わって、本当に安心しました。嬉しかったです!一緒に受験した友達とおいしいものを食べにいきました♪試験の後には、頑張った自分へのご褒美です!
試験を終えて
東北の地震があったので、簿記の事はちょっと忘れていましたが、この前確認したら商工会議所のウェブサイトに自分の番号がありました!! 本当に嬉しかったです!
今は、2級の勉強をしています。2級の勉強をしている時に簿記検定ナビをみつけました。2級の仕訳問題、愛用させていただいています!2級では工業簿記の新しい論点もありますが、絶対6月に受かりたいと思っています!!
管理人さん、これからもこのサイトを長生きさせてくださいね! 簿記の情報がたくさん載っていてとても助かっていますので。また、合格したら投稿させていただきます。
管理人からみかんさんへ追加の質問
今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか? | |
カシオの「study cal AZ-51F」です。良い点は、音がしないので周りに迷惑をかけないのと、小さくて軽い&持ち運びに便利という点です。悪い点は、00がないので、0をたくさん押さなければいけないのと、3級では大丈夫だと思いますが桁数が少ないのと、GTボタンがない点です。
今回使ったのは、家にたまたまあった電卓です。あえてこれでやったほうがいいとオススメはしません。ただ、3級を受験する分には全く問題なかったです。ただし、00ボタンがあるとキー入力の速さが違うと思います。 |
ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。 | |
私は「独学で歯が立たなかった」&「次の試験で絶対受かりたい」という理由があったので通学を選択しましたが、時間にゆとりがあって、簿記3級or2級の書店においてある参考書に書いてある内容がすんなり理解できるようであれば、書店の参考書などでいけると思います。
また、一度自分で勉強をしてから通学してみると、真っ白な状態から始めるより理解力が違うと思います。金額も決して安くはないので、その辺りは「自分のお財布」と「合格までにどれだけの期間を考えているか」によると思います! なお、TACの3級講義は大きくふたつに分かれていて、前半の1か月でテキストを使って、簿記の論理+問題を学んでいきます。後半の1か月はアウトプット。今まで勉強したものを試験形式で解いていきます。とにかく問題数をこなします。 スケジュールの関係で、間が一カ月あいてしまいましたので、後半に入る前にかなり忘れていました。本当に簿記は毎日積み重ねていくものなんだなと実感しました。あの一か月できちんと復習をしていたら、アウトプットであわてることもなかったな。と思いました。 結果的に受かりましたが、毎日頑張っていたらもう少し楽に受かることができたんじゃないかなと、ちょっと後悔してます。今は2級を勉強しているので、その教訓を活かして毎日復習しています。時間がなくても寝る前の10分で必ず、何か問題を解くようにしています! |
管理人コメント
みかんさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!TACの通学講座について、かなり詳しく書いていただきましたので、専門学校の通学講座を利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
個人的には日商簿記検定3級と2級に関しては、独学でも十分合格可能だと思いますが、みかんさんもおっしゃっていますように、3級の勉強から学校に通って勉強することによって、きちんとした基礎を身に付けることが出来ますので、簿記1級・税理士・会計士受験を考えているのであれば、最初から学校に通って勉強することをおすすめします。
あとは、TACや大原の大手予備校ですと、いつも勉強している校舎で本試験を受験することが出来るので(100%ではありませんが)、他の受験生よりはリラックスして試験に臨めると思います。日商簿記検定の受験経験のない方はピンとこないかもしれませんが、個人的にはこの点も大きなメリットだと思います。
最後に、電卓については「00」ボタンは確かに必須です。簿記検定ナビでおすすめ電卓を何台か紹介していますので、どの電卓にすればいいのか迷っている方は、ぜひ一度ご覧ください。
みかんさんが使われた教材や電卓のまとめ
- テキスト:合格テキスト 日商簿記3級
- 問題集:合格トレーニング 日商簿記3級
- 過去問:サクッとうかる日商簿記3級 厳選過去問ナビ
- 電卓:CASIO AZ-51F
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